UQ HOLDER!

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UQ HOLDER!
ジャンル ファンタジー漫画少年漫画
バトル漫画
漫画
作者 赤松健
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル KCマガジン
発表号 2013年39号 - 連載中
発表期間 2013年8月28日 -
巻数 既刊3巻(2014年7月4日現在)
その他 同人マーク適用
テンプレート - ノート
タイトルロゴの左下に配置された同人マーク。本作が初の採用例となる。

UQ HOLDER!』(ユーキュー ホルダー!)は、赤松健の漫画作品。『週刊少年マガジン2013年39号(同年8月28日発売)から連載中である。

赤松健の前作『魔法先生ネギま!』の未来を舞台にした続編。あらゆる手段や過程を経て不老不死の力を持った者達と、新たに不老不死となった少年「刀太」の物語が語られる。

本作は赤松自身が考案した[1]同人マークが使用されている作品第1号であり、本作をモチーフにした二次創作による同人誌の作成と、同人誌即売会での無断配布が有償・無償問わず許可されている[2]。また、当作品は赤松作品として初めてデジタル作画によって描かれている[注 1]

あらすじ[編集]

700年の年月を生きる真祖にして不老不死の吸血鬼エヴァンジェリンを初めとして、何らかの方法や境涯によって不老、もしくは不死といった力を得てしまった者達の物語。舞台は、「魔法」の存在が人の世に知られてから10年が経った世界。

日本のとある村に住む少年近衛刀太は、いつか村を出て遠き都に立つ塔(軌道エレベータ)の上へ行き、仲間と共に夢を叶える事を心に誓う。しかし村長からは上京の許可を得られず、都に行くために奮闘の毎日を送っていた。 育ての親である女性教師雪姫と平穏に暮らしていた刀太だったが、ある日、賞金首であった雪姫を狙う賞金稼ぎの陰謀に巻き込まれ利用された形で、雪姫共々瀕死の重傷を負う。刀太は雪姫や仲間の危機から立ち上がるべく、雪姫に言われるままその血を飲み、不老不死の吸血鬼となって復活する。 賞金稼ぎを撃退した後、刀太は雪姫の正体が700年を生きる不死の吸血鬼である事を知り、二人は都である新東京、天之御柱市にある日本軌道エレベータ「アマノミハシラ」を目指し、旅に出た。旅の途中、性別不詳の若い剣士、時坂九郎丸が二人を討とうとするが、刀太は九郎丸と強引に親友となる。

不死者となった刀太はこの力を何かの役に立てないかと考え、それを聞いた雪姫はかつて自分が作った組織、「UQ HOLDER」に案内する。この組織は世のため人のために不死の力を使おうというものであり、闇の世界に生きる者達の互助組織でも会った。刀太と九郎丸は地下で入隊試験を受けることになり、苦難の末、合格する。『不死身衆(ナンバーズ)』となった彼らは様々な任務に就くことになる。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

近衛 刀太(このえ とうた)
本作の主人公。UQホルダー不死身衆(ナンバーズ)№7。背丈の低い黒髪の少年。シャツの上に学ランを着用している事が多い。村の仲間の5人の中では剣も拳も最も腕に立つ。料理が上手い。とにかく快活で情熱的な性格。身長が低いことがコンプレックス。
2年前に交通事故で両親を亡くし、雪姫のもとに引き取られる。都に立つ塔へと上り、『一旗揚げる』ことを夢見ている。交通事故以前の記憶が無く、それ故に後ろを振り返るよりも前に進むことを信条としている。心の芯に確かな物を持ち、夢を果たそうと努力する人物であれば男女年齢を問わず敬意を払う。
ある日、雪姫を標的として村に潜伏していた賞金稼ぎに必死の重傷(左腕を切断、心臓は刺突により貫通)を負わされるが、そこから立ち上がるべく雪姫の血を飲んだ事で雪姫の眷属の吸血鬼になる。それに伴い雪姫の正体が露見した事から、物語の首都である新東京天之御柱市へ旅立つ。不老不死になったことで身長の成長が止まってしまったことを嘆いている
戦闘面においては非常に戦闘勘が優れており、雪姫をして「武に関しては天賦の才がある」と評される程。しかし刀太自身は実際の所、戦いや強さといった物に興味は無く、雪姫が瞬動術を教授しようとした時もキッパリと断っていた。UQホルダー入団テストの際に手に入れた「重力剣」を武器に戦う。
初任務のスラム街での「力の手」との戦闘で追い詰められた際、両腕に「闇の魔法マギア・エレベア)」を発現する。
彼の不死身のネタは雪姫の眷属となったことによる「吸血鬼」。その不死身度は最強クラスで、頭部を切り離されても死なず、意識が残る。だが、切り離された部分が「生きている」限りは再生できないという弱点がある。
雪姫(ゆきひめ)
UQホルダー不死身衆№1。長身で白金の長髪と碧眼を持つ女性。基本的に男勝りな気質で女性的な言葉遣いをしない。
村の学校の一教師。普段は子供達に厳しく、容赦無く接する教師としての一面を持つが反面、家事は苦手で料理などは刀太に任せている。2年前に刀太の家族が乗った車と衝突事故を起こし、事故死した両親の代わりとして刀太を引き取り、学校の宿直室で共に暮らしていた。しかし、その事件には裏がある模様。
日常生活においては、類い稀な武術に加え、圧倒的な魔法力で襲撃してくる刀太達5人を寄せ付けず、容赦無く返り討ちにしている。その一方で6億円の賞金首でもあり、ハンターに狙われる事もある。刀太との関係性は他のナンバーズには「親子」と揶揄されており、厳しさと優しさを併せ彼を見守っている。
その正体は、『魔法先生ネギま!』の登場人物の1人である不老不死の吸血鬼の真祖「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル」。特製の年齢詐称薬を使用する事で大人の姿となっている。
時坂 九郎丸(ときさか くろうまる)
不死者狩りをする一族の神鳴流剣士。UQホルダー不死身衆№11。長い黒髪をサイドテールにしてまとめて、長ランを着ている。自身も不死者であり、神鳴流でありながら一族から疎まれている存在であった。
兄から「エヴァンジェリン(雪姫)の抹殺」を命じられるが、雪姫どころか吸血鬼になりたての刀太にすら敗北し、半ば強制的に刀太の親友にされてしまう。
男性でもなく女性でもない性別未分化の状態で生まれてくるという珍しい生物学的特徴を持った八咫の烏族と呼ばれる一族の出であり、16歳で行われる「成人の儀式」において性別を選択する為、現在は男でも女でもない。本人は男を選び、刀太の同士として、友として横に並び立てる男になりたいと思っている。
彼の不死身のネタは「呪式不死化実験体」。治癒再生力が超強化されており、下半身などの重要器官が破壊されても、超再生能力が発動し数十秒で再生する。

UQ HOLDER[編集]

不死身衆(ナンバーズ)[編集]

雪姫(ゆきひめ)
#雪姫」の項を参照。
宍戸 甚兵衛(ししど じんべえ)
UQホルダーのリーダー。UQホルダー不死身衆№2。長い襟足を1本に束ねている。体中に無数の傷がある。1400年前、若狭国(今の福井県南部)で不死者となる。
雪姫秘蔵の沖縄酒と焼き鳥の食いさしを平らげたのが主な原因で、新東京の地下に落とされ2年間彷徨っていたが、同じく地下に落ちてきた刀太と九郎丸の手助けをし、共に地上に戻る。
彼の不死身のネタは「人魚の肉」を食べたことによる不死。不死身力は弱く、首を落とされたり、専用の毒を飲んだりしても死んでしまう。また再生力も弱く体中の傷もそのためである。
夏凛(かりん)
UQホルダー不死身衆№4。本名は「鋼鉄の聖女」イシュト・カリン・オーテ。武器は日本刀と戦鎚を愛用する。ショートカットでブレザーにミニスカートを着ている少女。背中に「ⅩⅢ」という入れ墨がある。外見的には刀太と同い年くらいで常に無表情。
1492年南欧の山村のはずれに住んでいた。魔女狩りでどんな拷問も行っても傷ひとつつかず、一滴の血も流れないことから「鋼鉄の聖女」と呼ばれることとなる。その状況から雪姫が連れ出し救ったため、雪姫を非常に慕っている。
彼女の不死身のネタは「神の呪い」。神に愛され体を世界から断絶されているため、体に起きた事象はすべて書き換えられる。その為、痛みは感じるが体には一切傷が付かない。宇宙空間に出ても、少し息苦しくなる程度で通常通り生命活動を維持できる。その不死身度は等級で言えば最強クラスのS級であり「吸血鬼」の不死身と同等と言われている。
真壁 源五郎(まかべ げんごろう)
UQホルダー不死身衆№6。眼鏡をかけた青年。Yシャツにネクタイ、黒いベストに前掛けをつけ、ウェイターのような恰好をしている。夏凛と刀太との争いを簡単に止め、重力剣を持っている刀太を片手で軽々と持ち上げる。
近衛 刀太
#近衛刀太」の項を参照。
桜雨 キリヱ(さくらめ きりえ)
UQホルダー不死身衆№9。三つ編みのツインテールで、ベレー帽をかぶり、眼鏡をかけた少女。
UQホルダーの本拠地「仙境館」の最上階スイートに長期宿泊する最大のお得意様であり、UQホルダーの活動資金の最大出資者で、資産は数千億円単位。人見知りで大人しそうなフリをしているが、素顔は粗暴な性格である。
彼女の不死身のネタは「リセットOKな人生リセット&リスタート)」。この力は彼女の個人的な超能力のため、現在の魔法や科学の技術では干渉されない。砂を盛った山に小枝を立て火を灯し「セーブポイント」を設置、その状態で死ぬと記憶を保ったまま自動的にセーブポイントを設置した時点に戻る。ただし、死ぬ際の痛みや苦しみなどは通常通り受けてしまう。セーブポイントを設置する際に砂山の前に文字を書くことで「戻り方」をいくつか設定できる(「M(メモリー)=死んだときの記憶を持ってセーブポイントへ戻る。」「B(バインド)=死ぬときに手を触れている人の精神を連れて戻る。」「F(フレンド)=死ぬときに手を触れた人を身体ごと連れて戻る。この場合、身体の出現場所をある程度指定できる。」「S(スピリット)=魂の同一性保つ。」)。セーブした時点に戻っても、同じように出来事が進むが、なるべく戻る前と同じように振る舞わないと、少しずつ未来が変わっていってしまう。また永久石化のような攻撃を喰らうと死ねなくなるため、セーブポイントに戻ることができない。その為、もしもの時のために自殺用のナイフを携帯している。本編ではドラえもんの「タマシイム・マシン」や「人生やりなおし機」に例えて説明されている。他のメンバーには「予知能力」であると説明していた。
飴屋 一空(あめや いっくう)
UQホルダー不死身衆№10。髪をポニーテールにまとめている男性。
13歳の時に昏睡状態となり、以来72年間病院のベッドの上で過ごし、その後不死となり、72年間自分を生かしてくれた人達や世界に何か恩返しができないかと思い、雪姫に拾われUQホルダーに入る。外見年齢24歳、実年齢85歳、精神年齢13歳。刀太達に次ぐ新人のナンバーズ。UQホルダーに入った際には、刀太らと同様に地下の洞窟掃除を4か月で終わらせた。
彼の不死身のネタは科学の力による「全身サイボーグ化」。足の裏や肩甲骨からジェットを出して空を飛んだり、腕から砲弾を飛ばしたり、目からビームを発射したりする。
時坂 九郎丸
#時坂九郎丸」の項を参照。

その他構成員[編集]

バサゴ(ばさご)
UQホルダーの幹部。雪姫のことを「女主人(ミストレス)」と呼ぶ。
善鬼
UQホルダーの構成員。ボールジャグリングができる。不死身衆ほど不死身ではないが、銃弾を何発も食らっても死なない程度に不死身。
サブ
UQホルダーの構成員。シャボン玉ショーができる。愛煙家。不死身衆ほど不死身ではないが、刀で胸を貫かれても死なない程度に不死身。

敵対者[編集]

民間軍事警備会社「力の手(パワフル・ハンド)」[編集]

瓦礫屋(がれきや)
民間軍事警備会社「力の手(パワフル・ハンド)」の隊員で、全身義体化サイボーグである。
圧縮空気放出、魔法障壁、武器格納BOX等の魔法アプリを使用する。金を積まれれば、どんな仕事でも請け負う。
南雲 士音(なぐも しおん)
民間軍事警備会社「力の手(パワフル・ハンド)」の隊員で、「不死狩り」の異名を持つ。
盲目かつ左腕は義手の剣士で、居合いを得意とし空間を斬り取り、別の場所に吹っ飛ばすことができる。
最凶の不死者「始まりの魔法使い」を火星地表「夜の迷宮」に追い詰めたものの一人。
灰斗(かいと)
民間軍事警備会社「力の手(パワフル・ハンド)」のエース隊員で、超速の治癒再生能力もつ人狼族の格闘家。
超 星仔(ちゃう しんちゃい)
民間軍事警備会社「力の手(パワフル・ハンド)」の隊員で、左目に眼帯をしている。
影の精霊を操る魔法使いで、多くの影傀儡を操ることができる。また、拳銃とナイフを使う近接戦闘の手練れである。

用語解説[編集]

フィジカルアプリ
一般人でも修練無しで簡単に魔法を使用できるアプリ。基本魔法ですら、1スロット数十万円もする。
ただし本来魔法との相性が悪い体質であると使えないこともある(近衛刀太など)。
UQホルダー
雪姫が組織した不死人で構成された一家(ファミリー)。鬼男や猫娘を始めとする、人の世を外れた者達の互助組織。人の理を外れた人間以外の徒党であるため、常に人の世からはじき出され蹂躙され、忘れさられる者達の側に付く。新東京の沖合10kmにある温泉宿の「仙境館」を経営し、そこをアジトとしている。
不老不死の吸血鬼をはじめとして、不死性を有する神魔妖怪、神酒・霊薬・賢者の石などをの不死のグッズの使用者、電脳化・ロボット化などの科学的不死者、命のストック(残機)をもつ者、死なない呪いがかかった者、死ぬと転生するセーブポイントを設置している者、人体改造をしている者など、数多くの不死人が所属するが、大半の構成員は不死身未満。
不死身衆(ナンバーズ)
UQホルダーの中でも不死身度の高いメンバー達。ホルダーの顔でもあり、ホルダーの用心棒とも言われている。その名の通り、メンバーにはそれぞれ番号が割り当てられている。不死身衆としてUQホルダーへの入団する際には入団テストとして、東京地下に広がる洞窟に何千匹と巣くう不死喰らいを掃除する必要がある。メンバー同士の私闘は禁止されている。
No.1 雪姫
No.2 宍戸甚兵衛
No.3 (不明)
No.4 夏凛
No.5 (不明)
No.6 真壁源五郎
No.7 近衛刀太
No.8 (不明)
No.9 桜雨キリヱ
No.10 飴屋一空
No.11 時坂九郎丸
No.12 (不明)

単行本[編集]

講談社

  1. 2013年12月17日発売、ISBN 978-4-06-394990-2
  2. 2014年3月17日発売、ISBN 978-4-06-395037-3

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2013年8月28日にTwitter上で渡辺静からのリプライに対して。

出典[編集]

外部リンク[編集]