大岡越前 (テレビドラマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

大岡越前』(おおおかえちぜん)は、1970年 - 1999年TBS系列の『ナショナル劇場』で月曜20時から放送されたテレビドラマ。制作はC.A.L。全シリーズ一貫して主演加藤剛(全402話+スペシャル1本)。

目次

製作[編集]

江戸南町奉行大岡忠相を主人公とした日本時代劇である。題名は公募によって決められ、6万余の応募の中から決まった。「水戸黄門」、「江戸を斬る」と交互に放送され、約30年の間月曜20時を支えたTBSの看板番組である。また、2006年3月20日には、ナショナル劇場50周年記念特別企画の1つとして、最終回にあたる2時間スペシャルも放送された。

ナショナル劇場にて、単発で放送された作品を除いて、「水戸黄門」や「江戸を斬る」では、主演や主要キャストに代替わりがあったが、この作品は、主演の大岡忠相役を一貫して加藤剛が29年(最終回スペシャルを含めれば36年)担当し、主要なキャストは、雪絵役などを除けば、亡くなるまでレギュラーを続けたことも特徴であろう。

なお、この時代劇は、初期においては、享保の改革の諸政策の実現に奔走する若き大岡忠相と、それを支える親友・榊原伊織や家族、南町奉行所の部下たちなどを描き、その後は「大岡政談」を元にした時代劇に変化していく。忠相の実父・大岡忠高は忠相が江戸町奉行に就任した時期には他界しており、忠相自身は天一坊事件には関わっていないなど、史実と異なる部分も多い。第1-4部にかけては、忠相や榊原伊織らが(先に述べた)享保の改革の政策を実現化する努力や葛藤と、若い二人が家庭を持ち成長していく姿などが描かれている。また、初期は史実をフィクションにうまく落とし込んだエピソードが多いのも特徴である。

各部の主な出演者・概要[編集]

放送日はTBSおよび同時ネット局を基準とする。 登場人物については大岡越前 (ナショナル劇場) の登場人物も参照のこと。

第1部[編集]

大岡越前 第1部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:56(56分)
放送期間 1970年3月16日 - 1970年9月21日(全28回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
山内鉄也
脚本 稲垣俊
池上金男
津田幸夫
加藤泰
宮川一郎
プロデューサー 西村俊一
出演者 加藤剛
竹脇無我
宇津宮雅代
土田早苗
加藤治子
大坂志郎
天知茂
片岡千惠藏
テンプレートを表示

大岡越前 第1部」(おおおかえちぜん だい1ぶ)は1970年3月16日から1970年9月21日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全28話。

概要[編集]

伊勢の山田奉行直参旗本大岡忠相は、殺生禁断の場で密漁する紀伊大納言吉宗を召し捕るが、白州では、公儀の名を騙る善悪の判断がつかない狂人として無罪放免にした。それから4年目の享保元年12月、八代将軍の座に就いた吉宗から、忠相に山田奉行解任と江戸出府の命が下り、忠相は親友の医師・榊原伊織と共に江戸に向かう。登城の沙汰が下り、死をも覚悟していた忠相だったが、吉宗から江戸町奉行を命じられる。忠相は与力の神山左門、同心の村上源次郎、岡っ引きの辰三、鳶の伊三郎、政吉らの協力を得て、江戸の町の治安を守るため、事件を鮮やかに裁いていく。また、忠相が世情を知るために浪人姿で町の様子を見て回っていた折に、病死した許嫁・千歳に酷似した大番頭吉本作左ヱ門の養女・雪絵と知り合い、互いに惹かれ合うようになった。その後、ある経緯で吉宗の目の前で二人は夫婦となった。そして、「天一坊事件」の発生で、天一坊側の首謀者で山内伊賀亮と名乗る男と対決する。

レギュラー出演者[編集]

スタッフ[編集]

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • この部は、町火消しの創設や目安箱小石川養生所の設置など、享保の改革で実際に行われた施策を取り扱いながら、病死した忠相の許嫁(村上源次郎の娘(千春の姉)千歳)に似た大番頭吉本作左ヱ門の養女・雪絵との出会いから結婚に至るまでを、話数をかけてゆっくりと描いている。
  • 第1部は、御上が定めた御定法(法律)を遵守しようとする忠相に対し、この御定法では救済されない人々による問題提起(例えば、第1部第10話「裁かれる者は....」で描かれた、貧しく薬も買えない病苦で自殺しようとした義母の自殺を幇助する娘の問題提起など)から、享保の改革で行われた施策などで、根本的に弱者を作らないように奔走する話が多い。また、たとえ、弱者を救済する義賊であっても、御定法を破った以上は御定法で裁き(例えば、第1部第16話「義賊木鼠小僧」など)、超法規的措置で例外を作って解決することがほとんどない。ただし、御定法をただ守ることだけが正しいのか、また、冤罪問題、罪を犯す者の弱さなど、人が人を裁く難しさに、忠相自身が苦悩する姿も描かれているのが特徴である。
    • 初期(特に第1部)は、吉宗といった将軍であっても、御上(将軍・幕府)が定めた法を守ることに重点が置かれているのが特徴である。ただし、この「法」において守られない立場にある人の存在、力を付けてきた江戸市中の町人たちの(火災などへの)自衛意識の高まり、戦乱の世にあっては有効であった上意下達だけの命令系統の問題点などに焦点を当て、享保の改革で実際に実行された政策をフィクションに落とし込んでいくエピソードが多い。これらは第1部の28話中10話と1/3以上脚本を担当した稲垣俊が手がけた作品に集中している。また、稲垣俊は、この部のもう1つのテーマでもある雪絵との出会いから結婚までのロマンスの進展を描いた作品も担当している。稲垣俊が史実のフィクションへの落とし込みを担当する傾向は、第4部まで続くことになる。
  • この部では、大岡政談で有名なエピソードである「三方一両損」や「子争い」も扱われているが、後の部のように単独で1話使うのではなく、数分程度の寸劇で使われている(「三方一両損」は第10話、「子争い」は第21話で数分程度の寸劇で済ませている)。
  • 第1話から第7話までは、配役・脚本担当紹介のタイトルバックのみ横文字紹介で、配役紹介では写真入りのバックが使われていた。エンディングは縦書き紹介で、スタッフの前にゲストや端役が紹介されていた。
  • 冒頭の第1話は、講談の「大岡政談」の終盤にあたる「(徳川)天一坊」の中にある「大岡、若さまを召捕る」を翻案したもので、この部の最後に「大岡政談」と同様に天一坊事件を扱うが、第1話でいきなり講談「大岡政談」の終盤のエピソードを大胆にも冒頭に移動させているのが特徴と言える。
    • 第1話では、忠相の町奉行就任が決まった際に、伊織に内与力(奉行直属の家臣の与力)になるよう依頼するが、伊織は「町人の目から見て忠相を助けたい。懐刀よりも転ばぬ先の杖になる。短い杖だがな」と言って断り、寺子屋(手習い塾)を始めることになる。
    • 同様に、与力の神山左門は同心の村上源次郎に「与力というものはお奉行に仕えるのではない。奉行所に仕えるのだ」と告げるように、町奉行の組織(内与力との違い)について簡単な説明も描かれている。
    • 第1話にして、初期(第1〜3部)の「大岡越前」の登場人物が(雪絵や吉本作左ヱ門などを除けば)ほぼ網羅され、大体の人物像が分かるように作られている。
  • 第2話「町火消誕生」で、伊織が作っていたポンプは「龍吐水」である。享保年間にオランダから伝わったという説もあり、蘭方医である伊織が作るのも不自然ではない(ただし、龍吐水は、明和年間に幕府が町々に給付した説が有力である)。
    • 第2話は、政治的な駆け引きにより町火消を誕生させるなど、忠相のしたたかな面が描かれ(目付に報告する前に切腹を促し「快く病死」した扱いにした)、その駆け引きに同行し、第1話で忠相をいささか懐疑的に見ていた神山左門も感心し、忠相を信頼していく描写がある。
    • 町火消の「いろは47組」は、伊織の手習い塾で習字を練習していた辰三の「いろはにほへと」の文字から発想するというコミカルな場面もある。
  • 第3話「謎の父子鶴」のオープニング・エンディングの配役やスタッフの紹介はノーカットでDVDボックスに収録されている。
    • なお、第3話「謎の父子鶴」劇中の謎かけに使われた「難波の葦は伊勢の浜荻」の「浜荻」を、「はまはぎ」と誤読して使われている(正しくは「はまおぎ」)。
    • この回で、村上源次郎の反対を押し切って、忠相が町の様子を見て回る事情が説明される。
  • 第4話「慕情の人」で、亡き許嫁千歳に瓜二つの大番頭吉本作左ヱ門の養女・雪絵と遭遇する。
    • 第23話「越前の結婚」まで、かなり時間が経過するが、その主な原因は、忠高と吉本作左ヱ門の些細な原因による喧嘩である。その間、忠高は吉本作左ヱ門を「モモンガー」(関東地方で相手を罵倒するときに使われた言葉)と罵詈雑言を浴びせることが多い。
  • 第5話「血の直訴状」において、忠相は吉宗に、(戦乱の世では有効であった)上意下達だけの命令系統の現状の問題点を指摘し、目安箱が設置されることになる。
  • 第10話は、放送時のタイトル表記は「裁かれる者は....」と記載されており、点が「.」4つになっている。
  • 第10〜11話において、小石川養生所を設立するエピソードがある。2013年12月に時代劇専門チャンネルが主催したトークショーにおいて、加藤剛は、大岡忠相の行った優れた政策として小石川養生所の設立を挙げており、さらに加藤剛が通った高校が東京都立小石川高等学校であり、高校時代は小石川養生所跡の「小石川植物園(御薬園跡及び養生所跡)」の脇を歩いて通学し、休みの日には植物園で写生などをしていたとのことで、不思議な縁を感じたとのことである。
    • 第11話「呑舟先生はどこだ」では、海野呑舟と雪絵の亡き実父が旧知の仲であることがわかる。当初、養生所の名称は伊織の案では「施薬院」であったが、呑舟に「貧乏人に薬を施せばそれで良いのか」「侍ならでは上から目線な奢り」と一喝される。忠相により「養生所」という名前がひねり出され、呑舟は「命を養う」という意図に感心し、養生所の肝煎になることを引き受ける。この際、忠相と雪絵が恋仲にあることを呑舟は察し、今は亡き友の娘の幸せに目を細める。第1部の中でも評価の高い回の1つとなっている。なお、この回では、本放送放映時の小石川養生所跡を映している。
  • 第12話「すっとび辰の片思い」では、辰三の片思いの話から、忠相が雪絵に「千歳殿の瓜二つで見初めたが、雪絵という人物に惚れた」と告白する。なお、第4話「慕情の人」で、雪絵から紙入れを盗んだスリが、村上源次郎の伝で紺屋で働くことになった後日談にもなっている。
  • 第14話「地獄の使者」では、潜入捜査をした神山左門と忠相らの連絡に使い鳩(伝書鳩)が使われる。当時は大坂堂島の米相場の連絡に使われていたことがナレーションで説明される。なお、使い鳩は池波正太郎の小説「雲霧仁左衛門」でも扱われるが、この部の放送は、小説「雲霧仁左衛門」の連載前である。
  • 第16話「義賊木鼠小僧」では、木鼠小僧佐七が捕まる前に忠相と佐七は数回会話するが、忠相は「木鼠小僧は哀れだ」と率直に話し佐七を怒らせるが、木鼠小僧佐七が捕まり、御定法通りに処断するかどうか苦悩する忠相は、彼のことを忘れてしまった世間の人々よりも佐七を親身に考えていたことが分かる。また、まるで木鼠小僧がなかったかのような人心の移ろいに、村上源次郎は「もう盗んだ金とは関係ない顔をしている」と苦言を呈している件や、木鼠小僧佐七が真っ当に働いて作ったお金で「おみよ」にかんざしを贈る件などが、評価が高い要因であろう。また、佐七をお白州で裁いた直後、忠相の目に涙がたまっていることが視認できる。
  • 第27話「天一坊事件(前篇)」は、オープニングのサブタイトルは「天一坊事件」とだけ記載されている。
  • ポスターの書体は第1部と第3部〜第11部、第13部、第14部は縦文字である。
  • 葉村彰子の項にあるように、この作品から、葉村彰子(集団ペンネーム)が登場。二作品提供されており、いずれも脚本としてで、原案ではない。

再放送と欠番[編集]

  • 本放送に用いた素材は第3話を除き残っていない。第3話のDVDボックスの収録時間から、本放送の放送時間はCM等を除けば約48分と推測される。
  • 再放送にあたって、放送時間が他の番組よりも若干長いため、上述の第3話を除いてオープニングとエンディングを短くする加工を行い、放送時間を約47分にカットしている。DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材は、これを用いている。
    • 現存する再放送素材の中で、一番オープニングが長いのが最終回の第28話で、次いで26話である。
    • さらに、ナレーションや本編中の差別的表現を削除し、放送時間を約45分程度にカットした再放送素材も存在している。
  • 第1話は、地上波において長年再放送されなかった(地域によって差があり、1990年頃までは再放送した地域もある)。理由は山田奉行時代の忠相と伊織がお忍びで禁漁区で漁をしていた吉宗に対し、「白痴狂人」、「気違いを通り越して手のつけようのない馬鹿」などの差別的な表現を用いた発言をしているためである。
  • 第3話は、第1話よりも早い段階で、再放送されない状況になっていた。忠相が町の様子を見て回る描写がないまま第4話が放送されていた。
  • 他にも3話分(第11話・第13話・第17話)が欠番扱いである。差別的な表現や事実と異なる表現が含まれているためである。
    • 第11話は、京太郎が海野呑舟を「乞食医者」と呼ぶなど差別的な表現が多く含まれるためとみられる。
    • 第13話は、「盲の按摩」が殺される内容が問題となっているとみられる。
    • 第17話は、幽霊が出ると噂の商家の娘が「気違い」を装っているなど、差別的表現が多く含まれるためとみられる。
  • 2006年3月に発売されたDVDボックスは全話収録されている。2008年5月に時代劇専門チャンネルにおいて第1話が放送された。CS放送のTBSチャンネルでは、2003年に放送された際には全話放送された。
  • TBSチャンネルにおいて2012年1月18日より開始された第1部の再放送では、当初アナウンスされた2011年12月時点では、ホームページ上で、第1話から最終回まで、全話がオリジナルネガからの素材による放送とされていた。しかし、のちにこの表現が変更され、第1部をオリジナルネガからの素材による放送、という趣旨の文言に変更された。実際の放送では、欠番扱いとなっていた第1話・第3話・第11話・第13話・第17話は放送せず、ナレーションや差別的表現部分などを削除した回もあった(ただし、番組冒頭では「制作時の事情を考慮し…」というメッセージが表示された)。
  • 時代劇専門チャンネルで2013年10月から全15部を放送することが決定し、第1部は全28話、欠番扱いされた作品も含めて、初めてのハイビジョンによる放送となった。9月7日に先行4話が放送され、そこにはTBSチャンネルで2012年に再放送された際除外されていた第1話、第3話がともにリストアップされた。また2013年9月、時代劇専門チャンネルでの放送開始に先行して、CATV局J:COM加入世帯で視聴可能な自主放送「J:COMテレビ」にて第1部・第1話などが、上記のTBSチャンネルでの放映時と同様のメッセージと共に放送された。
    • 時代劇専門チャンネルのホームページでは、第3話の放送時間のみDVDボックスと同様に1分長く表記されていたが、実際は、ノーカットのオープニングと、エンディングでのゲストの配役紹介がノーカットで放送されたことによる(上述のDVDボックスの部分も合わせて参照のこと)。そのオープニングでは、口笛が強調されたテーマ曲で、主要キャストの顔写真が切り替わる際、CM入りに使われる十手の写真が挿入されていた。第3話では、加藤・竹脇・十手・土田ら・十手・中村・大坂・十手・片岡千恵蔵・十手、という流れであり、キャリアや主役などとの間を埋める形で十手の写真が用いられている。

エピソード[編集]

  • 2013年12月に時代劇専門チャンネルが主催したトークショーにおいて、「大岡越前」の配役が決まり、加藤剛が片岡千惠藏と初めての挨拶をした際、「良い息子だ」と言われたとともに、麻雀ができるか(正確には、牌を返す仕草で「これはできるのか?」と)聞かれたとのこと。なお、加藤剛は麻雀ができない(ので仕草が何を指すのかも分からなかったため、千惠藏からは「大学で何を勉強していたんだ?」と言われたとのこと)。撮影の休憩時間には、出演者で、麻雀の卓を囲んでいたが、加藤剛は一度もその中に加わることはできなかった。

第2部[編集]

大岡越前 第2部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:56(56分)
放送期間 1971年5月17日 - 1971年11月22日(全28回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
山内鉄也
脚本 葉村彰子
加藤泰
プロデューサー 西村俊一
郡進剛
出演者 加藤剛
竹脇無我
宇津宮雅代
土田早苗
松山英太郎
加藤治子
大坂志郎
志村喬
天知茂
片岡千惠藏
テンプレートを表示

大岡越前 第2部」(おおおかえちぜん だい2ぶ)は1971年5月17日から1971年11月22日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全28話。

概要[編集]

江戸町奉行の大岡忠相は、庶民たちの生活という現実と、それを縛る法との矛盾をなくすため、尽力していく。親友の医師・榊原伊織、同心の村上源次郎や与力の神山左門らの協力、義賊だった三次を改心させ密偵とし、妻・雪絵ら家族に支えられて、江戸の町に起こる事件を解決していく。時代は享保の大飢饉と米騒動、はしか、赤痢、インフルエンザなど流行病への対策などに負われる。初孫を待ちわびる忠高たちに板挟みになる雪絵だったが、妊娠したことが分かった。また伊織は自らの医術の限界を忠相に打ち明け、長崎で医学修業することを決意し、村上源次郎の娘・千春と結婚して長崎へ旅立っていった。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我
  • 雪絵:宇津宮雅代
  • 千春:土田早苗
  • 加代:武原英子
  • 以禰:望月真理子(第2話から)
  • 政吉:里見浩太朗
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎(第2話から)
  • すっとびの辰三:高橋元太郎(第1〜2部のオープニングでは「辰三」と表記されている)
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 大岡妙:加藤治子
  • 鳶の伊三郎:中村竹弥
  • 村上源次郎:大坂志郎
  • 海野呑舟:志村喬
  • 神山左門:天知茂
  • 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)

スタッフ[編集]

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 連座制の廃止、キリスト教に関係のない漢訳洋書の輸入制限の緩和、上米の制(に対する不満)など、享保の改革で実際に行われた施策が第1部に引き続き扱われている。
  • 第1話「紫の女」は、同業者の罠によって「おつう」の父が委託金の横領の罪で死罪となり、母や家族も連座で重追放となった恨みを晴らそうとする話で、忠相が公事方御定書の編纂に関わっている描写もある。このエピソードで、享保の改革で実際に行われた連座制の廃止が描かれる。ただし、連座の廃止は公事方御定書が仮成立した1742年とされており、この年は既に忠相が寺社奉行となっている。
    • なお、大岡忠相自身も、従兄の大岡忠英の事件の連座により閉門となる憂き目に遭っている。
  • 第2話から、猿の三次がレギュラーになる。第2話では義賊として登場したが捕縛され改心し、小間物屋をしながら忠相の密偵を務める。
  • 第6話「権三と助十」は、「大岡政談」の1つ「小間物屋彦兵衛(権三助十)」を翻案したものである。
    • 第1部第18話「復讐の十手」で、中山新八郎の拷問による自白を戒めていた村上源次郎が、この回では、拷問による自白で小間物屋彦兵衛を冤罪にしてしまうため、若干不整合がある。
    • 権三役の財津一郎が、「てなもんや三度笠」以降ギャグにしている「キビシ〜ッ!」というセリフがある。
    • 後の部でもたびたびリメイクされる。
  • 第10話「下手人は火あぶり」では子役時代の声優堀川亮が、第16話「朝顔」でも子役時代の声優池田秀一が出演している。
    • 第10話「下手人は火あぶり」では、火付盗賊改方頭・近藤喜三郎の屋敷が役宅代わりになっており、史実的に正しい描写となっている。
  • 第11話「騒乱」では、享保の大飢饉の原因や米価の高騰への対応なども描写されている(忠相の役宅に投げ込まれた投書が落語の「三方一両損」のサゲであったりする)。
    • この時期の、片岡千惠藏と近衛十四郎の共演も見所の1つである。
    • なお、この話で描かれた享保の大飢饉は1732年(享保17年)夏に発生しており、後の部で描かれるエピソードよりもかなり後に発生している。当然、フィクションとして割り切って考えるのが妥当である。
  • 第15話「煙草屋喜八」は、「大岡政談」の1つ「煙草屋喜八」を翻案している。講談の「煙草屋喜八」は落語にも翻案され、単独か「松葉屋瀬川」「雪の瀬川」と上下に分けて演じられており、本放送当時は、これを得意とした6代目三遊亭圓生が演じたものが広く知られていた。そのため、内容は「大岡政談」とは若干の相違点がある。相違点は以下の通り。
    • 若旦那の身投げから助けるのは、大岡政談では、なじみの幇間であり、喜八ではない。
    • 喜八の妻の養父は大岡政談では登場しない、また、大岡政談では、喜八の妻の奉公先の火付盗賊改方与力の横恋慕に呆れた中間が逃がしたため、喜八の妻は与力を傷付けてはいない。
    • 再吟味を願い出るのは、大岡政談では、喜八が助けた若旦那の父親であり、喜八の妻ではない。
    • 島田正吾が演じた「蛸の伊兵衛」は、大岡政談では「田子(たご)の伊兵衛」である。ただし、伊兵衛の行動は大岡政談と変わっていない。
    • 大岡政談では、再吟味となった責任を取るため、忠相が老中に辞職を申し出て、慰留され留任となるが、このドラマでは、そういった描写はない。
  • 第18話「すっとび辰の失恋」冒頭で、忠相が「おたふく風邪」にかかる描写があり、「大人向けのおたふく風邪の薬」と称して榊原伊織がイギリスのウイスキーを持ち込むシーンがあり、村上源次郎も同席し、一緒にウイスキーを飲むのだが、村上源次郎はこの頃はまだおたふく風邪に罹患しておらず(第5部第3話「欲しかった思い遣り」で発症。結果としては不用心な描写になっている。
  • 第21話「勇気ある挑戦」にて、吉宗が、第1部第1話冒頭で自分を狂人と罵った榊原伊織が江戸に来ていることを初めて知る。
    • ただし、伊織と吉宗は、第1部第28話「天一坊事件(後篇)」にて、天一坊が偽者である証人を連れてきた際に、顔を合わせている。
    • 伊織が目安箱に投げ込んだ文を直接読んだ吉宗は、激怒しつつも、伊織の主張を一部認め、キリスト教に関係のない漢訳洋書の輸入制限の緩和策をとることになる。
    • 呑舟から、流行性感冒(インフルエンザ)に効く薬として、「コールツバスト(あるいは「キナキナ」)」が挙げられていたが、キナ(quina)を指し、解熱作用に効くキナ樹皮のことである。後にキニーネの原材料としても使われていた。流行性感冒には効果が無いが(呑舟や伊織にとっては)解熱剤として有用であったのだろう。
  • 第22話「幻術師」は、後述の通り、幻術師の道場に「唯一神霊教」という記述があり、本放送直後に類似名の宗教団体神霊教の抗議によって欠番となりC.A.Lのサイトでもあらすじが分からない状態になっているが、概ね以下のような内容である。なお、この話の中で、幻斉が享保の改革における上米の制が小手先の策だと批判する描写がある。また、子供が生まれないことで悩む雪絵の描写もある(この次の回で懐妊が判明する)。なお、この回では尾張大納言宗春と表現されているが、徳川宗春の官位は、権中納言である。
    • 日野幻斉という祈祷師の祈祷を受ければ、必ず子宝が授かることが町中で話題になっていた。しかし一般の町人は相手にされず、祈祷を受けるには名だたる御屋敷の添え状が必要。源次郎と辰三は、大番組三百俵石川家の御新造様が、憔悴しきった顔で幻斉の道場から出るのを目撃する。その後、その御新造様は先祖代々の墓の前で自殺する。寺からの知らせで源次郎・辰三・伊織が駆けつけるが、御新造様は死亡する。
    • 源次郎はその内容を、忠相や忠高に話す。忠高は源次郎を「おしゃべり同心」と揶揄するが、忠高によれば、幻斉の祈祷により子宝に恵まれた旗本も多いという。しかし、伊織は何かカラクリがあるのではないかと疑問を持つが、伊織はそのカラクリについては説明ができない。このとき、忠相と雪絵の間に子供が生まれないことも話題になり、雪絵はその話を聞いてしまう。
    • 忠相もこれまでの記録を調べ、カラクリを明かした場合、(幻斉の手によって得た)幸せな母子がどうなるか危惧し、悩んだ末、源次郎と辰三に命じて、幻斉の道場を見張らせる。すると、幻斉の道場に尾張家の紋が入った駕籠が入る。尾張大納言宗春にも子供がいない。幻斉は側室の於京の方に子宝の祈祷(妊娠したように腹に帯を巻く)を施す。幻斉は、宗春に偽者の赤子を与えるつもりなのだ。
    • 幻斉は尾張大納言宗春と面会し、次期将軍になるようそそのかす発言をする。幻斉はその子供を将軍にし、将軍出生の秘密を知る幕府の影の実力者になる野望を持っていた。幻斉のこの企みを本能的に伊織は感づいて、忠相に警告する。
    • 雪絵は、子供が生まれない悩みから、吉本雪絵と旧姓を名乗って幻斉の道場を訪れ、それを伊織と三次に目撃される。雪絵は幻斉と対面するがすぐに返される。幻斉は雪絵の正体を調べるために影の者に追跡させる。
    • 雪絵が帰宅途中に伊織が呼び止める。影の者の追跡に気付いた伊織はそれを追い返す。幻斉の元で働く巫女・綾は、影の者に大岡夫妻の暗殺を指示する。影の者は、大岡夫妻就寝中を狙って暗殺を謀るが、失敗し忠相に殺される。この顛末を源次郎は、忠高・妙夫妻に話してしまう。
    • 忠高は、雪絵を追い詰めたと思い、夫婦で偽名を使って幻斉の道場に乗り込む。羽織の紋が「大岡七宝」であったため、幻斉には大岡忠高夫妻とばれてしまい、忠高夫妻は人質として幻斉の道場に閉じ込められる。幻斉は宗春と対面するため、尾張藩上屋敷に向かう。
    • 幻斉の訪問前に忠相は宗春と対面し、幻斉と縁を切るように説得する。尾張藩上屋敷に幻斉が到着すると、幻斉の前に現れたのは忠相。幻斉は忠相や尾張藩の手の者により殺されるが、忠相には父母が人質になっていることを告げる。
    • 幻斉の屋敷に急ぐ忠相、人質となった忠高夫妻のいる幻斉の道場の下には南蛮火薬が仕掛けられている。三次の手によって忠高夫妻は窮地から逃れられるが、幻斉の屋敷は大爆発となり消滅する。
    • 全面的に解決した団欒のひととき、忠相夫妻は必ず子供を作ると宣言する。
    • (ナレーション:幻斉のからくりを見破った忠相は、子宝だけは神頼み。口では約束したものの、神仏幻術で授かるものならば祈りもしようと言いたかった)
  • ポスターの書体が第2部、第12部、第15部のみ横文字である。

再放送と欠番[編集]

  • 本放送に用いた素材は、本放送直後に欠番となった第22話「幻術師」のみ残っており、第2部において唯一カットされていない(放送時間は第1部第3話と同様で約48分)。その他の回は第1部と同様にオープニングとエンディングを短くする加工を行い、放送時間を約47分にカットしている。DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材は、これを用いている。さらに、ナレーションや本編中の差別的表現を削除し、放送時間を約45分程度にカットした再放送素材も存在している。
    • 第5話「生きていた男」、第21話「勇気ある挑戦」、第22話「幻術師」は欠番になり、再放送されていない。2012年にTBSチャンネルでは引き続き欠番扱いとして放送はされなかった。
    • 第5話「生きていた男」は、気のふれた娘が登場し、差別的な表現や事実と異なる表現が含まれているためとみられる。
    • 第21話「勇気ある挑戦」は、第1部第1話冒頭に繋がる話であり、かつ吉宗の台詞に差別的な表現が多いことが原因とみられる。
    • 第22話「幻術師」は、劇中に幻術師の教団として「唯一神霊教」が登場(ただし台詞には無く、教団の門にその記述があるだけである)し、実際に存在する類似名の宗教団体の神霊教が本放送直後に抗議したため、欠番となった。なお、2006年11月21日発売のDVDボックスには当初全話収録されていたが、現在販売されているDVDボックスには第22話「幻術師」は削除された
    • 第22話「幻術師」は、この抗議によって、時代劇専門チャンネルでも放送が見送られた
  • 2013年6月29日よりNHK BSプレミアムの名作時代劇第1弾として放送されたが、放送時間が約45分程度の再放送素材が使われた。エンディングの後に出演者の顔写真が紹介されていた。

第3部[編集]

大岡越前 第3部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:56
(1972年10月以降は20:55まで)
(56→55分)
放送期間 1972年6月12日 - 1973年1月15日(全31回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
山内鉄也
脚本 葉村彰子
加藤泰
大西信行
稲垣俊ほか
プロデューサー 西村俊一
郡進剛
出演者 加藤剛
竹脇無我
宇津宮雅代
土田早苗
松山英太郎
加藤治子
志村喬
大坂志郎
天知茂
片岡千惠藏
テンプレートを表示

大岡越前 第3部」(おおおかえちぜん だい3ぶ)は1972年6月12日から1973年1月15日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全31話。

概要[編集]

第2部最終回で医学修業のため榊原伊織・千春夫妻が長崎に旅立ってから6年経過し、長男・忠宣も6歳となった。小石川養生所の肝煎・海野呑舟の体調が優れず、長崎から伊織・千春夫妻を呼び戻した。大岡忠相は息子の忠宣の成長とともに、父親としての魅力も増し、家庭人として、庶民のひとりとしての忠相を、“夫婦の愛、親子の愛、友情”などをテーマに描がれている。この部では、爆死した池田良助の息子・池田大助を内与力にした。また、伊織をはじめ、同心・村上源次郎や与力・神山左門らの協力を得て、事件の解決にあたる。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我
  • 雪絵:宇津宮雅代
  • 千春:土田早苗
  • 加代:武原英子
  • 以禰:望月真理子
  • 政吉:里見浩太朗
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 池田大助:原田大二郎
  • 大岡忠宣大川辰五郎
  • おはな:田坂都
  • おきん:桜むつ子
  • 大岡妙:加藤治子
  • い組の伊三郎:中村竹弥
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 海野呑舟:志村喬
  • 村上源次郎:大坂志郎
  • 神山左門:天知茂
  • 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)

スタッフ[編集]

  • 脚本:葉村彰子加藤泰さわさかえ大西信行稲垣俊池田一朗宮川一郎石川孝人飛鳥ひろし津田幸夫
  • 音楽:山下毅雄
  • ナレーター:芥川隆行
  • 題字:朝比奈宗源
  • 撮影:萩屋信、平山善樹、脇治吉、柾木兵一、河原崎隆夫、原田裕平、玉木照芳、木村誠司
  • 美術:鈴木孝俊、塚本隆治、宇佐美亮、中島哲二、角井博
  • 録音:渡部芳丈、草川石文、小野岡道秀
  • 照明:井上義一、佐々木政一、真城喩、伊勢晴夫、林春海、藤井光春、椹木儀一
  • 編集:河合勝巳
  • 助監督:居川靖彦、髙倉祐二、上杉尚棋、渡辺譲、古市真也、内沢豊、曽根勇
  • 邦楽監修:中本敏生
  • 擬斗:近江雄二郎、土井淳之祐、谷明憲
  • 衣裳:上野徳三郎
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:青木茂雄、曽根美装
  • 装飾:関西美工、川本宗春
  • スプリクター:竹田宏子、小池光子、石田芳子、浅野秀子、川島庸子、土橋喜久子、野口多喜子、平井宇津江
  • 制作進行:上田耕太郎、今井正夫、持田久仁、山田勝、河野荘一、藤野清、北村良一
  • 演技事務:松岡茂、上ノ山敏
  • 衣裳制作:東京衣裳
  • 現像:東洋現像所
  • 協力:俳優座
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一、郡進剛
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:内出好吉小野登鎌田房夫山内鉄也松尾正武

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • この部は、第2部最終話から6年経過した設定となり、この部のみ忠相の息子忠宜が登場する。
  • また、第2部最終話で医学の修業のため長崎に旅立った榊原伊織・千春夫妻が、第1話で江戸に戻ってくる。
  • 独り身になった村上源次郎は、家事手伝いのため、おきんを雇っている。
  • この部から、役宅に奉公するおはなが登場する。図らずも、第2話「江戸わずらい」では、江戸わずらい(脚気)の解決のヒントを与えることになる。
  • 大岡忠相や大岡政談を扱った他の時代劇などには登場する「池田大助」が登場する唯一の部である。なお、「池田大助」は、上方落語「佐々木政談」を江戸の古典落語に翻案し、登場する奉行を大岡忠相に替え、後に3代目三遊亭金馬が「池田大助」と改題し、野村胡堂の時代小説などでも使われ、一般に定着したものである。
    • ただし、落語「池田大助」は、作中では頓知頓才の子供で、忠相が近習に取り立てた際の名前を題とした噺だが、このドラマの池田大助は、第1話で爆死した池田良助の息子という設定である。
  • 猿の三次は、第2部の小間物屋から料理屋に商売を変えている。料理屋の暖簾には「めし」と大きく書かれ、端に「三次」と書かれた将棋の駒が描かれており、後に定着する「たぬき」ではない。
  • 第1話の殺陣のシーンで、越前が頭突きを披露している。
  • 第2話「江戸わずらい」は、タイトルの通り「脚気」がテーマである。上述で触れたが、おはなが養生所のニワトリに白米だけを与えたことにより、ニワトリも脚気と同じ症状になったことから、玄米にあって白米にない「ヌカ」という解決策が見つかる。
    • エンディングナレーションにて、「脚気」の解決はオランダの医師アイクマン(クリスティアーン・エイクマン)の研究によるものと紹介がある。
    • エイクマンが脚気の原因を発見した経緯は、インドネシアに赴いた際、ニワトリに与える米を変えてみて、精米した白米を与えたニワトリに脚気の症状が現れたことから、玄米に含まれる特定の成分が精米には含まれていないことを断定し、ビタミンの発見への道標を作った。したがって、この回はエイクマンのエピソードを翻案したものと見られる。
    • この回では、初期の「大岡越前」では少ない(が、後の「大岡越前」や他の娯楽時代劇ではよく見られる)「○○屋も悪よのぅ」「いえいえ**様にはかないませんよ」というやりとりが見られる。
  • 第3話「天下の果し合い」は、忠相とともに白装束を着けて尾張藩上屋敷に乗り込む南町奉行の結束の固さや吉宗と尾張大納言宗春との刀ではなく腕による「果たし合い」、忠高の身分に分け隔てなく接する描写が出ている。
    • 本作の脚本は池田一朗(小説家としては隆慶一郎と名乗った)が担当しており、彼の作品における人物描写でも、とりわけ「男の生きざま」「義理人情」「男の友情」を描いた作品には秀作が多い。
    • 水戸黄門で使用されているものに酷似した三つ葉葵(尾州三つ葵)の印籠を、尾張大納言宗春が腰につけている場面が出てくる(第2部第22話「幻術師」にも、尾州三つ葵が描かれた駕籠が登場する)。
    • 物語の冒頭に出てくる落書は、「公方さまは乞食に似たり、尾張は天下に似たり」と書かれている。実際に尾張大納言宗春の政策により名古屋の町が活気を得て繁栄していた頃、江戸市中でも「天下、町人に似たり。尾州、公方に似たり。水戸、武士に似たり。紀州、乞食に似たり」という落書があった。
    • 第2部第22話「幻術師」と同様に、徳川宗春の官位が「大納言」と表現されているが、正しくは権中納言である。没後75年にして「権大納言」を贈位された。
  • 第6話「狐火の五千両」は、第14部第11話でそのままリメイクされている。なお、本作はアメリカで1938年ギャング映画として公開された「汚れた顔の天使」(原題:Angels with Dirty Faces)と類似しており翻案したものと見られる。
  • 第10話「江戸のごみ」では、潜入捜査中の神山左門が池田大助をかばうために、大助を殴りつける。左門の真意が分からない大助を諭すように、村上源次郎が神山左門を「かみそり左門」と呼ばれるようになった経緯を語る。
  • 第14話「忠相旅日記」において、忠相が地方御用掛に命じられ、武蔵野新田の支配について言及がなされている。史実でも、享保7年(1722年)に大岡忠相は、地方御用掛を拝命して農政にも携わり、役人集団を率いて武蔵野新田や上総国新田の支配、小田原藩領の酒匂川普請などに携わっている。
  • 第15話「天狗の眠り」の劇中にて、喘息の治療に用いられていた「曼陀羅華(まんだらげ)」「キチガイナスビ」と称されるチョウセンアサガオを麻酔薬(麻沸薬)に使用する話が登場する。エンディング前のナレーションにて、本種を精製して世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者・華岡青洲も紹介されている。
  • 第16話より、朝比奈宗源による題字が変更となる。
    • それ以前のタイトルの「越」には、点が多いという視聴者の指摘があり修正している。
    • 後述するが、第4部以降、さらにタイトル文字が書き直されるため、題字としては使用期間が短かく、第5部以降のCMに入る前のアイキャッチに使用されることになる。
  • 第20話「ゆすり」において、忠相は15年前の貨幣偽造の罪を自首した男を時効にする判例を作り、10年以上の罪については今でいう公訴時効とした。徳川吉宗の時代に大岡忠相も編纂に参加した公事方御定書が成立し、「旧悪」という時効制度ができる(ただし、時効は12か月である)。また、このエピソードでは伊織が刑死者の腑分けを提案しており、エンディング前のナレーションにて、宝暦4年(1754年)に日本で初めて刑死者の解剖を行った山脇東洋が紹介されている。なお、第1部の解説でも書いたが、第14話やこのエピソードを担当している脚本の稲垣俊は、「大岡越前」第1部から第4部にかけて、実際に大岡忠相の関わった施策を扱った回を多く担当した。
    • 上述の通り、この回で伊織が提案した腑分けは、史実通り宝暦年間に山脇東洋によって行われたことが紹介されるが、後の部(第6部第24話「死体が歩いた長屋露地」)にて、伊織と親しい医師・新三郎(おらんだ新三)が腑分けを行うエピソードがある。
  • 第21話「人情大工裁き」は、古典落語(与太郎噺)「大工調べ」の翻案である。ただし、大家が質の鑑札無しで、久造の大工道具を質草に取ったことを咎める大岡裁きについては、この時代「質屋」なる金融業を開く場合には、盗品の取引を防ぐため、鑑札(株)が必須だが、この場合は大家が質屋を開いた訳ではないため、質の鑑札は不要と考える落語家もいる。なお、この回を担当した脚本の大西信行は、寄席研究家正岡容の門下である。
  • 第22話「血ぬられた密書」は、吉宗がにわかに病気となったとき、後に9代将軍となる徳川家重派と後に御三卿田安家初代当主となる次弟の宗武派による吉宗の後継争いを描いたもので、家重派として大岡忠光が登場する。のちに忠光は家重の側用人となる。ドラマでは、忠光が忠相を「叔父上」と呼んでいるが、実際は、叔父・甥の関係ではない。ただし、ともに大岡忠世の子孫に当たる関係であり、個人的にも親交があったとされる。
  • 第30〜31話「享保太平記」は、大岡政談の中で、大岡忠相が唯一町奉行時代に裁いたとされる白子屋事件や、忠相の実母(このドラマでは妙)が北条氏重の娘であるという史実を織り交ぜ、エンディングナレーションでは後に忠相が寺社奉行に出世することを言及していることから、初期「大岡越前」最終話とも言える大作となっている。
    • 第30話では、潜伏探索中の三次が火付盗賊改方に捕らえられ、拷問にかけられるが、与力・神山左門の台詞にある「拷問に御老中の裁可が必要」なのは史実通りである。
  • 与力の神山左門、鳶の伊三郎と政吉夫婦が出演する最後のシリーズである。(但し伊三郎のみ最終回スペシャルでは伊吹吾郎で復活している)
  • 本シリーズより、第1話のタイトルがないまま本編に入る形になる。この流れは、1973年9月24日放送の「江戸を斬る 梓右近隠密帳」、1974年4月1日放送の「水戸黄門 第5部」へと継承されていく。

再放送と欠番[編集]

  • 第15話までは、第1〜2部と同様にオープニングとエンディングを短くする加工を行い、放送時間を約47分にカットしている。DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材は、これを用いている。
    • さらに、ナレーションや本編中の差別的表現を削除し、放送時間を約45分程度にカットした再放送素材も存在している。
    • 2013年にTBSチャンネルで放送されたものと、2013〜2014年に時代劇専門チャンネルで放送されたものでは、使用されている放送素材が違う。前者において顕著なのは、第16話のエンディング短縮、第17話のエンディングナレーションカットだが、そのいずれもが、2014年時代劇専門チャンネル再放送においては、第16話では十手の写真を挟んでからエンディングに入り、第17話ではこれに加えて、ナレーションもカットされずに放送されている。なお、TBSチャンネル放送時の素材は約46分であるのに対し、時代劇専門チャンネル放送時の素材は約47分と、そもそも素材自体が1分長いものを使用している。
  • 1972年10月6日(第16話)放送分より、『JNNフラッシュニュース』の枠拡大で20:00 - 20:55に変更となり、本放送が短くなった。16話以降は、再放送素材も、本放送と同じオープニング・エンディングになった。それゆえ、脇役・裏方も含めた詳細なクレジットが見られるようになっている(DVDボックスに収録された素材や時代劇専門チャンネルで使われている再放送素材も同様)。
  • 第3話「天下の果し合い」、第12話「誘拐」は再放送から外されることがある。2007年11月24日に発売されたDVDボックスには全話が収録されている。
    • 第3話「天下の果し合い」では冒頭に江戸市中の落書の中に「乞食」という表現があること、また中途で差別用語が出てくることが、見送りの要因となっているとみられる。
    • 第12話「誘拐」は放送禁止用語の使用や、女児を誘拐した後で目潰しを行い、盲妹にして外国に売り飛ばすという非人道的な表現が見送りの要因とみられる。

第4部[編集]

大岡越前 第4部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:55(55分)
放送期間 1974年10月7日 - 1975年3月24日(全25回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
山内鉄也
倉田準二ほか
脚本 葉村彰子
加藤泰
さわさかえ
大西信行
稲垣俊ほか
プロデューサー 西村俊一
郡進剛
出演者 加藤剛
宇津宮雅代
吉沢京子
松山英太郎
加藤治子
志村喬
大坂志郎
片岡千惠藏
テンプレートを表示

大岡越前 第4部」(おおおかえちぜん だい4ぶ)は1974年10月7日から1975年3月24日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全25話。

概要[編集]

大岡忠相は人情深い奉行として慕われており、大罪を犯した男の息子、相良俊輔の身柄を引き受け、優秀な頭脳を見込んで内与力として登用することにした。村上源次郎には再婚話が出て、後添えをもらった。猿の三次は船宿を始めることになり、南町奉行所の仲間たちの憩いの場のような存在になる。そして、三次がかつて世話になったお葉という女盗賊も改心して仲間に加わる。冤罪問題、罪を犯す者の弱さなど、裁くことの難しさを感じる忠相は、江戸の町が真の意味で平和になることを願い職務に勤める。この部では、相良俊輔と綾との淡いロマンスが描かれ、また物価高に対応する忠相の姿も描かれているのが特徴である。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡越前:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我(第20話のみ)
  • 徳川吉宗:山口崇(第1話、第4話、第8話、第12話、第17話、第19話〜第20話、第25話)
  • 雪絵:宇津宮雅代(第1話〜第8話、第10話、第12話〜第13話、第15話〜第16話、第18話〜第25話)
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎(第1話〜第8話、第10話、第12話〜第15話、第18話、第20話、第22話〜第25話)
  • 千春:土田早苗(第4話、第6話、第18話、第20話)
  • 美乃:本山可久子(第3話、第4話、第6話、第12話、第14話〜第16話、第18話、第20話、第22話、第25話:第3話の姓は藤枝、第4話以降「村上」姓)
  • 綾:吉沢京子(第3話、第4話、第6話、第12話〜第20話、第22話、第25話:第3話の姓は藤枝、第4話以降「村上」姓)
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 相良俊輔:三浦友和
  • 文吉:三ツ木清隆(第7話〜第9話、第11話、第14話〜第19話、第21話、第23話〜第25話)
  • お千代:沢田亜矢子(第2話〜第3話、第5話、第7話〜第9話、第11話、第14話〜第17話、第19話〜第25話)
  • おはな:結城しのぶ(第1話〜第2話、第6話、第8話〜第25話)
  • お葉:江波杏子(第5話、第6話、第10話、第24話)
  • 北町同心・戸賀崎新兵衛:佐藤允(第2話、第6話)
  • 伊東洪庵:高松英郎(第11話、第21話)
  • 大岡妙:加藤治子(第1話、第3話〜第4話、第8話、第14話、第19話〜第20話、第22話、第25話)
  • 海野呑舟:志村喬(第2話、第3話、第5話、第7話、第9話、第11話、第19話〜第20話、第24話)
  • 村上源次郎:大坂志郎
  • 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)

スタッフ[編集]

  • 脚本:葉村彰子、加藤泰、さわさかえ、大西信行、稲垣俊、宮川一郎、津田幸夫、安藤日出男、木下亮
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:萩屋信、河原崎隆夫、脇治吉、並河孝治
  • 美術:鈴木孝俊
  • 録音:渡部芳丈、西川潔、面屋竜憲、神戸孝憲、加藤正行
  • 照明:井上義一、真城喩、伊勢晴夫、岩見秀夫、井口雅雄
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:居川靖彦、矢田清巳、髙倉祐二、渡辺譲
  • 擬斗:菅原俊夫
  • 邦楽監修:中本敏生
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:青木茂雄、野瀬善和
  • 装飾:関西美工
  • 記録:川島庸子、木下洋子、大原より子、石田照
  • 演技事務:本多和雄
  • 制作進行:杉浦満洲男、山田勝、持田久仁、上田耕太郎
  • 現像:東洋現像所
  • 協力:俳優座
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一、郡進剛
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:内出好吉倉田準二山内鉄也、松尾正武

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 榊原伊織を演じる竹脇無我は、第4部と同時期に放映された日本テレビ製作の「鞍馬天狗」の主演とスケジュールが重なったため、伊織は長崎へ留学中という設定となり、第20話のみ登場した。
  • 土田早苗演じる伊織の妻・千春と、志村喬演じる小石川養生所の肝煎・海野呑舟が出演する最後のシリーズとなる。
  • この部のみ、オープニングやエンディングの背景やCMに入る前のアイキャッチが、大岡忠相が用いた家紋「大岡七宝」をデザインしたものに変更されている(その他の部は、オープニングやエンディングの背景はお白州の砂をイメージした青と緑の砂模様、アイキャッチは第1部第1〜7話のオープニングにて使われた十手が使われている)。オープニングタイトルは家紋を中心に据えたものを使用し、クレジットにおいては、「水戸黄門」の木彫りの三つ葉葵を連想させるような、家紋の位置をずらしたものが数カット使用されている。
    • オープニングやエンディングで使われる文字が、第1〜3部までは手書きの筆文字であったが、第4部から写真植字に近い筆文字の書体に変わった。
    • 番組の始めに流れる、テーマ曲の前奏は、第一部より同じ音源を用いていたが、第12話、第21話~最終回までは、OPテーマの入りの部分をそのまま用いている。このため、音調が若干違う。
  • 朝比奈宗源による題字がこの部でも書き直され、その後のシリーズやNHKのリメイク版でも使用されるように定着することになる。
    • さかのぼって第1〜3部のDVDボックスのパッケージやDVD盤面のロゴ、メニューなどでも利用されている。
  • この部以降、オープニングの配役名のうち大岡忠相が「大岡越前」に変更される(第3部までは「大岡忠相」と記載されている)。
  • この部では、三次は船宿を開いているが、船宿の名前は「喜楽」であり、後に定着する「たぬき」とはまだ命名はされていない。
  • この部では、南町奉行所の白州に掲げられている額の文字が「天地有情」の4文字に変わる(第3部までは漢字3文字の額がかかげられていた)。「有情(うじょう)」は、仏教用語の「人間や動物など心・感情・意識をもつもの」を指し、「この世は生命のいとなみで満ちている」といった意味である。
  • 第1〜3部では、大岡政談の各エピソードを単独の回で使用することは少なかったが、この部以降、単独回にするケースが増える。
  • 第1話は、室鳩巣の門下にあった相良俊輔が内与力の見習いになる経緯が描かれる。父親の相良小左衛門は、吉宗の江戸の町のお忍びの徘徊の際に命を狙ったが、最後は捨て身で吉宗と忠相の命を救った。
    • なお、冒頭、吉宗のお忍びの徘徊の際に、辰三が吉宗と気付いていないが、第1〜3部で既に顔を知っている描写があることから不整合となる。また、雪絵と大奥の滝川とも第1部第23話「忠相の結婚」で面識があるはずだが、面識のない描写となっている。これらは一例ではあるが、第4部以降は、第1部〜第3部の初期の「大岡越前」の設定との不整合が目立つようになる。
    • 俊輔と村上源次郎は、第3部の池田大助の場合とと同様、若い上役と年長の下役という関係から、「村上さん」「相良様」と呼び合い、互いに敬語を使っている。自信喪失した俊輔に源次郎が平手打ちを食わせる場面も描かれた。
    • この回に登場した早瀬主水は、自己紹介において「松平長八郎の使いの者」と称している(松平長八郎は文久年間に実在する人物だが、松平長七郎の風説やそれをモデルにした村上元三の小説等が元になって大衆演劇でも使われている)。
  • この部のみ、村上源次郎が男やもめから美乃と再婚に至るが、第5部以降は美乃と再婚した設定が抹消される。
    • 再婚に至る過程は第3〜4話にて描かれるが、この部の第1話から再婚に至るまで、源次郎は無精髭を生やし、衣服がボロボロになるまで使っている描写がなされ、再婚の伏線となっている。
    • 第4話では、美乃の娘・綾が再婚話に抵抗する描写がなされるが、同様の境遇にあった娘おいとの話(おいとが14歳の頃、母・おときがヨイトマケの仕事で知り合った小頭と再婚する話があったことに反対し、後悔した旨)を聞いて、再婚を認めることになる。
    • 祝言では、当初、伊織・千春夫婦は来ない予定であったが、伊織が路銀を工面して長崎から千春のみ戻ってくる。
    • 再婚するまで、辰三は村上源次郎宅で食事をとっていたが、源次郎の再婚後は遠慮する描写がある。
  • 第5話「艶ぼくろの女」で、盗賊の仲間で、かつて盗賊時代の三次を助けたことがある、お葉が密偵に加わることになり、通常時は「喜楽」で働いている。
    • お葉を演じる江波杏子が当時映画の「女賭博師」の「昇り竜のお銀」で人気を博していた時期の放映であり、第10話「大江戸無法地帯」では、女賭博師に扮し、忠相の潜入捜査に加担している。
    • 後述するが、第24話にてお葉は忠相をかばい死亡する。
  • 第6話以降、この部の特徴の1つである物価高対策について言及されるようになる。なお、享保の改革において、当初はデフレ政策をとったため米価が下がり、財政に困窮する武士および農民(この描写は第1〜3部に描かれている)を救済しようと試みた。この部では物価高対策を扱っている。この対策に向けて実現に奔走する姿を描く。この部では、登場人物に室鳩巣(享保19年没)や荻生徂徠(享保13年没)が登場するが、時系列的には整合が取れている。
    • なお、本放送放映前年に発生した1973年の第1次オイルショック(石油危機)による物価高(狂乱物価)や、石油のなどの浪費の忌避といった放映当時の世相を反映しながら、物価高対策を描いていると考えた方が良い。
    • 第17話のエンディングナレーションでは、劇中の物価高を「狂乱物価」と表現している。「狂乱物価」は本放送放映当時、福田赳夫大蔵大臣の作った造語であり、本放送放映当時の世相を扱った証左とも言えるだろう。
    • 第17話「友情」において、吉宗が荻生徂徠柳沢吉保の側近であったとして毛嫌いする発言があるが、実際の吉宗は、荻生徂徠を信任し、諮問させている。
  • 第9話「母子しぐれ」では、当時存在しなかった「佃の人足寄場送り」などの台詞が登場する。第1〜3部は、史実を膨らませたフィクションが多く作られていたが、この部以降、史実・時代考証を軽視した描写が増えていく。
  • 第14話「巷談 縛られ地蔵」は、講談「大岡政談」に存在したもので、元は北宋の判官包拯の故事(「包公案」)からできたものである。この「大岡越前」では、あまり扱われなかった題材でもある(リメイクは第9部第14話「縛られたお地蔵様」のみ)。
  • 第17話、第19〜20話の脚本を担当した稲垣俊は、その後は、第7部第9話「天下一品意地くらべ」まで脚本を担当しない。同氏は第1部では最も多く脚本(連名の第1話を含めれば10話)を手がけ、また、伊織が強く関与する話や友情を描いた作品を比較的多く担当しており、第20話ではこの部で唯一伊織が登場することからも、初期の「大岡越前」の骨格作りを担当したキーマンとも言える。以降、「大岡越前」は、同心たちの家族を描いたファミリードラマ化が進み、大岡政談の再度の翻案・使い回しや、旧作で評判の良かった回の使い回しが増えていくことになる。
    • 第17話はじめに、村上源次郎が剥がそうとした落書は、「わるくもなし 沙汰ほどにないもの 飛騨がからくりと 大岡越前守」であり、当時江戸市中で実際に書かれた狂歌である。
    • 第17話にて、この物語の冒頭の山田奉行になる前の忠相の友人(車屋藤兵衛)が登場し、抜本的な物価高対策の話となる第19〜20話の伏線となっている。
    • 第19〜20話「天下を盗る」で、忠相と車屋藤兵衛が物価高対策として提案したものは、劇中の台詞と史実の整合性が取れるものがあり、享保8年(1723年)10月、忠相らが作成した七か条からなる「物価引き下げに関する意見書」とみられる。当時としては流通革命ともいうべき内容である。忠相らは、幕府主導で商業の統制を図るため商人を組織化した方が望ましいとして、生活必需品を扱う商人は幕府に冥加金を収めさせ、問屋・仲買・小売まで「仲間」を作り販売権の独占などの特権を認めるが、相場書を提出させ、相場が高くなった場合は仲間で吟味して高くなった理由を提出させる。このような政策をとれば、物価を統制することができると考えた。忠相は、享保9年(1924年)、生活必需品を取り扱う問屋を集め、問屋・仲買・小売りという流通機構の根幹を確立させようとした。結果として、忠相の意見は全面的に受け入れられ、享保9年(1924年)に「物価引き下げ令」として発布された。忠相の意見書で提案のあった仲間は後に発展して株仲間となる。享保の改革で忠相が実際に物価高対策として提案し採用されたものである。第1部の解説に書いたとおり、脚本担当の稲垣俊らしく、第1〜3部の傾向と同様、史実をうまくフィクションに落とし込んだストーリーを作り上げている。
    • 第20話「天下を盗る―後編―」が、土田早苗演じる千春が登場する最後の回となる(第5部以降病死した設定となるため)。
  • 第23話「持った病の人助け」は、大岡政談(落語)の1つ「五貫裁き」をベースに作られている(毎日一文ずつ返す設定などは落語と同じ)。
  • 第24話「姿なき怪盗」で、江波杏子演じるお葉は、背後を斬りかけられた忠相を身を挺してかばい斬られ、呑舟先生の手当の甲斐無く絶命することになる。
    • お葉は、お葉の実妹で養生所手伝いのお千代と文吉の祝言を見ないまま帰らぬ人となる。
    • 第1部から小石川養生所の肝煎だった海野呑舟を演じた志村喬も、忠相の身代わりとなって斬られたお葉を治療するシーンが最後の出演となった。
  • 現在、切られ役として有名になった福本清三がノンクレジットで第1話、第6話などに出演し、第12話「暗闇八百八町」では役名は記載がないがクレジットがある。
  • 汐路章川谷拓三は、第10話のオープニングで、役名の記載がない形でクレジットされている。
  • 関西地区に於けるテレビネットワーク腸捻転の解消に伴い、朝日放送で放送された最後のシリーズである。次の第5部より毎日放送に移行する。
  • この第4部からポスターの「放送開始」の書体が太くなった。

再放送と欠番[編集]

  • 第13話「除夜の鐘」は2004年のCS放送・TBSチャンネルでの放映までしばらく再放送されず、2014年の時代劇専門チャンネルでは放送されているが、地上波では2012年現在も再放送されていない。なお、2014年の時代劇専門チャンネルの放映時には、通常の再放送欠番回と同様に「現代においては不適切な表現がある」との注釈があり、按摩という単語を差別ととらえる人への配慮とみられる。
  • 第4部のDVDボックスは、ナレーションのカット・差別表現部分の加工処理されており、現存する完全な素材を用いていない。
  • 2014年2月から時代劇専門チャンネルで放送されている素材は、DVDボックスで使用された素材ではなく、ナレーションや差別表現などのカットのないものである。

第5部[編集]

大岡越前 第5部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:55(55分)
放送期間 1978年2月6日 - 7月31日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 内出好吉
山内鉄也
倉田準二
脚本 葉村彰子
加藤泰ほか
プロデューサー 西村俊一
郡進剛
出演者 加藤剛
竹脇無我
宇津宮雅代
和田浩治
加藤治子
大坂志郎
片岡千惠藏
テンプレートを表示

大岡越前 第5部」(おおおかえちぜん だい5ぶ)は1978年2月6日から7月31日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。忠相の親友・榊原伊織は、長崎で妻・千春を亡くすが、医学の知識を深め江戸へ帰ってきた。村上源次郎はじめ、若手同心の風間駿介、すっとびの辰三など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。この部では、若手同心の成長を描いており、また、忠相の態度も人情味ある裁きが増えていく。後の部で主流となっていく、人情と同心たちの家族を描く方向性の萌芽とも言えるだろう。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡越前:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我(第1話〜)
  • 雪絵:宇津宮雅代(第1話〜)
  • 風間駿介:和田浩治(第1話〜)
  • 猿(ましら)の三次:松山省二(現・松山政路)(第1話〜)
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 高坂千絵:山口いづみ(第1話ほか)
  • お花:遠藤真理子(第1話〜)
  • おとき:榊千代恵(第1話〜)
  • 工藤新吾:藤間文彦(第1話〜)
  • 徳川吉宗:山口崇(第1話ほか)
  • 大岡妙:加藤治子(第1話ほか)
  • 村上源次郎:大坂志郎
  • 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)

スタッフ[編集]

  • 脚本:葉村彰子、加藤泰、津田幸於(津田幸夫)、山内鉄也、大西信行、廣澤榮(さわさかえ)
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:萩屋信、原田裕平、脇武夫、山岸長樹
  • 美術:鈴木孝俊、高見哲也
  • 録音:面屋竜憲、渡部芳丈、神戸孝憲、加藤正行
  • 照明:金子凱美、伊勢晴夫、真城喩、大谷康郎、北口光三郎
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:矢田清巳、高倉祐二、金鐘守
  • 擬斗:菅原俊夫(東映剣会)
  • 邦楽監修:中本敏生
  • 衣裳:佐々木常久、植田光三、東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:青木茂雄、野瀬善和
  • 装飾:関西美工
  • 記録:石田照、森村幸子、藤原凪子、満尾敦子、川島庸子、梅津泰子、佐久間良子
  • 演技事務:山下義明
  • 進行主任:山田勝、杉浦満洲男
  • 現像:東洋現像所
  • 協力:俳優座、京都大覚寺
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一、郡進剛
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:内出好吉、倉田準二、山内鉄也、松尾正武

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 前シリーズを休演した榊原伊織が復帰し、海野呑舟(志村喬)は第4部第24話以降登場しないため小石川養生所の所長になった。また伊織の妻・千春も長崎留学中に病死(享年28)した設定となり、第2話にて伊織が墓前に参る場面が描かれる。
  • 第4部で後添えをもらった村上源次郎の設定は、この部以降継承されない。
  • 猿(ましら)の三次役の松山英太郎はプロデューサーに転身するために降板し、実弟の松山省二(現・松山政路)と交代(6部から復帰)する。
    • この部より、三次の飯屋の名前が「たぬき」として定着する(第10部を除く)。
    • この部のみ、三次の妹「おとき」が登場し、通常は「たぬき」で働いている。
  • この部は、第1部で稲垣俊に次いで2番目に多く脚本(9話)を担当した津田幸於(津田幸夫)が比較的多く担当しており、初期に近い描写がある。
  • オープニング/エンディングの背景は、第1〜3部を踏襲したものに戻るが、第1〜3部までは白州をイメージした砂の模様が渦状で青と緑色で構成されていたが、第5部では砂の模様が直線状や弧状になり、青地だけになっている。
    • 番組冒頭に流れる効果音が、CM挿入前のアイキャッチで流れる効果音が使われている回がある。
  • 第4部から変わった朝比奈宗源による題字が継続して使用されている。CM挿入前のアイキャッチは、第3部までのアイキャッチの十手をかたどったデザインで、文字の部分のみ変更があり、第3部後半に修正された「大岡越前」の題字が使用されている。
  • 南町奉行所の白州に掲げられている額の文字が「守道有天知」に変わる。書き下すと「道を守れば天の知る有り」であり、意味は「人としての道さえ守れば、天が知ることになる(から、幸福が訪れるだろう)」である。
  • 第1話に登場する高坂左内は、厳しい拷問や冤罪などを作ったため、南町奉行所から罷免された元同心で、その妹・高坂千絵は、小石川養生所で働くことになる。高坂千絵は、次第に伊織に惹かれていくことになるが、伊織の亡き妻・千春の思いには打ち勝てないでいる。
  • このシリーズから和田浩治演じる同心・風間駿介が登場した(第9部まで出演)。好評につき風間を主役としたスピンオフ作品疾風同心」「八丁堀暴れ軍団」も制作された(放送は東京12チャンネル)。
    • 村上源次郎に代わり風間駿介が定廻り同心となり、村上源次郎は、忠相の側で主に奉行所内で働く臨時廻り同心となる。第1話では定廻り同心だった頃を懐かしむ源次郎に対し、忠相が「南(町奉行所)の生き字引」「源さんに臨時廻りを勤めてもらったのは、いつも私の側にいて欲しいからだ」と語っている。
    • 村上源次郎配下だった辰三は、風間駿介の側につくことが増える。
    • ただし、村上源次郎は、第2話以降も定廻り同心に近い役割を演じており、この部ではまだ過渡期とも言える。
  • 第2話「すり替えられた薬」、第10話「殴りこみ仁術」にて、雪絵の養父・大番頭吉本作左ヱ門役だった堀雄二が武蔵屋宗兵衛役でゲスト出演している(ただし、第10話のオープニングやC.A.Lの公式ページは「山城屋」と紹介されているミスがある)。
  • 第3〜4話にかけて、小石川養生所にかかっていれば悲劇が防げたであろう話になっている。初期にかけては、小石川養生所の役割が広く知られている描写が多かったが、後戻りしている状況にある。第1部第10話「裁かれる者は....」で小石川養生所設立の発端となる話があるために不整合がある。
  • 第3話「欲しかった思い遣り」では、村上源次郎が「おたふく風邪」にかかる描写がある。第2部第18話「すっとび辰の失恋」にて、忠相がおたふく風邪にかかり、榊原伊織が持ってきた薬(実はイギリス人が飲むウイスキー)を源次郎が一緒に飲む描写がある。その際には、おたふく風邪に伝染しなかったようである。
  • 第4話「恐怖!雨の夜の辻斬り」では、火付盗賊改方の役宅がある描写となっている(池波正太郎の「鬼平犯科帳」と同様の描写)。この作品の初期は、火付盗賊改方頭の屋敷がそのまま役宅代わりに使われている描写があり、時代考証から見ても正しい描写となっていたが(例:第2部第10話「下手人は火あぶり」等)、他の時代劇の影響を受け、時代考証的には後退している。
  • 第11話 「白州に哭いた母二人」では、第1部第21話「父なればこそ」で数分の寸劇として扱われた大岡政談の「子争い」をまるまる1話使っている。
    • 白州では、「子争い」は、古の海の向こうの異国の王の英知であることを忠相がきちんと説明している(旧約聖書列王記にあるソロモン王の英知(ソロモン裁判)や、その翻案である北宋の判官包拯の故事や、南宋の判例集「棠陰比事」を指す)。
  • 第17話「帰って来た木鼠小僧」は、講談「大岡政談」の「盗賊・雲霧五人男(雲霧仁左衛門)」に出てくる「木鼠小僧吉五郎」を扱った「盗賊・雲霧五人男」の後日談となっており、第1部第16話「義賊木鼠小僧」の木鼠小僧佐七との関連性は不明である。
    • 木鼠小僧吉五郎は、7年前に北・南町の両奉行所の雲霧仁左衛門一味の捕縛から逃れた唯一の賊(義賊)で、越後出雲崎の代官所から逃がれ7年間、名前を変え田畑を耕し、村を襲う押し込み強盗から救い、強盗を更生させてきた。雲霧一味の捕縛の7年後、江戸に「帰って来た」設定であり、第1部の木鼠小僧佐七との共通点は「義賊」だけである。
  • 第26話『目黒に消えた公方様』が放送ライブラリーで視聴可能である。

再放送と欠番[編集]

  • 第4話「恐怖!雨の夜の辻斬り」、第12話「唐獅子の復讐」、第15話「天下御免の偽名医」は2004年までしばらく再放送されなかった。なお、第4話「恐怖!雨の夜の辻斬り」は、2014年の時代劇専門チャンネルの放映時には、通常の再放送欠番回と同様に「現代においては不適切な表現がある」との注釈があり、精神障害者に対する誤解を招く表現(雨が降れば気が触れた者の気が高まる、など)があるためと見られる。他作品は現段階では不明である。
  • 第5部のDVDボックスは、ナレーションのカット・差別表現部分の加工処理されており、現存する完全な素材を用いていない。
  • 2014年3月から時代劇専門チャンネルで放送されている素材は、DVDボックスで使用された素材ではなく、ナレーションや差別表現などのカットのないものである。

第6部[編集]

大岡越前 第6部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:55
(1982年10月以降は20:54まで)
(55→54分)
放送期間 1982年3月8日 - 10月11日(全32回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 工藤栄一
山内鉄也
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 西村俊一
出演者 加藤剛
西郷輝彦
宇津宮雅代
和田浩治
松山英太郎
加藤治子
大坂志郎
片岡千惠藏
テンプレートを表示

大岡越前 第6部」(おおおかえちぜん だい6ぶ)は1982年3月8日から10月11日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全32話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。一方、忠相の親友・榊原伊織は、長崎へ留学している。伊織が不在の小石川養生所を任された雪絵の乳姉弟・橋本悟は、腕は良いが気の弱い性格で、養生所をあずかるには荷が重すぎたため、養生所は玄庵門下の医師の専横状態となっていた。そこへ伊織に付いて医術を学び、伊織とは義兄弟の契りを交わした新三郎が長崎からやって来た。新三郎は、蘭方に関しては伊織も及ばぬ腕というお墨付きで、伊織が長崎からよこした名医である。新しいメンバーとともに、村上源次郎はじめ、同心の風間駿介、すっとびの辰三など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 新三郎(おらんだ新三):西郷輝彦
  • 雪絵:宇津宮雅代
  • 風間駿介:和田浩治
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • おはな:遠藤真理子
  • いね:仁和令子
  • おきみ:岡田美佐子
  • 大岡妙:加藤治子
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 村上源次郎:大坂志郎
  • 大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演)

スタッフ[編集]

  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、津田幸於、廣澤榮、柴英三郎、櫻井康裕、飛鳥ひろし
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:片山顕、萩屋信、原田裕平、古谷伸
  • 美術:鈴木孝俊、高見哲也
  • 録音:面屋竜憲、神戸孝憲、中川清
  • 照明:真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:高倉祐二、矢田清巳、金鐘守、山本憲
  • 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫
  • 邦楽監修:中本敏生
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:青木茂雄、磯谷幸一
  • 装飾:関西美工
  • 小道具:高津商会
  • 記録:大原より子、小川加津子、石田照、川島庸子、原淳子、梅津泰子、中嶋俊江
  • 演技事務:山下義明
  • 進行主任:杉浦満洲男、山田勝
  • 現像:東洋現像所
  • 協力:俳優座
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一
  • プロデューサー補:大庭喜儀、今井正夫
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、倉田準二、松尾正武、居川靖彦、工藤栄一、岡本静夫

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 片岡千惠藏演じる越前の父、大岡忠高が登場する最後のシリーズである。
  • 第6部のポスターからそれまでの○月○日放送開始に変わって○月○日スタートという表現が使われるようになった(「大岡越前」では第15部まで続いた。後番組の「水戸黄門」でも第13部から○月○日スタートを使うようになった)。
  • 第6部から、「原案:葉村彰子」とオープニングに表示されるようになる。
  • 日本女性の理想と言われた宇津宮雅代演じる雪絵。誘拐された牢内での凄艶な演技を残して最後の出演となった。
  • 西郷輝彦演じる新三郎の初登場シリーズである。本シリーズでは苗字は設定されなかった。本シリーズでの新三郎のキャラクターはこれ以前に同時間枠で放映されていた西郷主演の「江戸を斬る」の遠山金四郎を髣髴とさせるような江戸っ子キャラクターであった。風間たちからは「おらんだ先生」と呼ばれていた。
  • 1982年10月から『JNNフラッシュニュース』の再度の枠拡大に伴い、20:00 - 20:54に変更(1分縮小)

第7部[編集]

大岡越前 第7部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1983年4月18日 - 10月24日(全27回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 山内鉄也
倉田準二
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
廣澤榮
大西信行
津田幸於
稲垣俊
プロデューサー 西村俊一
出演者 加藤剛
竹脇無我
酒井和歌子
和田浩治
松山英太郎
高橋元太郎
加藤治子
大坂志郎
テンプレートを表示

大岡越前 第7部」(おおおかえちぜん だい7ぶ)は1983年4月18日から10月24日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全27話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。これまで、忠相を見守っていた父・忠高は亡くなり、母の妙とは同居するようになった。長崎留学から戻った忠相の親友・榊原伊織は、忠相宅に向かう途中、負傷した志保を救う。志保の傷は、親の敵として襲った忠相につけられたものだった。忠相への誤解も解け、志保は小石川養生所で働くようになった。風間駿介は志保に思いを寄せるが、志保は伊織に惹かれていく。村上源次郎はじめ、同心の風間駿介、すっとびの辰三など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我
  • 雪絵:酒井和歌子
  • 風間駿介:和田浩治
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • おけい:叶和貴子
  • 志保:根本律子
  • おはな:遠藤真理子
  • 大岡妙:加藤治子
  • 村上源次郎:大坂志郎
  • 徳川吉宗:山口崇

スタッフ[編集]

  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、廣澤榮、大西信行、津田幸於、櫻井康裕、芦沢俊郎、稲垣俊、星川清司
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:片山顕、萩屋信、原田裕平、安達重穂、牧浦地志
  • 美術:鈴木孝俊、高見哲也
  • 録音:中川清、面屋竜憲、渡部芳丈、神戸孝憲
  • 照明:真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、岡田耕二
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:井上泰治、高倉祐二、矢田清巳、金鐘守、尾田耕太郎、福田光、内沢豊
  • 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫、土井淳之祐
  • 邦楽監修:中本敏生
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:磯谷幸一
  • 装飾:小原昭
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:原淳子、内藤幸子、小川加津子、西野敏子
  • 演技事務:山下義明
  • 進行主任:杉浦満洲男
  • 計測:小林善和、原田国一、藤井重光
  • 整音:加藤正行
  • 現像:東洋現像所
  • 舞踏振付:藤間紋蔵(第15話)
  • 騎馬:岸本乗馬センター(第25話)
  • 協力:俳優座、京都・大覚寺
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一
  • プロデューサー補:大庭喜儀
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、倉田準二、居川靖彦、松尾正武


作品リスト[編集]

解説[編集]

  • クランクイン直前に大岡忠高を演じた片岡千惠藏が死去。第1話で忠相と伊織が仏壇に手を合わせるシーンが登場し、忠高も死去した設定となる。理由は代役の務まる役者がいないことによる。
  • このシリーズから、雪絵役の宇津宮雅代が酒井和歌子と交代した。
  • 第10〜13部に同心佐橋孫兵衛役で出演している佐野浅夫が、第1話に志保の父親役(直接顔を合わせてはいないが)でゲスト出演した。
  • この部で、初期の「大岡越前」で多く脚本を提供し、骨格を作ったとも言える稲垣俊、津田幸於(幸夫)の担当する回は終了となった。
    • 稲垣俊が最後に脚本を担当した第9話「天下一品意地くらべ」は、前半は、古典落語の「井戸の茶碗」をそのままドラマ化し、後半は独自展開となっている。

第8部[編集]

大岡越前 第8部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1984年7月16日 - 1985年1月21日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 山内鉄也
倉田準二
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 西村俊一
出演者 加藤剛
竹脇無我
酒井和歌子
和田浩治
森田健作
松山英太郎
高橋元太郎
谷幹一
大坂志郎
テンプレートを表示

大岡越前 第8部」(おおおかえちぜん だい8ぶ)は1984年7月16日から1985年1月21日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。忠相には、新しい部下が増え、新米同心の蕪木兵助と、蕪木付きの岡っ引き勘太や、恩人の岡っ引きの死がきっかけとなって、「たぬき」で女中をしているおけいも岡っ引きとなった。ベテラン同心の村上源次郎はじめ、中堅同心の風間駿介、若手同心の蕪木兵助、すっとびの辰三、勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我
  • 雪絵:酒井和歌子
  • 風間駿介:和田浩治
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 勘太:谷幹一
  • おけい:叶和貴子
  • 志保:根本律子
  • おはな:香山まり子(遠藤真理子が改名)
  • お由美:山本郁子
  • 蕪木兵助:森田健作
  • 村上源次郎:大坂志郎

スタッフ[編集]

  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、櫻井康裕、芦沢俊郎、加瀬高之、星川清司
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:萩屋信、脇武夫、原田裕平、古谷伸、片山顕
  • 美術:鈴木孝俊、三浦鐐二
  • 録音:中川清、渡部芳丈、神戸孝憲、木村均
  • 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、岡田耕二
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:井上泰治、高倉祐二、矢田清巳、金鐘守、曽根勇
  • 擬斗:菅原俊夫
  • 邦楽監修:中本敏生
  • 衣裳:東京衣裳
  • 衣裳提供:全国呉服青年連合会
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:和田順吉、広瀬哲三
  • 装飾:長尾康久、長谷川優市呂
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:大原より子、小川加津子、川島庸子、内藤幸子、西野敏子
  • 演技事務:山下義明、石川正男
  • 進行主任:杉浦満洲男
  • 計測:小林善和、原田国一、藤井重光、野村敬治、西田圭司
  • 整音:加藤正行
  • 現像:東洋現像所
  • 騎馬:岸本乗馬センター(第1話)
  • 協力:俳優座、京都・大覚寺
  • 制作補:山田勝
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一
  • プロデューサー補:大庭喜儀
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、倉田準二、居川靖彦

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • この部から、上述の通り、森田健作演じる同心・蕪木平助、谷幹一演じる出目の勘太(この部ではまだ「勘太」とのみ表記されている)が登場した。
  • 第10〜13部に同心佐橋孫兵衛役で出演している佐野浅夫が、第1話に岡っ引き役でゲスト出演した。

第9部[編集]

大岡越前 第9部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1985年10月28日 - 1986年4月21日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 松下幸之助
監督 山内鉄也
倉田準二
工藤栄一
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 西村俊一
出演者 加藤剛
竹脇無我
平淑恵
和田浩治
森田健作
松山英太郎
高橋元太郎
谷幹一
山口崇
大坂志郎
テンプレートを表示

大岡越前 第9部」(おおおかえちぜん だい9ぶ)は1985年10月28日から1986年4月21日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。見習い同心の立花喬之助が、同心だった父の死により組替えとなり、姉の千鶴とともに、蕪木の向かいの同心長屋に移ってきた。千鶴を一目惚れした蕪木は、何かと立花家へ出入りすることになる。また、長いつきあいとなったすっとびの辰三と忠相の役宅に奉公していた「おはな」がついに夫婦となった。大岡家では、新しい奉公人として「おちよ」を雇うが、引き続き「おはな」も大岡家で働くことにした。新しいメンバーとともに、ベテラン村上源次郎はじめ、同心の風間駿介・蕪木兵助、見習い同心の立花喬之助、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我
  • 雪絵:平淑恵
  • 風間駿介:和田浩治
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 出目の勘太:谷幹一
  • 立花喬之助:佐藤佑介
  • 千鶴:舟倉由佑子
  • 志保:根本律子
  • おはな:香山まり子
  • おちよ:片山由香
  • おあき:坂上味和
  • おはる:加藤由美
  • おなつ:桂川京子
  • おふゆ:小林有里
  • 蕪木兵助:森田健作
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 村上源次郎:大坂志郎

スタッフ[編集]

  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、櫻井康裕、芦沢俊郎、加瀬高之
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:原田裕平、片山顕、古谷伸、萩屋信
  • 美術:鈴木孝俊
  • 録音:中川清、渡部芳丈、神戸孝憲、木村均
  • 照明:武邦男、真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、岩見秀夫、岡田耕二
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:高倉祐二、金鐘守、井上泰治、久郷久雄、矢田清巳
  • 擬斗:菅原俊夫、上野隆三、土井淳之祐
  • 邦楽監修:中本敏生
  • 衣裳:東京衣裳
  • 衣裳提供:全国呉服青年連合会、全国呉服専門店会連合会
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:和田順吉、増田道清、磯谷幸一
  • 装飾:長尾康久、長谷川優市呂、籠尾和人
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:川島庸子、内藤幸子、西野敏子、満尾晃子
  • 演技事務:山下義明、石川正男
  • 計測:小林善和、原田国一、藤井重光、山口鉄雄
  • 整音:加藤正行
  • 現像:東洋現像所
  • 騎馬:岸本乗馬センター
  • 協力:俳優座、京都・大覚寺
  • 制作補:山田勝
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一
  • プロデューサー補:大庭喜儀
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、倉田準二、居川靖彦、岡本静夫、工藤栄一

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 第1部第1話から登場している大坂志郎演じる同心の最古参・村上源次郎が登場する最後の部である。
  • 和田浩治は、本シリーズ放送終了後に死去したため、同心・風間駿介が登場する最後の部となった。
  • この第9部から、雪絵役が酒井和歌子から平淑恵へ交代し、最終回スペシャルに至る。
  • 辰三とおはなが第3話でようやく結婚する。
  • 見習い同心の立花喬之助とその姉・千鶴が登場し、第14部に至る。
  • 第14話「奉行に似ていた復讐鬼」では加藤剛が二役を演じている。役名は佐原雄之進。
  • 第26話「吉宗暗殺仇討ちの陰謀」では山口崇が二役を演じている。役名は川田市之進。

第10部[編集]

大岡越前 第10部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1988年2月29日 - 9月5日(全27回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
企画 逸見稔
監督 山内鉄也
矢田清巳
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 西村俊一
出演者 加藤剛
竹脇無我
平淑恵
森田健作
佐藤佑介
松山英太郎
高橋元太郎
谷幹一
山口崇
佐野浅夫
テンプレートを表示

大岡越前 第10部」(おおおかえちぜん だい10ぶ)は1988年2月29日から9月5日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全27話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。見習い同心だった立花喬之助が正式な同心となり、ベテラン同心として村上源次郎に代わり、佐橋孫兵衛が加わった。また、新米の見習い同心として北風正吾が加わった。また、三次の営む船宿「やなぎ」にはお柳がおり、三次とともに忠相の密偵となって活躍する。新しいメンバーとともに、ベテラン佐橋孫兵衛はじめ、同心の蕪木兵助・立花喬之助、見習い同心の北風正吾、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 蕪木兵助:森田健作
  • 雪絵:平淑恵
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 出目の勘太:谷幹一
  • 立花喬之助:佐藤佑介
  • 志保:根本りつ子
  • お柳:森マリア
  • 北風正吾:四方堂亘
  • 千鶴:舟倉由佑子
  • おはな:香山まり子
  • しのぶ:清水美砂
  • おたま:高橋靖子
  • お千代:西村美有紀
  • 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
  • 榊原伊織:竹脇無我

スタッフ[編集]

  • 企画:逸見稔
  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、石川孝人、田上雄垂水悟郎
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:萩屋信、原田裕平、片山顕、赤塚滋、平山善樹、都築雅人
  • 美術:鈴木孝俊、高見哲也、倉橋利韶
  • 録音:中川清、神戸孝憲、木村均、面屋竜憲、小金丸輝貴、中路豊隆、中山茂二
  • 照明:真城喩、伊勢晴夫、大谷康郎、岩見秀夫、武邦男
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:曽根勇、井上泰治、山本憲、金鐘守、内沢豊、梅原重行、和田圭一、久郷久雄
  • 擬斗:菅原俊夫
  • 邦楽監修:中本哲
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:青木茂雄
  • 装飾:長谷川優市呂
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:川島庸子、内藤幸子、西野敏子、小川加津子、野崎八重子
  • 演技事務:山下義明
  • 計測:原田国一、作村龍二
  • 整音:加藤正行
  • スチール:深野隆、金井謹治、北脇克巳
  • 現像:IMAGICA
  • 舞踏振付:藤間藤雄(第1話)
  • 刺青師:毛利清二(第13話)
  • 騎馬:岸本乗馬センター(第23話)
  • 協力:京都・大覚寺
  • 制作補:山田勝
  • 制作協力:東映
  • プロデューサー:西村俊一
  • プロデューサー補:大庭喜儀
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、松尾正武

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • この第10部から、企画として、逸見稔が明示される(なお、第11〜13部は、制作、第14部は企画として明示される)。
  • この第10部から、大坂志郎(村上源次郎役)に変わってベテラン同心役を佐野浅夫(佐橋孫兵衛役)が演じる(第13部第17話まで、及び最終回スペシャル)。また、森マリア(お柳役)が登場した。
  • この第10部のみ、三次は、同心たちのたまり場であった小料理屋「たぬき」に代わって、船宿「やなぎ」を経営している(翌11部に、「たぬき」に戻る)。
  • 第10部のポスターからそれまでのNマークに変わってNationalのロゴマークが登場した。
  • 第11部から千夏役でレギュラーとなる川島なお美が第19話「掏った財布で恩返し」でゲスト出演した。
  • 第22回「駕籠屋が見ていた真犯人」は当初7月25日に放映予定が翌週の8月1日に変更された。その年のプロ野球オールスターゲーム第1戦が雨天中止順延になったあおりで、TBS系列の中部日本放送が放映権を獲得していた第2戦がこの日にずれ込んだため急遽放映休止となったためである。

第11部[編集]

大岡越前 第11部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1990年4月3日 - 10月15日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 逸見稔(制作)
監督 山内鉄也
矢田清巳
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 西村俊一<>br/大庭喜儀
出演者 加藤剛
竹脇無我
平淑恵
森田健作
佐藤佑介
松山英太郎
高橋元太郎
谷幹一
山口崇
佐野浅夫
テンプレートを表示

大岡越前 第11部」(おおおかえちぜん だい11ぶ)は1990年4月3日から10月15日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。忠相の知行地から片瀬堅太郎が医師になるべく榊原伊織を尋ね、養生所の見習い医師となった。また、叔父の勘太を頼ってやってきたお京は、目明かしになるべく忠相の許しを得て娘目明かしになる。また、4シリーズぶりに忠相の母・妙が登場することも第11部の特徴の1つである。ベテラン同心の佐橋孫兵衛はじめ、同心の蕪木兵助・立花喬之助、見習い同心の北風正吾、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 蕪木兵助:森田健作
  • 雪絵:平淑恵
  • 猿の三次:松山英太郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 出目の勘太:谷幹一
  • 立花喬之助:佐藤佑介
  • 千夏:川島なお美
  • 志保:根本りつ子
  • お京:相楽晴子(第5話から)
  • お柳:森マリア
  • 千鶴:舟倉由佑子
  • 片瀬堅太郎:佐野圭亮
  • おはな:安永亜衣
  • お松:海野圭子
  • お竹:中尾麻祐子
  • お梅:武田京子(現・高橋靖子
  • 水野和泉守:幸田宗丸
  • 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
  • 大岡妙:加藤治子
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 榊原伊織:竹脇無我

スタッフ[編集]

  • 制作:逸見稔
  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、土橋成男
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:芥川隆行
  • 撮影:萩屋信、原田裕平、片山顕、小林善和、平山善樹、都築雅人
  • 美術:鈴木孝俊、高見哲也、塚本隆治
  • 録音:中川清、神戸孝憲、木村均、面屋竜憲、小金丸輝貴
  • 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、佐々木政一、畑下隆憲、岩見秀夫
  • 編集:河合勝巳
  • チーフ助監督:和田圭一、佐藤晴夫、原田徹、佐野陽一、井上泰治、梅原重行、喜田川隆義
  • 擬斗:菅原俊夫、上野隆三、土井淳之祐
  • 邦楽監修:中本哲
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:和田順吉、増田道清
  • 装飾:窪田治、籠尾和人、長尾康久
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:重信美香、西村直美、西野敏子、小川加津子、内藤幸子、石田照、野口多喜子
  • 演技事務:山下義明
  • 計測:作村龍二、原田国一、長町満、境哲也
  • 整音:加藤正行
  • スチール:深野隆、高瀬和三郎
  • 現像:IMAGICA
  • 舞踏振付:藤間藤雄(第25話)
  • 騎馬:岸本乗馬センター(第5話)
  • 協力:京都・大覚寺、京都・北野天満宮(第22,25話)
  • 制作担当:山田勝
  • 制作協力:東映太秦映像
  • プロデューサー:西村俊一、大庭喜儀
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、松尾正武、宮越澄

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 放送20周年記念シリーズ。
  • この作品から佐野圭亮(里見浩太朗と親子2代での大岡越前出演。里見は、町火消しの鳶の伊三郎の元で働く政吉役)、孫兵衛の娘・千夏、勘太の姪・お京が登場。
  • 加藤治子が1983年以来7年ぶりにレギュラー復帰(この第11部のみ)。
  • 辰三の妻が第10部までの「おはな」からお竹に変更される(〜第12部まで)。

第12部[編集]

大岡越前 第12部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1991年10月14日 - 1992年3月30日(全24回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 逸見稔(制作)
監督 山内鉄也
矢田清巳
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 西村俊一
大庭喜儀
出演者 加藤剛
竹脇無我
平淑恵
西岡德馬
原田大二郎
佐藤佑介
左とん平
高橋元太郎
谷幹一
山口崇
佐野浅夫
テンプレートを表示

大岡越前 第12部」(おおおかえちぜん だい12ぶ)は1991年10月14日から1992年3月30日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全24話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。猿の三次は、刺客に襲われた忠相をかばって命を落とし、同心・蕪木兵助も、その一味と思われる集団を目撃した娘お鈴を救おうとして重傷を負い、忠相や新妻の千鶴らの見守るなか死亡する。三次を失った「たぬき」では、三次の昔馴染みでお鈴の父親でもある丁の目の半次を板前に迎えて、店を続けることにした。この部では、吟味与力・片平弥平次や同心・筧甚八も加わる。また、北町奉行所同心・赤垣伝兵衛が「たぬき」の看板娘には嫌がられるものの、よく「たぬき」に出入りするようになる。浪人姿の忠相に酒をおごってもらうかわりに、重要な情報を提供することもある。南町奉行所では、冒頭相次ぐ不幸が訪れたが、ベテラン同心の佐橋孫兵衛はじめ、吟味与力・片平弥平次、同心の筧甚八・立花喬之助、すっとびの辰三、出目の勘太など真面目で明るい仲間たちと力を合わせて難しい事件を次々解決していく。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 雪絵:平淑恵
  • 筧甚八:原田大二郎
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 出目の勘太:谷幹一
  • 立花喬之助:佐藤佑介
  • 千夏:川島なお美
  • 志保:根本りつ子
  • お柳:森マリア
  • 千鶴:舟倉由佑子
  • お鈴:花島優子
  • 片瀬堅太郎:佐野圭亮
  • お千代:山下志麻
  • お玉:宮川明子
  • お梅:武田京子
  • 北村一平:島英臣
  • もぐらの久助:井上茂
  • 水野和泉守:幸田宗丸
  • 中山出雲守:高野真二
  • 丁の目の半次:左とん平(第5話から)
  • 猿(ましら)の三次:松山英太郎(第1回のみ、過去映像の編集で登場)
  • 蕪木兵助:森田健作(第1話のみ)
  • 赤垣伝兵衛:小松政夫
  • 片平弥平次:西岡德馬
  • 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
  • 榊原伊織:竹脇無我

スタッフ[編集]

  • 制作:逸見稔
  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、土橋成男
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:杉山真太郎
  • 撮影:小林善和、萩屋信、片山顕、原田裕平、都築雅人、平山善樹、赤塚滋
  • 美術:鈴木孝俊、栗崎元成、塚本隆治
  • 録音:神戸孝憲、中川清、小金丸輝貴、木村均、田辺義教
  • 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、佐々木政一、畑下隆憲
  • 編集:河合和子
  • チーフ助監督:和田圭一、佐藤晴夫、佐野陽一、井上泰治、久島和也、喜田川隆義、高垣博也
  • 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫
  • 邦楽監修:中本哲
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:山本永寿
  • 装飾:窪田治
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:西村直美、西野敏子、小川加津子、内藤幸子
  • 演技事務:山下義明
  • 計測:作村龍二、原田国一、望月真寿夫、長谷川光徳
  • 整音:加藤正行
  • スチール:深野隆、高瀬和三郎
  • 現像:IMAGICA
  • 騎馬:岸本乗馬センター(第12話)
  • 協力:京都・大覚寺
  • 制作担当:山田勝
  • 制作協力:東映太秦映像
  • プロデューサー:西村俊一、大庭喜儀
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 猿(ましら)の三次を演じていた松山英太郎が第11部の放送終了後に死去したため、第1回で三次の殉職を回想するシーンが入れられた。主要部分の三次は後ろ姿のみの吹き替え、斬られる場面は第9部第3回で斬られたふりをした場面を再編集している。また当時他局の昼の帯番組の司会を担当することになった森田健作も京都での長期撮影が不可能になり、殉職という形で降板した。
  • 原田大二郎演じる筧は本所奉行所から移籍の形で登場。第3部の与力・池田大助役以来19年ぶりの登場である。
  • 西岡德馬演じる片平は吟味与力として初登場。
  • 三次に代わる密偵として左とん平演じる丁の目の半次が登場し、最終回スペシャルに至る。
  • 北町奉行所の同心として小松政夫演じる赤垣がこのシリーズから登場し、第15部に至る。(この時点ではダメ同心の扱いだった)なお小松は同時間枠の「江戸を斬る」(里見浩太朗主演)や「翔んでる!平賀源内」でも同様のダメ同心役を演じている。配下の岡っ引きである井上茂は「翔んでる!平賀源内」に続いてコンビを組んでいる。
  • 忠相宅の奉公人が一新され、お鈴役の花島優子と用人・北村一平役の島英臣となった。
  • 第12部のポスターからTBSのロゴマークが変更され、Nationalの下の松下電器・松下電工の書体の位置も変更された。

第13部[編集]

大岡越前 第13部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1992年11月16日 - 1993年5月10日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
製作総指揮 逸見稔(制作)
監督 山内鉄也
矢田清巳
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 西村俊一
大庭喜儀
山田勝
出演者 加藤剛
竹脇無我
平淑恵
小松政夫
原田大二郎
佐藤佑介
左とん平
高橋元太郎
谷幹一
藤間紫
山口崇
佐野浅夫
テンプレートを表示

大岡越前 第13部」(おおおかえちぜん だい13ぶ)は1992年11月16日から1993年5月10日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。この部では、養生所医師・片瀬堅太郎が、死傷事件の検死・治療を速やかに行うべく、第1話より奉行所付き医師となり、さらに第19話より定町廻り同心に任命され、正式に南町奉行所の一員となる。また、赤垣伝兵衛は北町奉行所を追われ、南町奉行同心となる。ほか、佐橋孫兵衛が罪人の供養のため西国巡礼の旅に出た。また、雪絵の母・静加が登場する(第1部当初の設定は、雪絵の実母は病死し、吉本作左ヱ門の養女として男手1つで育てられた)。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 雪絵:平淑恵
  • 筧甚八:原田大二郎
  • 丁の目の半次:左とん平
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 出目の勘太:谷幹一
  • 立花喬之助:佐藤佑介
  • 千夏:川島なお美
  • 志保:根本りつ子
  • お柳:森マリア
  • 片瀬堅太郎:佐野圭亮
  • 千鶴:舟倉由佑子
  • お鈴:花島優子(準レギュラー)
  • 北村一平:島英臣
  • すみれ:吉井丈絵
  • お君:彩木優花
  • お梅:武田京子
  • 蛍:浦田久美
  • 中山出雲守:高野真二(準レギュラー)
  • もぐらの久助:井上茂
  • 赤垣伝兵衛:小松政夫
  • 永松左兵衛:中野誠也(準レギュラー)
  • 片平弥平次:西岡德馬(準レギュラー)
  • お蓮:鮎川いずみ(準レギュラー)
  • 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 静加:藤間紫(準レギュラー)
  • 榊原伊織:竹脇無我

スタッフ[編集]

  • 制作:逸見稔
  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、芦沢俊郎、櫻井康裕、土橋成男
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:杉山真太郎
  • 撮影:萩屋信、小林善和、片山顕、原田裕平、都築雅人
  • 美術:鈴木孝俊、三浦鐐二、高見哲也、佐野義和、稲野實、辻野大
  • 録音:神戸孝憲、中川清、小金丸輝貴、木村均、田辺義教、佐藤茂樹
  • 照明:畑下隆憲、伊勢晴夫、大谷康郎、佐々木政一、岩見秀夫
  • 編集:河合和子
  • チーフ助監督:和田圭一、佐藤晴夫、井上泰治、久島和也、梅原重行、渡辺譲、高垣博也
  • 擬斗:菅原俊夫
  • 邦楽監修:中本哲
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:森俊昭、水谷好孝、山本永寿
  • 装飾:渡辺源三、極並浩史、辻俊安、窪田治、籠尾和人
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 進行:宮崎俊弥、松田渡、木岡敦、釣田泰、土生川明弘
  • 記録:中田英子、西村直美、西野敏子、小川加津子、内藤幸子、三橋千尋
  • 演技事務:山下義明、西村尚三
  • 計測:作村龍二、原田国一、松木春吉
  • 整音:加藤正行
  • スチール:深野隆
  • 現像:IMAGICA
  • 協力:京都・大覚寺(第2,8,17,23話)、京都・仁和寺(第3,5話)、江戸独楽:小宮征夫(第4話)
  • 制作協力:東映太秦映像
  • プロデューサー:西村俊一、大庭喜儀、山田勝
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、井上泰治

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • 第12話「金の亡者は悪検校」は欠番となり、再放送されていない。
  • 前作ではまったくのダメ同心だった赤垣のキャラクターが、娘・蛍を登場させるなどして多少和らげられた。第4話で北町奉行所を追われるが、忠相の計らいで第5話から南町奉行所に加わり、それまで小料理屋「たぬき」で顔を合わせる浪人として接していた忠相の正体を知ることとなる。
  • このシリーズから、吉井丈絵(すみれ役)、藤間紫(雪絵の母・静加役)が登場。
  • このシリーズのみ、中野誠也演ずる火付け盗賊改・永松左兵衛役が準レギュラーで登場する。永松自身は第14部にも1話限り登場しているが、このときは別の大部屋俳優が演じた。
  • 初代水戸黄門役の東野英治郎が、第7話「祖父の秘密は大泥棒」でゲスト出演した。
  • 佐野浅夫が同時間枠の「水戸黄門」の3代目黄門役に選ばれたため、第17話「舅も認めた婿手柄」でお役御免を願い出て諸国巡礼に出るという形で降板する(ただし2006年3月20日の最終回スペシャルでは復帰している)。
  • 前2作では小石川養生所員だった片瀬が南町奉行所付き監察医となる。さらに、佐橋の勇退に伴って同心に昇格する。
  • 原田大二郎(筧甚八役)、川島なお美(千夏役)、森マリア(お柳役)がこのシリーズをもって降板する。
  • たぬきのお梅は第11部からの連続出演、部ごとに変わるポジションにありながら3部連続は稀。演じた武田京子(高橋靖子)は第10部でも別役にてレギュラー出演していたことから、自身は4部連続の出演である。
  • 丁の目の半次も第18話で「江戸払」となるが、次の第14部では初回から復帰している。

再放送と欠番[編集]

  • 第12話「金の亡者は悪検校」は、再放送欠番となっている。目の不自由な人への配慮とみられる。

第14部[編集]

大岡越前 第14部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1996年6月17日 - 12月2日(全24回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
企画 逸見稔
監督 山内鉄也
矢田清巳
原作 葉村彰子(原案)
脚本 葉村彰子
大西信行
プロデューサー 五十嵐通夫
大庭喜儀
山田勝
出演者 加藤剛
西郷輝彦
平淑恵
佐藤佑介
てらそま昌紀
左とん平
高橋元太郎
谷幹一
小松政夫
藤間紫
山口崇
テンプレートを表示

大岡越前 第14部」(おおおかえちぜん だい14ぶ)は1996年6月17日から12月2日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全24話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。榊原伊織は長崎に行っており、結城新三郎が長崎から出てきて、養生所をあずかっている。南町奉行所は、夏目甚八が新たに加わり、立花喬之助、医術の心得もある片瀬堅太郎、そして、改心して有能なベテラン同心になった赤垣伝兵衛がいる。第4話で、今は亡き父親がかつて赤垣伝兵衛の下で働く岡っ引きだったという子吉が、赤垣に説得され岡っ引きとなった。なお、丁の目の半次は、再び「たぬき」に戻り店を切り盛りし、密偵の役割も再び続けることになった。榊原伊織は最終話にのみ登場し、陥れられた新三郎を救うことになる。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 雪絵:平淑恵
  • 丁の目の半次:左とん平
  • 志保:根本りつ子
  • お鈴:中野みゆき
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 出目の勘太:谷幹一
  • 立花喬之助:佐藤佑介
  • 夏目甚八:てらそま昌紀
  • 千鶴:舟倉由佑子
  • 片瀬堅太郎:佐野圭亮
  • 北村一平:島英臣
  • すみれ:吉井丈絵
  • 子吉:中村獅童
  • お春:稲村友紀
  • お秋:彩木優花
  • 蛍:坂野友香
  • 赤垣伝兵衛:小松政夫
  • 水野和泉守:高野真二
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 静加:藤間紫
  • 結城新三郎:西郷輝彦
  • 榊原伊織:竹脇無我(最終話のみ)
  • 見雲遊山:森繁久彌(第1話のみ)

スタッフ[編集]

  • 企画:逸見稔
  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:葉村彰子、大西信行、櫻井康裕、吉田剛田上雄山内鉄也、田口耕三、廣澤榮、佐藤五月、中村勝行井上泰治
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:杉山真太郎
  • 撮影:小林善和、片山顕、都築雅人
  • 美術:高見哲也、三浦鐐二、辻野大
  • 録音:佐藤茂樹、面屋竜憲、中川清、木村均、田辺義教
  • 照明:伊勢晴夫、大谷康郎、武邦男、岩見秀夫
  • 編集:河合和子
  • チーフ助監督:梅原重行、六車雅宣、和田圭一、佐藤晴夫
  • 擬斗:菅原俊夫、三好郁夫、土井淳之祐、上野隆三
  • 邦楽監修:中本哲
  • 衣裳:植田光三、米田稔
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:岡田厚詩
  • 装飾:長尾康久、平田俊昭、窪田治、三木雅彦
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:森井千尋、中田英子、西村直美、小川加津子、内藤幸子
  • 進行主任:進藤盛延
  • 進行:宮崎俊弥、松田渡、木岡敦、土生川明弘
  • 演技事務:山下義明
  • 計測:作村龍二、山本辰也、長谷川光徳
  • 整音:神戸孝憲
  • スチール:荒川大介
  • 文芸:皿田明
  • 現像:IMAGICA
  • 刺青:毛利清二(第9話)
  • 騎馬:岸本乗馬センター(第11話)
  • 協力:京都・大覚寺(第9,11,20,21話)、元離宮・二条城(第3話)、御室・仁和寺(第2,16,18話)
  • 制作協力:東映太秦映像
  • プロデューサー:五十嵐通夫、大庭喜儀、山田勝
  • 特技:宍戸大全
  • 監督:山内鉄也、矢田清巳、高倉祐二、金鐘守、井上泰治

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • ベテラン同心に小松政夫演じる赤垣伝兵衛が事実上昇格して第15部に至る。第12部の初登場時のようなダメ同心ではなく、良い意味で枯れた印象の頼れる同心となった。ただし、これ以後も時折、昔の北町奉行の同心時代の事柄に絡む話は登場している。なお、忠相と村上は「源さん」「若」と呼び合い、佐橋とは「孫さん」「お奉行」と呼び合っていたが、赤垣とは「赤垣」「お奉行」と呼び合っている。役者の実年齢は大坂志郎佐野浅夫加藤剛より年上だが、小松政夫は若干年下である。
  • 佐藤佑介演じる立花が同心の“若頭”に昇格する。なお、佐藤も姉・千鶴を演じる舟倉も本作をもって降板した。
  • 新同心・夏目甚八(てらそま昌紀)登場。
  • 第6部に登場した新三郎(西郷輝彦)が復帰している。このシリーズから苗字が設定され、キャラクターも以前のような江戸っ子キャラクターから武士らしい落ち着いたキャラクターに変更された。
  • 志保を演じる根本りつ子がこの部で降板するが、最終回スペシャルでは復帰している。
  • 第1〜4部で榊原伊織の妻・千春を演じた土田早苗が、第3話「将軍様は金魚迷惑」でお金という役でゲスト出演している。
  • 第11〜13部で北町奉行・中山出雲守を演じた高野真二が、老中・水野和泉守役で第1話などに出演している。
  • 第12〜13部でもぐらの久助を演じた井上茂が、第7話「復讐果たす怒りの十手」で盗人・伝次という役の他で、数回ゲスト出演している。
  • 第11話「狐火の五千両」は第3部第6話「狐火の五千両」をそのままリメイクしたものである。
  • 第15話「牛も唸った大岡裁き」では、忠相の病気を案じた与平が忠相の元に牛の乳を届ける際に、乳をヒョウタンの中に入れ揺らした影響でヨーグルト状になり「醍醐」ができるエピソードになっている。また、裁きでは「ヴェニスの商人」の「肉は切り取っても良いが、契約書にない血を1滴でも流せば、契約違反」といった部分を翻案しており、忠相自身がエゲレス(イギリス)の書物で読んだと語っている。
  • 第14部のポスターからTBSのロゴマークが変更され、2014年現在も使用されているのロゴとなった。

第15部[編集]

大岡越前 第15部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1998年8月24日 - 1999年3月15日(全26回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
監督 矢田清巳
山内鉄也
原作 葉村彰子(原案)
脚本 井上泰治
大西信行
プロデューサー 五十嵐通夫(チーフ)
樋口祐三
本間信行
山田勝
出演者 加藤剛
竹脇無我
平淑恵
てらそま昌紀
佐野圭亮
左とん平
高橋元太郎
谷幹一
小松政夫
藤間紫
山口崇
テンプレートを表示

大岡越前 第15部」(おおおかえちぜん だい15ぶ)は1998年8月24日から1999年3月15日までナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L。全26話。

概要[編集]

大岡忠相は鋭い観察力で悪人達からは恐れられ、また町民たちからは人情深い奉行として慕われている。伊織が戻ってきた養生所は、女医師を務めてきた志保に代わり、女蘭法医を目指して医学修行中の見習い医師菊江が加わった。菊江は、医学の道の先輩、南町奉行所同心の片瀬堅太郎と恋仲で、医学を教わっている。南町奉行所同心は、片瀬のほか、熱血漢の夏目甚八と冷静沈着な北島駿介が、よきライバルとして事件解決に協力し合う。そんな若手同心たちを、南町奉行所の束ねとして、忠相からも信頼されるようになった赤垣伝兵衛が、あたたかく見守る。前妻を亡くしてから男やもめを通してきた赤垣だったが、雪絵の母・静加の紹介で、笙子というおおらかで美しい新妻を向かえることになった。小料理屋「たぬき」には、半次の昔の弟分で元泥棒の六助が、新しく板前として働くようになり、密偵としても働いている。

レギュラー出演者[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 雪絵:平淑恵
  • 丁の目の半次:左とん平
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 出目の勘太:谷幹一
  • 夏目甚八:てらそま昌紀
  • 北島駿介:島英臣
  • 片瀬堅太郎:佐野圭亮
  • 隼の六助:4代目桂三木助
  • 笙子:河原崎有稀(現・伊藤榮子
  • 房吉:うえだ峻
  • 太市:水野純一
  • すみれ:吉井丈絵
  • お花:森永明日夏
  • 菊江:弓場沙織
  • 赤垣伝兵衛:小松政夫
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 静加:藤間紫
  • 結城新三郎:西郷輝彦(最終話のみ)
  • 榊原伊織:竹脇無我

スタッフ[編集]

  • 原案:葉村彰子
  • 脚本:井上泰治、大西信行、佐藤五月、櫻井康裕、藤井邦夫、沢橋凛、鶴島光重、久慈俊旭、田上雄
  • 音楽:山下毅雄
  • 題字:朝比奈宗源
  • ナレーター:柴田秀勝
  • 撮影:片山顕、都築雅人、長谷川光徳、小林善和
  • 美術:高見哲也、三浦鐐二、辻野大
  • 録音:木村均、田辺義教、田代博司、佐藤茂樹
  • 照明:亀山譲、大谷康郎、武邦男、畑下隆憲、土居欣也
  • 編集:河合和子
  • ビデオ編集:鍛冶川一夫
  • VE:作村龍二、山本辰也
  • チーフ助監督:六車雅宣、佐藤晴夫、梅原重行、和田圭一
  • 擬斗:菅原俊夫、清家三彦、三好郁夫
  • 邦楽監修:中本哲
  • 衣裳:植田光三
  • 美粧・結髪:東和美粧
  • 装置:岡田厚詩
  • 装飾:平田俊昭、西川由紀夫、渡辺源三
  • 小道具:高津商会
  • かつら:山崎かつら
  • 記録:小川加津子、西村直美、内藤幸子、中田英子
  • 進行主任:進藤盛延、森井敦
  • 進行:土生川明弘、松田渡
  • 演技事務:山下義明
  • 計測:作村龍二、山本辰也、長谷川光徳
  • 整音:神戸孝憲
  • スチール:荒川大介
  • 特技:宍戸大全
  • 文芸:皿田明
  • キャスティング担当:藤田知久、川渕豊喜
  • 技術協力:IMAGICA
  • 能楽:掛川昭二(第1話)
  • 刺青:毛利清二(第1話)
  • 騎馬:岸本乗馬センター(第13,25話)
  • 協力:京都・大覚寺(第8,13,15,17,23話)、元離宮・二条城(第1,13話)、京都・伏見桃山城(第1話)、御室・仁和寺(第6,19話)
  • 制作協力:東映太秦映像
  • プロデューサー:樋口祐三、本間信行、山田勝
  • チーフプロデューサー:五十嵐通夫
  • 監督:矢田清巳、山内鉄也、金鐘守、高倉祐二、井上泰治

作品リスト[編集]

解説[編集]

  • この部以降、フィルム撮影からVTR収録に変更となっている。
  • 第12〜14部と3部連続で大岡家御用人・北村一平役を演じた島英臣の役柄が同心・北島駿介となる。
  • 第6・14部に出演した新三郎(西郷輝彦)が最終話で出演し、伊織の窮地を救うことになる。
    • 第26話(最終話)「帰って来た友情」では、江戸の町で疱瘡が流行し、伊織は、人痘法という新しい治療法を試すことを提案するが、保守的な奥医師たちは猛反対し、伊織は、彼らの罠に落ち牢へ。そんな折、長崎で医学修業を終えた新三郎が帰って来て友を救う。
  • C.A.Lのプロデューサー・五十嵐通夫と女優・水野久美の長男、水野純一が太市役で出演している。
  • この第15部からTBSのロゴ部分がマイナーチェンジされた。また、Nationalの下の松下電器・松下電工の書体が一回り小さくなっている。

ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル[編集]

大岡越前 ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日18:55 - 20:54(119分)
放送期間 2006年3月20日
放送国 日本の旗 日本
制作局 TBS
企画 中尾幸男
製作総指揮 松下正治
監督 矢田清巳
脚本 櫻井康裕
プロデューサー 藤田知久
樋口祐三
進藤盛延
出演者 加藤剛
竹脇無我
山口崇
佐野浅夫
高橋元太郎
左とん平
平淑恵
根本りつ子
佐野圭亮
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
テンプレートを表示

大岡越前 ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル」(おおおかえちぜん なしょなるげきじょう50しゅうねんきねんとくべつきかくすぺしゃる)は2006年3月20日ナショナル劇場で放送された時代劇。製作はC.A.L

キャスト[編集]

  • 大岡忠相:加藤剛
  • 榊原伊織:竹脇無我
  • 徳川吉宗:山口崇
  • 佐橋孫兵衛:佐野浅夫
  • すっとびの辰三:高橋元太郎
  • 丁の目の半次:左とん平
  • 大岡雪絵:平淑恵
  • 志保:根本りつ子
  • 片瀬堅太郎:佐野圭亮
  • 駒造:島英臣
  • 高木保之進:高井清史
  • すみれ:吉井丈絵
  • 英太:芦田昌太郎
  • おとよ:坪井木の実
  • おひさ:島美布由
  • 藩士:山田幸隆
  • 藩士:田井克幸
  • おみよ:山内明日
  • 楓:西田ひかる
  • 月光院:伊藤榮子
  • お庭番頭:栗塚旭
  • 弥之助:峰岸徹
  • 小萩:黒坂真美
  • 鮫七:須藤雅宏
  • 千夏:美栞了
  • 丑松:伊達達広
  • 阿部和泉守:鈴木瑞穂
  • 西尾豊後守:滝田裕介
  • 徳川通春夏原遼
  • 岬大介:頼三四郎
  • お柳:東てる美
  • 伊三郎:伊吹吾郎
  • 野田瓔石:林与一
  • 土屋山城守:里見浩太朗
  • 窪田弘和 
  • 山本辰彦 
  • 矢部義章 
  • 川上真人 
  • 三浦英明 
  • 安藤紀美子 
  • 吉村美奈子 
  • 清水万理 
  • 平井三智栄 
  • 梅原真子 
  • 金子礼 
  • 佐野満弥子 
  • 中村彰宏 
  • 大音奈々 
  • 高島和男 
  • 樋口英里 

スタッフ[編集]

  • 製作:加地隆雄
  • 企画:中尾幸男
  • 脚本:櫻井康裕
  • 音楽:山下毅雄
  • ナレーター:鈴木史朗
  • 撮影:山本辰也
  • 美術:高見哲也
  • 録音:中川清
  • 照明:畑下隆憲
  • 編集:藤原公司
  • チーフ助監督:和田圭一
  • 邦楽監修:中本哲
  • 日本舞踊:若柳錦秀
  • 擬斗:菅原俊夫
  • 監督助手:喜田川隆義
  • 撮影助手:杉原典彦、池田薫
  • 録音助手:田代博司、中近一慶
  • 照明助手:稲津武、渡辺行洋、加藤真吾
  • 装置:野本志郎
  • 装置助手:福田敏郎
  • 装飾:三木雅彦
  • 装飾助手:多田明日香
  • 小道具:高津商会
  • 美粧:中野進明
  • 美粧助手:中村清敷
  • 結髪:福本るみ
  • 結髪助手:森美登里
  • かつら:山崎かつら
  • 衣装:植田光三
  • 衣装助手:中沢麻美
  • スプリクター:小川加津子
  • スチール:荒川大介
  • VF:横山丈浩
  • ビデオ編集:高田晴伸
  • 整音:神戸孝憲
  • 整音助手:田辺義教
  • 演技事務:山下義明
  • 文芸担当:皿田明
  • 番組宣伝:河野浩之
  • プロデューサー補佐:長崎洋二郎、浦壁浩之、八島賢、森井敦
  • 進行:世古美智子
  • 協力:元離宮二条城姫路市好古園、国宝・姫路城、姫路フィルムコミッション、東映太秦映画村
  • 技術協力:IMAGICAウェストオフィシャル・オーカー
  • 制作協力:東映太秦映像オフィス・ヘンミ
  • プロデューサー:藤田知久、樋口祐三、進藤盛延
  • 監督:矢田清巳

解説[編集]

  • 大岡忠相が徳川吉宗の任命により、これまでの南町奉行から寺社奉行大名に昇進し、このスペシャルが事実上の最終回にあたる。
  • 登場人物の設定が、同心を辞め巡礼に出たはずの佐橋が復活しているうえに、志保が復帰した。また役者は違いながらも、千夏、お柳、さらには伊三郎が復活している。
  • 第1部第2話「町火消誕生」で描かれた町火消し創設の話が再登場するなど、第15部までのストーリーから見ればアナザーストーリー的な側面もある。
  • 第3部まで政吉を演じた里見浩太朗が忠相を支える老中・土屋相模守役でゲスト出演している。
  • 加藤剛の息子である夏原遼、頼三四郎が父との共演を果たした。
  • 加藤剛(大岡忠相役)、高橋元太郎(すっとびの辰三役)は、全シリーズ・2時間スペシャル通しての出演である。
  • 佐野浅夫、高橋元太郎、伊吹吾郎の3人は『水戸黄門』でも藤林無門水戸光圀うっかり八兵衛渥美格之進として共演している。
  • シリーズを通して唯一のハイビジョン作品。
  • 2013年3月6日にBS-TBSで再放送された(時間帯は18:00-19:54)。

テーマ曲[編集]

山下毅雄作曲のテーマ曲は、旋律がバイオリン、口笛、 女声コーラスで奏でられる。 それまでの時代劇のテーマ曲とは一風変わった曲調で知られる。

口笛は山下自身のもの (但し、最終回スペシャルでは新録音の上、 山下が放送前年に故人となり佐野博美によるものになっている)

このテーマはオープニングに使用されたものだけでも、音源は5種類がある。

1. 2よりも主旋律の口笛が強調され、効果音が少ないもの。

○現在、第1部第3話「謎の父子鶴」(OP/EDのカットが無い)でのみ確認できる。

2. 前半の主旋律は口笛が強調された初期バージョン。

○第1部〜第5部

3. 前半の主旋律がバイオリンが強調されたものに変わり、 曲のテンポが早くなる。 もっとも長い期間使用されたバージョン。

1)第6部から第14部まで
2)第9部、第10部15〜23話(未確認)

第11部1〜10話、同12話、同14話〜15話。 現状では、同21〜22話は未確認。

第7部から第14部までに使用したものの女声コーラスがないバージョン。

4. リズムセクションが打ち込み音源になったステレオ音源。 前半の主旋律はシンセサイザーが奏で、後半の主旋律は口笛と女声コーラスによるもの。

○第15部

5. 曲調・アレンジはオープニング第3期の音源とほぼ変わらない。 途中女声コーラスが挿入されるロングバージョン。 エンドコーダも異なる。

○ナショナル劇場50周年記念特別企画スペシャル

ナレーション[編集]

  • 大岡越前の歴代ナレーターは、同時期の「ナショナル劇場」におけるC.A.L制作時代劇作品(「水戸黄門」、「江戸を斬る」など)のナレーションも担当している。

視聴率[編集]

  • 放送ごとの最高視聴率
第5部初回(1978年2月6日放映)の31.6%。

数字はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区。

関連商品[編集]

DVDボックス[編集]

2006年から竹書房を販売元にして、第5部まで販売されている。前述の通り、第1部第3話と第2部第22話を除いた第1部第1話〜第3部第15話までは、オープニングとエンディングを短縮した再放送素材のみ残ったため、それが収録されている。第4部以降は、ナレーションや不適切な用語の音消し処理等がなされた再放送素材が用いられている。また、各部とも特典として、番組関係者のみに配られた番組資料小冊子の復刻版が封入されている。

  • 大岡越前第一部(2006年3月24日発売)ディスク7枚
  • 大岡越前第二部(2006年11月24日発売)ディスク7枚(初期ロットのみ第22話「幻術師」収録)
  • 大岡越前第三部(2007年11月24日発売)ディスク8枚
  • 大岡越前第四部(2012年5月25日発売)ディスク7枚
  • 大岡越前第五部(2013年5月24日発売)ディスク7枚

サウンドトラック[編集]

2002〜2003年にかけてキングレコードから「オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前」シリーズが4つ販売され、2007年にアスタエンタテインメントから「大岡越前 オリジナルサウンドトラック」が販売されている。

  • オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前(2002年2月28日発売)ディスク1枚 収録時間44分
  • オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前 暗闘編(2002年12月25日発売)ディスク1枚 収録時間40分
  • オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前 抒情編(2002年12月25日発売)ディスク1枚 収録時間38分
  • オリジナル・サウンド・トラック 大岡越前 ファイナル・セレクション(2003年3月26日発売)ディスク1枚 収録時間41分
  • 大岡越前 オリジナルサウンドトラック(2007年5月9日発売)ディスク2枚 収録時間93分

CSでの再放送とハイビジョン化[編集]

2013年10月より、時代劇専門チャンネルにおいて全15部のハイビジョンによる放送が決定した。2012年初頭から2013年の春ごろにかけてTBSチャンネルで放送された際には、一部ナレーション等が削除された放送素材で第1部から第3部までをループで放送するにとどまっていた。また、シリーズの全作品が放送されるのは、2003年に、TBSチャンネルにおいて標準画質で放送されて以来のことである。

時代劇専門チャンネルの放送素材は、従前の標準画質(SD)ビデオを単純に拡大(アップスケーリング)したものではない。時代劇専門チャンネルがハイビジョン放送になった頃から多くの古い時代劇をフィルムからHDリマスターしたように、「大岡越前」もフィルムから改めてHDリマスターしたものである。これは、フィルムの質感を残しながらも、現行のハイビジョン番組とほぼ遜色のない精細画質となっている。なお、ビデオ収録となった第15部については、HDリマスターの詳細は不明である。また、第1部第3話と第2部第22話を除いた第1部第1話〜第3部第15話までは、オープニングとエンディングを短縮した再放送素材のみ残ったため、端役やスタッフの詳細が不明である(これはDVDボックスでも同様である)。

音質については、DVDボックスと比べて、第1部〜第2部は極めて良好であるが、第3部は音がこもった状態で放送された。第5部も、音質が若干悪い回がある。

これまで再放送などで欠番扱いされたもののうち、1作品を除き放送が予定されている。

  • 第1部:2013年10月より、全話放送
  • 第2部:2013年11月より、第22話(DVDボックスでは初期のロットにのみ収録され、その後削除)を除く全27話放送
  • 第3部:2013年12月より、全話放送(音質が非常に劣化しており、DVDボックスの音質の方が良い)
  • 第4部:2014年2月より、全話放送
  • 第5部:2014年3月より、全話放送(一部音質が劣化した回がある)
  • 第6部:2014年4月より、全話放送

関連項目[編集]

外部リンク[編集]