ヤムチャ
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ヤムチャは、漫画「ドラゴンボール」及びそれを原作とするアニメに登場する主要キャラクター。地球人。アニメ版の声優は古谷徹。
原作での初登場は其之七「ヤムチャとプーアル」、アニメでは『ドラゴンボール』第5話「つよくて悪い砂漠のヤムチャ」。
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[編集] 概説
元は荒野の大悪党「ハイエナヤムチャ」として砂漠を駆け回っていた盗賊。孫悟空の話を盗み聞きしたことでドラゴンボールの存在を知り、女性の前であがる癖を克服する為、悟空たちを騙し共に冒険に加わる。旅の過程の中で女性が苦手という弱点は克服したものの、今度はその反動でプレイボーイとなってしまう。
初登場時から実力そのものは高く、戦うたびに上げてもいるが、作中では緒戦で未知の強豪と当たり、相手の強さを読者に見せつけるための噛ませ犬となるパターンが多い。その為に勝利シーンは少なく、作品内で勝利した相手は天下一武道会予選時の対戦相手、兎人参化の部下、占いババのしもべである透明人間のスケさん、そして幼少期のチチのみである(アニメでは後述の通り、これらに加え何度か勝利している)。
悟空やクリリンの少年期には、試合では勝てなくとも「面倒見の良い、たまに冴えた発言をするお兄さん的キャラクター」としてのポジションがあったが、2人が成長して以降はそのポジションも無くなった。しかし、ナメック星消滅の直前にあの世から悟空に対して「死ぬな」と絶叫したり、悟空が死亡したと思われていた際に強いショックを受けるなど、長年の悟空に対する友情を示す場面は多く見られた。
その後も高くなってゆく戦いのレベルについていけず、セル編以降、ほとんど戦闘には参加せず、魔人ブウ編以降は完全に武道家を引退し、一線を退くことになる。公式記録では身長183cm、体重68kg。
作品の最初期より、長らくブルマと交際していたが、ヤムチャの浮気性が原因で別れる。初期に「結婚に憧れている」と発言していたにもかかわらず、結婚したと確認できる描写は最後まで無かった。
名前の由来は飲茶。
注意:以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。
[編集] 略歴
- エイジ733 - 生誕。家族等の詳細は一切不明であり、またいつ頃から盗賊となったのかも定かではない。
- エイジ747 - この頃、プーアルと出会う。
- エイジ749 - 荒野に迷い込んだ悟空たちのホイポイカプセルを狙って襲撃するが、女性のブルマを見て退散。その後ドラゴンボールの話を盗み聞きし、女性の前であがらないようにして貰おうと企み、ボールを奪おうと悟空たちを追跡する。 悟空たちの移動手段が無くなった際は、仲間になったと見せかけて車を提供し悟空たちと同行。その後ピラフ城からの脱出までブルマの近くにいたためか、いつの間にか女性が苦手という症状は無くなり、悟空たちとも仲間意識が生まれていた。脱出後にはブルマと恋人同士になり、西の都に住むこととなる(学校にも通っていたことが、後にブルマの母のセリフで示されている)。
- エイジ750 - 第21回天下一武道会に出場し本戦進出を果たすが、初戦で亀仙人が変装したジャッキー・チュンに「爽やかな風」のプレゼントで敗れる。
- その後、孫悟空がレッドリボン軍を壊滅させた後、占いババの館での闘いに参加。透明人間のスケさんに、ブルマ・亀仙人・クリリンの協力により勝利するが、ミイラくんには敗れる。占いババの館の戦いが終わったあと、亀仙人に弟子入り。修行を積み、独学でかめはめ波を会得する。
- エイジ753 - 第22回天下一武道会に出場し本戦進出を果たす。会場で当初から険悪な関係だった天津飯と初戦で戦うこととなるが、気絶させられた後、足を折られるという形で敗退。原作ではあっさり敗れた感があるが、アニメではテーマ曲『ウルフハリケーン』をバックに壮絶な打ち合いを見せ、観客を唖然とさせる等、演出が大幅に強化されている。
- その後ピッコロ大魔王が出現するが、足の怪我により居残りになってしまった。悪化する状況の中、万全でないながらもとピッコロ大魔王の元に向かうが、到着した時点では既に悟空によって倒されていた。
- エイジ756 - 第23回天下一武道会に出場し本戦進出を果たすが、シェン(地球の神)に敗れ3度目の初戦敗退。
- エイジ762 - 神のもとで修行を積み、サイヤ人戦に挑むが、栽培マンの自爆により死亡。その後、界王星にて天津飯、餃子と共に修行。ナメック星消滅の際には悟空を心配し、死んだと思われていた時も膝を付いて項垂れていた。最終的には、ナメック星の神龍(ポルンガ)により生き返る。
- エイジ763 - 地球へのフリーザ襲来時にはベジータと共に駆けつけるが、フリーザの気の大きさに怯え、戦うのを嫌がる。
- この後、付き合っていたブルマに振られ、その後別の女性と交際を始める。
- エイジ767 - 人造人間を探していた際、人造人間20号にパワーを吸い取られる。その後、人造人間と戦うのを嫌がるが、最終的には悟空を助けに行ったクリリン達を追いかけ、一緒に付いて行く。
- その後悟空が病に倒れた際、自分が戦闘には1番役立たないと判断し、特効薬のある孫家へ連れて行く役目を名乗り出る。その後セルゲームでは他の戦士と共に観戦するが、セルジュニアと戦うことになり、あやうく殺されかける(アニメ版では瀕死の悟空にとどめをさそうとするセルジュニアに天津飯と共に痛烈な一撃をお見舞いするなど、善戦する)
- エイジ774 - 平和になり、久々に開催された天下一武道会(第25回)を観戦。出場しないのかとチチに訊ねられた際は、「恥をかくだけだから」と冗談混じりで返答。その後魔人ブウが復活し、宮殿でブウに菓子にされて食べられ死亡するが、ドラゴンボールで生き返る。
[編集] 性格・エピソード
- 身長183cm
- 初期では刀やヌンチャク(原作ではピッコロ大魔王編の時に2コマ登場)、パンツァーファスト等の武器を使っていた。
- 最初は長髪だったが、ブルマに「都では長髪はダサい」と言われて短髪にした。その後第23回天下一武道会時には長髪に戻したり、人造人間編ではかつての短髪時より更に短くするなど、作品内の男性キャラの中では、孫悟飯と並んで何度も髪型が変化した人物である。
- 登場初期はナルシストな一面を持っていたが、顔に傷を作っても自らを練磨していた所を見ると自己の強さにウエイトがあるようだ。
- 第22回天下一武道会では本戦初戦で天津飯に敗退したが、亀仙人、孫悟空、孫悟飯 (孫悟空の育ての親)以外で初めてかめはめ波を放つなど格闘センスを見せた。
- ドラゴンボールの作中では多くのキャラが『自爆』という攻撃方法を取っているが、自爆で倒された戦士は悟空(セル)とヤムチャ(栽培マン)だけである。
- 幼少時のチチと遭遇した際、当時は「悪魔の帝王」として恐れられていた牛魔王の娘とは知らず「ぶっ飛ばした」(ヤムチャ本人のセリフより)ため、それを知った後急いで気絶していたチチのところに戻り、「あなたを愛するあまり…ぶん殴ってしまってごめんなさい」と言ったことを彼女は覚えており、第23回天下一武道会で再会した際にチチがそのことを言ったため一緒にいたブルマの耳に入り、彼女との仲が非常に気まずくなっていた(アニメ版)。
- 少々セコい面もあり、セル戦直後には、皆がドラゴンボールの最後の願いを思い浮かばなかった際、付き合っていた彼女のプレゼントを貰おうとしている(結局はクリリンの提案で人造人間17号と人造人間18号の体内の爆弾を取り除いた)。
- アニメ版では、界王星でリクームを圧倒したり、大界王星での修行後にフリーザ以上の実力持つオリブーを簡単にあしらうなど、原作にはなかった「強敵に勝利する」シーンが幾つか存在している。
- アニメでは、定期的に野球の助っ人のアルバイトをしていた(このオリジナル設定を考案したのは鳥山)。
- アニメのブウ編では、高所にあるドラゴンボールをブルマに取りに行かせたり、クリリンが一人ブウを食い止める中逃走するなど、利己的な場面が多く見られた。一方で、界王の下で熱心に修行する姿も見られた(昔の血が滾るからと説明)。
- 通常の人間にもかかわらず、作品末期でも容姿の若さを保っている。
- 性格は登場初期時には盗賊という事もあり凶暴な面もみせるが、その後は平和的でお人好しになっていった。
- ヤムチャはブウ編で天下一武道会の観戦に行ったり、アニメオリジナルの話でブウ戦後のパーティに参加するなど、破局した後でもブルマとは今まで冒険してきた仲間であるためか普通に友人として付き合っている。
[編集] お人好し
良くも悪くもお人好しな面を持つ。
- 第22回天下一武道会後に改心した天津飯がヤムチャの足の骨を折った事を謝罪してきた際には、恨みを残さずに軽く許している(アニメでは、優勝が決まった際1番最初に拍手をしたシーンもある)。
- フリーザ編後には、自分を殺した栽培マンの親分格であるベジータ(死んだ際には「ボロクズ」呼ばわりもした)と一緒に住んでいたため、後に天津飯に「(ベジータと一緒に暮らしているヤムチャの)気が知れん」と言われた(アニメではベジータが暫く地球から離れていたために同居はしていないが、一緒に食事をするシーンが存在した)。
- セルの消滅後トランクスに、ベジータが息子トランクスを殺されたことに怒り、(実力的には及ばない)セルに向かっていったことを教える。
- 第25回天下一武道会に出場したクリリンを心配するマーロンに対し、「クリリンは世界で一番強いから大丈夫だ」と教えた(その後、「地球人の中では」とこっそり付け足したが)。
- 魔人ブウ編では、ベジータの死にショックを受けるブルマを気遣っていた。
- アニメ版ではナメック星編で地球のドラゴンボールでは生き返れない餃子や一緒に残る気でいた天津飯に付き合い、自分も界王星に残ろうとしていた(天津飯に「ブルマが待っているだろう」と返され、生き返ることを決意したが、この後ヤムチャとブルマは別れる事になる)。
- 悟空とピッコロ大魔王との戦いや天津飯と桃白白との戦いにて加勢しようとしている。またアニメでは天津飯がセルを食い止めている際も餃子と共に加勢しようとするシーンも見られた。
[編集] ヤムチャの必殺技
- 狼牙風風拳(ろうがふうふうけん)
- ヤムチャオリジナルの技。野生の狼のような目にも止まらぬ速技で、相手に乱打し最後に重い一撃を浴びせる技。技を放つ際に狼の影が映るのが特徴。神様には技の速度は感心されたがそれに重点を置きすぎており足元への注意を忘れていると評された。アニメでの人造人間19号のデータによるとスペルは「ROUGAWHOWHOKEN」。
- 新狼牙風風拳(しん ろうがふうふうけん)
- 狼牙風風拳をパワーアップさせた技。第22回天下一武道会で天津飯に使用。どうパワーアップしたかは説明されていない。原作では狼の影が消滅したが、アニメ版では逆に狼の影が増えている。
- かめはめ波
- 両掌に気を集中させ、一気に放出する気功波。亀仙人が開発。第22回天下一武道会、栽培マン戦にて使用するが、決まり手とはならなかった。マスターは悟空の次に早かった。
- 繰気弾(そうきだん)
- 気を手に集中させ、繰り出すヤムチャ独自のエネルギー弾。手首を動かすことで、高速で自由に遠隔操作が可能。避けられる等で別の物体に激突しても気は消滅せず、再度操ることが出来る。ただし、クリリンやピッコロが使った敵を自動的に追尾するエネルギー波(弾)とは違い、やはり手首を動かして当てる必要がある。
- アニメやゲームでは、より強く気を込めた「特大繰気弾」「超繰気弾」も登場。彼の必殺技では、相手を追い詰めた数少ない技である。
- その特性からか「操気弾」と誤記されることが多いが、気の弾を繰り出す「繰気弾」である。
- 舞空術(ぶくうじゅつ)
- 全身の気をコントロールしながら放出することによって、空中を飛行する技。元々は鶴仙人流独自の技だが、殆どの戦士が体得している。
- 使うシーンが初めて確認されたのはサイヤ人編。第23回天下一武道会の時点で、既に使用した悟空やクリリンと比較すると、大幅に遅れての使用となった。
[編集] ヤムチャの戦闘力
作中のヤムチャの戦闘力。
- サイヤ人襲来前:177
- ブルマの計測したスカウターの数値より。修行から遠ざかっていた(アニメではアルバイト野球をしていた)ためかクリリンと40程の差がある。
- サイヤ人戦:1470
- 仲間と共に神様の下で修行し戦闘力が上昇。数値は1997年に発売された『ドラゴンボール 大全集7巻』より。
[編集] 劇場版への登場
無印の劇場版では全作に登場。原作・アニメ序盤のドラゴンボール集めを焼き直した劇場版第1作『神龍の伝説』では原作同様「ハイエナヤムチャ」が通り名となっていた。3作とも女性に敗れたり、色仕掛けに油断し敗れるなど、あまり活躍の機会はなかった。
Z劇場版3作目『地球まるごと超決戦』では、ターレス軍団が地表に穴を開ける為の爆発により15年ローンかけて購入した飛行機が破壊される。その後ターレス軍団の一人カカオと闘うが敗れる。
Z劇場版9作目『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では、借金して天下一大武道大会に出場。悟飯やトランクスが参加しているのを知り、やる気をなくしタワーの上で昼寝をしていたところ、選手が激突した衝撃でタワーが傾き海に落ちて失格という結果となった。その後、天津飯と共に悟飯のもとに駆けつけ、銀河戦士と闘うも敗北を喫している。
[編集] 補足
初登場シーンは、ラーメンを食べているシーンだった。
顔の傷は第23回天下一武道会前に初めて確認され、ベジータ襲来時には更に増えていた。本人は「修行中についた」と語っているが、それ以上の内容は特に明かされていない。
[編集] テーマソング
ゲーム版ではヤムチャと天津飯がフュージョンで合体した「ヤム飯」というキャラクターが登場している。
PS2版「ドラゴンボールZ3」では、街で女性をナンパするシーンや、例の栽培マン戦で故意にかっこいい所をみせて死亡、ベジータにブルマとの破局の噂を仲間中に言い広められるなど、情けなさを露呈する言動が目立っている。また、対戦の際にはヤムチャのみ栽培マンに「自爆」を仕掛けられると、残りの体力に関わらず即K.O.となる「原作に忠実な」仕様になっている。また、『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』ではセルゲームを模した「ヤムチャゲーム」なる武闘大会を主催しており、プレイヤーの使用キャラクターやフォーム(変身形態)などがランダムで選ばれるという仕様になっている。このモードではプレイヤーが勝ち進む毎にたじろぐヤムチャの姿が見られる。
担当声優の古谷徹も、ドラゴンボールファンの子供に、自分が役を演じていることを語った所「なんだヤムチャか」といわれ悔しい思いをしたことがあるという(ドラゴンボール大全集補巻「声優スペシャル座談会」より)。また担当していたウェブラジオの中で、「突如ブルマと別れることになったことに驚き、鳥山先生に直々理由を聞いたところ、『超サイヤ人を増やしたかったから』という答えが返ってきた」というエピソードを披露したこともある。
また、ヤムチャを演じた古谷と天津飯を演じた鈴置洋孝は、2人とも「自分に近いキャラクター」と語っている。鈴置は「軟派なところ」を気に入っていたようだが、古谷は「人間臭いところ」に親近感を覚えているようである。実際古谷はヤムチャを「自分の好きなキャラ」と公言しており、自分が今まで演じてきたキャラクターの中でも特別なキャラのキャラクターソングをおさめたCDに彼の代表的な役である主役デビュー作巨人の星の主人公星飛雄馬や機動戦士ガンダムの主人公アムロ・レイと並んでヤムチャの歌がおさめられている。また古谷にはあまりにもヤムチャの活躍がなくなってしまったことに対して原作者の鳥山明に抗議をしたというエピソードもある。
[編集] ドラゴンボールGTへの登場
究極のドラゴンボールによる地球爆発の際、超サイヤ人4の悟空に瞬間移動でツフル星へ移動するシーンで登場。今まで老いが見られなかったその容姿は、髪にも白髪が交じり多少老けた。
最終回にも一瞬だけ登場。プーアルと共に荒地にいて、車を修理していたところ、頭上を神龍が通り過ぎていった。
いずれも姿のみで担当声優・古谷徹の出演は無かった。

