Mi-8 (航空機)

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Mi-8

ロシア航空のMi-8PS-7

ロシア航空のMi-8PS-7

Mi-8(ミル8;ロシア語: Ми-8ミー・ヴォースィェミ)は、ソビエト連邦ミル設計局で開発されたヘリコプターである。北大西洋条約機構(NATO)の使用したNATOコードネームでは「ヒップ」(Hip)と呼ばれた。

1961年Mi-4を改造した原型機が初飛行した。

概要[編集]

単純で頑丈な構造と汎用性の高さが特徴で、用、民間含めて12,000機以上が生産されている。現在も製造、販売が行われており、旧東側諸国アフリカ諸国だけでなくドイツの警察アメリカの航空会社でも使用され、コミューター機としての使用や個人、企業の所有機も存在する。

軍用型は特に旧共産圏やアフリカ諸国に輸出され、第一線機として使用されている。

日本では、朝日航洋が特注の改装使用であるMi-8PAを一機(登録番号:JA9549)、重量物の空輸のために使用したが、設計基準の違いで旅客輸送は認可されていなかった(機内に座席は設置されていた)。朝日航洋の機体は引退して所沢航空発祥記念館に寄贈されるまで、1980年-1993年にわたり、およそ3,000時間飛行したが、不具合はほとんどなく、整備費は1時間あたりに換算して500円とされていた。

派生型[編集]

Mi-8T
Mi-8Tを後方より
扉に座席が見える
Mi-8Tを後方より
座席のアップ
V-8 ヒップA
Mi-4を改造した原型機。エンジンは1基のみ。
Mi-8 ヒップB
エンジンを2基に増設した試作機。
Mi-8 ヒップC
用型。外部の武装ラックにロケット弾ポッドを搭載可能。
Mi-8PS ヒップD
空中指揮管制機。ヒップCにアンテナなどを追加したもの。
Mi-8T
民間向け。貨物・旅客輸送用。最大座席24席。
Mi-8PS
旅客、VIP輸送用。
Mi-8TPS
空中通信型。
Mi-8MT/TV
エンジンをクリモフTV-3-117-MT ターボシャフトエンジンに転換した機体。輸出用はMi-17(NATOコードネーム:ヒップH)と呼ばれる。
Mi-8MTV
基本的には上記の機体と同じ。与圧式客室を採用。輸出用はMi-17M/Vと呼ばれる。
Mi-8TB/TV ヒップE
軍用支援型機体。機首に12.7mm機銃を装備。AT-2搭載可能。
Mi-8TBK ヒップF
9M14 マリュートカ対戦車ミサイルを搭載可能。基本的にTBと同じ。輸出用。
Mi-8TL
航空事故調査機。
Mi-8R/K
砲兵観測支援機。
Mi-8MPS
救難機
Mi-8VZPU/VPK
空中指揮通信機。
Mi-8TS
砂漠仕様機。
Mi-9(Mi-8IV) ヒップG
空中指揮通信機。アンテナが戦闘室後部から突出している。
Mi-8SMV ヒップJ
電子戦機。胴体両側面に大型アンテナを搭載。センサー類も追加装備している。
Mi-8PPA ヒップK
電子戦機。SMVの輸出用。
Mi-8PD
空中指揮管制機。ポーランドが運用。
Mi-8MA
極地調査機
Mi-8MB
救急救難仕様機。負傷者の輸送可能。
Mi-8TG
LPGを燃料とする機体。
Mi-8-8AMTSh
夜間攻撃機。9M120 アターカVを装備している。

など。

使用国[編集]

ポーランド軍のMi-8S


使用企業[編集]

性能・主要諸元[編集]

登場作品[編集]

ゲーム[編集]

中国人民解放軍兵器として登場。輸送型と、ロケット弾ポッドを搭載した攻撃型がある。プレイヤーも操縦可能。
第4ステージの第1エリア終盤で敵機として4機現れる。プレイヤーはスティンガーミサイルでこれを撃墜する。また、テロ組織のリーダーが乗って逃げる際にも登場する。
日本を占拠したロシア連邦軍の機体として登場。プレイヤーも購入して使用できる。
ロシア超国家主義派グループとアル=アサド私兵が使用。ゲーム中頻繁に登場する。

映画[編集]

朝鮮人民軍ヘリコプターとして登場。青と白を基調としたカラーリングが施され、その一角に「Mi-8」と表記されている。
解体された東ベルリンのレーニン像を空輸するヘリとして登場。
朝鮮人民軍のヘリコプターとして登場。ロケット弾ポッドで武装しており、主人公たちを追い詰める。

外部リンク[編集]