H&K MARK 23

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
H&K MARK 23
Mark23SuppressedLeft.jpg
サプレッサーとLAMを装着したH&K MARK 23
概要
種類 軍用自動拳銃
製造国 ドイツの旗 ドイツ
設計・製造 ヘッケラー&コッホ
性能
口径 45口径
銃身長 149mm
ライフリング 6条ポリゴナル・プロフィール
使用弾薬 .45ACP弾
装弾数 12発
作動方式 ダブルアクション
ティルトバレル式ショートリコイル
全長 245mm
重量 1210g
銃口初速 270m/s
有効射程 50m

H&K MARK 23 は、ドイツ銃器メーカーヘッケラー&コッホ社(Heckler & Koch GmbH, H&Kとも)が1991年に開発した自動拳銃である。日本では「SOCOM」または「SOCOM PISTOL」として広く知られているが、アメリカ合衆国の正式名称はMK23 MOD0であり、欧米などではSOCOMの名称が通じない場合が多い。

なお、この記事の名称記述に関しては軍用モデルの名称であるMK23を使用する[1]

歴史[編集]

MK23は、1991年にアメリカ軍アメリカ特殊作戦軍向けとして

  1. 装弾数10発以上、.45口径弾を使用すること
  2. サプレッサー等を状況に応じて着脱できること
  3. 悪条件下でも性能に支障を来さない耐久性(60000発以上撃っても壊れないこと。後に30000発以上に緩和)と耐候性を備えていること

を条件として、H&Kなど数社に開発を依頼したことから生まれたモデルである。

もともとアメリカ合衆国特殊部隊では、ベトナム戦争時代にはS&W M39ベースのMK22を使用していた。1985年にM9が採用されると、これをベースにした後継モデルの開発が検討されたものの、スライドの破断事故[2]や、「マン・ストッピング・パワー」の不足による9x19mmパラベラム弾に対する不信感から新型銃の開発が決定した。

このような経緯から、H&K社は並行して開発されていたUSPをベースに改良を加え、1992年に海軍地上戦センターにプロトタイプ30挺を納入し、その後USP開発スタッフのヘルムート・ベルデルをチーフデザイナーとして開発が進められた。そして命中精度テストや発射耐久テスト、海水に浸す腐食性のテスト等のトライアルの結果、コルト社のソーコム・プロトを破りMK23がトライアルを勝ち抜き制式採用され、1996年に正式に導入された。

特徴[編集]

ホールドオープンしたMK23

MK23の特徴は、特殊な改造無しでサプレッサーが装着出来るように銃口がネジ式になっていることである(民間用モデルにもネジが切られている)。ただ、MK22ハッシュパピーのようにスライドロックが出来無いため、消音効果は限られている。プロトタイプモデルPhase1にはスライドロックが存在していたが、Phase3にて不必要と判断されオミットされている。また、銃口下部にはAN/PEQ-6と呼ばれる可視レーザーもしくは暗視装置装着時の照準に使用する赤外線レーザーを照射できるLAM(レーザー・エイミング・モジュール)を装備するためのレールが付いているのも特徴である。

そして最大の特徴は、何と言ってもその大きさである。.45口径専用とあって全長は245mmにも達し[3]、重量は1,210g(マガジンを装備した場合は1,576g)と、ベースモデルであるH&K USPに比べ重量も大幅に増量しており、デザートイーグルに匹敵する。しかし命中精度は競技用にカスタムされたレースガンに匹敵し、総合的な能力は高いようである。

ただ、レバー式のマガジンキャッチは左右両利きを考慮しているものの、マガジンの装填時にレバーが指に挟まる危険があること、また、ボタン式に比べて扱いにくいという点から隊員からは不評のようであり、その大きさからM1911を多用しているとの噂もある[4]ため、実際には現場での評価はあまり高くないと言われている。

2005年にはM9の後継拳銃のトライアルが行われ、先述のMK23の欠点を改良したH&K HK45が参加していたが、2006年に白紙化されている。

MK23が登場する作品[編集]

ゲーム[編集]

サブウェポンとして使用可能。
標準装備の補助火器として使用できる。
米軍、及び北朝鮮軍の標準装備。装弾数は20(+1)発。実際とは異なり、2点バースト射撃が可能。
サブウェポンとして使用可能。
サブウェポンとして使用可能。
トリエラの担当官、ヒルシャーが第3話まで使用。
高めの威力と高い命中精度を持つハンドガン。サイレンサー付きモデルも有り。
サムが使用。
二丁拳銃として使用可能。
主人公・ソリッド・スネークが使用(PhaseIIテスト段階のモデル。LAMを標準装備)
主人公・雷電が使用(メタルギアソリッドと同様の仕様)
メタルギアソリッドと同様モデル。
シャドーモセス島で手に入る。メタルギアソリッドと同様モデル。
主人公・如月修史が使用。
主人公・ヘイデン・テンノとナディア・スーデックが所持(ナディアは未使用)。フラッシュライト装着で、ハーフシルバー仕様となっている。「tekna 9mm」と「tekna burst」の2種類の名称で登場し、後者はロングマガジン装着でバースト射撃仕様となっている(現実には存在しない)。
ジャック・クラウザーが所持。
主人公、藤田 修平 (ふじた しゅうへい)が使用。
サブ武器として使用可能。
  • Deadpool
デッドプールがMk23 MOD0をモデルにした「DT 1981S」を2挺初期装備として使用。

小説[編集]

強襲科の不知火亮が使用。ただし、作中ではLAM付きのSOCOMと書かれている
作中に本銃を2丁所持する"男"が登場する。
仙田(ロベルト村上/間野総治)が使用。
メリッサ・マオが使用

脚注[編集]

  1. ^ "MARK 23" という呼称は民間向けモデルに使われている。
  2. ^ 詳しくはベレッタM92#スライド破損事故を参照のこと。
  3. ^ 参考として、M1911の全長は216mmである
  4. ^ もともと特殊作戦用の主武装として開発されているため、小銃を所持した状態での補助武器としてはオーバーすぎる、という理由もある

関連項目[編集]

外部リンク[編集]