かってにシロクマ

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かってにシロクマ』は、相原コージの動物生態ギャグ漫画。漫画アクションにて1986年から1989年にかけて連載された。単行本は双葉社からA5版で全6巻、文庫で全3巻が刊行されている。OVA、ゲーム化もされた。

目次

[編集] 概要

「シロクマ」と言ってもホッキョクグマのことではない。いわゆるアルビノ?のエゾヒグマである。 因みに実際に国後島で白色固体のヒグマが撮影されており、同地域では約300頭のうち約1割のヒグマが白色固体だと言われている。(アルビノとはまた別)

主人公「シロ」は、間の抜けた仔熊。優しくも厳しい母熊の下、双子の弟「大ちゃん」、そしてある理由から共に暮らす事になったイノシシの子「ウリ坊」と共に、北海道の自然の中で日常を過ごしてゆくギャグ漫画。 実際に舞台がどこなのかははっきりと作中で出てはいないが登場する全ての生物の正式名称が単行本巻末に表記されている。 人間や人工物の痕跡は一切出てこない。

弱肉強食の摂理、子別れといったシリアスなテーマも盛り込まれている。

[編集] トリビア

本作の連載終了後に描かれた、相原と竹熊健太郎共著のギャグ漫画『サルでも描けるまんが教室』で、『かってにシロクマ2』という本作の後日談と思しき劇中劇が存在する。但し、本作は正式に続編を描かれた事はない。

同作者の真・異種格闘大戦で、その後の成長したシロ達がゲスト出演?している。パラレル設定なのか本当のその後なのかは不明。



注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] 主要な動物

[編集] エゾヒグマ

[編集] シロ

アルビノ?のエゾヒグマ(目の色は赤くない)。間の抜けた性格だが、仔熊らしく好奇心は旺盛。 「かわいそう」という倫理観と、「キレイ」という価値観が無いらしい。基本的にクマとしては落ちこぼれであり、異常にトロくてさえまともにとれなかったこともある。自然界のルールについて教えるお母さんの話を真面目に聞かず、「片方が急所を晒したら喧嘩を止めなければならない」というルールの実演の際には、急所を晒したお母さんの顔に石を落して勝利宣言をするなど、弟の大ちゃんとは対照的にお母さんには手を焼かせており、将来まともに生きていけるかどうか心配されている。 ウリ坊とは性格が似ている所為かよき悪友であり、一緒に遊んだり悪戯をするほか、度々つまらない理由(主にウリ坊にからかわれる、食べ物の取り合いなど)で喧嘩をしているが、遊びの一環ともとれる。 2巻から3巻にかけてヤマネのちょしちゃんを相手に初恋を経験しており、度々食物を貢いだ。最初は嫌われていたものの、体を張って彼女をタカから助けたことから相思相愛になり、彼女から「キレイ」という価値観を学んだが、彼女の死と同時に自然の摂理も学んでしまう結果となった。 普段は「ぴゃっぴゃ[1]」としか話さないが、問題なく会話は成立しているらしい[2]。最終回の一部分のみ、はっきりとした言葉で喋った。 初期の好きな遊び道具は魚のだったが、食事の魚の腹を押して無理やり排便させて生き恥かかせたり、花びらを鼻息でどれだけ長く浮かせられるかウリ坊と競ったり、木のの輪に頭を通してぶら下がろうとするなど、劇中様々な遊びを楽しんでいる。そのためオジギ草ハエトリグサなども知っていた。 危険を感じると擬態(2本足で立ち、両前足で木の枝を持ち、腹には「わたしは木」と書く、体を丸めて背中に「わたしは石」と書くなど。一度だけハチの巣を頭に乗せて「わたしはキノコ」と腹に書いたこともあった)するなど、奇妙な行動が目立つ。 一見頼りなさげにも見えるが良い意味でも悪い意味でも物怖じしないので、普段はイタズラ等に発揮され痛い目を見るだけだが本当に重要な時には勇敢な行動へ変わる。物語終盤、旅立ったお父さんを思い落ち込むお母さんを励まそうと、大ちゃん・ウリ坊を誘ってお父さんが見たという素晴らしい物を探しにその山へ三匹(+後からモモちゃんも合流)だけで旅立った。山編中はウリ坊共々意外と高い身体能力と行動力を見せ付けた。また、大ちゃんを守るために大人のクマに猛然と立ち向かったり、ウリ坊が死んだと思われた時にはその遺体を自ら背負って運んだり、絶望に暮れる大ちゃんを諭して立ち直らせたりと、頼もしい部分もある。 最終回には全て知った上で両親の想いを尊重し、事実を自分の胸の内だけに秘める事を決意。 登場動物中唯一下戸らしく、ウリ坊含む家族全員が猿酒を飲んで酔っ払っている中一匹だけ吐いていた。


[編集] 大ちゃん

ごく普通のエゾヒグマ。シロの双子の弟だが末っ子気質の甘ったれ。素直で賢い典型的な優等生タイプで、時には一度に三匹獲るほど魚を獲るのが上手く、お母さんにはよく褒められており、シロからは「自分達の分も獲るのが当然」と言われたこともあった。 初期の頃は落ちこぼれであるシロを見下している節もあり、意図せずともシロに寝ている間にお母さんにいたずらした罪を着せてしまうことが幾度かあった。行動が大胆でやや下品なシロやウリ坊とは違い、とても臆病である。後半はこの臆病な性格の方が強調されており、洞窟で怖い思いをした際には気絶した上に失禁しており、これ以降も何度か同様に失禁しており、そのせいかお母さんには一度「シッコ漏らし」と言われたことがある。 シロの恋愛を聞いて喜んだお母さんがそちらの応援に躍起になって自分に構ってくれなくなった時には、落ちこぼれだと見下していた兄の方が先に恋を知って母に喜ばれているという敗北感でシロに嫉妬をし、更に恋をしたフリをすれば母親が自分も同じように褒めてくれるはずだと思い奇行に走る。そのせいで自分一匹だけ勝手に蜂に刺されるが結果的に母親に付きっ切りで看病される事になって内心喜んでいた。 当初は居候のウリ坊に馴染むことができず、加えてシロが彼に関わることが多かったために出番が少なくなり、「最近僕影薄いなー」と密かに嘆いている場面もある。が、シロが一度失恋した際に先述の理由からあからさまに喜び浮かれていた所、ウリ坊もまた誤解[3]から同様にシロの失恋を喜んでいた為、双方打ち解けたのか背中にウリ坊を乗せて楽しげに遊んだりしていた。それ以降はシロとウリ坊に混じって遊んでいる姿も多かった。 猿酒を飲んで酔っ払うと普段控え目な性格が豹変し、自身の父親を連想させる態度と口調になる。飲んだ後は夜も眠れないほど深く後悔していたが、その後も度々好んで飲んでいる。ウリ坊の時と同様にお父さんと打ち解けられなかった時も、共に(半ば無理やり)猿酒を飲まされた結果打ち解けることができた。


[編集] お母さん

シロと大ちゃんの母。鼻息が荒い。寝ている間に地面に二つの窪みができるほど。一応女性だがシロと同じ位下品ネタ要員で、作中キャラでも放屁シーンと排便シーンがトップクラスに多い。ゲロも吐く。出していない体液は尿と鼻水くらいだろうか。 シロのイタズラと悪ふざけギャグには突っ込みと共に鉄拳制裁を下す。通りすがりのイケメン熊と恋仲になりそうになるが、シロがイケメン熊にイタズラをしてとうとう怒らせ、それに対するイケメン熊のシロへの反撃が余りに度を超えていた為カッとなってイケメン熊をボコボコにし破局した。狩り以外での戦闘シーンが多いが、女性である前に野生の大人グマである貫禄なのかさり気なく全て勝っている。 シロが恋をしたと聞き、自分の初恋の時と重ね合わせて応援するが、まさか恋愛相手が別種族の動物だとは知りもしなかった為、息子がやっとゲットした初恋の相手をあろう事か食べてしまう。 山編では自分を驚かせようと黙って山へ旅立った三匹を心配し、一時期寂しさからたぬたぬをわが子代わりのようにもてなした。が、三匹が戻った途端たぬたぬは蹴り飛ばされ、再び再会してお母さんに助けを求めた時にもたぬたぬの事は完全に忘れ去られていた。 作中終盤に狂犬病にかかり突如シロ達に冷たく当たるようになるが、三匹の強引かつ手厚い看護によって回復したかのように見えた。しかしそれから数日後のある日、完全に発症してしまったのか突如三匹に襲い掛かる。命の危険を感じた三匹は縄張りから逃げ、子供達だけで生きていく事を余儀なくされる。シロが後日様子を見に行くが既に彼女は狂犬病により死んでいた。 …というのが大ちゃんとウリ坊にとってのお母さんの最期。実際は三歳の冬に子を巣立たせるという掟の為に三匹へ冷たく当たる事で追い出そうとしていた。出て行くどころか病気と誤解して自分を助けようとした子供達に決意が鈍り、病気が直った事にしてこのまま暮らし続けようかとも思ったが、お父さんの姿を見て考えを改める。狂ったフリをして三匹を殺さんばかりの勢いで攻撃したが、全て演技だった。 ただシロ達が狂犬病を疑った理由である倦怠感・凶暴化等の症状は三匹を追い出す為の行動と見られるが、水を飲んで咳き込む、食べ物を食べて嘔吐する、といった症状の方は説明がつかない。我が子を追い出さなければならない葛藤から来る精神的な物だった可能性が高いが、実際に狂犬病にかかっていて三匹の看護で治っていた、と考えられない事もない。


[編集] お父さん

常に旅をしていて神出鬼没。シロ達が物心も付かない内に家から離れていた為顔も覚えられていなかった。数年ぶりに突然現れ暫くシロ達と暮らすが、またすぐに旅立ってしまった。 野性に忠実であり、蜂の巣を取る際にはタヌキを利用する、足場を使い自分の背丈よりも遥かに高い位置に縄張りの印を作る、獲物は盗むかに取らせる、など悪知恵が働く。 基本的にヤり捨てで道すがら出あった雌熊と一発交尾しては去っていくようだ。交尾を見たお母さんが嫉妬で1人暴れていた事もある。 森のルールよりも自分個人が生きる事を優先し、秩序やプライドの無い行動が多い胡散臭い駄目な大人感が丸出しの為大ちゃんに嫌われていた。しかしその主義は幼い内から天涯孤独になり、外敵から逃げつつ飢えを凌いで生き延びるには卑怯な手段も使う必要があった過去があるからである。 生の為に掟を平気で破る彼が唯一守らなければならないとしたのは、最後の子を巣立たせる掟。このまま暮らし続けて大人になってから親である自分が本当に死んでしまった時、子供達が一匹で生きていけないクマに育ってしまうから、と決意の鈍りかけていたお母さんに改めてシロ達を巣立たせる決意をさせた。


[編集] ニホンイノシシ

[編集] ウリ坊

みなしごのニホンイノシシ落雷により家族を失い、なんだかんだでお母さんが拾う形でシロ達と暮らすようになった。 名前の「ウリ坊」はイノシシの子供の総称であり、お母さんが初見の際にこう呼んだことから名前として定着している(後に幽霊の実母に再開した際も「ウリ坊」と呼ばれているが、本名なのかどうかは不明)。劇中の様子から察するに年齢はシロ達と同年代程度らしい。 つまらない理由で度々シロと喧嘩を始めるが、共に好奇心が強く、性格面でも通じるところがあるせいかシロとは良くも悪くもいいコンビである。 「恋」が何かを知らず、後にももちゃんが説明して誤解は解けたようだが、理解は曖昧な様子だった。シロが水浴びするちょしちゃんに一目惚れする瞬間を目撃しているが、当時恋を理解していなかったウリ坊はシロの変化の理由がわからなかった。そしてそれ以来ちょしちゃんを想って常に呆けた様子になっているシロを見て、ちょしちゃんの水浴びの仕草をシロへの催眠攻撃の動きだと誤解し、あれによってシロが馬鹿になったと思い込んで恐怖する。その後もちょしちゃんを口説こうと食料を持っていくようになったシロを見て、操られたシロが餓死するまで彼女に食料を貢がされるようになったと誤解したり、催眠術を掛けられる度にシロが悪化するのではないかと心配してちょしちゃんを探すのを止めさせようとした。 初期の頃は大ちゃんと遊ぶことが殆どがなく、無視しているも同然だったが、それぞれ理由は違うもののシロの失恋を共に喜ぶことで一気に親しくなっている。 ももちゃんの飛ぶ姿を見たことで飛ぶことに憧れ、彼女に「シロとちょしちゃんの恋愛が成就したら、自分も飛べるようにする」という約束を取り付けた。そして番外編で彼女にオオワライタケを食べさせられて(幻覚の中で)ついに飛ぶ夢を叶えるが、幻覚が途中から巨大な虫達に襲われる恐ろしいものに変わった為以降二度と飛びたいと思わなくなった。 イノシシでありながらクマの一家で生活しているために苦労が多く、一匹だけ冬眠が出来ないせいで毎年冬に食料がとれず飢える、他のイノシシに『クマ臭い』と言われて嫌われて泣く(もっとも、勝手に食料を食べようとした相手からではあるが)、体が軽いせいで流水に流されたり風に吹き飛ばされる、お父さんに『食べちゃうぞ』と驚かされる、爪がないせいで木に登れずに木の上からシロにいたぶられるなど、基本は不利な立場にある。 落雷で焼けた自分の母親をシロ達に食べてしまっている。お母さんに拾われたのもそのせいだが、たまにそれについて言及し上げ足を取る。物語中盤では時々「いつか自分が彼等を食べ返してやる」と思っていることが語られているが、本気でお母さん達を憎悪しているわけではないらしく、大切な家族と思っている節もある。「うり、うり」としか話せないが、動物同士での話は通じている。 山編で四匹が大雨で崩れた洞穴の中に生き埋めになってしまい、横穴を掘って脱出を図った際には見事ウリ坊が穴を開けるが、水圧でそのまま吸い落とされてしまう。遺体は崖下で泥に埋まって見つかり、残った三匹は目的を諦めて山を降りようとするが、その途中息を吹き返した事で見事四匹で山頂にまで上り、お母さんを元気にさせる事ができた。 最終回に大人への成長の予兆として縞模様が消えた。


[編集] ニホンヤマネ

[編集] ちょしちゃん

雌のニホンヤマネ。ちょっちょっ等の効果音が多く歩く音はちょしちょし。また、ちょっ!ちょー等しか喋らない。 シロが一目惚れし、紆余曲折の末晴れて恋人同士となる。が、自分の息子の恋人だとは思いもしなかったシロの母に運悪くエサとして出会ってしまい、早々にウンコと化してしまった。 その後ウリ坊が臨死体験をした際に死霊として現れ、死んだ家族の元へ行こうとするウリ坊を必死で説得し現世に引き戻す。ウリ坊は蘇る直前に彼女からのシロへの伝言を貰い、生き返った後に伝えているが、その内容はウリ坊語のままで翻訳されず明かされていない。あの世では精神で会話していた為か普通に言葉を話していた。 ちなみにヤマネは日本固有種であるが北海道には生息していない。


[編集] エゾモモンガ

[編集] モモちゃん

博学なモモンガであり、ちょしちゃんの親友。動物語のバイリンガルと自称しており度々シロとちょしちゃんの通訳をした。シロのアタックに対してちょしちゃんの方も満更ではない様子を見抜き、二匹を応援するスタンスを取っているが、シロが暴走してちょしちゃんに無理やりキス+ハナクソまみれにした時には通訳失敗で更に自体を悪化させている。 流石に大人のクマは怖いのか、最後までお母さんには姿を見せていない。ちょしちゃんがお母さんに食べられたと聞いた後には怒りで飛び出そうとシーンもあるが、逆上したお母さんに食べられる自分を想像して結局とどまってしまった。 山編では三匹の旅に付き添い、まとめ役兼チームのブレイン担当として重要な役を担う。 移動中シロや大ちゃんの頭に乗る事もあるがウリ坊の頭の上が一番慣れていて落ち着くらしい。


[編集] エゾタヌキ

[編集] たぬたぬ

なにかと不幸な目に逢うエゾタヌキ。常に一匹であり、本作で他のタヌキが出る事はまず無いので酷い目に逢っているタヌキが出れば基本的にたぬたぬであろう。しかしそんな中厳しい自然界で生き延びている辺り案外優秀なのかもしれない。ドジでマヌケな様子から大ちゃんに子タヌキだと思われるが、お母さんによると「体も大きいしもう立派な大人のタヌキ」らしい。



[編集] OVA

1987年12月発売。作者の相原コージ自身が脚本を担当したアニメオリジナルストーリー。30分。主題歌はシロ役を演じた、なぎら健壱。

山でいつもの様に暮らすシロの親子達。ひょんな事から川に流されて人里へ辿り着く。しかし、街は何故か荒廃しており、シロ達は街の散策を始めた。見たことのない道具や建物を見て、シロ達は持ち前の好奇心で色々いじってみる。

[編集] スタッフ

[編集] 声の出演



[編集] ゲーム

  • かってにシロクマ もりを すくえのまき!

シロが神から森を救う勇者として選ばれ、森の魔王を倒す為の旅に出るストーリー。 シロを主人公として、ウリ坊、ちょしちゃんが仲間の三匹パーティーになっている他、主要キャラクター達も登場する。 原作にあったネタやシーンが挟まれているが、人型のオリジナルキャラや神がいる、人工物がある、明らかに日本ではない動物がいる、食べられた後のウンコからウンコになった元の生き物を生き返らせる事ができる、等原作とは違う部分も見られる。

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[編集] 関連項目

  1. ^ ピャー、ビャーといった鳴き声は実際の子熊の鳴き声
  2. ^ ただしちょしちゃんと会話した際はももちゃんに通訳を頼まなければ意思の疎通が出来なかった。恋愛成就後は双方通訳無しで会話が成立している。
  3. ^ 失恋=ちょしちゃんがシロに掛けた催眠術が解けてシロが救われた、と誤解していた事
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