UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー

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UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー
監督 葛西治
脚本 藤川桂介
原作 永井豪とダイナミック・プロ
製作 今田智憲
ナレーター 富山敬(予告編)
出演者 富山敬、石丸博也
音楽 菊池俊輔渡辺宙明
主題歌 ささきいさおこおろぎ'73「宇宙の王者グレンダイザー」
撮影 菅谷信行
編集 松原千佳子
製作会社 東映フジテレビ
配給 東映
公開 1976年3月20日
上映時間 27分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 UFOロボ グレンダイザー(映画)
次作 グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣
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UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』(ユーフォーロボ グレンダイザー たい グレートマジンガー)は東映まんがまつりで上映された日本のアニメーション映画作品。

概要[編集]

テレビアニメ『UFOロボ グレンダイザー』の映画化第2作であり、初の映画オリジナル作品。

本作以前の東映まんがまつりで、既存のヒーロー同士が「対」のタイトルを冠した作品で共闘することがあったが、本作では文字通りグレンダイザーと敵の手に落ちたグレートマジンガーが対決する。

『グレートマジンガー』のキャラクターは登場しない(甲児の回想シーンでグレートを操縦する剣鉄也の姿が映るのみ)ため、従来のクロスオーバー作品とは雰囲気が異なり、『グレンダイザー』の外伝的エピソードとなっている。

あらすじ[編集]

遅々として進まない地球侵攻計画に業を煮やしたベガ大王は、スカルムーン基地にバレンドス親衛隊長を派遣した。バレンドスは兜甲児を捕らえ、自白装置で情報を聞き出した際にグレートマジンガーの存在を知る。ロボット博物館に展示されているグレートを強奪し、バレンドス自ら操縦して円盤獣と共にグレンダイザーに襲いかかった。

しかし脱出した甲児の助言によって、グレートの機能を一時的に止めることに成功。バレンドスは撤退を図るが、グレンダイザーと甲児が搭乗したグレートの逆襲で母艦もろとも倒されてしまった。こうして、つかの間の平穏が戻った。

既存のシリーズとの差異[編集]

自白装置にかけられた甲児の回想シーンでは、既存のシリーズ本編と異なる描写が多々見られる。

  • 甲児が初めてマジンガーZに乗り込んだのは祖父・十蔵博士の別荘地下であったが、本作では「光子力研究所で」と語っている。十蔵が「光子力研究所で」Zを造ったとも言っている。
  • マジンガーZがジェットスクランダーなしで空を飛んでいるカットがある。
  • Dr.ヘルの最期がテレビ版と異なる。本作では、自ら搭乗した機械獣にマジンガーZが投げた放熱板(『Z』本編にこのような武器はないが、月刊OUTの85年12月号の一コーナー『必殺技・必殺武器大辞典』では「マジンガーブーメラン」と非公式ながら明記されている)を受けて爆死している。
  • グレートがミケーネの本拠地で闇の帝王を前にして正体不明の戦闘獣と戦う場面がある(『グレート』本編ではミケーネ帝国に攻め込んだことはなく、闇の帝王と直接相対したこともない)。
  • 『グレート』最終話ではビューナスAとダイアナンAもロボット科学博物館に寄贈されたことになっているが、本作のロボット博物館にはZとグレートのみが展示されている。

主な登場人物[編集]

宇宙科学研究所、シラカバ牧場
ベガ星連合軍
  • バレンドス親衛隊長:柴田秀勝
    本作のオリジナルキャラクター。ガンダル、ブラッキーに対し「作戦が成功したらお前たちはクビ、生きたまま宇宙へ放り出す」と恫喝する。グレートマジンガーをいきなり操縦するなど優れた能力を持つが、機能停止に驚いてグレートを乗り捨て、反撃を許してしまい敗北した。
  • ガンダル司令:富田耕生
  • ブラッキー隊長:緒方賢一
  • 予告編
    • ナレーター:富山敬

登場した円盤獣[編集]

  • ジンジン
    兜甲児をTFOごと捕らえた円盤獣。グレンダイザーとも対決するが、組み付いたところを反重力ストームで上空へ吹き飛ばされ、地面に激突して爆発した。
  • グビグビ
    バレンドスが操縦するグレートマジンガーを援護するために出撃。甲児が操縦するグレートマジンガーのアトミックパンチとブレストバーンで倒される。
  • コアコア
    3基ある核に空中のエネルギーが集まってできた円盤獣。ブレストバーンと反重力ストームでエネルギーを吹き飛ばされた後にグレンダイザーに体当たりを敢行するが失敗し、母艦もろとも自爆する。

スタッフ[編集]

  • 製作:今田智憲
  • 企画:有賀健、勝田稔男
  • 原作:永井豪とダイナミック・プロ
  • 脚本:藤川桂介
  • 音楽:菊池俊輔渡辺宙明
  • 原画:友永秀和、湖川滋木下勇喜
  • 動画:長崎重信、後藤紀子、月間恵美子、丹司道雄
  • 背景:松本健治、海老沢一男、原田謙一、野崎俊郎
  • 仕上:高橋達雄、前田剛弘
  • 特殊効果:岡田良明、壇合昇
  • 撮影:菅谷信行
  • 編集:松原千佳子
  • 選曲:宮下滋
  • 演出助手:松浦錠平
  • 進行主任:佐伯雅久
  • 現像:東映化学
  • 記録:伊達悦子
  • 録音:池上信照
  • 効果:石田サウンドプロ
  • 美術監督:伊藤岩光
  • 作画監督:小松原一男
  • 演出:葛西治

主題歌・挿入歌[編集]

オープニング映像では、作詞に保富康午小池一雄がクレジットされていたが、小池作詞による歌(「おれはグレートマジンガー」または「勇者はマジンガー」だと思われる)は実際には使用されなかった。

以下、全曲とも『UFOロボ グレンダイザー』より。

オープニングテーマ「宇宙の王者グレンダイザー」
作詞:保富康午 / 作曲:菊池俊輔 / 編曲:森岡賢一郎 / 歌:ささきいさおこおろぎ'73
挿入歌「きみこそ勇者」
作詞:早乙女達人 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:ささきいさお、コロムビアゆりかご会
挿入歌「とべ! グレンダイザー」
作詞:保富康午 / 作曲・編曲:菊池俊輔 / 歌:ささきいさお、コロムビアゆりかご会

同時上映[編集]

映像ソフト化[編集]

  • 2003年5月21日に東映ビデオより発売された「マジンガー the MOVIE 2」に収録(「マジンガー the MOVIE 1」と同梱包のDVD-BOX「マジンガー the MOVIE 永井豪スーパーロボットBOX Compact」にも収録されている。)
  • 2011年11月21日発売の「復刻!東映まんがまつり1976春」に収録。

漫画版「グレンダイザー対グレート・マジンガー」[編集]

石川賢により、テレビマガジン4月増刊 8大ヒーロージャンボ号 (講談社・1976年)に掲載。

内容
かつて、捕らえたフリード星の女子供を人質として前面に押し立てることで反撃を封じ、集中的に殺害する作戦でフリード星を壊滅に追い込んだバレンドスがグレートを強奪、さらにデュークの隙を突いて誘拐した甲児以下デュークの仲間や子供達を人質としてグレートの全身に縛り付けて攻撃してくる。グレートがグレンダイザーを殴れば指に縛り付けられた人が潰され、ロケットパンチを撃てば繋ぎ目に縛られた人の身体が引きちぎられる。
しかし、誘拐された時に吾郎が隠し持っていたレーザー銃により開放された甲児がグレートの操縦席を狙撃。さらにダイザーがマジンガーブレードを突き入れてバレンドスは地上に落下、多くの殺された人達の恨みを込めたダブルハーケンがバレンドスを八つ裂きにした。

大都社より発行された単行本では「魔神の挑戦」に改題されている。

関連項目[編集]