宇宙の騎士テッカマン

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宇宙の騎士テッカマン
ジャンル SFヒーローアクション
アニメ
原作 竜の子プロ企画室
総監督 笹川ひろし鳥海永行
キャラクターデザイン 天野嘉孝
メカニックデザイン 大河原邦男
音楽 ボブ佐久間
アニメーション制作 タツノコプロ
製作 吉田竜夫
放送局 NETテレビ
放送期間 1975年7月 - 12月
話数 全26話
テンプレート - ノート
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ポータル アニメ

宇宙の騎士テッカマン』(うちゅうのきしテッカマン、英語表記:Tekkaman, The Space Knight)は、タツノコプロ制作のSFアニメNETテレビ(現・テレビ朝日)の水曜日19時00分 - 19時30分枠で、1975年7月2日から12月24日にかけて、全26回が放送された。なお、ローカルセールス枠だったため、朝日放送名古屋テレビなどの一部系列局ではやや遅れて放映された。

概要[編集]

新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』に続く、タツノコプロハードSFアクション路線第3弾[1]。「テッカマン」は鉄仮面をモチーフとしている[2]。監督は前半を笹川ひろし、後半を鳥海永行が務めた[1]。制作当時大ヒットしていた『日本沈没』や『ノストラダムスの大予言』などの終末ブーム、公害などの社会問題など様々なテーマがストーリーに絡められたシリアスな作品である[3]。映像面では、舞台である宇宙の無重力を表現するため慣性を活かした殺陣[4]、エアーブラシを使用した特殊効果、『タイムボカン』と同じくスキャニメイトによる画像変形技術をオープニングに採用し、「トォー」などの音声面でも工夫を凝らした意欲的な作りとなっている[1][3]。宇宙版『科学忍者隊ガッチャマン』という意図もあったという[5]

11話「失われた宇宙船」は傑作エピソードとして名高い[6][7][8]

しかし、前年の他社のテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』が打ち切りになったように、宇宙ものを当てるのは当時では難しいというアニメ業界のジンクスをこの作品も破る事はかなわなかった。そのため、1年間の予定で構成されたストーリーが本格的に動く前に半年で打ち切られ[1][3]、多くの謎が残る形となった。最終話、敵の集団ワルダスターとの決戦の場面で物語は終了し、その結末は描かれていない。そしてラストシーンはワルダスターの巨大宇宙要塞に向かうテッカマンの叫びで幕を閉じる[9][10]

1990年代にパイオニアLDCから発売されたLD-BOXの解説書には、幻となった第3クール以降の構成案も掲載されており、第27話からは、リープ航法で人類の移住先探索に旅立ったテッカマン一行とワルダスター艦隊の新たな闘いが、大宇宙における未知の自然現象を交えながらも描かれる予定だった。ここでは、第1話で死亡したと思われていた南城二の父が、ワルダスター側のテッカマンとして城二相手に悲劇の親子対決を迫り、宇宙帝王ドブライの正体(「全宇宙の意志」に近い不滅の超生命体)も明らかになることで、「自らの母星を公害で滅ぼした、地球人の宇宙進出は許されない」という終盤への展開も練られていた。激闘の末にワルダスター艦隊との最終決戦を制したテッカマン一行は、人類の移住可能な惑星を遂に発見するが、その星の先住民は核戦争で死に絶えており、大地も荒廃して久しかったが、クリーン・アース計画を使えば復興可能であるという意外な結末も、脚本の陶山智らによって構想されていた。

17年後の1992年には当作の設定を換骨奪胎して『宇宙の騎士テッカマンブレード』が製作され、本作がなしえなかった結末を描ききっている。

ストーリー[編集]

21世紀、人類は宇宙へ進出し始めていたが、地球はそれまでの環境破壊によって数年後には死の世界になる運命だった。汚染を取り除く「クリーン・アース計画」が失敗に終わり、パニックを防ぐためにこの事実は隠され、宇宙開発センターの天地局長らは破滅が来る前に全人類を他の天体に移住させることを可能とすべく超光速航法(リープ航法)の開発に懸命であった。

だが、宇宙征服を企む「悪党星団ワルダスター」が突如襲来。技術力に勝るワルダスターは地球の宇宙軍を圧倒するが、地球には人体能力を飛躍的に高める装置「テックセットシステム」のプロトタイプが開発されていた。この装置で主人公・南城二は超人的能力を持つ「テッカマン」に変身し、ワルダスターの円盤群を撃破した。

さらに謎の男「アンドロー梅田」や異星の生物「ムータン」も現れ、彼らをも加えて「スペースナイツ」が結成される。城二とアンドローは時に反目し合いながらも、地球を狙うワルダスターの魔の手と戦い続けることになる。だが、リープ航法が実現しなければ、ワルダスターを退けても人類は滅んでしまう。果たして人類の運命は?

テックセットシステム[編集]

天地局長が開発した宇宙活動用のシステムが「テックセットシステム (Tech-Set System)」である。このシステムは宇宙開拓をよりスムーズに進めるため、宇宙服なしでも真空の宇宙空間を活動できるように研究していたものを実用化したものである。そのシステムを使って肉体を強化した人間を「テッカマン (Tech-a Man)」と呼ぶ。

テッカマン[編集]

ペガス体内にあるテックセットシステムを使用し、人間の細胞を凝縮強化することで、あらゆる環境に対応できる超人「テッカマン」が誕生する。テックセット時には、次のプロセスを経る。

  1. 「ペガス!テックセッター!」と城二が呼ぶ。ベガスが「ラーサー!」と認識し応える(これで脚部のセッタールームが開く)。
  2. セッタールームに進入し、「パワーラップ」と叫ぶと音声で認識する。(この時セッタールームが閉じる)。
  3. セッタールームに乗ったステップにターミナルグリップを握ると全身をプロテクター固定用の鎖帷子が覆う。
  4. 全身が強固なプロテクターに覆われる。
  5. ボルテッカーが旋回しながら額に装着される。
  6. 装着完了後に特殊な高圧電流(この高圧電流が通電すると共に細胞強化するが、ぺガスの波長が合わない者は焼死する)が全身に流され細胞が凝縮強化される。

宇宙空間の活動を目的としているがスラスターの類はなく、専ら慣性移動或いはペガス騎乗にて移動する。

テックセットシステムには改良の余地があり、テッカマンになるには特別な波長を受け入れられる体質と変身の苦痛に耐えうる強靭な精神力と体力が必要で、今の時点ではテッカマンになれるのはシステムに適合する極少数の限られた人間のみである(劇中では南城二以外に、ワルダスターにさらわれ操られた少年・ビリーが変身しているのみで、ワルダスターの兵士が実験で変身した際には適合せず黒焦げになっている)。城二がテッカマンに変身できたのも偶然であり、適合のメカニズム自体不明な点が多く、城二は1回目のテッカマンへの変身後、変身の副作用で倒れている。また、テッカマンの変身時間には時間制限があり、一定時間を過ぎると肉体の細胞が崩壊してしまい適合者は死んでしまう。宇宙パイロットとして鍛え上げられた城二の肉体も例外ではなく、37分33秒までしか肉体強化を維持することはできない(この数値もまた城二に限られており、他の適合者がどの位維持できるかは不明)。また、生涯テックセットしていられる時間も限られている(LD-BOX解説書に記載)。エネルギーが完全に尽きるとプロテクターは分解、仮死状態となってしまうが、時間制限内なら肉体強化が続いているため生身で宇宙空間に放り出されてもすぐに死ぬことはない。ただし、制限時間内にペガスの蘇生エネルギーを受けなければ死んでしまう。

現在は「Tekkaman」と英語表記されることが多いが、本来の正しい英語表記は「Tech a man」であり、「特別な技術を持った人間」といったような意味である。また、テッカマンに変身する際のかけ声である「テックセッター」も、本当は「tech set are」と言っており、「特殊な技術を装着する」といった意味である。

主な武器は以下の通り。

テックランサー
手持ちの諸刃の槍。普段は右のホルスターに収納されており、戦闘時にはグリップから刃を出して使用する。ランサーは2つに分離して使うことも可能。重量は不明だが、地球上ではテッカマン以外持つことが不可能とされており、ワルダスターの兵士2人がこのランサーを放られて、支えきれず床に押し付けられるシーンがある。
テックリール
伸縮自在の鞭。使用しないときは左のホルスターに縮んだ状態で収められている。使用時にはグリップから高分子のワイヤーが飛び出し、敵戦闘機を絡めとったり、投げたランサーを回収するときなどに使われる。
テックスパー
踵に装備されている拍車。モチーフは乗馬時に靴に着ける拍車だが、ペガスへの指示には使わずに武器として使われる(ただしペガスに指示を出すときに拍車を回転させる描写がある)。切れ味は鋭く、主にフェイントや起死回生のときに使用する。
ボルテッカー
エネルギーを額に蓄えられて発射して敵を粉砕するテッカマン最強の技。ただしエネルギーを一気に放出するため体力の消耗も激しく、発射後は無防備状態になる。必殺技であるボルテッカーだが、テッカマンの弱点とも言える諸刃の剣である。
ボルテッカーには以下のバリエーションがある。
ビームブレイク
第10話の偽ぺガスと偽テッカマンの回で、テックランサーを半分に外し引き伸ばしエネルギーを放ち、蓄えられたランサーのエネルギーを引き離していたランサーをギリギリ一杯近づけエネルギーを飛ばし、人工にできたガスを吹き飛ばした技である。
大回転テックランサー
ランサーを回転させ、敵の頭上に放った後にボルテッカーを放ち、拡散させて敵を倒す技。広範囲に拡散するため、周囲を囲むようにエネルギー波が照射され、敵に大ダメージを与える事ができる。
ボルテッカー三段返し
ボルテッカーを3回連続発射し、一点集中攻撃を行う必殺技。ボルテッカー3回分のエネルギーを一点に照射するため、破壊できないものは存在しないと言われている。テッカマンはボルテッカー3発分のエネルギーを備えてはいるものの、ボルテッカを連射すると適合者の命に関わる可能性があるため、今まで使用されることはなかった。しかし、鉄壁の防御力を持つシャンゲリラーには通常のボルテッカーは通用せず、スペースナイツは窮地に陥ってしまう。覚悟を決めた城二は、禁断の必殺技「ボルテッカー三段返し」を使うことを決意する。その結果、シャンゲリラーを破壊する事に成功したものの、エネルギーを使い果たした城二はシャンゲリラーの放ったビームで額を打ち抜かれた影響により吹き飛ばされ、仮死状態のまま宇宙をさまよう事になってしまった。

主な登場人物[編集]

スペースナイツ[編集]

南城二
声 - 森功至
主人公。名前の由来は「南十字星」。テッカマンに変身できる数少ない人間。その能力を使い、地球を狙うワルダスターとの戦いに身を投じる。
元々直情的な性格の上、父をワルダスターに殺害されたため、異星人を憎む傾向がある(それが災いして、誤って民間の宇宙人が乗っていた宇宙船を一刀両断してしまったときもある。アンドロー梅田と当初険悪だったのも、これが一因)。しかしアンドローとの友情や善人の異星人とのふれあいによって憎しみが消えていき、ワルダスターに支配された他の星も救いたいと考えるようになる。
スペースナイツのリーダーであるが、テッカマンであるがゆえに切り込み隊長的役割を担う。
天地ひろみ
声 - 上田みゆき
天地局長の娘。城二の恋人でもある。宇宙開発センターで城二とともに働き、行動を共にしている事が多い。スペースナイツの一員になった後もその立場は変わらない。
一見おとなしそうに見えるが、実は正義感が強く、ワルダスターが潜入した事を信じてくれなかった少女を信じて現場へ突入したときもある。最終話では、戦場に残る城二を救うか、リープに入るかという究極の選択を迫られる事になる。
アンドロー梅田
声 - 山田康雄
金髪の巨大なアフロヘアーが特徴のニヒルな男。名前の由来は「アンドロメダ(星雲)」。実はワルダスターに移住船団を壊滅された生き残りで地球に逃れてきたサンノー星人。光る「影」に変身し壁をも抜けて高速移動する能力を持ち、また地球人とはかけ離れた怪力など、高い戦闘能力を持つ。サンノー星人は地球人とは異なる姿であるため、アンドローは地球で行動するために地球人に変身しており、アンドロー梅田という名前も偽名。
天地局長にその能力を買われスペースナイツの一員になった。最初はサンノー星に帰るため、ワルダスターの宇宙船を入手することを目的にしていた。地球人に対して批判的なため城二と対立することも多かったが、次第に地球人との友情を優先するようになる。
「アンドロ・梅田」の表記も見られる。エンディングクレジットでは「アンドロー」と「アンドロ」が混在している。
ムータン
声 - 小宮和枝
サンノー星のミュータントでぬいぐるみのような可愛らしい小動物だが、人間と同等またはそれ以上の知能を持つ。アンドロー同様に「影」に変身するほか、目から熱光線を発射したり鋭い聴覚といった超能力を持っており、それを活かしての偵察などを行う。同郷のアンドローとは仲がいい。スペースナイツの一員で、ひろみと一緒に行動することが多い。
名前の由来はミュータントの「ミュータン」からきているといわれている。ちなみに小宮は1985年に放送されたアニメ「OKAWARI-BOY スターザンS」でムータンとほぼ同じポジションのキャラであるミュータンの声を担当している。

地球人[編集]

天地局長
声 - 内海賢二
宇宙開発センター局長。城二の父、南恒星とは旧知の仲で、城二にとってよき理解者である。滅びかけている地球から人類を救うため、スペースフロンティア計画を発案した。突如飛来したワルダスターの襲撃から人類を守るため、自ら結成したスペースナイツに命令を下す。ペガス、テッカマン等の開発者でもある。
南恒星
南城二の父親、宇宙船スペースエンジェル号の元キャプテン。第1話でワルダースターの襲撃により戦死した。没になった第3クール以降の構成案ではワルダスターの手によって洗脳され、ワルダスター側のテッカマンとして息子の城二相手に悲劇の親子対決をする予定だった(LD-BOX解説書より)。

ワルダスター[編集]

宇宙帝王ドブライ
声 - 桑原たけし
ワルダスターの頂点に立つ存在。人間とは全く異なる姿である(エネルギー生命体ではないかという憶測もあるが、定かではない)。常に映像だけで現れ、その実態は不明だが、没となった第3クール以降の構成案では宇宙帝王ドブライの実態が明かされる予定だった(LD-BOX解説書より)。
プレイステーション用格闘ゲーム『タツノコファイト』では登場時に「テックセッター」という掛け声でゲームオリジナルのプロテクター状のパーツを装着してテッカマンとなって戦う。必殺技はボルテッカ。
ランボス
声 - 滝口順平
悪党星団ワルダスター団長。黄色い小男の異星人。冷酷で尊大だが、宇宙帝王ドブライに対しては卑屈であり、作戦が失敗する度に土下座して「ごめんなちゃい」と謝るなど、滑稽な一面も持つ。度々地球の要人に化けて地球人を罠に陥れようとする。
ワルダスター兵士
ドブライが支配した惑星の住人を利用し、自分の兵士に仕立てたいわゆる雑用兵。皆同じ姿をしている。多くはドブライ直属の団長、ランボスの配下にある。
宇宙忍者
ワルダスターの特殊部隊に属する偵察・暗殺集団。隠密能力を駆使して宇宙開発センターに忍び込んだり、城二暗殺を仕掛けたりした。

その他[編集]

ナレーター
声 - 中江真司

登場メカ[編集]

登場メカ(スペースナイツ)[編集]

ペガス
声 - 徳丸完
テックセットシステムを内蔵したロボット。天地局長が3年の歳月をかけて完成させた。人工知能を持ち、言葉も話すことができる。2本の足の中に人を入れるスペース(セッタールーム)があり、中に入れた人間をテッカマンに変身させる。変身後のテッカマンは球状の胴体を経て背中のハッチから外に出る。名前の由来は天馬ペガサス (Pegasus) のフランス語読み。
戦闘ではテッカマンを乗せる「馬」の役割を果たす。メインスラスターは手の指。そんな設計にもかかわらず足は足として、手の指もまた指として機能している。単独で大気圏離脱を行うこともできるが、緊急時以外は使用することはない。対ガニラ(後述)用にバリアコーティングを施されたこともある。
ボルテッカ三段返しを使用したテッカマン=城二が仮死状態になった際に甦生処置を施したが、その影響でシステムの限界を超えてしまったため、その直後に中破。天地局長たちの尽力により新型のテックセットシステムを搭載され復活。スペースナイツの一員。
ブルーアース号
滅びゆく「青い地球」という皮肉な名前をもった宇宙船。大気圏内では本体のイオンロケットを利用して飛行するが、宇宙では地球の衛星軌道上に待機している光子ロケットとドッキングして航行する。自律航行が可能で、パイロットが目標地点となる座標を口頭で伝えるだけでそこへ向かうことができる。ワルダスターの小型宇宙戦闘機を迎撃できる強力な武装をもつ。機内に小型の戦闘機を2機搭載している(劇中では大気圏内でのみ使用している)。コックピットは360度回転が可能で常に水平を保つ。そのため、たとえ垂直着陸をしても上向きになることはない。スペースナイツ及びペガスが搭乗し、ペガス-テッカマンの母船としても機能する。
発進時にはカタパルトを使用して大気圏を離脱するが、カタパルトなしでも大気圏離脱は可能。ラストには極めて重要な役割を果たす。

登場メカ(ワルダスター)[編集]

偽ペガス
10話登場。盗み出したペガスの設計図を元にワルダスターが建造した偽物メカだが、カラーリングや細部がやや異なる以外は、本物と同じ性能を持ち、テックセットシステムも完全な状態で組み込まれている(テックセット時の鎖帷子、プロテクターの装着パターンは、オリジナルと異なる)。しかし、ワルダスター側の兵士ではテックシステムに適合できなかったため、捕虜としていた「テッカマン隊」の少年・ビリー(声:塩屋翼)を洗脳して、半ば無理矢理テッカマンに変身させた。
日本のアニメ・特撮作品においては、「主人公と同じ性能を持つ敵メカ・敵キャラとの対決」は大きな見せ場の一つだが、本作では敵のテッカマンが洗脳された地球人(味方)であり、無闇と倒すことができないというジレンマも抱えたストーリーとなった。
後のエピソードで予定されていた、「ワルダスター側のテッカマンとの対決」に向けた伏線とも言えるメカだが、10話では城二とビリーの力量の差もあり、大きな戦果を得ることなく敗退した。ワルダスターの兵士(工場員)は再建造も目論んでいたが、「同じ手が二度と通用するものか」と、ランボスに一喝され、退けられた。
ガニラ
20話で初登場。ランボスがペガス撃破のために生み出した宇宙ロボット。かに星雲で建造されたためガニラの名を与えられた。
頭部と胸部に内蔵された強力な熱光線砲と、その名の通りカニを連想させる両腕の爪が主な武器。頭部の熱光線は、頭が後方に倒れて現れる、単眼状のレンズから発射される。胸部の熱光線は、胸部プロテクターの下に隠されており、発射時にはプロテクターが左右にスライドして開く。
それまでの「やられメカ」的なワルダスターのメカとは、明らかに格が違う強力なロボットで、ペガスと互角以上に戦える実力を持つ。スペースナイツも特に熱光線の威力に脅威を抱き、ペガスにバリアコーティングを臨時に施したほどだった(実際、威力を探らせるために向かわせたと思われるダミーのペガスは、熱光線一発で簡単に撃破されてしまった)。ランボス自ら搭乗したことでも、スペースナイツを驚かせた。
20話では敗退したが、その後もランボスの「専用機」的な扱いでしばしば登場。しかし、放送打ち切りもあってペガス、テッカマンとの再戦の機会は、遂に訪れなかった。
余談だが、ガニラはワルダスター側のメカとしては唯一、玩具化(ナカジマ製作所・ウルトラ合金シリーズ)もされている。
シャンゲリラー
23話で登場。ドブライがランボスに下賜した宇宙空母。名前の由来は「シャングリラ」だが、スタイルはさそり座をモチーフとした、巨大なサソリの姿をしている。全体が透明で、肉眼でもレーダーでも姿を捉えることが難しい、一種のステルス性を有する(原理については、作中では解説されていない)。
宇宙開発センターを襲撃し、これを徹底的に破壊。テッカマンやブルーアース号の武器もほとんど通用せず、大いに苦しめる。最後はテッカマン捨て身の「ボルテッカ三段返し」で撃破されるが、引き替えに城二を仮死状態に追い込み、間接的にペガスをも中破させた。

スタッフ[編集]

補足
宮崎慎一プロデューサーは、後期よりクレジット表記される。
OP・EDとも、局クレジットは「NETテレビ」だったが、NET番組で「NETテレビ」と表記されたのは唯一。

主題歌[編集]

オープニングテーマ[編集]

「テッカマンの歌」
作詞 - 竜の子プロ文芸部 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - ボブ佐久間 / 歌 - 水木一郎

エンディングテーマ[編集]

「スペースナイツの歌」
作詞 - 竜の子プロ文芸部 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - ボブ佐久間 / 歌 - 水木一郎、コロムビアゆりかご会
ビクターレコードから子門真人によるカバー版のレコードが発売されていた。

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 演出 美術設定
1 太陽の勇者 鳥海尽三 鳥海永行 野々宮恒男
2 悪党星団ワルダスター 酒井あきよし 笹川ひろし
3 影狩り宇宙人 陶山智 西牧秀雄 小杉光芳
4 スペース・ナイツ誕生 永田俊夫
鳥海尽三
原征太郎 野々宮恒男
5 アステロイド大作戦 永田俊夫 鳥海永行 小杉光芳
6 月面アリ地獄 久保田圭司 笹川ひろし 野々宮恒男
7 宇宙輸送船K432 鳥海永行 小杉光芳
8 宇宙の食人草 笹川ひろし
9 宇宙忍者シノビーノ 郡幸司 鳥海永行 野々宮恒男
10 わんぱくテッカマン隊大活躍 永田俊夫 原征太郎 小杉光芳
11 失われた宇宙船 堀田史門 鳥海永行 野々宮恒男
12 激突! ロボット軍団 坂本ひろし
鳥海尽三
九里一平 小杉光芳
13 決死の宇宙海戦 永田俊夫 鳥海永行 野々宮恒男
14 せまる巨大惑星 久保田圭司 九里一平
15 地球人ぜんめつ作戦 永田俊夫 小杉光芳
16 ミクロ・アリ星人 田口章一 大貫信夫 野々宮恒男
17 宇宙怪鳥ヒヨクダー 久保田圭司 九里一平
18 大回転・テックランサー 永田俊夫 鳥海永行 小杉光芳
19 宇宙ランド作戦 久保田圭司 大貫信夫 野々宮恒男
20 宇宙ロボット・ガニラ 永田俊夫 鳥海永行
21 対決! ぼうけん少女 久保田圭司 原征太郎 小杉光芳
22 アンドロー危機いっぱつ 堀田史門 大貫信夫 野々宮恒男
23 ボルテッカ三段返し 久保田圭司 鳥海永行 小杉光芳
24 砕け! 魔のお化けメカ 陶山智 九里一平 野々宮恒男
25 ちびっ子勇者の挑戦 永田俊夫 鳥海永行 小杉光芳
26 勝利のテッカマン 陶山智
鳥海永行
野々宮恒男

※堀田史門は酒井あきよしのペンネーム[11]

放送局[編集]

近畿広域圏では、前番組『'75びっくり人間登場』まで、独立UHF放送局サンテレビKBS京都テレビ和歌山で放送していたが、本番組開始直前のネットチェンジによる編成見直しもあり、朝日放送での放送となった(ただし本来の枠で『霊感ヤマカン第六感』を放送していたため遅れネット)。

関連作品[編集]

ゲームアプリ
2012年9月4日、コムシードによりDeNAが運営するMobageにて、本作の100年後の世界を描いたソーシャルゲーム『宇宙の騎士テッカマンXross -ナイツ オブ リベリオン-』がサービス提供され、約5ヵ月後の2013年1月31日にサービス終了となった。

客演作品[編集]

タイムボカン王道復古[編集]

1994年に発表されたタイムボカンシリーズのOVA。テッカマンがタツノッコン王国の住民として登場。声はオリジナルと同じ森功至が演じている。森はガッチャマンの大鷲の健と二役。ドロンボーメカ「ロリコンダー」をワルダスターと勘違いしたテッカマンの一撃によりロリコンダーは「セーラームンムン」に変身し、テッカマンはキャシャーンともどもそのセーラームンムンの猿芝居に騙されて退却している。

世紀末伝説ワンダフルタツノコランド 円盤星人UBO[編集]

1999年12月31日に放映されたTBS系列年末特番「年越し38時間生放送・超える!テレビ」番組内で流されたアニメ。タツノコヒーローの一人としてゲスト登場し、ハクション大魔王ドロンジョ一味が中心だったため、単なるボケキャラと化していた。

備考[編集]

本作に於けるスペースナイツの了承呼称は「ラン・サー (Run Sir)」であり、本来は「アイ(・アイ)・サー (Aye( Aye) Sir)」と同じ様な海洋系由来のもので、「実行します」と云う様な意味を持つ。『タイムパトロール隊オタスケマン』の了承呼称「パトランサー」は、これに由来する。「 - ブレード」でもこの語は使用されており(Dボゥイのテックセット時にブレードペガスが呼応するときなど)、本作との共通点のひとつになっている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 笹川ひろし『ぶたもおだてりゃ木にのぼる 私のマンガ道とアニメ道』ワニブックス、2000年、pp.137-140
  2. ^ 氷川竜介『アニメ新世紀 王道秘伝書』徳間書店、2000年、p.180
  3. ^ a b c DARTS編集『タツノコ・ヒーローズ '70年代・タツノコ4大ヒーロー集合!!』朝日ソノラマ 、2001年、pp.74-80
  4. ^ 岡田斗司夫、山本弘『空前絶後のオタク座談会1 ヨイコ』音楽専科社、2001年、p.164
  5. ^ 氷川竜介『アニメ新世紀 王道秘伝書』徳間書店、2000年、p.179
  6. ^ 岡田斗司夫、山本弘『空前絶後のオタク座談会1 ヨイコ』音楽専科社、2001年、p.170
  7. ^ 氷川竜介『アニメ新世紀 王道秘伝書』徳間書店、2000年、p.181
  8. ^ 山本弘「タツノコプロ アンチ・ヒーローたちの憂鬱」『別冊宝島293 このアニメがすごい』宝島社、1997年、pp.39-41
  9. ^ 氷川竜介『アニメ新世紀 王道秘伝書』徳間書店、2000年、p.189-190
  10. ^ 『動画王 Vol.1 決戦!巨大ロボットアニメ』キネマ旬報社、1997年、p.56
  11. ^ 原口正宏、長尾けんじ、赤星政尚『タツノコプロ・インサイダーズ』講談社、2002年、p.52

関連項目[編集]

  • 宇宙の騎士テッカマンブレード - 本作の要素を再構成して制作された作品。ストーリー上の繋がりはない。
  • 宇宙の騎士テッカマンXross - ナイツ オブ リベリオン- - コムシードMobageで2012年にリリースしたソーシャルゲーム。アニメの世界から100年後を舞台とし、アニメの登場人物の子孫たちが宇宙の平和を守るために戦う。
NET(現:テレビ朝日) 水曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
宇宙の騎士テッカマン