ドイツの警察

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白と緑の古い塗装のザールラントの警察車両
ハンブルクの新しい白と青の警察車両

ドイツ警察 (Law enforcement in Germany) は、大きく3つのレベルに分けられる。連邦レベルの警察である連邦警察 (Bund) と州レベルの警察である地方警察 (Länder) と地区レベルの警察 (Kommunen) である。

制服と車両の色はドイツ全土で同一のように見えるが、警察の組織は、それぞれの州でまったく異なったものとなっている。例えば、刑事警察(捜査機関、KriPoクリポと略される)は、一部の州では、通常の警察の一部であるが、他の州では別の組織となっている。

連邦レベルの警察[編集]

ドイツには2つの連邦レベルの警察組織が存在する。1つは連邦刑事局 (Bundeskriminalamt、BKA) で、もう一つは、連邦警察局 (Bundespolizei、BPOL) である。

連邦刑事局[編集]

連邦刑事局 (Bundeskriminalamt) はドイツの連邦直轄の捜査機関であり、それぞれのドイツの州における犯罪捜査機関(これらの州における捜査機関は、州刑事局 (Landeskriminalamt) として知られている)と協力し、重大犯罪、特に他の国々が関係する場合の指揮を行い、法の執行を執り行う。

連邦警察局[編集]

2005年5月、ドイツ連邦国境警備隊 (Bundesgrenzschutz) は、連邦警察局 (Bundespolizei) に名称が変更された。この組織は国内の鉄道網、空港、国境の警備のみでなく、国際連合における平和維持活動や情報収集活動支援も行なっている。

GSG 9[編集]

GSG-9は、連邦警察局特殊部隊で、人質事件、暗殺、組織犯罪等と戦うために創設された。ドイツの外務大臣であったハンス・ディートリッヒ・ゲンシャー (Hans-Dietrich Genscher) が、1972年ミュンヘンでのオリンピックにおけるイスラエル選手団へのテロ行為の後、この組織を創設した。

州レベルの警察[編集]

警察組織の大半はドイツの州により管理される。それぞれの州はその州自身の警察組織を保有し、それは、州の警察と同義である地方警察 (Landespolizei) と呼ばれる。

地区規模の警察[編集]

1945年以後、ミュンヘン警察の様な多くの小さな地区の警察や都市警察が存在した。これらは、1970年代のドイツの警察組織の大きな再編成において、地方警察に統合された。

今日でも、ドイツの都市では、警察と類似した任務を行なう治安維持組織、例えば、KommunalerStädtischer Ordnungsdienstが存在している。これらは都市の職員で、制服を着用するが武装をしておらず、町の中の目と耳の役割を果たしている。例えば、彼らは違法なごみ廃棄や、物を壊したり、落書きを監視したり、アルコールや一般に使用される薬や暴力等の様な市民生活の不安要素を防止し、市民を危険にするような行動を防ぐ。

検察庁[編集]

検察庁 (Staatsanwaltschaft) は、警察の捜査結果をまとめ、犯罪の起訴を取り扱う。

人権の侵害[編集]

逮捕された人間の虐待に関する報告が時折でてくるが、ドイツの警察は通常、個人の人権を尊重する。(詳細はドイツにおける人権 (en:Human rights in Germany) 参照。)

参考文献[編集]

関連項目[編集]

ドイツ民主共和国の警察組織
ドイツ連邦共和国の警察組織
ナチス・ドイツの警察組織