ベジータ
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ベジータは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』に登場する架空の人物。漫画での初登場は其之二百四「さようなら孫悟空」、アニメでは『ドラゴンボールZ』第5話「悟空死す! ラストチャンスは一度だけ」。声優は堀川亮。名前の由来はベジタブル(野菜)から。
本項では、サイヤ人の王子について詳述する。ベジータの父・ベジータ王についてはドラゴンボールのアニメオリジナルの登場人物を、惑星ベジータについてはサイヤ人をそれぞれ参照のこと。
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[編集] 人物像
ナッパ、ラディッツ、カカロット(孫悟空)とともに、サイヤ人の数少ない生き残りの1人。フリーザによって惑星ベジータが消滅させられたときには他所の星を攻めていたため、助かった。幼少期から、強化型の栽培マンを一瞬にして仕留めるなど、高い戦闘能力の片鱗を見せており、フリーザにその実力を認められ、ドラゴンボールの存在を知り、謀反を企てるまではフリーザ軍所属の上級兵士として、星の地上げなどの活動を行っていた。惑星ベジータの王子であり、初期の戦闘力は18000。幼年期のベジータは前髪があるが、地球に襲来した時には無くなっている。初登場当時、ピッコロから「あのベジータとかいうチビ」と言われているので小柄な人物なのだが、その後作画の変化に伴い、漸進的に身長が伸びていった[1]。これについて1991年の週刊少年ジャンプや月刊Vジャンプなどで、アニメ版の特集記事に伴う鳥山へのインタビュー等によると、当初は悟空より年下の未成年と設定されていて、ナッパやラディッツと違って露出と装甲箇所が少ない戦闘服だったのも、作者が少年用とイメージしてデザインしたことに起因するが、作中人物の明言はなかったため、ストーリー展開の都合で結局変更され、ヤムチャや天津飯より1歳年上になった。そのためサイヤ人編では年齢は30歳となっている。身長は最後まで悟空より低かったが、いずれにせよ、“大男よりチビのほうが見かけによらず強い”という鳥山明が作り出すキャラクターの定番設定の1つでもある[2]。
サイヤ人王子としてのエリート意識が非常に強く、自信とプライドの塊のような性格である。当初は、悟空のことを下級戦士で大した敵のいない辺境惑星に送り込まれた「落ちこぼれのクズ野郎」と見下していた。同じサイヤ人でありながら地球を守ろうとする悟空を「サイヤ人の裏切り者」とも評していた。しかし、ベジータものちに地球や家族を守るべく奮闘することとなる。
セルゲーム時は、悟空がサイヤ人の階級以前に1個人として戦闘の天才であり、自分が悟空より劣っていることを認めていた。最後の魔人ブウとの戦いでは、悟空を「ナンバーワン」と認めた(だが、完全版のラストシーンでは、勝ちたいと思っている)。自らの実力に絶対的な自信を持っており、最下級戦士の生まれでありながら自分より強くなった悟空を許せず、激しいライバル意識を燃やしている。戦闘力のインフレが進み、ピッコロやクリリンなどのほかの戦士が次々と戦線離脱するなかで、最後まで修行によって悟空の実力に付いていった存在であり、口は悪いが、相当な努力家でもある。なお、悟空との初対決で悟空の「落ちこぼれだって必死に努力すればエリートを超えることがあるかもしれない」という言葉に「努力ではどうにもならない壁を見せる」と返しているが、ブウ編での対決で自分と互角に戦うことに驚いた悟空の言葉に対して、ベジータは悟空を「自分以上の天才」と認めたうえで、「どんなに修行してもその差は埋まらなかった(のでバビディにわざと操られて戦闘力を上げてもらった)」と返しており、完全に立場が逆転していた。
人造人間編以降は、ブルマと同居したことで地球に土着し、レギュラーとなる。鳥山曰くブルマとベジータの恋愛劇は頭の中にはできあがっているが「恥ずかしい」という理由で描かなかった[3]。身勝手な行動が多いことに加え、自身の好戦的な性格によって、彼の行動が原因で避けられたはずの危機が舞い込んできたこともある[4]。それでも、前述のように身勝手な行動をとることはあるが、悟空やピッコロが「天才」と認めるほどの強さを持つ。
ブウ編になると、直接示すことこそ少ないものの、家族への愛情を示すようになり、家族を守るために自分を犠牲にするなど、人間らしい一面が見られるようになった(セル編でも終盤にその一端は見られた)。また、悟空たちに対する仲間意識も徐々に芽生えていく。息子のトランクスとは修行をともにし、悟天に負けないように育てた。
孫悟空のことは常に「カカロット」と呼ぶが、原作第388話にて一度だけ「悟空」と呼んだ。
[編集] ストーリーへの絡み
[編集] サイヤ人編
弟カカロット(孫悟空)を連れ戻しに地球へ向かったラディッツが返り討ちに遭った際に、スカウターの通信でドラゴンボールの存在を知ったベジータは、「永遠の若さと命」という願いを叶えるためにナッパとともに地球へ赴く[5]。
栽培マンが倒され、ナッパが戦いの場に出て地球の戦士たちを圧倒するなか、「悟空は必ず来る」と主張したクリリンたちの悟空に対する強い信頼を見て取ったベジータは、悟空の見ている前で彼らを殺すため、3時間だけ待つという条件で戦いを一時的に中断させる。その後も頭に血が昇りやすいナッパに対してアドバイスを送ったり一喝するなど、戦いを余裕といった表情で静観していた。しかし遅れて戦場に現れた悟空によってナッパは重傷を負わされた。苦しみながらも「助けてくれ」と懇願するナッパを処刑したベジータは、悟空と激闘を繰り広げることになる。
ベジータは、すでに2倍界王拳を発動した状態で戦っていた悟空を圧倒。しかし、界王拳を3倍まで上げた悟空の戦闘力はベジータを上回り、形勢が逆転する。プライドを傷つけられたベジータは逆上し、「地球を粉々にする」と宣言してギャリック砲を放つも、悟空の界王拳を4倍まで上げたかめはめ波で押し返され、逆に吹き飛ばされてしまう。怒りに燃えるベジータは大猿に変身することを考えるが、月がないことに気付くと、自らのエネルギーを混ぜた擬似的な月「パワーボール」を作り出して大猿に変身し、通常時の10倍の戦闘力をもって悟空に襲い掛かる。大猿に変身したベジータは悟空を圧倒し、瀕死の重傷を負わせる程に追い詰めた。しかし、悟空の危機を察して戻ってきたクリリン、悟飯、さらに伏兵ヤジロベーによって尻尾を斬られて元に戻ってしまう。ベジータは悟飯たちを痛め付けるが、元気玉の直撃を受けて大ダメージを受ける。さらに、自身が作り出したパワーボールによって大猿に変身した悟飯の下敷きになり、瀕死の重傷を負ったことで地球から撤退する。
[編集] ナメック星編
惑星フリーザNo.79に戻り、メディカルマシンで体力を回復させたベジータは、フリーザがナメック星にドラゴンボールを探しに行ったことをキュイから聞かされると、永遠の命を手に入れるためにフリーザから離反し、ナメック星に向かう。ナメック星到着後、自分を追いかけてきたキュイやフリーザの側近ドドリアを次々に葬り去る。さらにフリーザ一味と同様に、ドラゴンボールを持つツーノ長老の村を襲撃して住民を虐殺し、村にあったドラゴンボールを探し出すと、自分にしか分からないように近くの沼の中に沈めた[6]。
標的のいる位置はスカウターなしでは分からなかったが、地球での闘いがきっかけで、戦闘力を制御したり、スカウターなしでも標的の位置が分かるようになった。
その後、フリーザのもう一人の側近・ザーボンをも倒そうとしたが、変身して全力を出したザーボンに返り討ちにされた。ザーボンは隠したドラゴンボールの所在を聞き出すため、瀕死のベジータをメディカルマシンで治療させたが、予想外に早く完治したベジータはフリーザが持っていたドラゴンボールを強奪して逃走する。その後、最長老から託されたドラゴンボールを持ってブルマたちの所へ戻る途中のクリリンを発見。自分を追ってきたザーボンを、クリリンとブルマの目の前で返り討ちにすると、クリリンが持っていたドラゴンボールを強引に奪い取った。
こうしてベジータは7つのドラゴンボールを全て揃えたかに見えたが、ツーノ長老の村に隠しておいたドラゴンボールは、悟飯によって持ち去られてしまう。激しい怒りに燃えるベジータは、ドラゴンボールを力づくで奪い返すためクリリンたちを追ったが、最長老の家に到着した際に現れたネイルと対峙する。その直後、ベジータ、クリリン、悟飯は5つの大きな戦闘力を感じた。フリーザが呼び寄せたギニュー特戦隊の接近であった。ギニュー特戦隊のナメック星襲来を受けて、ベジータはやむを得ずクリリンたちと共闘する形となる。
ギニュー特戦隊との戦いでは、悟空を味方につければ少しは戦力になると評した。グルドの首を刎ねてとどめを刺してからリクームに立ち向かうも、圧倒的強さのリクームによって重傷を負わされるが、ナメック星に到着した悟空も加わったことで最終的にギニュー特戦隊を撃破する。度重なる戦闘で疲労を覚えたベジータは仮眠を取っている。そのあいだにクリリンたちはベジータを出し抜いてポルンガを呼び出す。願いが3つまで叶うことを悟飯から聞いたベジータは、デンデを締め上げて自分を不老不死にさせるという願いを叶えさせようとしたが、最長老の寿命が尽きたことでポルンガが消滅したためにその願いは叶わなかった。その直後にフリーザが現れ、クリリンたちとともにフリーザとの決戦に臨む。
それまでの激しい戦闘により、ベジータは戦闘力が飛躍的に上がっていた。さらに、もう1度死の淵から復活して戦闘力を上げれば、伝説の戦士である「超サイヤ人」になれると踏んだベジータは、クリリンに要求して自分に重傷を負わせ、デンデの手によって回復して戦闘力を上げた。これによりベジータは、自ら「超サイヤ人」と称し、最終形態となったフリーザに戦いを挑む(実際に超サイヤ人になったわけではない)。しかし、攻撃はまるで通用せず、渾身の力を込めて放った一撃はただの足蹴りではね返されてしまう。このとき、あまりの恐怖と自分の無力さに初めて涙を流し、戦意を喪失した。その戦意喪失状態のままフリーザによって嬲り続けられたが、そこにメディカルマシンで回復した悟空が現れる。ベジータはフリーザに対して、悟空のことをフリーザが恐れていた超サイヤ人であると言い放ったことで、フリーザによって心臓を貫かれた。そして、苦しみながら、打倒フリーザの願いを悟空に涙しながら託し、死亡する[7]。このことは、それまで「自分は地球人である」と強く拘ってきた悟空が、サイヤ人の誇りに目覚めるきっかけとなった。
その後に地球のドラゴンボールで「フリーザ一味に殺された人々を生き返らせてほしい」と言う願いが叶えられたため、フリーザに殺されたベジータもほかのナメック星人とともに生き返る。そして、ナメック星のドラゴンボールで地球に飛ばされ、地球に住み着いた。これ以降、悟空を超えるという目標ができたためか、「永遠の命を手に入れる」という願いを叶えようとはしなくなった[8]。
アニメでは、ナメック星編の後のガーリックJr編の間に、悟空を見つけることと、超サイヤ人化のきっかけを求めるという二つの目的のため、宇宙を飛び回りフリーザ一味の残党と戦っていた。
地球に住み着いて以降はブルマとの間にトランクスを授かった。自分では未だにサイヤ人の王子のつもりだが、事実上ブルマ一家に婿入りしたような形となった。だが、その後も悟空に対して決着を付けるべく外に修行に出ることが多く、妻子と暮らすことはなかった。
[編集] 人造人間編
人造人間編では、修行の過程で悟空を超えられない自らへの怒りから、悟空同様に超サイヤ人へと覚醒[9]し、自分への自信を取り戻した。これは原作では悟空についで2番目[10]の覚醒となる。心臓病に苦しむ悟空に代わって人造人間19号を圧倒し、ビッグ・バン・アタックで破壊した。自身の強さを確認し、「王子である俺の方がカカロットよりも強い」と自負したまま[11]、人造人間17号と18号に戦いを挑むが、完膚なきまでに叩きのめされた。18号に敗北後、セルの存在を知り、トランクスの呼びかけにも応じずに1人で佇んでいたが、悟空の働きかけにより、精神と時の部屋での修行に入る。その結果、17号を吸収したセルを圧倒するほどまで実力を上げたが、強敵と戦いたがるサイヤ人としての性格を利用され、セルの完全体への変身にまんまと協力する。完全体となったセルに戦いを挑むが、歯が立たず敗れる。
当初は、未来からやって来た息子のトランクスに対しても冷淡な態度が目立っていたが、トランクスがセルに殺された際には、激昂して単身セルに突撃する[12]も返り討ちにされ、直後の追撃を庇って負傷した悟飯に謝罪した[13]。このセルへの攻撃は結果的に悟飯の足を引っ張ることとなり、クリリンは「トランクスはドラゴンボールで生き返れたのに」とベジータを非難している。しかしセルと悟飯のかめはめ波の撃ち合いの時には、横からセルに気功波を撃ち込んで注意を逸らし、結果的にセルを倒すのに一役買った。この行動を認めたのか、ピッコロはその後「手を貸してやる」と、ベジータを気遣うような発言をするが、ベジータはそれを断っている。
この戦いでライバル視していた悟空は死亡したうえ、悟飯がセルを倒し、孫親子との実力差を痛感したベジータは無気力状態となり、「自分はもう戦わない」と戦いの引退を仄めかす発言をしている(しかし、魔人ブウ編で平和になった後も訓練だけは怠っていなかった)。また、セルの闘いが終わり、未来へ帰るトランクスを見送る際は陰で小さくサインをおくり、トランクスもそれに応えた。
[編集] 魔人ブウ編
魔人ブウ編では、悟飯が天下一武道会に出場すると聞き、ベジータも出場を決意するが、直後に悟空も出場すると聞き、闘志を燃やす。抽選で悟空が対戦相手になるが、魔人ブウに関わる事件に巻き込まれ、悟空と戦えないのを不本意に思いながら現場に向かう。家族との生活を得て徐々に穏やかな気持ちになっていく自分と、生まれついての戦士としての自分のプライドとの間で葛藤し、その思いを断ち切るため、魔導師バビディに自分の魂を売り渡す[14]。このことで己の力を大きく上昇させた[15]。これにより、擬似的に悟空の超サイヤ人2と互角レベルの超サイヤ人2の状態に変身できるようになった[16]。
前述したバビディの洗脳術によってパワーアップし、悟空との決着を図ろうとするも、そのあいだに封印されていた魔人ブウが復活する。戦いを中断し、悟空を気絶させてから、魔人ブウのもとへ1人で赴く。ベジータは単身でブウと戦うが、不死身同然のブウを倒しあぐね、さらにブウの攻撃を食らってこのままでは勝てないことを悟る。そして、家族をはじめとする「自分以外」の存在を守るため、ブウを巻き込んで自爆する。ブウを殺すことはできずに無駄死に終わったが、これはベジータが初めて自分以外の誰かのために命を捨てて戦った姿でもある。直前に、自分が死んだらあの世で悟空に再び会えるかどうかをピッコロに質問したが、「罪のない人々を殺しすぎたためにそれは無理であり、死ねば魂はあの世とは別の場所に運ばれ、人格は消滅する」といった趣旨の言葉で返されると、「残念だ」と返した[17] 。
その後地球の危機に伴い、次々と戦士たちを吸収して手に余る強さを発揮していくブウと戦う戦力として、地獄から呼び戻される。万が一の事態を考えていた閻魔大王によって、魂をそのままにされており、肉体も復元された。この時点で額のMの文字がなくなり、元のベジータに戻っていた。その後、合体する相手を探していた悟空とポタラによって合体、ベジットとなってブウと戦う。自身が死んだ後に悟空が超サイヤ人3に変身したため、悟空の「合体してくれ」という願いに対して拒否していたが、悟空が、ブウによってブルマたちが食べられたことや、トランクスがブウに吸収されたことを話すと、合体することに同意した。ベジットとなってからはブウを赤子扱いするほどの圧倒的な強さを見せ、ブウに吸収されるかと思いきや、バリヤーを張って自らを守り、吸収されていたトランクスや悟飯たちを助け出すことに成功した。ブウの体内でポタラが解けて2人は元通りになるが、その中でブウが現れる。だが、ベジータによって、ブウは一番初めの、自制心が全くない純粋悪の魔人に還元される。その後ブウによって地球を破壊される寸前に瞬間移動で現れたキビト界王神によって、悟空、サタン、デンデとともに界王神界に移動するが、ブウはキビト界王神の瞬間移動を真似て追ってきたため、決着を付けるべく最後の戦いに挑む。
悟空とブウが戦っている最中に悟空の強さの理由を独白し、悟空を「No.1」と認める。当初は死んだ状態で地球に戻ったが、界王神界での戦いの途中でポルンガによって復活した。この際、「極悪人は除いて」という条件にもかかわらず生き返ったことには、本人も驚く様子を見せた[18]。また、生き返らせる人間の条件として、あえて「魔人ブウに殺された者」ではなく、「天下一武道会が行われた日から死んだ者」とすることで、武道会場で自分が大量に殺してしまった人間も生き返らせようとするなど、心境の変化も見られる。
そして、ブウを倒すために元気玉を作るよう悟空に提案。初めはベジータ自ら地球人たちに語りかけ、元気玉を作り出すのに必要な「気」を分けてもらうため、手を空に向けて上げるよう働きかけるが、地球人たちは、ブルマや仲間たちを除いてほとんどが協力しようとしなかった。元気を集める時間を稼ぐため、ベジータはブウに戦いを挑む。もともと負っていたダメージは回復せず、超サイヤ人に変身できないためブウにはまるでかなわず、圧倒されるも時間稼ぎの役目はしっかりと果たした。なお、元気玉を作る前にも悟空が超サイヤ人3のフルパワーを出すための時間稼ぎとして、超サイヤ人2に変身してブウに戦いを挑んでいるが、この時点ではベジータはまだ生き返っておらず、死んだ状態でさらに死んだ場合は本当に消滅することになるため、まさしく命懸けで戦っていた。結局悟空はフルパワーを出すことができず、無駄に終わっているが、悟空は最終的に元気玉をブウにぶつけることに成功し、ブウを消滅させた。原作ではポルンガの三つ目の願いで悟空の体力を元に戻すことを思いついたのはデンデだが、アニメではべジータが思いついた。
魔人ブウを倒した後は、娘のブラが産まれ、以前の冷酷さは薄れ、地球で平和に暮らすことになる。アニメでは敵として見ていたブウにはブルマのショッピングに代わりに付き合わせたり、パーティで食べ物を与えたりと好意的な態度を見せている。また完全版コミックで追加されたラストで「そのうちカカロット(悟空)に必ず勝ってやる」とも考えている様子を見せ、原作の最後を締めくくる形となった。
[編集] 別次元でのベジータ
青年トランクスの未来世界では、人造人間19号、20号(作中の次元での17号、18号)と戦い敗れ、命を落としている。
アニメでは、未来世界でもベジータが何らかの怒りにより超サイヤ人に覚醒しているシーンがある。作中の次元では「悟空を超えられない怒りからの覚醒」だが、未来では悟空が心臓病により死亡しているため、詳細は不明。
[編集] 劇場版
劇場版では、悟空が危機に陥っていた場合、何処であろうと必ず駆けつけることが多く(似たようなものに「悟飯の危機に必ず駆けつける劇場版のピッコロ」がある)、氷河の中から現れたこともある(まれにトランクスや悟飯を助ける時もある)。また他の戦士が病院に入院する中、腕組みをしてピッコロと背中合わせに座るラストシーンが描かれた作品もある(『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』、『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』)。『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』ではラストシーンではないにしろピッコロと背中合わせになり顔を見合わせるシーンもある。
駆けつけた際は、「勘違いするな!」と言って悟空の名前を呼んだあとに、「助けるわけでは決してなく、あとで自分が(カカロットを)倒すため」という旨を逐一説明するのがお決まりとなっている。また、ピッコロと同様に専用のテーマソングがBGMとして流れて登場することが多い。
Z劇場版6作目『激突!!100億パワーの戦士たち』にて初登場。悟空とともにメタルクウラと闘う。
Z劇場版7作目『極限バトル!!三大超サイヤ人』では、氷河地帯より突然現れ、人造人間13号が悟空に放った「SSデッドリーボンバー」をエネルギー弾で弾き飛ばし、人造人間15号と戦う。最初は押されていたが、超サイヤ人に覚醒したのち、破壊する。
Z劇場版8作目『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』では、新惑星の王として新惑星ベジータに招かれるが、伝説の超サイヤ人となったブロリーに恐怖し、極度の戦意喪失に陥った(その怯え様を、ピッコロは見下げ果てていた)。だがブロリーに挑む悟空に触発され、戦意を取り戻した。その後他の戦士たちとともにブロリーに倒され、他の戦士達が悟空にエネルギーを分け与える中、サイヤ人の王子としてのプライドから「誰がカカロットなどに!」と、ただ一人エネルギーを与えるのを強く拒否していたが、最終的には無意識の中でエネルギーを与えた。悟空はこのあとにブロリーを撃破した。
Z劇場版9作目『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では悟空が死んだため、戦いを引退したベジータがトランクスの危機に駆けつける姿が描かれ、戦いを引退したはずのベジータが、7年後も修行を続けていた理由にある程度の解答が与えられている。
Z劇場版12作目『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では地獄に堕ちたベジータがあの世の混乱で肉体が復活し、苦戦の末悟空とのフュージョンを決意し、ゴジータとなってジャネンバを撃破する。最後は魂の姿に戻った。ドラゴンボールのメインキャラクターで魂の姿が描かれたのは彼のみである。
Z劇場版13作目『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では、カプセルコーポレーションを破壊し、街で暴れるヒルデガーンの前に現れ戦いを挑む。敵わず吹き飛ばされるが、ビルの中にいた人々を守るためにバリアを張り、自分の性格が「甘くなった」と言って力尽きるシーンがあり、それまでのベジータとの心境の変化が描かれていた(なお、カプセルコーポレーションが破壊された際には「人様の家を破壊した」として怒りをあらわにしていた)。
[編集] ドラゴンボールGT
髪を切り口髭を蓄えた容姿で登場。己の限界を追い求めるだけに日夜トレーニングを続けている。悟天とトランクスが修行をサボってだらけている中の提案で突然宇宙に行かせようとした(パンが密航して宇宙船を勝手に発射させたために悟天は地球に残留)。
その9ヶ月後に娘のブラの買い物に付き合う中、ツフル人が作ったミュータントのベビーに寄生された悟飯と遭遇。身体に寄生され、悟空と対峙させられる(その後、悟空によってベビーはベジータから追い出されて倒される)。悟空が超サイヤ人4に変身したことでそれまで縮まらなかった差がさらに開きつつあったが、邪悪龍編においてブルマが開発した人工ブルーツ波発生装置によって、悟空と同じく超サイヤ人4まで変身できるようになった(しかし悟空のように自らの力では変身できない)。
ブラに髭を「似合ってない」と言われたことにショックを受けて髭を剃ったり、ブルマに「髭がないほうが素敵」と言われまんざらでもない表情を浮かべたところをチチに見られ、さらに赤面する等、以前と比べ人間的な感情を見せるシーンが多くなる。また、息子のトランクスには厳しい反面、娘のブラには頭が上がらない。この他にもブラの買い物に付き合った際、ブラをナンパした男性(声:永田一郎、稲田徹)を海に落とすなど親バカな一面を見せている(お互い運転中であったため、車で体当たりを仕掛けたあとにハンドルを引き抜いた)。なお、ベビーに操られた悟飯に襲われた際、爆破される車からブラをお姫様抱っこで助けるシーンが見られる。
作中、天下一武道会で悟空に戦いを挑もうと途中乱入してきた。そして悟空が出場していたのが少年の部とは知らなかったため、決勝の相手を見て愕然した。結局、武道会の帰りに対峙したが、悟空が腹減ったという理由で戦いはお預けになった(この時悔しがるどころか、悟空ともども笑い飛ばしている)。
超17号戦では、自身を「サイヤの誇りを持った地球人」と称し、超一星龍戦で「オレの故郷惑星ベジータはフリーザに破壊されてしまった。そして今度は地球か…!」と発言するなど、地球を第二の故郷とみなしていると取れる様子が描かれた。
55話では、それまで悟空に抱いていたライバル意識の軌跡が回想された(回想シーンにはZでの映像に声優がアフレコし直したものが使われた)。なお、悟空の名前をそのまま呼ぶことが何度かあった。
超一星龍戦では超サイヤ人4に変身したあとに自分からフュージョンをもちかけたことで、悟空を驚かせている。また、悟空が瀕死の状態に追いやられた際にトランクス・悟飯・悟天に「生き延びて必ず奴を倒せ、お前たちがカカロットの敵を討つんだ」と言い仲間を逃がし、超サイヤ人4の変身すら解けていながらも単身超一星龍に挑んでいった。
終盤では年齢のためか、口元に皺ができていた。登場時の口髭は『GT』スタッフによるオリジナルデザインのように勘違いされやすいが、元々は作者の原案キャラクターが由来となっている(当時、スタッフ間でも笑いを誘ったという)。鳥山は「ベジータに髭は似合わない」と甥っ子に言われ、それを耳にしたスタッフが作中で髭を剃らせたという。
最終話でパンに悟空の残していった道着を取っておくように言い残したあとに廃墟を去った。また、悟空がもう二度と帰ってこないことを見抜いていた節があった。
- 超サイヤ人4ベジータ
- ベジータが超サイヤ人4に変身した姿。大猿になっても理性を保つことが可能な超サイヤ人が変身できる最強の形態である。尻尾がないベジータは、ブルマの作った人工ブルーツ波発生装置を浴びて強制的に大猿へ変身、そのまま超サイヤ人4へと変身した。ベジータは元々大猿に変身しても理性を保つことができたが、昔は力量が足りなかったためかこの形態に変身することはできなかった。悟空と同様にこれまでの超サイヤ人とは異なる黒い長髪、赤い体毛等が見られる。また、この形態のときは『Z』時代のグローブとブーツが復活する。ベジータの場合は元々が好戦的な性格であったためか、性格に大きな変化は見られない。
[編集] 悪役からの変化
地球に襲来した頃のベジータは、悟空たちと善戦しつつも敗死したラディッツを「役立たず」と見限ったり、自分の指示を無視して戦いの相手となる天津飯を侮り、敗れた栽培マンを「これ以上戦わせても時間の無駄」として殺し、戦闘不能になった仲間のナッパですら「動けないサイヤ人は必要ない」と冷笑を浮かべながら処刑するなど、残忍冷酷さを前面に出した悪役として読者に強い印象を残した[19]。
完全悪と思われたベジータが変わるきっかけとなったのは、地球での最初の戦いで結果的に悟空らがとどめを刺さなかったこと、フリーザの強大な力に対抗するために、悟空たちと一時的に共闘せざるを得なくなったこと、フリーザに敗れ、サイヤ人としてフリーザ打倒を悟空に託したこと、人造人間など次々と現れる己を超える敵との戦いの中で、Z戦士らと協力する場面も出てきたことに伏線がある。何よりも大きいのは、その後ブルマとのあいだに子ができたことで、戦いや殺戮一筋であった硬派のベジータにとって、「家族」を持ったことが大きな変化のきっかけとなった。アニメではトランクスが誕生する前に、地球に来襲したフリーザを見に来たブルマを「下品だと思っていたが、肝が据わっており、気が強い女」と感じていた。だが、ドクター・ゲロによってブルマと赤ん坊のトランクスが乗った飛行機が撃墜されたときに2人を助けようとせず、気にもかけなかったため、未来から来たトランクスに軽蔑された。
ほかにも、自分の強さへの慢心から一度は追い詰めたセルを完全体に変身させるべくわざと見逃し、それを阻もうとするトランクスを力ずくで排除するなどの身勝手な振る舞いを幾度も見せていた。しかし、セルにトランクスを殺されたときには、感情をあらわにしてセルに立ち向かった。トランクスが未来に帰る際には見送りにも参加し、無言ながら指を傾けてサインを送るなど、絆の一片を感じさせた。
その後は家族と過ごす時間も多くなり、家族愛も感じるようになっていった。トランクスに対して「(褒美に)遊園地に連れて行ってやる」など父親らしい発言が見られ(その直後のトランクスのパンチに思わず本気で殴り返してしまい、我に返る)、またトランクスもベジータを父親として尊敬し慕っている様子が描かれている。150倍の重力室でトレーニングをしているトランクスに対して、無理をしないようにと気を遣う一面も見受けられる。悟空へのライバル心からか、自分の息子を悟空の子供に負けさせたくないという思いがあり、幼いトランクスを「悟飯より強くする」ように鍛えていた。天下一武道会ではトランクスと悟天の試合時に悟天が約束を破って超サイヤ人に変身すると、悟空を「汚いぞ!」と非難し、トランクスが悟天に勝ったときは笑顔を浮かべながら悟空の肩を叩き、「自分の息子のほうが血統が良かったらしい」と、わが子の成長を喜ぶコメントをしている(なお、トランクスは悟天より1つ年長ではある)。アニメでは声に出さないものの、悟空・悟飯よりも必死な形相で試合を見ており、トランクスがミスター・サタンに勝ったと聞いたときは食事中ながら喜んでいるかのような表情をした。2008年版のアニメでは、自分がクジ引きに外れると、終始 トランクスを支持していた。
魔人ブウ編では、「悟空(カカロット)たちの影響を受けて、地球や地球での生活が好きになっている自分が嫌だった」とその変化を自分でも感じており、そのためにバビディに魂を売り、悟空との決着を付けようとせんがために武道会場の観客たちを殺すなど、残酷さを再び押し出した。だが、魔人ブウを目覚めさせた責任感と、家族を守るために自らの命を顧みない自爆を遂げる(このとき、「初めて自分以外の者のために闘おうとしている」とピッコロに評されている)。その直前にはトランクスを抱き締め、ブルマを大切にするよう遺言を残している。その後もポタラによる悟空との融合の際は、初めは拒否するもブルマの死およびトランクスが吸収されたことを知らされたことにより、こだわりを捨てた。魔人ブウとの最終決戦では、自分が悟空に勝てなかったのは“守るべき者がいなかったから”ではないかと考えていたこと、それは今の自分にもあてはまると自覚があったことを示唆する発言をしていた。また、ブルマへの情愛を示す描写としては、ブウと対峙したときの自爆直前に、トランクスに対して、ブルマを大切にするように伝えて抱きしめた場面や、ドラゴンボールの使用を猛烈に反対する老界王神を説得するため、悟空が「ブルマのエッチな写真を」と、取引に使った際に「勝手に人の妻を」「自分の妻のをやれ」と悟空に対して激しい怒りを見せる場面がある。アニメで描かれたブウ戦後のブルマの家でのパーティーではひとりでいることが多かったが、ブウをはじめ各人物と笑顔でパーティーを楽しむ場面が見られ、より溶け込んでいた。2008年版のアニメでは、悟空から「オラとおめぇの仲じゃねえか!」という発言があり(しかもベジータ本人は否定しなかった)、既に悟空とは友人関係となっていた。
ブルマによればベジータも悟空同様、修行に明け暮れてばかりで全く働かない。そのため、全ての生活費を稼ぐのはブルマである。だが、トランクスに「小遣い下げるぞ」という脅し文句をしばしば使う。金銭的にはブルマに依存していることとなり、時々嫌味も言われるが、ベジータ本人は全く気にしてないようである。
[編集] ベジータの戦闘力
ナメック星編まではほとんどサイヤ人の特性である“死の淵からの回復による戦闘力の増加”で増加していたが、それ以降は主に修行による戦闘力の上昇である。人造人間編以降は戦闘力自体が本編で出てこなくなった為、正確な数値は不明だが、悟空が超サイヤ人になってしまった事となれない自分への苛立ちから超サイヤ人に覚醒。その後も精神と時の部屋でトランクスと修行、超サイヤ人のさらなる可能性を模索、攻撃力に特化した超(スーパー)べジータへの変身。セル戦終了時には悟空が死亡してしまった事から戦いから退く発言もしたが、魔人ブウ編時には超サイヤ人2にまで変身してみせ、修行は怠っていなかった。作品終盤までその強さへの探究心からトップクラスの戦闘力を保ち続けた。作中、明確な戦闘力の数値は以下の通りである。
- 地球襲来時:18000、180000(大猿時)
- 原作第249話にてドドリアが「あいつの戦闘力は18000がやっとだった」と語っている。
- ナメック星到着~ザーボン第1戦:24000
- 地球での傷が回復し、戦闘力が上昇。原作21巻にてドドリアのスカウターが計測。
- ザーボン第2戦~リクーム戦:約30000
- ザーボン戦後にザーボン自らが治療したことにより戦闘力が上昇。また、原作第275話でのジースとバータのやりとりにて「戦闘力が20000近くまで上昇したぞ」と書かれているのは、作者の誤記である。
- この「20000」については、完全版2版以降、アニメおよび『ドラゴンボール大全集第7巻』掲載のデータで「30000」に修正された。
- リクーム戦後~フリーザ第3形態戦:250000
- リクームとの戦いに敗れたあとに、悟空が与えた仙豆にて回復して上昇。数値の設定は旧『ブイジャンプ』第1号(平成2年12月12日号)誌上で発表されている。ジースが驚愕し、フリーザの新型スカウターでも計測できなくなるほどにまで上昇した。第1形態のフリーザと差し向かい、離れてから息切れをしており、フリーザには及ばないようである。
- フリーザ最終形態戦:250000~
- わざとクリリンに瀕死の重傷を負わされてもらい、デンデの治癒にて回復、上昇。
[編集] ベジータの主な技
- ギャラクシーブレイカー
- 気力を溜め、体から一気に解放する。この技でナッパを処刑した。名前はゲーム「偉大なるドラゴンボール伝説」より。
- ギャリック砲
- 気力を溜め、突き出した両掌から高出力のエネルギー波を放つ。溜める時はかめはめ波のポーズと似ているが、手の構え方が違い、両手を構えるのも左である。ゲームによっては右に構える場合もある。
- 悟空との初戦時に、地球を粉々に砕くほどの威力があると語っていた。色が紫であること以外はかめはめ波に類似している。作中での登場は悟空戦のみ。
- 連続エネルギー弾
- 弾幕を張るように大量のエネルギー弾を高速で打ち出す。追い詰められたときに使用する傾向がある。初期は先制攻撃や追撃として大きく貢献していたが、後期では効果を発揮しないことが多かった。悟空もセル戦で劣勢になった際に使用している。魔人ブウが同様の技を使用した際に悟空は「今のはベジータの技だ」と称した。
- ファイナルギャリックキャノン
- 名前はゲームより。相手の腹に拳を突き刺し、そのまま片手でエネルギー波を放つ。ザーボンに止めを刺した技である。
- パワーボール
- 星の酸素と自身の気を混ぜ合わせることで、大猿化に必要な月を作り出す。パワーボールを作ると戦闘力が少し弱まる。
- 衝撃波/汚い花火だ/汚い花火/ファイナルインパクト/フラッシュストライク
- 敵を吹き飛ばし、指先から放った衝撃波で爆発させる。名前はゲームより。キュイを葬った時の台詞がそのまま技名になっているゲームもある。また、天津飯に敗れた栽培マンもこの技で処刑している。
- 気円斬(きえんざん)
- 気を円盤状のカッターに練り上げ、その物体を寸断する。悟飯を大猿から元に戻すために使用。劇場版では、コードで体を形成したクウラの腕をこの技で切断している。なお、ベジータはクリリンの放った気円斬がナッパの頬を掠めた際、「どういう技か見切れんのか」と称していた。
- ビッグ・バン・アタック
- 人造人間19号に放った技で、巨大な光彈を放つ。ギャリック砲以上の威力を持つ。メタルクウラ戦でも使っている。ゲームでは「ビッグバンアタック」という表記であることが多い。まれにエネルギー波として放たれることがある。アニメでは魔人ブウに放ったが、よけられてしまう。
- フォトンボンバー/マキシマムフラッシャー
- 片腕に気功弾を作り、下方の相手に撃ち下ろす。人造人間20号をおびき出すために使用したが、エネルギーとして吸収された。また、超サイヤ人に変身したブロリーにも放っている。技名はゲーム『サイヤ人絶滅計画』では「フォトンボンバー」、『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズでは「マキシマムフラッシャー」である。
- ファイナルフラッシュ
- 完全体セルに放った技で、技名を叫んだ技でもある。殺傷能力・貫通力に長ける。両手に気を集中して黄色い光線を一直線に放出する。作中で使用した際(地球を破壊しないように範囲を絞った)は、セルの右半身を吹き飛ばすものの、再生された。アニメではセルジュニアに放っているが、あっさりと蹴り返された。「サイヤ人絶滅計画」でも暗黒惑星での戦いで3回使用。この時はいずれも光線の色が青であった。
- ナメック星でリクームに対し、似たモーションの技を使用している(手が激しく燃焼するなどの違いがある)。それのゲームでの技名は「強力エネルギー波(超サイヤ伝説)」、「ギガブラスター(『サイヤ人絶滅計画』)」、「ファイナルクラッシュ(『舞空闘劇』)」)。
- アトミックブラスト/ビッグバンフラッシュ/ファイナルインパクト/バリオンレイ
- 魔人ブウに対して使用した技。貫通力が高く、当たっても爆発はせずに相手を貫く。名前はゲームより。
- 最終最後の技/ベジータファイナルブラストボム/衝撃波/自爆/ファイナルエクスプロージョン/こなごなに吹っ飛ばす!
- 破壊力は絶大だが、自分の命も失うことになる自爆技。魔人ブウに使用したが、結局再生されてしまう。GTでは悟空が超一星龍に使おうとしたが、ベジータ本人に止められた。劇中に技名はなく、「最終最後の技」以外の技名は全てゲームより。
- かめはめ波
- 『ドラゴンボールZ 真武道会』のゴジータエンディングでのみ使用。悟空と同時に使用し、ジャネンバをかめはめ波で挟み撃ちにして倒した。実際に使用する場面を演出で見ることはできず、あくまでテキストのみで表現されていた。ベジータ曰く「低レベルな技」。
[編集] GTで披露した技
- ファイナルシャインアタック
- ベジータの新技で、片手あるいは両手でエネルギーを溜めて放つ光線。両手で放つ場合の構えはファイナルフラッシュと同じである。光線は極太で青緑のような色だが、ゲームによっては少し違う緑色となっている。ゲームでは現在超サイヤ人4状態の専用技となっている。
- 初披露の超17号戦では通用せず、超一星龍戦では超サイヤ人4の状態で、悟空のかめはめ波と同時攻撃をしたが、全くダメージを与えられなかった。超サイヤ人4の変身が解けた後にも超一星龍に使おうとしたが、ドラゴンサンダーをくらって止められた。
- 残像拳
- すばやい動きで残像を残し、相手に自分の位置を誤認させる。超一星龍戦にて、再びフュージョンするため悟空から持ちかけて使用し、超一星龍の目を完全にくらませた。
[編集] 補足
原作者の鳥山は、ベジータを「そんなに好きではないが、ずいぶん助けて貰ったキャラクター」と語っている[20]。ブルマを演じた鶴ひろみは、ブウ編でベジータが自爆する際に、母を大切にするようトランクスに伝えた場面で「オンエアを見て泣きました。ようやく彼の気持ちが私に届いた」と語っている[21]。また後年「ベジータはずっと無職なんですか?」と言う質問に対し「ブルマが金持ちのため、働く必要がないんでしょうね」と鳥山は回答している[22]。本編中でもブルマに「働かない」と文句を言われていた。
アニメでの初登場時は、原作での登場時点で配色が不明だったことと「サイヤ人は黒髪」の設定がなかったため、茶色の髪で戦闘服も違う色での登場であった(このカラーを使用できるゲームもある)。地球到着までのアニメオリジナルストーリーでもベジータは茶色の髪であった。『ドラゴンボール改』では初登場時から黒髪と青色の戦闘服に再編集された。
バンダイがB-CLUBブランドで発売したレジンキャスト製フィギュア「1/8スケール ベジータ(地球襲来時)」(現在は絶版)は、身長をおよそ152cm(頭頂高。髪を含まず)として換算している。「ドラゴンボール超エキサイティングガイドキャラクター編」には身長は164cmとある(髪を含むか否かは不明)。髪を含まないとすれば、身長が伸びたといえる。
極端に剃り込みが入ったような特徴的な髪型だが、セルゲームの会場にいたアナウンサーからは「ヘアースタイルが変」と言われている。ゲーム『Sparking Meteor』ではそれを気にしていると設定された[23]。
ブウの体内で回虫と遭遇した際、普段からは考えられないほどの慌てようを見せ「こう見えても、俺はにょろにょろしたものが大嫌いなんだ」と発言し、口に手をやり吐き気を必死にこらえていたほか、慌てて悟空の後ろに隠れるシーンもあった。
作中「トランクスを抱いたことがなかった」と語っているが、劇場版『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』のエンディングではトランクスをおんぶする(させられている)シーンが存在する。
ナメック星編までは、追い詰められると星ごと相手を抹殺しようとすることが何度かあった(対悟空戦および対フリーザ戦)。悟空は避ければ地球が粉々になることから「考えやがった」と発言しているが、自分がいる星を破壊すれば、当然自分も生きてはいけない(フリーザやセルも同じ行動を取っているが、彼らは宇宙空間でも生存できる)。しかし、アニメオリジナルストーリーでは、アーリア星を宇宙空間から破壊するシーンや、ガーリックJr編ではフリーザの残党と空気のない(空が宇宙空間)小惑星で戦っており、宇宙空間でも活動が可能なようである。
[編集] 声優の演技
ベジータを演じた堀川は、悟空が正義の味方として成立するには、それに匹敵する重厚な悪が必要と判断し、ベジータが使用する二人称を「貴様」にするなど、安っぽい悪にならないように演じたという。そのためアニメでは原作に比べて、上記のような口調の変更がなされている。
また、敵として登場したことから原作者の鳥山は「3・4回程度で死ぬだろうと思っていた」と言い、まさかレギュラーになるとは思いもよらなかったという。堀川も同様に初登場時は「2・3話登場して華々しく散るだろう」、フリーザ戦で死亡したときには「もう出番はない。これで大団円だ!」と思ったという。
[編集] ゲームでのベジータ
連載当時に発売されたドラゴンボールZのRPGゲームシリーズでは、開発スタッフがベジータを「勝手なヤツ」と意図し、仲間になってもオート操作もしく勝手な行動をとる特性があり、単独行動時以外はずっとオート操作である。このためプレイヤーから「勝手に動かすのは止めてください」と言われたという[24]。スーパーファミコンゲーム(以下『SFC』と表記)『超サイヤ伝説』に至っては、本来の最終ボスである最終形態のフリーザ戦を撃破する際にある条件を満たしてベジータが生き残っていると、超サイヤ人となってパーティーを裏切り、隠された真の最終ボスになるという展開がある。
ゲーム『舞空闘劇』には彼が主人公のifストーリーが収録されている。このifストーリーではナメック星編で、悟空がベジータを庇ってフリーザに殺されてしまい、その怒りでベジータが超サイヤ人に覚醒する。フリーザを圧倒するものの、激怒したフリーザはナメック星の核を破壊して逃走。ベジータはクリリンらとともに脱出、地球へ避難する。1年後、地球へ襲来したフリーザを倒し、未来からやってきたトランクスに人造人間の存在を知らされる。3年後、人造人間をトランクスとともに撃破するが、その場に現れて18号たちを吸収して完全体になったセルに敗れ、トランクスとともに精神と時の部屋で修行。セルゲームでは再生能力を駆使するセルをファイナルフラッシュで完全に消滅させた。ブウ編では原作通りバビディに洗脳され、あの世から戻ってきた悟空と対決するが、理由が「決着を付ける前に勝手に死んだから」となっている。ブウに挑んで死ぬのも原作通りであるが、その後、あの世で悟空がブウと戦っているのに何もできないことに苛立ちを感じていたところで地球のドラゴンボールにより復活[25]、悟空のもとへ駆けつけ、ともにブウを撃破する。そして、あの世へ帰った悟空といつか決着を付けるために慢心を捨てて修行を続けるところで締めくくられる。番外編では、未来の方のトランクスから手合わせを頼まれて対決する。
[編集] テーマソング
アニメにおいて、幾つかテーマソング・イメージソングが作られている。
- ベジータ様のお料理地獄!!
- 内容はベジータがお好み焼きを作るというもの。ベジータの声を務める堀川が歌っており、いつもとは違う一面のベジータの声が聴ける。食材を切ったりするときの説明は彼らしい表現になっている。
- 愛はバラードのように~ベジータのテーマ
- 劇場版『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』より(劇中も未使用)。
- 内容は地球のために戦う悟空の姿を「馬鹿な奴だと思ってた」はずが、自分もそうなりつつあるという心境を歌ったもの。歌は大矢晋。
- 恋のNAZONAZO(dedicated to BULMA & VEGETA)
- ブルマとベジータのテーマソング。
[編集] TVCMなどでの登場
ドラゴンボール関係のCMやプロモーションで驚き役にされている。
- 悟空と「グミくれよ!(のちに「グミをよこせ!」)」と叫び死闘を繰り広げる(『ドラゴンボールグミ』のCMより)。
- 悟空の解説にいちいち驚く(ドラゴンボールZ3プロモーションより)。
- DS登場を待っていたかの発言をし、「オレにも遊ばせやがれー!」と叫ぶ(『舞空烈戦』のCMより)。
- 子供にデータカードダス勝負を挑み、負ける(データカードダス『ドラゴンボールZ』のCMより)。
このほか過去にも「鳥山先生と勝負だ!」と銘打って読者コーナーでボウリングをしているが、結果はガター。
また、ジャンプマルチワールドのパンフレットの4コマにて悟空とゲーム(『SFC』)をして勝利し、「ついにカカロットに勝ったぞー!!!」と大喜びし、「はっはっはーっ!!」と原作ばりの高笑いを見せつけ、勝った方が先に進めるゲームなのか、一人でゲームを続け、悟空は悔しがる。対戦時は2人とも超サイヤ人である[26]。
[編集] パラレルワールドのベジータ
鳥山明により設定されたパラレルワールド(『Dr.スランプ』や『ネコマジン』の世界)でのベジータ。
- 『超こち亀』
フリーザの隙を突いて、ドラゴンボールを奪おうと偵察していたところ、フリーザと両津勘吉が遭遇するところを目撃する。フリーザから違反切符を切ろうとして攻撃される両津を見て驚いていた。その後、ギャグマンガの人物なのでいくら攻撃をされても死なない両津に恐れをなし、汗をたらしながらこそこそと逃げたり、両津にフリーザの仲間と勘違いされ(「ツンツン頭」と呼ばれた)職務質問にて「い、いや!オレは…」と挙動不審になり、最後に「踏み込んではいけない世界があった」とコメントしていた。
- 『ネコマジン』
ネコマジンがギャグマンガの特性を持つとわかると、『携帯が鳴った(急用ができた)』と嘘をついて地球を脱出、「二度とギャグマンガには出ない」と言い残した。
息子トランクス、そしてONE PIECEのロビン、ウソップを部下に従えて登場した。この作品のベジータは空賊の頭という前二作のパラレル物語のベジータに比べるとかなり優良な地位を与えられた上に最終的にピラフとバギーの飛行機を撃ち落すのにも一役買っているという見せ場もあった。なぜか左目に眼帯をしており、角が生えている。また、マントの下に見える鎧は人造人間編のものと同一のデザインである。
[編集] ベジータの家系図
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ベジータ王 |
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ブリーフ博士 |
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ブルマの母 |
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グレ |
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ターブル |
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ベジータ |
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ブルマ |
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トランクス |
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ブラ |
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アニメ『ドラゴンボールZ』には、ベジータの父・ベジータ王が登場。原作ではその名がフリーザの口から挙がるだけだが、これにより惑星ベジータの礎を築いた指導者という人物像が明確にされた。また、『Z』劇場版の『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』やゲーム作品『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』にも登場している。
『ドラゴンボールGTスペシャル/勇気の印は四星珠』には、アニメオリジナルとしてベジータの100年後の子孫ベジータJr.が登場する。
原作やアニメ本編では描かれていないが、弟のターブル(声:森田成一)がいる[27]。
以上でベジータに関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 脚注
- ^ 「ドラゴンボール超エキサイティングガイド」には164cm、体重は56kgとある。髪形を含むかどうかは不明。
- ^ このことはゲーム『トバルNo.1』でも鳥山自身が語っている。
- ^ ドラゴンボール大全集より。
- ^ セルを完全体にさせたり、魔人ブウを復活させた点。同じ純血のサイヤ人である悟空にもそれらの共通点が見られる。ただし、セルにトランクスを殺されて逆上してセルに戦いを挑み、悟飯がダメージを負ってしまったときのように同情すべき事情があった場合や、ブウの体内でデブの方のブウを切り離して純粋悪のブウを復活させてしまったときのように、本人としては弱体化を狙った(しかも、結果的にこの行動によって悟空とベジータはブウの体内から脱出できた)つもりが、逆効果になってしまった場合もある。
- ^ 地球侵略はフリーザの命令には含まれていなかった。
- ^ このときのベジータはフリーザ一味から離反していたので、後に「フリーザ一味に殺されたナメック星人を蘇生させる」という願いの対象からツーノ長老の村の住民は外れることになり、1人として蘇生していない。
- ^ 作中にてベジータが悟空に何かを頼み込んだのはこの時が唯一である。
- ^ これについてはPSPのゲームで「あいつとは対等な条件で勝たなきゃ意味がない」と語っている。
- ^ アニメでは超サイヤ人に覚醒した場所は宇宙の無人惑星であった。
- ^ ストーリーでは未来トランクスの方が先に超サイヤ人の姿を披露しているが、原作での時系列上はベジータが先。アニメではブロリー、悟空に次いで3番目。
- ^ ピッコロも「(悟空を)超えたかもしれない」と認めている。
- ^ アニメでは、セルに突撃した理由に(トランクスが殺されたことには激高している描写はあるものの)、自身のプライドが傷つけられたという発言が追加されていた。
- ^ なお、この時初めてベジータは悟飯を名前で呼び、それ以降は名前で呼ぶことが多くなる。それまでは「ガキ」「カカロットの息子」などと呼んでいた。
- ^ 一方で、バビディの命令を、「誇りだけは思い通りにならん」として、強靭な意志で跳ね飛ばしている。
- ^ この頭の額に「M」のマークの付いているベジータは、設定上は「魔人ベジータ」という名前だが、『DRAGON BALL 大全集 2巻』、PS2ゲーム『ドラゴンボールZシリーズ』(登場はドラゴンボールZ2より)、『ドラゴンボールZ 真武道会シリーズ』では「破壊王子ベジータ」、ゲーム『Ultimate Battle 22』では「凶戦士ベジータ」と呼ばれることもある。
- ^ 戦闘力は悟空の方が上であったが、超サイヤ人2自体にはもともと変身できる。
- ^ この設定は原作においては問題ないが、アニメの場合、ベジータと同じかそれ以上の人々を殺害しているフリーザらが地獄にいたため、矛盾する。地獄もあの世の一部であることが理由である。
- ^ つまりこの時点で彼は極悪人ではないことが分かり、そのためか劇場版ではただの禁固刑に減刑されている。
- ^ ただし、結果的にではあるが、彼自身はZ戦士を誰も殺害していない。
- ^ 『ドラゴンボール大全集』2巻 鳥山明的超会見
- ^ 「テレビアニメ完全ガイド 『ドラゴンボール』 天下一伝説」 159、160ページ
- ^ 『ドラゴンボール フォーエバー 人造人間編〜魔人ブウ編』153ページ
- ^ スポポビッチとの対戦時には「その額のMの字は俺をバカにしているのか」と一方的に怒る。
- ^ 『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』攻略本より。
- ^ フリーザに殺されていないため、地球のドラゴンボールで復活した。
- ^ 『ドラゴンボール大全集』1巻に収録。
- ^ ジャンプスーパーアニメツアー08「ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」にて登場。戦闘力が低いうえに戦闘に不向きな性格であったために、下級戦士と同様に辺境の星に送られたとされる。

