ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史

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ドラえもん
新・のび太の宇宙開拓史
監督 腰繁男
脚本 真保裕一
原作 藤子・F・不二雄
出演者 レギュラー
水田わさび
大原めぐみ
かかずゆみ
木村昴
関智一
ゲスト
櫻井智
佐久間レイ
香里奈
アヤカ・ウィルソン
チュートリアル
音楽 沢田完
主題歌 大切にするよ/柴咲コウ
製作会社 映画ドラえもん制作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2009年3月7日
上映時間 102分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 24.5億円
前作 ドラえもん のび太と緑の巨人伝
次作 ドラえもん のび太の人魚大海戦
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ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』(ドラえもん しん・のびたのうちゅうかいたくし)は、2009年3月7日に公開された日本アニメ映画

解説[編集]

テレビアニメ第2作2期声優陣としては第4作目で、1981年3月14日に公開された『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』のリメイクとなる。テレビ朝日開局50周年記念作品。

『新・のび太の宇宙開拓史超まんが外伝』が岡田康則によって執筆され、『月刊コロコロコミック』2009年3月号から2009年4月号まで連載された(この作品は未単行本化である)。

映画満足度ランキング(ぴあ出口調査隊調べ、3月9日付)第1位を獲得、観客動員ランキング(興行通信社調べ、3月7日・8日調査)初登場第2位という好評価を得ている。ただし同時期に公開された『ヤッターマン』の影響もあり、第2期の作品としては初めて興行収入が30億を下回った。2009年第32回日本アカデミー賞では、『アニメーション作品賞』の『優秀賞』を受賞した[1]

本作ではアバンタイトルで、のび太が「ドラえも~ん」と叫ぶシーンが『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』以降、2年ぶりに描かれた。

映画のエンドロールが終わった後には、『ドラえもん のび太の恐竜2006』から恒例となったおまけ映像があり、内容は海の中でドラえもんが2010年の映画公開の告知をし、その後ろを人魚のシルエットが通り過ぎるというものだった。他にも、次作は漫画原作40周年及び映画30周年であることが紹介される。2009年7月17日のテレビアニメの放送で正式に映画『ドラえもん のび太の人魚大海戦』と発表された。

ドラえもん のび太と緑の巨人伝』公開時に引き続き、テレビで「公開直前スペシャル」と称した1時間特番が、公開1日前の3月6日に放送された(内容は長編「天の川鉄道の夜」)。

舞台[編集]

宇宙(コーヤコーヤ星)
ドラえもん達が住む地球とは遠く離れている開拓星。今作ではコーヤコーヤ星の時間の流れでいう7年前にロップル達が移民し、星を開拓していった設定になっている。重力が地球よりも小さいため、地球人はスーパーマンのような力を発揮できる。豊かな自然に恵まれているが、星そのものが反重力エネルギーを発生させるガルタイトという鉱石でできているため、ガルタイト鉱業に狙われている。

声の出演[編集]

ゲストキャラクター[編集]

ロップル
声 - 櫻井智
コーヤコーヤ星に住む開拓移民の少年。
チャミー
声 - 佐久間レイ
ロップルの親友の宇宙生物。旧作と違い、外見が原作に忠実になった。
クレム
声 - アヤカ・ウィルソン
ロップルの妹。コーヤコーヤ星の英雄であるのび太を尊敬している。
ライザ
声 - 渡辺菜生子
ロップル、クレムの母。原作および旧作では無名だったが、本作で名前が付けられた。
モリーナ
声 - 香里奈 / 堀江由衣(10歳)
ロップルの姉貴分のような幼なじみ。原作および旧作には登場しない本作のオリジナルキャラクター。コーヤコーヤ星に彼女やロップルたちが移民したのが7年前なので、現在は17歳という事になる。7年前に磁気嵐に巻き込まれた父であるバーンズ博士を誰も助けようとしなかったことから、他の移民とは確執がある。しかしロップルのことは弟のように大事に思っている様子。終盤で行方不明となっていた父親のバーンズ博士と再会を果たす。また少女時代のモリーナを担当した堀江は2作目1期の『太陽王伝説』では生贄の少女、後の『ひみつ道具博物館』ではジンジャーの声を担当している。
前々作に登場した美夜子同様、のび太達より年上の女性ゲストキャラである。
バーンズ博士
声 - 堀内賢雄
モリーナの父。モリーナが10歳の頃、磁気嵐の中で移民船の修理を行い直すことに成功するが、磁気嵐に巻き込まれて行方不明となる。終盤で実は小惑星に不時着して生存していたことが明らかになり、モリーナと再会する。原作および旧作には登場しない本作のオリジナルキャラクター。
船長 / 市長
声 - 佐藤正治
名称不明の移民団のリーダー。移民船では船長を務め、現在は市長となっている。バーンズ博士を犠牲にしてしまったことに心を痛めている。
カモラン
声 - 茶風林
ロップルの隣人(ただし家はとても離れている)。移民団の団長だった。
ブブ
声 - 峰あつ子
カモランの息子。旧作ではのび太やドラえもんにいい感情を持っていなかったが本作では逆にのび太達に憧れを抱いており終盤ものび太達の役に立つため積極的な行動を見せる。
ギラーミン
声 - 大塚明夫
ガルタイト鉱業本社から派遣された男。旧作と違い主任であるバカラよりも立場は上で、彼らに指示を下す。旧作よりも残忍な性格になっており、モリーナの父への思いを利用するなど狡猾な面を持ち、コア破壊装置の使用も彼が決めた。銃の腕もかなりのもので、のび太と一騎打ちの決闘をすることとなる[2]。原作では渋く潔い性格であるが、今作は往生際の悪い小悪党になっている
バカラ
声 - 大川透
ガルタイト鉱業主任。旧作におけるボーガントに当たるキャラクター。
ボーガントに比べると気弱で、ギラーミンに対し終始腰を低くしていた。最後はギラーミンや部下共々逮捕される。
「のび太と星を流すクジラ」ではホシナガスクジラの子供をリッチリッチ星の人に売り飛ばそうとする。また、つぶらな瞳であることが判明した。
名前は、バカラからきている。「パカラ」と誤記されることもある。
ダウト
声 - 徳井義実チュートリアル
ガルタイト鉱業の一員。二人組のうち痩せている方。コーヤコーヤ星の人たちを苦しめる。旧作におけるメスに当たるキャラクター。
名前はダウトからきている。
ウーノ
声 - 福田充徳(チュートリアル)
ガルタイト鉱業の一員。二人組のうち太っている方。コーヤコーヤ星の人たちを苦しめる。旧作におけるゴスに当たるキャラクター。
名前はウーノからきている。

コーヤコーヤ星の動物[編集]

原作にも登場したものについてはドラえもん のび太の宇宙開拓史#コーヤコーヤ星の動物を参照。なお、パオパオなどは7年前の移民船などで確認できることから、元々コーヤコーヤ星の生き物ではなく、持ち込まれた生き物の可能性がある。

アフロオトシゴ
7年前の移民船の中に乗っていた、アフロ頭のタツノオトシゴのような生き物。コーヤコーヤ星では確認されていない。
フグモドキ
豚のような鼻を持つフグのような生き物。体の色はピンク色。
牛サイ
モリーナが牧場で飼っている草食動物。大人になるとツノが生え、体長は150cmほどになる。
シーチョウ
ダチョウのような生き物。
パンク
タイヤのように膨らんだり、へこんだりするパンダのような生き物。

宇宙の仲間コンテスト[編集]

2008年に小学館の児童誌連合企画で実施された、コーヤコーヤ星の動物を考えて応募するというもの。

ホシナガスクジラ
普段は東の湖に住んでいる。主に水中で活動するが、地中を移動したり、空中を飛行することが出来る。
ネムリン
クラゲのような姿をしている。
ちょうりっぷちゃん
妖精のような姿をしている。
イカトンボ
キラキラひかる羽をいくつも持つ虫。
アザレオン
カラフルなカメレオンのような生き物。
はさみんみんゼミ
はさみをもつセミのような虫。
ピッタコ
吸盤のような手足を持つ動物。
フックロウ
フクロウのような鳥。頭に突起物がある。
ワンコブラ
犬のような頭を持つ蛇のような生き物。
もぐラッパ
ラッパのような口をしたモグラ。
ラブー
ハートの形をした豚のような動物。
メロンヘビ
背中にメロンを背負ったような蛇。

登場したひみつ道具[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「夢をかなえてドラえもん[3]
作詞・作曲 - 黒須克彦 / 編曲 - 大久保薫 / コーラス - ひまわりキッズ
歌 - maoコロムビアミュージックエンタテインメント
エンディングテーマ「大切にするよ
作曲・編曲 - 市川淳 / 作詞・歌 - 柴咲コウ
挿入歌「キミが笑う世界」
作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 沢田完 / 歌 - アヤカ・ウィルソンひばり児童合唱団

のび太と星を流すクジラ[編集]

2009年3月20日放送の『ドラえもん30周年スペシャル 〜決定!心に残るお話30〜』で「さようならドラえもん」とともに放映された映画の外伝エピソード。この話がきっかけでバカラはギラーミンを呼び寄せることを決意する。ゲストキャラクターは以下のとおり。

ゴス
声 - 渋谷茂
ガルタイト鉱業の一人。ホシナガスクジラの子供を捕らえ、リッチリッチ星の人に売り飛ばそうとした。旧作と違い、痩せている。
メス
声 - 後藤史彦
ガルタイト鉱業の一人。ゴスを「アニキ」と呼び慕っている。こちらでは、太っている。
ホシナガスクジラ(親)
声 - まるたまり
子供がいなくなったことから子供を探そうと暴れる。普段は東の湖に住んでいる。

補足[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本アカデミー賞公式サイト
  2. ^ 旧作では一騎打ちのシーンは映像化されていないが(詳細はドラえもん のび太の宇宙開拓史を参照)、本作では映像化されている。(ただし、原作を忠実に再現したわけではない)
  3. ^ 前作『のび太と緑の巨人伝』から引き続き、今作も歌詞がアニメーションの一部として組み込まれている。

外部リンク[編集]