剣闘士の入場
剣闘士の入場 (チェコ語: Vjezd gladiátorů, 独: Einzug der Gladiatoren, 英: "'Entrance of the Gladiators'") はチェコの作曲家ユリウス・フチークが1897年にブラスバンドのために作曲した行進曲。
概要 [編集]
曲中では半音階が多用されており、元々フチークは半音階的大行進曲といった題名を想定していたが、彼がローマ帝国に興味を持ったことから、現在の題名となった。
1910年にカナダの作曲家ルイ=フィリップ・ローレンドー (Louis-Phillipe Laurendeau) がこの曲を小規模な編成に編曲した譜面が Thunder and Blazes (雷鳴と電光、といった意) という題名で北米向けに販売された。以降現在に至るまで、代表的なサーカスマーチとして人気を誇っている[1]。サーカスではピエロの入場にこの曲が使われることもあり、そのためもあって曲名や作曲者はともかく、曲だけは広く知られている。ローレンドー版は移動式遊園地のオルガン (フェアグランド・オルガン) 用にも編曲されており、またさまざま演奏会に数多く取り上げられている (例えば2007年のBBCプロムスの最後など[2])。
曲は3つの部分から成る。最初の部分はトランペットのメロディと伴奏、二番目の部分は低音の金管楽器 (主にチューバ) が半音階で転がり進んでいく。三番目の部分はトリオでゆっくりとした旋律的な部分であり、金管低音と木管楽器のコントラストが強調されている。トリオでも二番目の部分と同じような半音階的な音形がある。曲は全体が二分の二拍子で、速さには標準的なマーチ・テンポが指示されている。しかしサーカスマーチとしては、もっと速く演奏されるのが普通である。
1974年にはイギリスの歌謡曲「ショー・マスト・ゴー・オン (The Show Must Go On) のイントロ部分とメロディーに使われている。
主題の一部はサックス奏者ブーツ・ランドルフのヤケティ・サックス (Yakety Sax) で使われている。この曲はベニー・ヒル・ショーをはじめとするコメディ番組でよく使われている。
参考文献 [編集]
- ^ Latten, James E.; Chevallard, Carl (September 2004). “Review: Teaching Music Through Performing Marches”. Music Educators Journal (MENC_ The National Association for Music Education) 91 (1): 62–63. doi:10.2307/3400112 2008年9月21日閲覧。.
- ^ Edward Seckerson (2007年9月11日). “Last Night of the Proms, Royal Albert Hall, London”. The Independent 2008年9月21日閲覧。
外部リンク [編集]
- Notes from BBC Proms webpage for the 2007 Last Night - ウェイバックマシン
- 剣闘士の入場 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト内のページ。無料で楽譜PDFが入手可能。
- This version has words: Big Red Noses