則巻アラレ

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則巻アラレ
Arale Norimaki[注 1]
Dr.スランプ』のキャラクター
初登場 第1話「アラレちゃん誕生」(漫画・アニメ)
作者 鳥山明
小山茉美(アニメ第1作、劇場版、ゲーム、その他[注 2]
川田妙子(リメイク)
詳細情報
愛称 アラレちゃん
性別 女性
職業 中学生(1巻1話 - 9巻10話)→高校生(9巻11話 - 18巻)、ペンギン村村長
家族 則巻千兵衛(生みの親)
山吹みどり
則巻ターボ
配偶者 オボッチャマン(将来)

則巻アラレ(のりまき アラレ)は、漫画『Dr.スランプ』およびそれを原作とするアニメに登場する架空の人物で、同作の主人公である。通称「アラレちゃん」。

概要[編集]

人間型の女の子アンドロイドで、1980年トビウオ3日(5月3日)に誕生。完成した後、千兵衛が考えた「年の離れた妹」という言い訳の帳尻合わせのため、13歳(時間経過の描写があるため、最終盤は18歳になる)ということになった。周囲の人物には「1967年生まれ」[1]と説明されている他、原作およびアニメ第1作180話で自動車免許を取得した際、免許証の生年月日欄には「1967年とびうお31日生」と表記されている。

初期設定は身長139cm、体重31kg[1]。趣味はウンチ突きで、嫌いなものはない[1]。パトカーや白バイを体当たりで壊すことも趣味としている。特技は女の色気[1]。村人には「今まで体が弱くて病院に入院していた千兵衛の妹」と紹介され、村の中学園に編入学する。第2回ペンギングランプリで優勝したため、高校3年生で、ペンギン村村長になった。ただしリメイク版では1日村長になったが、第2回ペンギングランプリ自体がなかったため正式な村長にはなっていない。

誰とでも友達になろうとする天真爛漫な性格で、純粋な心の持ち主。あかねなど比較的親しい人物からも疑問視される千兵衛の怪しげな発明品も、手放しで褒め無条件で信用する。かなりの天然おとぼけ少女だが数学の能力は特に優れ、それ以外の学業成績も軒並み優秀である。

人間でいうところの強度の近視で、愛用の眼鏡は千兵衛がその場で応急処置的にかけさせたもの。後に外す予定だったが、デザインが好評につき見送られた(後述)。人間の食べ物は消化出来ないため、普段は口にしない。

エネルギー源は海水を原料とした液体「ロボビタンA」で、哺乳瓶から飲む。切れてしまうと完全に機能が停止してしまうため、周りからは死んだように見える。携帯用の錠剤版もある。頭部は初期のみ胴体と有線で繋がっていたが、後に分離したままの行動も可能になった。取り外した頭部をラジコンカーなど、別の機械に接続して活動することも可能。村人の前で自ら頭を外したりするが、村人もおとぼけばかりなため「変わった特技」程度の認識でロボットだとは気付かれていない。

ロボットのために身体の成長がなく、ブラジャーを着けたいという理由で平らのままな胸に悩む場面がある。女性器も何もついていないが、オナラはたまにする[注 3]。機械のボディはゴム製のカバーで覆われているため則巻ガジラに食べられることはない。「ほよよ」「んちゃ」「キーン」「バイちゃ」などといった独特の言葉(アラレ語)を使う。

「つおい(強い)」者と戦うことが好きで、彼女を破壊しようとするDr.マシリトとの戦いも、本人にとっては「遊び」という認識である。常識外の怪力を持ち、パンチ一撃で地球を真っ二つに割る「地球割り」。また、投げた岩で月を壊すパワーを発揮したほか、地球から放ったパンチで太陽をも破壊しており[2]、アニメ第1作では地球上でアラレのパンチが空を切り太陽にヒビが入りはじめ割れる様子が描かれている。通常時の最高走行速度はマッハ1.5(推定時速1800km)だが、本気モードだとマッハ3(推定時速3600km)にスピードが倍加する。必殺技は口から発射される凝縮エネルギー弾「んちゃ砲」を始めとする各種「あいさつ砲」。アニメ第1作ではオボッチャマンとのダブルんちゃ砲も使用したこともある。

上記の通り戦闘力は高いが、作中ではキャラメルマン7号やランプの魔人など何度か敗北しており、弱点を突かれなくても作中で最強というわけでもない。

アラレの破天荒な言動に手を焼いた千兵衛が、様々な事情から改良を施そうとしたが全て失敗している。ただし有り余るパワーを抑えようとしたことは数回あるものの、性格を直そうとしたことは無い。作中で確認出来るアラレの完成後に施された改良は「付け忘れたへそを付ける」のみである。

初期はみんな好きと公言していたが、第2回ペンギン村グランプリの「あなたの恋人」の借り物競走で「あなたの恋人」の紙を引き、一番好きな男の子を連れてこいと言われた時はオボッチャマンを選んでおり[3]、好きな人を聞かれて一番先に出たのもオボッチャマンである[4]

未来[編集]

1985年から10年後、オボッチャマンと結婚し、赤ちゃんアンドロイド(ロボット)を千兵衛から密かにもらい、1児の母親になる。結婚して母親になっても性格はそのままでウンチ突きやパトカー壊しなどをやっているため、未来を見に来た鳥山からは「母親になってもまだこんなことしているのか」と言われている[5]

デザイン[編集]

物語初期は4頭身ほどであったが、画風の変化に伴い身長が縮んでいっている。後に千兵衛が「アラレのボディには、体型が一定でない複数のスペアがある」と後付の言い訳をする場面も描かれているが、作中において作者自身も苦しい言い訳である事を認めており、それを含めてのギャグ描写になっている。

眼鏡をかけているが、これは「ロボットなのに眼鏡をかける」という原作者である鳥山のシャレ的発想によるもの。眼鏡は描くのが面倒なため、いずれ外すつもりだったらしいが、これが彼女のトレードマークとなり外すに外せなくなったようである。だが、「アラレのおかげで眼鏡をかけることに抵抗がなくなった」という読者からの手紙を読んで鳥山は非常に嬉しかったとのこと[6]

原作のカラー画およびアニメ第1作では髪は紫色、リメイク版では茶髪。また、コスプレを趣味とするためコスチュームのバリエーションも豊富。手袋とブーツはマストアイテム。リメイク版ではストリート系ファッションを意識した服装が目立つようになった。

誕生の経緯[編集]

アラレが主人公となっているが、連載当初は千兵衛が主人公の予定で、元々アラレのような女の子のキャラクターは特に考えられていなかったが、担当編集者の鳥嶋和彦から「女の子を出せ」と言われアラレを考えた。その時の構想では、アラレは第1話でいなくなる予定だったが、鳥嶋が1話を読んで「アラレちゃんはすごく魅力的だったから出して欲しい」と言い、「『ギャル刑事トマト』[注 4]の反響が良かったら、アラレを描き続けてくれ。人気がなかったら千兵衛が主人公でいい」と鳥山に言った。結果的に人気だったため、アラレを主人公することになった[7]。そのこともあり、アニメ第1作はタイトルに「アラレちゃん」の文字が加わったものになっており、次回予告のナレーションもアラレは「うほほーい! みんな面白かった?」で始まり「絶対見てちょ! バーイチャ!」で締めたものになっている。

担当声優[編集]

出演作品 期間 声優
Dr.スランプ アラレちゃん 1981年4月8日 - 1986年2月19日 小山茉美
Dr.スランプ アラレちゃん ハロー!不思議島 1981年
Dr.SLUMP ほよよ! 宇宙大冒険 1982年
Dr.スランプアラレちゃん ペンギン村英雄伝説 1982年
Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!世界一周大レース 1983年
Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!ナナバ城の秘宝 1984年
Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!夢の都メカポリス 1985年
ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険 1988年
帰って来たDr.スランプ アラレちゃんスペシャル 1990年12月31日
Dr.スランプアラレちゃん‘92お正月スペシャル 1992年1月1日 - 1月3日
Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村はハレのち晴れ 1993年
Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村より愛をこめて 1993年
Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!!助けたサメに連れられて… 1994年
Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!!わくわくハートの夏休み 1994年
ドクタースランプ 1997年 - 1999年 川田妙子
ドクタースランプ アラレのびっくりバーン 1999年
Dr.スランプ アラレちゃん(ゲーム) 2007年 小山茉美
Dr.SLUMP Dr.マシリト アバレちゃん

関連曲[編集]

アラレちゃん音頭
作詞 - 河岸亜砂 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - たかしまあきひこ / 歌 - 小山茉美、コロムビアゆりかご会
アレアレアラレちゃん
作詞 - 冬杜花代子 / 作曲 - サタンタ / 編曲 - たかしまあきひこ / 歌 - 水森亜土、こおろぎ'73
「よいこよいこアラレちゃん」
作詞 - 河岸亜砂 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - たかしまきひこ / 歌 - 小山茉美
「んちゃんちゃソング」
作詞 - 鳥山明 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - たかしまあきひこ / 歌 - 小山茉美、こおろぎ'73
「アラレのマーチ」
作詞 - 河岸亜砂 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - たかしまあきひこ / 歌 - 小山茉美、コロムビアゆりかご会
「アラレちゃん登場!!」
作詞 - 伊藤アキラ / 作曲 - 水谷公生 / 編曲 - 川上了 / 歌 - 水森亜土
「アラレちゃんのララバイ」
作詞 - 冬社花代子 / 作曲 - 伊藤薫 / 編曲 - 高田弘 / 歌 - 水森亜土
OH!ほよよ
作詞 - さがらよしあき / 作曲 - 見岳章 / 編曲 - 山田功歌 - ベター・ハーフ
「アラレ!パラレ!」
作詞 - 太田光 / 作曲・編曲 - 太田美知彦 / 歌 - ドクタースランプオールスターズ

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 扉絵などで英語表記していることもある
  2. ^ CMやゲームなどでもアラレの声をしている。
  3. ^ 「おどろきセンちゃん」、「プププ!空をゆく!!」、「おはるさんの妖怪大戦争!」など。
  4. ^ 当時鳥山が描いた女の子が主人公の読切漫画で、短編集に収録されてある。

出典[編集]

  1. ^ a b c d ジャンプコミック4巻Dr.スランプ ほよよ履歴書より
  2. ^ ジャンプ・コミックス第7巻およびアニメ第1作56話「わたしってむちゃんこつおい?!」
  3. ^ ジャンプ・コミックス第18巻より。
  4. ^ アニメ1作第195話「愛は未来でたしかめて」より
  5. ^ ジャンプ・コミックス第17巻より。
  6. ^ ジャンプコミック16巻Dr.スランプ のひみつその③より
  7. ^ SWITCHインタビュー 達人達 鳥嶋和彦×加藤隆生〜ヒットを生むコツ!」(2014年7月5日放送)より

関連項目[編集]

外部リンク[編集]