宇宙海賊キャプテンハーロック

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宇宙海賊キャプテンハーロック
ジャンル SF漫画青年漫画
漫画
作者 松本零士
出版社 秋田書店
掲載誌 プレイコミック
レーベル サンデーコミックス
発表期間 1977年 - 1979年
巻数 5巻(単行本)
3巻(愛蔵版・文庫版)
テンプレート - ノート

宇宙海賊キャプテンハーロック』(うちゅうかいぞくキャプテンハーロック、Space Pirate Captain Herlock[1])は、松本零士原作の漫画、並びにそれを原作とする同一タイトルのテレビアニメ。

概要[編集]

腐敗した地球に見切りをつけ、大宇宙に己の旗を掲げ自身の信念の下に生きるアウトローの宇宙海賊・ハーロックを中心とするスペースオペラである。時代設定は連載開始年の1000年後となる西暦2977年という未来となっており、地球侵略をたくらむ異星人マゾーンと宇宙海賊であるハーロック達の戦いを描く。

主人公のハーロックは、本作の他にも数々の松本零士の作品に重要キャラクターとして登場する。1977年から1979年にかけてプレイコミックにて連載され、未完のまま終了。秋田書店より単行本で全5巻、愛蔵版・文庫版で全3巻に収められている。

元々テレビアニメーション企画として松本が提案したがすぐには実現せず、プレイコミックでの漫画連載が先行して始まった。企画は松本が主宰する「零時社」で行われ、アルカディア号などのデザインでスタジオぬえが参加していた。企画の背景には、松本も関わった『宇宙戦艦ヤマト』の爆発的ブーム、さらには『スター・ウォーズ・シリーズ』を中心としたSFブーム、また当時全盛期のロボットアニメに代わる分野の開拓があった。

本作の前に同誌で掲載された、同じくハーロックを主役とする西部劇漫画『ガンフロンティア』とは異なり露骨な性描写のない作品ではあったが、同誌が青年誌ということもあり、いわゆる成人コミックなみの性描写のある作品も掲載されていたことから本作と同時期に少年誌で連載していた『銀河鉄道999』(週刊少年キング連載)や『クイーン・エメラルダス』(週刊少年マガジン連載)に比べると、当時の中高生などには購入の難しい環境ではあった[2]

本編で語られなかったこと[編集]

この作品は新書版単行本にして5巻続き、マゾーンとの闘いに決着がつかないまま「第一部完」として未完の状態であり、詳しく語られなかった設定も多い。中でも重要なものとして、名前しか出ていない親友トチローの存在がある。

二人の出会いについては作品によって設定が分かれているので確定はできないが、先祖から何らかの因縁があったらしいことは共通している。いずれにせよ、トチローは技術者としては超一流で、アルカディア号の設計と建造に携わったほか、滅亡した文明の宇宙船とされるクイーン・エメラルダス号の修理にも携わっている。その後、「宇宙病」がもとでトチローは死に、アルカディア号の中央大コンピューターに宿る魂となり、ハーロックと共に宇宙を旅することになる。

他にもエメラルダスメーテルとの関係など、本編を読んだだけでははっきりしない設定が多い。

年代設定による『銀河鉄道999』との整合性[編集]

本作ラストでは寂れた惑星ヘビーメルダーが登場している。連載を終了する1979年には『銀河鉄道999』(以下、『999』)の劇場版第1作が公開されており、ヘビーメルダーが賑わっていた頃を回顧するシーンでは、ハーロックが酒場のマスターに星野鉄郎やメーテルがここを訪れたかを尋ねる場面[3]が描かれ、前述の劇場版とリンクする描写になっている。しかし、『999』劇中で登場する戦士の銃の刻印はPATENTED 1.25.2979となっており、『999』の年代設定が本作の年代設定2977年より後となっているため齟齬が生じるほか、本作の方がトチローの死などの描写から『999』より時系列的に後と取れる描写となっているものの、そのテレビ版では年代設定が第1話において西暦2221年とされたために、『999』テレビ版と本作では700年以上の開きが生じている。

ただしこれらの松本作品の設定については、基本的には同一のキャラクターが複数作品に登場していても同一人物というよりはいわゆるスター・システム的なものである。

あらすじ[編集]

2977年、退廃し堕落した人類の住む地球に、宇宙から黒い巨大な球体が降って来た。表面にはマヤ文明象形文字風の意匠が円形に刻まれていた。地球政府が無視したそれは「マゾーン」という宇宙からの侵略者が打ち込んだ、惑星の所有を誇示する「ペナント」であり、その危険を警告しようとした台羽博士、親友であるクスコ教授は、侵入していたマゾーン達に自分達の事を知らせまいとして殺される。辛うじて生き延びた台羽博士の息子・正は、マゾーンに何ら手を打とうとしない地球政府に見切りをつけ、宇宙海賊として知られていたキャプテンハーロックの宇宙戦艦アルカディア号に乗り込む。台羽正という新たな仲間を加え、ハーロック及び40人の海賊とアルカディア号による、謎の侵略者マゾーン達との戦いが始まった。

主な登場人物[編集]

ハーロック
海賊戦艦アルカディア号を駆り、40人の海賊たちを従えて星の海を疾駆する宇宙海賊。堕落した地球人から宇宙海賊として恐れられる一方で、地球を守るべく自らの信念をかけて謎の侵略者・マゾーンと戦う。 
台羽正(だいば ただし)
マゾーンの脅威を警告していた台羽博士の息子。父をマゾーンに殺され、自身も殺されかけるがハーロックに窮地を救われたことでアルカディア号の乗組員となる。ハーロックの姿を通じて男の生き様を学んでいく。
有紀螢(ゆうき けい)
ハーロックの補佐役であり、アルカディア号のレーダーを担当する可憐な美少女。戦闘指揮官として艦載機スペースウルフを操縦したり、アルカディア号の操舵手として舵輪を握ることも。
ミーメ
若き日のハーロックとその友人のことを知る異星人の女性。アルコールを主食とする種族のため酒には目がない。ハーロックに付き添い、アルカディア号の私室で相談相手となることもしばしば。
ヤッタラン
アルカディア号の副長だが、普段はプラモ作りに没頭している。太目の体型であることを気にしており、「ブタ」は禁句となっている。
ラフレシア
宇宙からの侵略者・マゾーンの女王。母星が消滅したため、一族を率いて地球の移住を試みる。

登場メカニック・建造物[編集]

艦船[編集]

アルカディア号
ハーロックの乗艦にして本作の主役メカ。ハーロックの友人・大山トチローの手で設計された全長400mの海賊戦艦。艦載機としてスペースウルフ、ボレットなどを搭載する。武装は主砲パルサーカノン、速射砲スペースバスターなど。艦首に内蔵されたラム(衝角)を突き出して敵艦を貫通することもできる。
本作のアニメ終了後に公開された『999』劇場版では船体色を青から緑に変更し、船首を始めとしてデザインも大幅に変更されたアルカディア号が初登場した。
クイーン・エメラルダス号
トチローの恋人エメラルダスの船。ただし、ミーメによれば「破壊され宇宙の原子にかえって消えた船」とのことであり、本作に登場したものはマゾーンの心理作戦による偽物だった。
多くの作品で飛行船に似たデザインで描かれることが多いが、本作ではデザインが異なる。また、アニメ版には登場しない。
デスシャドウ号
ハーロックのかつての乗艦。原作の終盤、トチローの墓がある惑星ヘビーメルダーの砂の上に突き刺さった状態で登場。アニメ版には登場しない。
宇宙空母ゾネス
マゾーンの主力戦闘艦で、原作第1話冒頭から登場している。円盤状の艦体から四方にブーム(支柱)を伸ばした形状をしており、ブーム先端にそれぞれ双発のエンジンポッドを備えている。艦橋はなく、四方に突き出たノーズにコクピットを備えたシンメトリーなデザイン。外見から目立つ武装は対空砲クラスの小型連装砲塔十六基のみで、他にミサイルも搭載している様子だが、サイズに比較すると火力は貧弱である。だが、企画書の説明文には「戦闘機千二百機。大型爆撃機二十機搭載可」とある。アニメ版の後期オープニング冒頭では、台羽らが乗るアルカディア号の艦載機からの攻撃により、ゾネスが惑星の地表に墜落する場面から始まる映像に変更されている。ゲーム『松本零士999』にも登場し、ラーメタル艦と交戦している。
コスモクルーザー
地球でいうところの高速巡洋艦に相当するマゾーンの中型艦。アルカディア号と艦隊規模で対決するも、主砲と宇宙機雷によって蹴散らされる。武装は艦首の固定式大型主砲のみ。艦の頭脳としてマゾーンそのものが生体部品として使われている生きた船である。
マゾーン巨大母艦
ゾルの乗るトカーガ宇宙艇の母艦として登場した全長10Km、厚さ3Kmの巨大艦船。恒星間航行用の大母艦とされる。アニメ版でも登場するが形状は異なり、戦闘母艦を上下逆にしたデザインになっていた。常に膨大なエネルギーを発生させており、余剰エネルギーを船外に放出しているために旗艦ドクラス(後述)同様、全体が白色に輝いている。アルカディア号の攻撃で撃沈された。
マゾーン主力戦闘母艦
アニメ版で登場、フライパン型の艦体上に円柱型艦橋を備えたデザインとなっている。艦尾に四基のエンジンを持ち、艦首には艦載機の発進ダクトを備える。武装は艦首上甲板左右に三連装砲塔が二基。艦首に固定式大型光体砲二門。前期オープニング冒頭では、これがビームによって破壊される場面から始まる。同型艦が多数登場するが、大小様々なサイズがあるらしい。塗装は前期がピンク地にマラカイトグリーン。後期はダークブルー地にブラック。
古代戦艦ピラミッダ
アニメ版で登場するマゾーンの戦艦。本作を特集したロマンアルバムの記述で「全長はアルカディア号の約3倍」とされていることから、全長約1200mとなる巨大戦艦である。船体はさびた鉄のような色をしており、ピラミッドに似た形の艦橋を3つ備える。12話ではアレルギアスが、32話ではダイネスが乗艦として使用。
マゾーン移民船
アニメ版で登場。マゾーンのキャラバンで使用されている市民船で、上下にピラミッドを張り合わせたような形をしている。戦闘艦と違い特に武装は施されていない。マゾーン一般市民を収容しているものの他に、40話ではトカーガ族を収容したものも登場した。
首都母艦ドクラス
ラフレシアの乗艦にしてマゾーン艦隊の旗艦。全幅5kmの巨体を誇り、マゾーン船団中最大最強のエネルギーを持つ。海賊島のコンピューターを使用してゾルから提供されたコスモグラフ記憶機の解析を行ったものの、艦影をつかむことはできなかった。原作ではその姿を見ることはなかったが、松本の筆でドクラスの初期設定画(「旗艦ドクロス」とある)が描かれており、ロマンアルバムで確認できる。
遠くから見ると白く光る巨大な菱形に見える。真上あるいは真下から見ると円状になっており、その外周(赤道)部には多数の高層建築物と16個の八面体(四角錐を上下に張り合わせたもの)が均等に配されている。
アニメ40話の最後、「ハーロックに小手先の戦術は通用しない」と判断したラフレシアにより、その全貌を現した。舷側にエネルギー吸収装置を装備しているため、ビーム砲による攻撃は無効化される。舷側に単装巨大砲を格納してあり、その砲撃でアルカディア号の戦闘機能をほぼ麻痺させた。このため、ハーロックはドクラス内部への侵入を決意する。
大型母艦
トカーガで交戦した大型母艦。戦闘艇(後述)の攻撃を避けて海中に逃げ込んだアルカディア号に爆雷攻撃を掛けたが、反撃であっさりと撃沈される。トカーガ製で動力は旧式な原子力だった。
輸送船
アニメ第1話から登場した地球政府の輸送船。地球と植民星間の物資輸送を担っていて、物語冒頭でアルカディア号の略奪を受ける。武装も施されているが、上甲板前後に連装パルスレーザー砲塔のみの「ないよりまし」程度の物に過ぎず、アルカディア号やマゾーン戦闘艦に対抗できる代物ではない。
潜水艦
アニメ第16話に登場。地球警備隊所属。切田長官自らが指揮を執り、孤島でバカンスを楽しむアルカディア号の乗組員を攻撃する。武装は魚雷、ミサイル他、セイル基部に単装ビーム砲を装備。 
ブレーブス号
アニメ17話で登場する地球防衛軍宇宙海軍の戦艦。多数の三連装砲塔で武装している。艦長は山中でアルカディア号乗組員の魔地も、かつては彼の部下としてこの戦艦に搭乗していた。塗装は白地に赤。
エベレスト
アニメ版に登場。バッド鉱山を支配するホラー提督の巨大戦艦。無敵戦艦と称しており、名に恥じないだけの高い戦闘力を持つ。若きハーロックとトチローの破壊工作により、機関部などを爆破されて撃沈される。
エメラーダ艦
アニメ版に登場。艦首に三連装砲塔を一基持つエメラーダの中型海賊船。ヘビーメルダーの港に停泊中、切田長官率いる地球艦隊に撃沈されてしまう。
パトロール艦
小型宇宙哨戒艦。艦首にミサイル発射管を八門備えている。地球艦には珍しくアルカディア号を臨検しようと試みるも、接近されただけで高速逃走した為「腰抜けめ」とハーロックに嘆かれた。
伊一六八型潜水艦戦艦武蔵
第二次世界大戦で日本軍が使用した実在の艦船。アニメ13話および映画『アルカディア号の謎』でマゾーンの兵器として登場。バミューダ海域に海底基地を持つ魔女アマンはこれらを使用してアルカディア号及び地球防衛軍の戦闘機を攻撃した。原作ではアルカディア号を攻撃した潜水艦がディーゼルエンジンで駆動すること、火薬を使用した魚雷を発射したことまでは判明したものの、結局その正体は不明のままである。武蔵は登場しない。

艦載機・宇宙艇など[編集]

スペースウルフ
アルカディア号の艦載機で、コクピットは単座式。正式名称は宇宙戦闘機SW-190[4]。宇宙空間でも使用可能な戦闘機で、モチーフは第二次世界大戦中のドイツ空軍機「フォッケウルフ Fw190D-9」。武装は機首上部の75mm大口径パルスレーザー砲2門と、両翼にバルカン砲各2門で計4門を備える。アニメ版でのカラーリングは白・青・赤を基調としたトリコロールカラーとなっている。
劇場アニメ『わが青春のアルカディア』でも登場しているが、こちらはカラーリングが実在の戦闘機を意識したものとなり、下部尾翼が廃されている。
コスモウイング(ボレットZ)
アニメ版に登場。アルカディア号の艦載機で小型機のボレット各号支援のための中型輸送機。ロマンアルバムではボレットZと記載されており、同書の記述によれば正式名称は空間輸送中型高速母艦で、ボレットZは愛称とされる[4]が、劇中においてはボレットZと呼称されることはなく、玩具の商品名でもコスモウイングが用いられている。
機体にボレット各号を1機収容し機首を開閉し、各ボレットを放出可能。ボレット支援のほかにも偵察、戦闘、爆撃、救命活動など汎用性に富んだ仕様となっている。
ボレット
アニメ版に登場。後期オープニング冒頭では、冒頭でボレット各号やコスモウイングが登場するものに映像が一部差し替えられた。
ボレット1号
単座式の小型機。主に台羽が搭乗。
ボレット2号
地中潜行用メカ。機首側に配された2本のドリルで地中を掘り進むことが可能。8話では、切田の攻撃で逃げ場を失ったハーロック達を救出する場面で登場。宇宙空間での使用も可能で、41話では艦を任されたヤッタラン以外はボレット2号でマゾーン旗艦ドクラス内部に突入した。
ボレット3号
キャタピラの付いた地上走行用マシン。タカトクから発売されていた玩具では、ロマンアルバムP106にて三輪式高速斥候用バギーとして紹介されているものをボレット3号として発売していた。
ボレット4号
6輪車。3号と共に地上探索などの用途で利用された。
コスモバット
単行本第1巻に登場したアルカディア号の艦載機。後部銃座を含めた3名搭乗の3座式全翼型戦闘機で、偵察隊の乗機として3機が登場し、そのうちの1機は拿捕したマゾーンの指揮官ヌレームを乗せて帰還している。零時社の企画書には艦載戦斗機コスモバットと記載され、この機体が主力戦闘機として位置付けられていた。
スペーストレーラー
アニメ28話で使用。まゆ探索のため、ユリシーズ星雲にある「人間の星」でハーロック達が搭乗した。 
強行武装偵察機
ハーロックが台場を「残骸回収」の名目で対峙させ、撃墜させたマゾーンの武装偵察機。機体に天王星を示す紋章が描かれている。アニメ版にも登場するがデザインは異なり、こちらは鏃(やじり)型をした複座機である。塗装はピンク地にマラカイトグリーン。
マゾーン急爆戦闘機
アニメ版で登場。緑色(後期は青色)をしたマゾーンの主力単座戦闘機。ゾネス他の艦載機としてローラやエルザも搭乗している。コズミックカッターという光線機銃を機首に四門搭載。エルザ機のように自己修復機能を備えた特殊型も存在する。大気圏内外兼用で火焔土器を展示する博物館の屋上から出撃した例もある。41話ではアルカディア号に特攻して、次々に散っていった。
転移艇(ワープボート)
トカーガ星で反乱を起こしたトカーガ人を鎮圧するべく派遣したマゾーンの宇宙艇。メール、フィメール、マナムーメが使用。ラフレシアはこれとは別に同型の宇宙艇をトカーガ星を訪れたアルカディア号の迎撃にあたらせようとしていた。ゾルの小型艇と比較すると、艇と呼ぶにはいささか大型である。機首にビーム砲六門を固定装備。
『999』アニメ13話でも同型のメカが登場している。
戦闘爆撃機
アニメ版に登場。地球警備隊の複座戦闘爆撃機。北極海で身動きの取れなくなったアルカディア号を爆撃したほか、切田がまゆを同乗させ、有志と共に護送編隊を組んで襲い来るマゾーン機と交戦している。
大気圏内外兼用で大田原長官の特攻にも使用されている。主な武装は光線機銃と爆弾。機体色は茶色。
ゾルの小型艇
ゾルがアルカディア号に侵入した際に使用したカブトガニ型の小型艇。原作に登場したゾルの2人の息子達も同型のものを使用している。アニメ24話では「流星号」という流星のマークが付いた同型のメカをゾルの息子ゾルバとマゾーンのルシアが駆け落ちのために使用している。
劇場アニメ『さよなら銀河鉄道999』でも同型のメカが登場しているが、そちらは大型艦サイズ。
『999』アニメ23話でも、同型のメカが登場している。
戦闘艇
惑星トカーガ上空で交戦した丸みを帯びたフォルムの小型戦闘艇。アルカディア号の装甲板すら貫くビーム砲を搭載しており、この攻撃で窮地に陥ったアルカディア号を海中に逃げ込ませるほど強力。トカーガ製なのかマゾーン製なのかは語られていない。

海賊島[編集]

ハーロック達の根拠地であり、いわゆる秘密基地。いずれもトチローの手で設計された。

第1海賊島
小惑星に扮した、ハーロック達の根拠地の一つ。原作では内部に海岸の立体映像を映し出す部屋があり、ミーメの弁によれば「ハーロックとトチローの血と汗と涙の思い出がある小惑星」とのことだったが、マゾーンの心理作戦によって親友とその恋人の思い出を汚されたことに怒りを憶えたハーロックの手で破壊された。
アニメでは内部に倉庫があり、ハーロックは地球に食糧難が来た時に備え、地球へ物資を運ぶ輸送船から略奪した食料を溜め込んでいた。また、実際の海岸を再現したようなプールと砂浜があり、台羽や有紀たちが楽しいひと時を過ごしていたが、マゾーンの罠により海賊島は内部から破壊される。アルカディア号は海賊島内に閉じ込められそうになるが、間一髪のところで脱出した(6話)。
原作終盤で台羽がデスシャドウ島(後述)を訪れた際、第1海賊島を訪れた旨をミーメとの会話で述べているが、原作の劇中で第1海賊島の内部に入った描写がなされているのはハーロックだけである。
第2海賊島 機械化自動変形小惑星デスシャドウ(デスシャドウ島)
ハーロック達のもう一つの根拠地。ハーロック曰く「軌道を持たない自由小惑星」で、アルカディア号の後方12宇宙キロに位置し、付かず離れず寄り添って移動している。ハーロックによれば、何個かの良質な表面を持つ天然の小惑星を内部加工して組み合わせたものだという。普段は開放型、緊急時には防衛型になるというが、原作・アニメともに開放型の描写でしか登場していない。
内部にはアニメ版の第1海賊島同様に実際の海岸を再現したようなプールと砂浜があり、室内にもかかわらずあたかも青空が広がっているように見える。食糧の自給を考慮し、このプールでは魚のほか、アンタレスガニという人間よりも遥かに巨大になるカニが養殖されている。また、島内には分析室があり、アルカディア号の分析コンピューター以上の処理能力を持つ大コンピューターが設置されている。このほか、ハーロックの弁によれば独立した居住区もあるとのことである。
デスシャドウ島内にはアルカディア号の予備パーツやオプションパーツが置かれており、必要に応じてパーツ交換が可能。また、島内でアルカディア号の修理なども行っている。
トチローの設計思想や嗜好などが反映されており、海岸は熱帯のような気候に調整されているほか、島の表面には歩いて内部に入ることのできる穴がある。
アニメ19話では、新星群の重力圏にとらわれたアルカディア号を収納、同艦の操縦系と連結することでデスシャドウ島の操作が可能となっており、アルカディア号はこれにより前方にある恒星の重力圏を離脱、衝突の危機を回避している。
同じ名前をもつ反物質重力星・デスシャドウが作中に登場しているが、原作では第2海賊島がこの惑星と同じ名前であることについての言及はない。アニメ22話では第2海賊島の名は、この反物質重力星にちなんでトチローにより命名されたことがハーロックの弁で語られている。

アニメ[編集]

宇宙海賊キャプテンハーロック
ジャンル SFアニメ
アニメ
原作 松本零士
監督 りんたろう
アニメーション制作 東映動画
製作 テレビ朝日東映
東映エージェンシー
放送局 テレビ朝日
放送期間 1978年3月14日 - 1979年2月13日
話数 全42話
テンプレート - ノート

1978年に東映動画によりアニメ化され、1978年3月14日から1979年2月13日にかけて、毎週火曜日19時00分から19時30分にテレビ朝日系にて全42話が放送された。

未完のままの原作に対して、アニメオリジナルでストーリーが完結している[5]。ナレーターは本編を柴田秀勝が、次回予告を神谷明が担当している。また、テレビアニメ放送中の1978年7月22日から東映まんがまつりの1本として劇場アニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック アルカディア号の謎』が公開されている。これはテレビアニメ13話をベースに新作場面を追加した34分の再編集作品である。

監督はりんたろうで、プロデューサーの田宮武、メイン脚本の上原正三とともに『アローエンブレム グランプリの鷹』からのシフトである[6]。りんは、1979年には本作のハーロックも登場する劇場アニメ『銀河鉄道999』を監督している。これは本作第1話の試写会で感動の涙を流した東映動画社長の指名によるものである[7]

サウンドトラック『交響組曲宇宙海賊キャプテンハーロック』(CQ-7005)はオリコンLPチャートで最高9位[8]を記録した。メインスポンサーはタカラタカトクトイスで、両社により玩具を中心とした商品展開が行われた(後述)。

本作の放送終了後にハーロックを主人公として東映動画が製作したアニメ作品には、1982年の映画『わが青春のアルカディア』と、その続編となるテレビアニメ『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』がある。また、2003年には本作で監督を務めたりんたろうにより『SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK』が製作されたほか、2013年には東映動画から社名を改めた東映アニメーションにより、『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』が製作された。

アニメ版の特色[編集]

りんや上原らのアニメスタッフにより大幅な脚色が加えられ、地球側やマゾーン側に原作では登場しないキャラクターが多数登場することとなった。これによりトチローの娘「まゆ」が創作され、このまゆの存在がハーロックが地球を守る理由付けになっている。これは「ハーロックの哲学」に関わる問題であり、この「改変」をめぐって、原作者である松本零士とスタッフとの間で激論が行われたという逸話が残る。結果的には、アニメスタッフ側の熱意に松本が折れる形で承認を取り付けたという[9]。ハーロックが地球を守る理由を示す「まゆ」と共に、ハーロックに歯向かう気骨ある軍人として登場する敵役の切田長官もアニメオリジナルキャラクターとして加えられ、原作よりさらに視聴者に理解しやすい作劇の作品となった[6]。また、エメラルダスは版権の問題から登場させることができず[10]、彼女に相当するキャラクターとしてエメラーダが創作され、まゆの母としてハーロックの回想シーンで登場することとなった。

「母星を失い、長い流浪の旅の果てに地球へ移住し、第二の母星とする」というマゾーンの目的も明確に描かれた。原作終盤でハーロックによって提示され、明確な答えが出ていなかった「移住の目的地がなぜ地球なのか」という問いに対しても、アニメ版では26話で移住先を決めるマゾーン達の会議においてラフレシアが地球を提示すると、それに賛同したテシウスの「ふるさとがある以上はふるさとを目指すべきであり、祖先が今日を見越して残した第二のふるさと地球に移り住むのは我々の使命」という主張に周囲が同調する形で決定したという描写となっている。

「ハーロックと台羽という2人の男を通じて40代の男と若い20代の男の価値観の違いを表現できたらと考え、2人の男のタイプの違いをもっと作中に出したかった」とするりんの意図により、ハーロックは「自分の死に場所を求めて生きる男」として描写されているのに対し、台羽は「なにがなんでも、これから生きていく若者」として描写されている[11]。また企画の田宮武は後年、本作をやっていた当時を振り返って自分がマニアに目がいってしまっていたことを述懐している[12]

ビジュアル面での大きな変更点としては、アルカディア号の船体色が原作のカラーページや関連イラストなどでのミリタリー風の緑からアニメ版では青に変更されていることが挙げられる。これはマーチャンダイジングを前提としたスポンサーサイドや制作側の意向に沿った変更である。また原作が艦載機は戦闘機スペースウルフが主として描写され、あとは偵察隊が使用の大型戦闘機コスモバットや台場救出の際に登場する探査艇風の機体くらいしか艦載機らしきものは登場していないのに対し、アニメではタカラから発売する玩具を増やすための措置として戦闘機「ボレット」、ボレット支援のための中型輸送艇「コスモウイング」も登場した。原作でもアニメの設定を反映してボレットやコスモウイングの名称はセリフ中に挙がりはするものの、結果的にはその機体が描かれていない。

未完の原作に対してアニメ版は多くのエピソードが追加され、アルカディア号クルーの過去を取り上げた話のほか、長い旅の中でのマゾーン同士の政策対立や集団脱走なども描かれた。ラストはまゆや台羽ら若者に地球復興を託し、ハーロックはミーメ以外の乗員を降ろしてトチローの心が宿るアルカディア号で地球を去るという形で終わっている。乗員を降ろし、大切な人物の心を持った船と共にハーロックが宇宙の彼方へ旅立つというラストは、松本の短編集『帰らざる時の物語』収録の「宇宙戦艦デスシャドー」にもみられる。

国内と国外での反響[編集]

平均視聴率6.9%と当時のゴールデンタイムのアニメとしてはかなり低かった。しかし、熱心なアニメファンによりテレビ局には絶賛の声が多く寄せられた[13]

日本国内での視聴率は振るわなかったものの、日本国外への販売も行われてヨーロッパでは人気を呼んだ。フランスでは1978年に公共放送「アンテンヌ2」(Antenne 2)の子供向け番組『レクレA2』内にて[14]17時15分から18時までハーロックの名をアルバトールに変え、『Capitaine Albator 』として放送された。同年にイタリアでも放送された[15]

アメリカでは1984年に『Captain Harlock and the Queen of 1.000 Years』と題されて、同じ松本原作のテレビアニメ『新竹取物語 1000年女王』とを同一作品として再編集された65話が放送されたが、視聴率では苦戦したという[16]

キャスト[編集]

※各キャラクターの詳細およびその他のキャストについては、宇宙海賊キャプテンハーロックの登場人物を参照。


スタッフ[編集]


主題歌・挿入歌[編集]

主題歌
2曲ともに、作詞:保富康午、作曲:平尾昌晃、編曲:横山菁児、歌:水木一郎
  • オープニングテーマ:「キャプテンハーロック」
  • エンディングテーマ:「われらの旅立ち」
挿入歌
下記8曲はいずれも、作曲:平尾昌晃、編曲:横山菁児による。作詞は原作者・松本による「さすらいの舟歌」を除き、保富康午が担当。
  • 「さすらいの舟唄」(1、2、5、15、17話)
    歌:コロムビア男声合唱団
    演奏が全くない、コーラスだけの歌。物語の導入部で流れた。
    原作からとったものを歌詞として使用している。
  • 「むかしむかし」(1、9、13、38話他)
    歌:水木一郎
    38話では劇中でまゆが歌っている。ロマンアルバムによれば、挿入歌の中で特に人気の高い曲とされる。
    作曲担当の平尾昌晃自身、この曲が一番のお気に入りだという。
  • 「おれたちゃ宇宙の海賊さ スペースウルフ小唄」
    歌:コロムビア男声合唱団
  • 「銀河子守唄」(34話)
    歌:水木一郎
    マゾーンに誘拐され、開放された後も緊張状態にあったまゆが寝付いた場面で使用された。
  • 「女王ラフレシア」(41話)
    歌:コロムビア女性合唱団
    ラフレシアのテーマ曲。マゾーン旗艦ドクラス内に進入したハーロックとラフレシアが対峙する場面で使用された。
  • 「わが友わが命」(42話)
    歌:水木一郎
    最終話でハーロックとミーメ、トリを乗せたアルカディア号が地球を去っていく場面で使用。
以下の2曲は劇中未使用。
  • 「ミーメのエレジー」
    歌:かおりくみこ
    ミーメのハーロックへの思いをつづった曲。
  • 「妹たちよ」
    歌:水木一郎

番組放送時に発売された主題歌・挿入歌LPには以上の他、インスト曲「まゆのテーマ」(オカリナのみヴァージョン)も収録された。

各話リスト[編集]

放送回 サブタイトル 脚本 演出 作画監督 放送日 視聴率
第1回 宇宙にはためく海賊旗 上原正三 りんたろう 小松原一男 1978年
3月14日
7.9%
第2回 未知からのメッセージ 撫木登喜司 菊池城二 3月21日
第3回 紙のように燃える女 福島和美 窪田正史 3月28日 7.1%
第4回 自由の旗の下に! 山崎晴哉 川田武範 森利夫 4月11日 7.9%
第5回 はるかなる星の涯(はて)に‥‥ 上原正三 生頼昭憲 菊池城二 4月18日 7.8%
第6回 幻のマゾーン 明比正行 谷口守泰 4月25日 7.4%
第7回 海底のピラミッド 松浦錠平 小松原一男 5月2日 6.5%
第8回 女王の宇宙艦隊 明比正行 菊池城二 5月9日
第9回 戦慄の植物生命体 山崎晴哉 大関雅幸
松浦錠平
窪田正史 5月16日 7.8%
第10回 謎の惑星に迫れ 撫木登喜司 菊池城二 5月30日 6.1%
第11回 ローラが金色に輝く時 生頼昭憲 野田卓雄 6月6日 5.8%
第12回 母よ、永遠なれ 明比正行 菊池城二 6月13日 5.3%
第13回 死の海の魔城 上原正三 りんたろう 小松原一男 6月20日 6.5%
第14回 スフィンクスの墓標 生頼昭憲 菊池城二 6月27日 6.4%
第15回 悲恋! 北極オーロラ 松浦錠平 7月4日 4.8%
第16回 螢・わかれうた 撫木登喜司 7月11日 6.4%
第17回 白骨の勇者 山崎晴哉 生頼昭憲 野田卓雄 7月18日 6.3%
第18回 魔の幻影戦士(シャドウソルジャー) 明比正行 菊池城二 7月25日 3.9%
第19回 女王ラフレシアの罠 松浦錠平 小松原一男 8月1日 7.8%
第20回 死滅のジュラ星 大関雅幸
撫木登喜司
菊池城二 8月8日 6.4%
第21回 ゴーラム! 悲劇の戦士 明比正行 8月15日 4.6%
第22回 宇宙の墓場・デスシャドウ 神山香 8月22日 5%
第23回 ヤッタラン.プラモ狂の詩 生頼昭憲 8月29日 5.8%
第24回 純愛流れ星 上原正三 大関雅幸 9月5日 7.7%
第25回 ドクターゼロとミー 山崎晴哉 明比正行 9月12日 6.9%
第26回 はるかなる長い旅 川田武範 9月26日 7.6%
第27回 アルカディア号の意志 上原正三 松浦錠平 小松原一男 10月3日 7.8%
第28回 ユリシーズの星雲 山崎晴哉 大関雅幸 菊池城二 10月10日
第29回 虹の星の死闘 福島和美 10月17日 7.7%
第30回 わが友わが青春 上原正三 生頼昭憲 10月24日 7.1%
第31回 アルカディア号建造秘話 大関雅幸 10月31日 6.3%
第32回 星笛が呼ぶ 山崎晴哉 福島和美 11月7日 5.8%
第33回 たった一人の突撃! 神山香 11月14日 6.6%
第34回 銀河子守唄 上原正三 りんたろう 小松原一男 11月21日 6.4%
第35回 美しき謎の女 生頼昭憲 菊池城二 11月28日 8.6%
第36回 決戦前夜 山崎晴哉 大関雅幸 12月5日 6.3%
第37回 赤いセーターの涙 上原正三 松浦錠平 12月29日 10%
第38回 さらば! まゆ 山崎晴哉 箕ノ口克己 1979年
1月9日
7%
第39回 壮絶! 長官死す 生頼昭憲 1月16日 8%
第40回 その時 天使は歌った 上原正三 福島和美 1月23日 7.2%
第41回 決闘! 女王対ハーロック 大関雅幸 1月30日 9%
第42回 さらば宇宙の無法者 りんたろう 小松原一男 2月13日 10%
平均視聴率6.9%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

放送局[編集]

青森県、宮崎県ではテレビ朝日系列の青森放送、テレビ宮崎でなく青森テレビ、宮崎放送で放送された。また山口県では放送中にテレビ朝日系列が山口放送に変わったが、テレビ山口で引き続き放送された。

玩具[編集]

先述の通り、放送当時はメインスポンサーであるタカラとタカトクトイスが主だって玩具中心の商品展開を行った。同時期に『スターウォーズ』の商品化権を取得したタカラとしては本作の商品展開をメインとしておらず、タカトクはトイジャーナル1978年2月号で本作を1番手にあげている。この結果、タカラはプラモデルに関してはSFブームという事も合わせ、それなりにヒットしているが、その他の玩具商品は全て失敗。タカトクはそれなりにヒットし、後番組の『サイボーグ009』も提供した。

タカラからは、マグネモシリーズとは呼ばれなかったが「マグネモ アルカディア号」などマグネモシリーズ同様、磁石で合体する玩具が発売されたほか、アルカディア号やスペースウルフ、マゾーン戦闘艦ゾネスなどをプラモデルとして商品化している。タカトクからは「Z合金 アルカディア号」などが発売された。また、これら以外にも以下の商品も発売されている。

なおタカラがプラモデル販売を行っているが、本作が終了した後は『太陽の牙ダグラム』が始まるまでの3年間はタカラによるプラモデル販売は存在しなかった。

Z合金アルカディア号
劇中と違い、形状はデフォルメされたズングリムックリとしたもので、発光ギミックを持ち、海賊島(ただし、アニメ本編とは形状が違う)ベース付き。(タカトク)
Z合金スケールモデルアルカディア号
上商品よりもサイズは小さいが、形状がより劇中に近く、海賊島形状もこちらの方が近い。スプリングで艦首衝角が飛び出す。尚、衝角を差し替え無しで再現出来るアルカディア号は本製品のみ。(タカトク)
Z合金コスモウィング
形状は劇中イメージを非常によく再現しており付属のボレット1号を内部に収納できる。ボレット収納部の他にも数か所の展開ギミックがある。スプリング式のミサイル発射ギミックも備える。(タカトク)
Z合金ボレット
1号をはじめとしたいくつかが発売された。形状は比較的良く再現されている。ミサイル発射他、ギミックあり。(タカトク)
発進セット
ソフビ玩具だが、下部に付属の車輪を付けて、ゴム動力によってプラベースから発射される。(タカトク)
コスモウイング
空気圧を利用した「エアーダッシュ」シリーズの一環として発売。劇中通りボレットを搭載し空気圧で撃ち出せる。(タカラ)
Zマン55シリーズ ボレット
1・2・3号が発売された。「エアーダッシュ」関連商品の一つであり実質的にはコスモウィングの別売りオプション的商品。ボレットを収納・射出するギミックをもつ発射カプセル型ケースが個別に付属。加え、ボレット本体に乗せるための「Zマン55」と呼ばれる『ミクロマン』サイズの小型パイロットフィギュアも付属する。1号にはハーロック、2号には台場正、3号には有紀蛍が付属した。(タカラ)
マグネモアルカディア号
磁石によって装備の付け替えが出来る玩具。フロント部分の交換が可能で、下部に車輪が付く。(タカラ)
キャラクター人形
ハーロック、台羽、有紀ら。磁力を利用して「無重力状態」を楽しめるギミックが付いていた。(タカラ)
スーパーコントロールアルカディア号
ラジオコントロール商品として、タカラから発売。2チャンネルで、キャタピラ走行と、ディスク発射の二つのコントロールを行う。(タカラ)
MM(ミニメタル)シリーズ アルカディア号
廉価版の合金玩具。ミサイル発射ギミックと付属品つき。
MM(ミニメタル)シリーズ コスモウイング
廉価版の合金玩具。ウィングの可動とミサイル発射ギミックつき。
1/1100宇宙海賊船アルカディア号
大型サイズのプラモデル。アルカディア号の特徴である後部キャビン部が電池電飾によって発光するギミックを備える。スペースウルフとボレット1号付き。(タカラ)
1/1500アルカディア号
前述の1/1100のスケールダウン品。(タカラ)
クイックモデル アルカディア号
簡易組み立てキット。模型流通でなく玩具流通での取り扱い品であるためプラモデル扱いではない。あくまでも年少児童ユーザー向けの組み立て玩具扱いで企画されており組み立て行程を簡略化する工夫がほどこされている。サイズ的には1/1500スケール版よりも小さいノンスケールモデル。なお流通量が非常に少なかったため本商品の認知度は極めて低い。(タカラ)
小型キット
バンダイのヤマトでのメカニックコレクションを意識した小型モデル類。アルカディア号、スペースウルフ、コスモウイング、ゾネスの4種が発売。ゾネスは敵メカでは唯一のキット化である。(タカラ)
アルカディア号の楽しい組み立てセット
木製パーツをパズル風に組み立てて完成させるディスプレイ玩具。(ブルーベ)

その後の1999年、JESNETでOVA『クイーンエメラルダス』展開時に、松本零士スペースバトルシップコレクションで、ポリストーン製の劇場版髑髏艦首アルカディア号とクイーンエメラルダス号と共に本作版アルカディア号が発売。その際商品名が「初代アルカディア号デスシャドウ」というものになった。

21世紀に入りアオシマが2006年10月に新世紀合金で本作版のアルカディア号を発売。これにより同社が数年前より同シリーズで既に発売していた『999』映画版などに登場の髑髏艦首版と本作の鋭角艦首版の両方が立体化されることとなり、色替え限定バリエーションを含めそれぞれ3種が発売された。なお髑髏艦首版については『CAPTAIN HERLOCK』版と、日本国外限定品のテレビシリーズのブルーカラーに変えた4種となっている。

タイトーからは2008年にプライズゲームの景品として、アオシマのものと同サイズの本作版と髑髏艦首版のアルカディア号に加えハーロックの重力サーベルが登場した。

2011年には、航空機プラモを主に手がけるハセガワから、クリエイターワークスシリーズのラインナップで、「1/72スペースウルフ」が発売され、翌2012年にはこの「1/72スペースウルフ」のバリエーション違いとしてハーロック専用機を限定発売したことに加え、髑髏艦首版のアルカディア号を「1/1500宇宙海賊戦艦アルカディア」として発売した[17]。ただしこのハセガワ版「1/1500アルカディア」キットと前述のタイトーのプライズゲーム景品のうちの髑髏艦首版モデルと重力サーベルについてはハーロックがらみの商品ながらも本作関連の商品ではなく、あくまでも『999』映画版関連の商品という扱いである。

映像ソフト[編集]

VHS
傑作選という形で全8巻が発売。第1巻と第2巻は1985年3月21日にリリースされた。その後、1996年に第3巻から第8巻が1か月ごとに順次リリースされていった。
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.1(1985年3月21日、商品番号:VRTM00169)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.2(1985年3月21日、商品番号:VRTM00876)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.3(1996年4月12日、商品番号:VRTM01748)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.4(1996年5月10日、商品番号:VRTM01759)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.5(1996年6月14日、商品番号:VRTM01771)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.6(1996年7月12日、商品番号:VRTM01785)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.7(1996年8月9日、商品番号:VRTM01798)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.8(1996年9月13日、商品番号:VRTM01815)
LD
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.1(商品番号:LSTD01296)
    6枚組LD-BOX。
  • 宇宙海賊キャプテンハーロックVol.2(商品番号:LSTD01313)
    5枚組LD-BOX。
DVD
DVD-BOXは2003年12月に後述のDVDレコーダーとのセット販売という形で先行発売された。2004年7月にハーロックプロジェクトの第三弾としてテレビシリーズ全話および劇場版『アルカディア号の謎』を収録して発売。2011年には、8月から11月にかけて単巻でのリリースが行われた。VOL.1からVOL.3までは2枚組で、VOL.4は1枚での発売となっている。
  • 宇宙海賊キャプテンハーロック DVD-BOX(2004年7月21日、商品番号:DSTD02333)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロック VOL.1(2011年8月5日、商品番号:DSTD03421)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロック VOL.2(2011年9月21日、商品番号:DSTD03422)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロック VOL.3(2011年10月21日、商品番号:DSTD03423)
  • 宇宙海賊キャプテンハーロック VOL.4(2011年11月21日、商品番号:DSTD03424)

その他の関連商品[編集]

DVDレコーダー
ハーロックプロジェクトの第1弾として、東芝とのコラボレーション企画によりネット通販限定869セットで2003年12月21日にDVD-BOXとのセット販売が行われた。ベースとなった機種はXS-41で商品名をキャラクター名からもじった型番「CH-869」 にし、起動画面やGUI画面が本作のアニメ版仕様となっている。
フィルムコミックス
秋田書店より、アニメのフィルムを元に漫画仕立てにしたフィルムコミックスが全4巻で刊行されていた。1巻につき4話収録で16話分までをコミックス化している。
テレビ朝日 火曜19時台前半枠
【当番組よりアニメ
前番組 番組名 次番組
宇宙海賊キャプテンハーロック
サイボーグ009
(第2作)

まんがビデオ[編集]

maxellより1999年12月23日に発売され、原作の漫画に声優の声や効果音を加えて映像にしたビデオ作品。テレビ版からのキャストはラフレシア役の北浜のみ。北浜と内川以外の4名は、OVA作品『ハーロック・サーガ ニーベルングの指環』(1999年)でも同名のキャラクターを演じている。また、ハーロック役の山寺と台羽役の関は、『SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK』(2003年)でもハーロックと台羽を演じている。

キャスト

ゲーム[編集]

宇宙海賊キャプテンハーロック(1992年)
PC-98(MS-DOS)用のシミュレーションゲームとして、1992年6月13日にブラザー工業より発売。開発はファミリーソフト。フロッピーディスク4枚組、2ドライブ専用、ノート型対応。ゲームモードはハーロック側で連続した戦場を戦う「キャンペーン」、プレイヤー同士の対戦が可能な「シナリオ」の2種類。ゲームシナリオは2本立てとなっており、マゾーン艦隊を相手にアルカディア号で戦う「艦隊戦ストーリー」、ハーロック主体の格闘戦で、女王ラフレシアとの対決までを再現した「白兵戦ストーリー」がある。
コトブキヤ製のハーロックフィギュアキャスト付きで限定5000本が発売され、6月20日から8月31日までの応募期間で付属のハーロックキャストに色を塗って仕上げたキットを応募する「キャプテンハーロックフィギュアコンテスト」も開催された。
松本零士999 〜Story of Galaxy Express 999〜(2001年)
PlayStation用ゲーム。『銀河鉄道999』をベースとしたゲームだが、同作品の劇場版にハーロックが出演していることもあってハーロックを筆頭にアルカディア号のクルーが登場している。また、ハーロックを主役にしたシナリオのラストでは、原作終盤におけるトチローの墓を前にしたハーロックが親友への想いを語るシーンが再現されている。
必勝パチンコ★パチスロ攻略シリーズVol.9 CRフィーバー キャプテンハーロック(2007年)
2007年3月8日発売。PlayStation 2用ゲームソフト。下記パチンコ機『CRフィーバーキャプテンハーロック』の攻略ソフトとして発売。リーチの種類や予告などの演出も収録されており、これらを再生して見ることも可能。

パチンコ・パチスロ[編集]

2007年1月にパチンコ台、『CRフィーバーキャプテンハーロック』がSANKYOからリリースされた。2011年1月には、同じくSANKYOからパチスロ『キャプテンハーロックG』がリリースされている。

備考[編集]

  • テレビ番組『SMAP×SMAP』では松本作品のファンである木村拓哉がハーロックに扮してコントを行う、「アルカディア」というコーナーが放送された。2002年5月20日、27日の「アルカディア2002」前後編では原作者の松本がトチロー役でゲスト出演し、後編では『999』の星野鉄郎役の野沢雅子も鉄郎の声で出演している。

脚注[編集]

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  1. ^ 日本以外ではハーロックの綴りを"harlock"とするのが一般的となっている。
  2. ^ 漫画家の島本和彦は、ラジオ番組『島本和彦のマンガチックにいこう!』第41回で本作を取り上げた際、少年時代の当時を振り返って買いづらかったことを語っている。
  3. ^ 台詞中の鉄郎の字が誤植により「哲郎」に変わっている。
  4. ^ a b 徳間書店 ロマンアルバムデラックス30号「キャプテンハーロック」P106。
  5. ^ 『動画王 Vol.4 侵略SF特集』キネマ旬報社、1998年、p.34。
  6. ^ a b 『フィギュア王』No.106、ワールド・フォトプレス、2006年11月。『宇宙海賊キャプテンハーロック』特集。松本零士、上原正三インタビュー。
  7. ^ 小出正志、昼間行雄「日本のアニメーションの発達とともに歩んで 劇場用アニメ監督りんたろうさん」『アニメクリエータになるには』ぺりかん社、2003年、pp.17-18。
  8. ^ 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年-平成1年』オリジナル・コンフィデンス、1990年、333頁。ISBN 4-87131-025-6
  9. ^ 「懐かしのTVアニメ99の謎」P181-182(二見書房)。
  10. ^ アニメージュスペシャル ロマンアルバムデラックス30号「キャプテンハーロック」( 徳間書店刊 1980年)59頁での松本のコメント及び77頁のキャラクター解説より。
  11. ^ ロマンアルバム・デラックス30 宇宙海賊キャプテンハーロック、P63。
  12. ^ 『アニメージュ』1986年5月号、徳間書店。
  13. ^ 山口康男『日本のアニメ全史 世界を制した日本アニメの奇跡』テン・ブックス、2004年、p.113。
  14. ^ 清谷信一『ル・オタク フランスおたく事情』ベストセラーズ、1998年、p.41。
  15. ^ 古田尚輝『鉄腕アトムの時代 映像産業の攻防』世界思想社、2009年、pp.256-257。
  16. ^ 草薙聡志『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』徳間書店、2003年、pp.150-151,163-164。
  17. ^ 以前の設定とは異なる全長約500メートルを基準に製品化されているため、1/1500ながらもアオシマやタイトーの製品とほぼ同サイズ。

参考文献[編集]

  • ロマンアルバムデラックス30号「キャプテンハーロック」(徳間書店、1980年)
  • アニメ特集号『宇宙海賊キャプテンハーロック』VOL1〜3 (秋田書店 1978、1979年)

外部リンク[編集]