妖刀伝

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妖刀伝』(ようとうでん)は、1987年から1988年にかけて発売された全3巻のOVA作品および漫画作品。正式タイトルは『戦国奇譚妖刀伝』(せんごくきたんようとうでん)。

概要[編集]

織田信長とその配下の妖魔・朧衆と戦う3人の忍者(綾之介、左近、龍馬)の物語。1980年代に成功したOVA作品の1つで、日本ビクターVHDマガジン「アニメビジョン」の連載アニメとして制作され、伝奇時代劇OVA作品の先駆けとなった。

OVA専門雑誌「アニメV」(学研)誌上の年間人気投票では、1987年と1988年に作品部門1位、女性キャラクター部門(綾之介)1位、男性キャラクター部門(左近)1位を2年連続で獲得した[1]。この人気の要因は、それまでの時代劇アニメになかった華麗で高品質な絵作りと、美形青年に扮する美少女という主人公の設定が、女性ファンの嗜好に合ったためと言われている。

当時のOVA作品は、セクシーな戦闘服に身を包んだ美少女が主人公のアクション物が主流だったが、本作品を境に伝奇時代劇物が幾つも制作された。

1989年には、総集編がテアトル池袋で単館公開された。5分間の新作シーンが追加され、綾之介を演じた戸田恵子のナレーションが挿入されている。

作品リスト[編集]

  • 第一巻「破獄の章」(1987年5月21日発売)
  • 第二巻「鬼哭の章」(1987年12月16日発売)
  • 第三巻「炎情の章」(1988年11月5日発売)
  • 劇場版(1989年5月27日公開)

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

破獄の章[編集]

鬼哭の章[編集]

  • 原作:鳴海丈
  • 脚色・監督:山崎理
  • 脚本:会川昇
  • 絵コンテ:山崎理、鶴山修[2]
  • 音楽:羽野誠司
  • キャラクターデザイン・作画監督:大貫健一
  • モンスターデザイン:わたなべぢゅんいち
  • 美術監督:山口俊和
  • 音響監督:本田保則
  • 撮影監督:森口洋輔
  • 制作:J.C.STAFF

炎情の章[編集]

  • 原案:山崎理
  • 原作:鳴海丈
  • 脚本:会川昇
  • 監督:山崎理
  • 絵コンテ:山崎理、鶴山修
  • 音楽:羽野誠司、大井研二
  • キャラクターデザイン・作画監督:大貫健一
  • モンスターデザイン:わたなべぢゅんいち
  • 美術監督:砂川千里
  • 音響監督:本田保則
  • 撮影監督:森口洋輔
  • 協力:南町奉行所
  • 制作:J.C.STAFF

主題歌[編集]

「愛は神話の果てに」
作詞:永石勝 / 作曲:笹路正徳 / 編曲:笹路正徳 / 歌:カルメン・マキ
『破獄の章』『鬼哭の章』で使用。
「夢のエレメント 〜勇者達への鎮魂歌〜」
作詞:りりィ / 作曲:鹿紋太郎 / 編曲:芳野藤丸 / 歌:りりィ
『炎情の章』『総集編』で使用。
「爪紅 〜つまくれない〜」
作詞:竹中三佳 / 作曲:竹中三佳 / 編曲:笹路正徳 / 歌:竹中三佳
『破獄の章』で挿入歌として使用。

漫画版[編集]

原作:鳴海丈、作画:大貫健一。ニュータイプ角川書店)1989年9月号から1990年9月号まで連載。連載開始とほぼ同時期発行のコミックGENKi(角川書店)に、番外編[3]が掲載された。単行本は上巻が1991年に発売されただけで、下巻は発売されていない。

脚注[編集]

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  1. ^ なお、綾之介は1987年の男性キャラクター部門8位にも入賞している。
  2. ^ 「鶴」の本来の文字は、雨冠に鶴。
  3. ^ 単行本に本編の一部として収録。

外部リンク[編集]