機甲創世記モスピーダ

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機甲創世記モスピーダ』(きこうそうせいきモスピーダ)は、1983年10月2日から1984年3月25日までフジテレビ系列で放送されたテレビアニメ

目次

[編集] 作品概要

タツノコプロアートミックと制作した作品。メインのメカ、レギオスは『超時空要塞マクロス』のバルキリーと同様に三段変形するが、より洗練・複雑化したものへと発展している。バイクが変形して強化服になるライドアーマーは、当時のアニメとしては斬新なアイディアと評価されている。またタケカワユキヒデ作曲による主題歌、特にEDはアニメでも珍しいバラード調のメロディーが話題となった。OPの作画を担当したのは金田伊功であるが、本編の作画には第1話の導入部や、バンクとして使われたOPのカットといった僅かな部分にのみに参加している。

個性的なキャラクター達と、目的地をめざしての道中で出会う様々な人々や出来事を描くロードムービー的なストーリー、異星生物による地球占領という最悪のファーストコンタクトなど独自色の高い一作で、一部熱心なファンを獲得しつつも、裏番組に『藤子不二雄劇場パーマン』や『ミユキ野球教室』があり、また玩具関係の人気も今ひとつのため放映打ち切りとなった。

柿沼秀樹によると、当初は機械化歩兵の話だったという。しかし本作のスポンサーに今井科学が決まったことで、今井が当時ヒットさせていた『超時空要塞マクロス』のバルキリー同様、変形戦闘機を出すことを要求された。さらにそれ以外の新しい変形メカも要求された。柿沼によると「別企画の『テクノポリス21C』みたいな未来警察物の変形バイクをアートミック鈴木敏充が本作のプレゼンテーションに持っていったと思う」とのこと。この変形バイクが本作のライドアーマーになる。

柿沼秀樹によると、彼も荒牧伸志窪田正義も「ハリウッド娯楽戦争映画の世代」であり、本作は「ノルマンディ上陸作戦のSF版」をやりたかったそうである。『史上最大の作戦』などが意識された。 ところが鈴木敏充と富田祐弘岩田弘は「ハリウッド西部劇世代」(柿沼談)だった。「戦争映画世代」の柿沼達は「占領下のフランスの村々を侵略者から開放して敵の本陣まで進撃していく歩兵中隊の話」を提案したが、なぜか脚本は基本的構造は踏襲しているものの「『拳銃無宿』みたいなホースオペラ(柿沼談)になっていた。柿沼は本作を「要素がバラバラ」としている。また「『モスピーダ』をリメイクしたら、絶対に面白いですよ」とも述べている[1]

アメリカでは『ロボテック』(en:Robotech)の第3シーズンとして再編集・放映され、日本以上の人気を獲得した。この作品では、『マクロス』の時代の20年ほど後の同じ時系列上の世界であり、レギオスもVF-1 バルキリーの後継機という設定となっている。また、2007年には新作The Shadow ChroniclesのDVDが発売された。これは、Robotech:The New Generation(モスピーダ)の最終回部分をリメイクしその後の展開も描いた作品で、CGによるレギオスやインビット、新作画のライドアーマーや、一部の旧作キャラクターがデザインをリファインされて登場する。

各話のタイトルに、音楽用語が使われている。また番組のタイトルは、学研が発売した小冊子によれば、後述のレイたちが用いるライドアーマーの機体名に由来すると説明されている。

また、劇中で「HBT」という燃料が登場するが、これは「GAS」を一文字ずつずらした単語である。本当にHB某という水素燃料を開発していた大学の研究室から、放送を見て何の略かという問い合わせがあり、真相を教えられて「ブッとんだ」[2]というエピソードがある。

バルキリーがF-14 トムキャットを基本デザインしたのに対しレギオスはF-18(現在のF/A-18 ホーネット)をベースにしたという説もあるが、番組企画時の「ベクター」戦闘機は特にF-18に似てはおらず、また実際もとにしたという関係者の発言も確認できない。またライドアーマーのバイク形態が、当時最新モデルだったスズキカタナをベースにしているとも言われる。


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[編集] あらすじ

2050年、突如として地球に侵攻してきた正体不明の異星人インビットの為、地球人の半数が火星に避難する。30年後の2080年、地球奪還と同胞の救出のために地球降下作戦が開始された。第1次降下作戦は失敗に終わったが、3年後の第2次降下作戦では、過去の教訓から新型の可変戦闘機AFC-01 レギオス及びAB-01 トレッド、そしてこれらに搭載される、搭乗員の生存率を高めるための変型バイク兼パワードスーツVR-052 モスピーダが配備されていた。

火星生まれで火星育ちのマルスベース軍の若き士官・スティックは、第2次降下部隊に所属し、作戦成功後に恋人のマリーンと結婚する約束をしていた。だが、大気圏突入中にインビットの迎撃を受けたうえ、大気はインビットにより特殊加工されており、降下中の機体の多くは撃墜され、あるいは大気圏突入に耐えられず作戦は失敗する。マリーンの乗る降下艇ホリゾントも、特殊加工された大気圏の影響を受け動けなくなったところを、スティックの目の前でインビットに撃沈される。混戦の中、機体を損傷し本隊とはぐれたスティックは、南アメリカに降下することとなる。

一方、地球生まれで地球育ちのレイは、第2次降下作戦の宇宙船の残骸の中からモスピーダを見つけ出す。そしてスティックと出会い、行動を共にするうち、フーケ、ミント、そして第1次降下作戦の生き残りであるイエロー、ジムと出会う。インビットの軍人狩りから逃れ戦うことを放棄していた彼等も、スティックらと共に北アメリカにあるインビットの本拠地、レフレックスポイントに向かう。

この地球降下作戦は順調に行われていればレギオス、ホリゾントなどで大気圏突入、レフレックスポイントに直接侵攻するものだった。目標に達せず不時着した場合、搭乗員はモスピーダや支援車両などでレフレックスポイントを目指し合流することになっていた。しかし本編では途中の集合地点で壊滅させられたり、軍人狩りにより殺される者も多かった。

やがて実行される第三次降下作戦には、HBT放出をコントロールしてインビットに探知されない、「ダーク・モスピーダ」、「ダーク・レギオス&トレッド」が投入され、戦局は人類有利に大きく傾くと思われたが、戦局は膠着化、ついに奪還軍司令部は、地球ごとインビットを滅ぼすのも已むを得ないと、最終兵器「アヌビス-1」の発射を決定する。

[編集] 登場人物

スティック・バーナード
声 - 島田敏
20歳の青年軍人。所属はマルスベース第2地球降下部隊、第21機甲戦闘中隊。レギオスで参戦するも、機体を損傷し地球に不時着する。堅い性格で恋人を奪ったインビットに強い敵意を抱いていた。レイやフーケたちとの旅で次第に心の傷が癒されていく。
レイ
声 - 大山尚道
インビットに占領された地球で生まれ育った17歳の少年。両親の生死すらわからない孤児だが、ずいぶんお気楽な性格。バイク好きが高じて手製のバイクで走り回っていた所に偶然見つけた第二次降下部隊の輸送機の残骸からモスピーダを入手し、戦いに巻き込まれる。スティックとは喧嘩友達。
なお、作中では彼の過去に関して一切語られることはないが、学研が当時発行していた小冊子によると、母親がインビットに誘拐されてレフレックス・ポイントにいるという噂があり、それを信じて母親を救うべくこの戦いに加わったという。
フーケ・エローズ
声 - 土井美加
16歳の地球生まれの「ツッパリ少女」。インビット占領下の地球で暮らしていたが、家を飛び出し放浪の旅に出た。旅の途中で倒れた地球降下部隊の女性兵士を看取った際、体格の似通っていた彼女からバートレーを形見として受け取った。後にスティックたちと合流し、インビットとの戦いに身を投じる。
シリーズ構成の富田祐弘が放送当時アニメ雑誌のインタビュー等で語っているところによると「『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイ松田聖子なら、フーケは中森明菜」という。
ミント・ラブル
声 - 室井深雪
理想の恋人を求めて旅をする13歳の少女。旅の途中で出会ったスティック一行と合流し、新たな出会いを求めて旅を続ける。独特の口調で大変騒がしい。
物語中盤(第14話)で立ち寄った先の一族の族長の息子の花嫁となり一行を離れるが、スティック一行が内輪もめでばらばらになりかけたところにまた舞い戻ってくる(第15話)。なお、離婚理由をジムなどに聞かれるも「言いたくない」と拒否している。次回予告は彼女が務めていた。
イエロー・ベルモント
声 - 鈴置洋孝松木美音
第1次降下部隊の生き残り。父親が第1次地球奪還軍の総司令官だったため、不本意ながら軍人として参加するも部隊は全滅。負傷した彼は匿われた家の女性に、女装して素性を隠すことを勧められ、歌手として生計を立てつつ、住民たちやインビットの軍人狩りから身を守っていた。スティックたちと出会い当初は戦うことを拒否していたが、隠し持っていたブロウスーペリアで参戦、レフレックスポイントを目指す。川や泉を見つけるとすぐ水浴びを楽しむ妙な癖がある。22歳。
『超時空要塞マクロス』のリン・ミンメイに相当するキャラクターだが、アイドル色の強いミンメイに対して、当時としてはかなり思い切った中性的なイメージ。キャラクターデザインの天野嘉孝のタッチが最も良く現れていることもあって、当時は特に女性ファンの人気が高かった。男性であるにもかかわらず、アニメ雑誌『アニメディア』の女性キャラクター人気投票で上位に食い込んだこともある。
持ち歌はロック調の「やっつけろ!」から、吟遊詩人が語るような「モスパダの歌」まで多彩。サウンドトラックのジャケットを飾っている。
最終話のラストシーンで観客に対し男であるとカミングアウトし、そのまま男声ボーカル(声はアンディ、サントラを使用)で歌ったため、三人一役でキャラを演じたとも言える。
ジム・ウォーストン
声 - 西村知道
イエローと同じ第1次降下部隊の生き残り。戦闘メカの修理・整備を得意としている。実は敵前逃亡で味方にも顔向け出来なくなり、「臆病者のジム」と呼ばれ軍人であることを隠して潜伏していた。後にスティックたちと出会い、再び戦いに参加する。32歳。一人で修理したレギオスを隠し持っており、スティックにそれを託す。
マリーン
声 - 高橋美紀
第2次地球奪還軍に参加した降下艇ホリゾントの通信員をつとめる女性兵士。インビットにより艇が沈められ死亡する。彼女からスティックへ送られたホログラムのペンダントは彼のプロポーズへの返事のメッセージが込められていた。以後スティックは形見として肌身離さず持つが、最終話で火星への帰還途中に倒すべきインビットも地球から去り、悲しい過去への決別と未来に向って歩き出す決意で宇宙空間へペンダントを捨て去る。
アイシャ
声 - 高橋美紀
レイが見つけた謎の少女。身元不明であり言葉も話せなかったためインビットに襲われて記憶喪失になったと思われていた。実は地球環境に適応したインビットである。一行と行動をともにするうちにスティックに好意を抱くようになった。名前はイエローが付けたものだが、レフレスもアイシャと呼んでいる。外見は人間そのものだが、血液は他のインビットと同じく緑色で、最後にはそのために正体を知られる。
レフレス
声 - 小原乃梨子
インビットの女王。人間型に変化している。インビットは宇宙をさまよい自らの進化に必要な環境を求める種だった。北アメリカにつくられたインビットの巣とも言える通称レフレックスポイントに存在し、種族全体の進化のありようを管理していた。
バットラー
声 - 大塚芳忠
地球環境に適応した人間型インビット。レフレスに認められガーモから進化し、若い男性の姿をしている。レフレスの審判をまたずに支配を目指して戦った。最終話でスティックとレイのレギオスを大破させるがトレッドに乗り換えてきたスティックの逆襲にあい死亡する。
ソルジィ
声 - 神田和佳
地球環境に適応した人間型インビット。バットラーと同時にガーモから進化し、若い女性の姿をしている。イエローと出会い好意を寄せ、インビットが去った後も地球に残る。

『ロボテック』では全員名前が変更されており、例えばスティックはスコット・バーナードになっている。

[編集] 登場メカ

[編集] 地球(火星)人側

装甲降下艇ホリゾント
第二次地球奪還作戦に投入された強攻降下用装甲艇
火星(マルスベース基地)から地球までは宇宙空母「イカズチ」に牽引されてきた。
実質はモスピーダ等のアーマーサイクルや兵員を地上に送り込むための降下専用艇でしかなく、その大気圏突破能力や船体構造強度にも不安がある。インビットの地球大気圏上層部への細工により、そのほとんどが異常大気及び異常加速度により燃え尽きて全滅した。
高速トランスポーター ガーフィッシュ
第一次~第三次地球奪還作戦に投入された高速輸送 / 多目的巡洋艦。主砲を持たない同型の艦体下部に、大型の格納庫を装備した遠距離高速輸送艦型(RobotechではMarathon級)もある。艦底部に3機ずつレギオスを収納するコンテナを3つ持っている。
このクラスは地球奪還作戦のための強行突入用輸送艦としての性格が強く、武装は左右の船体スリットから発射されるミサイルと、艦底部コンテナの前に3連装ビーム砲塔が1基あるのみ。このため後方からはもちろん、上部からの攻撃にも弱かったが、この時代になると幾らか改善されている。大気圏内に直接降下し、重力下での航行も可能である。
Robotechでは仕様によりScout CruiserまたはLight Cruiser、およびAssault Transportに区分され、The Shadow ChroniclesにもCGとなって登場、艦体が上下に割れて大型シンクロトロン砲を発射する新ギミックが加わった。
宇宙空母イカヅチ
大型の宇宙空母。第二次降下作戦参加艦から登場した艦種で、各部コンテナに24機ずつ、計140機ちかい「レギオス」を搭載できる。同型艦多数。
RobotechではLarge Cruiserに分類され、やはりThe Shadow ChroniclesにもCGとなって登場する。
イズモ級旗艦
第三次地球奪還作戦の艦隊旗艦。Neutron-Sミサイルをはじめ、戦略級の兵器を格納可能な他、強力な力場シールドや多数の艦載機を格納している。コストが掛かるため、2044年の現時点ではフラッグシップたる「イズモ」1艦しか建造されていない。
RobotechではSDF-4(マクロスと同じ『超時空要塞』に区分)の艦籍番号を持ち、同じくThe Shadow ChroniclesにCGとなって登場。
アヌビス−1最終兵器
1発で地球規模の惑星の大半を破壊出来るという、核兵器以上の破壊力を持った兵器。本編では、地球に居座るインビットを地上に残る人類ごと巻き添えにしてでも滅ぼす為に発射されたが、インビット女王レフレスの力で中和・消去された。
Robotech:The Shadow Chroniclesでは、このミサイルやシンクロトロン砲の技術の提供元に重要な秘密が隠されており、伏線となっている。
アーマーバイク/ライドアーマー
地球降下部隊が着用するパイロットスーツに合わせて開発された、膝から上に装備される装甲および機動倍力ユニットである。第1次地球降下作戦の行なわれた2080年当時には発明されていた。効率のよい長距離移動用にバイク形態の他、レギオスに脱出ユニットとして格納するために小さく折りたたんだ収納モードも存在する。
「バイクが変形してパワードスーツになる」と表現されることが多いが、実際には膝から下はもともと着用しているライディング・スーツである。スーツにある9箇所のコネクターでライドアーマーと接合して自重を支えているため、ライディング・スーツを着ていないとライドアーマーは着用出来ない。ちなみにライディング・スーツはレギオスのパイロット・スーツを兼ねている。
数多くのバリエーションがあると推測されるが劇中登場したものは以下の5つである。
バートレー(VR-038L)
フーケが使用する038型は、このスティック一行の使用する中では最も軽量タイプで、武装はビームバズーカ1丁のみである。もともと瀕死の女性兵士から形見に贈られたものであり、武装が制式なものかは不明。体格がフーケ並みに調整されているので他のメンバーは装着できない。
ブロウスーペリア(VR-041H)
041型は両胸部分にミサイルポッド、両腕には高周波ブレードを装備した重攻撃型で第1次地球降下作戦時に使用されていたライドアーマーである。イエローが隠し持っていた。この装備がイエローの父の影響によるカスタムメイド的なものかどうかは不明。
モスピーダ(VR-052F/T)
Military Operation Soldier Protect Emergency Aviation Dive Auto(軍事作戦用兵士防御式緊急時飛行体系降下車両)のイニシャルからモスピーダと呼ばれる最新のアーマーバイク/ライドアーマー。指揮官用のF型は、両腕に使い捨てタイプのロケットランチャーを左右2発ずつの計4発装備している。ロケットランチャーはインビットのメカを撃破出来る破壊力を有するが、4発を撃ち尽くしてしまうと丸腰になる致命的な欠点がある。またカウルに60mmビームキャノンを装備出来る。作中ではスティックが8話から使用。作品中で唯一、制式なオプションに則った装備をしていると思われる。
レイが使用していたT型はミサイルランチャーがないが40mmビーム機銃を装備、バイク形態でも射撃が可能。
  • ビームガン:スティックたちが護身用に持っている軍制式のビームガン、ストックとサプレッサー状のアタッチメントを付けることでライフルとして運用することが出来る。
アーマーバイク形態時のモスピーダ性能諸元
  • 全長:2,050mm、乾燥重量:132kg、最大巡航速度:220km/h、燃料:HBT1個
なお第1話では、設定重量より遥かに軽量と思われる描写が散見される(スティックが墜落破損したレギオスから格納状態のモスピーダを降ろすシーンや、レイが墜落したホリゾントの格納庫からアーマーバイク形態のモスピーダを持ち上げて引っ張り出すシーンなど)。モデルは、SUZUKI GSX1100S 刀、HONDA VT250F 辺りがモデルらしい。
ダークモスピーダ
作品終盤で登場。インビットがHBTに反応して攻撃を行なうためHBT反応の出ないステルスタイプ。第3次地球降下作戦で投入された。
可変戦闘機レギオス
第2次地球奪還軍の主力兵器。第1次地球奪還軍に配備されていた可変戦闘機「コンドル」の発展機ではあるが第1次奪還軍が全滅しているため徹底的に能力の強化が図られ性能は段違いにアップしている。単独で大気圏突入・離脱能力を持ち、戦闘機形態(アーモファイター)、中間形態(アーモダイバー)、人型形態(アーモソルジャー)に変形可能。あらゆる局面でインビットを倒すことができる機体である。
  • レギオス・エータ(AFC-01Η):指揮官用で機体色は青。本編ではほぼ一貫してスティック専用機で、一行がイオタやゼータも手に入れた後は編隊リーダーとして活躍する。
  • レギオス・イオタ(AFC-01Ι):一般用で機体色は緑。本編では主にレイが搭乗するがイエローが搭乗することもある他、非戦闘時にはジムが操縦することもある。
  • レギオス・ゼータ(AFC-01Ζ):能力強化型で機体色は赤。プラモデル等のデカールではジュピターベース所属機となっている。本編では主にフーケが搭乗。
レギオスアーモソルジャー時の性能諸元
  • 全高:8.75m、全幅:4.3m、全備重量:16.70t、主エンジン出力:1840shp×2、副エンジン:最大推力4,800kg×4、最大走行速度:120km/h、武装:内蔵ミサイル最大60発、手持式80mmビームキャノン×1
  • ダーク・レギオス:2度にわたる地球降下作戦での生存率の低さに苦慮した結果開発されたHBT反応の出ないステルス型。第3次地球降下作戦で投入された。
  • ダーク・レギオス無人型:ステルス型で無人機。第3次地球降下作戦で投入される。
可変戦闘支援機トレッド
  • トレッド(AB-01):レギオスの支援機でアーモボマーと呼ばれる。
レギオスと同様の3形態に変形できるが、作品内では主にレギオス・エータの後部に合体した形で運用されていた。第1話ではスティックの部下他のレギオス・イオタと接続された、イオタと同色塗装のトレッドが多数登場している。
なおレギオスは、トレッドとドッキングした状態でアーモソルジャーへの変形が可能で、変形後は背面にトレッドをドッキングさせたまま戦闘を行うこともできる。なお、変形前・後共にトレッドはアーモボマーであることが前提。
ちなみに、インビット最強進化型であるゴース(バットラー機、ソルジィ機)に、撃墜もしくはそれに近い致命的ダメージを与えたのはレギオスではなくトレッドである。なお23話に登場したゴースも、レイが操縦するトレッドに撃破されている。なお、本来の設定では人形に変形するものではなかったが、最終回の演出上無理矢理変形させられた。

[編集] インビット側

インビットの戦闘メカはバトルウォーマーと呼ばれる。甲殻類を思わせる生物的なシルエットが特徴で、これは強化外骨格を着込んだインビットそのものだったが、その中身が環境に合わせて進化していくうちに人間形態をとるものが現れ、搭乗して操縦する新型バトルウォーマーが用いられるようになる。

ロボットアニメの定石として、ストーリーが進むにつれインビット側の機体も強力になっていくが、その過程も女王レフレスの眼鏡にかなった優秀な個体が「進化」という形でレベルアップしていくという、生物的なプロセスを採るのが特徴。外見も水中生物を思わせる第一形態(イーガー)から、陸上への適応→大型化・武装強化→人間型と、地球上の生物が進化していくプロセスを体現している。

なお海外版の「ロボテック・ニュージェネレーション」ではInvid(インビッド)と呼ばれ、また海外オリジナルの「ロボテックIIセンチネル」では、外骨格なしで普通の衣服を纏って行動する第一進化形態の指揮官インビッドも登場する。「モスピーダ」での設定では、第五進化体(すなわち人間型)以外は地球の大気中での生存に適さないため、液体につかりバトルウォーマーを常時着用しているが、「ロボテック」のコミックス版では設定が異なり、最初のナメクジ風の原始的な形態からアニメの第一進化形態までの間にさらに2つの形態が認められるなど、オリジナル設定が追加されている。

イーガー
衛星軌道上での迎撃、および大気圏内での空戦を行うインビットの第一進化形態。バイオレットカラーの大きな甲羅と大型のクローをもつ二本ずつの手足を有する。HBT反応を嗅ぎ付け、虫が光に吸い寄せられるようにHBT機関に突進、肉弾攻撃をかけマルスベースの宇宙船ごと自爆していく様は無機質な恐怖を感じさせた。その一方で、寸詰まりのカニを思わせる外見が「かわいい」という意見もある。なお、宇宙空間ではブースターを装備している。
ロボテックでは「インビッド・スカウト」と呼ばれる。最初に登場したタイプは火器をもたず、爪攻撃や体当たりをしてきたが、後に2門のビーム砲を備えたタイプも登場、こちらはロボテックでは「ファイター・スカウト」と呼ばれる。
グラブ
各所に黒のラインが入る、パープルのツートンカラーの甲羅に、追加装備で大型砲二門を生やしたインビット、第二進化形態。イーガーよりも地上戦に適応しており、大きな足でしっかりと二足歩行ができる。設定資料にも、どこか愛嬌のある二足歩行のモーションが詳しく描かれている。
大型砲から撃ち出されるものが何なのかは不明だが、ロボテック版ではプラズマパルス及びプラズマビームとなっている。ロボテックでは「インビッド・トルーパー」。大型砲を搭載したものは「ショック・トルーパー」。
ガーモ
より戦闘的に大型化したグリーンとオフホワイトのインビット第三進化形態。劇中、スティックたちを相手に善戦したグラブがレフレスに評価され、ガーモに進化するシーンがある。後述のゴースと同様、イーガーやグラブの部隊を率いて登場するシーンもあり、指揮官機的な存在と言える。ビーム兵器を標準で装備した初のバトルウォーマーでもある。
胴体は小さく、キャノンおよび手足ユニットが巨大。三つのレンズ状の砲口からビームを放ち、レフレックスポイント攻略戦ではその火力で降下部隊を苦しめた。また、スピーカー、ないし発声器官を有している模様で、作中、片言ながら人間(レイニー・ボーイ)に命令を下すシーンがあった。
ロボテックでは「インビッド・エンフォーサー」。
プロテクト・インビット
身長2mほどのプロテクトスーツを着込んだインビット第四進化形態。しかし、作中では他の形態から(あるいは、他の形態に)進化するシーンがなく、対人用・指揮用の特殊形態と見ることもできる(後述のゴースは、ガーモから進化する)。
それ以下の進化形態たちの指揮官クラスで、要塞内に多く見られ、また協力的な人間との接触の場にも現れる。小型のスーツであるため戦闘力は比較的低い。
ゴース
地球環境への適応の結果、最終的に人間体となったインビットが搭乗する専用機体。他のバトルウォーマー同様生体メカ的で、何でできているのか、どう作ったかはまったく不明。従来のカニ風バトルウォーマーに比べ、その姿はかなり人型に近い。バットラー専用の緑色を基調とした機体とソルジィ専用の紫を基調とした機体があり、バットラー機のみ後頭部に「ツノ(役目不明)」がある。
武装も強力で、ビーム兵器に加えて多連装ミサイルランチャー(ボール・ミサイル)まで装備。数の力で圧倒するイーガー、グラブと異なり、単独でレギオスクラスと互角に戦う性能を持つ。「軍人狩り」に象徴されるように人間の好戦性には否定的だったインビットが、人間に近い存在に進化していく過程でこのような強力な機体を生み出すという皮肉な結果となる。特にバットラーのような好戦的な個性の誕生はインビット内部の混乱を招き、地球を放棄する一因にもなったと言える。
ロボテックでは「ロイヤル・コマンド・バトロイド」。
シェルドゥ
インビットの母艦。ホタテ貝のような形をしていて揚陸艇のような働きをする。内部に数百のインビットを詰め込み、上下のハッチを開放し射出する。設定書によると、一万近くもの数が存在するという。多くは軌道上に配備されているようだが、The Shadow Chroniclesではレフレックスポイントから次々に打ち上げられるシーンがある。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] スタッフ

  • 製作:吉田健二
  • 企画:井上明(タツノコプロ)、鈴木敏充(アートミック
  • 音楽:久石譲小笠原寛
  • シリーズ構成:富田祐弘
  • 文芸担当:庄司菜穂子
  • メインキャラクター:天野喜孝
  • メカニックデザイン:荒牧伸志、柿沼秀樹
  • 美術監督:佐藤広明
  • 作画監督:宇田川一彦、新井豊
  • オープニング作画/エンディング演出:金田伊功
  • メカニック監修:窪田正義
  • プロデューサー:前田和也(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)、岩田弘、由井正俊(アニメフレンド
  • チーフディレクター:山田勝久
  • 脚本:富田祐弘、寺田憲史、並木敏、康村諒
  • 演出:笠原達也、小島正幸秋山勝仁、五月女有作、小林真理、康村正一
  • コンテ:山田勝久、秋山勝仁、野島孝郎、神井裕行、小島正幸、野寺三郎、康村正一、矢沢則夫
  • 原画作監:山本哲、野崎恒伸
  • 原画:金田伊功、本多哲、星川信芳、高木敏男、松下佳弘、和泉絹子、時矢義則、アベ正己、田辺由憲、多賀一弘、青井清年、北久保弘之、森安夫、清水義治、山田光洋、寺沢伸介、松岡秀明、太田博光、田中正弘、吉田衝、野崎恒伸、斉藤隆、堀籠知世美、花輪弘昌、小宮茂、丸山泰英、三浦嘉友、横川巨孝、兵頭敬、的場敦、山沢実
  • 動画作監:金子美津江、飯野享、山崎茂
  • 動画:鷲田薫、福井智子、村田充範、石川哲也、斉藤昭子、宮沢康規、水井靖、前澤弘美、石川弘子、竹内一義、岩下啓蔵、生亀信幸、富本起矢、中村智津子、八谷賢一、佐々木久美子、伊月一郎、堅山慎一、別所誠人、郷敏治、奥田淳、豊島光子、渡辺律子
  • 色指定:北川正人、小松りえ、田中節子、根岸節子、村上和子、金丸ゆう子
  • 検査:斉藤明美、高田香代、高橋慶子、橋田素美、安斉弘美、木山裕美子、田中節子、露木清美
  • 仕上:杉浦充、岡本ひろみ、石川裕子、穴見順子、石田義秋、村上貴信、豊田キミ子、真田芳生、佐々木小百合、横山彰子、竹島和代、荒幡晴美、本多昌弘、谷越治樹、片寄千恵子、岡部志保美、渡辺賀寿栄、田中尚子、金丸ゆう子
  • 特殊効果:朝沼貴良、村上正博、山本公、根岸節子、田崎正夫、柴田睦子
  • 美術担当:坂本信人
  • 背景:スタジオビッグ、トライアート、スタジオワールド、プロダクション・アイ、みにあ~と、スタジオタオ
  • 撮影:田主丸、いもがらぼくと、相澤健四郎、小西一広、安原俊之、菅沼清
  • 編集:谷川幸男、田岡克美、厨川治彦、吉田千尋
  • 録音:アーツプロ
  • 録音ディレクター:本田保則
  • 効果:フィズサウンドクリエイション
  • 調整:阿波良和
  • 録音スタジオ:アバコスタジオ
  • 現像所:東洋現像所(現:IMAGICA
  • 制作担当:由井正俊→中村正雄
  • 制作進行:後藤友幸、芳原信、柏倉邦彦、斉藤一平、月森道代、広嶋秀樹、山田斉
  • 制作協力:スタジオワールド、A.I.C
  • 制作:フジテレビ、タツノコプロ、アニメフレンド

[編集] 主題歌

OP:『失われた伝説(ゆめ)をもとめて』(作詞:売野雅勇、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:久石譲、歌:アンディ)

ED:『ブルー・レイン』(作詞:売野雅勇、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:久石譲、歌:松木美音、アンディ)

[編集] 放映リスト

  1. 襲撃のプレリュード
  2. 失恋少女のマーチ
  3. 真昼の決闘コンサート
  4. 気分はサバイバル・ソング
  5. ライブ・イン・強奪作戦
  6. 突ッ張り少女ブルース
  7. 亡き勇者のラグタイム
  8. ジョナサンのエレジー
  9. ロスト・ワールド遁走曲
  10. 戦場のレクイエム
  11. 遠い希望のララバイ
  12. 要塞突破ブギ
  13. 砂嵐プレイバック
  14. ミントの結婚行進曲
  15. 仲間割れのバラード
  16. トラップ・レゲエ
  17. 白夜のセレナーデ
  18. 老兵たちのポルカ
  19. 氷河都市のフォルテ
  20. 夜空のバースディ・ソング
  21. 殺しのアルペジオ
  22. ニューヨーク・ビーバップ
  23. 黒髪のパルティータ
  24. 闇のフィナーレ
  25. 光のシンフォニー

[編集] 商品化

[編集] 放送当時

メインスポンサーは学研。主役メカの玩具・プラモデルを発売した他、同社発行のアニメ雑誌アニメディア」で積極的に特集記事を組み、アニメディアの別冊としてムックも発売した。学研の可変トイは国内ではモスピーダとレギオスのみだったが、より小さいスケールのレギオス&トレッドのトイも別に存在した。
プラモデルは学研以外にも、イマイエルエスが共同で発売。100~200円の小スケールのモデルをエルエス、大スケール可変及び中間スケールの物をイマイ、イマイ版可変モデルと同スケールで変形しない物を学研が発売した。レギオスの肩ミサイルポッドの付き方など、学研版とイマイ・エルエス版とでは微妙に解釈が異なる。ちなみに3社中、非変形のアーマーバイク形態をモデル化したのはエルエスのみ。
ボードゲームはツクダホビーから、ボードウォー・シミュレーションゲームの『ジェネシスクライマー』(戦術級)が出ている。
文具関連の商品は、ショウワノートから発売されていた。
海外ではトレッドも、ロボテック展開時に学研のトイ風の商品が発売されている。レギオスと合体が可能だったため、国内で未発売の物の原型か金型が海外に渡り商品化されたのではないかと言われている。放映当時、ロボテックのトイを販売していたのは英国のマッチボックス社(en:Matchbox_(toy))で、インビットのグラブ等のトイも存在していた。94年にプレイメイツ社(en:Playmates_Toys_Inc)より再発売されている。
韓国でもトレッドが商品化され、80年代中盤頃に販売されていた。

[編集] 放送終了後

プラモデル
2006年現在、イマイ版の可変モデルをアオシマが再発売している。
トイ(国内版)
2007年2月、ワンダーフェスティバルにおいてシーエムズコーポレーションがレギオスとトレッドの発売を発表。後にモスピーダ、ブロウスーペリアが発表された。その後、モスピーダ(スティック・レイタイプ)は翌年の1月、レギオスとトレッドは3月、ブロウスーペリアは9月、女性用ライディング・スーツ(素体)を新造したフーケ・エローズ搭乗の「バートレー」(VR-038L)が11月に、シノブ・竹内搭乗の「ダーク・バートレー」(VR-038LS)が12月に発売された。なお、レギオスのうちイオタはシーエムズWebサイト限定で、ゼータはネット通販限定で発売された(2009年5月に追加パーツを同梱したバージョンも発売された)。同時期にダークモスピーダ2種も数量限定で発売されている。なお、モスピーダの一般兵士タイプと指揮官タイプ、スティック・レイタイプモスピーダ2種とブロウスーペリアのスペシャルカラーバージョンが会場限定で発売された。
2007年7月、青島文化教材社よりトイナミ社(en:Toynami)のレギオス3種類を、国内向けにミサイル・ポッド他の追加パーツや関節強化を加え新世紀合金のブランドで発売することを発表し、11月に発売した。スケール表記は1/48。なお、他のラインナップとしてトイナミが開発しているものとは別物のトレッドが発表されたが、開発中止となった。しかし、ファンの要望をうけて2009年7月にトイナミ製のトレッドをOEMで発売している。
この他、2009年1月に「株式会社ビーグル」より、1/10完全変形の「ライドアーマー&アーマー・バイク(VR-052F/T モスピーダ)」が発売された。その完成度の高さから、ロボテック公式サイト(www.robotech.com)では、海外トイナミ社(en:Toynami)で自社製品企画を破棄して同ビーグルの製品をOEM(他社ブランドの製品製造)仕様として、またはそのまま同社より輸入する形で米国他の海外圏で「マスターピース・コレクション」として発売予定と発表されるなど話題となっている。今後のラインナップとしては、一般兵用のモスピーダとバートレーが予定されている。
トイ(海外版)
2004年にアメリカの玩具メーカーのToynami社からRobotechの商品化が発表され、レギオス(alpha)の非変形のアクションフィギュアと可変トイ(生産数限定のマスターピース・ブランド)が販売された。前者は国内ではエポック社が「モスピーダ」ブランドとして販売、後者はロボテックブランドのまま一部が直輸入された。また、可変トレッド(Beta)も2008年12月に発売された。ちなみにトレッドはToynami製レギオスだけでなく、新世紀合金版レギオスとの合体も可能となっている。このトレッドは、日本国内では翌年にアオシマからOEM仕様で発売される。
タツノコとビッグウエストの権利裁判闘争の結果、ロボテック公式サイトでの通販は日本国内からは利用することが出来ない(発送先にJapanの指定が出来ない)ため、アオシマによる正規販売以前は個人が渡米した際の土産物として手荷物で持ち込むか、第三国を経由して輸入されるかしか入手方法がなかった。
DVD
2001年に単品版・全6巻が、2007年にComplete BOXがコロムビアミュージックエンタテインメントより発売。特に後者は、税込み9975円と、単品版3枚分より安価となっている。

[編集] ネット配信

Screenplusにて配信していたが、同サービスは2006年6月30日をもって終了した。

Yahoo!動画にて2006年8月15日から2007年8月14日・2007年10月1日から2007年12月31日まで配信。

2007年5月現在、ミランカのアニメchにて配信中。

[編集] 脚注

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  1. ^ 『Great Mechanics DX3』 双葉社、2007年、82-85頁
  2. ^ ムック『アートミック・デザインワークス』(1987)における欄外の柿沼秀樹の談より。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 前後番組の変遷

フジテレビ 日曜9時台後半
前番組 番組名 次番組
ダッシュ勝平(再放送)
機甲創世記モスピーダ
笑っていいとも!増刊号
※10:00-11:50 → 9:30-11:20