沙田競馬場

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沙田競馬場
沙田馬場
沙田競馬場
沙田競馬場
施設情報
所在地 香港の旗香港新界沙田区
座標 北緯22度23分58秒
東経114度12分24秒
座標: 北緯22度23分58秒 東経114度12分24秒
開場 1978年
所有者 香港ジョッキークラブ
コース
周回 右回り
馬場 芝・ダート
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沙田競馬場
ダイヤモンドビジョン

沙田競馬場(シャティンけいばじょう、英語Sha Tin Racecourse中国語沙田馬場)とは、中華人民共和国特別行政区である香港九龍半島郊外の新界沙田区にある香港ジョッキークラブが管轄する競馬場である。

歴史・概要[編集]

1846年に建設された跑馬地競馬場(ハッピーバレー競馬場)の代わりとし、香港競馬の拠点となる近代的な競馬場設置の目的で、1978年に沙田海を埋め立てる大規模な工事のもと、新界に建設された。

1988年には香港競馬で最初の国際競走「香港招待カップ」を開催し、香港競馬の国際的な発展に多大な貢献をした。

おもに週末の開催に使用されるが、平日のナイター開催や春節などの祝日開催も行われることがある。

2008年に行われた北京オリンピックの馬術競技がこの競馬場に隣接して建設中の会場にて行われ、クロカン競技を含めた競技出場馬の厩舎村も併設される。3-4コーナーの芝コースと全天候コースの間に練習用馬場も建設されるが、オリンピック出場馬と現地競走馬は一切接触しない動線が設定されていた。

コースは右回りで、外側に芝コース、内側のレース用ダートコース。1周の距離は1899mと1555m。更にその内側に調教用のダートコースがある。ホームストレッチ(最後の直線)は430m。スタンドの収容人数は10万人。 場内には外貨の両替が可能な銀行がある。

スタンド[編集]

一般入場門は4箇所(馬場駅直結3箇所、バス乗り場側1箇所)。この他に来賓、クラブメンバー用の入場門、ツアー客用の臨時導線が用意されている。入場料は10香港ドルで、オクトパスカードの利用も可。外国人旅行者はパスポートを会員用ゲートで提示すると100香港ドル(香港ダービー、国際レース当日は150香港ドル)で会員用エリアに入場できるツーリストバッジを購入することができる。会員エリアにおいては、1-2階のコース側に自由に利用できる座席の他、5階スタンドに有料の指定席が別途用意されている。持ち込みを禁止されていた携帯電話は解禁となったが、マナーモードでの利用が呼びかけられている。

また、2007年1月より施行された禁煙条例を受け、バルコニーや、コース前スタンド地面、馬場駅からのコンコースなど、スタンド外部に露出した部分を除いて全面禁煙となった。これに違反した場合は5000香港ドルの罰金刑となる。

スタンドはグランドスタンド1と2で構成され、それぞ8階建て、合計の全長は400m超、スタンド収容人数は約7万人、競馬場全体総収容人数は約10万人、馬場内には縦8m、横幅70.4m、面積563.2cm²のスクリーン「ダイヤモンドビジョン」(三菱電機製)が2005年に設置されている。

グランドスタンド1はコースより向かって右側、ゴール寄りの建物。来場客が利用できる施設は以下の通り。

  • クラブ会員エリア - 外国人旅行者はパスポートを提示することで会員エリアに入れるツーリストバッジが購入できる。カフェテリア、アイスクリームショップ、すし屋、ワインバーがある。
  • ザ・ウィング(寰宇堂) - 5階。キャセイパシフィック航空の上級マイレージプログラムのマルコポーロクラブメンバー向けのシッティングビュッフェ方式の指定席。食事及び飲料込。要予約。ドレスコード有。
  • チャンピオンサークル(駿星匯) - 3階。バーカウンター、及びカフェテリア方式の指定席。
  • ジョッキークラブボックス(馬會廂房) - 2階。香港ジョッキークラブのクラブメンバー、及びクラブメンバーに紹介された人向けのシッティングビュッフェ方式の指定席パッケージ。食事及び飲料込。要予約。

グランドスタンド2はコースより向かって左側、4コーナー寄りの建物。来場客が利用できる施設は以下の通り。

  • ビジターボックス(嘉賓廂房) - 6階。旅行代理店による香港競馬観戦パッケージ用のシッティングビュッフェ方式の指定席。食事及び飲料込。要予約。ドレスコード有。貸切バスによる市内中心部よりの送迎あり(但し、最終レース前に撤収することが多い)。30HKドルのバウチャーの提供、ギフトショップでの割り引きなどの特典がある。
  • プライベートボックス(私用廂房) - 6階。10名から最大300名向けのパーティーフロアでシッティングビュッフェ方式の指定席パッケージ。食事及び飲料込。要予約。ドレスコード有。
  • ジュンウイテン(駿薈廳) - 6階。スタンディングビュッフェ方式でコース側のテラスに席が用意された指定席。香港式、または国際式のいずれかのビュッフェメニューを選択。飲料は料金に含まれない。
  • バッソンレストラン(百勝廳) - 5階。中華レストラン方式の指定席。料理や飲料は料金に含まれない。G1レースがある日などの特別料金にはセット料理代金は含まれている。
  • メディアホール(影視大堂) - 1階。シアター方式の指定席。大型スクリーンでレースを観戦するので、臨場感は味わえない。JRAのエクセルのような施設。
  • メッツァワン(好賞食) - 1階。香港や周辺地域のローカルフード16店舗で構成される大型フードコート。一般入場のみで利用が可能。
  • ファンゾーン(繽紛天地) - G階。香港で活躍したローカル及び各国のホースマンの手形が蒐集されている。一般入場のみで利用が可能。

この他、アイスクリームショップ、ファーストフードショップなどが点在。

パドックには装鞍所が併設されている。また、あらゆる天候に対応できるよう開閉式の屋根付きのものとなっている。この屋根を完全な閉鎖状態から開放状態に要する時間は約7分。この他、パドックにも大型ビジョンが設置され映像演出が行われるほか、レースの表彰以外の様々なセレモニーがここで行われている。

スタンド内にある外貨両替窓口では香港内でも屈指の良レートで外貨から香港ドルへの両替を行っている。但し、香港ドルから外貨への両替は不可。

コース[編集]

  • 本馬場コースは1周1900mの右回り芝コース、第3コーナーから直線に掛けては下り坂があり、第2コーナーと第4コーナーにはポケットが設置されている。直線は430m。またスタンド前は直線1000mの競走が行えるコースがある。1987年シーズンからは、現在の3コーナーから4コーナーの内側に内回りコースが新設され、外回りコースの『沙田草地』に対して、『沙田草地新彎』というコース名で区別されていたが、1999年シーズンを最後に使用中止された。
  • 内馬場は1周1700mの平坦な右回りのダートコース(オールウェザーコース)、直線は350mである。
  • 内馬場の内側には更に調教用のダートコースが設置されている。向正面の奥にも、調教(主にゲート試験、スタート練習)用の直線走路が設けられている。

発売する馬券[編集]

馬券は香港ジョッキークラブが競馬場の馬券発売場やインターネットや電話投票で最低10香港ドル(一部例外あり)から以下の種別を発売している。

  • ウイン(獨贏) - 1着を当てる(日本で言う単勝式)
  • プレイス(位置) - 1着から3着まで内1頭を当てる(日本で言う複勝式)。
  • キネラ(連贏) - 1着と2着を当てる(日本で言う馬番二連勝複式(馬連、普通馬複))。
  • キネラプレイス(位置Q、位置連贏ともいう) - 1着・2着・3着内2つを当てる(日本で言う拡大馬番号二連勝複式(ワイド))。
  • ブラッケットウイン(Fun組) - 出走馬をA~Cの3つの枠(A:1~4号馬、B:5~8号馬、C:9号馬~)に分け、どの枠の馬が1着になるかを当てる(日本式で言うと枠番単勝式)。2007年にサッカーくじのホーム・ドロー・アウェーにならって導入されたが、不評のまま同年廃止となった。
  • トリオ(單T) - 1着・2着・3着を着順に関係無く当てる(日本で言う馬番号三連勝複式)。
  • ティアス(三重彩) - 1着・2着・3着を着順どおり当てる(日本で言う馬番号三連勝単式)。
  • ファーストフォー(四連環) - 1着・2着・3着・4着を着順に関係無く当てる(日本式で言うと馬番号四連勝複式)。
  • ダブル(孖寳) - 連続する2つの競走の1着馬を全て当てる(かつて日本にあった重勝単式)。1競走目で1着、2競走目で2着を的中させた場合にはコンソレーション(残念賞)配当の対象となる。
  • トレブル(三寳) - 最終競走から数えて後半3競走の1着馬を全て当てる。2競走目までを1着、最終競走で2着を的中させた場合にはコンソレーション配当の対象となる。(2006年廃止/2007年再導入)
  • ダブルトリオ(孖T) - ジョッキークラブが指定した2競走の1着・2着・3着を着順に関係なく全て当てる。(1日に2または3回)
  • トリプルトリオ(三T) - ジョッキークラブが指定した3競走の1着・2着・3着を着順に関係なく全て当てる。3競走のうち前半2競走を的中させた場合にはコンソレーション配当の対象となる。3競走を通して的中するとジャックポットボーナス。的中がない場合はボーナスは翌週の開催にキャリーオーバーされる。また、コンソレーションも的中がない場合は、最初のレースの的中だけでコンソレーションとなる。
  • シックスアップ(六環彩) - 最終競走を含む前6競走の1着または2着を全て当てる。全てのレースの1着を的中させるとジャックポットボーナス。的中がない場合はボーナスは翌週の開催にキャリーオーバーされる。
  • オールアップ(過關) - 最初に指定した競走が的中すると払戻金を自動的に次の競走に全額賭ける馬券(ウイン、プレイス、キネラ、キネラプレイス、トリオが対象で賭式は統一)。
  • クロスオールアップ(混合過關) - 1競走ごとに異なる賭式で賭けることのできるオールアップ(ウイン、プレイス、キネラ、キネラプレイスが対象)。
  • ジョッキーチャレンジ(騎師王)- その日に出走する騎手が、自身の騎乗馬を1着にすれば12、2着にすれば6、3着にすれば3の各ポイントを得ることが出来、最終レースまで終わった時点で誰が最も高いポイントを得るかを当てるもの。ブックメーカー方式を採用しており、オッズは投票時点のものが適用される上、投票締め切りまで随時変化する仕組み。13人までが個別の枠となり、残りのジョッキーは全員14番枠として扱われる。また、ジョッキー国際招待日は、投票の取り扱いについて変更がなされることもある。

施行する主な競走[編集]

沙田競馬場におけるG1競走。以下は年度施行順である。

2009年シーズン現在、香港の重賞競走は全て沙田競馬場で施行されている。

アクセス[編集]

  • MTR東鉄線馬場駅(馬場站/Racecourse)下車(ただし、競馬開催の無い日に馬場駅経由・停車の列車は運転されていない)すぐ。紅磡駅(紅磡站/Hung Hom)方面、羅湖駅(羅湖站/Lo Wu)・落馬洲駅(落馬洲站/Lok Ma Chau)方面とも、方向幕・駅頭表示に「経馬場/via Racecourse」と表示されている列車が馬場駅に停車する。
  • MTR東鉄線火炭駅(火炭站/Fo Tan)より徒歩で10分(なお沙田駅(沙田站/Sha Tin)という駅もあるが、最寄りではない)。
  • 香港島からは、MTR中環駅(中環站/Central)や金鐘駅(金鐘站/Admiralty)より旺角駅(旺角站/Mong Kok)を経由し、九龍塘駅(九龍塘站/Kowloon Tong)まで行き、東鉄線に乗り換える。
  • 開催日には、各地よりバスが運行される。
  • タクシーを利用する場合は「沙田馬場」と伝える。

外部リンク[編集]