Y-7 (航空機)

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Y-7

長安航空のY-7-100(1997年 北京国際空港)

長安航空のY-7-100(1997年 北京国際空港

Y-7中国語运-7)とは、中華人民共和国で製造された多用途ターボプロップ双発旅客機である。

西安飛機工業公司が製造したが、実際には、ソ連ウクライナのアントノフ設計局(現:ウクライナANTKアントーノウ)の製作したAn-24旅客機(1959年初飛行)をコピー生産(ライセンス生産とする書籍もあり)したものであった。

概要[編集]

元となったAn-24

Y-7の設計・製作はソ連から輸入したAn-24をデッドコピーして行われた。そのため、両者の区別はつけにくい。ただし中国の技術水準に合せた改良もなされているとされる。

初期生産型は「Y-7」と呼称され、1970年に原型機が初飛行している。外部に公表されたのは1982年4月であり[1]、1984年から量産が開始された。就航開始は1986年[1]。また、1985年に改修型のY-7-100が開発された[1]。また様々な派生型が生産されており、現在では改良された後継型であるY7-500や民間型のMA60が生産されている。

機体は、高翼配置の主翼を有し、主翼中程にターボプロップエンジンを配置している。尾翼は通常形式であるが、垂直尾翼前方にはドーサルフィンが配置されている。出発点こそデッドコピーであるが、現在においては原型のAn-24から発展して独自の改良が行われている機体であるといえる。

派生型[編集]

  • Y-7:初期生産型。
  • Y-7-100:ウイングレットを装着し、客室装備や操縦系統を近代化した改修型。
  • Y-7-100C1:機材の変更を行い5人運用としたもの[2]
  • Y-7-100C2:機材の変更を行い5人運用としたもの[2]
  • Y-7-100C3:機材の変更を行い5人運用としたもの[2]
  • Y-7-200A:エンジンをプラット・アンド・ホイットニー・カナダPW127に換装し、操縦系統をアメリカ製に換装し胴体を1m延長した改良型。1993年初飛行[1]。ウイングレットはない。
  • Y-7-200B:エンジンは中国製のWJ-5A-1Gとして、操縦系統をアメリカ製の機器に更新し、胴体を74cm延長した改良型。1990年初飛行[1]
  • Y-7E: 強力なエンジンを装備したもの[2] It is based on the Soviet-designed Antonov An-24 series.[3]
  • Y-7G:中国空軍向け[2]
  • Y-7H-500:貨物機型。
  • Y-7-500:現在生産中の最新型。
  • HYJ-7:H-6の訓練型。HM-1A照準機、レーダー、TNL-7880航法システムを搭載[2]
  • JZY-01:艦載型早期警戒機[4]。6枚プロペラを採用し、WJ-6Cエンジンへ換装、垂直尾翼を4枚に増やしている。
  • MA60:Y-7-MA60とも、西側諸国向けの改良を施したもの。

機体性能(Y7-100)[編集]

  • 運航乗員: 2 名
  • 乗客: 52名
  • 全幅:29.67m
  • 全長:24.22m
  • 全高:8.85m
  • 空虚重量: 14,988kg
  • 最大離陸重量: 21,800kg
  • エンジン: 2× 渦奨WJ5A(en)(2,790shp)
  • 巡航速度: 476km/h
  • 航続距離: 1,982km

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 世界航空機年鑑2007-2008 酣燈社 2007年 P121 ISBN 978-4873572703
  2. ^ a b c d e f Komissarov, Chinese Aircraft[要ページ番号]
  3. ^ Gordon, Antonov's Turboprop Twins[要ページ番号]
  4. ^ China's new carrier-borne Airborne Early Warning aircraft can't operate from an aircraft carrier

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]