人魚姫の像

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座標: 北緯55度41分34.3秒 東経12度35分57.4秒 / 北緯55.692861度 東経12.599278度 / 55.692861; 12.599278

人魚姫の像(にんぎょひめのぞう、デンマーク語Den lille havfrue英語The statue of The Little Mermaid)はハンス・クリスチャン・アンデルセン童話人魚姫モチーフにしたブロンズ像デンマークコペンハーゲンにあり、観光名所として知られる。

岩の上に腰掛けた格好をした像であり、コペンハーゲン港英語版北東部ランゲルニエ地区にある。コペンハーゲンのシンボルであり、有名な観光名所でもある。護岸部に設置されており、通常は岸から数m先の海上にあるが、干潮時には歩いて像までいくことができる。

人魚姫の物語を演じたバレエに感銘を受けた、カールスバーグ醸造所の創立者の息子カール・ヤコブセン英語版1909年人魚姫の像の制作を要請し、彫刻家エドヴァルド・エリクセン英語版により制作され1913年8月23日公開された。そのバレエの主役を演じ当時デンマーク王立劇場プリマドンナであるエレン・プリース英語版がモデルだったが、彼女が裸体モデルを拒否したため頭部のみのモデルとなり、エドヴァルドの妻で、E・H・エリック岡田眞澄兄弟の伯母にあたるエリーネ・エリクセン英語版が、首から下のモデルとなっている[1]。アンデルセンの原作では、腰から下は魚だったはずだが、この人魚像は二本足の足首の辺りまで人間で、それ以下が魚のひれになっている。それは、肢体のモデルになったエリーネの脚があまりに美しく、鱗で覆うのがしのびなかったためとの説がある。

人魚姫の像は幾度かに渉って損壊され、その度に修復されているなど、近年では芸術テロの対象となっている。

ニュージーランドネーピアの海岸にあるパニアの像は、人魚姫の像とよく似ている。またマオリの神話に登場するパニアの物語も、人魚姫の物語と複数の共通点を持っている。

人魚姫の像を見た観光客が最初に漏らすもっとも一般的な感想は、その小ささについてである。人魚姫の像は高さ1メートル25センチしかなく、重量は約175キログラムである。像の背景は運河を通して港湾地区となっており、必ずしも風光明媚とは言えない。

損壊を受けていない人魚姫の像の複製が、米国カリフォルニア州ソルヴァングに存在する。また日本にはいずれも一回り小さいレプリカが、大阪港岡山県倉敷チボリ公園愛知県安城市デンパークにある。

国外展示[編集]

2010年、中国で開催された上海万博のデンマーク館において、この「人魚姫の像」が史上初めて国外に輸送され、5月からの開催期間中に一般展示された[2]

脚注[編集]

  1. ^ 緯度0大作戦DVD・海外版』岡田眞澄のオーディオ・コメンタリより
  2. ^ “デンマークの「人魚姫」、初めて海外に旅立つ”. Reuters ロイター. (2009年3月26日). http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14530520100326 2011年10月23日閲覧。 

関連項目[編集]

シンガポールマーライオンブリュッセル小便小僧と並んで、観光客をがっかりさせる観光名所に数えられる。