行進曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

行進曲(こうしんきょく)は、歩速をそろえて行進をするために演奏される楽曲、ないし、行進を描写した楽曲。「マーチ(march)」とも呼ばれる。単独の作品の場合と、大規模な楽曲の一曲として作られたものの両方がある。

[編集] 歴史

行進のための楽曲は古くからあり、軍楽や儀式などで使われてきたようである。

17世紀の終わりごろ、トルコの軍楽隊が中央ヨーロッパに来て、当時のヨーロッパ人に強烈な印象を与えた。この軍楽隊は、管楽器と太鼓とシンバルとから成り、舞いながら行軍した。トルコの軍隊が強かったこともあり、これが非常にヨーロッパに流行して、模した作品が数多く書かれた。「トルコ行進曲」と言われ、合奏ならば大太鼓シンバルトライアングルを含んだ。また、それら楽器を含む音楽が「トルコ風」としてトルコを表すものとして使われたこともある(モーツァルト:歌劇『後宮からの誘拐』序曲など)。

吹奏楽のために作曲されることが多い。おおむね、複合三部形式で書かれ、中間部(トリオ)は、下属調(調号に♭が1つ多い調)であることが多い。中間部の後の主部を欠くものもあり、「星条旗よ永遠なれ」で有名なスーザの行進曲によくみられる。また、トリオの終わりにD.C.(ダ・カーポ)と指定されている楽曲でも、主部に戻らないでトリオで終わらせることもある。全日本吹奏楽コンクールの課題曲は行進曲が多く採用されている。

[編集] 形式

既に述べたように、現代の一般的な行進曲は、主に複合三部形式で、中間部を下属調とするものが多い。

特殊な儀礼のための行進曲に、結婚行進曲葬送行進曲がある。

[編集] 主な行進曲

クラシック音楽
国歌軍歌
映画音楽など