政府首脳

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政府首脳(せいふしゅのう)とは、行政府の長。内閣の筆頭職を指すこともある。議院内閣制においては、首相が政府首脳であり、国家元首とは別であることが多い。大統領制や君主が政治に関与する君主制では国家元首と同一人物で、大統領君主を政府首脳としていることが多い。

目次

[編集] 概要

これまで民主政国家において政府首脳の在任最長記録を持つのはターゲ・エルランデルであり、スウェーデン社会民主労働党政権で1946年から1969年の23年間、同国首相を務めた。在任中8度の選挙で勝利し、最後は高齢により首相職を退いた。

半大統領制のもとでは、国家元首と議会などの立法府の両方を政府首脳とすることがありうる。例としてフランス第五共和政では、共和国大統領首相を任命するが、その首相の執政にあたっては国民議会の支持を受けなければならない。国民議会が大統領に対する野党によって多数が占められ、政府予算や立法にかんする権限がその野党に押さえられることになると、大統領は事実上、首相を野党から任命することを余儀なくされる。このような状況はコアビタシオンと呼ばれ、野党による政府が内政を担当する一方で、大統領の政策はもっぱら外交に限られることになる。

[編集] 政府首脳の類型と役職名

政府首脳で最も一般的な役職名は首相である。首相という役職名は多くの国で正式に用いられているが、一方で国家元首のもとで行政府の閣僚の筆頭にあたる役職に対しても、正式なものではなく総称として首相を用いることもある。また Minister という単語は、ラテン語では従者や部下という意味があり、その意においては大臣 (minister) とは国家元首の従者・部下ということになるが、この大臣というのも行政府の構成員の役職名として広く使われている(一方で別の名称も用いられることがあり、例として長官(secretary)などがある)。

形式的に国家元首が政府首脳と同一人物であることがありえるが(絶対君主が自身を政府首脳とする場合など、職権を利用したり、あるいは特例を積み重ねて同一とすることもある)、そうでない場合においては、国家元首が実際の政治において優越的な立場にある(絶対君主、行政権を持つ大統領)か、理論上または儀礼上の役職であるかということにかかわらず、国家元首は政府首脳やそのほかの大臣に形式としては優位的な立場にあることに変わりはない。憲法や国家の基本法によってはさまざまな役職名が用いられ、また同じ役職名でも基本法や政治体制によってその意味は異なるものになる。

[編集] 官邸

政府首脳は国家元首同様に専用の官邸を持つことが多い。以下は政府首脳の官邸の例である。

官邸の名称は政権を指すメトニミーとして使われる。例えば「ダウニング街10番」はイギリスの政権を指して用いられる。

似たようなものとして、連邦制において主権国家の下におかれる政府(少なくとも国際法における実際の国家元首を持たない、連邦を構成する国家の政府)の首脳も官邸を持つ。これはその地域、州などの独立の希望を示す表現として用いられることがある。例えばベルギーでは、北部にあるオランダ語系のフランデレン地域(フラマン語共同体地域)の首相を指すものとして、ブリュッセルにある「エレラ」が、ワロン共同体首相についてもナミュールの「エリゼット」(小型のエリゼ宮殿の意)がそれぞれ用いられる。

ところが政府首脳と国家元首の役割が統合されていない場合、政府首脳の官邸は通常、国家元首(儀礼上の元首も含む)の官邸よりも低い扱いを受ける。例を挙げると、アメリカ合衆国大統領官邸であるワシントンD.C.ペンシルベニア通り1600番のホワイトハウスがある。

また総督のような国家元首にかわって政府の長官を務める役職にも官邸が与えられている。

[編集] その他

日本では政府要人のオフレコとして、報道機関が政府首脳の発言として報道することがあるが、殆どは内閣官房長官の非公式な談話である。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

Jean Blondel; Ferdinand Muller-Rommel (英語). Cabinets in Western Europe. Palgrave Macmillan. ISBN 978-0333462089. 

[編集] 外部リンク

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