アリスSOS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
天才てれびくん > アリスSOS
アリスSOS
アニメ
原作 中原涼
監督 金子伸吾
シリーズ構成 中村修
キャラクターデザイン 中山由美
音楽 神尾憲一
アニメーション制作 J.C.STAFF
製作 NHK
放送局 NHK
放送期間 1998年4月6日 - 1999年1月28日
話数 全14話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト アニメ
ポータル アニメ

アリスSOS』(アリス エスオーエス)は、1998年4月6日から1999年1月28日に『天才てれびくん』 (NHK) の枠内で放送された日本のテレビアニメ

概要[編集]

読書が大好きで特に『不思議の国のアリス』の大ファンという少年タカシが、悪魔の手先にさらわれたアリスを救うべく仲間とともに異次元を冒険し、クイズに答えたり敵と格闘したりする。

原作は中原涼ライトノベル『アリス』シリーズ。原作では高校生だった主人公たちがアニメでは中学生となっており、少女漫画ふうだったキャラデザインもコミカルなアニメ調に変更されている。ストーリーの大筋は同じだが、絵的に地味な問題や高度な問題などは時間的制約もあって省略または変更されている。なお、原作初期のゆかりはもともとは普通の口調だったが、後期の作品ではアニメと同じお嬢様口調である。

それぞれのエピソードは約40分。初回放送時には各エピソードが5分間、計8回のアニメコーナーに分けられ、2週間にわたって放送された。10か月間で全14話(28週相当)という放送スケジュールで、本放送期間中にも再放送が行われた。

本作までの『天才てれびくん』枠内アニメでは音響制作を担当したHALF H・P STUDIO[1]の関連会社である81プロデュース所属の声優だけが出演していたが、本作以降、他の事務所の所属声優も出演するようになった。また、『救命戦士ナノセイバー』を最後に『天てれ』アニメ制作を離れたスタジオジュニオに代わり、J.C.STAFFがアニメーション制作を務めた。ビデオグラム化もされていなかったが、2007年4月27日にDVD-BOXが発売された。

なお、『天才てれびくん』本編でもてれび戦士が声優を体験する企画で本作の映像が使用されたことがある。

登場人物[編集]

レギュラーキャラクター[編集]

嵯峨野 タカシ(さがの タカシ)
- くまいもとこ
本作の主人公。をこよなく愛する中学生で、彼の部屋は天井まで届く本棚と大量の本に囲まれている。古本ワゴンセールでたまたま「神様つき」の本を購入したことから、何者か(=悪魔の親分)に攫われたアリスを救うことをその神様・M1に依頼され、異次元へと旅立つことになる。知力も体力もそれなりだが、誰にも負けないここ一番の勇気と度胸の持ち主。蒼色の髪に、茶色の瞳。
杉田 ひろみ(すぎた ひろみ)
声 - 白石文子
タカシの家の隣に住む、明るく元気な少女。タカシとは幼稚園時代からの幼馴染。アリス救出は興味本位という名目だが、本当は危なっかしいタカシが心配で同行する。好奇心旺盛な性格だが、よく無茶をするタカシを心配するなど女性的な優しい面も持ちあわせている。可愛い容姿だが、強気で男勝りであるため気づかれないことも多い。実はトシオ曰く「よく見ると可愛い」らしい。赤茶色のボブヘアーに、赤色の瞳。
和美 トシオ(かずみ トシオ)
声 - 津久井教生
タカシの親友。異次元に行くには数学の問題を解かなくてはならないため、援軍として呼ばれたのがきっかけで一緒に旅をするようになる。ただし知力はタカシより劣るので、あまり役には立たなかった。プレイボーイで、女の子のためならどんな時も頑張る性質。ゆかりのことを「俺の彼女」と言っては突っ込まれることが多い。オレンジ色の髪に、黄色の瞳。
芦川 ゆかり(あしかわ ゆかり)
声 - 池澤春菜
トシオに声を掛けられ、半ば強引に連れてこられた黒髪の少女。振る舞いや言葉遣いはおしとやかなお嬢様タイプ。M1も他の3人を異次元へ飛ばすときは乱暴だが、彼女にだけは親切丁寧。しかし気分が高揚すると暴言を吐くことも。一緒に旅する4人の中では最も賢く、敵の出す問題に正解する確率は群を抜いて高い。トシオに想いを寄せられており、彼女の方も彼に気があるような描写がみられる。紫色のロングヘアーに、深緑色の瞳。
M1(エムワン)
声 - 滝口順平
タカシの買った本に「おまけ」として付いて来た数学の神様で、アリスが何者かに攫われたことを告げに来た。異次元の旅では、ピンチに陥った時に1つの国の冒険につき3回まで魔法で助けてくれるが、失敗することもある。頭に天使の輪ではなく、杖の先端に蛍光灯を付けている。タカシたちを異次元に送り込む前には必ずクイズを出題し、なぜかそれに正解しないとタカシたちはアリスを助けに行くことができない。異次元世界にタカシたちを送り込むための呪文は「サイン・コサイン・Vサイン」。ラーメンが大好物。後半ではそれを敵に利用され、命取りとなった。
なめくじネコ
声 - 西村朋紘
ネコの姿で胴体がナメクジの、浮遊する生物。「なわけ」という妙な語尾で話す。M1に代わって異次元を案内する役を任された。正式名は「役に立つなめくじネコ」であり、物知りということだが、肝心なことを知らないことが多く、ピンチになるとすぐに逃げ出してしまい、実質あまり役に立たない。
西村(にしむら)
声 - 梅津秀行
女言葉を操る男。タカシに惚れているらしい。色々なところで変装した彼に出会うが、何をしているのかは一切不明。彼のアドバイスでピンチを回避することもあれば、逆にピンチに陥ることもあり、敵か味方かも一切不明。
グッチ先生
声 - 宇垣秀成
自称:人間の1000倍の知能を持つコンピュータ人間。自信を持てず、いつも愚痴ばかり零している陰気な性格。M1やなめくじネコが忙しい時にピンチヒッターとして呼ばれるが、ほとんどの場合は逆に足手まといになっている。
翔野 鋭一郎(しょうや えいいちろう)
声 - 緑川光
タカシ達のクラスに転校してきた謎の少年で、数学が得意な優等生。転校してきてすぐにタカシと仲良くなり、学校ではごく普通の友人として過ごしている。しかし、異世界に現れてはタカシ達の邪魔ばかりし、彼らを混乱させた。
小学時代勉強ばかりして太っていたため友達がおらず、そこを悪魔の親分に目をつけられてとり憑かれ[2]、毎回アリスをさらっていた。
アリス
声 - 豊口めぐみ
童話『不思議の国のアリス』の主人公。毎回何者かに攫われ、いくつもの国を転々としている。4人の助けを待つ健気な一面を見せる。毎回さらわれているが、時には自分から絵本の世界から抜け出て異世界を旅してしまう、お転婆な一面もある。その姿は、タカシの持つフランス語版『不思議の国のアリス』の表紙に描かれているアリスに似ているが、それはタカシの一番気に入っているアリスの絵だという。毎回のセリフは非常に少なく、せいぜい助けられた時に「ありがとうございました。」と言うぐらい。
悪魔の親分
声 - 野沢雅子
正式名「アクマー・ノ・オヤビーン」。翔野にとり憑き、いつもアリスを攫っていた張本人。その正体は道化師を意識した子供の悪魔で、自分が絵本の世界で悪者にされていることに拗ねて悪戯しているだけだった。アリスを攫ったのも、友達になりたかったからである。

ゲストキャラクター[編集]

1話
忍耐 こずえ(にんたい こずえ)
声 - 菊地貴子
イグアナ姫(西村くん)の部下で、感動三姉妹の長女。巫女のような服装をしている。勝てばアリスの居所を教えるという条件で、氷の国でタカシとオセロをした。しかし、長時間氷点下で立っていたため凍りついて自滅してしまう。ネギ入りのカレーうどんが好物。
根性 みき(こんじょう みき)
声 - 加藤優子
イグアナ姫(西村くん)の部下で、感動三姉妹の次女。柔道の道着を着ている。炎の国の温泉でトシオにしりとり勝負を仕掛けたが、トシオとゆかりの愛の力(?)を見せられて動揺してしまい、熱さに耐えられなくなって降参する。
感謝 みどり(かんしゃ みどり)
声 - 辻香織
イグアナ姫(西村くん)の部下で、感動三姉妹の三女。セーラー服を着ている。彼女自身は「戦う理由がない」と言って棄権した。
シャドーキング
声 - 鈴木琢磨
王様の国の支配者で、アリスを捕らえていた。王冠とマントを身に付けたサルのような姿をしており、サーカスのテントのような城に住む。タカシ達を捕らえるが、牢屋の問題を解かれたことで脱走を許し、最後はM1の魔法で子分共々元のサルの姿に戻った。
7話
トマトマ
声 - 高田由美
キュリキュリ
声 - 鈴木琢磨
ポス
声 - 鈴木琢磨
ゴポゴポ
声 - 坂口候一

冒険した国[編集]

国へ行く際には、M1の出すクイズに回答する必要がある。
王様の国
王様になろうと思えば誰でもなれる国。いくつもの宮殿が立ち並び、道行く人は皆王の格好をしている。王は皆プライドが高く、一般人に話しかけられても会話しようとしない。ただし、格好が貧相だったり、宮殿が張りぼてだったりする。王になるには、勇気と行動力を示すために、金色の天馬に乗らなければならない。国旗の色は赤、青、黄、緑の四色。
恐竜の国
気温が高く、密林が広がっている。恐竜の他に、原始人たちも生活している(本来、恐竜と原始人は時代が違うが、なめくじネコは「なんでもあり」で済ませた)。原始人はいくつかの部族に分かれており、部族間の争いは「ツクシ戦争」(松葉相撲のようなもの)で決着をつけるというルールがある。
料理の国
さかさの国
サボテンの国
イジワルの国
サラダの国
お江戸の国
神様の国
妖怪の国
うしろの国
サンタの国
テレビの国
悪魔の国

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ
S・O・S」(ショートバージョン)
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 都倉俊一 / 編曲 - 神尾憲一 / 歌 - くまいもとこ・津久井教生・白石文子・池澤春菜・豊口めぐみ[3]
サビの部分だけの20秒のバージョン。初回放送時に使用。DVDではエンディングテーマとして使われている。
「S・O・S[4]」(ロングバージョン)
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 都倉俊一 / 編曲 - 大森俊之 / うた - 豊口めぐみ・池澤春菜
ワンコーラスとリフレインの1分35秒のバージョン。再放送(総集編)時に使用。DVDでもオープニングテーマとして使われている。

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 王様国でSOS 中村修 金子伸吾 桜美かつし
ながはまのりひこ
中山由美
第2話 恐竜国でSOS 加藤みのる 細田雅弘 山中悟
第3話 料理の国でSOS 杉森美也子 山口武志 熊谷雅晃
ながはまのりひこ
高田三郎
をがわいちろを
第4話 さかさの国でSOS 中村修 NAOHMI 岡崎ゆきお
鈴木行
山﨑展義
和田崇
第5話 サボテン国でSOS 横田和
伊藤尚往
阿宮正和
石堂宏之
坂元大二郎
井口忠一
第6話 イジワル国でSOS 杉森美也子 熊谷雅晃
ながはまのりひこ
高田三郎
をがわいちろを
第7話 サラダの国でSOS 中村修 岡崎幸男
向中野義雄
岡崎幸男
近藤優次
山﨑展義
近藤優次
第8話 お江戸の国でSOS 加藤みのる 横田和
桜美かつし
阿宮正和
大関雅幸
坂元大二郎
大河原晴男
第9話 神様国でSOS 杉森美也子 熊谷雅晃
ながはまのりひこ
武内啓
をがわいちろを
第10話 妖怪国でSOS 中村修 横田和
桜美かつし
岡崎ゆきお
石堂宏之
山﨑展義
中山由美
第11話 うしろの国でSOS 加藤みのる 向中野義雄
阿宮正和
近藤優次
阿宮正和
近藤優次
山崎勝彦
第12話 サンタの国でSOS 杉森美也子 熊谷雅晃
川島宏
熊谷雅晃
ながはまのりひこ
武内啓
をがわいちろを
第13話 テレビの国でSOS 中村修 池上和誉 池端隆史 大河原晴男
第14話 悪魔の国でSOS 松本淳
金子伸吾
熊谷雅晃
ながはまのりひこ
武内啓
をがわいちろを

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 1995年にHALF H・Pから社名変更。なお、本作より後の「天才てれびくん」シリーズ枠内アニメには、HALF H・P STUDIO以外の音響制作会社が担当した作品もある。
  2. ^ この時は体が細くてクールな美少年として登場する。
  3. ^ CD『NHK天才てれびくんワイド うたの詰め合わせ』 (COCX-30443)のライナーノーツには白石文子はクレジットされていない。
  4. ^ オープニングクレジットでは「SOS」と表記された。
NHK教育 天才てれびくん内アニメ枠(この作品から月-木曜に放送)
前番組 番組名 次番組
救命戦士ナノセイバー
※この作品まで火曜放送
アリスSOS