横浜ランドマークタワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

横浜ランドマークタワー
施設情報
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号
状態 完成
建設期間 1990年(平成2年) - 1993年(平成5年)
使用目的 ホテル、オフィス、展望フロア、多目的ホール、商業施設、駐車場
地上高・階数
最頂部 なし
屋上 295.8 m(タワー棟)
技術的詳細
階数 70階(タワー棟)
5階(プラザ棟)
延べ床面積 392,885 m2
エレベーター数 一般乗用74台
人荷用(非常用)5台
関係する企業
設計 ヒュー・スタビンス+ザ・スタビンス・アソシエイツ、三菱地所
施工 大成建設ほか25社JV
所有者 三菱地所
SkyscraperPage
夜のランドマークタワー

横浜ランドマークタワー(よこはまランドマークタワー)[1]は、横浜みなとみらい21の中核を構成する、三菱地所保有のオフィスビル。高さは295.8 mで、日本一高い超高層ビルである。世界では第53位の高さ(2009年)[2]

1990年(平成2年)3月20日着工、1993年(平成5年)7月16日開業。ビル固有の郵便番号は〒220-81xx(xxは階層で、地下・階層不明の場合は220-8190)。

目次

[編集] 概要

横浜ランドマークタワーは、横浜市内初の本格的な動く歩道桜木町駅に接続され、地下3階・地上70階のタワー棟と、地下4階・地上5階のプラザ棟からなる。建築面積は23,208m2。延べ床面積は392,885m2で、東京都豊島区サンシャインシティ(585,895m2)、愛知県名古屋市中村区JRセントラルタワーズ(416,565 m2)に次ぐ。

デザインはアメリカ建築家、ヒュー・スタビンス(Hugh Stubbins)。スタビンスによる基本設計に基づき、三菱地所が実施設計を行った。

当初の計画では、クイーンズスクエア横浜と隣接する北側の一角に、円筒形の超高層棟をもう一棟建設する予定だったが、計画は凍結されたままになっている。この建設予定地はバス駐車場マンションのモデルルーム等に利用されている。なお、当初は高さ300mの超高層ビルとなる計画だったが、建設地が東京国際空港標準出発経路 (STD) と重なったため高度制限が発生し、295.8mとなった[3]

主な施設は、横浜ロイヤルパークホテル横浜エフエム放送 (FM Yokohama) をはじめとするオフィス、ランドマークプラザ、ドックヤードガーデン、スカイガーデンなど。

69階には、日本一高い展望台フロア・「スカイガーデン」(地上272m)があり、直通エレベーター三菱電機製)が、最大分速約750mで運ぶ。2004年台北101のエレベーターに記録を破られるまでは世界最速で、ギネス・ワールド・レコーズにも掲載されていた。現在でも、日本最速のエレベーターである。台北101の最速記録は昇りのみであり、降りは現在でも世界最速である[4]。また、ビル全体の制振装置として、上層部にコンピュータ制御で揺れを抑える巨大な振り子を備えており、ビル自体も4本を柱とした耐震性の高い構造をとっている。このエレベーターには強風管制運転システムが装備されており、風の強さに応じて通常運行・最高速度の50%に相当する375m/minに減速・半分を停止し残りの半分を375m/minに減速・全面休止の4段階に制御される。

2004年(平成16年)2月には、横浜高速鉄道みなとみらい線みなとみらい駅が、タワーに隣接するクイーンズスクエア横浜の地下に開業した。

竣工以来日本一高い超高層ビルであるが、2014年平成26年)春完成予定の近畿日本鉄道阿部野橋ターミナルビル大阪府大阪市阿倍野区)の新ビルが、高さ300mの超高層ビル(地下5階、地上59階)になると発表されている。

[編集] 施設

  • スカイガーデン(展望フロア) - 69階 - 272m(タワー棟)
  • 横浜ロイヤルパークホテル - 49階~70階(タワー棟)、4階~地下1階(宴会棟)
  • オフィスフロア - 1階~48階(タワー棟)
  • クリニックフロア - 7階(タワー棟)
  • サービス施設・ショールーム - 地下1階~35階の一部(タワー棟)
  • ランドマークプラザ - 地下2階~5階(プラザ)
  • ランドマークホール - 5階(プラザ)
  • ドックヤードガーデン
  • 駐車場 - 地下1階~地下3階

[編集] テレビ中継局として

タワーの屋上には、NHK関東広域圏民放キー局およびテレビ神奈川 (tvk) の横浜みなとテレビ中継局がある。

横浜市内では基本的に、キー局は東京タワーからの、tvkは神奈川県立三ツ池公園からの放送をそれぞれ視聴している世帯が多い。しかしランドマークタワーの建設によって大規模な受信障害が発生することが予想されたことから、その補償措置として、各局と三菱地所が費用を負担する形で設けられた。通常こうした場合は、三菱地所が免許人となってSHF波を使った再送信が行われるが、影響が広範囲にわたる恐れがあったことから、異例のUHF波による中継局設置となった。

対象地域には横浜市中心街が含まれているが、タワー近隣ではアンテナの仰角を大きく取らねばならず、市販品で対応できないため視聴世帯が少ない一方、下末吉台地の影響で東京タワー方向に受信障害を生じている神奈川区の一部地域などでは、UHFアンテナ1本で全局視聴が可能になることから、ランドマークタワーにアンテナを向ける世帯も多い。

地上デジタルテレビジョン放送の中継局は設置不要と判断されたため、アナログ放送停波に伴い廃局される予定である[5]

放送局名 チャンネル 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
tvkテレビ神奈川 48[6] 映像30W
/音声7.5W
映像220W
/音声56W
神奈川県 約-世帯
NHK東京教育テレビ 50 全国放送
NHK東京総合テレビ 52 関東広域圏
NTV日本テレビ 54 映像210W
/音声52W
TBSテレビ 56
CXフジテレビ 58
EXテレビ朝日 60
TXテレビ東京 62

[編集] タワーが登場する作品

タワーの上半分がバトラの攻撃でへし折られる。この作品はタワー開業前の公開であったため、タワー開業前にタワーが破壊されてしまったことになる。縁起が悪いとしてタワーの破壊を拒否される可能性を考え、制作する際に東宝がこのことを三菱地所に諮ったところ、三菱地所は「いい宣伝になるから」と快く了承したという。
ゴジラの熱線で展望台を吹き飛ばされる。
少し未来の横浜で、地球温暖化と思われる海面上昇により、基底部は海中に没している。一応船で渡って登ることができるらしいが、エレベーターはとうの昔に利用できなくなっており、69階の展望室までは歩いて登らなければならないらしい。作中では横浜の海の名所として、遠景のみ物語の背景として何度か登場している。
タワーが敵ネットワーク「ナイト・フォッグ」との最終決戦の舞台となる。
タイムスリップしてしまった未来でユーラシア大陸砂漠化が進行し、日本全土もその影響を受けている。その砂漠化によりタワーはボロボロになっている。

[編集] タワーの入居企業

オフィスの入居率は90%を超える。

[編集] 展望台の補足

69階の展望台は、地上からの高さが272mであり、日本で最も高い。この展望台には「日本一空に近い展望台」と書かれている(海抜とは満潮と干潮の中間を0mとしたときの高さで、基本的に地理的なものの地点に使われる。これに対し高さは地上(この地点である程度の海抜があるため最終的に高さは海抜よりも高くなる。しかし海抜0メートル地帯など海面より低いときは低くなる)からの高さである。したがって建物の真下に来た時見上げた時の最上部までの距離は高さとなる)。なお、ビルの最上階(70階)は、ホテルのスカイラウンジと宴会場となっている。

ビルや展望台の高さを標高(海抜)で表すことは一般的ではない[7]。あえて数値を挙げると以下の通りである。

[編集] ランドマークプラザ

ランドマークプラザは、1993年、タワーと同日に開業したショッピングセンター

ファッション、インテリア、ホビー、レストラン、郵便局・銀行ATMなど様々なテナントが入居している。主なテナントは本項末尾の通り。

定期的なイベントとしては、1Fガーデンスクエアではピアノ演奏、5Fランドマークホールでは季節やテーマに沿った映画作品を上映する「ランドマークシネマコレクション」が行われている。またクリスマスシーズンには、スワロフスキー製のクリスタルツリーが飾られている。

駐車場はタワー・ロイヤルパークホテル共通で、約1400台収容可能。隣接のクイーンズスクエアのクイーンズパーキングと共通の駐車無料サービスを行っているため、同プラザの他、クイーンズタワーAショップ&レストランやクイーンズイースト、アット!等でも駐車サービスを受けられる。ただし、ランドマークプラザクラブカード会員特典の1時間無料サービスは、クイーンズパーキングでは利用できない。

なおタワー棟のエレベーターは三菱製だが、プラザ棟のエレベーター・エスカレーターは日立製である。

[編集] 5F

[編集] 4F

[編集] 3F

[編集] 2F

[編集] 1F

[編集] B1F・B2F

[編集] ドックヤードガーデン

みなとみらい21の敷地は三菱重工業横浜造船所の移転跡地を埋め立てにより拡張したものであり、横浜ランドマークタワーは造船所のドック跡地に建設された。

現在、イベントスペース、オープンテラスとして利用されているドックヤードガーデンは、日本に現存する最古の石造りドックヤードであった旧・横浜船渠(のちの三菱重工業横浜造船所)第2号ドックを三菱地所が残したものである。第2号ドックは1896年明治29年)に竣工し、1973年昭和48年)に使用を中止するまで70数年間、港湾施設として重要な役割を果たしてきた。横浜市は早い段階から第2号ドックの保存活用を計画し、建築史家・村松貞次郎(当時東京大学教授)ら専門家の意見をもとに保存計画が立てられた。みなとみらいの土地造成に伴いドックは海岸線から離れたが、工事中の1989年(平成元年)4月には横浜市認定歴史的建造物となり、復元作業が全面的に行われ、1993年の横浜ランドマークタワーの開業とともに、ドックヤードガーデンとしてオープンした。1997年(平成9年)12月には国から重要文化財の指定を受けている(重要文化財指定名称は「旧横浜船渠株式会社第二号船渠」)。

なお、横浜船渠の第1号ドックは1985年(昭和60年)以来、「日本丸メモリアルパーク」として保存活用されており、2000年(平成12年)12月に「旧横浜船渠株式会社第一号船渠」の名称で国の重要文化財に指定されている。

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ ランドマークとは都市景観のシンボルとなるもの、目印という意味の一般名詞。
  2. ^ アメリカの不動産会社Emporisのランキング
  3. ^ 東京空港事務所からのお知らせ(現在の東京国際空港の制限表面
  4. ^ なお、ランドマークタワーのエレベーターは三菱電機製であるのに対し、台北101のエレベーターは東芝製である。このことから日本のエレベーターは、世界最速の座を長年維持している。
  5. ^ 総務省地上デジタル推進全国会議資料(2008年)
  6. ^ 電波の飛びが良過ぎるため、東京都~埼玉県の一部で群馬テレビ本局(H48ch)と同一周波数混信を起こしている。
  7. ^ 世界的な高層ビルサイト SkyscraperCity[1]

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク