科学忍者隊ガッチャマンII

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科学忍者隊ガッチャマンII
ジャンル SFヒーローアクション
アニメ
原作 吉田竜夫
総監督 笹川ひろし
キャラクターデザイン 九里一平、天野喜孝
高田明美
メカニックデザイン 大河原邦男
音楽 小西礼二郎(第1話のみ)
ボブ佐久間筒井広志
アニメーション制作 タツノコプロ
製作 吉田健二
放送局 フジテレビ
放送期間 1978年10月 - 1979年9月
話数 全52話
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト アニメ
ポータル アニメ

科学忍者隊ガッチャマンII』(かがくにんじゃたいガッチャマンツー)は、『科学忍者隊ガッチャマン』の4年ぶりの続編としてフジテレビ系で毎週日曜日18時00分から18時30分に放送された、タツノコプロ製作のテレビアニメ1978年(昭和53年)10月1日から1979年(昭和54年)9月30日まで放映された。全52話(放映は53回。1979年8月19日に28話『愛を奪った羽手裏剣』を再放送)。

目次

概要 [編集]

本作放映の同年7月にシリーズ第1作を再編集したアニメ映画版ガッチャマンや、当時起こったアニメブーム、さらにはシリーズ第1作の再放送を望む声が多数寄せられ続けたのが追い風となって、制作された続編。

第1シリーズの総監督を務めた鳥海永行は、2年間の前シリーズで既に達成感があったことと、既にタツノコプロを退社するつもりであったことから、本作の監督は引き受けずに、同年12月にタツノコプロを退社。そのため、総監督は前番組『一発貫太くん』を担当していた笹川ひろしタイムボカンシリーズと並行して担当。社長の吉田竜夫が若くして他界し、スタッフの流出が続いた時期のタツノコプロであったが、作画陣は前シリーズの経験のある面々が集まった。タツノコプロとの契約を終えて社外に去っていた前シリーズの宮本貞雄作画監督を再び招聘。宮本の下には、前シリーズを支えた須田正己二宮常雄、井口忠一、谷口守泰らが顔を揃えた。一方、演出陣には笹川が養成し「タツノコ四天王」の異名を取っていた新世代のタツノコプロスタッフ、押井守真下耕一うえだひでひと西久保瑞穂の4人が抜擢された。この4人のローテーションにタツノコ社内からは原征太郎が参加、後はグロス出しであった。

しかし、アニメブームによりテレビアニメの本数が増加してアニメーター不足が起こったことと、制作開始が遅れて準備期間がほとんどなかったことから、常にスケジュールは逼迫。絵の仕上がりが悪かったことから、アフレコでは評判が悪く、とりわけガッチャマンをタツノコプロの看板番組として思い入れが強かった主役の森功至は怒りを露にすることがあったという[1]。第9話「滅亡のベルクカッツェ」において、前シリーズの総集編を放映する苦肉の策が取られたが、遂に最後までスケジュールを挽回できることはなかったという。リアルさを追求したものか、忍者隊基地のシーンでは海底基地・Gタウンの窓に実写の海中の映像が合成されていたりもしている。

視聴率でも苦戦が続き、前シリーズほどの人気は得られず、続編の『科学忍者隊ガッチャマンF』では路線転換が図られた。

前作で壮絶な死を遂げたキャラクター、コンドルのジョーはクローン人間というアイデアも出たが、サイボーグという形で復活。体の一部がメカニックという設定が使えず、強化ポリマーで体を覆っているという設定になっている。 また、本作の企画当初、ジョーにはジャックという名の弟がおり、G-6号・隼のジャックとして登場させる草案があったという[2]。 因みに、声をあてたささきいさおとパンドラ博士を演じた上田みゆきは、本作での共演が馴れ初めとなり、後に結婚している。


注意:以降の記述には科学忍者隊ガッチャマンIIに関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー [編集]

総裁Xが宇宙に去ってから約3年の年月が流れた。マントル計画も順調に進み、地球は平和を取り戻した。国際科学技術庁が科学忍者隊の解散を決定した矢先、総裁Xが火の玉となって南太平洋ギルバード諸島後方100キロの海上に襲来。そこを航行中だった豪華客船クイーンマーガレット号[3]は沈没してしまう。総裁Xはそこに乗り合わせていた子供を特殊な装置に掛け、3か月程度で大人に成長させる。そしてその子供をギャラクター司令官・ゲルサドラとして仕立て上げ、ギャラクターを復活させるのだった。科学忍者隊の解散は撤回され、前作で命尽きたジョーの代わりに地球防衛軍からホーク・ゲッツが新G-2号として参加し、復活したギャラクターへの偵察を開始する。だがゲッツは敵のスパイにすり替えられていたのだ。偽ゲッツの手引きで敵のど真ん中に誘い込まれ窮地に陥る忍者隊だが、偽ゲッツは奇跡的に復活を遂げたジョーによって倒され、ジョーは忍者隊に復帰する。こうして科学忍者隊とギャラクターの戦いが再び始まるのだった。

キャラクター:キャスト [編集]

鷲尾 健(わしお けん)/ 大鷲の健
声 - 森功至
今作での武器はバードソーサー。当時流行していたフリスビーの形状を模した物。「II」ではこのように当時の流行に合わせた武器が登場している。丸型の刃は分離可能。
「ガッチャマン」の称号はリーダーである健を指しているため、前作ではキャスト表記が「ガッチャマン」になっていたが、今作ではエンディングのキャスト表記が「大鷲の健」となり、通称に変わっている(他のメンバーも同様)。前作同様「ある時は5つ…」で始まる名乗りの口上は健が行っているが、回によっては、健に代わってメンバー4人で名乗りの口上を行い「科学忍者隊ガッチャマン!」と名乗ることもあった。
ジョージ浅倉( - あさくら)/ コンドルのジョー
声 - ささきいさお
今作での武器はロケット羽手裏剣。スピード・射程距離・破壊力がそれまでの羽手裏剣より大きく向上した。旧羽手裏剣はジョー以外の複数のメンバーが使用していたが、ロケット羽手裏剣はジョー専用の武器になっている。前作の終盤で病に冒されていたが、ドクターラッフェルによりサイボーグとして蘇生。第4話で健たちの前に現れ再び科学忍者隊の一員となる。定期的にドクターラッフェルの基地でエネルギーを注入しているためにミーティングに遅れることがあり、サイボーグであることを秘密にしていたが、それをパンドラ博士に看破された。
第51話で総裁Xを倒すための切り札として、反物質爆弾が内蔵されているブラックボックスをラッフェルが体内に仕込んでいたことが判明した。これは本作内では未使用に終わったが、意外な伏線として次作「F」最終回において重要な役割を果たす。
なお本作および「F」では、ささきが主題歌も担当している関係か、前作とは異なりひらがな名義となっている。
ジュン / 白鳥(しらとり)のジュン
声 - 杉山佳寿子
今作での武器はオーロラリボン。新体操の要領で使用し、捕縛と打撃が可能。17話では発光目晦まし攻撃があった。今作ではジョーが生きている事をいち早く察知したりして、ジョーのことをえらく気にかけていたようだ。
甚平(じんぺい)/ 燕(つばくろ)の甚平
声 - 塩屋翼
今作での武器はリバウンドボール。右手のグローブとスーパーポールのセット武器。現在のラクロスに近い方法で使用する。前作のアメリカンクラッカー同様様々な応用ができる。
中西 竜(なかにし りゅう)/ みみずくの竜
声 - 兼本新吾
今作での武器はグリッパー。粘着性の物質で相手を捕縛し、投げ飛ばすというもので、これは当時流行していた玩具「スライム」のように伸びる。今作では後述のロボット・パイマーの登場により、ゴッドフェニックスで留守番をする必要がなくなり、他の4人と共に戦う機会も増えた。
南部 考三郎博士(なんぶ こうざぶろう)
声 - 大平透
前作に引き続き、国際科学技術庁の博士として登場。前作の終盤で破壊された三日月基地に変わり、今作では有志によって建設された海底を航行可能な基地、Gタウンから5人に指示を送る。第27話では銃撃を受け、危篤状態になり死んだことになっていたが、これは総裁Xがゲルサドラに命じた暗殺計画を察知した南部が対抗するためにパンドラと打った芝居であった。
パンドラ博士
声 - 上田みゆき
本作のキーパーソンで、本名はシルビア・パンドラ。第26話より、南部博士の秘書として登場する女性科学者。ロボット工学やサイボーグの研究が専門のようである。他にもサイキックパワーの増幅や探知を行うシンレーダー(27話)、動物と意思疎通ができるようになる脳波解読システム(40話)を開発するなど、研究分野は多岐に渡る。第42話ではリッチマン三世に変装したゲルサドラを見ると疑問に感じるが、豪華客船沈没事故と何か関係があるようだ。
アンダーソン長官
声 - 大宮悌二
前作に引き続き、国際科学技術庁の長官として登場。サムという一人の孫がいる。第46話では、ギャラクターの鉄獣の襲撃で基地ごと襲われ重傷を負ってしまう。その後は姿を現さなかったが、おそらく死亡した模様。
次作「F」より、南部が彼の後任として長官の地位に就かれる。
ドクターラッフェル
声 - 千葉耕市
元はギャラクターに所属していた科学者で、ジョーをサイボーグとして蘇生させた張本人。総裁Xによれば、総裁Xとコンタクトを取って地球を教えた人間で当初はギャラクター創設に協力したが、総裁の目論見を知ると反抗しだし、カッツェに命じて暗殺させたはずだったとのことである。鷹を飼っており、肩によくとまっている。ジョーをサイボーグ化した際に、総裁Xを倒すための仕掛けを施した。また、ジョー以前にもその実験台としてサイボーグ手術をしており、第25話では海中にサイボーグコロニーができるほどの数のサイボーグが生活していた。第49話にて居場所を突き止められ、総裁Xの秘密と居場所を健に教えようとするも、ギャラクターの白スーツ隊員の凶弾により殺された。
パイマー
声 - 井上瑤(第1話では小宮和枝
コンピューター頭脳を持つパイロットマシンでパイマーの名前はここに由来し、命名者は竜である。このパイマーにより竜は留守番から解放された。第6話では火の鳥影分身を行うため、ピラミッド状に配置された各Gメカを操縦する5人に代わり、火の鳥を発動させたニューゴッドフェニックスでピラミッド要塞に突っ込むという大役も果たした。
ゲルサドラ
声 - 池田勝(成長前の子供の声は小宮和枝
前首領ベルク・カッツェに代わる、復活したギャラクターの首領。生まれつき異常な染色体を持っており、目をつけた総裁Xが、彼の乗っていた豪華客船を沈没させて誘拐して特殊な装置に掛け、3か月程度で3歳児から大人の肉体に成長させギャラクターの首領とした。カッツェと同じくミュータントである。50話で総裁Xからある人物の「息子」と言われており、そこから考えれば性別は男となるのだが前述の染色体の影響からか、成長時の肉体を見る限り男性器は存在せず外見的には女性の体のようにみえる。また、口に手をあてて笑う仕種等は女性的である。カッツェのイメージを強く受け継いだキャラクターであるが、更に姑息で逃げ足が速い。カッツェを嫌っており、第13話では、カッツェが作った基地の彼の部屋を「趣味が悪い愚かな部屋」と評し、テーブルに置かれたカッツェの肖像を払い落として踏みつけたりしていた。口癖は「失敗は成功の母」「おのーれおのれ!」「飛んで火にいるアホウドリ」「はんぱおろか」「何としてからに!」など。独特の甲高い声で、時代劇風の芝居がかった口調が特徴である。忍者隊に基地や鉄獣を破壊されると、オレンジ色の円盤に乗って脱出し「ゲルサドラは不滅だ、覚えておれ〜!」と捨て台詞を残して逃げるのがパターンだった。終盤はゲルサドラの出生と総裁Xが推進するソーラーシフト計画を巡り、ドラマは大きな展開を迎える。
リッチマン三世に変装し[4]国連から帰る途中、偶然目の前にいたパンドラと目を合わせると疑問を感じていた。その後、彼女の前でガッチャマンと激闘している間にゲルサドラとして実体を現す。
ゲルサドラの親である先述の「ある人物」とは、ギャラクターの敵である南部博士の秘書・パンドラであり、ゲルサドラは彼女とその夫・ドメニコ・パンドラ(声:千田光男)との間に生まれた子供・「サミー・パンドラ」である。母・パンドラとは親子ゆえか近くにいる場合、その存在をお互いに感じ取ることができた。第50話で自らの出生を知り、彼女をギャラクターの基地に誘拐して「息子」として再会。通常の人間の成長速度であれば本来ならまだ幼児であるためにパンドラは当初、何処かで生きていると信じていたわが子と信じることができなかった。しかし、総裁Xによりゲルサドラの成長過程を収めた映像を見せられその事実に愕然とした挙句、ロケット内に閉じ込められ、打ち出されて空中で爆死させられてしまう。それを目の当たりにしたゲルサドラの心の中にXへの憎しみが芽生え、第51話で反旗を翻し、最終回でガッチャマン達をXの居場所へ案内した。ギャラクターの隊員達の攻撃がもとで重傷を負い、Xが倒された後に一人よろよろと歩いて辺り一面花の広がる場所にたどり着く。そこで地球の美しさに感動し、自分がそれを破壊しようとしたことやこれまで犯してきた罪を悔い、最期は母・パンドラの幻を見ながら彼女の元へと旅立った。死後、その肉体は成長前へと急速に縮んでいき、残された服も風に飛ばされていった。
マーストラ
声 - 市川治
第43話「火星からのインベーダー」より登場する、ギャラクターの幹部。総裁Xが密かにソーラーシフト計画のための火星基地を建設させていた。専用の円盤を持っており、これに搭載されている兵器などで忍者隊を妨害したり、宇宙基地を破壊したりした。ゲルサドラを見下しており、散々嫌味を言った挙句「ノロサドラ」などとも言っている。第44話でオービタG号で火星に到着した健により基地を破壊されたためにソーラーシフト計画の作戦が中止になり、第45話にて基地の修理で一週間かかると総裁Xに報告したところ、Xを激怒させ「3日でやれ」と告げられ、失脚させられた。
その後、マーストラの存在は長い間忘れ去られていたが、次作「F」に途中から再登場している。
総裁X
声 - 田中信夫
前作「科学忍者隊ガッチャマン」最終回で地球を去るも、再び来襲しギャラクターを再編して科学忍者隊に挑戦する。前作とは姿が変わっており、その姿はスキャニメイトを利用して描かれていた。第40話では、前作の最終回で地球を離れるときに使ったペン型ロケットでアグリカのサバリー自然動物園にあるゲルサドラが作った基地に移動もしている。
最終回にて明らかになるその正体はスペースブレイン(自我を持つ電子頭脳)であり、ソーラーシフト計画とは太陽を移動させ、故郷であるセレクトロ星を滅ぼした敵対星系へ恒星爆弾としてぶつける作戦だった(当然、その過程で太陽系は破滅する)。隕石山にギャラクター本部基地を建設し、その中にある一室が総裁Xの部屋となっている。ボタンで押してその部屋の床下を開くとXの中枢装置があり、それを守るためにレーザー砲がいくつも装備されている。反旗を翻したゲルサドラをレーザー砲で粛清するが中枢装置を露呈されそこを健の放ったバードソーサーによって破壊され爆発が起こり、ギャラクター本部基地と共に滅亡した(ただし、本編の映像ではジョーが止めをさしたような印象を与えるものとなっている)。しかし、物語のラストは破壊されたXの亡骸の一つが生き残り点滅するところで終わっており、次作「F」での総裁Zの誕生の伏線となっている。
ホーク・ゲッツ
声 - 伊武雅之
前作で命尽きたジョーに代わって、地球防衛軍から新G-2号(甚平曰く「G-2は永久欠番」とのことで、健達は反対しており受け入れなかったらしい)として派遣された軍人。しかし科学忍者隊に合流する前に殺害され、ギャラクターが送り込んだ偽物にすり替わられてしまった。第28話の回想シーンでは死際に復活したジョーと会い、彼に偽ゲッツを追跡するよう言い残した。恋人がいる。なお、忍者隊に合流した偽ゲッツは尊大かつ生意気な口調でメンバーの反感を買っていた。
キャッシー
声 - 上田みゆき
第13話「青春のG2号」より登場する、謎の女性で、自ら「ジョーの影」と名乗る。実は彼女もジョーと同じサイボーグでありドクターラッフェルの命令を受けてジョーの影として、彼に加勢しギャラクター基地に潜入する。マグマの活動を止めるために「マグマ凝固装置」を持ち出し自ら命を絶とうとしたジョーを足止めしようと銃を撃ち、彼の代わりに彼女が自ら犠牲に「マグマ凝固装置」を持って崖からマグマの海に飛び込んで行った。
ウルフ
声 - 玄田哲章
第25話「悲しみのサイボーグ」より登場する、サイボーグの一人。ドクターラッフェルの命令を受けて、総裁Xの企みを暴くために隕石の回収に向かっていた途中ジョーと出会う。サイボーグ達が暮らせる「ロボットコロニー」が施設されており、「ドクターラッフェルの子供達」と呼ばれるロボットやサイボーグの訓練場で猛訓練を受けてきた。RF-3という仲間もいる。ギャラクターが開発した「隕石誘導装置」で隕石を呼び寄せ、その流星群に墜落されたロボットコロニーは他のサイボーグもろとも全滅された。唯一生き延びたが既に瀕死の状態で、駆けつけてきたジョーにマイクロテープを託して絶命した。
ギャラクター隊員
声 - 稲葉実千葉繁
ギャラクターの一般隊員。マスクや隊員服は旧ギャラクターを引き継いでいるが、携帯火器が実体弾銃からレーザーガンになるなどの進歩も見られる。しかし、相変わらず士気や忠誠度は低く、やはり多くは忍者隊のやられ役であった。前作と違い、あまりコミカルな面は見られず、カイザーことA7号を筆頭にシリアスな描写が多かった。
マスクやスーツのデザインが異なったギャラクター隊長は前作よりも登場する回数が少ない。
なお、今作には全身灰色のボディスーツ姿をしたマーストラ配下の「火星ギャラクター隊員」や特殊部隊「ギャラコン」なる精鋭が存在する。
ナレーター
声 - 仲村秀生[5]

登場メカニック [編集]

ニューゴッドフェニックス
ゴッドフェニックスの後継機。旧ゴッドフェニックスはG-5号を中心として合体(と言うより収納)するシステムだった上、分離した状態だとG-5号が戦闘に不向きなメカになってしまい、後方で待機させざるを得ない状況になることが多かったため、総合的な戦闘能力に問題があった。そのためニューゴッドフェニックスでは最初から本体は忍者隊メカの基地として考え、本体に5機の忍者隊メカを収納するシステムに改めた。本体には操縦サポートロボット・パイマーが搭載され、戦闘時に忍者隊全員が出動可能になり、竜が留守番をする必要はなくなっている。収容されているG1号機のサイズから推定すると、全長が旧ゴッドフェニックスの倍以上はある大型な機体である。
初代以上にモチーフの「不死鳥」を強調したデザインとなっており、機首にはズバリ鳥の顔が意匠として施されているが、これは番組スポンサーであったポピー村上克司のアイデアである。しかし、このデザインは下手をするとタイムボカンシリーズ辺りに出て来そうな玩具的な造形であり、前作のファンは紅白の機体色から「空飛ぶニワトリ」と酷評する等、評判はあまり良くない(一方では同時期に放映されていた「ヤッターマン」のヤッターワンやヤッターキングを意識してるとの見方もある)。ちなみに大河原邦男による初期のデザイン段階では、旧ゴッドフェニックスのリファイン版的な直線的で割合シンプルなデザインだったそうである。
武装は機首部左右に引き込み式になっている連装式バードミサイルと機関砲。前作と同じく「科学忍法・火の鳥」を使うことが可能で、この状態を再現した真紅のカラーリングの「ニューゴッドフェニックス・火の鳥」の玩具も発売された。バリエーション技の「火の鳥・影分身」も使用可能で第6話にて使用した際は、ニューゴッドフェニックスを中心として各Gメカをピラミッド状に配置しパイマーが操縦するニューゴッドフェニックスが「科学忍法・火の鳥」を行った。
なお、無敵とも思われる「火の鳥」だが、本作ではベルク・カッツェの遺産であるギャラクターの砲撃メカ「メカボルトン(第35話に登場)」に劇中で敗れており(前作の第67話でも一度、空中爆雷で完璧に撃墜されている)、次作「F」では必殺技が「科学忍法ハイパーシュート」に取って代わられることとなる。なお、同機はメカボルトン戦で完全に破壊されている為、ニューゴッドフェニックスは予備機が常にGタウンに用意されていたと見るべきだろう。
次作の「科学忍者隊ガッチャマンF」の第1話で大破したのを機に、主役メカの座をガッチャスパルタンに譲り渡した。
イーグルシャープ(G-1号)
健の新マシン。宇宙航行も可能な小型戦闘機で、多彩な武器を装備している。
コンドルアタッカー(G-2号)
ジョーの新マシン。旧G-2号では不可能だった水上・水中、空中、果ては地中での活躍が可能な6輪のレーシングカー。
オートスワン(G-3号)
ジュンの新マシン。飛行能力を持つオートバイ。ミサイルが装備されている。
スワローヘリコ(G-4号)
甚平の新マシン。水陸空運航可能なヘリコプターで、翼の部分をブーメランとして使う事が出来る。ミサイルも装備。
ホーンドタンク(G-5号)
竜の新マシン。レーザーやバルカン砲を装備している戦車。初代ゴッドフェニックスの本体であった旧G-5号とは異なり、完全に独立した竜専用マシンである。
Gタウン
科学忍者隊の水中移動基地。前作の移動基地三日月サンゴ礁に比較すると完全水没型で水中空母的な趣があり、ニューゴッドフェニックス収容に対応して遙かに大型化されている。ニューゴッドフェニックスのドックに支援設備、居住区画や研究ラボを備えており、シリーズを通して損害らしい損害は受けていないが(ただし、第47話ではギャラクターの潜入工作により海溝に沈められる)、次作「F」では2話以降未登場(1話も室内が登場しただけ)である。
メカ鉄獣
ギャラクターが使用する巨大機動兵器の総称。しかし巨大巡航ミサイル「シータイガー」や「新型爆撃機」等、必ずしもギャラクターの巨大メカすべてがメカ鉄獣ではない。「ファイヤーバット」他、動植物をモチーフにした物が多い。劇中ではソーラーシフト計画の護衛または囮として使用される事が多く、前作の様にメカ鉄獣単体による作戦はあまり行われなかった。なお、劇中では「メカ鉄獣」と呼ばれていたが、単に「鉄獣」「鉄獣メカ」とも呼称され、その呼び名は一定していない。
ソーラーシフター
ソーラーシフト計画の根幹を成すメカ。
メインビーム砲とも称され、パラボラアンテナ状のビーム砲からエネルギービームを太陽に照射する事で恒星を移動させる。大半が固定式だが「メガフラッシャー」の様にメカ鉄獣自体がソーラーシフターである場合もあった。
本作においてギャラクター最大の目的がソーラーシフターの稼働であり、世界各地(含、火星 / 金星)に建造されたソーラーシフターを巡って、科学忍者隊との攻防戦が繰り広げられる事となった。
マーストラ円盤
マーストラ専用機。大気圏内と火星 - 地球間も往復航行可能な巨大円盤。単機で宇宙基地を破壊するなど武装も充実し、体当たりで山すら崩せる。だが「F」にてエゴボスラー伯爵に見捨てられ、孤立無援のまま撃墜される。

制作スタッフ [編集]

  • 製作:吉田竜夫吉田健二
  • 原作:吉田竜夫
  • 企画:吉田健二(タツノコプロ)、鳥海尽三(鳥プロ)
  • キャラクターデザイン:九里一平、天野喜孝高田明美
  • 美術デザイン:中村光毅
  • メカニックデザイン:大河原邦男
  • 作画監修:宮本貞雄
  • オープニングアニメーション:須田正己
  • 文芸担当:陶山智
  • SF考証:小隅黎
  • 音楽:小西礼二郎(第1話のみ)、ボブ佐久間筒井広志
  • プロデューサー:九里一平、中野政則、柴田勝
  • 総監督:笹川ひろし
  • 監督補:原征太郎
  • 作画監督:野部駿夫
  • 作画担当:河井静男、西川忠良、加藤和恵
  • 美術担当:佐藤輝信、佐藤広明
  • 録音ディレクター:水本完
  • 録音:兼子芳博
  • 効果:加藤昭二アニメサウンドプロダクション
  • 現像:東洋現像所、スキアニメ協力
  • 編集:三木幸子、戸田れい子
  • 進行:伏川政明、羽田野智子、山田良一、田村常夫、由井正俊、庄司清、網倉雅弘、中田和久、吉田哲
  • トレス:小野静子、高山洋子
  • 検査:深沢弓、長岡恵、及川あつ子、上村祐子、片岡三生
  • 特殊効果: 朝沼清良、村上正博、向井稔、阿部郷、山崎雅典、山崎保
  • 色指定:岡嶋国敏、藤田弘美、羽生道代、向井稔、小黒光子
  • 担当:別所孝治、田島潔(フジテレビ)、内間稔、大野実(読売広告社)
  • 協力:読売広告社
  • 制作:タツノコプロ、フジテレビ

音楽 [編集]

BGMは筒井広志が本作のために新たに作った曲の他、前作テレビ版(ボブ佐久間作・編曲)や同劇場版(すぎやまこういち作・編曲)からの流用もあった。

一方、主題歌・挿入歌はすべて、すぎやまこういちが作・編曲した。

劇場版の音楽だった「交響組曲 科学忍者隊ガッチャマン」のフレーズがED「明日夢みて」の間奏や挿入歌「燃ゆる火の鳥」の前奏に含まれている。すぎやまは以前にもガロ (フォークグループ)の「君の誕生日」の間奏に「学生街の喫茶店」のメロディを入れるというファンサービスをやっていた。

主題歌 [編集]

オープニングテーマ
「われらガッチャマン」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - ささきいさおコロムビアゆりかご会
エンディングテーマ
明日夢みて
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - ささきいさお、堀江美都子
ED映像では全シリーズのOP・ED中唯一、バードスタイルに変身していない普段着の5人が描かれている。

挿入歌・イメージソング [編集]

「ガッチャマンの祈り」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - ささきいさお
「燃ゆる火の鳥」
作詞 - 松山貫之 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - 水木一郎ザ・チャープス
「ガッチャマン・マーチ」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
「よみがえれ歩き出せ 〜ジョーの歌〜」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - ささきいさお
「大鷲は高く飛ぶ 〜健の歌〜」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - 水木一郎
「僕等のガッチャマン」
作詞 - 笹川ひろし / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
「ミミズクとツバクロ」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - 水木一郎
「地球に花の冠を」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - すぎやまこういち / 歌 - ささきいさお、ザ・チャープス

放映リスト [編集]

放送日 サブタイトル 脚本 演出
1 1978年
10月1日
総裁Xの逆襲 鳥海尽三 原征太郎
2 10月8日 謎の羽根手裏剣 西久保瑞穂
3 10月15日 地獄のブラックナイツ 久保田圭司 棚橋一徳
4 10月22日 かえって来たジョー!? 陶山智 真下耕一
5 10月29日 謎の原人大襲来 山本優 西久保瑞穂
6 11月5日 衝撃のピラミッドパワー 押井守
7 11月12日 恐怖のミュータント作戦 久保田圭司 布川ゆうじ
原征太郎
8 11月19日 月世界の火の鳥 曽田博久 植田秀仁
9 11月26日 滅亡のベルクカッツェ 陶山智 西久保瑞穂
10 12月3日 赤道の雪嵐 山本優 押井守
11 12月10日 争奪!ハイプルニウム600 真下耕一
12 12月17日 Dr.ラッフェルの秘密 布川ゆうじ
原征太郎
13 12月24日 青春のG2号 西久保瑞穂
14 12月31日 宇宙のレッドインパルス 曽田博久 案納正美
小鹿英吉
15 1979年
1月7日
純情のG5号 真下耕一
16 1月14日 空白のジョー 陶山智
17 1月21日 悪魔の方程式 佐藤和男 押井守
18 1月28日 宇宙船応答せず 曽田博久 布川ゆうじ
原征太郎
19 2月4日 異次元空間のワナ 山本優 西久保瑞穂
20 2月11日 Gタウン危機一髪 案納正美
小鹿英吉
21 2月18日 青春の折れた翼 曽田博久 西久保瑞穂
22 2月25日 謎のストーンヘンジ 佐藤和男 布川ゆうじ
真下耕一
23 3月4日 北極に消えた愛 酒井あきよし 西牧秀雄
広川和之
24 3月11日 疑惑のG2号 山本優 植田秀仁
25 3月18日 悲しみのサイボーグ 小鹿英吉
26 3月25日 謎の秘書パンドラ 陶山智 西久保瑞穂
27 4月1日 南部博士死す! 笹川ひろし
真下耕一
28 4月8日 愛を奪った羽根手裏剣 山本優 植田秀仁
29 4月15日 生か死か!魔の北壁 曽田博久 高橋資祐
原征太郎
30 4月22日 故郷に帰った竜 真下耕一
31 4月29日 撃墜された大鷲 山本優 棚橋一徳
植田秀仁
32 5月6日 G1号アンデスの愛 斧谷稔
小鹿英吉
33 5月13日 怒りのG1号 陶山智 西久保瑞穂
34 5月20日 アマゾンの鉄魔獣 曽田博久 西牧秀雄
原征太郎
35 5月27日 ベルクカッツェの遺産 海老沼三郎 植田秀仁
36 6月3日 悲しみの地底都市 佐藤和男 八尋旭
高井戸仁
37 6月10日 燃えろ!はがねの翼 曽田博久 真下耕一
38 6月17日 電磁メカ鉄魔竜 鳥海尽三 西牧秀雄
津田義三
39 6月24日 虹のコンドル 山本優 山口直樹
津田義三
40 7月1日 激闘!魔のアニマル作戦 陶山智 案納正美
小鹿英吉
41 7月8日 ガッチャマン対ゲルサドラ 高井戸仁
植田秀仁
42 7月15日 やみに動く天文台 鳥海尽三 西久保瑞穂
43 7月22日 火星からのインベーダー 内田有紀彦
真下耕一
44 7月29日 たたけ!邪悪の火星基地 平谷寿敏
植田秀仁
45 8月5日 魔のソーラーシフト計画 陶山智 平谷寿敏
津田義三
46 8月12日 あばかれたガッチャマン 鳥海尽三 小鹿英吉
47 8月26日 必殺!二羽の火の鳥 内田有紀彦
西久保瑞穂
48 9月2日 史上最大の津波 陶山智 植田秀仁
49 9月9日 燃えよ!コンドル 鳥海尽三 西久保瑞穂
50 9月16日 謎!謎?ゲルサドラの母 酒井あきよし 小鹿英吉
石田昌久
51 9月23日 悲しみのゲルサドラ 陶山智 内田有紀彦
津田義三
52 9月30日 総裁Xの滅亡 鳥海尽三 真下耕一
  • 第46話と第47話の間に、第28話「愛を奪った羽根手裏剣」の再放送があった。

脚注 [編集]

  1. ^ 野田真外 『前略、押井守様。』 フットワーク出版=、1998年、244頁。ISBN 4876892857
  2. ^ 2011年8月24日付、タツノコプロ公式アカウントツイッターより Twitter
  3. ^ 第50話では船名がエリザベス・ムーア号とされている。
  4. ^ ベルク・カッツェとは違い変装する回数は少ない。
  5. ^ 前作担当した木下秀雄に代わる二代目ナレーター。

関連項目 [編集]

フジテレビ 日曜日18時台前半
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科学忍者隊ガッチャマンII