ウォール街 (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| ウォール街 | |
|---|---|
| Wall Street | |
| 監督 | オリバー・ストーン |
| 脚本 | スタンリー・ワイザー オリバー・ストーン |
| 製作 | エドワード・R・プレスマン |
| 出演者 | マイケル・ダグラス チャーリー・シーン ダリル・ハンナ マーチン・シーン ハル・ホルブルック テレンス・スタンプ |
| 音楽 | スチュワート・コープランド |
| 主題歌 | フランク・シナトラ 『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』 |
| 編集 | クレア・シンプソン |
| 配給 | 20世紀フォックス |
| 公開 | |
| 上映時間 | 128分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $15,000,000 |
| 興行収入 | $43,848,069[1] |
| 次作 | ウォール・ストリート |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『ウォール街』(原題: Wall Street)は、1987年に米国で公開された映画作品。監督はオリバー・ストーン。出世願望の強い若手証券マンと、冷酷かつ貪欲な投資銀行家の物語である。日本での劇場公開は1988年(昭和63年)4月。
目次 |
[編集] 概要
米国では常識とも言えるほど知られた映画であり、経済・金融の論評や記事で引き合いに出されることも多い。作品は実際のウォール街にも大きな影響を与え、主人公である投資家、ゴードン・ゲッコーに憧れて投資銀行に入社する者や、ゴードンのファッションを真似る者などが後を絶たなかった。一方、監督オリバー・ストーンは、カール・フォックスと同じく過剰な資本主義による倫理観の崩壊に嫌悪する側であり、ゴードン側の人間ばかり増やしてしまった事に対し大変遺憾だと述べている。
ゴードン・ゲッコー役のマイケル・ダグラスはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞している。一方でダリアン・テイラー役のダリル・ハンナはゴールデンラズベリー賞の最悪助演女優賞を受賞した。
2010年には続編、『ウォール・ストリート: Money Never Sleeps』が、再びマイケル・ダグラス主演で製作されている。
[編集] 物語の内容
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。 →[記述をスキップ]
- バドとゴードンの出会い
- バドは証券会社のサラリーマン。証券営業をしていたが、貧しい生活に嫌気が差し出世を夢見ていた。ある日、バドは営業活動の一環として投資銀行家であるゴードンのオフィスを訪れる。ところがゴードンの会社は既に専属のディーラーがいて、バドが提供する情報に興味を示さない。バドはふと航空会社ブルースター・エアラインの労組幹部である父親から聞いた内部情報を漏らす。するとゴードンは興味を示し、バドは彼から証券売買注文を取ることに成功する。
- より親密な関係に
- インサイダー情報の提供を見返りにゴードンとの取引を成功させたバドであったが、ブルースター・エアライン以外のインサイダー情報は持っていない。バドはゴードンとの関係を保つため、スパイ活動によるインサイダー情報の収集を行いゴードンへ提供する。二人の関係はより密となり、営業と顧客という関係から、家族に近い関係へと発展していく。
- 父親との衝突
- その後、バドとゴードンは株式買占めによるブルースター・エアラインの買収を計画する。株式買占めによる企業買収は法律で認められる合法的行為である。しかしバドの父親は、企業を売買することは結局投資家が金儲けのためにやることだと考えており、また同僚労働者への責任からその計画に難色を示す。バドは業績不振のブルースター・エアラインを再建し、雇用を守ると主張するが、それでもバドの父親は受け入れない。バドは父親に強く反発する。
- ゴードンの嘘
- ゴードンは嘘をついていた。ブルースター・エアラインを再建する気は無かった。ゴードンはブルースター・エアラインを解散して売り払い、航空機や従業員の年金を自分の物にする計画を立てていた。バドはそのことを知って憤慨し、復讐計画を立てる。
- 関係の崩壊
- バドはゴードンがブルースター・エアラインの買収を画策していることを、新聞社を利用して公にする。マーケットはすぐ反応を示し、ブルースター・エアラインの株価はわずか1日で約50%も増加する。その後バドは自分が勤務する証券会社の同僚にブルースター・エアライン株を一斉に売らせる指示をし、株価崩壊を引き起こしてゴードンに損害を与えることに成功する。しかしまだこのストーリーには続きがあった。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 登場人物
- ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)
- GEKKO & CO.(ゲッコー・アンド・カンパニー)の経営者であり第1級の美術品収集家である。誕生日は5月6日推定年齢は40歳代と思われる。貧しい生活から抜け出すために人一倍の野心を持って仕事に励み、不動産投資をきっかけに大金を掴み成り上がった。キューバ産の葉巻を好む。実在の投資家アイヴァン・ボウスキーがモデルとされる。
- バド・フォックス(チャーリー・シーン)
- ジャクソン・スタイナム社に勤める証券マンで年収は税込みで約5万ドル、ニューヨークの高い税率(年収の4割)、家賃(年1万5千ドル)、自動車ローンなどに苦しんでいるため就職後もなお父親に頻繁に借金をしている。
- ダリアン・テイラー(ダリル・ハンナ)
- インテリアコーディネーターでゴードン・ゲッコーの愛人。バドに一目惚れされ同棲を始めるがバドがゴードン・ゲッコーに反旗を翻したことに対し袂を分かつ。
- カール・フォックス(マーティン・シーン)
- バド・フォックスの父親(チャーリー・シーンの実父でもあるため親子での共演である)でブルースター・エアラインで飛行機の整備工として働く。年収は4万7千ドルで組合活動に熱心である。物質的な豊かさを追い求める息子に対し、「金は厄介だ、生きていく分だけあればいい」と保守的な態度を取る。
- ルー・マンハイム(ハル・ホルブルック)
- ジャクソン・スタイナム社の証券営業部長でバドの直属の上司。良い意味でも悪い意味でも証券営業の上役をうまく演じている。
- ラリー・ワイルドマン(テレンス・スタンプ)
- サーの称号を持つイギリス国籍の投資家。ゴードン・ゲッコーとはライバル関係にある。ブルースター・エアラインの存続を申し出るバドに協力しゲッコーに一泡吹かせる。
- その他
- ショーン・ヤング:ケイト・ゲッコー
- ジェームズ・スペイダー:ロジャー・バーンズ
- ポール・ギルフォイル
- オリヴァー・ストーン
[編集] 登場企業
- ジャクソン・スタイナム
- バド・フォックスの勤める中堅の証券会社。
- ゲッコー・アンド・カンパニー
- ゴードン・ゲッコーの経営する中堅の投資銀行。投資対象は上場株式、デリバティブ、不動産など多岐に渡る。
- ブルースター・エアライン
- カール・フォックスの勤める中堅の航空会社。業績が悪い。
[編集] 日本語吹替
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
|---|---|---|---|---|
| フジ版 | テレ朝版(Blu-ray収録) | |||
| ゲッコー | マイケル・ダグラス | 小川真司 | 津嘉山正種 | |
| バド | チャーリー・シーン | 江原正士 | 山寺宏一 | |
| カール | マーティン・シーン | 田中信夫 | 富山敬 | |
| リンチ | ジェームズ・カレン | 阪脩 | ||
| マーヴィン | ジョン・C・マッギンレー | 小室正幸 | 大塚芳忠 | |
| ルー | ハル・ホルブルック | 石森達幸 | 大木民夫 | |
| ラリー | テレンス・スタンプ | 納谷六朗 | 池田勝 | |
| ロジャー | ジェームズ・スペイダー | 村國守平 | 堀内賢雄 | |
| ケイト | ショーン・ヤング | 駒塚由衣 | 横尾まり | |
| ダリアン | ダリル・ハンナ | 一城みゆ希 | 高島雅羅 | |
- フジテレビ版その他の声の出演:村松康雄、さとうあい、小島敏彦、塚田正昭、伊井篤史、仲木隆司、鈴鹿千春、秋元羊介、西川幾雄、堀之紀、嶋俊介、冬馬由美、矢野陽子、大山高男、達依久子
- フジテレビ版日本語制作スタッフ:演出:壺井正、翻訳:山田小枝子、調整:飯塚秀保、制作:グロービジョン、担当:山形淳二、解説:高島忠夫
- テレビ初放映日:1991年1月19日 フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』
[編集] 脚注
- ^ “The Abyss (1989)”. Box Office Mojo. 2010年3月6日閲覧。
|
|||||||||||||||||