ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ドラゴンボール > ドラゴンボールZ > ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ
ドラゴンボールZ
この世で一番強いヤツ
監督 西尾大介
脚本 小山高生
製作 フジテレビ
製作総指揮 今田智憲
出演者 野沢雅子
古川登志夫
田中真弓
鶴ひろみ
宮内幸平
荘真由美
龍田直樹
内海賢二
八奈見乗児
音楽 菊池俊輔
主題歌 CHA-LA HEAD-CHA-LA
戦(I・KU・SA)
ピッコロさんだ〜いすき♡
編集 福光伸一
配給 東映
公開 1990年3月10日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入  
前作 ドラゴンボールZ
次作 ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦
テンプレートを表示

ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ』(ドラゴンボールゼット このよでいちばんつよいヤツ)は、1990年3月10日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第5弾である。監督は西尾大介

春休みの東映アニメまつりの1作品として上映された。

解説[編集]

邦画配給収入10億円、観客動員数270万人[1]。1996年初頭時点におけるビデオ販売本数は3万3千本[1]

『ドラゴンボール大全集』には「悟空の道着の、胸の亀マークと背の界王マークからみてベジータ戦から悟空ナメック星到着までの間の事件だろう。だが、ナメック星での戦闘中のハズの悟飯が地球にいるなど矛盾も」と書かれている[2]。本作では、まだ悟飯の力が不安定な時期だったため不思議な力を持った少年として描写されていた。また、第一線から退いた亀仙人が戦う描写や、チチが前作とはうって変わった教育ママぶりが強調されている。劇場版で定番となるクリリンの台詞「何でオレだけ…」は今作で初登場する。

あらすじ[編集]

悪の天才科学者Dr.ウィローの助手であるDr.コーチンはドラゴンボールを集め、永久氷壁の中からDr.ウィローを50年ぶりにこの世に蘇らせた。頭脳のみの存在であるDr.ウィローは、地上で最も強い人間の肉体を求めていた。彼は武術の神様と謳われた亀仙人こと武天老師に目を付け、自身が造った3体の凶暴戦士を亀仙人と戦わせた。ウーロンの頼みを受けて、危機に駆けつけた悟空たちの前に立ち塞がったのは、凶暴戦士たち、そして洗脳されたピッコロだった。悟空とピッコロの戦いを静観するDr.ウィローは、その戦闘力の高さを瞬時に見抜き、悟空の体を欲するようになる。

ゲストキャラクター[編集]

バイオマン以外は、作者である鳥山明の出身地・愛知県の名古屋名物をもじった名前になっている[3]。これらの名前は脚本家の小山高生が考えたもの[3]

Dr.ウィロー
神龍の力によって永久氷壁の中から50年ぶりに復活を遂げた人間達の支配を目論む悪の天才科学者。脳は透明なバイザーで覆われ、その内部は透明な溶液で満たされており、普段はバイザー部分のみを壁から露出させているが、真の姿は巨大なサイボーグで、その巨体を研究所のコア部分に隠していた。また、Dr.ウィロー自身はこの姿を「醜い身体」と評していたが、3倍界王拳を発動した悟空の突進や4倍界王拳かめはめ波にも耐えるほどの強固な装甲を持ち、衝撃波だけで悟飯やピッコロを吹き飛ばすなど、規格外の強さを誇る。かつては「不世出の天才」と呼ばれるほどだったが、狂気に満ちた極端な思想の持ち主だったために表の世界から葬り去られ、人類に復讐を誓った。その後は病に倒れたが、助手であるDr.コーチンの手を借りて脳だけを生命維持装置へと移植し、研究所の最深部で生き延びていた。その後、最強の武術家の体を自分の物にするために亀仙人を誘拐してその肉体を奪おうとしていた。しかし、亀仙人の最強伝説が過去のものであると知ると、強気な態度を取ったブルマから悟空のことを聞き、即座に標的を悟空へと変更し、三体の凶暴戦士が倒され、ピッコロの洗脳が解けて自らの手駒が全滅すると、真の姿を現して悟空達に戦いを挑み、一時は悟空達を圧倒するが、思わぬ反撃を受けて大気圏外に吹き飛ばされる。その後は巨大なエネルギー波で地球そのものを吹き飛ばそうとするが、悟空の元気玉によって完全に消滅した。
鳥山のデザインでは大きさの設定はされておらず、機械の身体の中には脳以外の臓器も描かれていた。週刊少年ジャンプの特集記事では、無敵のロボット・マジンウルトラ28号と解説されている[4]。名前の由来はういろう[3]
Dr.コーチン
Dr.ウィローの助手で自身を天才と称しながらも彼を神を凌駕する偉大な人物と称えている狂気の科学者。体はサイボーグ化しており、左腕はガトリング砲に変形することが可能で、また使用している杖にはエネルギー砲が内蔵されている。自分達の才能が認められる理想の世界を築くために病に倒れたDr.ウィローの脳を機械へと移植し、更には神龍を呼び出してDr.ウィローを復活させ、Dr.ウィローに相応しい最強の肉体を求めて自らが創造した三体の凶暴戦士達や洗脳したピッコロを悟空や亀仙人と戦わせた。その後は人質(ブルマ)の解放を求めたクリリンにバルカン砲による激しい銃撃を浴びせるが、亀仙人によって左腕が破壊され、戦闘能力を失った。その後、Dr.ウィローが真の姿を現した際には床の崩落に巻き込まれて落下し、最期はその下にあったエネルギーの柱に触れて機械化された体内組織が露わになって爆発した。Dr.ウィロー同様冷酷だがブルマの洒落に対して、「座布団はやらん」という冗談をいう一面を持っている。
当時のパンフレットでは年齢は70歳[5]とあるが、死亡寸前に体内組織が露わになったためか「Dr.ウィローに造られたロボット」と紹介する書籍もあり、サイボーグなのかアンドロイドなのか真偽は不明。名前の由来は名古屋コーチンから[3]
凶暴戦士[6]
キシーメ
バイオテクノロジーによりDr.コーチンが造った凶暴戦士。瞬間移動並の敏捷な動きを見せる(悟空は「残像拳ではない」と言っている)他、両腕から電気触手を発動してムチのように離れた相手に攻撃する能力も持っている。亀仙人をダウンさせ、更には悟飯やクリリンをも戦闘不能に追いやるもエビフリャーと共に悟空の界王拳による突進を喰らって倒された。
名前の由来は、きしめんから[3]
エビフリャー 
Dr.コーチン配下の凶暴戦士。いかつい体が特徴で、また他の凶暴戦士とは異なって劇中ではDr.コーチンに合わせて言葉を発するなど、彼の意思と同調しているかのような描写があった。また、掌から触れたものを凍らせる「凍結拳」を放つ。悟飯とクリリンを凍らせるが、最後は界王拳の一撃で壁に吹き飛ばされて倒された。
名前の由来は、エビフライから[3]
ミソカッツン
Dr.コーチン配下の凶暴戦士。かなりの巨体で、ゴムのように極めて柔らかい体を持つ。また、体の柔軟さは多少の打撃程度なら無力化し、亀仙人や悟空のかめはめ波をも跳ね返すほどである。悟空の界王拳には体が耐え切れず、腹部に穴を空けられて倒された。その後、まるで穴の空いた風船のように空中を漂っていた。
名前の由来は、味噌カツから[3]
バイオマン
Dr.ウィローの手下の戦闘員達。知能はそれほど高くは無いようだが、簡単な会話などは可能である。また、煙の中から咳き込みながら現れた亀仙人を見て唖然とし、汗をかく場面もある。ツルマイツブリ山を訪れた悟飯とウーロンを襲ったが、ピッコロによって蹴散らされた。その後、Dr.コーチンと共にカメハウスを訪れ、亀仙人に戦いを挑むも一蹴される。しかし、ブルマを人質に取って亀仙人を連行した。
名前の由来はバイオ工学で作られたから[7]

声の出演[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ - 『CHA-LA HEAD-CHA-LA
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
エンディングテーマ - 『戦(I・KU・SA)
作詞 - 佐藤大 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
挿入歌 - 『「ピッコロさんだ〜いすき♡
作詞 - 谷穂ちろる / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 野沢雅子

同時上映[編集]

映像ソフト[編集]

いずれも東映ビデオより発売。

  • VHS・LD
1990年9月14日に発売。
  • DVD
    • DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
      2006年4月14日発売。
    • DRAGON BALL THE MOVIES #02 ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ
      2008年8月8日発売。

関連書籍[編集]

  • ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ - 集英社、1994年6月22日、ISBN 4-8342-1194-0

脚注[編集]

  1. ^ a b 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
  2. ^ 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES No.2『この世で一番強いヤツ』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、52頁。
  3. ^ a b c d e f g 渡辺彰則編「'89〜'90memorial」『ドラゴンボール大全集 6巻』68-69頁。
  4. ^ 週刊少年ジャンプ1990年No.13
  5. ^ 『東映アニメまつり』6頁。
  6. ^ パンフレットでは「バイオ戦士」とも呼ばれている。
  7. ^ 渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。
ドラゴンボールの映画・イベント用アニメ
通番 題名 公開時期
第1作 神龍の伝説 1986年 グルメス王一味
第2作 魔神城のねむり姫 1987年 ルシフェル一味
第3作 摩訶不思議大冒険 1988年 鶴仙人・桃白白兄弟
第4作 オラの悟飯をかえせッ!! 1989年 ガーリックJr.一味
第5作 この世で一番強いヤツ 1990年 Dr.ウィロー一味
第6作 地球まるごと超決戦 1990年夏 ターレス一味
第7作 超サイヤ人だ孫悟空 1991年 スラッグ一味
第8作 とびっきりの最強対最強 1991年夏 クウラ一味
第9作 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年 メタルクウラ
第10作 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年夏 人造人間13号、14号、15号
第11作 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年 ブロリー
第12作 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年夏 ボージャック一味
第13作 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年 復活ブロリー
第14作 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年夏 バイオブロリー
第15作 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年 ジャネンバ
第16作 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年夏 ヒルデガーン
第17作 最強への道 1996年 レッドリボン軍
JF08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! 2008年 アボとカド
実写 EVOLUTION 2009年 ピッコロ大魔王
JF12 エピソード オブ バーダック 2011年 チルド一味
第18作 神と神 2013年 ビルス
第19作 ドラゴンボールZ 2015年