ガリバーの宇宙旅行
| ガリバーの宇宙旅行 | |
|---|---|
| 監督 | 黒田昌郎 |
| 脚本 | 関沢新一 |
| 製作 | 大川博 |
| 出演者 | 坂本九 宮口精二 本間千代子 |
| 音楽 | 冨田勲 |
| 撮影 | 稲葉郁三 |
| 製作会社 | 東映動画 |
| 配給 | 東映 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 80分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 前作 | わんわん忠臣蔵(1963年) |
| 次作 | サイボーグ009(1966年) |
『ガリバーの宇宙旅行』(ガリバーのうちゅうりょこう)は、1965年3月20日に東映系で公開された、東映動画(現:東映アニメーション)製作の劇場用アニメ映画。東映スコープ、カラー。80分。
目次 |
概要 [編集]
東映動画の劇場用アニメ映画第8作にして、初の宇宙SF作品。孤児テッドがふとした事からガリバー博士と知り合い、仲間達と共に「希望の星」目指して宇宙旅行に出発する物語。内容はジョナサン・スウィフトの名作『ガリバー旅行記』から取っているが、目的地が「青い星」となっている事、そしてラストのどんでん返しは、モーリス・メーテルリンクの『青い鳥』を思わせる。
前作『わんわん忠臣蔵』のLD(絶版)に収録された「東映動画スタジオニュース」では、『わんわん忠臣蔵』と共に本作の製作が映し出されている事から、少なくとも1963年には製作されていたが、テレビアニメなどの影響で公開はかなり遅れ、1965年公開となった。
- そのため1964年は一本も新作アニメが公開されず、過去のアニメ映画のリバイバルやテレビアニメのブローアップ版を上映して間に合わせた。
宇宙人の形はチェスの駒をヒントとし、動きは『ひょっこりひょうたん島』のひとみ座にモデル人形を作成させ、フィルム撮影したものを参考とした(ライブ・アクションの変型)。
製作スタッフの中には、若き日の宮崎駿や大塚康生も存在している。また声優には、主人公テッド役に人気歌手・坂本九を起用、他には俳優・小沢昭一や宮口精二などを起用した。
なお次作『サイボーグ009』公開までは、再びテレビアニメのブローアップ版やリバイバル作品で間に合わせた。
ストーリー [編集]
とある町に、テッドという少年が居た。だがテッドには両親も住む家も無い。今日も映画館で『ガリバー旅行記』を無銭見物をしているところを係員に見つかり、追い出されてしまった。テッドは映画館に掲げられているガリバーの絵を見ながら、「何が『希望を捨てるな』だ…」と憎憎しげに呟いた。
やがてテッドは、捨てられていた喋れる兵隊人形「大佐」とノラ犬「マック」と知り合い、無人の遊園地で気晴らしとばかり遊ぶ。だが夜警に追われて花火で退散、やがて花火はとある森の一軒家の前に不時着、そこでテッド達が見たのは、すっかり老いたガリバーだった。ガリバーは「青い希望の星」に人生最後の旅をすべく、ロケット「ガリバー号」を建造していた。これを聞かされ、テッド一行は自分達も行こうと決意する。
やがてロケットは完成し、テッド一行・ガリバー博士と、博士のペットのカラス・クローは、森の動物たちに見送られて宇宙に旅立つ。途中で「時間が逆回転する空間」を突破し、青い星に近づいたその時、数機の未確認飛行物体に連れられ、その近所の紫色の星に到着する。そこに現れたのは、ロボットの様な宇宙人であり、一行は王女達に連れられて宮殿へ行き、歓迎会へ呼ばれる。そこでテッドは地球の事を歌って教えた。王女は喜ぶが、皆は「この星から比べればいい方だ」と発言する。元々彼等の子孫は青い星に住んでいたのだが、科学が発達するあまり、あらゆるシステムをロボット任せにして楽をしていたのだ。だがやがてロボット達が悪の自我を持ち出し、クーデターを起こして、青い星を乗っ取ってしまったのだ。これを聞いて衝撃を受けるテッド……。
やがて青い星のロボット軍団が襲い掛かり、王女を連れ去る。テッド一行は飛行物体で青い星に出撃する。そしてロボット達が「水を浴びると解体する」という事を知り、テッドは水鉄砲で、マックは水風船で軍団を攻撃、兵士ロボットを全滅、残るは首領ロボットのみ、だが首領はいくら水をかけても解体しない、痺れを切らしたテッドは首領の体に飛び乗り、背中のハッチから内部を見た。実は首領ロボットは兵士ロボットが操縦する、内部操縦型だったのだ。テッドは内部の操縦ロボットを水鉄砲で破壊、その結果、操縦者を失った首領は目茶苦茶に暴れて自滅した。そしてテッドは王女を救出するが、見ると顔にひびが、そしてその顔が割れると、中から美少女が出て来たではないか!実はその美少女こそ真の王女で、彼らはロボットを建造すると共に、自らもロボット状になっていたのだ。やがて青い星に朝日が昇り、テッドは王女に「青い星は生まれ変わるんだ」と励ました。
やがてその朝日は、テッドの町にも届いた。目が覚めたテッドは元気に満ち溢れていた。テッドは大佐とマックに挨拶して去っていった。だが大佐とマックは喋らない。あの宇宙旅行は一体何だったんだろうか……?
声の出演 [編集]
- テッド:坂本九
- 紫の国の王女:本間千代子
- ガリバー博士:宮口精二
- ノラ犬マック:堀絢子
- 人形の大佐:小沢昭一
- 夢の使者キューピッド:岡田由紀子
- 紫の国の王様:大泉滉
- 紫の国の科学者たち:ダニー飯田とパラダイス・キング
- 青い星のロボット:今西正男
- 烏のクロー:伊藤牧子
スタッフ [編集]
- 製作:大川博
- 企画:小野沢寛、籏野義文
- 脚本:関沢新一
- 原画監督:古沢日出夫
- 音楽:冨田勲
- 主題歌作詞:関沢新一
- 主題歌作曲:冨田勲
- 歌:西六郷少年少女合唱団、坂本九、ダニー飯田とパラダイス・キング
- 美術:横井三郎
- 原画:大塚康生、永沢詢、竹内留吉、月岡貞夫、小田克也、菊池貞雄、大田朱実、松原明徳
- 動画:中谷恭子、宮崎駿ほか多数
- 「地球の歌」美術:児玉喬
- 背景:杉本英子、遠藤重義、土田勇、辻忠直、
- 演出助手:設楽博、山口康男
- 撮影:稲葉郁三
- 効果:岩崎竜三
- 記録:菅原節代
- 製作進行:古沢義治
- 彩色:渡辺益美、中林伸子
- トレース:風間和子、湯沢紀久子、入江三帆子
- 特殊効果:山本千秋
- 仕上検査:佐藤章二
- 監修:山本早苗、藪下泰司
- 監督:黒田昌郎
同時上映 [編集]
映像ソフト化 [編集]
- LD化はされたが絶版、現在は東映ビデオからDVDが販売&レンタルされている。
参考文献 [編集]
- 「日本アニメーション映画史」(有文社)115頁・116頁・277頁・278頁
関連項目 [編集]
- 東映まんがまつり
- ガリバー旅行記
- 青い鳥
- おかしなおかしな星の国 - 東映動画製作の短編アニメ。「宇宙旅行中に未確認飛行物体に連れ去られる」「着いた星が科学が進むあまり、哀れな事になる」というのが似ている。
外部リンク [編集]
- ガリバーの宇宙旅行 - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- ガリバーの宇宙旅行 - AllMovie(英語)
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