スターウルフ
『スターウルフ』は、SF作家エドモンド・ハミルトンによるスペースオペラ。
目次 |
[編集] 小説
- The Weapon from Beyond (『さすらいのスターウルフ』) 1967年
- The Closed Worlds (『さいはてのスターウルフ』) 1968年
- World of the Starwolves (『望郷のスターウルフ』) 1968年
- 以下邦訳
第4巻『Run Starwolf』は、ハミルトンが1977年2月1日に執筆途中で死去したために未完の絶筆となってしまった。
[編集] 概要
高重力惑星ヴァルナで生まれたヴァルナ人はすべて、驚異的な敏捷性と怪力、強靭な肉体をもち、凶悪無比の略奪行為を生業としていた。彼らは「スターウルフ」と呼ばれ、全宇宙で忌み嫌われ、恐れられていた。地球人でありながらヴァルナで生まれ育ったモーガン・ケインは、スターウルフの一員として悪徳の限りを尽くしていた。だが、分け前をめぐるいざこざから、仲間の一人を殺してしまう。かつての仲間は、ケインを裏切り者と呼び、彼を殺そうとする敵となった。
傷を負いながらも、宇宙船で辛くも逃走したケイン。だがその宇宙船も破壊され、ケインは宇宙服を着込み、単身で船から脱出する。
宇宙空間を漂流するケインを拾ったのは貧しき惑星、地球の外人部隊の宇宙船だった。外人部隊のリーダー、ジョン・ディルロは、一目でケインの正体をスターウルフであると見抜いた。だが、ディルロはケインを殺さず、そのまま連れて行く事にした。ウルフの手口を知っているケインが傭兵の仕事に役に立つと考えたのだ。
こうしてケインは、ディルロ以外には素性を隠したままで外人部隊の一員となった。そしてスターウルフたちも、仇であるケインを追い続けているのだ。
[編集] テレビ番組
『スターウルフ』は、上記の小説を原案として、1978年(昭和53年)4月2日から同年9月24日まで読売テレビ制作、日本テレビ系で毎週日曜日19:00 - 19:30に全24話が放送された、円谷プロダクション製作、三洋電機提供の特撮テレビ番組。円谷プロ創立15周年を記念して製作された本作品は、映画『未知との遭遇』や『スター・ウォーズ』のヒットをはじめとするSF映画ブームを反映して企画された。監修に宇宙ロケット工学の糸川英夫を迎え、対象年齢を高めに設定、1クールごと完結の連続ドラマの体裁をとり、映像表現やストーリー展開に数々の新機軸を盛り込むというそれまで日本になかったタイプの本格SFドラマとしてスタートしたが 、裏番組の『SF西遊記スタージンガー』などを相手に視聴率は低迷し、第14話より『宇宙の勇者 スターウルフ』に改題。コメディーリリーフとしてロボット(コンパチ)を登場させたり、18話以降は一話完結のわかりやすいストーリーにするなど、対象年齢を下げた路線変更を行ったものの奏功せず、当初の予定(4クール)を大幅に下回り終了して『びっくり日本新記録』を再開することになった。
“SFという言葉は古い”という糸川によって、宇宙飛行士を意味する「アストロノート」にちなんだ「アストロノーティカドラマ」という新語が作られ、「アストロノーティカシリーズ」と謳ったが、以後他のシリーズ作品が作られることはなかった。
原作小説では「スターウルフ」という言葉(名詞)は宇宙の無法者たるヴァルナ人の総称・異名として使われていたが、本作では主人公ケンを指す固有名詞=通り名としている。
[編集] ストーリー
宇宙の略奪集団ヴァルナ星の戦闘部隊ウルフアタッカーが地球を襲撃した。その作戦行動中、アタッカーのエースで「スターウルフ」の異名を持つモーガン・ケンは、僚友であり恋人の兄でもあるスサンダーをトラブルから射殺してしまう。逃走したケンは裏切り者としてウルフアタッカーから追われる立場に。かつては恋人であったリージャも兄の仇としてケンの命を狙う。
間一髪で脱出には成功したものの、宇宙服一つで宇宙空間を漂うこととなったケンは、地球の傭兵集団スペース・コマンドの宇宙船、バッカスIII世号に救助される。だが、ケンの不審な態度にスペース・コマンドの面々は疑惑の目を向けはじめる。しかしキャプテン・ジョウはケンの正体を察しながらも彼をかばい、スペースコマンドの一員として迎え入れる。
[編集] キャスト
- スペース・コマンド
- ヴァルナ軍団
- ササール帝国軍
- ヨローリン大尉:村松克巳
- ナレーター
[編集] スタッフ
- 企画:円谷皐、佐野寿七、円谷粲
- 原案:エドモンド・ハミルトン「スターウルフシリーズ」(早川書房刊)
- 監修:糸川英夫
- 音楽:前田憲男
- 技斗:大塚秀宣、渡辺安章
- 特撮監督:佐川和夫
- 視覚効果:中野稔(デンフィルム・エフェクト)
- 操演:沼里企画
- MA:セントラル録音
- 現像:東京現像所
- 協力:美津濃スポーツ、ミサワホーム、日本ユニバック
- 制作プロデューサー:円谷粲、宍倉徳子
- プロデューサー:加藤弘三 (YTV) 、大橋益之助(電通)
- 制作:よみうりテレビ、円谷プロ
[編集] 主題歌
[編集] 全話放送データ
[編集] スターウルフ
| 放送日 | 視聴率 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト俳優 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1978年 4月2日 |
8.8 | 1 | さすらいのスターウルフ | 阿部桂一 | 深沢清澄 | 高石裕子 杜澤泰文 山本恵子 安保幸宏 |
| 4月9日 | 6.2 | 2 | 銀河を駆けろ! バッカスIII世 | 若槻文三 | 折口亜矢 鈴木真代 門脇三郎 |
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| 4月16日 | 6.3 | 3 | 今 果てしない宇宙へ! | 山浦弘靖 | 金谷稔 | 平田昭彦 長沢大 島崎奈々 大神真 折口亜矢 鈴木真代 |
| 4月23日 | 7.9 | 4 | 恐怖の恒星間航行 | 荒木芳久 | 島崎奈々 | |
| 4月30日 | 4.8 | 5 | スーパーウェポンの秘密 | 阿部桂一 | 深沢清澄 | 佐藤蛾次郎 きくち英一 多宮健二 |
| 5月7日 | 4.6 | 6 | 危険な宇宙案内人 | 若槻文三 | 村松克己 多宮健二 福永行雄 奈良光一 |
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| 5月14日 | 3.5 | 7 | 愛と憎しみの宇宙 | 山浦弘靖 | 金谷稔 | 村松克己 島崎奈々 久保田鉄男 福永行雄 奈良光一 山中正樹 |
| 5月21日 | 4.1 | 8 | 死を呼ぶブラックホール | 村松克己 島崎奈々 |
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| 5月28日 | 4.1 | 9 | 熱と光の宇宙ページェント | 若槻文三 | 深沢清澄 | 村松克己 |
| 6月4日 | 6.1 | 10 | 宇宙を燃やす大激戦 | 荒木芳久 | 村松克己 草野大悟 海野かつを 富川澈夫 きくち英一 |
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| 6月11日 | 6.1 | 11 | 未知の星の地雷原 | 阿部桂一 | 金谷稔 | 村松克己 |
| 6月18日 | 5.7 | 12 | 惑星ミサイルに賭けた命 | 若槻文三 | 村松克己 小笠原弘 沢村正一 北見治一 |
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| 6月25日 | 7.5 | 13 | 大爆発0秒前! | 荒木芳久 | 村上幹夫 荒瀬寛樹 福永行雄 奈良光一 山中正樹 |
[編集] 宇宙の勇者 スターウルフ
| 放送日 | 視聴率 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト俳優 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7月2日 | 6.0 | 14 | 宇宙に浮かぶ黒い竜 | 長坂秀佳 | 深沢清澄 | 田中幸四郎 斉藤浩子 立花美英 中村良二 |
| 7月9日 | 7.9 | 15 | いん石群への恐怖の突入 | 田中幸四郎 斉藤浩子 中村良二 田中忠義 |
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| 7月16日 | 5.4 | 16 | 二つの顔のサイモナイト | 金谷稔 | 高杉玄 池田駿介 田中幸四郎 斉藤浩子 中村良二 田中忠義 |
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| 7月30日 | 4.2 | 17 | いざ! 黒い星の決戦 | 田中幸四郎 斉藤浩子 中村良二 田中忠義 |
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| 8月6日 | 4.6 | 18 | パニック! 空気を盗まれた惑星 | 若槻文三 | 深沢清澄 | 萩原竹夫 永谷悟一 石井勇 猪野塚弘之 |
| 8月13日 | 3.7 | 19 | ケンを狙う赤い流星 | 大山のぶ代 酒井昭 石川智子 謝秀容 |
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| 8月20日 | 6.0 | 20 | 純金ロボットGC301 | 長坂秀佳 | 金谷稔 | 佐野光洋 琳大興 白石のり子 |
| 9月3日 | 6.3 | 21 | 悲劇の宇宙恐竜ニポポ | 北川陽一郎 津野哲郎 穴原正義 川井朝霧 |
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| 9月10日 | 5.0 | 22 | 灼熱地獄・地底人を救え! | 山浦弘靖 | 深沢清澄 | 木田三千雄 中林義明 倉富勝士 |
| 9月17日 | 5.8 | 23 | 謎の惑星半獣人 | 安藤豊弘 | 浅沼晋平 宝蔵寺三千代 多宮健二 |
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| 9月24日 | 8.3 | 24 | 大宇宙・宿命の対決 | 長坂秀佳 | 富田浩太郎 植木悦子 山本恵子 生沢雄史 佐田豊二 伊藤譲二 |
[編集] 備考
- ケン役を演じた東竜也は亜細亜大学在学中に『パンチDEデート』への出演がきっかけで、芸能事務所からスカウトされた経歴の持ち主でもある。1977年の東宝映画『惑星大戦争』において轟天号の無名兵士役で俳優デビュー。本作への出演が決まったことで、SF作家の小松左京から「東竜也」の芸名を名付けられ、本作の終了後には『明日の刑事』にレギュラー出演していたが、1980年代には本名の村嶋修で芸能活動を行っていたことが確認されている。
- ダン役を演じていた湯川勉は、宍戸錠の付き人を務めていた関係から、本作で俳優デビューを果たすことになった。
- ヒメ役には当初、荒木由美子がキャスティングされていた。
- バッカスIII世号の船内各種モニター画面には、日本ユニバックが開発したメインフレームコンピュータの端末機が使われている("UTS400"の表示)。ササール帝国軍の基地設備としても、磁気テープ装置をはじめとするコンピュータ本体が見受けられる。
- 目玉となる宇宙やメカニックの特撮に新技術を多く導入したが、その手間ゆえか、タイトルバックの映像が放送までに完成しておらず、初期には止め絵が多用されている。
- 劇中におけるウルフアタッカーのミニチュア群は、ポピーによるソフトビニール製の特注品も併用されており、100機余りの機体が特撮班に提供されていた。
- 第1クールでスペースコマンドが着用していた制服は、美津濃スポーツ製のスキーウェアを素材としており、同時期に製作された『恐竜戦隊コセイドン』においても、コセイダーの衣装の素材に使われていた。
- 第1 - 13話までの構成は『月光仮面』や『愛の戦士レインボーマン』などで定着した1クール完結方式による連続ストーリーを採用。第14 - 17話までは、長坂秀佳が『マグマ大使』と同様の4話完結方式で担当、第18話以降は、円谷作品の伝統でもある1話完結方式が採られた。
- 第1-3話は、阿部桂一・若槻文三・山浦弘靖の共作による1冊の脚本が、放送用に3分割されており、脚本のサブタイトルは「蒼い地球」と記されている。完成作品では省略されているが、脚本の冒頭にはナレーターによる状況説明が存在しており、惑星間における資源争奪戦の到来を視聴者に伝えることで、ウルフアタッカーの地球襲来が描かれる構成となっていた。
- 第11話は、阿部桂一名義と、荒木芳久名義による、同一内容の脚本が別々に存在している。単なる誤植なのか、それとも共作であったのかは、未だ不明である。
- 第12話でササール星の若き兵士役を演じた沢村正一は、引田天功のマジックショーにおけるアシスタント業が、現在では本職となっている。
- 7月23日には、プロ野球のオールスターゲームが、8月27日には、第1回目の24時間テレビ 「愛は地球を救う」が放送されるのに伴い休止となることで、本作は半年間の放送にも関わらず全24話で終了することになった。放映開始当初、『びっくり日本新記録』から引き続き単独で番組を提供していた三洋電機は、7月30日放送の第17話を最後にスポンサーから撤退した。8月6日放送の第18話以降からは、ポピーや金鳥などのスポンサーを無理矢理に集めて、放送を継続していた様子も伺える。後番組として再開した『びっくり日本新記録』も、三洋電機はスポンサーに復帰せず、複数社の提供で放送された。
[編集] 参考資料
- スターウルフLD-BOX解説書
- 恐竜戦隊コセイドンLD-BOX解説書
- 円谷プロ特撮大艦
- 特撮視聴率補完 By@Wiki
| 読売テレビ制作・日本テレビ系列 日曜19時台前半枠 | ||
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| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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びっくり日本新記録(第2期) (1978年4月 - 8月) |
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