間の楔

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間の楔
ジャンル ボーイズラブ
小説:間の楔
著者 吉原理恵子
イラスト 道原かつみ
出版社 徳間書店
掲載誌 JUNE
OVA:間の楔
監督 西森章
秋山勝仁
キャラクターデザイン 恩田尚之
アニメーション制作 AIC
製作 マガジン・マガジン
発表期間 1992年8月 - 1994年5月
話数 全2話
OVA:間の楔
監督 秋山勝仁
シリーズ構成 吉原理恵子
キャラクターデザイン 恩田尚之
アニメーション制作 AIC
製作 ポニーキャニオン
発表期間 2012年1月18日 - 4月18日
話数 全4話[1]
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト ライトノベルアニメ
ポータル 文学アニメ

間の楔』(あいのくさび)は、吉原理恵子による日本のBL小説である。挿絵は道原かつみ

概要[編集]

雑誌・JUNE1986年12月から1987年10月までに連載され、1992年に文庫版が売り出された。ドラマCD化や、OVA化などのメディアミックスがなされた。

男性が髪の色によって階級を決められている近未来が舞台となっている。イアソン・ミンクが、黒髪の男リキと出会い、そのリキをペットにすることから物語が始まる。

OVAは1992年8月と1994年5月にマガジン・マガジンからリリースされた。 1993年にはドラマCD『間の楔 DARK-EROGENOUS』が出た。 Digital Manga Publishingは北米での英語版出版のライセンスを取得し、ケリー・クイン訳で英語版を出した。

Digital Manga Publishing版『間の楔』は、「Ai no Kusabi: The Space Between」として出版され[2] 、第1巻は2007年12月に発売、残りの5冊も2008年度中に出版される予定である。[3]なお、日本国外でのOVA発売のライセンスを取得している企業は現時点ではない。

2007年5月からはmee-Maker(メーメイカー)によるドラマCDシリーズが発売されている。2010年からはKENMedia(ケンメディア)によるOVA(全13話)が発売される予定だった。現在発売元をポニーキャニオンに変更し、第1部全4巻として2012年1月から順次発売される。

あらすじ[編集]

「愛にもいろんな形がある。憎しみ合うことでしか存在できない、そんな関係もあるんだ。」

スラムの雑種とタナグラのブロンディー、ペットと主人。歪んだ関係でしか結びつけない、リキとイアソン。その間に存在するのがどんな感情であっても、お互いを意識せずにはいられない、惹かれ合わずにはいられない2人。歪んだ関係に苦しみ鎖に縛られながら、やっと2人だけの穏やかな最期のときを迎える。


登場人物[編集]

声の記述は、OVA1期/OVA2期/カセットブック/ドラマCD1期/ドラマCD2期の順

リキ
声 - 関俊彦 / 伊藤健太郎 / 関俊彦 / 同左 / 伊藤健太郎
主人公。他を惹きつける強烈な個性の持ち主。羨望にしろ、妬みにしろ、周囲の人間の欲望を刺激する。イアソンも意識しないうちにその強烈な魅力にとりつかれた1人。カリスマ性があり、「バイソンのリキ」「スラムの稀獣(バシュラ)」「ダークのリキ」など様々な通り名を持つ。
自分をペットとして束縛するイアソンに対しては、恐怖や憎悪だけではなく、その行動の裏に愛情や好意をかすかに感じ戸惑っている。彼への恋心にも似た感情を自覚後、複雑な感情を抱きつつ、最期の時をイアソンの傍で過ごすことを選んだ。
イアソン・ミンク
声 - 塩沢兼人 / 大川透 / 塩沢兼人 / 同左 / 大川透
タナグラのブロンディー。創造主ユピテルとの対話ができる、エリート中のエリートである。脳以外は全身アンドロイド。端整かつ美しい金髪、均整のとれたプロポーション。
リキと出会うことで初めて人間らしい感情を知る。当初はリキに対する感情が分からなかったが、徐々に恋心を自覚する。それゆえにスラムの雑種とタナグラのブロンディー、ペットと主人の関係でしか結ばれないことを苦々しく思いながらも、その鎖に縛られ続けていた。
ラウール
声 - 速水奨 / 黒田崇矢 / 池田秀一 / 速水奨 / 黒田崇矢
ブロンディーの中でイアソンが唯一心を許している、親友。リキに執着するイアソンに対して、度々発破をかけたりなど、心から心配している。
ガイ
声 - 辻谷耕史 / 鳥海浩輔 / 小島貴幸 / なし / 鳥海浩輔
バイソンのNo.2。リキのかつての同棲相手(ペアリングパートナー)であり、自他共に認めるリキの右腕。精神的な面でもリキから全幅の信頼を置かれている。リキをイアソンから解放するために過激な行動に出、その結果リキと自身の片腕を失う。
ジャド・クーガ
鼻の下に髭を蓄えた、長身かつ壮年の男。ガーディアンの所長を務めて来た一族の長であり、ケレスの頂点に座する者。
ダリル
声 - なし / 花輪英司 / なし / 置鮎龍太郎 / 花輪英司
イアソンのファニチャー。リキの世話係。
ユピテル
タナグラの創造者にして、タナグラの全てを支配する巨大コンピュータ。

作中用語[編集]

アニメーション[編集]

OVA 第1期[編集]

1992年8月にOVAがリリースされ[4]、1994年5月には完結編がリリースされた[4]

スタッフ

OVA 第2期[編集]

2012年よりリリース中のリメイク版。前作も手がけた秋山勝仁や恩田尚之もスタッフとして参加している。

スタッフ
  • 原作・構成・脚本 - 吉原理恵子
  • 監督 - 秋山勝仁
  • キャラクター原案 - 道原かつみ
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 恩田尚之
  • コンセプチュアルアート - 竹内敦志
  • メカニックデザイン - 寺岡賢司
  • 美術設定 - 枝松聖
  • 美術監督 - 高橋麻穂
  • 色彩設計 - 大内綾
  • コンポジットディレクター - 今泉秀樹
  • 3DCG - 吉岡智和、渡辺哲也
  • 編集 - 右山章太
  • 音響監督 - 阿部信行
  • 音楽 - 高橋哲也
  • プロデューサー - 川原陽子
  • アニメーション制作 - AIC
  • 製作 - ポニーキャニオン
各巻リスト
巻数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 発売日
第1巻 〜petere 檻獣〜 吉原理恵子 秋山勝仁 秋山勝仁
中島秀剛
恩田尚之 2012年1月18日
第2巻 〜pardo 折翼〜 林宏樹 山田弘和 岡崎洋美 2012年2月15日
第3巻 〜congressus 邂逅〜 越智博之 中島秀剛 越智博之 2012年3月21日
第4巻 〜retino 淫縛〜 あおきえい 山田弘和 百瀬恵美子、北島信幸
清水貴子、渡部崇
恩田尚之
2012年4月18日

カセットブックは1989年5月31日リリース。

ドラマCD 第1期

『間の楔 DARK-EROGENOUS』として、1993年11月1日リリース。

ドラマCD 第2期

全3巻。第1作『間の楔I 〜DESTINY〜』は2007年5月25日にリリースされ、第2巻『間の楔II 〜NIGHTMARE〜』2008年4月25日にリリースされた。同年10月25日、第3作目である『間の楔III 〜RESONANCE〜』がリリースされた。

書籍[編集]

吉原理恵子(著)、光風社出版、単行本全2冊

吉原理恵子(著)、成美堂出版(『帰ってきた男』は光風社出版が出版、成美堂出版が発売)〈クリスタル文庫〉、文庫全6冊

吉原理恵子(著)、徳間書店キャラ文庫〉、文庫全6冊

音楽CD[編集]

  • 間の楔 オリジナル・サウンド・トラック(1992年10月10日)
  • 間の楔 SENSE OF CRISIS(1993年12月10日)
  • 間の楔 AMBIVALENCE(1994年3月25日)
  • 間の楔 SYMPATHY(1994年7月10日)
  • 間の楔 Sound Selection of "AI NO KUSABI" 祈り-ORACION-(1995年1月25日)

脚注[編集]

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  1. ^ 間の楔 - AIC公式ページ
  2. ^ Juné Manga ~ Ai no Kusabi”. Digital Manga Publishing (2007年11月20日). 2008年8月13日閲覧。
  3. ^ Juné Manga ~ News: October 2006”. Digital Manga Publishing (2006年10月25日). 2008年2月1日閲覧。
  4. ^ a b Ai no Kusabi”. Anime International Company. 2008年2月1日閲覧。

外部リンク[編集]