セル (ドラゴンボール)

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セル
Cell
ドラゴンボールのキャラクター
登場(最初) 其之三百六十一「謎の怪物、ついに出現!!」
ドラゴンボールZ・第141話「かつてない敵に向けて…超ナメック星人誕生!!」
作者 鳥山明
声優 若本規夫
プロフィール
種類 ドクター・ゲロによって作られた人造人間

セルは、鳥山明漫画ドラゴンボール』およびアニメドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』に登場する架空のキャラクター。

概要[編集]

ドクター・ゲロが開発したバイオテクノロジーによる人造人間。コンピュータにより、孫悟空ベジータピッコロフリーザ親子ら戦闘の達人たち[1]と数種の生物の様々な細胞を組み合わせて作られている。種族としての分類は地球人[2]

悟空、ベジータ、ピッコロの細胞は、サイヤ人の地球襲来時に3人が戦闘不能になった時にドクター・ゲロの虫型スパイロボットが採取。彼らの細胞が組み込まれているため、その能力・技を使うことができる。フリーザ親子を除き、悟空たちがナメック星に行く前までのデータしかないため、それ以降に悟空たちが習得した技などは使えなかったが、最終的には悟空の瞬間移動も会得した。また、セルゲームの会場を作る際、リングに使う石の質を基準に土地を選んでいる[3]ことから、戦闘関連以外の知識も豊富であることがうかがえる。

虫をモチーフにしてデザインされた[4]。名前の由来は細胞を意味する英語「cell」。作者の鳥山はどんどん人間を吸収して変化していくという意味合いで付けたと語る[5]

性格[編集]

かなりの自信家であり気分屋。好戦的で強い相手との戦闘を娯楽のように好む(本人は「サイヤ人、ピッコロ、フリーザの血がそうさせているのでは」と語っている)。天下一武道会をモチーフとしたセルゲームを開催した際にセルは「一番の楽しみ」として、悟空との戦いを最後に取っておきたかったと語り、長らく楽しみにしていたことが分かる。また、セルゲームの開催を決めた際には、その理由として自分の強さの確認と、力をさらに引き出すための練習の場として主催し、世界を恐怖に陥れ、恐怖におびえて引きつった人間たちの顔を見て楽しむことであると語っている[6]。弱者を躊躇なく殺害する冷酷さを持っているが、「征服」に関しては「俗なもの」と認識しているため、興味はない[6]

その一方で、自分の実力が相手に通用しない、あるいは自身が追い詰められる状況に見舞われると、フリーザ同様我を忘れて激昂し、星ごと消滅させることも辞さない気質も持ち合わせている。

相手の戦闘スタイルを冷静に分析し、すぐに自身の戦闘スタイルに反映させることができる驚異的な格闘センスを備えている。また17号の罵倒への返答やベジータの放ったファイナルフラッシュで右半身が吹き飛んだ際に「なんちゃって」と発言するなど、時折フランクな発言も見られる。

外観・性質[編集]

卵から産まれ、セミのように抜け殻を残し脱皮する。脱皮した直後に卵と抜け殻は孫悟飯たちに発見されている。脱皮した後は人間に近い身体となり、背中から生えた尻尾から人間の生体エキスを吸い取ってパワーアップする。吸収される対象は体液のみならず肉体の構成物質全部を吸い取られるため、セルが完全に吸収すると衣服・その他所持品だけとなる。そのため非生物には通じず、完全なロボットである人造人間16号からはエネルギーを吸収できなかった。尻尾の先は普段は針状に尖っており、それを相手に突き刺してエキスを吸収するが、口を漏斗状に大きく拡げて相手を丸呑みにするなど、ある程度柔軟に変形させることができる。さらに人造人間17号18号を吸収することで「完全体」となる。全身の斑点と昆虫の外骨格のような身体が全形態を通しての特徴。

現代での脱皮後における当初の実力では、17号・18号や神と融合したピッコロには敵わず、パワーアップするため数え切れないほどの人間のエキスを吸収して、16号と互角の実力を得た。17号を吸収すると16号をもはるかに上回る実力を発揮したが、精神と時の部屋で修行したベジータには敵わなかった。その後、18号を吸収して完全体に進化したことで、ベジータを圧倒的な実力でねじ伏せた。

完全体になり、外部から他者を吸収する必要がなくなった後は尻尾も短くなったが、かつて吸収口だった部分から自らの分身である「セルジュニア」を生み出せるようになった。

体力までは完全回復しないものの、ピッコロ(ナメック星人)の細胞を含むため再生能力を有している。オリジナルより万能になっており、頭部の核が残っていれば何度でも再生が可能[7]。だが、頭部の核の存在が語られる前の描写では、悟空の「瞬間移動かめはめ波」で腰から上までが全て吹き飛んだにもかかわらず、再生している。サイヤ人である悟空やベジータの細胞も含まれているため、瀕死状態から復活すると大幅にパワーアップする。また、アニメではフリーザ親子の細胞により宇宙空間でも行動している。

ストーリーへの絡み[編集]

初登場 – 17号吸収まで[編集]

元々は悟空が心臓病で死んだ後の未来世界で生まれており、その未来世界は現在に現れたトランクスの未来とも異なる次元の未来となっている。初登場時セルは「24年後に完成した」と語っており、『ドラゴンボール大全集』ではエイジ762にセルの研究開発が始まり、エイジ786に誕生したとされる[8]。17号と18号を吸収して完全体になるために行動を開始したが、すでに2人は何らかの方法を使ったトランクスに倒された後だった。そこでセルはトランクスを殺害し、タイムマシンを奪って2人が倒される前の過去にやってくる。なお、セルの体格ではタイムマシンに乗れなかったため、卵の状態に戻ることで乗ることができた[9]。このため、孵化してから地中で成長[10]、脱皮するまで4年かかった。

神と融合して1つとなったピッコロが、ゴーストタウンと化したジンジャータウンを訪れた際に姿を現した。セルからさまざまな戦士の気が感じられることに気が付いたピッコロは不審に思いつつも戦いを挑む。自身が不利であるとの演技をしたピッコロの策略により、自分のことや完全体について語り聞かせた。途中でクリリンやトランクスが現れ、さらに形勢が不利になると判断したセルは太陽拳を発動して姿をくらます。

以降はピッコロたちとの戦いを避けながら、人間の生体エキスを吸収して自身の力を強化。アニメ版では姉弟を襲おうとした際にクリリンと交戦し、クリリンを追い詰めるが、ピッコロと天津飯がかけつけたことで撤退した(去り際にクリリンに指振りと舌慣らしをするというお茶目さを見せた)。17号と18号を上回る強さを得て、ピッコロと17号の戦いの場に現れる。かつて苦戦させられたピッコロを半死半生にさせるほどの強さを見せ、17号を吸収しようとするが、そこに16号が割って入り、戦うことになる。16号との戦いは拮抗していたが、油断していた17号を背後から吸収して第2形態へと進化を遂げる。

完全体への進化[編集]

17号を吸収し、16号の攻撃が全く通用しないほどの強さを身に付ける。気功波の一撃で16号を吹き飛ばし、さらに自殺を試みる18号を吸収した17号の声を利用して説得するが、彼女たちが恨んでいたドクター・ゲロを「様」付けで呼んだことが原因で見破られ失敗する。18号を無理矢理に吸収しようとするが、天津飯の新気功砲により接近を阻まれたことで、18号と16号に逃亡される。新気功砲の連発で力を失った天津飯を殺そうとするが、直後に現れた悟空によって失敗に終わる。逃亡した18号を探して吸収すべく、一帯の小さな島を次々と破壊していたところにベジータとトランクスが現れべジータと戦う。精神と時の部屋で修行を積んだベジータに一方的に叩き伏せられるが、「強者と戦いたい」というべジータのサイヤ人気質を利用し完全体化に協力させる。これにより18号を吸収して完全体となることに成功し、怒ったクリリンの蹴りにビクともせず、逆にその首を蹴り折る。

完全体となった後はベジータを一切寄せ付けない強さで倒す。続いて父のベジータを超えたと豪語し、はちきれんばかりに筋肉を膨張させたトランクスと戦うが、その攻撃をことごとくかわす。筋肉が膨れ上がりすぎたためにスピードが落ちて攻撃が当たらないことを指摘し戦意喪失したトランクスに、ベジータや彼が短期間で大幅な強化を果たした理由や時間があれば更なる強化も可能なのかを質問し、さらに悟空の所在を問う。そして、トランクスの返答に満足し天下一武道会をモチーフにした「セルゲーム」を10日後に開催することを決め、その場から飛び去る。

テレビ局に現れ、虐殺を行いながら自身の姿をテレビ中継させ、セルゲームの開催を宣言。出場者を募ると自身の作った武舞台で10日間が過ぎるのを待つ。その最中に国王が軍隊を出動させ、無数の砲撃を撃ち込まれるが全く効かず、逆に軍隊を殲滅させる。また、悟空が瞬間移動で武舞台に現れ、セルと少しだけ会話をしている。

セルゲーム[編集]

セルゲームの当日、ミスター・サタンを全く相手にせずあっさりと一蹴し、まずは悟空との戦いに挑むことになる。悟空との一騎打ちは序盤からすさまじい激闘となったが、途中で悟空は「まいった」と言い放ち、降参することを宣言して息子の悟飯を指名し、悟飯とセルを戦わせる。

本気を出そうとせず自分との戦いを拒む悟飯に対し、その力を引き出すためにセルジュニアを生み出し、観戦していた戦士たちをいたぶり始める。その非道な振る舞いに悟飯を少しずつ怒らせ、16号を破壊したことを機に超サイヤ人2に変身させる。セルジュニアを一蹴され、悟飯に挑みかかるが攻撃はことごとく通用せず、逆に大ダメージを負う。

悟飯の真の強さを目の当たりにして驚愕するとともに、自分と悟飯との間に大きな実力差があることを悟る。逆上し半ば錯乱状態となり、自分がトランクスに指摘したことも忘れて筋肉を膨張させ、力任せに悟飯を攻撃し始める。そして、悟飯の蹴りを頭(アニメでは腹部)に食らい体に変調をきたし、18号を吐き出す。それに伴い、体も第2形態に戻る。

窮地に陥り自らの体を風船のように大きく膨らませて地球もろとも自爆しようとするが、自爆寸前に悟空の機転で界王星に瞬間移動させられ、悟空や界王とともに果てる。

最期[編集]

しかし、奇跡的に核が残っていたために復活。このことはセル自身も「うれしい誤算」と語っている。さらにサイヤ人の特性により戦闘力が大幅に増幅[11]し、18号なしでも完全体として再生したことに加え、瞬間移動までも会得した。復活直後にトランクスの体を貫いて殺害し、これに激昂して特攻を仕掛けたベジータを一撃で弾き飛ばして気功波で追撃し、彼をかばおうとした悟飯を負傷させる。悟飯たちを地球ごと消滅させようと、力を凝縮させた強大なかめはめ波を放つ。負傷して片手でかめはめ波を放つ悟飯と壮絶なかめはめ波の撃ち合いを展開する。最初は押していたが、ベジータに横から気功波を打ち込まれて注意を逸らし、直後にあの世からの悟空の一喝を受けて力を一気に爆発させた悟飯の攻撃によって完全に消滅する。アニメではピッコロ、クリリン、ヤムチャ、天津飯も援護攻撃を行ったが、決め手となったのはベジータの攻撃だった。

それ以外の次元におけるセル[編集]

本編で現在世界にやってきたトランクスの生まれた未来の世界で誕生したセルは、別次元同様に過去の世界に移動するためタイムマシンを奪おうとトランクスの前に現れたが、大幅なパワーアップを遂げたトランクスには手も足も出ず、完全に消滅させられた。

本編の次元では、ドクター・ゲロの研究室にて成長中だったセルをクリリンとトランクスが設備もろとも完全に破壊したため、時間が経過してもセルが誕生することはなくなっている。

死後(アニメのみ)[編集]

セルゲーム後のあの世一武道会編で、コルド大王とフリーザ、ギニュー特戦隊[12]とともに地獄で好き放題していた。孫悟空を倒そうと襲いかかるが、その隙を突かれてパイクーハンにあっさりと倒されてしまう。魔人ブウ編では、地獄から界王神界での悟空たちとブウの戦いを、フリーザ一味やドクター・ゲロなどとともに観戦する。フリーザとは対照的にブウの戦い振りに感心している一面も見られた。

ドラゴンボールGT[編集]

あの世(地獄)とこの世が混ざった際、他の悪人たちとは異なりこの世に行くことはなく、地獄でフリーザと共に現れ悟空を襲撃する。フリーザと同様に生前よりパワーアップを果たしたと語っており、二人同時で悟空に戦いを挑むが、すでに悟空の敵ではなく、超サイヤ人に変身することもなく、子供の姿のままで完全に遊ばれてしまう。これに対してセルは尻尾で悟空を吸収しようとするが、すぐに脱出されてしまう。その後、フリーザとの合体技「ヘルズバスター」で悟空を地獄の底に叩き落とし、氷漬けにしようと目論むが、逆に自分たちが氷漬けにされ敗れた。敗北後はフリーザと縛りつけられた状態で牢屋に入れられ、鬼たちに運ばれて行った。

なお、ドクター・ゲロからは「本来17号はセルを上回る凄まじいパワーを持っていた」と語られていた。

形態[編集]

セルには3つの形態があり、人造人間17号、18号を吸収することで進化し、形態を変化させる。なお、ゲームなどでは第1形態および第2形態は「不完全体」とも呼称される。

全形態通して一人称は「わたし」もしくは「オレ」[13]

第1形態
虫のような形態から脱皮した最初の形態。念力を使うほか、アニメでは目から赤い光線も放つ。背中から生えている尻尾を人間に突き刺し、生体エキスを吸い取ってパワーアップする。17号からは「醜い妖怪野郎」と評されている[14]。原作では3本指だったが、アニメでは5本指に変更されている。また、アニメではこの状態で飛ぶ時には独特の羽音がし、気を解放する際はオーラが吸収した人たちの亡霊となり呻き声をあげる。
トランクスのいた未来でもこの形態で登場し、後に未来に帰ったトランクスにあっさり倒される。
第2形態
人造人間17号を吸収して進化した形態。体格が大柄でがっしりとしたものとなり、第1形態と比べてパワー、スピードが格段に上がった。第1形態では3本だった指が5本になっているなど、体型がより人間に近いものになり、扉ページでは自らを「甘いマスク」と称している[15]。この形態だけ背中に羽が生えていない。性格は他の形態と比べると荒っぽい面があり、空中から大声を張り上げ18号を呼び出し、第1形態の時のように生体エキスに固執せず人間ごと島を破壊している。
第1形態時に互角の戦いをしていた人造人間16号を寄せ付けないパワーを得たが、精神と時の部屋で修行した超ベジータには歯が立たなかった。アニメでは、パワーアップした悟飯の猛攻を受け完全体が崩壊した後しばらくこの形態で戦い、追い詰められて自爆形態へとなる。
第2形態・自爆形態
セルゲームの対孫悟飯戦において、人造人間18号を吐き出して第2形態に戻ってしまったセルが自爆しようとした姿。セルの体全体が風船のように膨らみ、時限式に爆発する(原作では1分と言及しているが、アニメでは明確な制限時間は明示されていない)。またこの状態のときにショックを受けると、その瞬間に爆発するため、悟空が瞬間移動で界王星にセルを連れていくまではこの状態のセルに誰も手出しできなかった。
完全体
人造人間17号に加えて18号を吸収した形態。全形態の中で最も人間に近い姿で、使用する必要がなくなった尻尾が退化している。これまでの形態に比べ端整な顔立ちをしており、テレビ局へ進入した際、人々はセルが「醜い化け物が進化した姿」であることに驚いていた[3][16]。また、性格や言葉遣いは最も落ち着いており、冷静で悠然としている。
ベジータやトランクスを圧倒し、悟空をも凌駕する戦闘力を得たが、超サイヤ人2となった悟飯に圧倒される。
完全体・パワー重視形態
筋肉が大きく膨れ上がり、パワーだけをさらに強化した姿。超サイヤ人第3段階トランクスに弱点を指摘する際に変身して見せた[17]
セルゲームでは超サイヤ人2悟飯に圧倒されたことで逆上し、我を忘れてこの形態になった。だが、超サイヤ人第3段階のように、あまりにも膨れ上がった筋肉のせいでスピードが犠牲になっているため攻撃をやすやすと避けられ、勝負にならなかった。なお、PS2ゲームの『ドラゴンボールZ』では名称が「完全体(パワー重視)」となっている。
超完全体/パーフェクトセル
自爆したセルが、残った核から再生・復活した姿。死の淵から甦ると急激なパワーアップを遂げるサイヤ人の細胞により格段にレベルアップした状態。外見は完全体と変わらないが、人造人間18号を欠いた状態で進化し、自身もこのパワーアップを「孫悟飯のように」と形容して、火花を帯びたオーラを纏っている[18]。自爆直前には悟空の瞬間移動を学習した。なお、原作には名称は存在しない。
悟飯とかめはめ波の撃ち合いを繰り広げて悟飯を圧倒するが、ベジータのエネルギー弾の直撃に気をとられた隙に、力を爆発させた悟飯によって完全に消滅させられた。

[編集]

悟空やフリーザたちの技を使う。

かめはめ波 / 超かめはめ波 / 超級かめはめ波[19] / 太陽系破壊かめはめ波[20]
ピッコロとの闘いやセルゲームにて使用。元々は亀仙人が開発した亀仙流奥義の一つ。超完全体の状態で本気になれば太陽系を破壊する程の威力を秘め、セルゲーム終盤では悟飯と壮絶な撃ち合いを見せた。ゲームでの解説等では、「細胞採取者の悟空が使うかめはめ波を上回る威力」という意味の記述もある。
太陽拳
体を発光させて相手の目をくらませる。元々は天津飯をはじめとした鶴仙流の技。それほど難しくはなく、悟空やクリリンでも使用できる。セルはピッコロたちから逃走する際にこの技を発動して逃れている。また18号を吸収する際にも使用している。
吸収 / ドレインライフセル[21] / 生気吸収[22]
前述の生体エキス吸収の名称。各ゲームでは名称が異なり、原作で多用した第1形態の主力技としていることも多く、体力を回復できるメリットとして再現されている。
じゃあな![23]
第1形態時にピッコロを倒した連続攻撃。強力なパンチで首をへし折り、掴み起こしてとどめのエネルギー波を放つ。
ビッグバンクラッシュ[20]
第2形態時に18号を探す時に島をいくつも消し飛ばした光弾。『レイジングブラスト』では連続で放つスーパービッグバンクラッシュも存在する。また16号に対しても同様の構えから至近距離で放ち、右側頭部を破壊した。
衝撃斬[24] / サイコキネシスクラッシュ[25]
実戦では使用されず、セルゲームの武舞台を製造するために使われた技。手や指の動きに合わせて鋭利な衝撃波を飛ばし、対象物を切断する。この過程の途中に念動力で岩盤を持ち上げており、フリーザの細胞が色濃く残っている。
指先からの連続気功波[24] / エネルギーショット[26] / 指ビーム[27] / デスビーム(連続デスビーム / フルパワーデスビーム)[21] / ヘルニードル[22] / ジャッジメント
フリーザの技。名前はゲームより。悟飯との闘いにて使用。また復活した際にこの技でトランクスを殺害している。完全体時や超完全体時に使用し、『ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち』以外のゲームではそれらの形態でのみ使われている。
バリヤー / セルバリア[25] / エネルギーフィールド[28] / 特大バリヤー[29] / パーフェクトバリヤー[21]
悟空の連続気功弾を防ぐために発動した。セルは滅多に使わない技にしているらしく、使わせた悟空に「評価に値する」と述べている[30]。発生するバリヤー自体が巨大なため、ゲームでは攻防一体の技としてしばしば用いられる。
瞬間移動
悟空から学習。この技により、界王星で爆発したセルは地球の悟飯たちの前に現れた。
デスストーム[19] / パーフェクトコンビネーション[20]
ベジータに使った体術による連続攻撃。乱打で空中に飛ばした直後、強烈な肘打ちで相手を叩き落す。
気合い砲[24] / ソリッドハンマー[19] / さあ怒れ![23]
悟飯に使った連続攻撃。連続攻撃を繰り出し、気合いで相手を吹き飛ばす。
自爆[24] / ゆるさなぁーい![20]
18号を吐き出して第2形態に戻ったセルの自爆攻撃。膨張開始から約1分で自爆するが、少しでも刺激を与えるとその時点で自爆する。
指先からの気功波[24]
指先に気を溜めて放つ光線。セルゲーム終盤でベジータに放ち、身代わりとなった悟飯の左腕を負傷させた。

アニメで使用[編集]

魔貫光殺砲
ピッコロの技。『Z』142話他で使用。142話においてはかめはめ波より前に使用し、ピッコロを驚かせた。
アイビーム
フリーザの技。ピッコロを吸収している最中に割り込んできた軍隊を一蹴するために使用。
ギャリック砲
ベジータの技。『Z』157話で使用。超ベジータには通用せず、岩場で発射した反動で岩場が砕けて自身が下敷きになった。トランクスはこの技を知っており、セルがギャリック砲を使用した際に「父さんのギャリック砲だ」と口にするシーンがある。
四身の拳
天津飯の技(アニメでは天津飯の細胞も採取したことになっている)。『Z』178話で使用。セルのものは従来のものとは異なり、力が4分の1になるという欠点が克服されている。
気円斬
『Z』では言わなかったが、『改』では技名を発する。手を動かすことで自由に遠隔操作ができる追跡型の技。界王はフリーザの技と言っており、セルも「フリーザの細胞から学んだ」と発言している(使い方もフリーザと似ている)。『Z』178話他、鳥山明展用に製作されたCG『ハイパーアニメDRAGON BALL』で使用した。悟空には避けられ、悟飯には受け止められた。
ヘルズバスター
あの世でフリーザとともにあみ出した合体技。相手を捕縛して大地獄に突き落とす。大地獄での苦行の様子から、どちらかというとギャグ要素が強い技。

未使用[編集]

元気玉
悟空が界王から習った技。原作でも「その気になれば元気玉もたぶんできる」と発言しているが[31]、使用する機会はなかった。一部のゲームでは実装されており、作品によっては悟空の元気玉と比べて緑がかった禍々しい色をしている。

各種ゲーム[編集]

瞬間移動かめはめ波
悟空の技。『真武道会1』『真武道会2』の超完全体の究極技として使用可能。『バーストリミット』では超完全体の必殺技として使用可能。
ビッグバンアタック
ベジータの技。『Sparking!」』『Sparking!NEO』の第2形態のみ使用可能。
激烈光弾
ピッコロの技。『ドラゴンボールZ 舞空烈戦』での第2形態が使用できる。
エナジードライブ
『超武闘伝』のみ登場の必殺技。後ろに引いていた片手を押し出しながら指先から魔貫光殺砲のような光線を放つ。
グラヴィティーボマー
『超武闘伝』のみ登場の必殺技。両手にためた気を合体させて球状にして投げつける。原作・アニメともに該当する技はなし。
デストロイドチェイサー
ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説』オリジナルの技。前方ダッシュで2撃加えた後、背後に回り打ち上げて、デスビームで撃ち落とす。

テーマソング[編集]

挑戦状
歌:石原慎一/作詞:岩室先子/作曲:清岡千穂/編曲:山本健司
セルゲームを開催するセルの心境を歌った歌。歌詞の中で「俺は無敵のアンドロイド」と歌っている。
セルゲームのお知らせ
歌:大槻ケンヂ/作詞:山田ひろし/作曲・編曲:山本健司

ゲームでの登場[編集]

ゲームでの初登場は『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』。最終ボスとして登場するものの、当時原作ではセルが第2形態までしか登場していなかったため、ピッコロとの一騎打ちは数ターンの経過で終了し、エンディングとなる。エンディングでは不敵に笑う第2形態のカットが挿入される。同じくファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』では天下一武道会終了後に隠しボスとして登場。完全体に変身して、プレイヤーに挑戦する。

格闘ゲームではスーパーファミコン専用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝』にて、第一形態が「セル」、完全体が「Pセル」名義で登場。続編の『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』では完全体のみが登場。また同時期に発売・稼働した格闘ゲーム作品の多くでは完全体のセルが最終ボス的存在になっている。

ドラゴンボールZ 舞空闘劇』では使用されているグラフィックの関係上全て完全体の姿となっており、17号と18号を吸収してやっと「真の完全体」となる設定になっている。

PS2用ソフト『ドラゴンボールZ』では、18号ではなく誤ってクリリンを吸収してしまい、セルジュニアに酷似した形態、通称「セルリン」が登場。そのストーリー中のみ、操作キャラクターとなる。これはセルゲーム開催までのセルの夢の中のアナザーストーリーである。

PS2用ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!』でのオリジナルストーリー「真・究極の人造人間編」では、Z戦士を倒した後、17号がドクター・ゲロとドクター・ミューが作り上げた新17号と合体した超17号と戦うことになる。この戦いでは、セルも超17号もお互いに罵り合う。 続編となる『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』では変身の際、フィールド上のどこかに居る17号および18号を発見した後、殴りつけて吸収する演出となっている。

アーケードゲーム『ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル』では完全体の姿で参戦。格闘性能・必殺技共に高性能となっているが、攻撃を空振りするとパワー編重型の形態へと変貌。単発辺りの攻撃力が上がる以外、あらゆる性能が弱体化するデメリットを持ったキャラクターとなっている。

補足[編集]

人造人間編のボスに位置づけられているセルだが、当初は19号、20号(ドクター・ゲロ)、次に17号、18号がボスとして設定されていた。しかしいずれも元担当編集者の鳥嶋和彦によって段階的に批判され、最終的にセルを登場させることとなった[32]

しかしそのセルですら予定通りとはいかず、当初は変身させる予定もなかったが担当編集者の近藤裕に「かっこ悪い」と、デザインの変更を指示され、仕方なく変身させたところ今度は「馬鹿みたい」とデザインを酷評されたため、完全体は近藤好みのかっこ良いデザインにしたという。ただし作者自身は完全体のようなデザインは好みではなく[33]第2形態の方を気に入っており、もっと活躍させる予定だと語っていた[32]。鳥山は「一番好きな人造人間は?」という質問にセルの第2形態と答えており[34]、『ドラゴンボール大全集 6巻』は第2形態が表紙を飾っている。

セルの体にある無数の斑点は、「絵的に寂しい」という理由で鳥山が付けたが、毎回毎回サインペンで描くのが面倒くさかったという。これはアニメスタッフも同じで、当時はCG処理は無くセル画で製作していたため、セルが登場する全ての原画と動画に斑点を一つ一つ描かなければならず、さらに斑点に影も付けていたため、その苦労は並大抵ではなかったという[35]

セルの声を務めた若本規夫は、独特のうなり声でそれぞれの形態を演じ分けた。『ドラゴンボールZ』では落ち着いた口調だったが、『ドラゴンボール改』やゲームでは奇声をあげたり感情の激しさを強調したりと、若本の演技が取り入れられたことで、それぞれの形態の声の使い分けがより明確となっている。若本はスマートな完全体が「カッコよくて気に入っている」という[36]

アニメやゲームでの描写では上述のようにフリーザと共に登場することが多い。勝ち誇るフリーザに皮肉を言ったりするなど、掛け合いじみたものもある。ゲーム作品ではフリーザに操作方法を教えてもらったり、口真似をしたり、劇場版第18作『ドラゴンボールZ 神と神』の宣伝スポットでは、自分を差し置いて映画に登場することを自慢していたフリーザに憤るが、「お前、声の出演はないらしいぞ」と指摘していた。

脚注[編集]

  1. ^ アニメではクリリン天津飯の気も感じると発言している。
  2. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「DB種族相関図」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER 人造人間編〜魔人ブウ編 ALL BOUTS & CHARACTERS』集英社、2004年5月5日、5頁。
  3. ^ a b 鳥山明「其之三百八十九 戦慄のメッセージ」『DRAGON BALL 第33巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1992年12月26日、ISBN 4-08-851688-5、53・58頁。
  4. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「マンガ「DRAGON BALL」の真実 トリヤマはこう考えていたよスペシャル」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、91頁。
  5. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER 人造人間編〜魔人ブウ編 ALL BOUTS & CHARACTERS』159頁。
  6. ^ a b 鳥山明「其之三百八十八 セルの思いつき」『DRAGON BALL 第33巻』44-45頁。セルゲーム開催の目的をトランクスから聞かれた際に、このように答えている。
  7. ^ ただし、当初はこの再生能力を失念していたため、ピッコロの腕の再生を見るまでは使っていなかった。
  8. ^ 渡辺彰則編「キャラクター事典」『ドラゴンボール大全集 7巻』77頁。
  9. ^ アニメでは、卵に戻る途中にタイムマシンのボタンを押す描写がある。
  10. ^ 「一度卵に戻ると地中で3年」と発言する場面がある。
  11. ^ これはセル本人の推測ではあるが、前述の通りセルは様々な戦闘の達人たちの細胞を持っており、そのうちのサイヤ人の細胞の特性がそうさせたのだろうと語っている。
  12. ^ ただしギニューはアニメではカエルの姿となって生きているため、この場にはいない。
  13. ^ 第1形態で「オレ」と呼んだのは、ピッコロに対して自分のことを「お前の兄弟だ」と紹介したときと、アニメで姉弟を助けたクリリンに対してのみ。なお、トランクスの未来でのセルの一人称は終始「オレ」もしくは「オレさま」。第2形態は自爆形態でのみ、完全体はアニメのみパワー重視形態と死後地獄に落ちた後に「オレ」と呼んでいる。
  14. ^ 鳥山明「其之三百七十一 動き始めた16号!」『DRAGON BALL 第31巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1992年8月9日、ISBN 4-08-851686-9、143頁。アニメでは「虫けらみたいなツラ」とも呼ばれた。
  15. ^ 鳥山明「扉ページ大特集 XXXI」『DRAGON BALL 第31巻』183頁。「(完全体に変化して)変わってしまったらちょっとやだな〜」とも。
  16. ^ 『改』の次回予告では「もう、そう(化け物)とは言わせない」と強気な態度に出ていた。
  17. ^ セルは悟空とベジータの細胞を持ち、作中でサイヤ人の特徴も一部確認できるが、この変身形態がそれに起因する超サイヤ人第3段階同様の変身かどうかは不明。
  18. ^ 超サイヤ人2の変身と同様かどうかは不明。アニメではこのオーラでピッコロ、クリリン、天津飯、ヤムチャを吹き飛ばした
  19. ^ a b c PCエンジンソフト『ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説
  20. ^ a b c d PS2ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR
  21. ^ a b c PS2ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズ
  22. ^ a b アーケードゲーム、PS2ソフト『超ドラゴンボールZ
  23. ^ a b PS3Xbox 360ソフト『ドラゴンボール レイジングブラスト
  24. ^ a b c d e 渡辺彰則編「技事典」『ドラゴンボール大全集 7巻』125頁。
  25. ^ a b スーパーファミコンソフト『ドラゴンボールZ HYPER DIMENSION
  26. ^ スーパーファミコンソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝2
  27. ^ ゲームボーイカラー専用ソフト『ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち
  28. ^ PS2ソフト『ドラゴンボールZ』シリーズ
  29. ^ ゲームボーイアドバンスソフト『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』
  30. ^ 鳥山明「其之四百二 孫悟空 謎の行動」『DRAGON BALL 第34巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1993年6月4日、ISBN 4-08-851689-3、83頁。
  31. ^ 鳥山明「其之三百六十四 笑うセル」『DRAGON BALL 第31巻』39頁。
  32. ^ a b 「歴代担当者+鳥山明座談会」ドラゴンボール大全集2巻別冊付録『神龍通信 第2号』、集英社、1995年8月9日、4頁。
  33. ^ 『鳥山明○作劇場「改」』其乃壱、188頁。
  34. ^ 渡辺彰則編「科学&超科学の章」『ドラゴンボール大全集 4巻』集英社、1995年10月9日、ISBN 4-08-782754-2、147頁。
  35. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山明×中鶴勝祥対談」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL Z」孫悟空伝説』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、99-100頁。
  36. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「天下一声優陣 其之二 セル役 若本規夫」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL」〜天下一伝説〜』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年7月2日、ISBN 4-08-873705-9、172-173頁。