ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ
| ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ | |
|---|---|
| 監督 | 西尾大介 |
| 脚本 | 小山高生 |
| 製作 | フジテレビ |
| 製作総指揮 | 今田智憲 |
| 出演者 | 野沢雅子 古川登志夫 田中真弓 鶴ひろみ 宮内幸平 荘真由美 龍田直樹 内海賢二 八奈見乗児 |
| 音楽 | 菊池俊輔 |
| 主題歌 | CHA-LA HEAD-CHA-LA 戦(I・KU・SA) ピッコロさんだ〜いすき♡ |
| 編集 | 福光伸一 |
| 配給 | 東映 |
| 公開 | 1990年3月10日 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | |
| 前作 | ドラゴンボールZ |
| 次作 | ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦 |
『ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ』(-ゼット このよでいちばんつよいヤツ)は、1990年3月10日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第5弾である。監督は西尾大介。
春休みの東映アニメまつりの1作品として上映された。同時上映作は『悪魔くん ようこそ悪魔ランドへ!!』、『魔法使いサリー』。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
目次 |
解説 [編集]
邦画配給収入10億円、観客動員数270万人[1]。1996年初頭時点におけるビデオ販売本数は3万3千本[1]。
『ドラゴンボール大全集』には「悟空の道着の、胸の亀マークと背の界王マークからみてベジータ戦から悟空ナメック星到着までの間の事件だろう。だが、ナメック星での戦闘中のハズの悟飯が地球にいるなど矛盾も」と書かれている[2]。本作では、まだ悟飯の力が不安定な時期だったため不思議な力を持った少年として描写されていた。また、第一線から退いた亀仙人が戦う描写や、チチが前作とはうって変わった教育ママぶりが強調されている。劇場版で定番となるクリリンの台詞「何でオレだけ・・・」は今作で初登場する。
あらすじ [編集]
天才科学者と謳われたDr.ウィローの助手であるDr.コーチンはドラゴンボールを集め、永久氷壁の中からDr.ウィローを50年ぶりにこの世に蘇らせた。頭脳のみの存在であるDr.ウィローは、地上で最も強い人間の肉体を求めていた。彼は武術の神様と謳われた亀仙人こと武天老師に目を付け、自身が造った3体のバイオ戦士を亀仙人と戦わせた。ウーロンの頼みを受けて、危機に駆けつけた悟空たちの前に立ち塞がったのは、バイオ戦士たち、そして洗脳されたピッコロだった。悟空とピッコロの戦いを静観するDr.ウィローは、その戦闘力の高さを瞬時に見抜き、悟空の体を欲するようになる。
ゲストキャラクター [編集]
バイオマン以外は、作者である鳥山明の出身地・愛知県の名古屋名物をもじった名前になっている[3]。
- Dr.ウィロー
- 神龍の力によって永久氷壁の中から50年ぶりに復活を遂げた、人間たちの支配をもくろむ悪の天才科学者。「不世出の天才」と呼ばれた一方で、誰にもその才能を理解されなかったため表の世界から葬り去られ、人類に復讐を誓った。その途上で病に倒れたが、助手であるDr.コーチンの手を借りて脳だけを生命維持装置へと移植し、研究所の最深部で生き延びていた。その正体は巨大なサイボーグであり、Dr.ウィロー自身はこの姿を「醜い身体」と評している。
- 脳は透明なバイザーで覆われており、その内部は透明な溶液で満たされている。脳だけの存在となる以前の、人間としての姿は不明。Dr.コーチンの回想シーンで、既に脳髄が抜き取られた後の下半身(上半身は医療器具に覆われている)だけが写るのみである。
- 最強武術家の体を自分のものにするため、当初は亀仙人に狙いを定めた。しかし、亀仙人の最強伝説が過去のものであると知り、即座に標的を悟空へと変更した。3体のバイオ戦士が倒され、ピッコロの洗脳が解けて自らの手駒が全滅したことを悟ると、真の姿を現して悟空たちに戦いを挑んだ。3倍界王拳を発動した悟空の突進、さらに4倍界王拳かめはめ波にも耐えるほどの強固な装甲を持ち、衝撃波だけで悟飯やピッコロを吹き飛ばすなど、規格外の強さを誇る。悟空から思わぬ反撃を受け大気圏外に飛ばされ、最後は巨大なエネルギー波で地球そのものを吹き飛ばそうとするが、悟空の元気玉を喰らって消滅した。
- 科学者でありながら、悟空たちと同じく気を感じることができ、研究所へと接近していた悟空の気配を感じ取っていた。また、悟空たちいわくDr.ウィロー本人も強い気を持っている。
- 鳥山のデザインでは大きさの設定はされておらず、機械の身体の中には脳以外の臓器も描かれていた。身体を構成する金属は週刊少年ジャンプの特集記事では無敵のロボット・マジンウルトラ28号と解説されたこともある[4]。
- 名前の由来はういろう[3]。
- Dr.コーチン
- Dr.ウィローの助手であり同志。自分たちの才能が認められる理想の世界を築くため、病に倒れたDr.ウィローの脳を機械へと移植し、さらに神龍を呼び出してDr.ウィローを復活させた張本人。Dr.ウィローに相応しい最強の肉体を求めて、自らが創造した3体のバイオ戦士たち、洗脳したピッコロを悟空や亀仙人と戦わせた。彼いわく「その気になれば一瞬にして地球全土を砂漠にすることも可能」らしく、物語の3日前、南の都付近の森林を砂漠化させている。また脳だけとなっていたDr.ウィローを見たブルマが「オー!ノー(脳)!」と驚いたのに反応して「洒落たようだが座布団はやれん!」と応じてみせるフランクな一面も持っている。
- その身体はサイボーグ化しており、左腕はバルカン砲に変形することが可能。また、彼の使用している杖にはエネルギー砲が内蔵されており、これは潜在能力が発現した悟飯に対して使用したが、あっさりとかき消された。人質であるブルマの開放を求めたクリリンにバルカン砲による激しい銃撃を浴びせるが、亀仙人によって左腕が破壊され、戦闘能力を失った。Dr.ウィローが真の姿を現した際、床の崩落に巻き込まれて落下し、その下にあったエネルギーの柱に触れて消滅した。老人の姿をしているが、最後の時に機械化されていた真の姿が露わになっている。
- 名前の由来は名古屋コーチンから[3]。
- バイオ戦士
- キシーメ
- バイオテクノロジーによりDr.コーチンが造ったバイオ戦士。瞬間移動並の敏捷な動きを見せる(悟空は「残像拳ではない」と言っている)ほか、両腕から電気触手を発動してムチのように離れた相手に攻撃する能力も持っている。亀仙人はこの技を食らってダウンし、悟飯やクリリンも戦闘不能に陥った。エビフリャーと共に悟空の界王拳による突進を喰らって倒された。
- 名前の由来は、きしめんから[3]。
- エビフリャー
- Dr.コーチン配下のバイオ戦士。いかつい体が特徴。他のバイオ戦士とは異なり、劇中ではDr.コーチンに合わせて言葉を発するなど、彼の意思と同調しているかのような描写があった。掌から、触れたものを凍らせる「凍結拳」を放つ。この技により、悟飯とクリリンは一時的に凍らされた。悟空もこれを喰らって凍結しそうになるが、すんでのところで脱出した。最後は界王拳の一撃で壁に吹き飛ばされて倒された。
- 名前の由来は、エビフライから[3]。
- ミソカッツン
- Dr.コーチン配下のバイオ戦士。かなりの巨体で、ゴムのように極めて柔らかい体を持つ。その体の柔軟さは多少の打撃程度なら無力化し、亀仙人や悟空のかめはめ波をもはね返すほどだが、悟空の界王拳には体が耐え切れず、腹部に穴を空けられて倒された。その際、まるで穴の空いた風船のように空中を漂っていた。
- 名前の由来は、味噌カツから[3]。
- バイオマン
- Dr.ウィローの手下の戦闘員。知能はそれほど高くは無いようだが、簡単な会話などは可能。Dr.コーチンと共にカメハウスを訪れ、亀仙人に戦いを挑むも一蹴される。しかし、ブルマを人質に取って亀仙人を連行した。また、ツルマイツブリ山を訪れた悟飯とウーロンを襲ったが、ピッコロによって蹴散らされた。
- 名前の由来はバイオ工学で作られたから[5]。
声の出演 [編集]
- 孫悟空、孫悟飯 - 野沢雅子
- ピッコロ - 古川登志夫
- クリリン - 田中真弓
- ブルマ - 鶴ひろみ
- 亀仙人 - 宮内幸平
- チチ - 荘真由美
- ウーロン - 龍田直樹
- 神龍 - 内海賢二
- Dr.コーチン - 矢田耕司
- キシーメ - 岸野幸正
- エビフリャー - 山口健
- ミソカッツン、ウミガメ - 郷里大輔
- Dr.ウィロー - 中田浩二
- ナレーター - 八奈見乗児
スタッフ [編集]
- 製作総指揮 - 今田智憲
- 原作 - 鳥山明
- 企画 - 森下孝三
- 製作担当 - 岸本松司
- 脚本 - 小山高生
- 音楽 - 菊池俊輔
- 撮影監督 - 池上元秋
- 編集 - 福光伸一
- 録音 - 二宮健治
- 美術監督 - 池田祐二
- 作画監督 - 前田実
- 監督 - 西尾大介
- 原画 - 海老沢幸男、山室直儀、江口寿志、中鶴勝祥 他
- 宣伝協力 - 週刊少年ジャンプ、フジテレビ
主題歌 [編集]
- オープニングテーマ - 『CHA-LA HEAD-CHA-LA』
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
- エンディングテーマ - 『戦(I・KU・SA)』
- 作詞 - 佐藤大 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
- 挿入歌 - 『「ピッコロさんだ~いすき♡』
- 作詞 - 谷穂ちろる / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 野沢雅子
映像ソフト [編集]
いずれも東映ビデオより発売。
- VHS・LD
- 1990年9月14日に発売。
- DVD
- DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
- 2006年4月14日発売。
- DRAGON BALL THE MOVIES #02 ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ
- 2008年8月8日発売。
- DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
関連書籍 [編集]
- ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ - 集英社、1994年6月22日、ISBN 4-8342-1194-0
脚注 [編集]
- ^ a b 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
- ^ 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №2『この世で一番強いヤツ』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、52頁。
- ^ a b c d e f 渡辺彰則編「'89~'90memorial」『ドラゴンボール大全集 6巻』68-69頁。
- ^ 週刊少年ジャンプ1990年No.13
- ^ 渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。
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