涙くんさよなら

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涙くんさよなら
坂本九シングル
B面 真ん中とはじっこ
リリース
規格 シングルレコード
レーベル 東芝EMI
作詞・作曲 浜口庫之助
坂本九 シングル 年表
九ちゃん音頭〜それが浮世と云うものさ
上を向いて歩こう
(1965年)
涙くんさよなら
(1965年)
ミーケとマライケ
(1965年)
試聴
涙くんさよなら - YouTubeユニバーサルミュージック提供YouTubeアートトラック)
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メディア外部リンク
カバー曲
音楽・音声
ジョニー・ティロットソン「涙くんさよなら」(日本語) - YouTube(CDBaby提供YouTubeアートトラック)
和田弘とマヒナスターズ「涙くんさよなら」 - YouTubeJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント提供YouTubeアートトラック)
安達祐実「涙くんさよなら」 - YouTube(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント提供YouTubeアートトラック)
映像
鈴木雅之「涙くんさよなら」 - YouTube

涙くんさよなら」(なみだくんさよなら)は、浜口庫之助が作詞・作曲した日本の歌。レコード初発売は1965年。この曲を題材に1966年西村昭五郎監督、ジュディ・オング主演で映画化された[1][2]

概要[編集]

1965年5月15日に、坂本九のシングル曲として発売。坂本九版の発売当初はさほどヒットしなかったが[3]、同年9月にジョニー・ティロットソンがシングル曲として英語と日本語でカバーして大ヒット[3]した(英題は「Goodbye Mr. Tears」)。

同年12月に和田弘とマヒナスターズが、1966年4月にジャニーズ(曲名は「涙くんさようなら」)がそれぞれシングル曲として発表して競作となり、グループ・サウンズ全盛期の[1]名曲[4][5]として知られるようになった。

なお、坂本九盤の売上は1968年時点で15万枚[6]

以降、今日まで半世紀以上、時代によって曲調も変え、男女問わず多くの歌手によってカバー [7]され、歌い継がれている。
1990年代には長期ドラマシリーズとなった『天までとどけ』の主題歌として知られた。

収録曲[編集]

坂本九盤(東芝レコード TP-1080)[編集]

  1. 涙くんさよなら
  2. 真ん中とはじっこ

ジョニー・ティロットソン盤(MGM DM-1042)[編集]

  1. 涙くんさよなら (Goodbye Mr. Tears) (英語)
    • 作詞・作曲:浜口庫之助 / 訳詞:ジョニー・ティロットソン / 編曲:林一
  2. 涙くんさよなら(日本語)
    • 作詞・作曲:浜口庫之助 / 編曲:林一

和田弘とマヒナスターズ盤(ビクター SV-322)[編集]

  1. 涙くんさようなら
  2. リンデンバウムの歌

ジャニーズ盤(ビクター SV-375)[編集]

  1. 泣いていたジェニー
    • 作詞・作曲:浜口庫之助 / 編曲:寺岡真三
  2. 涙くんさようなら
    • 作詞・作曲:浜口庫之助 / 編曲:寺岡真三

カバーした歌手[編集]

Blue-Eye-Landによるカバーシングル[編集]

涙くんさよなら
Blue-Eye-Landシングル
B面 手のひら
リリース
規格 8センチCD
ジャンル J-POP
レーベル avex trax
作詞・作曲 浜口庫之助
青柳美奈子、池田智宣
チャート最高順位
  • 週間89位 (オリコン)
Blue-Eye-Land シングル 年表
大阪の女
島谷ひとみ名義
(1999年)
涙くんさよなら
(2000年)
解放区
島谷ひとみ名義
(2000年)
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Blue-Eye-Land(島谷ひとみの別名)がシングルとして発表したカバーバージョン。2000年1月19日avex traxが発売した。

解説[編集]

  • 島谷ひとみ名義も含めると、「大阪の女」以来、半年振りとなる。
  • TBS系昼ドラマ 愛の劇場新・天までとどけ(パート1)』の主題歌。「涙くんさよなら」は前シリーズから川越美和(パート1、2、4〜6)、Emu(パート3)、安達祐実(パート7、8)と歌い継がれてきたが、当楽曲はそれまでとは打って変わり、クラブダンス系のポップなアレンジとなっている。なお、「涙くんさよなら」は次シリーズからは使用されなくなった。
  • 当時の島谷はまだ「演歌歌手」として活動していたため、このダンサブルなリアレンジをリリースするにあたり別名を用いた[9]。このシングルは程なくして廃盤となり入手困難となっていたが、2013年にリリースされた島谷のベストアルバム『15th Anniversary SUPER BEST』の初回限定版に収録された。

収録曲[編集]

  1. 涙くんさよなら
    作詞・作曲:浜口庫之助 / 編曲:羽毛田丈史
    TBS系ドラマ 愛の劇場新・天までとどけ』主題歌
  2. 手のひら
    作詞:青柳美奈子 / 作曲:池田智宣 / 編曲:神津裕之
  3. 涙くんさよなら(オリジナル・カラオケ)
  4. 手のひら(オリジナル・カラオケ)

映画[編集]

涙くんさよなら
監督 西村昭五郎
脚本 倉本聰明田貢
製作 笹井英男(企画)
出演者 ジュディ・オング
山内賢
ジョニー・ティロットソン
音楽 浜口庫之助林一
主題歌 「涙くんさよなら」(ジョニー・ティロットソン)
撮影 姫田真佐久
編集 辻井正則
製作会社 日活
公開 日本の旗1966年7月30日
上映時間 82分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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本曲を題材にした映画は1966年7月30日日活系で公開。日活スコープ、日活カラー、82分。

アメリカ人の父と日本人の母を持つ混血児ジュリーが、父が亡くなったをきっかけに、喋れない振りをして実母を探そうとするストーリー。湯川れい子やザ・スパイダース、そして本曲を歌ったジョニー・ティロットソンが、いずれも本人の役で助演する。

スタッフ[編集]

出演者[編集]

挿入歌[編集]

  • 涙くんさよなら(ジョニー・ティロットソン)
  • 涙くんさよなら(ヤング&フレッシュによるインスト版)
  • 涙くんさよなら(ヤング&フレッシュ)
  • バラが咲いた(ジョニー・ティロットソン)
  • 夕陽が泣いている(ザ・スパイダース)
  • 唖のジュリー(ザ・スパイダース)
  • 唖のジュリー(ヤング&フレッシュによるインスト版)
  • フリフリ(ザ・スパイダース)
  • 歌を忘れたカナリヤ(ヤング&フレッシュ)

ロケ地[編集]

  • 東京都台東区柳橋界隈、ヤング&フレッシュが演奏しているのは料亭裏の隅田川に浮かんでいる船の上。
  • 料亭「亀清楼」、劇中では「山岡」。現在はマンションになっているが、1階部分に店舗は残っている。

同時上映[編集]

私、違っているかしら

映像ソフト[編集]

関連項目[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b 涙くんさよなら [DVD]”. CDJournal. 音楽出版社. 2014年5月11日閲覧。
  2. ^ 涙くんさよなら”. TSUTAYA. 2014年5月11日閲覧。
  3. ^ a b 明星』1966年2月号第1付録『新春歌合戦 100大歌手 明星紅白歌まつり』170頁。
  4. ^ 五木ひろし / ハマクラを歌う-浜口庫之助作品集-”. CDJournal. 音楽出版社. 2014年5月11日閲覧。
  5. ^ まきのめぐみ / 東京〜あなたと過ごした青春〜”. CDJournal. 音楽出版社. 2014年5月11日閲覧。
  6. ^ 堀内敬三『音楽明治百年史』音楽之友社、1968年、348頁。NDLJP:2518791/191
  7. ^ はいだしょうこ / しょうこのMy Favorite Songs”. CDJournal. 音楽出版社. 2014年5月11日閲覧。
  8. ^ 坂本九盤のアレンジ 坂本九シングル盤レコードリスト マナセプロダクション参照
  9. ^ SPECIAL”. HITOMI SHIMATANI OFFICIAL WEBSITE. avex network. 2014年5月10日閲覧。

外部リンク[編集]