パンダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
パンダ
Giant panda01 960.jpg Red panda.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: パンダ科(廃止)
Ailuridae in old sense
和名
パンダ
英名
Panda

パンダ (panda) は、ネコ目(食肉目)内の、あるグループに属する動物の総称。現生種ではジャイアントパンダレッサーパンダ(レッドパンダ)の2種を含む。両種とも中華人民共和国に生息している動物である。

かつては類縁関係にあると考えられていた。しかし現在では類縁関係は否定されており、「名前にパンダが入っている動物」という程度の意義しかない。

呼び名[編集]

「パンダ」はネパール語で「」を意味する「ポンヤ」に由来する。ネパール語で「(五指を含む)手のひら」を意味する「パンジャ(panja)」に由来するという説もある。

単にパンダといった場合、現在ではジャイアントパンダのことを指すことが多い。しかし、最初はレッサーパンダだけが知られていて、単に「パンダ」と呼ばれていた。ジャイアントパンダの発見後に、従来のパンダをレッサーパンダ(英lesser panda 「小さい方のパンダ」の意)と呼ぶようになった[1]

中国語では、パンダを熊猫繁体字熊貓簡体字熊猫)、ジャイアントパンダを大熊猫繁体字大熊貓簡体字大熊猫)、レッサーパンダを小熊猫繁体字小熊貓簡体字小熊猫)と呼ぶ。これらの使い分けは、本項のパンダと同様である。ジャイアントパンダを想い「熊猫」の字義に着目すると、体格などあまり似ていない「」の字が使われていることは不思議だが、原義はレッサーパンダのことだということを念頭に置けば理解しやすい。なお、字のせいで熊ではなく猫の仲間だと誤解している中国人が少なくない[要出典]

一説として、本来中国語として「猫熊」(猫に似ている熊)であるところが、最初に展示したときに、名札を横書きで左から右方向に向かって「猫熊」と書いた。ただし、当時の中国の文書は縦書きで右から左方向(現在日本の新聞と同じ)が一般的だったため、「熊猫」と呼ばれるようになった[要出典]。 また、現在台湾地区では「猫熊」と呼んでいる。

パンダの系統問題[編集]

2種のパンダにはいくつかの共通点があり、中でも有名なのが、ヒト親指と同じ役目を果たすよう進化した手根骨第6の指」の存在である。このことから、これら2種は近縁と考えられ、パンダ科(Ailuridae、先に発見されたレッサーパンダ属が模式のためレッサーパンダ科とも)が置かれることもあった。クマ科アライグマ科に入れられるときも、2種が近縁であることを前提として論じられることが多かった。

しかし、1972年血清タンパク質抗原抗体反応法により、ジャイアントパンダのみがクマに近いことが明らかになった。現在では、DNA系統学的解析により、ジャイアントパンダはクマ科、レッサーパンダはレッサーパンダ科(現生種はレッサーパンダのみ)に分類される。これら2科の関係は遠い。パンダは多系統であり、2種の共通点は収斂進化によるものだった。

パンダを含む系統[編集]

M.J.Salesaらによる系統[2]を、絶滅種を除くなどして簡略化。なお、『ネコ目』に書かれている分類と異なり、スカンク科を置いていない。

レッサーパンダ科(Ailuridae)は訳が違うだけでかつてのパンダ科と同じ科だが、現在のレッサーパンダ科に含まれるのはレッサーパンダおよび近縁と考えられる化石種のみである。

  • クマ下目
    • クマ科
      • ジャイアントパンダ
      • その他のクマ科+鰭脚類
  • イタチ小目
    • レッサーパンダ科
    • その他のイタチ小目

参考文献[編集]

[ヘルプ]