ポルカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

ポルカ英語チェコ語など polka)は、1830年頃おこったチェコの民俗舞曲である。速い2拍子リズムに特徴がある。チェコのほか、タトラ山脈近辺のスロヴァキアポーランドなどの山岳地帯にも広がりをみせている。

ポルカは1830年にボヘミアのエルベタイニッツ (Elbeteinitz) あるいはティーネツ (Týnec nad Labem) で、地元のアンナ・スレザク (Anna Slezak) がはじめたと言われる。

ポーランドでは2拍子のポルカのほか、「トラムブランカ(tramblanka)」、「ポルカ・トラムブランカ(polka tramblanka)」、「トラムポルカ(trampolka)」という、3拍子のポルカもある。これはポーランドの3拍子の伝統舞曲にポルカのアレンジを加えたものである。

クラシック作品としては、ヨハン・シュトラウス1世ヨハン・シュトラウス2世ベドルジハ・スメタナアントニン・ドヴォルザークピョートル・チャイコフスキーらの作品がある。

スロベニアではスラフコ・アヴセニク(Slavko Avsenik)などが確立したスロヴェンスカ・ポルカ(スロヴェニアン・フォーク)が人気を博しており、スロベニア国内でもポップス化したほか、アルプスを越えたオーストリアドイツでのアヴセニクの活動により、これらの国のフォルクスムジークにも大きな影響を与えているほか、バンドサウンドと融合させたアルペンロックと言うジャンルも誕生することとなった。

[編集] ポーレチケとは何か

ポーランド語では名詞に指小辞を付けて「小さい」とか「少し」といったニュアンスを出す表現がよく用いられ、「ポルカ(polka)」に対しても「ポレチュカ(poleczka)」という指小形がある。文字通り訳せば「ポルカちゃん」とでも言えよう。「ポレチュカを踊りましょう」とは「ちょっとしたポルカを踊りましょう」の意味であり、さらに現代日本語らしくすれば「さあ、ポルカなど踊りましょう」にあたる表現と言える。

この名詞「poleczka」の格変化形の1つである対格の「ポレチュケン(poleczkę)」が、日本では「ポーレチケ」という読み方で知られ、ポーランドの作曲家タデウシュ・スィギェティンスキTadeusz Sygietyński編曲のポーランド民謡ポルカ・トランブランカPolka Tramblanka)の日本語訳「踊ろう楽しいポーレチケ」に使われている。

すなわち日本語歌詞「ポーレチケのリズムに…」にあたる部分のポーランド語原文は「zagrajcie nam poleczkę(私たちのためにポレチュカを演奏してください)」であり、名詞「poleczka」が動詞「zagrać」(zagrajcieは2人称複数に対する命令形)の目的語となり対格形をとっている。日本ではこの「poleczkę」の部分がそのまま抜き出され「ポーレチケ」という形で定着したものと思われる。

なお、「踊ろう楽しいポーレチケ」は3拍子であり、厳密に分類した場合はトラムブランカにあたる。上述のように作曲者も「ポルカ・トランブランカ」と題しているが、歌詞の中ではこれを「ポレチュカ」と呼んでいる。

[編集] 関連記事

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語