巻上公一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
巻上 公一(まきがみ こういち、1956年1月25日 - )は日本のミュージシャン。熱海市出身。神奈川県立小田原高等学校卒。
「テクノ御三家」の一つにも数えられるバンド「ヒカシュー」の結成以来のメンバー。
目次 |
[編集] 略歴
高校時代は新聞部で、後輩に後に「フールズメイト」を創刊する北村昌士がいた[1]。やはり高校在学中に、劇団「東京キッドブラザーズ」に参加し、海外公演にも参加する。帰国後、自身の劇団「ユリシーズ」を結成。1977年にその前衛パフォーマンスに、音楽を山下康・井上誠に依頼したことがきっかけで1978年に「ヒカシュー」を結成。
1981年には、巻上がかつて通っていた原宿学校(現在の東京映像学院)シナリオ科での講師であった、佐藤重臣に依頼し、トッド・ブラウニングの映画『フリークス』の上映イベントを行う。
また、同1981年には村上春樹原作、大森一樹監督作品『風の歌を聴け』に鼠役で出演した。映画では劇中劇の挿入歌もヒカシューとして提供している。また、スペクトラムなど他アーティストの楽曲を作詞することもある。なお、ヒカシューはノンジャンルの音楽ユニットとして現在も活動を続けている。
また、トゥバ共和国やモンゴル国などの伝統的な歌唱法「ホーミー(ホーメイ)(喉歌)」の研究者・歌手としても知られている[2]。1994年(平成6年)に、来日中のトゥバ共和国のホーミー奏者の演奏を聴いて魅了され、その場で頼んで習い始めた。翌年にはトゥバ共和国を訪問。以来毎年訪問しては現地の演奏家と交流を続けている。また日本国内でもホーミーを教える催しを続けている[3]。
[編集] ボイス・パフォーマンス講座
自著『声帯から極楽』で、歌唱の可能性の拡張をめざすとした「超歌唱法」の実践普及活動として、東京西新宿の常円寺や多摩川のいずるばで、ヴォイス・パフォーマンスのワークショップを毎月一回開催している[4]。
[編集] 著作
- 宇宙の右翼 水中の左翼 パルコ出版局 1982年
- 夕刊イトイ(糸井重里、久住昌之、みうらじゅん、島地勝彦、渡辺和博、天野祐吉、南伸坊、秋山道男、蛭子能収、川上宗薫、石原真理子、泉麻人、鈴木慶一、巻上公一、小林井秀雄) リブロポート 1984年
- 高級芸術宣言 付・総合商社HAND-JOEの歩み 高級芸術協会著(平岡正明、南伸坊、末井昭、巻上公一、赤瀬川原平、糸井重里ほか) JICC出版局 1985年
- 声帯から極楽 筑摩書房、1998年
- 反響マシーン―リチャード・フォアマンの世界(ポーラ・コート写真、巻上+鴻英良編) 勁草書房 2000年
[編集] 映画
[編集] 出演
- 風の歌を聴け(1981) 監督:大森一樹
- 俗物図鑑(1982) 原作:筒井康隆、監督:内藤誠
- 僕のダッチワイフ(1982) 監督:杉森昌武
- アギ・鬼神の怒り(1984) 監督:早川光
- トルンピ アントン・ブリューヒンの口琴新世界(1999) - ドキュメンタリー
[編集] 音楽(ヒカシュー名義)
- シャッフル(1981) 監督:石井聰亙
- 俗物図鑑(1982)
[編集] ラジオ
- MUSIC INSIDE OUT(FM小田原)
[編集] 註
- ^ そのため、初期「フールズメイト」の編集部は、巻上宅内にあった。
- ^ 『∀ガンダム』主題歌「ターンAターン」西城秀樹)の冒頭などでそれを聴く事ができる。
- ^ 倉重奈苗「トゥバ共和国と私 自由な旋律に魅せられて 歌唱家・巻上公一さん」『朝日新聞』(朝刊)2008年5月27日付、7面。
- ^ 詳細は外部リンク参照

