大成建設

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大成建設株式会社
TAISEI CORPORATION
Taisei Corporation logo.png
Shinjuku Center Building 20070311-05 cropped.jpg
本社が入居する新宿センタービル
種類 株式会社
市場情報
東証1部 1801 1957年9月9日上場
大証1部(廃止) 1801 1959年10月16日 - 2013年7月12日
名証1部 1801 1959年10月上場
本社所在地 日本の旗 日本
163-0606
東京都新宿区西新宿1-25-1
設立 1917年大正6年)12月28日
(株式会社大倉土木組)
業種 建設業
事業内容 建築土木住宅不動産
代表者 山内 隆司(代表取締役社長
資本金 1,124億4,829万8,842円
発行済株式総数 11億4,026万8,860株
売上高 連結:1兆1,719億2,600万円
単独:1兆251億円
(2012年3月期)
営業利益 連結:364億8,500万円
単独:274億7,800万円
(2012年3月期)
純利益 連結:11億8,100万円
単独:31億2,700万円
(2012年3月期)
純資産 連結:2,926億100万円
単独:2,597億4,700万円
(2012年3月31日現在)
総資産 連結:1兆4,946億9,500万円
単独:1兆2,637億2,200万円
(2012年3月31日現在)
従業員数 連結:14,039人 単独:8,086人
決算期 3月31日
主要株主 日本トラスティ・サービス信託口 5.57%
日本マスタートラスト信託口 3.93%
大成建設社員持株会 2.91%
主要子会社 大成ロテック(株) 100%
大成有楽不動産(株) 100%
関係する人物 大倉喜八郎(創業者)
葉山莞児(会長)
外部リンク http://www.taisei.co.jp/
特記事項:各種経営指標は2012年3月期のもの
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大成建設株式会社(たいせいけんせつ、Taisei Corporation)は日本の大手総合建設会社。

概要[編集]

スーパーゼネコン5社(鹿島建設清水建設、大成建設、竹中工務店大林組)の一角。戦前大倉財閥の流れを汲むが、現在スーパーゼネコンでは唯一の非同族会社であり、社員が会社を買い取ったという背景から、社員の会社であるという雰囲気が強い。また、現場に与えられる権限が比較的強いと言われる。

1946年(昭和21年)に現在の社名に改名したが、創業者・大倉喜八郎の戒名「大成院殿礼本超邁鶴翁大居士」にちなむ。社名に『建設』と付けたはしりである(constructionから訳出)。

超高層ビルダムトンネル地下鉄などの大規模な建築土木工事を得意としているが、一般向け住宅パルコン」「空間王」も手がけるなど、住宅事業にも進出し、高機能性の住宅として注目を浴びている。

海外受注拡大(パーム・アイランドの海底トンネル、ボスポラス海峡海底トンネル、アルマスタワー建設)に注力し、技術力とグループ力に強みを持つ。特に近年、アラブ首長国連邦において大規模な送水管建設をはじめ、積極的な事業展開を進めている。『月からも見えるやしの木型人工島』で世界的に注目されているパーム・アイランドの海底トンネル工事においては、斬新な提案が評価され、欧米の競合を退けて受注に至り、このプロジェクトにおける環境対策は地元の新聞にも大きく紹介された。ボスポラス海峡横断鉄道トンネルはヨーロッパとアジアを結ぶ鉄道トンネルとして100年も前から計画され、トルコ人が待ち望んでいたため、注目されている。

環境対策として三宅島の大量の枯損木の炭化も行い、東京都の河川事業で水質浄化材として試用が検討されている。特に土壌浄化では国内トップクラスの実績を誇る。

みずほ銀行系(芙蓉グループ:旧富士銀行系)。

1992年(平成4年)頃から現在まで、広告コマーシャルで「地図に残る仕事。」というキャッチコピーを使用している。

沿革[編集]

  • 1873年(明治6年)10月 - 大倉喜八郎により大倉組商会を創立。
  • 1887年(明治20年)3月 - 有限責任日本土木会社設立。
  • 1892年(明治25年)11月 - 有限責任日本土木会社解散。翌1893年(明治26年)、事業を大倉喜八郎単独経営の大倉土木組に継承。
  • 1911年(明治44年)11月 - 株式会社大倉組に合併され、株式会社大倉組土木部と改称。
  • 1917年(大正6年)12月 - 株式会社大倉組より再度分離し、資本金200万円の株式会社大倉土木組発足(公式にはこの1917年(大正6年)12月設立とされている)。
  • 1920年(大正9年) - 日本土木株式会社と改称。
  • 1924年(大正13年) - 大倉土木株式会社と改称。
  • 1946年(昭和21年)1月14日 - 大成建設株式会社と改称。
  • 1990年(平成2年)4月2日 - 現在のシンボルマークを制定(2003年(平成15年)4月に社章に昇格)。
  • 2000年(平成12年)10月9日 - さいたまスーパーアリーナ内にジョン・レノンの常設博物館ジョン・レノン・ミュージアムをオープン(2010年(平成22年)9月末で閉館)。
  • 2006年(平成18年)5月11日 - 防衛施設庁談合事件にからむ不正入札に関して、国土交通省から30日間の営業停止命令が下りる。また、同事件にからむ営業停止命令は、同社を含んだゼネコン大手など8社に及ぶ規模。
  • 2007年(平成19年)9月26日 - TKN(大成建設、鹿島建設、新日鉄エンジニアリングのジョイントベンチャー)が建設中のカントー橋が崩落し、死者55人、負傷者79人を出す大事故となった。調査の結果、事故の主因は予測不可能であったと結論され、TKNにより建設が継続された。[1]

主な施工物件[編集]

海底トンネル建設中のパーム島アラブ首長国連邦
TKNが建設中に崩壊したカントー橋
TKNにより最終的に建設されたカントー橋

広告活動[編集]

CM[編集]

提供番組[編集]

現在[編集]

過去[編集]

その他[編集]

  • 週刊こどもニュース(日本放送協会・2007年5月19日)で「質問バンバン!」のコーナーで「ビルのクレーンのしくみ」の特集で大成建設のビルのクレーンが取り上げられた。
  • CS局ディスカバリーチャンネルで放送中の番組『エキストリーム・エンジニアリング』で、上記のボスポラス海峡海底鉄道トンネルの函体建造に携わる同社の日本人技術者が紹介され、番組途中に同社のイメージCMが放送されていた。

住宅地開発[編集]

  • 八千代・もえぎ野
  • いわき市泉もえぎ台

開発住宅団地[編集]

大成建設では関連会社の大成ユーレック(旧社名:大成プレハブ(2001年改称)とともに、いくつか集合住宅タイプの住宅団地の開発を手がけている。

  • 船橋グリーンハイツ1974年(昭和49年)、千葉県船橋市、開発主体:大成建設、設計施工:大成プレハブ 
  • 船橋二和グリーンハイツ:千葉県船橋市、開発主体:大成
  • 鎌ヶ谷グリーンハイツ:1972年(昭和47年)、千葉県鎌ヶ谷市、開発主体:大成
  • 鎌倉グリーハイツ:1972年(昭和47年)、神奈川県鎌倉市、開発主体:大成建設、設計施工:大成プレハブ 
  • 湘南長沢グリーンハイツ:1980年(昭和55年)、神奈川県横須賀市、開発主体:事業主:大成建設、設計施工:大成プレハブ
  • 鵜野森ハイツ:1967年(昭和42年)、神奈川県相模原市、開発主体:大成プレハブ、設計施工:大成プレハブ 
  • 新原町田グリーンハイツ:1970年(昭和45年)、神奈川県相模原市、開発主体:大成プレハブ、設計施工:大成プレハブ
  • 藤阪ハイツ:1974年(昭和49年)、大阪府枚方市、開発主体:有楽土地、設計施工:大成プレハブ  
  • 高槻グリーンハイツ:1979年(昭和54年)、大阪府高槻市、開発主体:東京建物・大成プレハブ、設計施工:大成プレハブ
  • 宮前平グリーンハイツ:神奈川県川崎市、開発主体:大成建設、施工:大成建設、管理:大成サービス  
  • 戸塚芙蓉ハイツ:1973年(昭和48年)、神奈川県横浜市、開発主体:昭興、設計施工:大成プレハブ

グループ企業[編集]

建設事業

不動産・開発事業

ホテル事業

その他事業

不祥事[編集]

同社が2010 - 2013年3月期の3年間で、約2億円の申告漏れ東京国税局から指摘されていたことが、2014年6月に判明した。指摘額のうち約6,000万円については、同社幹部社員の男性が、下請会社に対し虚偽の発注を繰り返した上で裏金を捻出し、私的にマンションを建設するための費用に使っていたとして、所得隠しと認定された。同社はこの件については、報道機関の取材に対しコメントを避けており、問題の幹部社員も取材に応じていない模様である[4]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「カントー橋崩落事故に関するベトナム国家事故調査委員会最終報告について」[1]および「ベトナム公表資料(仮訳)」 [2] 外務省 平成20年7月4日
  2. ^ a b c 解体は竹中工務店が行った。
  3. ^ 地下鉄銀座線プラットホーム : 東京都台東区 『週刊朝日「大いに成るほど〜近代化遺産編」2002年1月4日・11日合併号』 当時の大倉土木組の施工
  4. ^ 大成社員が裏金マンション 建設資金6千万円、国税指摘 朝日新聞 2014年6月19日

外部リンク[編集]