ピッコロ (ドラゴンボール)
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ピッコロは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびそれを原作とするアニメに登場する架空のキャラクター。名前の由来は楽器のピッコロから。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ピッコロについて
作中では、同名のキャラクターが2人登場している。どちらもピッコロ大魔王を名乗っているが、「大魔王」の呼称は親である初代に対して用られることがほとんどである。息子にして生まれ変わりの方も初めは「大魔王」と呼ばれることもあった[1]が、物語が進むにつれて呼ばれなくなった。
元々は幼児期に起きた故郷のナメック星で発生した異常気象を生き残ったナメック星人の少年が成長した姿である。ナメック星の最長老によれば、ピッコロはナメック星人カタッツの子供であり、地球に不時着した際に記憶を失い、かつ成長して新たな神様に就任する際に、修行の末に善と悪とが分離して現在にいたる。詳細はナメック星の項を参照。
「ピッコロ」とはナメック語で「違う世界」を意味する。また、「ピッコロ」は本来の名前ではない[2]。
[編集] ピッコロ大魔王
アニメでの声優は青野武。原作其之百三十五「クリリンの死 そして恐ろしき陰謀」、アニメ『ドラゴンボール』第102話「クリリンの死・恐ろしき陰謀」でそれぞれ初登場。
[編集] キャラクター概要
かつて地球に降り立ったあるひとりのナメック星人の龍族が、神になるために体から排除した「僅かな悪」が成長した姿。
分離後、成長した悪は本体が神になると同時に全く正反対の魔族となった。自らピッコロ大魔王と名乗り、神のもとを脱走[3]、世界征服を企むようになる。当時、神を除いてどんな武道家も敵わないほどの絶対的な力を世界に見せつけ人間たちを恐怖に陥れるが、魔封波を開発した武道家「武泰斗」により、自らの命と引き換えに電子ジャーに封印された。
その後、電子ジャーは武泰斗の弟子亀仙人によって海底の奥深くに沈められ、その存在は過去のものとなっていた。しかし約300年後のエイジ753年、その存在を聞きつけたピラフ一味が封印を解き、この世に甦えることとなった。
復活した彼は自分を再び封印する者の登場を恐れ、手下のタンバリンを使ってクリリンをはじめとする多くの武道家を殺害。同時に、老いた自分を若返らせて絶対的なパワーを取り戻すべくドラゴンボール集めを開始する。その強さは老いた状態ですら、孫悟空を瀕死の状態にまで追いやるほどのものであった。
標的を殺したあとは、丸の中に『魔』と書かれた紙を残す。
[編集] ストーリーへの絡み
ドラゴンボールを集め、神龍を呼び出して若返りを果たし、フルパワーによる戦闘によって寿命を縮ませるリスクを克服すると同時に若い頃の強さを取り戻すと、ドラゴンボールを利用しようとする者が自分を消滅させるという願いを叶えさせることがないように、神龍を殺害する。その後、国王のいるキングキャッスルを陥落させ世界の国王を名乗り、毎年5月9日に年一回のくじ引きで43地区を一つずつ破壊することを決定し、TVの前で新国王就任を宣言する。その姿はまさにドラゴンボールの世界での恐怖の大王と呼ぶにふさわしいものであり、全世界を再び恐怖の闇に陥れた。
くじ引きの最初のターゲットとしてブルマの両親が住む西の都に赴こうとするが、魔封波を習得した天津飯に呼び止められ、対戦を挑まれる。が、代わりに手下のドラムを産み出して天津飯と対戦させた。戦いはドラムが優勢で展開していたが、その最中に超神水で潜在能力を限界まで引き出した悟空が現れ、ドラムを蹴りの一撃で倒したことで、大魔王は悟空と再び戦うことになる。激闘の末、最期は悟空に敗れ、自分の全てを記憶させた卵を生み落とした直後に爆死した。
死に際に、まだ生まれていないマジュニアに悪の根を絶やしてはならないことを言い残すが、そのマジュニアは世界征服という野望を捨てて地球を守る戦士となる。
[編集] ピッコロ大魔王の必殺技
- 爆裂魔光砲(ばくれつまこうほう)
- ピッコロ大魔王がピッコロ記念日に世界の地区を1つずつ消し去るときに使うつもりだった技。巨大な爆発を巻き起こし、街1つを瞬時にして消し飛ばすほどの威力を持つ。このときは、鳥山が風邪を押し通して描いた影響による作画ミスで、溜めている時と放ったときの腕が逆である。アニメではこのミスを「溜めたエネルギーを移動させて放つ」という演出でカバーしている。
- 爆力魔波(ばくりきまは)
- 大魔王最高の技。全身に気を溜め、魔閃光と同じ構えから強力なエネルギー波を放つ。小型の核爆弾に相当し、これによりキングキャッスルを中心に中の都を消し飛ばした。ただし、気を集積しているあいだは無防備になる弱点がある。全身から気を発するタイプの技と違い、自身も爆風に煽られている描写が特徴。体力が低下すると、地面に大穴があく程度まで威力が落ちる。
- 魔光線(まこうせん)
- 両手に気を集め、それぞれ1発分の気弾を打ち出して相手を攻撃する。1発目はフェイクとして使い、本命の2発目を当てる時間差攻撃も可能。悟空に対して2度使用したが、1度目と2度目では逆の結果となっている。
- 光線眼/双魔閃(そうません)
- 両目から怪光線を発して視線の先の標的を攻撃する。技の性質上命中率は高く、時間差なしで放つことも可能なため、悟空の片足を負傷させて戦力を削ぐことに成功した。
- 魔閃光(ませんこう)
- 作中で正式にこの名称を名乗って技を披露したのは孫悟飯が最初であり、ピッコロは披露していない。
- 物質出現魔術(ぶっしつしゅつげんまじゅつ)
- 何もないところからイメージした物体を出現させる術。ナメック星人が持つ特殊能力で、同様の術は界王や界王神も使用している。マジュニアの場合はマントや胴着、剣や砂時計を出現させている。
これらの技は元々同一だった神や息子のピッコロも使用している。このほかに、口から怪光線を放ったり、舞空術も体得している。
[編集] ピッコロ大魔王の部下
ナメック星人・龍族の特徴であるタマゴによる繁殖方法によって誕生した分身とも言える生命体。ただし、悪の力によって変化している[5]。劇中では魔族として表記されているが、生物学的にはナメック星人であり、ピッコロ大魔王の子供である。ただし、大魔王自身は魔族のほとんどをあくまでも部下として産み落としている。
この方法で生み出された部下にはピアノ、タンバリン、シンバル、ドラムがいる。彼らについてはドラゴンボールの登場人物#その他の登場人物を参照。
自分の生み出した部下とはテレパシーで会話が可能であり、タンバリンにシンバルの死を伝え、シンバルが倒された原因を探るようにテレパシーで命じたこともある。部下が死んだ際はひどく苦しんでいるような描写が見られる[6]。
また、ゲームオリジナルではウクレレ、バンジョー、コンガという名前の部下が登場し、ウクレレとバンジョーは『大魔王復活』でともに登場しているほか、ウクレレは『アドバンスアドベンチャー』に、コンガは『悟空伝』に登場している。このほか、シンバルがヤジロベーに倒された回の週刊少年ジャンプの次号予告に、ピッコロ大魔王が放つ第3の刺客として名前だけ登場した魔族・ハーモニカの登場が予告されたが、本編で生み出されることはなかった。
そしてこの能力により、潜在能力を引き出された悟空との再戦で敗北した大魔王は、死の直前に自分の能力を出来るだけ詰めた後継者である分身の卵を産み出した。その卵が孵化して産まれたのが、後述するピッコロ(マジュニア)である。
大魔王が卵を産む際の呪文は「ポコペンポコペンダーレガツツイタ、ポコペンポコペンダーレガツツイタ…」。このシーンを演じた青野は力を入れすぎて体調を崩し、また共演した鶴ひろみは「もう産まないでー」と思ったという[要出典]。
[編集] 補足
それまで本作品に登場した、ピラフ一味、レッドリボン軍、桃白白など敵キャラの多くがどこかユーモラスな小悪党だったのに対し、このピッコロ大魔王は、亀仙人曰く「名前だけはかわいいが」それまでと比較にならない圧倒的な悪の威厳と強さを持った正統派の悪役として描かれていた。邪悪さを全身から醸し出す本格的な悪役は『ドラゴンボール』および鳥山明の漫画作品史上初でもあり、その存在は作風そのものを大きく変えた。
「ピッコロ大魔王編」では、それまでのギャグ路線がほとんど封印され、重くシリアスな物語が展開されることになる。なおこの頃、原作者の鳥山明はインタビューにおいて「ドラゴンクエストのキャラクターデザインの仕事をしたことが、ドラゴンボールのストーリーそのものにも影響を与えた」という趣旨の発言をしている[要出典]。
この「大魔王編」では前述したクリリンをはじめ、魔封波を仕掛けて力尽きた亀仙人、大魔王の願いを阻止すべく飛び出して殺された餃子(チャオズ)など、初めてレギュラーキャラクターの死が描かれている。とくにクリリンの死に対しては、温厚な悟空が師匠の命令にも背き、初めて心の底から激しい憤怒と憎悪を見せた。
彼の理想は恐怖による世界征服ではなく、あらゆる法律や権力が存在せず、あらゆる悪事に対して抑制力が働かない、ある種のアナーキズムのような世界である。これには、悟空側であるランチ(悪人時)も多少共感する描写があった。
後年ピッコロを演じた青野は「この緑色のキャラクターを見てどう演じてやろうかと表現意欲が湧いて、やる気満々になった」と語っている[7]。
ゲーム「ファミコンジャンプ」では、ジャンプ世界を征服した悪の親玉に抜擢されている。
ドラゴンボール大全集第1巻には歴代悪役としてピッコロ大魔王、フリーザ、セル、魔人ブウの顔のカットが並んでおり、超エキサイティングガイド「キャラクター編」では悟空が闘った強敵の代表として同じ4人が紹介されてはいるが、各種アニメムック本で歴代悪役が紹介される文章や絵柄の中に前述の3人が出ることは多いことに比べると、ピッコロ大魔王の出番は少なめである。
[編集] ピッコロ(マジュニア)
アニメでの声優は古川登志夫(幼少期は鶴ひろみ)。原作其之百六十一「孫悟空 勝つ!!」、アニメ『ドラゴンボール』第124話「雲の上の御神殿」でそれぞれ初登場。サイヤ人編以降の主要戦闘キャラクターの1人である。
[編集] キャラクター概要
前ピッコロ大魔王が、悟空との戦いに敗れて息絶えようとした寸前に吐き出された卵から孵化した。前述した大魔王の息子であると同時に分身体であり、事実上の生まれ変わりでもある[8]。大魔王の生前の記憶と能力をほとんど受け継いでいる。
孫悟空を倒すため、天下一武道会に乗り込み、正体を隠すためマジュニア(「魔Jr.」)と名乗っていた。第25回天下一武道会でもパニックを避けるため、このもう一つの名を使用していた[9]。作中でピッコロをマジュニアと呼ぶのは、天下一武道会の司会とバビディくらいであった。
その体格や性格、知性から忘れられがちだが、彼は悟飯などの次世代を除いて仲間内の最年少である。遺伝した記憶が数百年以上の物でも、初めて悟空と出会ったときの年齢は現在と同じ体格で僅か3歳である。悟空とは実に16歳もの開きがあり、弟子の悟飯にいたっては4歳しか年齢が離れていない。魔人ブウ編では、初期からの仲間の多くが30代~40代になっていたが、彼はまだ21歳である。
人造人間編にて神と融合し、超サイヤ人を凌駕する実力を得た。セル消滅後は神殿でミスター・ポポやデンデと暮らす。
青年期の身長は226cm、体重116kgであり、父の大魔王よりは小柄である。
[編集] 性格・人物
ほぼ一貫してクールなキャラクターだが、それゆえに周囲のギャグ的なノリに振り回されることも多く、フュージョンの指導やゴテンクスとの絡みのなかでの「はぁい♪」というオカマめいた台詞[10]、チチとブルマの説教に悟空と同等にうろたえる、など稀にコメディチックな言動も見て取れる。とくに、アニメ『ドラゴンボールZ』第125話では悟空とともにエアカー教習所に行かされるものの、勝手が分からず2人揃ってムチャクチャな運転を繰り返すというオリジナルエピソードがある。この回では、ピッコロが普段の胴着姿ではなく、Tシャツ・ジーンズ姿で登場するという貴重なエピソードでもあり、ピッコロ役の古川登志夫も印象的と語っている[7]。
戦いでは父のような卑怯なことをしようとはせず、神からは「昔のような狡賢い粗暴さが失せている」と称された。人造人間編で神と融合して以後は、世界征服を口にすることもなくなった[11]。しかし、地球でのナッパたちとの戦いで悟飯を襲おうとした栽培マンを殺害したり、バビディを怒りに任せて切り裂いたりなど、情けをかける必要がないと判断した敵には全く容赦しない冷酷な一面も持ち合わせている。優秀な頭脳を活かして、突っ走りがちな戦士たちを抑えて冷静な判断で指揮する司令塔の役割を担った。悟空が心臓病の発作で不在中だったこともあり、ピッコロが戦士たちをまとめていた。アニメではセルジュニアから悟空を守るために、ヤムチャと天津飯を指揮している。
[編集] 特質・能力
のちにナメック星人であることが明かされた際、父とその本体である神は龍族だが、マジュニアは戦闘タイプとして生まれたことも判明した。それに加えて幼少期より修行を積んできたため、マジュニアの実力は父の初代ピッコロ大魔王と神を遥かに上回った。
ナメック星人特有の高い再生能力を持っており、劇中ではセルや悟空との戦いの際、負傷した腕を千切って再生してみせている。ただし肉体的なダメージを負った場合については体力や戦闘力の回復はできない[12]。魔人ブウ編ではダーブラによって石化された際にうっかりトランクスが石化したピッコロを地面に倒して粉々に壊してしまったことがあるが、石化が解けた際には何事もなかったかのように復活している。その際、ピッコロは「頭さえ無事なら再生できる」と語っている。更に、父がもっとも恐れていた技「魔封波」もはね返すことができる。ただし、父と違って戦闘タイプのため卵を産む描写はなく[13]、サイヤ人戦で1度戦死したときも父のように自分の分身を残すことはせず、神もそのために命を落とした。
ほかのナメック星人同様に食事を摂る必要はなく、水を摂るだけで生活できる。アニメでは瓢箪のような物に入れて携帯し、劇場版では滝の水を飲む描写もある。なお、アニメでは誕生直後に海で魚を獲るシーンがあり、それを目撃した2人の漁師を船ごと沈めている。また聴覚が発達しており、遠く離れた人間の会話を拾うことができる。ほかにも、寒冷地においても寒がることなく普通に行動可能で、北の都上空にてクリリンや天津飯が寒がっている様子を見て、「地球人は不便」と発言している。さらに、テレパシー、心を読むこと、さらには他人のテレパシーの会話さえも聞き取れる。
腕の組織を変化させて伸ばしたり、容積を変えて体を巨大化させることができる。これは魔族の力を受け継いでいるがためとされている。戦士タイプでありながら、龍族特有の能力である物を作り出す能力も備えている。ただし、ドラゴンボールをつくることはできない。
[編集] 悟飯との絆
当初は世界征服の野望を親から引き継いでおり、悟空たちと敵対していたが、ラディッツの地球襲来の際に初めて手を組んで共闘する。その戦いで悟空もろともラディッツを魔貫光殺砲で殺害した[14]あとに、その息子・孫悟飯を連れ去り、闘いの師となる。その時のピッコロは自身の余命[15]に気付いていたようで、「たとえ宿敵の息子でも何かを残したい気持ちがあったのだろう」と、神は述べている。初めは悟飯を魔族にすることも考えていたが、悟飯の純粋さに触れるうちに徐々に世界征服の考えも薄れていき、自分に対して、唯一まともに付き合ってくれた悟飯に心を開くようになる。悟飯もピッコロの中にある優しさに気づき、慕うようになる。(母親のチチの反対を押し切ってナメック星行きを決意した時には、「ボクはピッコロさんを生き返らせたいんだ」と発言したり、ナメック星へ向かう宇宙船の中で、悟飯が自ら作成した魔族服を着て嬉しそうな姿を見たクリリンに、ピッコロの事を父親の悟空と同じぐらい尊敬していると発言している。)サイヤ人編の頃は悟飯に対しても厳しい態度が目立っていたが、ナッパの攻撃を身を挺して庇って命を落とし、その後のナメック星編ではフリーザを一時撃退したあとで悟飯の頭を撫でるなど、悟飯への愛情を見せる。サイヤ人編で絶命する際に「オレとまともに話してくれたのはお前(悟飯)だけだった」と語るように、ピッコロに対して全く敵意を持たずに接した人物は悟飯が最初だった。セルゲームの前では、弟子の悟飯自ら「ピッコロさんの服が欲しい」と、ピッコロの道着を着ることを望んだことで、自分と同じ道着を着せた。セルと悟飯の戦いでは、悟飯を逆上させて戦わせようと考えた悟空に猛抗議し、なかなか戦おうとしない悟飯の心情を悟空よりも理解していた。さらに、敵わないと分かっていても悟飯を助けるためにセルに挑もうとするなど、悟飯に対する強い父性愛を示した。またアニメでは、悟飯とセルによる、かめはめ波を撃ち合う場面においても、セルに挑んでいる。悟飯がセルゲーム後に神殿から発つ場面で、ピッコロに対し「時々遊びにきてもいいですか?」と尋ねて承諾された際にも、嬉しそうな顔をしていた。
悟飯が青年になってからも、天下一武道会では悟飯の変装が取れても大丈夫なように観客や中継のカメラを一斉に壊すなど気遣いを見せており、悟飯のほうも大勢の観客の前で超サイヤ人になるように頼まれたときは拒否したが、ピッコロの呼びかけに応じて変身を決意するなど信頼関係は変わっていない。アニメやゲームでは悟飯の成長を誇りに思う場面や台詞が見られ、悟飯も自分を鍛えてくれたことを感謝している場面がある。悟飯の父親である悟空も、悟飯を超サイヤ人化させる段階で、自分やピッコロが殺されそうな所を想像するよう促してピッコロの名前を挙げている。また、悟飯がブウとの戦いで死んだと思われていたとき[16]にピッコロが伝言を頼んだ際、「悟飯が死んで1番残念なのは、ピッコロと会えないことだと思う」などと答えている。また、劇場版では悟飯の危機に駆けつけることが多い(後述)。2008年のアニメ版でも悟飯との信頼関係は変わらないが、師匠としての威厳は薄れてはおらず、悟飯の指導の仕方を「まだまだ甘い!」と評するなど厳しい姿勢は変わっていない。
悟空に代わって悟飯を鍛え上げたピッコロは師父も同然の存在であり[17]、鳥山明も「悟飯にとっては、ピッコロという父親代わりの役割を果たしてくれる存在がいてくれたのは本当に良かった」ともコメントしており[要出典]、悟飯役の野沢も、かっこいいと思うキャラクターにピッコロを挙げている[要出典]。
[編集] 他の仲間たちとの関係
- 孫悟空
- 父の敵として対峙していたが、敗戦後は反目しながらも好敵手として落ち着く。一度戦ったことで、先代のピッコロと比べてそこまでの悪人ではないと思われていた。ラディッツとの戦いでの共闘を通じて共同戦線を組むこととなる。ナメック星では悟空をフリーザのデスビームから身を挺して守ったり、人造人間出現前に悟飯を交えて修行に励んだ。フュージョンの特訓では、悟空が時間切れであの世に帰るときにトランクスと悟天の指導をピッコロに託したりと、かなり信頼し合っており、互いに肩を並べる間柄にまでなった。
- クリリン
- 天下一武道会で対戦した際には、世界征服が容易ではないと思い知らされるなど、実力をある程度評価している。サイヤ人編から名前を呼ぶようになった。クリリンのほうは、サイヤ人編の辺りにおいては「味方になるフリをして騙そうとしているんじゃないか」といった趣旨の発言をするなど、ピッコロに対して不信感はまだ消えていなかったものの、セル編ではピッコロの事を仲間と呼び、実力も「元々とんでもない強さだったピッコロが、神様と同化して超ナメック星人になった」等と高く評価している。
- 天津飯
- アニメでは天下一武道会時から名前を呼んでおり、悟空との対戦時にその技に驚く描写もあった。また、サイヤ人来襲前に天津飯が神のもとで修行した関係からか、ピッコロが神と同化したあとは、おもにセルとの戦いで行動をともにすることが多かった。神と同化する前は、敵だった頃の印象が強かったせいかピッコロのパワーアップぶりを気に入らない等と発言するなど、あまり良い感情を持っていないようであったが、神との融合後の会話では神が武術の師の一人であり敬意を持つようになったからか、一貫して敬語を用いて話している。
- デンデ
- 自らが神と同化した経緯などから神の知識を授ける役目を担当している事などもあり、ある意味悟飯に対するよりも優しく接しているようにも見られる。同じナメック星人であること、またデンデと面識のあったネイルとも同化した事も、関係しているとみられ、デンデもピッコロを頼りにしているようである[18]。また、ピッコロも、鮮やかに地球のドラゴンボールを復活させたデンデを見て、地球の神としての資質を高く評価している。
- ベジータ
- 意見を対立させたり、彼の勝手な行動に激怒することが多かったが、フリーザの地球襲来時には唯一気を消していたことを褒められたり、セルゲーム終了後に「手を貸してやる」と問いかけたり[19]、ブウ編では死を覚悟したベジータにトランクスたちを逃がすよう頼まれ、彼の「自分が死んだあとに、カカロット(悟空)に会えるのか?」という問いに正直に答え、お互いにある程度認めあっている。ちなみに、ベジータが名前で呼んだ相手は限られているが、味方内ではカカロット(悟空)の次にピッコロの名前を呼んでいる。なお、ピッコロ・べジータのコンビは、Z劇場版7作目、9作目のラストで共に腕を組んでいる様子が描かれた。
- チチ
- 目立った描写はあまりないものの、天下一武道会における悟空との対戦と結婚[20]、人造人間襲来に備えて3年間悟空一家と暮らしたことなどから、強い印象を残してはいる。チチもサイヤ人やフリーザ一味との戦いには一切関与していなかったため、ピッコロが昔の大魔王時代と違うことや悟飯を庇って命を落としたことなどを、途中まで知らなかったことから毛嫌いしていた[21]が、自分の家に3年間居候してからは、「ピッコロさ」と呼ぶようになり、接し方も変わった。
- ミスター・サタン
- 当初は軽視していたが、ブウ編では魔人ブウの悪事を止めさせたサタンを認めたり、地球人で唯一生き残ったサタンを助けたりと、ほかのキャラクターと比べると柔らかい態度で接している、また、アニメでは元気玉生成のために地球人全員に手を上げさせた彼を認める発言もしている。
[編集] ストーリーへの絡み
- エイジ753年 - 誕生。幼少時代は1コマしか無かった。アニメのドラゴンボールでは幼少時代のストーリーが1話作られた。
- エイジ756年(3歳) - 悟空を倒すため、第23回天下一武道会に出場。決勝において、ぎりぎりまで悟空を追い詰めるも敗れ、準優勝。
- エイジ761年10月12日(8歳) - ラディッツが地球に襲来。世界征服に邪魔なラディッツを倒すべく、初めて悟空と手を組む。その戦いでラディッツとともに悟空が死亡。
- エイジ761年(8歳) - 息子の悟飯の潜在能力を見抜き、1年後にやって来るという新たなサイヤ人との戦いに備え、修行をつける。この過程で徐々にピッコロに変化が生まれる。
- エイジ762年11月3日(9歳) - ベジータとナッパが地球に襲来。その戦いにおいて、ナッパが悟飯に向けて発動したエネルギー波を庇って死亡。ピッコロは世界征服を企んでいたが、原作では無辜の人間を殺さなかった(ラディッツ戦の悟空を除く)ため、地獄には堕ちず界王星へ行く[22]。
- エイジ762年12月24日(9歳) - ナメック星のドラゴンボールにより生き返り、ナメック星へ飛ぶ。途中、フリーザを食い止めるために負けると知りつつ戦い、瀕死の状態だった戦士タイプのナメック星人のネイルと融合する。これに伴う大幅なパワーアップにより、第2形態のフリーザとの戦いでは一時圧倒するが、第3形態のフリーザには全く敵わなかった。最終形態のフリーザにはエネルギー波によって身体を貫かれ、瀕死に追い込まれる。
- エイジ767年5月12日(14歳) - 人造人間とセルが出現。神と融合(この際、悟空により神コロ様と呼ばれる)。これにより初期のセルを圧倒し、17号とは互角の強さを見せるが、その後大幅にパワーアップして再出現したセルには全く歯が立たず。しかし、その後精神と時の部屋で修行し、アニメではセルゲームでセルジュニアを数体蹴散らすなど、なかなかの活躍を見せていた。
- エイジ767年5月26日(14歳) - 悟飯がセルを倒し、以後は神殿で神デンデ、ポポとともに暮らす。
- エイジ774年(21歳) - 第25回天下一武道会に出場するが、相手が界王神であったため棄権。その後復活した魔人ブウを倒すため、孫悟天とトランクスにフュージョンを指導。その後、地球の消滅とともに死亡するが、ナメック星のドラゴンボールにより生き返る。
- エイジ784年(31歳) - 第28回天下一武道会を観戦。悟空がウーブを連れて飛び去る様子を見て、「あんな嬉しそうな悟空は久しぶりに見た」と発言。アニメでは悟空に出場しないのかと尋ねられた際に、今更悟空と戦っても意味はなく、悟空たちがどれだけ強くなったかを見せてもらうと返しており、戦いからは既に遠ざかっていることを示唆している。
[編集] 劇場版
劇場版でのピッコロは、悟飯が危機に陥ったときには何処へでも登場するようなイメージが付いている[23]。敵キャラクターのやられ役になることが多いが、悟飯やクリリンでは倒せない部下クラスの敵を倒すことも多く、戦いの支えになっている。登場シーンでは、専用のピッコロのテーマが流れる。なお、この曲はもとは無印時代の初代ピッコロ大魔王のテーマ曲をアレンジしたものである。
- Z劇場版1作目ではサンショを倒し、悟空と共にガーリックJrと闘う。
- Z劇場版2作目『この世で一番強いヤツ』では、Dr.コーチンに洗脳され、悟空と闘わせられる。また、悟飯が夢の中で『ピッコロさんだ~いすき』を歌う。
- Z劇場版3作目『地球まるごと超決戦』では、 ターレスと闘うが敗れる。
- Z劇場版4作目『超サイヤ人だ孫悟空』ではドロダボを倒すが、悟飯を庇ってメダマッチャとアンギラの攻撃を受けてしまう。その後スラッグとの闘いの中、気を使い切った悟空に自分に残された気を与え、悟空を回復させる。
- Z劇場版5作目『とびっきりの最強対最強』では悟飯の危機に登場し、ネイズとドーレを撃破。その後、クウラに敗れるものの、生きていたサウザーを遠距離から魔貫光殺砲で狙撃しクウラ機甲戦隊を実質1人で倒す。
- Z劇場版6作目『激突!!100億パワーの戦士たち』では、悟飯、クリリンとともにビッグゲテスターのロボット兵と闘い、全滅させる。その後ビッグゲテスターに乗り込み、量産されたメタルクウラに窮地に追い込まれるが、メタルクウラが次々と爆発したことで危機を脱し、捕らえられた悟飯たちをビッグゲテスターから逃がす。
- Z劇場版7作目『極限バトル!!三大超サイヤ人』では、悟空とともに人造人間13号と闘う。
- Z劇場版8作目『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』では悟空たちの危機に宇宙船で駆けつけ、ブロリーと闘う。
- Z劇場版9作目『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では天下一大武道大会にて対戦相手のクリリンのやる気のない態度に試合放棄する。その後、ボージャックに苦戦する悟飯を助けるものの敗れる。
- Z劇場版10作目『危険なふたり!超戦士はねむれない』では本人は登場しないものの、ピッコロの格好をしたクリリンに助けられた悟飯が見た幻として登場した。
[編集] ドラゴンボールGT
悟空たちが宇宙に旅立って9ヵ月後、滝で瞑想しているシーンで初登場。その後ベビーに寄生された悟飯と遭遇し魔貫光殺砲で応戦するも、かめはめ波で吹き飛ばされてしまう。ベビー消滅後は、地球人をツフル星に避難させるために瞬間移動をし過ぎて変身が解けてしまった悟空に、自分に残された力を与える。
その後、かつて分離する前の神が作った究極のドラゴンボールを消滅させるため、悟飯に別れを告げて爆発する地球と運命をともにした。その後、肉体をもらい天国へ行くも、地獄に落ちた悟空を助けるためにわざと天国を荒らして地獄に行く[24]。地上のデンデと息を合わせて、悟空を地上に返したあとは地獄の番人となる。
最終回では地獄にやってきた悟空と握手を交わし、「お前のことは一生忘れない」とのメッセージを受け取り、最後の別れが描かれた。また、悟空の異変に気付いていたような節もあった。
[編集] ピッコロの必殺技
先代のピッコロ大魔王がよく使用していた技はほとんど使用可能。以下はピッコロ独自の技として使用するものである。
- フルパワー衝撃波(-しょうげきは) [25]/超爆裂魔波(ちょうばくれつまは)/魔神結界
- 全身の気を最大に高め、自身を中心とした大爆発を放出する魔族最強の技。天下一武道会において、会場や周辺の街を完全に吹き飛ばした[25]。
- 追尾弾(ついびだん)
- 天下一武道会当時のピッコロが切り札として発動した。標的をどこまでも自動追跡していくのが特徴だが、悟空にその特性を利用されて逆に自分が喰らう事になった。一見して単なるエネルギー波のため、初見の際にはその特性を気付かれにくい。ゲームでは追跡エネルギー弾(ついせきえねるぎーだん)と表記されている。のちにフリーザが同じ特性を持つ気円斬を使用しており、やはり自分が喰らっている。劇場版『とびっきりの最強対最強』ではドーレに対して放っている。ドーレはこれに辟易して受け止めようとするも受け止めきれず、この技で消滅させられた。
- ピッコロがこの技を使用する前に、クリリンも天下一武道会でのピッコロとの対戦で似たような技を使っているが、クリリンが使ったのは「自動追跡するエネルギー波」である。細かい特性の違いは不明。
- 『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』では、登場キャラクター10人のうち、5人がこの技を使用可能。原作同様使った本人にも食らい判定があり、やり方次第で使った本人に当てることが可能で、その時の決め技名は「自爆」となる。
- 魔貫光殺砲(まかんこうさっぽう)
- ピッコロが打倒孫悟空のために開発した技で、原作ではラディッツ戦にて初めて披露している。額に二本の指先を置いて気を溜め、螺旋状気をまとった光線を前方へ放つ。貫通力が非常に高く、破壊力そのものはピッコロの技の中では最大級。また、ピッコロの「あのスピードを・・・」という発言から、光線の速さもかなりのもの。気を溜めるのに時間がかかるのが欠点。アニメではのちにMAXパワーでなければ瞬時に放てるようになった。
- ラディッツを倒すため、彼もろとも悟空の体を貫いた技でもある。また、ナッパとの戦いでは両手を突き出した状態でエフェクトが同じ技を放っている。原作でわずかな回数しか使用されていないが、その印象深さからかピッコロの代名詞的必殺技となっている。
- 劇場版でも何度か披露している。『地球まるごと超決戦』ではターレスに片手で受け止められたが、『とびっきりの最強対最強』では、力を使い果たした悟空たちを手に掛けようとしたサウザーに遠くから発動して倒し、悟空たちを救っている。『銀河ギリギリぶっちぎりの凄いヤツ』では悟飯を狙ったボージャックの気功波を迎撃している。
- ちなみに、海外では『Light of Death』(原作の翻訳版)、『Special Beam Cannon』(アニメ版)と訳されている。
- 爆裂魔口砲(ばくれつまこうほう)/魔王砲(まおうほう)
- 名前はゲームより。腕を伸ばして相手を掴み、引き寄せたあとに自身の頭より上に持ち上げ、口からエネルギー波を放つ技。第23回天下一武道会で悟空の右胸付近を貫いたのもこのエネルギー波。「サイヤ人編」では、栽培マンをこの攻撃で消滅させている。
- 連続閃光弾(れんぞくせんこうだん) [25]/拡散誘導気功弾(かくさんゆうどうきこうだん)/魔空包囲弾(まくうほういだん)
- 大量のエネルギー弾で相手を包囲して逃げ場をなくした状態で、その全てを同時にぶつける。人造人間17号に繰り出すもバリアーで防がれた[25]。ファミコンソフト『サイヤ人絶滅計画』を初めとするゲームでは、技の見た目の派手さからピッコロ最強の技に設定されていることも多い。
- 超爆裂魔波(ちょうばくれつまは)[25]/激烈光弾(げきれつこうだん)
- 胸の前で両手の指先同士を合わせて気を溜めてから放つエネルギー弾。人造人間17号との戦いの場に現れたセルに使用するも通用しなかった[25]。ゲームでは主に後者の名称が使われており、由来はアニメ第148話の「天を裂く激烈光弾!!ピッコロVS人造人間17号」であるとされる[26]。また、作品によっては神様と融合した後の状態でないと使用できない場合もある。
- 超巨身術(ちょうきょしんじゅつ)
- 体を巨大化させる技。第23回天下一武道会で使用。小山程の大きさと化すが、スピードは全く衰えない。反面、小回りが利かなくなる欠点がある。単なる息でも衝撃波に似た効果を及ぼす。なお、あくまでも巨大化しているだけで戦闘力は変わらない。
- 分裂(ぶんれつ)
- 文字通り体を分裂させる。アニメではこの技を発動して自分同士で組み手を行い、修行する描写があるほか、ナッパ戦でもクリリンと共に、それぞれ3対に分裂してナッパと戦っている。天津飯の四身の拳とよく似ているが、関係は不明。ピッコロは天下一武道会で四身の拳を初めて見た際に驚いた表情を見せている。
- 魔閃光(ませんこう)
- 弟子の悟飯にこの技を教えた。ピッコロがナッパのエネルギー波を庇って命を落とした際に、悟飯がナッパに発動している。
- 遠見の術(とおみのじゅつ)
- 元々は地球の神が使用。主に天界関係者が下界を監視するために用いる。神との融合後は消失する能力だったらしいが、ピッコロがベースとなった後も継承している。
- テレパシー
- 声を出さずに直接相手の脳に話しかける能力。技ではなく、使用頻度は高くないが、人造人間編で悟飯に助けを求めるときに使用した。悟空も使用可能である。
このほか、魔封波返しも持つ。
[編集] ピッコロの戦闘力
セルゲームまでは、他の地球戦士が戦いについていけず離脱するなか、サイヤ人の極端なレベルアップにも追い付いていた。ナメック星ではネイルと同化、界王の下での修行もあり、大幅にパワーアップ。戦闘力100万を超えるフリーザの第2形態をやや上回る活躍を見せた。人造人間編でも悟空親子との3年間の修行で人造人間20号を圧倒するなど超サイヤ人に近しい実力をつけた。だが永久エネルギー型の人造人間には対抗できず、さらなる力を求め、元々一人の人間だった神と融合し真の実力を開放、超サイヤ人をも超える実力を得て、超(スーパー)ナメック星人と揶揄されるなど一時期Z戦士側では最強の戦士にもなった。その後も「セルゲーム」に向け精神と時の部屋で修行する。原作での最後の単独の戦闘シーンはセルジュニア戦(アニメではバビディとの戦闘が最後)で互角に戦っている様子が小さく写っただけだが、戦闘状況をあらわした扉絵(其之四百八)でダウンしていないのはピッコロ、ベジータ、トランクスの3人のみであり、実力はかなり伯仲しているようである。アニメでは独特の戦闘スタイルを生かし、ベジータ、トランクス以上に善戦していた。
しかし、セルゲーム終了後に天界の神殿で暮らすようになってからは、大幅なパワーアップはしていない様で、魔人ブウとの戦いで、事実上戦線を離脱[27]。かつて互角かそれ以上だった悟空とベジータにも大きなレベル差をつけられ、弟子の悟飯にも抜かれ、サイヤ人の戦闘力のインフレから完全に置いていかれはしたが、戦況解説や指導者としての役割を果たした。 作中で明らかになっているピッコロの戦闘力は、以下の通り。
- ラディッツ戦:322~408~1330
- ラディッツの計測したスカウターの数値より。408は超重量の装備を脱いだときで、悟空と僅か8の差である。1330は、1度目の魔貫光殺砲を発動する直前の数値である。なお、アニメでは2回目の魔貫光殺砲のときに1480と計測された。
- ナッパ・ベジータ戦:1220~3500
- 悟飯を鍛えると同時に自身も修行により戦闘力が上昇。原作18巻にてナッパのスカウターが計測。[28]。
[編集] 補足
第23回天下一武道会出場時はターバンのデザインが後のものと異なっていた。原作や一部の劇場版において胴着の帯の色は赤だが、アニメでは青。これは精神と時の部屋から出た直後に悟飯に与えた胴着も同様であり、そのシーンまで悟飯の胴着は原作と同じく赤い帯だったが、青になっている。原作では指の数が4本だが、アニメでは5本となっており、これはテレビにおける差別表現を考慮したためである。原作ではピッコロ大魔王の際、1度だけ指が5本になっており[29]、その傍らに作者のコメントが書かれている。また腕の蛇腹模様の色も原作ではベージュ、アニメではピンクと、それぞれ異なっている。
ナメック星人特有の緑色の肌のため、ビーデル等の一般人やバビディにまで「顔色が悪い」と言われ、「これは生まれつきだ」と返す場面が度々存在する。
ピッコロは作中で、ネイル、そして神と、計2回の融合を経験し、その度に大幅なパワーアップを果たしている。どちらも人格等のベースはピッコロであるが、融合したあとはそれまでのピッコロには見られない言動もしており[30]、人格面にも一定の影響がうかがえる。さらに地球の神は融合する際、神自身がセルを見た記憶や自らの幅広い知識が受け継がれることを説明している。アニメにおいてはフリーザに対して「俺たち」と言ったり、ネイル自身が会話するシーンもあり、「人格を共有している」かのような描写になっている。また、ゲームにおいてはオリジナルストーリーとして上記二人以外との融合を描かれることもある。スーパーファミコンゲーム『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』においては、ナメック星人の青年2人と融合するほか、デンデとも融合する選択を迫られる。デンデと融合した場合のピッコロの戦闘力は、第3形態のフリーザを超えるほどまでに上昇する。
当初は、悟空に対する呼称があまり一定していなかったが、神様と融合して以降は「悟空」と定まっている。また、アニメではその後も何度か「孫(そん)」と呼んだ。
初めて悟飯と対面した際、その修行の厳しさに絶句した彼に対して、「俺のように、自分の運命を恨め」という趣旨の発言をしている。ピッコロ大魔王として生まれたことに対して、複雑な思いがあったようである。
なお、その人気からDVD『DRAGON BOX』のBOX2にはBOX1の孫悟空に対して、「マジュニア」のフィギュアが購入特典として付属していた。このフィギュアはマントが脱着可能という当時としては珍しいものであった。
ゲーム『舞空闘劇』には彼が主人公のIFストーリーが収録されている。フリーザ編からオリジナルストーリーが展開され、単独でフリーザを撃破している。セル編では序盤、セルに惨敗するも、神との融合で大幅にパワーアップする。その後、セルゲーム当日に悟空[31]とのタッグでセルに挑むも、想像以上のセルの力に苦戦を強いられる。悟空の捨て身の行動によってセルを倒すも、悟空を犠牲にすることとなってしまった[32]。ブウ編では単身ブウに挑み、初戦は勝利するも、復活したブウとの大きな実力差を痛感し、最終手段としてポルンガに甦らせた父・ピッコロ大魔王との同化を決意する。ピッコロ大魔王は、ピッコロが自分の息子とは気づいてなく、同化したければ自分と戦って勝つのを条件とした。ピッコロ大魔王に勝利して同化し、本来の力を取り戻したピッコロは改めてブウと対峙する。闘いは優勢だったが、ブウの再生能力に苦戦する。その場は、切り札である魔封波でブウを封印することに成功した。その後の番外編では、精神と時の部屋に突如出現したゴテンクスと対面する。部屋に封印していたブウが目覚めてしまうが、ゴテンクスの協力でブウを完全に消滅させた。
[編集] テーマソング
アニメにおいて、幾つかテーマソング・イメージソングが作られている。
- 口笛の気持ち・ピッコロ編
- アニメでは口笛の音が苦手という設定のピッコロがその音に苦しみ、その挙句人格崩壊を起こすというもの。ピッコロの声を務める古川が歌っている。
- ピッコロさんだ~いすき?
- 悟飯が尊敬するピッコロへの想いを歌った曲。歌い手は野沢雅子である。
- ALL ALONE
- 悟空との宿命を歌った正統なピッコロのテーマソング。歌は影山ヒロノブ。
[編集] エピソード
ピッコロの声を務めた古川は、『うる星やつら』の諸星あたるや『Dr.スランプ』の空豆タロウなど、ヘラヘラした口調の軽薄な役柄を当てることが多く、それらのキャラクターとは大きく異なるピッコロの演技については「低めの声を出し続けなければならなかったので、かなり難しかった」と振り返っている。また初期の悟飯との修行シーンで悟飯がタンコブを作ったりする場面では普通に演技したが、子供のころの悟飯をすごく気に入っていた八奈見乗児に誤解され「いい加減にしろよ!相手は子供なんだぞ!」と怒鳴られ、古川は「僕は声を演じているだけですが……」と困惑したという逸話もある[7]。野沢雅子と荘真由美も同様で、二人からも「ピッコロさん、悟飯ちゃんをあまり苛めないでね」などと言われて古川が苦笑したこともあるという。古川自身もピッコロというキャラクターを大変気に入っており、自宅には青野武が担当した初代「ピッコロ大魔王」のものも含めてピッコロの大量のフィギュアが飾られ、自作のターバンやマントを付けているのもあるとのこと[7]。鳥山は、「ドラゴンボールで最も好きなキャラクター」と公言している。アニメのシリーズ構成を担当した小山高生は、「自分にちょっと似ているかもしれない。だからピッコロ好きなんです」と言っていた[7]。
[編集] 『CROSS EPOCH』
ONE PIECEのロロノア・ゾロとともに旅の剣客として登場。髪の毛など生えていないはずなのにどういうわけか髷を結っている。常に頭にはターバンを巻いており、服装も普段のマントをつけた状態でインナーをいつもの軽量道着ではなく、和服調の変わった格好をしており、刀を携帯している。ゾロと同じく本作では方向音痴の設定。腰の刀も単なる飾りではないようで、ゾロと共にピラッパギー一味の止めをさすのに一役買っていた。今のところ刀を使うピッコロが見えるのはこの作品だけである。
ちなみに、アニメ『ドラゴンボール改』にて一部地域で放送されている『ONE PIECE』への受け渡しスポットの2009年6月分に、ピッコロとゾロがコンビで登場している。
[編集] 『DRAGONBALL EVOLUTION』
20世紀フォックスの実写映画『DRAGONBALL EVOLUTION』ではドラゴンボールを狙う悪の親玉ピッコロ大魔王として登場。2000年前に地球を破滅寸前まで追いやったが、7人の戦士たちの「魔封波(マフーバ)」によって幽閉されていた。現代にて復活し、次の日食が起こる日までにドラゴンボールを集め、人間への復讐と世界征服を企む。孫悟空の出生の秘密を知っている。また孫悟空らはピッコロがナメック星人であることを知っているが、なぜ知っているかは不明。さらにはピッコロが復活した理由も不明である。ピッコロ大魔王を復活させたピラフ一味のマイが武術の達人で忠実なしもべとして従えている。演じたのはジェームズ・マースターズ。吹き替えは大塚芳忠。
[編集] 脚注
- ^ ベジータ襲来直前の状況を歌った挿入歌『燃えろ!ドラゴンソルジャーズ』の二番など。
- ^ 原作にもアニメにも一切登場しない。
- ^ 神の台詞に「地上に逃げた」とある。
- ^ 1987年発行。集英社刊『ドラゴンボール 冒険スペシャル』より
- ^ ドラゴンボール大全集4巻より。
- ^ <のちにナメック星の最長老が、フリーザ一味に自分が産み落としたナメック星人を殺された際も、遠く離れた場所でその死を感じ取った発言をしている。
- ^ a b c d e テレビアニメ完全ガイド Dragonball 天下一伝説より。
- ^ ドラゴンボール大全集、超エキサイティングガイド、『ドラゴンボール改』第1話のナレーションより。第23回天下一武道会で正体を現した際に自称した。大魔王はマジュニアの卵を産む際に「わが子」と呼んでいた。神は大魔王とともに消滅するはずであったが、彼の卵が吐き出されたことで無事であった。また、ピアノ、タンバリン、ドラムら大魔王に生み出された魔族たちとは遺伝的に兄弟でもある。
- ^ ただし、マジュニア=ピッコロという事実は第23回天下一武道会の決勝戦を見ていた観客全員が知っているほか、アニメではこの事実がTVの臨時ニュースとして大きく報じられるという描写が追加されている。
- ^ 古川はブルー将軍も演じている。
- ^ 人造人間に負けた後「世界を征服するために貴様らを利用している」と言いながら、神殿に行った。
- ^ 先代ピッコロ大魔王は、腹を貫かれた際に多大なダメージを負ったため、再生することなく死亡。
- ^ ドラゴンボール大全集3巻の記述より。「ナメック星人は、龍族のみ卵を産むことができる」とされている。
- ^ この戦いで、悟空は最初の死を経験した。
- ^ 神様の寿命か、自身が一年後のサイヤ人戦で死ぬか。
- ^ 実際には死んでいなかった。
- ^ ナメック星編で「お父さんと同じくらい尊敬している」と発言している。
- ^ アニメでは、フリーザ戦の段階でピッコロがネイルと同化したことを感じ取り、「頑張って」と応援している。
- ^ ただし、ベジータはそれを「貴様の助けなどいらん」と断っている。
- ^ それがのちの悟飯の存在に繋がり、ピッコロの生涯に大きな転機をもたらすことにもなった。
- ^ 天下一武道会で悟空がピッコロに胸を貫かれ危うく殺されそうになるというショッキングな場面を目撃していることに加え、(理由はどうあれ)悟飯を誘拐したというマイナスイメージもあったため、当然ではある。
- ^ アニメでは幼少時に2人の漁師を殺害している。
- ^ 似たようなものに「悟空の危機に必ず駆けつける劇場版のベジータがある。
- ^ 地獄行きが決まった直後は申し訳なさそうにしていた。また事情を知らない悟空からは「顔が怖いから天国に行けなかった」と言われた
- ^ a b c d e f ドラゴンボール大全集2巻より。
- ^ 但し、このとき使用したのは上記の連続閃光弾である。
- ^ アニメでは、ベジータから「弱いから石にされてしまった」と批判を受けた。
- ^ 3500の数値は1997年に発売されたドラゴンボール大全集7巻より。
- ^ 悟空との2度目の闘いに入る直前
- ^ 例「最長老様も安らかに眠れる」、「宮殿が…」他多数。
- ^ フリーザ編の経緯から、超サイヤ人にはなれない。
- ^ ラディッツ戦のオマージュ。

