高松空港

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高松空港
Takamatsu Airport
高松空港
IATA:TAK-ICAO:RJOT
TAK/RJOTの位置
TAK/RJOT
高松空港の位置
概要
国・地域 日本の旗 日本
設置場所 香川県高松市
空港種別 商業
運営者 国土交通大臣
標高 185 m・607 ft
位置 北緯34度12分51秒
東経134度00分56秒
座標: 北緯34度12分51秒 東経134度00分56秒
ウェブサイト
滑走路
方向 ILS 全長×全幅 (m) 表面
08/26 I 2,500×60 舗装
リスト
空港の一覧

高松空港(たかまつくうこう)は、香川県高松市にある第二種(A)空港である。滑走路・誘導路の一部は綾歌郡綾川町に属する。

概要[編集]

高山航空公園から見た滑走路。高台にあることがわかる。
1980年に撮影された、旧高松空港付近の空中写真。上記の新空港と比較すると平坦地に位置していたことがわかる。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

標高185mの高台にあるため、が発生しやすく[1]それにもかかわらず計器着陸装置が最低レベルのカテゴリーIしか設置されていないため[要出典]、霧による視界不良を原因とした到着便の出発地への引き返しや降着地の変更、およびそれに伴う折り返し便の欠航が年に数回起きる[2]

香川県の空の玄関であるが、県東部の東かがわ市では徳島空港の方が距離的・時間的には若干近くなり、同市のウェブサイトにおいても両空港が併記されている。逆に徳島県西部においては、徳島空港よりも距離的・時間的に近い地域があり、徳島新聞の空席情報記事には徳島空港に加えて高松空港の時刻も併記されている。

観音寺市などの県西部からは、空港までJRとリムジンバスを利用する場合、岡山空港と時間的な差が小さくなる。東海道・山陽新幹線と直接競合する羽田・岡山線は、搭乗直前までの割引運賃(日本航空の「特便割引」、全日空の「特割」)の割引率が、運航距離のほぼ等しい羽田・高松線よりも大きく、若干時間がかかっても合計運賃では岡山経由の方が安くなる場合がある。

年間利用客数は、国内1,242,262人、国際49,743人(2011年度)[3]

ターミナルビル内の2階出発ロビーに、2004年4月に東京モノレール2007年8月24日に京浜急行電鉄自動券売機を設置した。

後述の中国・春秋航空就航に伴う国際線利用者増加に対応するため、国際線ターミナルを増築することが2011年12月に決定し[4]、台北線就航を控えた2013年3月15日に竣工した[5]

また、一般車両の送迎スペースが降車場2台分しかなく混雑していることから、新たに乗車場・降車場・待機レーンを設置する方針であると、香川県の政策部長が2013年2月の県議会総務委員会で表明した[6]

映画「世界の中心で、愛をさけぶ」や、映画「UDON」で、撮影場所となった。

旅行用トランクなどを運ぶベルトコンベアに、讃岐うどんの模型を搭載していて、観光面で香川県をアピールしている。

沿革[編集]

就航路線[編集]

国内線[編集]

航空会社が2社以上の路線は、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)

(高松空港発)就航路線別旅客数/順位[13]
行き先 旅客数 国内線順位
東京国際空港 約106万人 上位14位

国際線[編集]

航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便

交通[編集]

空港アクセスには、専用車両も運用されている(ことでんバス「高松空港リムジンバス」)

本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトなどを参照。

空港移転の経緯[編集]

1989年末までは現在の空港から10km程度北の市街地に、旧高松空港があった。戦時中に設置された軍用飛行場の設備を改装して設置された空港だったが、滑走路が短いことや、市街地・畑地に隣接していることなどの問題があり、新空港設置が提案されていた。1972年に高松市生島町沖[注 1]に330万平方mの埋め立て地を造成して新空港を建設する前提で調査が開始されたが、オイルショック瀬戸内海の環境保全問題から埋め立て計画が縮小されたのち、1979年に生島沖を断念して香南地区を候補地とすることが決定した[14]

1983年に運輸大臣より建設が告示され、これに基づいて1980年代の末に香南町(当時)の高台に新空港を造成し、空港機能が移転された。その後、旧高松空港の跡地は産学施設が立地する「香川インテリジェントパーク」となり、コンベンションホールの香川県産業交流センター(サンメッセ香川)や、香川県立図書館香川大学工学部のほか、企業の研究所などがある。

旧高松空港が登場する作品として、1968年の東宝映画『社長繁盛記』があり、冒頭で登場人物が羽田から全日空のボーイング727で伊丹へ飛び、乗継いだフォッカー F27フレンドシップで高松に向かっている。これは当時、羽田からの直行便が1日1便しかなかったためで、劇中にもそのことを嘆くシーンがある。

利用状況[編集]

かつては国内線も様々な都市に就航しており、最盛期の1999年には11路線が発着していた[注 2]。しかし、新幹線など他の交通機関との競合や、航空業界の規制緩和に伴う不採算路線からの撤退の影響で、関西方面や九州方面の便は2000年代にその多くが廃止となった[15][16][17]。新千歳線は羽田で乗り換えて新千歳まで向かう乗客が増えたため、2007年度をもって廃止された[18]日本エアコミューター唯一の路線として残っていた鹿児島線も、日本航空グループの経営再建に伴う路線整理により、2010年10月30日で運航を休止した。

現在は羽田空港線が利用客に占める割合が大きく、2010年度は総利用客約138万人中121万人で88%(国内線に限ると90%)となっている[19]。羽田空港新滑走路供用に合わせて、2010年10月31日から日本航空・全日空とも1往復ずつ増便した。ただし、日本航空は同時に小型機への機種変更をおこなったため、提供座席数は全日空が2割弱の増となったのに対して日本航空は2割強の減となった[20]

那覇線は観光需要があることから利用率も良好に推移してきた[21]が、2011年10月に松山空港に那覇線が開設(厳密には運航会社変更の上で1年ぶりに再開)されてからはその影響を受けている[22]

2010年まで唯一の国際線だったソウル線は2003年には搭乗率が30%台の月もあり、存廃の危機にあった[17]。その翌年からの韓流ブームにより利用客が増加して持ち直した。ブームの沈静化で再び利用率が低下したが、その後円高・ウォン安に伴う日本人観光客の増加で盛り返し、2009年4月からは高松での駐機が復活した[23]。2008年度からは4年連続で増加している。

2000年代に入ってからの利用客は年間140 - 150万人台で推移していたが、2009年度は国内線で不況や新型インフルエンザの影響を受けて落ち込み、国際線も含めた合計で約137万人と10年ぶりに140万人を下回った[24]。2010年度は途中まで瀬戸内国際芸術祭や羽田線増加等により好調に推移していたが、年度末となる3月に東日本大震災の影響で落ち込み、最終的に前年度より約1万人の増加にとどまった[19]。2011年度は東日本大震災の影響が尾を引き、国内線は前年比6.4%の減少と落ち込み、後述の中国へ定期路線が増えた国際線は増加したものの、全体としては前年比4.6%の減少となる約132万人で、20年ぶりの低水準となった[22]

2010年10月18日の定例記者会見で浜田恵造香川県知事は、県が同年3月に中国と台湾の3航空会社に対して高松空港への定期路線開設を要望していたことを明らかにした[25]。そのうち中国の格安航空会社春秋航空」社長の王正華が上海 - 高松線開設について前向きな姿勢を示している[26]。その後、2011年3月27日よりチャーター便を就航させることがいったん発表されたが、直前の3月19日になって、東日本大震災を受けて中国国内で旅行業者に対し団体客の日本ツアー取りやめを求める通知が出た影響により、就航を延期すると発表した[27]。その時点では就航時期は未定とされていた。5月25日に香川県と春秋航空は、7月15日より週2往復体制で運航を開始すると発表した[28]。6月2日と5日のプレチャーター便が運航を経て、7月15日に正式に就航した[29]。2012年3月までの約半年間の利用客は約2万3000人で平均搭乗率は84.8%であった[22]

2012年10月13日、香川県はチャイナエアライン台湾桃園国際空港との間で2013年3月21日から定期便の就航を開始すると発表し[30]、予定通り就航した[31]。台湾との間の定期航空便は四国の空港では初めてとなる[32]

2013年8月21日、LCCエアラインのジェットスター・ジャパンは、同年12月10日より成田空港との間に定期便2往復を就航させると発表した[33]。これに続いて同年9月5日、春秋航空日本も2014年5月から高松と成田を結ぶ定期便を就航させる申請を行ったと発表した[34]

周辺施設[編集]

  • さぬき空港公園(高松市)- 北西側に隣接し、催し物広場などの広場、グラススキー場、スカイゾーン、アドベンチャーゾーンなど
  • さぬきこどもの国(高松市)- 南側に隣接し、わくわく児童館、航空機(YS-11)野外展示など
  • 高山航空公園(綾川町)- ヘリコプターや航空機(T-2練習機)の野外展示、遊具、多目的ルームなど

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 高松空港出張所”. 官署の紹介. 関西航空地方気象台. 2012年12月22日閲覧。
  2. ^ 香川県の気象災害 (PDF)”. 高松地方気象台 (2011年). 2012年12月22日閲覧。
  3. ^ “管内空港の利用状況概況集計表(平成23年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省大阪航空局, http://www.ocab.mlit.go.jp/about/total/report/pdf/riyou_h23.pdf 
  4. ^ 国際線ターミナルを増築へ/高松空港ビル - 四国新聞(2011年12月7日付)[リンク切れ]
  5. ^ 高松空港新設バスプール運用開始のお知らせ - 高松空港ターミナルビルトピックス(2013年3月15日)
  6. ^ 空港前道路に送迎スペース設置へ/航空局回答待ち - 四国新聞(2013年2月26日付)
  7. ^ a b 『香川県大百科事典』四国新聞社、1984年、P596
  8. ^ “蛇口からうどんだし/「空の駅かがわ」オープン”. 四国新聞. (2010年7月14日). http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20100713000335 2012年12月22日閲覧。 
  9. ^ 5月31日に、高松進入管制区が関西進入管制区に統合されます”. 日本航空機操縦士協会西日本支部 (2012年5月7日). 2012年12月22日閲覧。
  10. ^ 高松空港公式ホームページ
  11. ^ 異臭の直後、急降下/高松空港緊急着陸 四国新聞社 SHIKOKU NEWS 2013年1月17日 9時51分 発表
  12. ^ ジェットスター・ジャパン、成田/高松線に就航 FlyTeam 2013年12月10日付
  13. ^ “平成23年度の航空輸送統計の概況について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省総合政策局, (2012年7月26日), http://www.mlit.go.jp/common/000219012.pdf 上位50位までを記載
  14. ^ 『香川県大百科事典』 四国新聞社出版委員会、四国新聞、1984年、514頁。ISBN 978-4915604003
  15. ^ 札幌、関空線復活に努力-空港振興会 - 四国新聞(2003年5月20日付)
  16. ^ 高松空港の福岡線、7月から廃止 - 四国新聞(2004年3月25日付)
  17. ^ a b 高松空港 細る路線ネットワーク - 四国新聞(2003年7月20日付)
  18. ^ 全日空・高松―那覇線通年便に 来年度から - 四国新聞(2008年4月6日付)(2007年9月27日時点のアーカイブ
  19. ^ a b 利用客、依然低調137万人/10年度高松空港 - 四国新聞(2011年5月1日付)
  20. ^ 年末年始の東京便 日本航空は大幅減/高松空港 - 四国新聞(2011年1月8日付)[リンク切れ]
  21. ^ 那覇線15周年祝い記念式典/高松空港 - 四国新聞(2008年7月1日付)
  22. ^ a b c 20年ぶり低水準/11年度高松空港利用者 - 四国新聞(2012年5月5日付)
  23. ^ アシアナ航空、3月29日ダイヤ改正/利便性見直し - 四国新聞(2009年2月20日付)
  24. ^ 過去10年で最少137万人/高松空港利用客数 - 四国新聞(2010年5月7日付)(2010年5月15日時点のアーカイブ
  25. ^ 西日本放送・中国格安航空高松誘致へ[リンク切れ]
  26. ^ 時事ドットコム・高松、佐賀便も検討=日航乗務員を積極採用-中国・春秋航空[リンク切れ]
  27. ^ 高松―上海就航延期/春秋航空「環境整えば開始」 - 四国新聞(2011年3月19日付)[リンク切れ]
  28. ^ 高松―上海便、7月15日就航/当面は週2往復 - 四国新聞(2011年5月26日付)(2011年5月30日時点のアーカイブ
  29. ^ 高松―上海線就航/中国ツアー客100人超 - 四国新聞(2011年7月16日付)(2011年7月19日時点のアーカイブ
  30. ^ 台湾と定期路線、来年3月21日開設/高松空港 - 四国新聞(2012年10月14日付)
  31. ^ 台北までひとっ飛び/高松との定期便就航 - 四国新聞(2013年3月22日付)
  32. ^ 高松‐台北線就航記念セレモニー - 高松空港ターミナルビルトピックス(2013年3月21日)
  33. ^ 高松―成田線12月開設/ジェットスター - 四国新聞2013年8月22日
  34. ^ 四国への「空の玄関」に/春秋航空、成田線開設 - 四国新聞2013年9月6日

外部リンク[編集]