ギニュー特戦隊
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ギニュー特戦隊( - とくせんたい)は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびアニメ作品『ドラゴンボールZ』に登場する架空の戦隊。
初登場は其之二百七十二「間に合え!!ななつのドラゴンボール」、アニメでは第61話「迫る超決戦!ギニュー特戦隊只今参上!!」。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 概要
フリーザの配下として登場した全宇宙から精鋭の5人を集めたエリート部隊。フリーザの側近であるザーボンやドドリア、そして2人を倒した当時のベジータさえ上回る戦闘力を有する[1]。ギニューの台詞によれば、それぞれの出身種族の中でも突然変異で生まれた存在を集めているとされる。地位は、ザーボンやドドリアら側近と同格以上である。
「スペシャルファイティングポーズ」と呼ばれるポージングや独特の掛け声など、「スーパー戦隊シリーズ」を意識したパロディが散見される。丁度、鳥山の子供たちが『地球戦隊ファイブマン』、『鳥人戦隊ジェットマン』等を見ていた時期であり、一緒に見ていたところはまり、パロディ化した[2]。
仲間が死んだ際も、スペシャルファイティングポーズの様式美のみを気にしていた。グルド、バータ、リクームが倒されたことをジースがギニューに報告し、悟空たちのもとへ出撃する直前にスペシャルファイティングポーズを決めるが、2人だけではこのポーズがしっかりと決まらないことを悟ったギニューは、隊員たちを倒されたことに激怒している。
闘う順番をじゃんけんで決めるなど、一見ふざけているような言動ながら、職務自体は完璧に遂行し、フリーザからの評価は高い。ただしファイティングポーズなどは趣味に合わないらしく、唖然とする場面がある。アニメでは部下全員でおやつの時間を取るという説明がなされたり、チョコレートパフェを賭ける場面もある。
フリーザがナメック星へ侵攻している際において、当初のギニュー特戦隊の任務はヤードラット星の征服であった[3]が、このとき初めてフリーザの侵略している惑星戦線での最前線へと投入される。
隊員全員の名前は乳製品に由来している。
[編集] メンバー
[編集] ギニュー
特戦隊の隊長。独自のフェア精神を持った戦士。体は薄い紫色をしており、頭には黒い角が2本ある。純粋にフリーザを尊敬する数少ない大幹部の1人であり、フリーザの部下の中では最も高い戦闘力を持つ。最大戦闘力は12万で、自ら変化させることも可能。ドラゴンボールを浮遊させて運んでおり、念動力を有している一面もある。登場した当初は、リクームと同様にべジータのことを「べジータちゃん」と呼んでいた。
ほかの隊員の例に洩れず、ユニークな一面が強調されており、リクームの台詞によれば、ファイティングポーズを考えるのも彼である。フリーザがドラゴンボールを全て手に入れたときには「喜びのダンス」を踊ろうとしたが、フリーザには婉曲に断られた。他人と体を入れ替える技「ボディチェンジ」を持つ。ボディチェンジを行なう際には「チェーンジ!」と叫ぶ必要がある。ボディチェンジによって全宇宙の優れた戦士の体と取り替えてきたために本来の姿は一部の者しか知らず、作中の姿もチェンジ後である。但し、身体は入れ替わっても声帯や気の種類は変化しないようで、悟空と入れ替わった後も声はチェンジ前のままであり、(悟空の姿の)ギニューの気を察知したクリリンからは「邪悪な気」と評されている。
界王拳を発動してギニューの戦闘力を大幅に超えた孫悟空に慄くが、同時に嬉しがり、自分の体にわざと重傷を負わせたうえで、ボディチェンジによって悟空の体を手に入れた。しかし、気の概念を知らない故にその戦闘力をうまく引き出すことができず、孫悟飯やクリリンとの肉弾戦では思うように戦えなかった[4]。その後ジースを消滅させたベジータに挑まれ、応戦するが敵わず痛め付けられ、地面に叩き落とされる。そしてベジータが上空から突進してきたところにボディチェンジを仕掛けるが、元の体に戻れる好機と判断した悟空が飛び掛っていったことで、悟空とギニューの体は元に戻った。今度こそベジータの体を手に入れるため、ギニューはベジータに向けてボディチェンジを放つが、悟空がとっさに放り投げたカエルのような生物に当たり、それと入れ替わってしまった。カエルの体では発声できず、そのままカエルの姿から変えられなくなったギニューはもはや無力であり、ベジータに踏み潰されそうになるが、悟空に制止され、ギニューはそのままどこかへ逃亡していった。
カエルになったギニューのその後は、原作では描かれていないが、アニメでは出番が大幅に追加された。ブルマをうまく騙して体を入れ替え、さらにピッコロの体を乗っ取ろうとするが、悟飯の機転で結局カエルに戻り、その後はドラゴンボールによって地球に転送される[5]。最初ブルマに蹴飛ばされたが、そのままブルマの家の温室に住み着いていた。カエルとなって力は失われても、ファイティングポーズをとったり身のこなし等はそれなりにできる。セルゲーム直前に悟空の家の庭に現れたり、ブウ出現前の天下一武道会会場で悟飯に拾われたりと、行動範囲は広い。またかつてのギニューの肉体を得たカエル自身も地球にいる姿が確認できる。
グルド、リクーム、バータが敗北したとジースから聞いた際、自分たちより強いものはフリーザしかいないという趣旨の台詞を発して隊員たちの死を否定しており、コルド大王らフリーザの一族の存在を知っていたかどうかは不明。
最後はカエルの姿になるという悲惨な末路ではあったが、結果的に反逆したベジータ以外では、コルド大王やクウラ一味を含むフリーザ率いる軍団の首領格および幹部クラスで唯一戦死せずに生き残ったキャラクターである。以後の動向は不明。
戦闘力はゲームによって差異がある[6]。
名前の由来は牛乳。
[編集] リクーム
外見は地球人と全く同じヒューマノイドタイプで、パイナップルのような髪型をしている筋骨隆々の大男。戦闘力は、彼を倒した悟空の数値をギニューが60000程と推測している[7]。必殺技には口から気功波を出す「リクームイレイザーガン」、相手に突進して膝蹴りを決める「リクームキック」、決めポーズを取った後に相手に突っ込んでいく「リクームマッハアタック」、「リクームウルトラファイティングミラクルボンバー」[8]、「ファイナルポーズ」[9]など。戦いが進むほどにプロテクター・アンダースーツが破損してゆき、最後は尻が丸出しの状態になっていたが、アニメでも原作でも修正されることはなかった。海外版でも、そのまま放映されていた。
度々ファイティングポーズを取り、ふざけた態度や発言が多いお茶目な性格だが、戦闘においては相手をいたぶり遊ぶ残忍な面もあり、仲間であるバータは「イヤな性格」と評している。しかし、アニメなどで見せたフリーザに対する忠誠心は、隊長のギニュー同様純粋な気持ちであった。
ほかの特戦隊員やフリーザ軍幹部のように特殊な超能力は持っていないが、鍛えあげられた肉体に、高い攻撃力と耐久力を持ち、ベジータ・悟飯・クリリンを相手に圧倒的な強さを見せつけた。しかし悟空には攻撃が当たらず、「リクームウルトラファイティングミラクルボンバー」を発動しようとした隙を突かれて一撃で沈められた。その際、技の名前は「リクームウルトラファイティング・・・・」[10]までしか言えなかった。その後、ベジータから気絶した状態のまま気功波を放たれ、止めを刺されて死亡する。
アニメでの設定では、詳細は不明だが地球とほぼ同じ環境の惑星出身で、その星の種族の進化過程や戦闘能力も地球人と大差ない中で、彼だけが突然変異で生まれた超天才戦士とのこと。さらに、レスリング系の技が得意という設定が付け加えられ[11]、「リクームエルボー」、「リクームマッハパンチ」、「リクームボディアタック」、「リクームデスドライバー」、「リクームパワーBOMB」、「リクームファイアーギロチンドロップ」など、プロレスをアレンジしたような技を連発した。
上記のように残忍な性格ながら、コミカルでお茶目な面もあるキャラクターであり、声を担当した内海賢二自身も「結構気に入っている」と登場当時のアニメ雑誌[12]でのインタビューで語っている。
名前の由来はクリーム。
[編集] ジース
声 - 田中和実、増谷康紀(GBA用ゲーム『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』)
容姿は地球人に近く美形だが、肌は赤色で白い長髪を持つ。必殺技は「クラッシャーボール」[13]。アニメでは「ギニュー特戦隊の赤いマグマ」と名乗り、バータとの合体技「パープルコメットクラッシュ」[14]も使う。他の隊員同様ユーモラスな側面が描かれており、悟飯たちと対峙した際、ギニューが「かわいがってやるぞ」と言ったのを聞き、悟飯たちに字義通りの「かわいがる」ではないことを丁寧に説明し、ギニューに苦言を呈される場面がある。隊員全員仲は良いが、特にバータと仲が良く、リクームが戦っている様子を2人で観戦していた。
戦闘力はリクームと同程度。アニメ登場に際して、パワーはリクーム、スピードはバータに劣るものの、総合的には特戦隊のサブリーダー的存在という設定が出来たせいもあり、エリート意識の強い面が強調されたが、スカウターの数値に頼るあまり悟空の実力を見抜くことができず、リクームが悟空に倒されたのも「偶然に決まっている」と決め付けていた[15]。また出身惑星の正式名称は不明だが、星全体が地球の赤道直下並の高温環境という設定もある。クウラ直属の部下であるサウザーと同じ星系の出身という設定[16]。1度は生き残るが、大怪我から復活して大幅に戦闘力を上げたベジータの攻撃を受けて吐血し、エネルギー波で消滅させられた。この際ギニューが驚く台詞があり、ジースの戦闘力はベジータよりも上であったことが分かる。
名前の由来はチーズ[17]だが、ジュースと間違われることもある[18]。
[編集] バータ
声 - 岸野幸正
体は青色をしており、隊員の中で身長が最も高い。アニメでは「ギニュー特戦隊の青いハリケーン」と名乗っている。「宇宙一速い」と自負し仲間からもそのスピードが特技と認められているが、パワーアップした悟空の前にはパワーもスピードも敵わなかった。戦闘力はリクーム、ジースと同程度。リクームを凌ぐ巨漢だが、パワー面はリクームより劣る。悟空に敗れ、瀕死状態の時にベジータに首を折られて死亡する。攻撃速度が速くかなりの手数を見せた。特戦隊の中ではジースと仲が良く、リクームが戦っている様子を2人で観戦していた。アニメではジースとの合体技「パープルコメットクラッシュ」も使う。
アニメでは、担当声優の岸野のアドリブで時折女性的な言葉も発した。当時の人気投票ではそこそこ票が集まったことがある。
好物は不明だが、ベジータだけでなく、クリリンと悟飯も倒させて欲しいと頼んだリクームに対して、ジースとバータの2人が自分たちにチョコレートパフェを奢るよう要求する場面がある。
スピード以外では作中これといった技を繰り出さなかったが、ゲームでは相手を全方位から殴打する「スペースマッハアタック」や青白いエネルギー波を放つ「ブルーインパルス」といった技を使用する。
名前の由来はバター。
[編集] グルド
声 - 塩屋浩三
体は緑色をしており、全体的に丸まった体格をしていて背が低く目が4つある。その外見同様醜悪で残忍な性格をしている。戦闘力の数値は隊員の中で最も低く、特戦隊のメンバーの中で唯一ザーボンやドドリアよりも低い。だが、息を止めている間のみ時間を止める事ができたり、大木を杭の様に鋭く削り超能力で投げつけたり、相手を身動き取れなくする“金縛りの術”などといった特殊能力を使いこなすため、数値としての単純な戦闘力以上の実力を持つ。故に猛者揃いのフリーザ一味の中で他の戦士を抑え、戦闘のエリート集団であるギニュー特戦隊入りを果たしている。
5人の中で唯一スカウターを装着していない。そのため、自分が予想していた以上に高速移動で迫る悟飯やクリリンを探すのに悪戦苦闘していた。「試合場のゴミひろい」と愚痴り、悟飯とクリリンを侮っていたが、すばやい動きで迫る2人に危機を感じて、金縛りの術を発動する。念力で木を折って先端を鋭くした状態で2人を串刺しにしようとしたが、ベジータに不意を突かれて手刀で首を刎ねられた(アニメでは表現に問題があったのか、光線で首がはねられている)。苦しみながら「低俗なサル野郎」と罵ったあとにベジータのエネルギー波を受けて死亡した。悟空が到着する前にベジータに殺されたため、特戦隊の中ではグルドのみ悟空と戦っていない。
アニメでは、悟飯、クリリンとの戦いで苦戦を強いられたことを見かねたほかの隊員たちから「ギニュー特戦隊の恥さらし」(バータ)、「もう一緒に遊んでやらない」(リクーム)、「おやつの時間もお前とは別々にする」(ジース)と散々に言われた。さらにアニメでは、ベジータとの仲の悪さが強調されており、「息が臭い」「無能」などと罵られており、ゲーム[19]でも、餃子との闘いやザーボンとの対話などで触れられている。
名前の由来はヨーグルト。
[編集] 隊員達の死後(アニメのみ)
ギニュー以外の四人は死後、界王に練習相手として界王星に呼び寄せられ、ヤムチャ、天津飯、餃子と対決。リクームはヤムチャに、ジースとバータは2人に分身した天津飯に、グルドは餃子によって倒され、地獄に落とされた。
あの世一武道会編では、地獄でフリーザ親子と共にセルの部下になり暴れまわっていた。更にスペシャルファイティングポーズを披露するなど相変らず元気な姿を見せていたが、セルゲーム編以降の悟空の敵ではなく、たった一撃で全ての隊員が倒されてしまっている。魔人ブウ編では、地獄から界王神界での悟空たちとブウの戦いをフリーザやコルド大王と共に観戦していた。しかしその全てにおいて隊長であるギニューの姿は見られなかった[20]。
劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では、フリーザに引き連られて地獄から復活。同じフリーザ一味のメンバーや他の劇場版の悪役達とともに悟飯に襲い掛かるが、フリーザが一撃で倒されると、恐れをなして逃亡してしまった。その際ギニューと見た目が同じカエルも登場している。
[編集] ドラゴンボールGT
『ドラゴンボールGT』では地獄から復活し、地球で暴れまわっていた。その後、天界にて閻魔大王の裁きを待つ列に、Zでカエルとボディチェンジする前のギニューらしき人物の後ろ姿が並んでいるシーンがある[21]。
[編集] ゲーム
ゲーム関係ではギニュー特戦隊が全員登場せず、プレイヤーが使用できる隊員がギニューとリクームの2人のみという作品がある[22]。
『ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ』では、ギニューに他のメンバーと戦わせるとギニューが「心が広い俺が相手してやるぞ」と誘い、その誘いにリクーム、ジース、バータ、グルドは「最高っすよ!!」と趣旨の言動で喜んで承諾する。また、ジースにクウラ機巧戦隊のリーダーであるサウザーと戦わせると「てめぇとは決着をつけて置かんとな!!」と発言するなどサウザーを今でもライバル視していた様子が窺える。
[編集] 脚注
- ^ グルドは除く。
- ^ ちなみに、『ジェットマン』の主題歌は、本作と同じく影山ヒロノブが担当していた。
- ^ このことが後に悟空が瞬間移動を学ぶ間接的なきっかけになる。
- ^ アニメでは、2人との戦いを通じて少しずつ悟空の体に慣れていき、完全ではないが戦闘力を引き出せるようになっていく。
- ^ 原作でも条件は同じなので、地球へ転送されたはずだが、アニメのように直接の描写はない。
- ^ 原作およびスーパーファミコンゲーム『超サイヤ伝説』では120000だが、ファミコンゲーム『激神フリーザ』では160000である。
- ^ 戦闘力自体はゲームによって差異があり、スーパーファミコンゲーム『超サイヤ伝説』では65000だが、ファミコンゲーム『激神フリーザ』では71000である。
- ^ 『超サイヤ伝説』ではウルトラ・ファイティングアタック。
- ^ 中腰になり相手に尻を向けた妙なポーズをとるだけ。ジースの台詞によれば「リクームの十八番」らしい。バータの「花の命は短かったな」という台詞から、所謂フィニッシュサインのようである。
- ^ アニメではミラクル・・・・
- ^ 原作でも戦闘ポーズはそれまでのキャラの主流だったカンフー系ではない。
- ^ 月刊アニメージュ、他。
- ^ 普通の気功波に類似した光球をバレーボールのスパイクのように飛ばす技。
- ^ 紫色の光球を連続で飛ばす。
- ^ ベジータと戦った際にも「お前たちはスカウターに頼りすぎている」と指摘された。
- ^ サウザーは青い肌をしていた。
- ^ 書籍『ドラゴンボールフォーエバー』において鳥山が「チーズをもじった」と答えている。
- ^ ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』のキャラクター図鑑では、チチがジュースとコメントしている。
- ^ ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ
- ^ ギニュー自身はカエルになったまま死んでいない。
- ^ ギニュー本人なのか、ギニューと入れ替わった蛙なのかは不明。
- ^ 例:『ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22』、『ドラゴンボールZ2』、『ドラゴンボールZ3』など。

