トラ

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?トラ

ベンガルトラ Panthera tigris tigris
種の保全状態評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
画像:Status iucn3.1 EN.svg

P. t. altaica シベリアトラ
P. t. amoyensis アモイトラ
P. t. sumatrae スマトラトラ

CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Image:Status iucn3.1 CR.svg

P. t. balica バリトラ
P. t. sondaica ジャワトラ
P. t. virgata カスピトラ

EXTINCT (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Image:Status iucn3.1 EX.svg
分類
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
亜門 脊椎動物亜門 Vertebrata
哺乳綱 Mammalia
ネコ目 Carnivora
亜目 ネコ亜目 Feliformia
ネコ科 Felidae
亜科 ヒョウ亜科 Pantherinae
ヒョウ属 Panthera
トラ P. tigris
学名
Panthera tigris
(Linnaeus, 1758)
和名
トラ
英名
Tiger


トラ(虎、Panthera tigris)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネコ目(食肉目)ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類。特定動物

目次

[編集] 分布

分布。橙が1900年時点、赤が1990年時点のもの。
分布。橙が1900年時点、赤が1990年時点のもの。
  • P. t. altaica シベリアトラ

中華人民共和国北東部、朝鮮民主主義人民共和国(分布しない可能性もあり)、ロシア南西部

  • P. t. amoyensis アモイトラ

中華人民共和国南部および西部

  • P. t. corbetti マレートラ

カンボジアタイ、中華人民共和国南部、ベトナムマレーシアマレー半島)、ラオス

  • P. t. tigris ベンガルトラ

インド、中華人民共和国南部、ネパールバングラデシュ

  • P. t. sumatrae スマトラトラ

インドネシアスマトラ島

[編集] 形態

全長240-330cm。体重オス180-310kg、メス80-160kgだが亜種によって体長、体重は異なり北に分布する亜種の方が大型になる傾向がある(ベルクマンの法則)。ネコ科最大種。メスよりもオスの方が大型になる。背面は赤味がかった黄色や赤褐色の体毛に、黒い横縞模様が入る。傾向としては北方系の亜種は体色が薄く、南方系の亜種は黄色というよりもオレンジ色がかり色味が強い。縞模様は藪等では周囲に溶けこみ輪郭を不明瞭にし保護色になり、獲物に気付かれずに忍び寄ることに適している。

吻端は太短く、顎の力は強い。前肢の筋肉が発達し、前肢の爪は長く獲物を押さえることに適している。後肢が発達し、跳躍力は高い。

最大亜種と言われる。体毛が長く、腹面は脇腹も含めて白い体毛で覆われる。尾は白と黒の体毛で覆われる。

  • P. t. tigris ベンガルトラ

背面はオレンジや赤褐色、腹面は白色がかった体毛で覆われる。

  • P. t. sumatrae スマトラトラ

現生亜種では最小亜種。側頭部の体毛が長いが、頸部の鬣は短い。縞が細かい。

[編集] ホワイトタイガー

ホワイトタイガーはアルビノとは異なり、基亜種の白化型である。ホワイトタイガーは、普通のトラでは黄色になる部分の毛が白く、且つ黒縞の色が薄い。元々本種は北方の寒冷地で誕生した(トラの北方起源説)とされ、保護色として体毛が白くなる遺伝子を持っていることは、特に驚くべきことではない。 なお、白化型の遺伝にはメンデルの法則が当てはまるとされる。

ホワイトタイガーはインドでは神聖なものとされ、中国(およびその影響で日本)でも白虎(びゃっこ)として崇められた。また近年はサーカスの目玉として脚光を浴びた。現在も各地の動物園で飼育されている。トラ自体の個体数が少ないため、野生で見られるのは稀である。

[編集] 亜種

  • Panthera tigris altaica Temminck, 1844 シベリアトラ、アムールトラ、チョウセントラ
  • Panthera tigris amoyensis Hilzheimer, 1905 アモイトラ(絶滅?) South China tiger
  • Panthera tigris corbetti Mazák, 1968 マレートラ 
  • Panthera tigris sumatrae Pocock, 1929 スマトラトラ Sumatran tiger
  • Panthera tigris tigris (Linnaeus, 1758) ベンガルトラ 

[編集] 絶滅亜種

  • Panthera tigris balica (Schwartz, 1912) バリトラ Bali tiger
  • Panthera tigris sondaica (Temminck, 1844) ジャワトラ Java tiger
  • Panthera tigris virgata (Illiger, 1815) カスピトラ Caspian tiger

[編集] 生態

のびをする亜種アムールトラ
のびをする亜種アムールトラ

森林や藪地に生息する。群れは形成せず、繁殖期以外は単独で行動する。広大な縄張りを形成して生活し、オスの縄張りの中に複数のメスの縄張りが含まれることもある。縄張りの中を頻繁に徘徊し、糞や爪跡を残す、尿を撒く等して縄張りを主張する。温暖な地域に生息する個体は避暑のため水浴びを好み、泳ぎも上手い。

食性は動物食で、哺乳類(小型から中型のシカイノシシ)等を主に食べるが、大型のシカやガウル、アジアゾウやサイの幼獣等の大型の獲物を捕らえることもある。家畜や人を襲うこともある。縄張りを徘徊し獲物を探す。獲物を発見すると茂み等に身を隠し近距離まで忍び寄る。その後獲物に向かい跳躍して距離を詰め、獲物の側面や背面に肉薄した状態から前肢で獲物を押さえつける。小型の獲物に対しては咽頭部を噛み続けることにより窒息死させ、大型の獲物は頸部に噛みつき倒す。獲物は茂みの中等に運んでから食べる。大型の獲物は数日に分けて食べる。

繁殖形態は胎生で、1回に3-4頭の幼獣を産む。繁殖期は熱帯地帯では周年、シベリアなど北方では11月から4月に訪れる。発情している2日ほどの期間に100回以上交尾する。妊娠期間は103日程。メスのみで幼獣を育てる。幼獣は生後18ヶ月程は母親と一緒に過ごし、生後2年程は母親の縄張り内で生活する。トラは非常に手厚く子育てをすることで知られており、このことから非常に大切なものを指す「虎の子」という言葉が生まれた。生後3-4年程で性成熟する。

[編集] 人間との関係

開発による生息地の破壊またそれに伴う獲物の減少や、毛皮目的の乱獲、人間を殺傷する動物としての駆除等により生息数は激減している。

[編集] トラを用いたことわざ・慣用句

  • 「虎の威を藉る狐」
  • 「前門の虎、後門の狼」
  • 「虎視眈々」
  • 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
  • 「虎は千里往って千里還る」
  • 「虎に翼」
  • 「虎を養って虎に噛まる」
  • 「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」
  • 「虎になる」
  • 「虎の尾を踏む」
  • 「虎の子」
  • 「虎の髭をひねる」
  • 「張り子の虎」

[編集] 雑学

  • 一休宗純が元ねたの一休噺屏風に描かれた虎を退治するよう言われ、「後ろから追い出してください」と答える頓智が有名である。アニメ一休さん」でも足利義満が同様のことを発言し、一休を困らせようとしたが、この言葉で切り崩す話がある。
  • 豊臣秀吉の家臣加藤清正朝鮮出兵中にトラ狩りをした逸話は良く知られている。これにあやかり、明治時代以降、多くの日本人がトラ狩りを行っている。中でも旧尾張藩主の徳川義親シンガポールでトラ狩りを行い、「トラ狩りの殿様」として知られている。
  • 2003年の「今年の漢字」は、阪神タイガースの18年ぶり優勝による全国フィーバーの影響で「」となった。
  • 「警戒ロープ」はその色(黄色と黒)から、「虎ロープ(トラロープ)」と呼ばれることがある。同様にセーフティーコーン(パイロン)間を繋ぐ縞模様の棒も「トラバー」と呼ばれる(工事現場などで使用されている)。
  • 本文内でも記されているとおり、日本ではトラの体色は「」と表わされるが、実物および写真を見ても厳密には黄色ではなく、ある程度誇張されたあるいは比喩的な表現である。アメリカではトラの体色はオレンジと黒、とされる。トラをモチーフにしたスポーツチームのチームカラーもNFLシンシナティ・ベンガルズのようにオレンジと黒の2色となることが多い。日本での「黄と黒」の表現が何に由来するかは不明である。

[編集] 虎に関係する団体名

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク