サイ
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シロサイ(Ceratotherium simum)
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サイ(犀; 英語: rhinoceros もしくは rhino (ライノー); ギリシア語: ῥινόκερως 「鼻に角を持つもの」の意[1])は、奇蹄目サイ科(Rhinocerotidae)に属する哺乳類の総称。
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分布 [編集]
世界には5種類のサイが現存しており、アフリカ大陸(シロサイ、クロサイ)、インド・ネパール(インドサイ)、東南アジア(ジャワサイ、スマトラサイ)に分布している。
形態 [編集]
ゾウに次ぐ大型の陸棲哺乳類であり、最大の種であるシロサイは体長4m、体重2.3tに達する(最大で3.6tという記録がある)。巨体に似合わず最高時速50kmで走ると言われる。サイの皮膚は非常に分厚く硬質で、体全体を鎧のように覆っている。その皮膚はあらゆる動物の中でも最硬といわれ、肉食獣の爪や牙を容易には通さない。加えて成獣は大きな体躯を持つことにより、肉食獣に襲われて捕食されることはあまり多くはない。[2]
頭部には1本または2本の硬い角を持つ。成分を見ると角は骨ではなく、むしろ人間の髪の毛や爪に近い。表面から中心部までの全体が、体毛や蹄と同じく、皮膚の死んだ表皮細胞がケラチンで満たされてできた角質で構成されている。そのためウシなどの角とは違い、折れても時間が経てば再生される。動物園では飼育員の安全のため(主な用途が外敵排除でないとはいえ、暴れると角を振り回すことがあり、ぶつけられると死傷も在りうる)、野生および保護区では角を目当てとした密猟防止のために、意図的に角を切り落とすこともある。
目は小さく視力は弱いが、鋭い嗅覚と聴覚をもつ。
生態 [編集]
夜行性であり、草や葉を主食とする。基本的に単独で生活するが、草原で生息するシロサイは小さな群れをつくることがある。雄は通常、縄張りを持ち、尿でマーキングすることで縄張りを主張する。
分類 [編集]
世界には5種類のサイが生存している。
- クロサイ属 Diceros
- Diceros bicornis クロサイ
- 生息域はアフリカのみ。
- シロサイ属 Ceratotherium
- Ceratotherium simum シロサイ
- 生息域はアフリカのみ。
- スマトラサイ属 Dicerorhinus
- Dicerorhinus sumatrensis スマトラサイ
- 体長 2.5 - 3.2 m、体高 1.1 - 1.5 m、体重約 1.5 t のサイ科最小種。前後 2 本の角をもつ。タイ、スマトラ、カリマンタンなどの東南アジアの森林に生息している。木の葉が主食。森林伐採や密猟により、絶滅の危機に瀕している。
- インドサイ属 Rhinoceros
- Rhinoceros unicornis インドサイ
- 生息域はネパールとインド北東部。
- Rhinoceros sondaicus ジャワサイ
Status [編集]
- ワシントン条約附属書I
人間との関係 [編集]
現生のサイは5種で、そのいずれもが絶滅の危機に瀕している。生息数減少の主な原因は人間による乱獲であり、現在でも角を目当てにした密猟が絶えない。
角は工芸品や漢方薬の材料(犀角)として珍重され(もっとも角に薬としての効用は実はほとんどない)乱獲が進んでいる。サイ科の5種すべてが絶滅の危機にあり、ジャワサイ、クロサイ、スマトラサイの3種が絶滅危惧 IA 類に指定されている。とりわけ、ジャワサイ Rhinoceros sondaicus は地球上で最も数が少ない大型獣として知られており、1967年から1968年に行われた調査では生息数が 25 頭まで減少したとされた。あらかじめ角を切り落としておくことで密猟されないようにする保護対策が行われている。
鳴き声 [編集]
サイはほとんど鳴かないが、稀に(主に寂しいとき)子供を中心に高い声で鳴くことがTV番組探偵!ナイトスクープで紹介されている(この声が「シュニーン」と聞こえたことから今後サイの鳴き声は「シュニーン」で統一しようと番組内で扱われた)。
脚注 [編集]
- ^ ῥινος 「鼻」+ κέρας 「角」
- ^ 1985年から1995年の間にインドのカジランガ国立公園において行われた調査では、インドサイのトラによる捕食が密猟に次ぐ脅威になっているとの報告があり、178頭のサイが公園内で虎の被害に遭ったと報告している。ただし、この中の149頭(83.7%)は幼獣である [1]。
関連項目 [編集]