ヤットデタマン

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アニメ:タイムボカンシリーズ ヤットデタマン
原作 タツノコプロ企画室
総監督 笹川ひろし
シリーズ構成 小山高男
脚本 小山高男ほか
キャラクターデザイン 天野喜孝
メカニックデザイン 大河原邦男
製作 フジテレビ、タツノコプロ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1981年2月7日 - 1982年2月6日
話数 52話
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タイムボカンシリーズ ヤットデタマン』(英語表記:Firebird)は、『タイムボカンシリーズ』第5作目としてフジテレビ系列で1981年2月7日から1982年2月6日まで毎週土曜夜6時30分 - 7時00分に全52話が放映された、タツノコプロで制作されたテレビアニメ

解説[編集]

これまでのタイムボカンシリーズのパターンを打ち破るいくつかの設定が本作では導入された。ヒーローは従来の男女二人組から男性一人に変わり、動物型メカに代わり人型の巨大ヒーローロボット「大巨神」が登場した。この登場は、スポンサーのタカトクトイスの要請で、放送するフジテレビはギャグアニメであるとして登場に難色を示したが、一任された総監督笹川ひろしが決断を下して登場が決まった。玩具の売上は『ヤッターマン』に次ぐほど好評だったという[1]

大巨神は自我を持つだけでなく、「偏平足を気にする」「義理人情に厚い」「ロボットなのに(見かけ上)汗をかいたり涙を流したりする」などの人間的な個性が与えられた。

悪玉チームは前作の4人に子供(コマロ)を加えて5名編成となり、ジュリー・コケマツとアラン・スカドンに関しては姿だけでなく口調までも別人とも思えるデザインの変更が施された。悪玉メカのモチーフは、スポーツ→伝説上の偉人→おとぎ話や童話のキャラ→伝説上の怪物になっている。

この作品から「お仕置き」の概念がなくなっている。それに代わり、大巨神の「大激怒」によって「お仕置き」よりもさらに激しい仕打ちがなされている。

タイムトラベルのシーンでは『タイムボカン』以来となるスキャニメイトが使用された。

本作はタツノコプロの作品『破裏拳ポリマー』へのオマージュおよびパロディであると言われており[2][3]、設定に多くの類似点がある。『破裏拳ポリマー』の主役だった曽我部和行が本作でも主役を演じている。

ストーリー[編集]

私立探偵事務所で助手として働くワタルとコヨミのもとに、1000年後の未来から二人の遠い子孫であるカレン姫がタイムマシンでやって来る。彼女は未来の地球であるナンダーラ王国の王女だが、国王である父が亡くなったことで次期国王を決める必要が生じていることを告げる。しかし、ナンダーラ王位に就くには、王位継承の証である時空を越えることのできる鳥ジュジャクを探し出して捕まえる必要があった。そのために二人にジュジャク探しの助力を申し入れに来た。

しかし、ナンダーラ王国王位を狙うのがもう一組いた。賄賂の使い過ぎで没落したスカプラ王朝末裔のミレンジョとその一味である。ミレンジョは弟のコマロ王子をナンダーラの王位に就けて莫大な富を得んとし、さらにナンダーラの乗っ取りを企図していた。

行く先々でミレンジョ姫一味はメカを繰り出し、カレン姫一行を妨害してジュジャクの奪取を試みる。ワタルはカレンからヤットデタマンになる力を授かり、妨害するミレンジョ姫たちの悪巧みを、自意識を持った巨大ロボット大巨神とともに跳ね返す。

登場人物[編集]

善玉[編集]

時 ワタル(ヤットデタマン)
声 - 曽我部和行
遠山探偵事務所の助手として働く青年。15歳。好物は麺類牛丼で、特にカップラーメンと「牛野家」(「吉野家」のパロディ)の牛丼が好き。ドジで臆病で軟弱だがときおり勇気を見せる。ヤットデタマンに変身してミレンジョ一味と戦う。第1話ではカレン姫によってヤットデタマンに変身する能力を引き出されたかのように描写され、ワタルが「勇気…、勇気…、勇気…」と念ずることでヤットデタマンに変身していた。しかし、中盤になってワタルの念波をカレン姫が未来に中継し、ナンダーラ王国からタイムハヤウマでやってきた「ヤットデタマン変身班」が時間を早め、スタミナの付く食事と戦闘トレーニング・笛のレッスン、着替えを3秒の間に施すことで変身していることが視聴者に明かされた。ワタル自身はトンカチによる麻酔で意識朦朧状態なので、変身班に関する記憶は存在しない(第40話では変身班が特別にワタルの時間に合わせて、変身させた)。ヤットデタマンの主な武器はバラ手裏剣ドレミ。ドレミ剣は剣先がスタンプの形をしており、突かれた相手は必ずの中にyの入った赤い印が付く。また、中盤以降からは、ヤットデタマンになるまで自分で作った発明品で戦っていたことが多かったが、殆ど役に立っていなかった。語尾に「っス」をつけて話すことが多い。一人称は「僕」が基本で、まれに「俺」。ヤットデタマンに変身してからも一人称は基本的に「僕」でごくまれに「私」になり、性格も自信に溢れた紳士的な口調となる。名前の由来は「時わたり(タイムスリップ)」。ヤットデタマン登場時の口上では、地球アイドルを自称している。前述のとおり曽我部は同じくタツノコプロ制作の『破裏拳ポリマー』でも主演を果しているが、「変身前は冴えないヒーロー」という点でポリマーの主人公・鎧武士のキャラが踏襲されている。
姫栗 コヨミ
声 - 三浦雅子
遠山探偵事務所の助手として働く少女。勝気な性格でワタルを尻に敷いている。大巨神を呼び出すことのできる錠前を祖母の代から受け継いでおり、ワタルの持つ鍵で開けることで大巨神を呼び出す。武器はリャンケンとバトンスター。カレン姫の話では、コヨミとワタルは将来的に結ばれることになるが…。ヤットデタマンに憧れており、その正体がワタルだとは知らない。15歳。ミレンジョ姫から「かおわるい子ちゃん」(「かわい子ちゃん」のもじり)、コケマツから「蜂の巣ヘアーの姉ちゃん」、ドンファンファン伯爵から「雀の巣の様な髪」と馬鹿にされたことがある。本作は三浦のデビュー作である。
カレン姫
声 - 土井美加
ナンダーラ王国の王族でワタルとコヨミの遠い子孫だが、金髪で二人よりも肌の色が白いといった白人的な風貌に加え、名前も西洋風である。王位継承権をコマロ王子と争うことになり、遠い先祖である二人に助けを求めてきた。普段は遠山探偵事務所の屋根裏に隠れて住んでいる。毎回の戦いでは何もしていないせいか、ミレンジョ達に「立ちんぼ姫」とおちょくられていたが、後になって特技がスケートボード新体操アイススケートポケバイと多岐にわたっており、ミレンジョに一撃を食らわすほどの運動神経の持ち主であることが明らかになる。ミレンジョからは一度だけ「ぶりっ子」と呼ばれたことがある。超能力で毎回ジュジャクの居所を覚知できる能力があることから、『オタスケマン』のヒネボットと似た役割を担っている。18歳。
ダイゴロン
声 - 屋良有作
力士型のロボットでカレン姫の忠臣。球状になって戦うが容姿に反してあまり強くはなく、たいていの場合スカドンに負けてしまう。単体でタイムワープもできる。カレン姫に忠実だが、最終回で彼が姫にお供をしていたのはダーラ仙人の命を受けて姫のお目付け役として動向を監視するためだったことが明らかになる。モデルは大相撲高見山大五郎。語尾に「でごんす!」をつけて話すことが多い。力士型ロボットゆえに「どすこいっ!!」を言いながら四股を踏むクセがある。
遠山 金五郎
声 - 阪脩
遠山探偵事務所所長でワタル達の上司。元警視庁捜査一課の平刑事で「仏の金さん」と呼ばれていた。江戸っ子気質だが、演じた阪が大阪出身だったため関西弁を喋る。桜吹雪の刺繍をプリントしたTシャツを愛用している。ワタル達とミレンジョ姫達が住む「タカイマンション」の管理人でもあり、家賃を滞納しているミレンジョ達に家賃を払わせようとするが、いつも失敗している。探偵業を行うときにはつけ髭にハンチング帽を被る。この姿になると強くなるらしい。ジュジャクの件は一切知らずカレン姫ともほとんど面識はないが、屋根裏に隠れ住んでいるカレン姫とダイゴロンのことは密かに気づいていた。68歳。

悪玉[編集]

ミレンジョ姫
声 - 小原乃梨子
スカプラ王朝の末裔。言葉遣いは普段は上品なお姫様口調で、一人称は基本的に「わらわ」だが、興奮すると下品な口調になり、一人称も「あたし」に変わり、お色気シーンでは見事な脱ぎっぷりを披露。またメカ戦で盛り上がった時にコケマツがやる「今週の目玉ァ!!」を、自分がウルウルの瞳を出して「今週のおめめ~」とやった事が4回程あった。賄賂を使いまくったために財政を破綻させてしまい、貧乏生活を余儀なくされているが、プライドだけは失っておらず、一族の復活とナンダーラ王国の事実上乗っ取りを画策し、弟のコマロをナンダーラの王位に就かせるようとする。コケマツとスカドンに対してはそれぞれ「コケ」「スカ」と省略して呼ぶことが多い。名前の由来は「未練」から。ドンファンファン伯爵とは恋仲である。27歳。「~ゾよ」が口癖。
ジュリー・コケマツ
声 - 八奈見乗児
ミレンジョに財務と食料調達係として仕える男で、主にメカニック担当。長い逆三角形の輪郭とピノキオ風の長い赤鼻と長いもみあげと河童の頭に似た禿げ頭が特徴的な27歳。ミレンジョの弟のコマロを王位に就かせるべく暗躍する。一人称は基本的に「小生」だがたまに「俺」や「アタシ」になる場合も。主に物語の前半では各巨大メカに内蔵された「コケマツ軍団」(または「ジュリー・コケマツ闇の軍団」とも呼称される)というゾロメカのような小型攻撃メカ集団を操って大巨神に攻撃を仕掛ける。物語の中盤以降でメカは未来の国にいるタヌキ村の「トンテンカン鍛冶屋」に発注して製作させていたことが判明する。トンテンカン・タヌキという名の鍛冶屋の親父が亡くなり、腕の悪い息子のトンテンカン・テヌキに代替わりした事で一層メカの質が落ちてしまったが、コケマツは代替わりしていた事に気づかなかったようである。ジュジャクの居場所をサーチする「ジュジャクピューター」の製作者であり、この機械は彼にしか扱えない。ドンファンファン伯爵が嫌いで彼に対して嫉妬の炎を燃やす。ボタンを押す際にはよく「コケっとな」または「コケっと!」という。OPラストの台詞は「いつまでもそういう格好させないからな!」(この後、顔面にパイがぶつけられる)。
『タイムボカン王道復古』では、「唯一顔の違うキャラ」であることを気にしていた。
アラン・スカドン
声 - たてかべ和也
ミレンジョの側近の大男。片言の英語と片言の関西弁を喋る謎の多い人物。30歳。スキンヘッドで、大抵の場合、ハンチング帽あるいは河童頭風のカツラを着用している。眉毛が無く前歯の一部が抜けており、もみあげの下からアゴにかけてヒゲを生やしている。ミレンジョの弟のコマロを王位に就かせるべく暗躍する。一人称は主に「ミー」だが、たまに関西弁が入る場合には一人称が「ワイ」になる。またずっこけた時にミレンジョ達が「コケー!!」と叫ぶと、「ホケー!!」もしくは「ホケキョー!!」と合いの手を入れる事が有る(因みに後者は、西川のりおのギャグのパロディ)。一般人には出来ない様な事が出来るらしく、中盤からは「スカドンの奇人変人コーナー」が登場する様になる。
リメイク版『ヤッターマン』の第26話においてゲストキャラとして登場。他のゲストキャラに殆ど台詞が無い中、唯一「マイネイムイズスカドン!」の一言で自己主張した。
ドンファンファン伯爵
声 - 山本正之
ミレンジョを慕い一行に同行するキザが似合う伊達男。ミレンジョ達と寝食を共にしているわけではなく、未来から専用タイムマシン「タイムローバ」で足繁く一行の元に通っている。第20話以降は秋田県民謡「どんぱん節」を替え歌にしたテーマ曲を歌いながら登場するようになる。伯爵だけあって金持ちであり、彼女達の家賃を立て替えたりしたり、スポーツも万能で数々の大会で優勝し、大会で獲得した賞金をミレンジョ達の食費として貢いでいた。しかしコケマツやコマロには「来たな貧乏伯爵」などとも言われている(1度、コマロに「マンションを買ってくれ」と頼まれたが「流石にそれは無理」と断り、財力にも限界がある様である)。毎回ではないがミレンジョ達の戦いに同行し、巨大メカに乗り込む際にはコマロを膝に抱いてコマロの席に搭乗。初登場は第2話。ダイゴロンと同じくダーラ仙人の命を受けてミレンジョ一行のお目付け役として動向を監視していたことが最終回で明らかになる。しかしながらミレンジョに対する恋心は本物であり、最終回において皆がミレンジョを見捨てて逃げ出す中、最後まで連れ添いミレンジョ達と共に新天地へ旅立った。
タイムボカン王道復古』でも歴代山本キャラとして出演。
コマロ王子
声 - 丸山裕子
ミレンジョの弟。7歳だが、コケマツ同様、河童の頭に似た禿げ頭をしている。洟垂れ小僧で甘ったれな性格だが、男前な仮面(「キャシャーン」の顔に似た仮面)を携帯しており、何かにつけて格好つけたがる背伸び屋でもある。この仮面を付けている時は一人称が「余」になり、口調もナンダーラ王国の次期王位継承者候補らしく凛々しいものになるが、普段は一人称は「まろ」で、だらしの無い口調で語尾に「なのら」をつけて話すことが多い。王位に就くために姉一行と共にジュジャクを追う。貧乏なため、いつもひもじい思いをしている。序盤ではメカ戦で負けた後、猿芝居でやっとなだめた大巨神に要らぬ一言を言ってしまう事が多かった。姉ミレンジョのことを「おねえたま」と呼ぶ。
リメイク版『ヤッターマン』の第33話においてコマロ王子と顔が似ている豊臣秀頼が登場しており、男前な仮面も所持していた。母親の淀殿のことを「おかあたま」と呼び、「蒲鉾所望なのら」と話す等、セリフも似ていた。この時の声は瀧本富士子が務めている。

その他のレギュラーキャラクター[編集]

ささやきレポーター
声 - 富山敬
毎回、大巨神と悪玉メカとの戦いの場に「あっちでボソボソ、こっちでボソボソ」のフレーズでどこからともなく現れて中継を行うレポーター。名前は笹川総監督の苗字のもじりで、マイクに向かって本当にヒソヒソとささやいて中継する。小山カメラマンが登場する第14話までは一人で登場しており、時代と場所に合わせて衣装を変えていた。また、中盤以降からは"メダチタガニ"というおじゃまキャラが登場したびたび彼等達の中継を邪魔することも。なお、ささやきレポーターと小山カメラマンは共に次回作の『逆転イッパツマン』にもゲストキャラとして数回登場している。『タイムボカン王道復古』や『ヤッターマン(リメイク版)』にも「ササヤキレポーター」として登場している。
小山カメラマン
声 - たてかべ和也
ささやきレポーターとコンビで登場するカメラマン。大柄で顔は天を突き抜け、決して映らない。たまにカメラが上にパンするときもあったが、なぜか雲が肩の辺りまで低くかかっていたり、モニター画面には自身の鼻の穴しか映っていなかったりモザイクを被せられたりしてやはり顔が映らない。モデルは脚本及びシリーズ構成を担当した小山高生で、実際に小山は身長が194センチもある(本人いわく「アジア最大の脚本家」)。セリフは一言も発しないが、ごくまれに悲鳴を上げることがあった。
ダーラ仙人
声 - 永井一郎
ナンダーラ王国の霊山・スーザに住む謎の老人。第30話で物乞いとして登場、カレン姫からは金銭を受けたが、コケマツにはその金銭を取りあげられた。
その正体はジュジャクを操ってナンダーラ王国の真の王位継承者を選んでいた仙人。1000年以上前から代々の国王に対して試練を与えてきた。本編ではカレン姫の側にダイゴロンを、コマロ王子の側にミレンジョの恋人でもあるドンファンファン伯爵を派遣して、それぞれの動向を監視していた。
ジュジャク
鳳凰に似た鳥で、本作の「探しモノ」である。生物・無機物を問わずあらゆるものに変化でき、時間を自由に行き来できる能力を持つ。
ナンダーラ王国では王位継承の証として、このジュジャクを捕まえることが条件とされている。しかし、気まぐれに時空を移動し、予想もつかない姿に変化していることがほとんどで、捕まえるのは至難の業である。
  • 名前は脚本を担当した小山の命名であり、その小山曰く「クジャクよりも美しい不思議な鳥ということで、9の上で10ジャク」とのこと。
ナレーター
声 - 富山敬
前作の流れを受け、本作では「解説しよう」「解説せねばなるまい」を多用している。前作同様にサブタイトルの読み上げや次回予告のナレーションも担当。

登場メカ[編集]

ヤットデタマン[編集]

大巨神(大馬神)
声 - 田辺宏章
ヤットデタマンとコヨミが鍵と錠前を掲げ定番の台詞を唱え2つを合わせると、大馬神殿から時空を超えて出現する巨大ロボット。武器は脚部(弁慶の泣き所)に収納された剣と弓矢、ジャベリンで、剣を使用するときは膝の位置に出ている柄に手をかけて引き抜く。また、背中についた赤い炎のような形をした部分から大巨神熱線を放つこともできる。飛行形態の巨神号から変形。自我を持ち自分の意思で戦闘を進めるが、ピンチになると内部に乗り込んでいるヤットデタマンがペガサス型のサポートメカ・大天馬を呼ぶ指示を出し、それに従い口笛で大天馬を呼び出して大天馬と合体(スーパードッキング)してケンタウロス型の半人半馬形態の大馬神、戦車形態に変形した大天馬と合体した場合は大馬神戦車になる。一人称は「私」あるいは「儂(わし)」。
「慈悲深い(自称)」ため、毎回戦闘不能状態になったミレンジョ達の「猿芝居」を受け、「罪を憎んで、人を憎まず」をモットーにとどめは刺さずに一旦は去るが、陰口を言うなどミレンジョ達が悔い改めない態度をとると、即座にとどめの一撃「大激怒」を食らわせる(ただし第1話では当時の流行語に因んで怒ったぞォ!!。また第24話では「大逆上ォ!!」)。悪口には非常に敏感で、どんな小声でも聞き逃さない。特に(自身がロボットであるが故に)偏平足を気にしており、これに触れると即座に大激怒を下す。さらに会話の文脈を無視して悪口にのみ反応するため、ミレンジョたちには悪気がなかったにもかかわらず不注意で口走った言葉のせいで大激怒を食らうことも多々あった。
大激怒を下す場面では、物語の序盤および後半は主に大馬神の姿で弓矢による一撃で、中盤は主に大巨神の姿で剣による一刀両断で大激怒を下すことが多い。まれに大馬神形態から分離して下すこともあった。また、剣やジャベリンを投げつけたり、大馬神の足で蹴り飛ばすこともある。
召喚時のヤットデタマン達の口上は『男はつらいよ』で主人公の寅次郎が三寸売りをする際の文句をもじったもの。
毛穴涙腺が存在しており、自身がピンチになったり感動した時などに、人間が汗をかいたり涙を流したりするのと同じように、毛穴からはオイル、目からは冷却水を出す仕組みになっている。さらに、自身の装甲が敵からの激しい攻撃によってボロボロになったり攻撃などでに侵されたりする直前で大巨神自らその装甲をパージして骨格(フレーム)だけの状態で戦うこともある。
タイムボカン王道復古』では、コケマツが他チーム妨害の秘策として、ヤットデタマンから借りたという設定で登場する。
タイムカーゴ
タイム街道を往来する際に使用するカレン姫専用のタイムマシン。形は日本の時代劇の駕籠を現代的にしたもの。中央のカゴの部分に姫とダイゴロンが搭乗。前方の担ぎ手ロボにワタル、後方の担ぎ手ロボにコヨミが乗り込み操縦する。出発時はダイゴロンが「タイム街道」の後に続けて、時代劇等で大名行列が往来を通り過ぎるときの先導の旗持ち同様に「下にー、下にー」といった後、コヨミとワタルによる相撲行司が取り組み開始の際に行う掛け声「はっけよい、のこった」で出発する。
タイムハヤウマ
ワタルをヤットデタマンに変身させる「ナンダーラ王国科学アカデミー変身スタッフ」の使用するタイムマシン。ワタルが変身するための「勇気…」の念に反応してやって来る。

ミレンジョ一味[編集]

ジュジャクピューター
声 - 横尾まり
ジュジャクのがどの時代にテレポートしたのかを追跡調査するコンピューター。ジュジャクがテレポートする際の時空の歪みをトレースして、四次元座標に表示する。製作者のコケマツにしか使えないはずだが、何度かミレンジョが使用したこともある。
タイムラクーダ
ミレンジョ一味が搭乗するラクダ型タイムマシン。全長4メートル。頭部と胴体のコブ状の部分が座席になっており、頭部にコケマツとスカドン、コブ状の部分にミレンジョとコマロが搭乗する。脚部は巨大なバネになっており、バネを上下に振幅させる事でによって時間移動に入る。ミレンジョの口上で出発する。
タイムナガモチ
巨大メカを運搬するタイムラクーダの付属メカ。長持の下から複数の足が生えたデザインで、無人機である。タイムラクーダの後を追って時間移動をする。内部にはナンダーラ王国郊外のトンテンカン鍛冶屋からダイレクトに部品が転送されてくるメカニズムが詰め込まれており、コケマツの複雑なリモコン操作でメカの部品が送られてくる。なお、途中でミレンジョがおかめのお面を、コケマツがひょっとこのお面を手に取って、お面を接吻させることで巨大メカを呼び出すというヤットデタマンの大巨神を呼び出す際のスタイルにそっくりな儀式を行い、タイムナガモチから部品を取り寄せるようになった。
タイムローバ
ドン・ファンファン伯爵専用の小型タイムマシン。タイムハヤウマと異なるデザインである。
スポーツメカ
第1話から第12話に登場した、ミレンジョ一味の戦闘用巨大メカ。野球・陸上競技・ボクシングといったスポーツ選手をモチーフにしている。最初から巨大メカ自体が戦わず、体内からミニメカ(『ヤッターマン』のビックリドッキリメカの様な物)を出してダメージを与えてから戦った。また大巨神の剣で斬られても爆発せず、本体がバラバラになる程度だった(爆発は「大激怒」の時)。そして「大激怒」を喰らってからは、やられ歌を歌いながら退散するのが毎回のパターンだった。
世界の偉人メカ
第13話から第22話に登場。偉人といっても、シラノ・ド・ベルジュラックをモデルにした「シラン・ヨ・ベルジュラックメカ」(第15話)や、ダルマをモデルにした「ダイダルマー」(第20話)の様に、元ネタをアレンジしていないのもあれば、ダルタニアンをモデルにして、合金製の樽で作った「タルタルヤン」の様に、アレンジしているのもあった。この時期になると、やられ歌を歌わない事が増えてくる様になる。
誰でも知ってるお話メカ
第23話から第38話に登場。赤ずきんをモデルにした「赤ずきんちゃんメカ」(第24話)や、西遊記からヒントを得た「大孫悟空メカ」(第27話)の様に、話の主人公やそれに関係するものがモデルとなっている。中には、かぐや姫をモデルとしたのに、トンテンカン鍛冶屋の手違いで誕生した「家具屋締めメカ」(第28話)や、元ネタはピノキオなのに、アブドラ・ザ・ブッチャー風になった「ピノキオと木の妖精メカ」(第33話)の様なのも出てきた。
世界の伝説怪獣メカ
第39話から第51話に登場。世界中の様々な怪物がモデル。雪女スフィンクス九尾の狐といった有名なものから、座敷童子グリフォンといった、当時余り知られていないものまで登場した。中には、モアイを人間風にアレンジした「モーイヤーメカ」(第43話)や、ゴーレムをヒントにしながらミレンジョ姫がモデルとなった「魔人ゴムーレ」(第47話)といったのも登場した。
なお、これらの巨大メカの搭乗は、(一部を除き)尻から発生する吸引ビームによって搭乗する仕組みとなっている。ミレンジョはこの方法が「汚い」と気にいらないらしく、中盤からはコケマツの「ではお尻から入りましょう」という台詞に対し、ミレンジョが「『乗車口』とお言い!」(第30話)や、「お尻じゃない所から乗れないのかい、もう!」(第33話)などと文句を言い返す事が多くなった。

コックピットメカ / ワンポイントメカ[編集]

オロカブ
声 - 横尾まり
着物を羽織ったカブ(野菜)型のメカ。悪メカの爆発直前などに現れ、「愚か…ブ」と台詞をつぶやいた後に消える。
ドレミファおたま
声 - 小原乃梨子丸山裕子、植竹真子、横尾まり
コケマツが「今週の山場」を宣言すると現れる、カエルの顔をした8匹のオタマジャクシ型メカ。ドレミの音階で「ドレミファソラヤレ ドシテモヤラレル」の歌を唄った後にため息をついて去る。
ドレミファおブタ
声 - 山本正之
ドレミファオタマのブタバージョン。
ドレミファおクチ
ドレミファオタマの口バージョン。
デルデルボーズ
声 - 屋良有作
「デルデルボーズ デルボーズ 今度が決定ゲタになぁ〜れ」と歌いながら、履いているゲタを飛ばして戦局の行く末を占うてるてる坊主型のメカ。
ブタ
声 - 植竹真子
おだてブタから発展した雌ブタ型のメカ。よく誉め言葉に反応して「能あるブタは鼻隠す」と言い、樽の中から現れる。バリエーションが多い。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ - 『ヤットデタマンの歌』
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 乾裕樹 / 歌 - トッシュ
エンディングテーマ - 『ヤットデタマン・ブギウギ・レディ』
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 乾裕樹 / 歌 - 鈴木ヒロミツ
歌を担当した鈴木は上手く歌うことが出来ず、ライブのときと同じようにハンドマイクを持ち、スタッフの見えないスタジオの壁際で歌い、OKを出したという逸話がある[4]
挿入歌
『翔べ大馬神』
作詞 - たきのえいじ / 作曲 - 津田義彦 / 編曲 - 小笠原寛 / 歌 - 藤井健
ボーカル入りのオリジナル版は本編では使用されなかった。
『空からブタが降ってくる』(第22話、第28話)
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 乾裕樹 / 歌 - 山本まさゆき、ピンク・ピッギーズ
『ディスコ・ダイゴロン』(第17話、第37話)
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 乾裕樹 / 歌 - 屋良有作、ピンク・ピッギーズ
インストゥルメンタル的に使用された。
『ヤットデタマンブギウギ音頭』(第40話)
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 服部克久 / 歌 - 山本まさゆき、ビクター少年民謡
イメージソング
『OH!ハッピネス』(第35話)
作詞・作曲 - たきのえいじ / 編曲 - 小笠原寛 / 歌 - 今田裕子、TOMO
『ミレンジョ・ララバイ』(第47話)
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 乾裕樹 / 歌 - 山本まさゆき
全シリーズでも数少ないバラード調の楽曲。
『やられちゃったくやしいな』
『大巨神賛歌』
作詞・作曲・編曲 - 山本正之 / 歌 - 山本まさゆき
2曲ともアルバム未発表で作中でミレンジョ一味が歌うのみであったが、『悪玉馬券塾』にて新たに収録された。

各話リスト[編集]

1982年1月2日は正月特番『スーパースター新春イントロ大作戦』(『クイズ・ドレミファドン!』の正月版。18:00 - 19:00)のため休止。それまで『タイムボカンシリーズ』は特別番組で休止になった事は一度も無いため、これが初の休止となった。

映像ソフト[編集]

  • VHS
  • 竜の子TVアニメ・シリーズ タイムボカンシリーズ(ポリドール
1989年5月25日発売。1巻に第40話。4巻に第17話を収録。
  • ヤットデタマン 必見!未来からの使者編(パイオニアLDC
  • ヤットデタマン 甦れ!ナンダーラ王国編(パイオニアLDC)
1999年1月22日発売。それぞれ、第1-2話、第51-最終話収録。
  • DVD
  • ヤットデタマンDVD-BOX(パイオニアLDC)
BOX1 2003年5月21日発売。第1-24話収録。
BOX2 2004年8月25日発売。第25-最終話収録。

その他の作品での登場[編集]

  • タイムボカン王道復古』一話にミレンジョ一味が登場。クリーン悪トリオ(逆転イッパツマン)との小競り合いからヤットデタマンから借りてきた大巨神を使って逆転王とのメカ戦に突入するも、大巨神と逆転王は互いの健闘を称えあい友情を結んでしまった。これにミレンジョが罵声を浴びせてしまったことで「大激怒」を受けリタイア。
  • 平成タイムボカン』第25・26話にワタル・コヨミ・ミレンジョ一味が登場。ドレミ剣を手に入れるためコヨミを人質にとったドロンボー一味の前にヤットデタマンが現れカエッテキタマン&オカエリマンとともにドロンボー一味を撃退した。
  • 2001年に発売されたプレイステーション用ゲーム『ボカンGoGoGo』ではタイムラクーダ、巨神号が登場。ミレンジョ一味側は不思議な力を持った花・シュヤクノザを巡るレースに参加。レース勝利後、ミレンジョはナンダーら王国の復活とコマロの王位継承を条件に願うが、ヤットデタマンに阻止され、「主役は真の勇気を持つ者がなれる」と喝破される。

脚注[編集]

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  1. ^ フィギュア王』No.53、ワールドフォトプレス、2002年。 特集「タツノコプロ40年目のタイムボカン」において当時タカクトイス社員三井猛夫の証言
  2. ^ 『タイムボカンシリーズ超キャラ&超メカコレクション』竹書房、2006年、p.92。
  3. ^ 『タイムボカン全集』ソフトバンククリエイティブ、1997年、p.39。
  4. ^ Darts編「CD&VIDEO完璧(?)カタログ 永田守弘」『タイムボカン大全』ソフトバンク、1997年9月29日、ISBN 4-7973-0366-2、61頁。
フジテレビ 土曜18時台後半
前番組 番組名 次番組
タイムボカンシリーズ
ヤットデタマン