アシュラ (漫画)

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アシュラ
ジャンル 少年漫画
漫画
原作・原案など ジョージ秋山
作画 同上
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 幻冬舎文庫
発表号 1970年32号 - 1971年22
巻数 上下巻
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アシュラ』は、ジョージ秋山による日本漫画作品、及びそれを原作にしたアニメ映画人肉食などの過激な描写に世間の非難が殺到したジョージ秋山最大の問題作である。

概要[編集]

  • 週刊少年マガジン』(講談社)に1970年32号から1971年22号まで連載された。
  • 第1話には飢餓による地獄絵図、人肉を食べ、我が子までをも食べようとする女の描写がある。これを掲載した1970年32号の『週刊少年マガジン』は神奈川県で有害図書指定され、未成年への販売を禁止。各自治体もそれに追随し社会問題に発展した。作者の秋山にも取材が殺到し、一躍時の人になった。これを受けて企画意図の釈明文が1970年34号で掲載され今後の主人公が宗教的世界に目覚め人生のよりどころを確立することが説明されていたが、結局、描かれないまま最終話をむかえた。しかし、『週刊少年ジャンプ1981年26号に読み切りで完結編が掲載されその結末では実現している。
  • 単行本は、過去に立風書房朝日ソノラマ日本文芸社ぱる出版から出版され2012年現在、幻冬舎から文庫版(上・下巻)が刊行されている。完結編は、ジョージ秋山捨てがたき選集 第2巻『銭ゲバの娘プーコアシュラ 完結編』(青林工藝舎)に収録。
  • 評論家の秋山ちえ子は「絵がお粗末、絵が悪ければ美しい物も美しく感じません。作者の意図も通じない。」と痛烈に批判したコメントを出している。
  • 2012年、フルCGでアニメ映画化された(後述)。

あらすじ[編集]

平安時代末期、飢饉によって屍が累々と横たわり、ある者達は人を殺して人肉を貪り食らっていた。その一人である妊娠した狂女は、やがて赤ん坊を産み落とす。狂女は「アシュラ」と名付けたその子を可愛がるが、やがて空腹に耐えかね焼いて食おうとする。その時、落雷によってアシュラは川に押し流され、岸に辿り着くも誰にも育てられないまま獣同然に生き抜く。ある時、人狩りに捕まり連れていかれた先で人間としての生活、仲間、愛情を知るが、生みの親と出会ったことで凄惨な出生の秘密、自分が決して家族との生活を過ごせないことを知り苦悩する。そして、その地に見切りをつけたアシュラは、自分を慕う孤児達を引き連れ都を目指す。

登場人物[編集]

アシュラ
声 - 野沢雅子こおろぎさとみ(赤ん坊)
主人公。生まれてすぐ実の母親に捨てられ、ケダモノとして生き抜いてきた少年。
本来の構想ではもう少し連載を続けた後で法師から「命」という名前を授かる予定だった。この名前は秋山の息子の名前としても使われた[1]
法師
声 - 北大路欣也
若狭
声 - 林原めぐみ
地頭
声 - 玄田哲章
七郎
声 - 平田広明
義助
声 - 島田敏
藤乃
声 - 山像かおり
小太郎
声 - 山口勝平
初治
声 - 水島裕
呉作
声 - 阪口大助
丹治
声 - くまいもとこ
カポ
声 - 小林由美子
三郎
声 - 三瓶由布子
又八
声 - 大浦冬華
孫六
声 - 楠大典

アニメ映画[編集]

アシュラ
監督 さとうけいいち
脚本 高橋郁子
原作 ジョージ秋山
出演者 野沢雅子
音楽 上田益
池頼広
住友紀人
主題歌 小南泰葉「希望/Trash」
製作会社 アシュラ製作委員会
配給 東映
公開 2012年9月29日
上映時間 75分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2012年9月29日より東映系で上映。フルCGアニメーションだが、髪の毛等に「ハッチング」と呼ばれる斜めの線を追加するソフトウェアによる特殊効果や、要所でキャラクターのサイズをデフォルメ化したモデルを使用(例:迫力を出すために実際よりも大きな手のモデルを用意)するといった処理により、手描きアニメのタッチを再現した絵柄となっている[2]

キャッチコピーは「眼を、そむけるな。」

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「希望」
作詞 - 藤田敏雄 / 作曲 - いずみたく / 編曲・Gt. - 西川進 / Ba. - KenKen / Dr. - 石田悠也 / Manipulater / 中山信彦 / 歌 - 小南泰葉
「Trash」
編曲 - 西川進 / Gt. - 楢原英介 / Ba. - 中村昌史 / Dr. - 吉澤響 / Pf. - ハジメタル / Manipulater / 中山信彦 / 作詞・作曲・歌 - 小南泰葉

受賞[編集]

関連商品[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2012年9月22日 さとうけいいちnight ジョージ秋山の息子の秋山命の言葉より
  2. ^ MAG・ネット2012年10月号(NHK、2012年10月6日放送)
  3. ^ アニメーション部門|優秀賞”. 第16回文化庁メディア芸術祭. 2012年12月15日閲覧。

外部リンク[編集]