真昼の決闘
| 真昼の決闘 | |
|---|---|
| High Noon | |
| 監督 | フレッド・ジンネマン |
| 脚本 | カール・フォアマン |
| 製作 | スタンリー・クレイマー |
| 出演者 | ゲイリー・クーパー グレイス・ケリー |
| 音楽 | ディミトリ・ティオムキン |
| 撮影 | フロイド・クロスビー |
| 編集 | ハリー・ガースタッド エルモ・ウィリアムズ |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 85分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $750,000 |
『真昼の決闘』(High Noon)は1952年製作のアメリカ映画。フレッド・ジンネマン監督による西部劇映画である。保安官が自分一人で殺し屋ギャングと立ち向かわざるを得ないという内容のジョン・W・カニンガム(John W. Cunningham)の原作「The Tin Star (1947) 」に基づく映画。
目次 |
概要 [編集]
この映画の最大の特徴は、通常の西部劇では悪漢に立ち向かう保安官は、無敵のヒーローであるというイメージに反して、暴力を恐れる普通の人間として描かれている事にある[1]。アカデミー賞にて主演男優賞、アカデミー歌曲賞などを受賞した。作品賞の最有力株と言われながらも、受賞には至らず、『地上最大のショウ』に敗退した。「赤狩り」の真っ只中、リベラル派として有名だったフレッド・ジンネマン監督とカール・フォアマン脚本による作品に票を投じるのをアカデミー会員がためらったためと言われている。当時のマスコミは『地上最大のショウ』の受賞に関して「受賞理由=不明」と皮肉った[要出典]。作品の内容自体、体制による思想弾圧を黙認するアメリカ人を批判したものと読み取ることも可能であるが、ジンネマンは「政治的な意味はない」と否定している。 またAFIアメリカ映画ベスト100で33位にランクされている。
ストーリー [編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ウィル・ケインはハドリーヴィルという町の保安官。彼は結婚したばかりで、その日を最後に退職する予定であった。そのウィルの元に、以前彼が逮捕した悪漢フランクが釈放され、正午の列車でハドリーヴィルに到着するという知らせが舞い込む。フランクは彼の仲間と共に、ウィルに復讐するつもりであった。
ウィルはエミイと共に逃げようとするが、思い直して引き返す。父と兄を殺された経験を持つクエーカー教徒のエミイは、正義よりも命の方が大事だと説得するが、彼の意思は固い。ウィルは仲間を集めに奔走するが、誰も耳を貸さない。判事は早々に町から逃げ出した。保安官補佐のハーヴェイは腕はいいが精神的に未熟な若者で、ウィルの後任に自分が選ばれなかった恨みと、かつてはウィルやフランクの恋人だった婚約者のヘレンとの因縁もあって協力を断る。酒場の飲んだくれ達はウィルよりもフランク一味を応援している始末。教会では意見が分かれて議論になるが、結局ウィルが町を去るのが一番良いという結論が出る。保安官助手たちは居留守や怪我を理由に辞退する。結局一人も集まらないまま、フランクの乗った汽車が到着し、4人の悪党相手にウィルの孤独な戦いが始まった。
ヘレンはハーヴェイにも町にも愛想を尽かし、エミイを連れて汽車に乗ったが、銃声が鳴り響くと、エミイは飛び出して戻っていった。ウィルは建物に隠れながら応戦し、2人を倒したが、肩を撃たれてしまう。そこへエミイが来て1人を撃ち倒すが、フランクに捕まってしまう。フランクは彼女を人質にとってウィルを誘い出すが、エミイが抵抗してひるんだ隙にウィルに撃たれる。住民が集まるなか、ウィルはバッジを投げ捨てると、エミイと共に去っていった。
キャスト [編集]
- ゲイリー・クーパー:ウィル・ケイン
- グレイス・ケリー:エミイ
- トーマス・ミッチェル
- ケティ・フラド:ヘレン・ラミレス
- ロイド・ブリッジス :ハーヴェイ・ベル
- ロン・チェイニー・ジュニア
- ジャック・イーラム
- リー・ヴァン・クリーフ:コルビー
主な受賞歴 [編集]
アカデミー賞 [編集]
- 受賞
- アカデミー主演男優賞:ゲイリー・クーパー[2]
- アカデミードラマ・コメディ音楽賞:ディミトリ・ティオムキン
- アカデミー歌曲賞:ディミトリ・ティオムキン ※作曲、ネッド・ワシントン ※作詞(『Do Not Forsake Me, Oh, My Darlin』)
- アカデミー編集賞:ハリー・ガースタッド、エルモ・ウィリアムズ
ゴールデングローブ賞 [編集]
- 受賞
- 主演男優賞 (ドラマ部門):ゲイリー・クーパー
- 助演女優賞:ケティ・フラド
- 作曲賞:ディミトリ・ティオムキン
- 撮影賞 (白黒):フロイド・クロスビー
- ノミネート
- 作品賞 (ドラマ部門)
- 脚本賞:カール・フォアマン
- 新人女優賞:ケティ・フラド
ニューヨーク映画批評家協会賞 [編集]
全米脚本家組合賞 [編集]
- 受賞
- 最優秀ドラマ脚本賞:カール・フォアマン
その他 [編集]
元アメリカ合衆国大統領のアイゼンハワーやビル・クリントン、元首相の小泉純一郎らが好んだ映画といわれる[3]。
関連項目 [編集]
- ハワード・ホークス監督は、政治的意図とは無関係に、プロのくせに一般市民に助けを求める『真昼の決闘』の保安官が気に入らず、そのアンチテーゼとして『リオ・ブラボー』を作った。劇中でジョン・ウェイン演じる保安官は、市民から保安官助手を募ったらどうかという提案を「シロウトに何ができる!」と一蹴する。
- クリント・イーストウッド演じるキャラハン刑事がバッジを投げ捨てるラストシーンは本作へのオマージュである。
- 主演・監督はクリント・イーストウッド。「もし『真昼の決闘』の主人公が殺されていたら…」という思いつきから構想を得たという。主人公が訪れた町では、かつて1人の保安官が住民に見殺しにされて3人の悪党に嬲り殺されており、釈放された悪党たちがお礼参りに来るという設定。
- 『真昼の決闘』をSFに置き換えた作品
- タイトルは『真昼の決闘』の原題「ハイ・ヌーン」をもじったもの。
- 本作はパブリックドメインとなっており、安価で入手可能である。
注 [編集]
- ^ デヴィッド・ギルモア 『父と息子のフィルムクラブ』 高見浩訳、新潮社、2012年(原著2008年)、104-105頁。ISBN 978-4-10-506321-4。
- ^ なお、この式典にクーパー本人は出席しておらず、代理人としてジョン・ウェインが受賞した。
- ^ Manfred Weidhorn. "High Noon." Bright Lights Film Journal. February 2005. Accessed 15 March 2007.
外部リンク [編集]
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