九州旅客鉄道

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九州旅客鉄道株式会社
Kyushu Railway Company
JR logo (kyushu).svg
JRkyusyu honsya.JPG
JR九州 本社(博多駅前ビジネスセンタービル6F-11F)
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 JR九州、JR-K
本社所在地 日本の旗 日本
812-8566
福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目25番21号
設立 1987年(昭和62年)4月1日
業種 陸運業
事業内容 旅客鉄道事業 他
代表者 取締役会長 石原進
代表取締役社長 唐池恒二
資本金 160億円
売上高 連結:3,428億円
単独:1,930億円
(2013年3月期)
営業利益 連結:120億円
単独:15億円
(2013年3月期)
経常利益 連結:173億円
単独:75億円
(2013年3月期)
純利益 連結:60億円
単独:20億円
(2013年3月期)
純資産 連結:7,298億円
単独:7,010億円
(2013年3月31日現在)
総資産 連結:1兆0,398億円
単独:9,574億円
(2013年3月31日現在)
従業員数 9,510人(2012年4月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 100%
主要子会社 主な関係会社参照。
外部リンク http://www.jrkyushu.co.jp/
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九州旅客鉄道株式会社(きゅうしゅうりょかくてつどう、英称:Kyushu Railway Company[1]は、1987年4月1日日本国有鉄道(国鉄)から鉄道事業を引き継ぎ発足した旅客鉄道会社の一つ。通称はJR九州(ジェイアールきゅうしゅう)。英語略称はJR Kyushu。コーポレートカラー色。

主に九州地方山口県の一部の鉄道路線を管理運営している。また、旅行業不動産業農業なども展開している。本社は福岡市代表取締役社長唐池恒二社歌は『浪漫鉄道』でハイ・ファイ・セットが歌っている[2]

概況[編集]

営業概況[編集]

旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律」に依る特殊会社である。北海道旅客鉄道(JR北海道)、四国旅客鉄道(JR四国)、日本貨物鉄道(JR貨物)と同様、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構国鉄清算事業本部(発足当初は日本国有鉄道清算事業団)が全株式を保有している。JR北海道、JR四国と共に、発足時から厳しい経営状況が予想されていたため、経営支援策として経営安定基金(3877億、元本の利用はできない。利益配当のみ経常利益に含まれる)が造成されており、固定資産税の減免を受けている。

1987年のJR九州発足後は、福岡市博多区の福岡本社のほか、北九州市門司区門司港駅隣)の旧国鉄九州総局ビルに北九州本社を構えていたが、2001年に福岡本社に統合し、北九州市小倉北区に北部九州地域本社を設置している。

グループ会社が34社と比較的多く、関連事業の収益が鉄道事業を超えているのも特徴である。

また、近年では他のJRグループとは一線を画した独特の経営手法が注目されており、九州新幹線全線開業前に放送された『祝!九州縦断ウエーブ』と銘打った大規模イベントを敢行してのCM制作や、水戸岡鋭治のデザインによる個性的な車両の数々、日本初の超豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」の構想、不動産駅ビル事業など鉄道と縁深い事業だけに留まらず、船舶事業、ドラッグストア居酒屋チェーンなどの経営、はては農業といった幅広い事業を営むなど、その個性的な取り組みの数々から、度々メディアや経済雑誌などで取り上げられている。

2002年以降、管内にあるすべての有人駅(業務委託駅を含む)で、すべての国民の祝日に、国旗(日章旗)を掲揚するようになった。

日章旗を掲げた駅舎の様子(周船寺駅、2009年11月3日)

経営環境[編集]

九州では一部をのぞき高速道路網の整備が比較的早くから進んでおり、国鉄分割民営化前後の時期にかけて、主要都市相互間を結ぶ高速バス路線の開設が進められた。JR九州発足後も九州自動車道の全線開通を始め、高速道路の新規開通が相次ぎ、九州の各地でJR九州の特急と高速バスとの競争が激化している。さらに福岡市北九州市の大都市同士を結ぶ博多駅 - 小倉駅間では国鉄分割民営化により山陽新幹線西日本旅客鉄道(JR西日本)の所有となり、JR九州の所有する鹿児島本線とは競争関係となっているなど、JR九州の新幹線・特急列車は各地で熾烈な競争に晒されている。

このような環境を受けて特急列車の増発および特急料金の値下げ、「2枚きっぷ・4枚きっぷ」などの特急列車用のトクトクきっぷの拡充など、競争力を高める施策を行なっている。

上述のような厳しい経営環境もあり、鉄道事業においてはデザイン面を重視した列車を相次いで開発していく一方、ワンマン化や余剰人員の削減など徹底的なコストカットを図り、また、鉄道事業のほかにも不動産、船舶、飲食業、農業などといった事業の多角化を推し進めてきた。この結果、発足初年度の営業損益は288億円のマイナスとなったが、前述のような取り組みが功を奏し、九州新幹線が部分開業した2004年度に、営業損益がわずかながら黒字に転換した。以降、着実に営業黒字を拡大している。

近年では、2011年3月12日に全線開業した九州新幹線を軸として、事業の基盤となる地域の活性化を目的とした観光列車を相次いで投入、多角化を進めている関連事業と鉄道事業との相乗効果をもって利益を拡大する事業戦略を推進している[3]。2012年度から5カ年の中期経営計画では「株式上場の実現」を目標としており、これについて唐池社長は「2012年春から5カ年の中期経営計画中に株式上場したい」と発言している[4]

運転面[編集]

広域輸送[編集]

優等列車の運行については、民営化後博多駅を中心とした体系に改められ、同駅から九州各県の主要駅に向かう新幹線・在来線特急列車が数多く発着している。

九州新幹線[編集]

九州新幹線は、九州内においては博多駅・熊本駅鹿児島中央駅の各都市間の輸送を主としている。このほかにも主な駅で佐賀・長崎・大分・宮崎の各都市を結ぶ在来線特急列車や高速バスと連絡しており、これらの都市と新幹線沿線の各駅とのアクセス輸送も担っている。

加えて、山陽新幹線新大阪駅と鹿児島中央駅との間で直通運転も行っており、山陽・九州新幹線として一体的に運行されていることによって、近畿中国地方と九州各都市とのアクセスも担っているなど、九州内、本州方面共にJR九州における広域輸送ネットワークの大動脈となっている。

通常は熊本駅までは1時間あたり4本、鹿児島中央駅までは2本 - 3本の頻度で運行されており、繁忙期などは山陽新幹線に直通する臨時列車も多数運行され、最大で1時間に6本ほど運行される時間帯もあるなど、高頻度での運行がなされている。

在来線特急列車[編集]

博多駅を中心として、小倉駅・佐賀駅長崎駅佐世保駅大分駅などの間で特急列車を運行している。特に博多駅 - 小倉駅・佐賀駅間に関しては、「在来線特急毎時上下各3本運転」と高頻度での運行を行っている。宮崎駅に関しては途中駅での接続で対応しているが、特急料金の通算や同一ホームでの乗り換えなどで便宜を図っている。このほかにも宮崎駅 - 鹿児島中央駅間や、大分駅 - 熊本駅間を結ぶ特急列車も運行されている。

博多駅はかつて日本で在来線特急が最も多く発着するターミナル駅となっていた。特に九州新幹線全線開業前の博多駅 - 鳥栖駅間は3系統8種の特急列車(「リレーつばめ」「有明」「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」「ゆふ」「ゆふDX」「ゆふいんの森」)が運転され線路容量は限界に達しており、2003年には退避専用の太宰府信号場が設置されたほどである。2011年3月12日九州新幹線鹿児島ルートが全線開業して「リレーつばめ」が廃止、「有明」が朝晩のみの運行になったことでこの区間の線路容量にも若干余裕ができたため、1976年長崎本線佐世保線電化開業以来行われていた「かもめ」「みどり」の併結運転は終了した。「みどり」は「ハウステンボス」と併結運転を行っており、「かもめ」との併結運転が終了するまでは「かもめ・みどり・ハウステンボス」の3階建て列車が運行されていた。

2008年6月発売の時刻表より、管内の「エル特急」の呼称がすべて「特急」に変更された。公式発表はないが、2002年12月ダイヤ改正で実施した東日本旅客鉄道(JR東日本)に次いで2例目である。ただし、案内放送・表記などは未変更のものが残っている。

その他[編集]

定期運行の寝台特急については1994年に「あさかぜ1・4号」「みずほ」が廃止されたのを皮切りに縮小が進み、2009年3月14日のダイヤ改正で「はやぶさ」「富士」が廃止されたことでJR九州管内から消滅した。また2011年3月12日のダイヤ改正で「ドリームにちりん」が廃止されたことで定期運行の夜行列車自体が消滅した。

急行列車については特急格上げや廃止が進められ、2004年に「くまがわ」が特急に格上げされたことで消滅した。

地域輸送[編集]

JR九州の発足後、福岡・熊本・大分・鹿児島の各都市圏では普通列車の増発が進められ、長距離を運行する普通列車の系統を分離、JR他社線への直通運転を廃止するなど、運転区間の細分化も並行して行われた。一部の区間では、快速列車の新規設定や増発・停車駅追加などを実施している。

また、九州各地の在来線特急列車や新幹線も、乗車距離の短い区間に廉価な特急料金や割引切符を設定し、列車の増発や停車駅を拡大することによって、短距離でも利用しやすい体制を整えている。

普通列車では、1988年の香椎線三角線を皮切りに、車掌を乗務させないワンマン運転を九州の各地で拡大させた。現在では都市圏路線でも一般的に見られており、2012年3月時点では、山陽本線下関駅 - 門司駅間、鹿児島本線門司港駅 - 鳥栖駅間、筑肥線姪浜駅 - 筑前前原駅間をのぞくJR九州のすべての路線でワンマン運転が行われている。2004年以降は一部の特急列車もワンマン運転となっている(車内改札は客室乗務員が担当する)。

観光列車[編集]

JR九州では管内各地のローカル線で観光列車と称する観光面に特化した列車を多数運行している。

1989年に同社初の観光列車である特急「ゆふいんの森」が運行を開始し、2004年には九州新幹線が一部開業することを契機に、鹿児島県宮崎県を中心として多数の観光列車が運行を開始した。その後、九州新幹線が全線開業、沿線である熊本・鹿児島両県でさらなる観光列車の投入が行われた。

観光列車はそのほとんどが従来から使用されていた車両を大幅にリニューアルした車両で運行されており、中には普通列車用の車両を改造し、観光特急と称して運行している列車もある。

各観光列車の特徴は多種多様であり、車内にアルコール飲料を提供するバーを備えた特急「A列車で行こう」や、沿線の浦島太郎伝説にちなみ、ドアが開くとドア上部から玉手箱の煙に見立てた白いミストが噴出する特急「指宿のたまて箱」、中には、列車の運行中に客室乗務員が沿線の神話をモチーフにした手作りの紙芝居を披露するサービスが行われている特急「海幸山幸」といった列車も運行されており、内外装やサービスに至るまでユニークな仕掛けが施されている。

2012年3月現在、同社管内で以下の9種類の観光列車を運行している。

豪華寝台列車[編集]

2013年10月15日より、寝台列車「ななつ星in九州」を運行している。ななつ星in九州は、1室の料金が1人最大55万円ともなる超豪華寝台列車で、数日にわたって九州を周遊する。日本初となる観光に特化した寝台列車(クルーズトレイン)であり、主に国内やアジアの富裕層をターゲットにする[5]

運賃・料金面[編集]

1996年普通運賃を値上げしつつ、JR他社より安いグリーン料金や、JRグループの中では唯一、在来線特急の繁忙期(指定席特急料金が200円増しになる時期)を設定しない[6]など料金の値下げをしている。ただし、九州新幹線に関しては繁忙期・通常期・閑散期の設定がなされており、時期により指定料金が異なる。

JR九州の競争区間(主に九州内の高速バス)の対象である旅客に対する値下げ戦略は、1990年代にさまざまな種類の割引きっぷが登場して複雑さを増したため、2001年に割引きっぷのほとんどを特急回数券「2枚きっぷ・4枚きっぷ」に集約した。この「2枚きっぷ・4枚きっぷ」において、高速バスとの競合が激しい区間では普通乗車券よりも安くなる区間も存在する[7]。一方、他交通機関と競合の少ない区間では、割引率が低かったり割引きっぷ設定自体がなかったりするなど、差別化を図っている。

快速・普通列車用の割引回数券としては、6枚つづりの「ミニ回数券」があるが、「2枚きっぷ・4枚きっぷ」と異なり積極的な宣伝などは行われていない。なお、特急列車の設定のない一部の区間(長崎 - 佐世保間、唐津 - 福岡市地下鉄博多間など)では、普通列車用の「2枚きっぷ・4枚きっぷ」を発売している。

若者向けの割引率の高い商品として、1996年に16歳から29歳までの人が入会可能な会員制割引サービス「ナイスゴーイングカード」を開始し、2011年まで新規入会受付を継続した。2012年からは16歳から24歳までの人が購入可能で2枚きっぷ・4枚きっぷより割引率の高い割引きっぷ「ガチきっぷ」を長期休暇期間に発売している。

全線フリーの企画乗車券については以前「九州グリーン豪遊券」(2003年まで)・「九州レディースパス」(2002年まで)の発売が終了してから数年間存在しなかったが、2007年に入り特急列車・九州新幹線が利用可能な「九州特急フリーきっぷ」が発売開始され、以後使用期間を限定し、商品名を変更して発売されている。また同年にはJR九州の普通列車と九州内の私鉄路線に乗車できる「旅名人の九州満喫きっぷ」が発売された。

このように割引きっぷを多く設定する一方、急行列車の特急格上げ、山陽新幹線と在来線の乗継割引の廃止など、負担増となった例もある。また九州新幹線には新幹線と在来線の乗継割引が導入されていない。

車両面[編集]

特急車両に関しては、発足当初はJR他社と同様、485系電車など国鉄から引き継いだ車両の座席交換などの改良工事を進める一方、1988年にJRグループ初の新系列車両である783系電車を導入し、その後、1992年に787系電車883系電車885系電車などの新系列特急車を多く導入している。

鹿児島ルートの全線開業以前は比較的車両によって使用される列車が固定されていたこともあり、外装に列車名をロゴとして表記する車両も多く見られた。このため運用の変更が起こると、885系電車では「かもめ」編成の「ソニック」と「ソニック」編成の「かもめ」が博多駅のホームに並んだり、稀ではあるが783系電車において「ハウステンボス」編成の「みどり」と「みどり」編成の「ハウステンボス」が併結するなどの事態が発生し、乗客の混乱を招いていた。

九州新幹線鹿児島ルートの全線開業により、787系は「ハウステンボス」「ソニック」以外のJR九州管内のすべての在来線電車特急に充当されるようになったことと、885系では「かもめ」「ソニック」への使い分けが事実上消滅して共通運用になっていたことから、この2形式は共通運用を前提とした「AROUND THE KYUSHU」ロゴへの変更が行われている。

また、前述の観光列車に至っては指宿枕崎線指宿駅発着の「指宿のたまて箱」に予備車が1両あるのをのぞいて予備車両を持たないため、「海幸山幸」や「あそぼーい!」などのように週末などのみの運転に限定したり、「ゆふいんの森」や「はやとの風」などのように毎日運転ではあるが専用車両の検査時には別の車両で代走する、という措置が取られている。

普通列車関係では、トイレの設置を進めており、近年では103系1500番台および303系の全編成、キハ125形の全車に、バリアフリー対応トイレが設置された。この結果、トイレ非設置の普通列車はキハ31形単行列車など、ごく少数となった。

禁煙化[編集]

車両の禁煙化にはJR各社の中でも積極的に取り組んでおり、民営化直後の1988年には普通・快速列車の分煙化を行い、さらに1995年には普通・快速列車は全面禁煙とした。一方特急列車でも年々禁煙車は増加しており、2003年からは特急列車の喫煙車は編成最後部(下り列車基準)の1両のみとし、指定席自由席を1両に集約していた(なお、車両が2室に分かれる783系ではA室を自由席、B室を指定席とし、その他の車両については指定席の枕カバーを黄色にすることで区別していた)。また、1999年に投入された「有明」用の787系では、喫煙ルームを設けることで客室内を禁煙とした。当時はまだ全席禁煙の特急は珍しかった。

その後、健康増進法の施行などで禁煙エリアの拡大を求める声が多くなったことから、2007年3月18日のダイヤ改正で、JR北海道・JR東日本と共に管内特急の喫煙コーナーの廃止を含む大幅な禁煙化が行われた。この改正により管内特急の大半が全面禁煙となり、「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」に喫煙車が、「ゆふ」「ゆふDX」「ゆふいんの森」「九州横断特急」「くまがわ」に喫煙ルーム(客席内は禁煙)が残るのみとなり、2009年3月14日のダイヤ改正でこれら特急の喫煙車および喫煙ルームが廃止となり、当時残っていた寝台特急をのぞいて全特急が完全禁煙となった。

なお、九州新幹線鹿児島ルートに関しては、部分開業した2004年に運行を開始した「つばめ」に充当された800系に関しては、当初から全面禁煙であった。全線開業に伴い運行を開始した「みずほ」および一部の「さくら」「つばめ」に充当されるN700系7000番台・8000番台では客室内は全室禁煙で、3・7号車に喫煙ルームが設置され、JR九州管内を運行する列車では2年ぶりに喫煙可能の列車が登場した。

2012年2月現在でJR九州管内を運行する列車において、車内での喫煙が可能なのはN700系7000番台・8000番台で運行される「みずほ」「さくら」「つばめ」の喫煙ルームのみで、それ以外の新幹線・在来線全列車は全面禁煙となっている。

2012年4月1日からは福岡・北九州都市圏の一部エリアの在来線駅においてホーム上の喫煙コーナーを廃止し、全面禁煙を実施する(博多駅・小倉駅の喫煙ルームは存続)[8]

今後の展望[編集]

JR九州全体では2004年度以降、営業損益が黒字に転換したものの、鉄道事業においては発足以来一度も黒字を計上したことがなく、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業した後も依然として厳しい経営状況が続いているが、JR九州の唐池社長は「2014年度を目処に鉄道事業を黒字化させたい」としている[9]

九州新幹線長崎ルート(西九州ルート)が2008年4月に着工され、2022年度の完成を見込んでいる。開業の際には九州新幹線鹿児島ルートの全線開業時のように、長崎本線・佐世保線の輸送体系が大幅に再編されることが予想される。

本社・支社等[編集]

九州旅客鉄道の位置
北部九州地域本社
長崎
大分
鹿児島
東京
沖縄支店
JR九州 Red pog.svg 本社 Blue pog.svg 支社・支店

本社・支社の路線管轄境界駅についてはJR支社境を参照のこと。

本社[編集]

所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目25番21号(博多駅前ビジネスセンタービル)

支社等[編集]

北部九州地域本社
所在地:福岡県北九州市小倉北区室町三丁目2番57号
長崎支社
所在地:長崎県長崎市尾上町1番89号
大分支社
所在地:大分県大分市要町1番1号(大分駅構内)
熊本支社
所在地:熊本県熊本市西区春日三丁目15番1号(熊本駅構内)
鹿児島支社
所在地:鹿児島県鹿児島市武一丁目2番1号
東京支社
所在地:東京都千代田区永田町二丁目12番4号(赤坂山王センタービル9階)
沖縄支店
所在地:沖縄県那覇市壺川二丁目1番14号
上海事務所(2010年設立)
所在地:中国上海市

付属機関[編集]

小倉総合車両センター
所在地:福岡県北九州市小倉北区金田三丁目1番1号
JR九州病院
所在地:福岡県北九州市門司区高田二丁目1番1号
社員研修センター
所在地:福岡県北九州市門司区新原町8番1号

歴史[編集]

  • 1987年昭和62年)
  • 1988年(昭和63年)
  • 1989年平成元年)
  • 1990年(平成2年)
    • 3月12日:博多と小倉に電話予約センターを開設。
    • 5月2日:高速船「ビートル」が博多港 - 平戸 - 長崎オランダ村間で運航開始。
    • 6月5日:一般旅行業取扱開始。
    • 7月2日:集中豪雨により、豊肥本線宮地駅 - 緒方駅間が不通になる(1991年10月19日に全線復旧)。
    • 9月1日:長崎・熊本・大分・鹿児島の4支店を支社に改組[10]
  • 1991年(平成3年)
    • 3月1日:電話予約サービスを九州全域に拡大。
    • 3月25日:博多 - 釜山間に高速船「ビートルII」運航開始。
    • 6月1日:唐津鉄道事業部発足。
  • 1992年(平成4年)
    • 3月25日:大村線早岐駅 - ハウステンボス駅間電化。特急「ハウステンボス」運転開始。また、高速船「ビートル」の航路を博多港 - 平戸 - ハウステンボス間に変更。
    • 6月1日:人吉鉄道事業部・霧島高原鉄道事業部開設。
    • 7月15日:鹿児島本線に783・787系電車で特急「つばめ」運転開始。
  • 1993年(平成5年)
    • 6月1日:日南鉄道事業部発足。
  • 1994年(平成6年)
    • 3月31日:博多港 - 平戸 - ハウステンボス間の高速船「ビートル」休航。
    • 12月3日:寝台特急「みずほ」が廃止。
  • 1995年(平成7年)
  • 1996年(平成8年)
    • 1月10日:JR九州を含む三島会社が運賃を改定。JRグループの日本全国同一運賃体系が崩れ、運賃格差が発生。
    • 2月1日:外食・物販部門をジェイアール九州フードサービス、ジェイアール九州リーテイル(現・JR九州リテール)に分社。
    • 4月20日:「ナイスゴーイングカード」会員募集開始。
    • 7月18日宮崎空港線が開業。
    • 11月1日:指定席の繁忙期料金を廃止(JRグループでは初めて)。
  • 1997年(平成9年)
    • 6月下旬:定時株主総会後の取締役会で社長に田中浩二、会長に石井幸孝が就任。
  • 1999年(平成11年)
    • 10月1日:豊肥本線熊本駅 - 肥後大津駅間が電化。
  • 2000年(平成12年)
  • 2001年(平成13年)
    • 4月1日
      • 福岡本社と北九州本社を統合。北部九州地域本社発足。
      • 福岡市交通局との共通カード乗車券「ワイワイカード」を導入。
    • 6月22日:改正JR会社法が施行(成立は2001年6月15日)。本州3社が本法の適用から除外されたものの、指針によりJR九州を含む三島会社とJR貨物との協力関係の維持を規定。
    • 7月1日:自動車事業部をすべてジェイアール九州バスに分社。
    • 9月27日:特急回数券「2枚きっぷ・4枚きっぷ」を発売開始。イメージキャラクターにPUFFYを起用。
    • 10月6日筑豊本線黒崎駅・折尾駅 - 桂川駅間と篠栗線が電化。これに合わせ福北ゆたか線と愛称をつける。
  • 2002年(平成14年)
    • 2月22日鹿児島線列車追突事故が発生。
    • 6月21日:社長に石原進、会長に田中浩二が就任、石井幸孝は相談役に就任するが福岡市長選に立候補するため、その後退社(結果的には立候補しなかった)。
  • 2003年(平成15年)
  • 2004年(平成16年)
  • 2005年(平成17年)
    • 3月1日:寝台特急「さくら」が廃止。
    • 8月28日:「SLあそBOY」がこの日限りで運転終了。
    • 10月1日
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:管内列車の大幅な禁煙化を実施。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月15日:寝台特急「なは」・「あかつき」廃止。
    • 4月1日
      • 管内主要駅に設置している旅行代理店名をこれまでの「ジョイロード」から「JR九州旅行」に変更。
      • 豊肥久大、阿蘇、霧島高原、指宿の4鉄道事業部廃止。
    • 6月:管内を走る「エル特急」の呼称を「特急」に統一。これにより「エル特急」の呼称がなくなる。また田中浩二が相談役に就任。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月1日:福岡・北九州都市圏にICカード乗車券SUGOCAを導入。
    • 3月14日
      • 寝台特急「はやぶさ」「富士」廃止。これにより九州内を発着地とする本州直通の寝台特急列車が消滅。
      • 管内のすべての新幹線および在来線特急を全列車全車両禁煙とする(喫煙車両や喫煙ルームの全面廃止)。
    • 4月1日:日田彦山鉄道事業部廃止[10]
    • 4月25日:熊本駅 - 人吉駅間で「SL人吉」を運転開始。「SLあそBOY」の蒸気機関車58654をオーバーホールして投入。
    • 6月23日:社長に唐池恒二、会長に石原進が就任。
    • 10月10日:日南線で高千穂鉄道から購入・改造した車両を使用した観光特急「海幸山幸」を運転開始[11]
    • 10月31日:この日限りで九州管内の在来線特急から車内公衆電話サービスを全廃。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月13日:SUGOCAとnimocaはやかけんSuicaの相互乗車および電子マネー相互利用開始。
    • 4月1日:北部九州地域本社のうち、現業機関を再度鉄道事業本部直轄とする[10]
  • 2011年(平成23年)
    • 3月3日:博多駅新駅ビル「JR博多シティ」開業。核テナントとして阪急百貨店、ほか東急ハンズアミュプラザ博多、博多一番街[12]
    • 3月5日:SUGOCAとJR西日本のICOCA、およびJR東海のTOICAとの相互乗車および電子マネー相互利用を開始[13]。九州新幹線(鹿児島ルート)開業へ向け、JR西日本と連携し「JR九州インターネット列車予約サービス」の機能を拡大・強化。
    • 3月12日[14]
      • 九州新幹線鹿児島ルート(博多 - 新八代間)延伸開業。同時に山陽新幹線と相互直通運転実施[15]
      • 管内における、485系電車の定期運用が消滅。
      • ドリームにちりん」の廃止により管内の夜行列車が消滅。
    • 10月8日:観光特急「A列車で行こう」運転開始。
    • 10月14日:ブルネル賞の中でも最も優れた企業・団体に特別に贈られるJury Prize(審査員賞)を日本の企業として初めて受賞[16]
  • 2012年(平成24年)
    • 12月1日:SUGOCA利用可能エリアが、熊本・大分の両県(現行の福岡・佐賀エリアの拡大分)、ならびに長崎・鹿児島の両県(それぞれが独立エリア)に拡大(各エリアをまたがる利用、および九州新幹線での利用は不可)[17]
  • 2013年(平成25年)


歴代社長[編集]

歴代の九州旅客鉄道社長
代数 氏名 在任期間 出身校
初代 石井幸孝 1987年 - 1997年 東京大学工学部
第2代 田中浩二 1997年 - 2002年 東京大学法学部
第3代 石原進 2002年 - 2009年 東京大学法学部
第4代 唐池恒二 2009年 - 京都大学法学部

路線[編集]

営業キロ数 線区数 駅数
新幹線 288.9km 1 12
在来線 1984.1km 20 562
全体 2273.0km 21 566
  • 営業キロ・線区数は2011年3月12日現在。駅数は2011年3月12日現在(全体数に新幹線・在来線併設駅8駅は重複計上せず)。

現有路線[編集]

分類 路線名 区間 営業キロ 愛称 備考
新幹線 九州新幹線
(鹿児島ルート)
博多駅 - 鹿児島中央駅 288.9km 山陽・九州新幹線 実キロは256.8km
博多駅から約8kmの区間はJR西日本の管轄
幹線 山陽本線 下関駅 - 門司駅 6.3km   下関駅以東はJR西日本管轄
鹿児島本線 門司港駅 - 八代駅 232.3km 福北ゆたか線黒崎駅 - 折尾駅および吉塚駅 - 博多駅)
あまくさみすみ線(熊本駅 - 宇土駅
小倉駅 - 西小倉駅間0.8kmは日豊本線と重複
川内駅 - 鹿児島駅 49.3km    
篠栗線 桂川駅 - 吉塚駅 25.1km 福北ゆたか線  
長崎本線 鳥栖駅 - 長崎駅 125.3km    
喜々津駅 - 長与駅 - 浦上駅 23.5km 旧線(長与支線)  
筑肥線 姪浜駅 - 唐津駅 42.6km   両線は唐津線唐津駅で接続
山本駅 - 伊万里駅 25.7km  
佐世保線 肥前山口駅 - 佐世保駅 48.8km    
日豊本線 小倉駅 - 鹿児島駅 462.6km 空港線(宮崎駅 - 南宮崎駅 小倉駅 - 西小倉駅間0.8kmは鹿児島本線と重複
宮崎空港線 田吉駅 - 宮崎空港駅 1.4km 空港線  
地方交通線 香椎線 西戸崎駅 - 宇美駅 25.4km 海の中道線(西戸崎駅 - 香椎駅  
三角線 宇土駅 - 三角駅 25.6km あまくさみすみ線  
肥薩線 八代駅 - 隼人駅 124.2km えびの高原線(八代駅 - 吉松駅  
指宿枕崎線 鹿児島中央駅 - 枕崎駅 87.8km    
唐津線 久保田駅 - 西唐津駅 42.5km    
大村線 早岐駅 - 諫早駅 47.6km    
久大本線 久留米駅 - 大分駅 141.5km ゆふ高原線  
豊肥本線 大分駅 - 熊本駅 148.0km 阿蘇高原線  
日田彦山線 城野駅 - 夜明駅 68.7km    
日南線 南宮崎駅 - 志布志駅 88.9km 空港線(南宮崎駅 - 田吉駅)  
吉都線 吉松駅 - 都城駅 61.6km えびの高原線  
筑豊本線 若松駅 - 原田駅 66.1km 若松線(若松駅 - 折尾駅)
福北ゆたか線(折尾駅 - 桂川駅)
原田線(桂川駅 - 原田駅)
 
後藤寺線 田川後藤寺駅 - 新飯塚駅 13.3km    
航路 ビートル 博多港 - 釜山港 -   大韓民国への国際航路(運賃形態は独立)
当初は直営だったが、2005年10月からJR九州高速船が運航
  • 山陽・九州新幹線は山陽新幹線(JR西日本)との総称。
  • 福北ゆたか線は鹿児島本線黒崎駅 - 折尾駅間および吉塚駅 - 博多駅間、篠栗線全線、筑豊本線折尾駅 - 桂川駅間の総称。
  • えびの高原線は肥薩線八代駅 - 吉松駅間と吉都線全線の総称。

廃止路線[編集]

分類 路線名 区間 営業キロ 廃止年月日 備考
特定地方交通線 山野線 水俣駅 - 栗野駅 55.7km 1988年2月1日  
松浦線 有田駅 - 佐世保駅 93.9km 1988年4月1日 松浦鉄道に転換
上山田線 飯塚駅 - 豊前川崎駅 25.9km 1988年9月1日  
高千穂線 延岡駅 - 高千穂駅 50.1km 1989年4月28日 高千穂鉄道に転換
2005年の豪雨災害により、2008年12月28日廃止
糸田線 金田駅 - 田川後藤寺駅 6.9km 1989年10月1日 平成筑豊鉄道に転換
田川線 行橋駅 - 田川伊田駅 26.3km
伊田線 直方駅 - 田川伊田駅 16.2km
湯前線 人吉駅 - 湯前駅 24.9km くま川鉄道に転換
宮田線 勝野駅 - 筑前宮田駅 5.3km 1989年12月23日  
幹線 鹿児島本線 八代駅 - 川内駅 116.9km 2004年3月13日 九州新幹線部分開業により廃止され、肥薩おれんじ鉄道に転換

予定路線[編集]

分類 路線名 区間 営業キロ 開業予定 備考
新幹線 九州新幹線
(長崎ルート)
新鳥栖駅 - 長崎駅 未定 2022年[19] 2008年、スーパー特急方式武雄温泉駅諫早駅間着工。2012年、フル規格で諫早駅 - 長崎駅間着工。それに伴い武雄温泉‐諫早間もフル規格に変更[20]。新鳥栖駅‐武雄温泉駅間は在来線を活用。

列車[編集]

JR九州発足以降に同社の路線で運行されている、もしくはかつて運行されていた愛称付きの列車を挙げる。種別が変更された列車は変更後のもので記載し、他社の車両による運行のものはその会社名も記載する(廃止列車は廃止時点)。詳細は各列車の記事を参照。

現行列車[編集]

新幹線[編集]

在来線[編集]

廃止列車[編集]

在来線[編集]


車両[編集]

九州新幹線800系
アクアエクスプレス
813系
883系 ソニック
885系 かもめ

JR九州の車両はデザインに特色がある。鮮やかな色彩を用い、社名英称・列車愛称形式称号などをヘルベチカによるモダンなレタリングに統一した塗装と、快適さを主眼においた内装を持っている。これらはドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治の手によるものである。建築デザイナーとしてホテル公共施設のデザインを手がけていた水戸岡は、1988年のキハ58系「アクアエクスプレス」からJR九州の車両デザインに参加。特に1992年787系つばめ」は、そのデザインと優れた内装によって、ブルーリボン賞・グッドデザイン商品(現・グッドデザイン賞)といった日本国内の賞のみならず、日本国外からもブルネル賞を受賞している。以降も水戸岡は883系ソニック」・885系かもめ」そして新幹線800系「つばめ」などの特急用にとどまらず、近郊形まで含めた新車両や、国鉄継承車両のリニューアルのデザインを手がけている。

その一方で事故廃車となった車両数がほかのJR各社に比べて多く、これまでにキハ200系811系813系・885系と、旧国鉄から引き継いだキハ40形の一部が事故・災害により廃車された。とりわけ1993年8月6日に発生した日豊本線竜ヶ水駅での土砂崩れ事故NHKドキュメンタリー番組プロジェクトX〜挑戦者たち〜』や、2010年9月16日放送のフジテレビ系列のドキュメンタリー番組『奇跡体験!アンビリバボー』でも取り上げられた。

1992年にはJR四国から2000系気動車の導入で余剰となっていたキハ185系を購入し、久大本線豊肥本線の急行を特急に格上げ(「由布」→「ゆふ」「火の山」→「あそ」)したこともある。

九州の南部地域の路線では、国鉄時代に製造された車両が多数使用されてきたが、普通列車においては鹿児島・宮崎の電化区間に817系、指宿枕崎線ではキハ200系の導入が進み、特急列車では九州新幹線全線開業により余剰となった787系が783系とともに、これまで主力を担っていた485系をすべて置き換えるなど、車両の近代化が図られている。特筆されるのは肥薩線の観光特急「はやとの風」で、この列車はキハ140形一般形気動車を改造した車両が使用されることで、鉄道ファンの間でも話題になった。また、門司 - 下関間で運用可能な交直両用電車は、分割民営後は1両も造られておらず、交直両用電車の導入についてはJR東日本から415系を購入する形で行っている。

また、発足当初はジョイフルトレインを保有していたが、1994年までに全廃され、以後は東海旅客鉄道(JR東海)と同様に保有していない。そのため団体専用列車には一般の特急形車両や近郊形車両、臨時列車用車両を使用する。

車両の製造に関しては、電車では日立製作所近畿車輛の2社に集約されている。しかし例外として2011年3月の九州新幹線全線開業に伴うN700系8000番台の投入では一部に川崎重工業製の車両も存在する。

JR九州発足後に開発された普通列車用の電車に関しては、転換クロスシート車(811系、813系、817系)を積極的に導入しており、ロングシート車(303系、813系500番台、815系、817系2000番台・3000番台)と比べると、編成数・車両数ともに圧倒的に転換クロスシート車が多い。


車両基地[編集]

小倉総合車両センター門司港派出の電留線

支社別の車両基地設置状況は、以下のとおりである。名称の後に続く()内の文字は各車両基地の略号。ただし、漢字1文字は機関車にのみ付される。

本社

支社

車両工場[編集]

  • 在来線工場
    • 小倉総合車両センター (KK)
  • 新幹線工場
    • 熊本総合車両所

制服[編集]

国鉄から民営化されてJR九州発足以来デザインにほとんど変更は無く、駅社員、乗務員(運転士、車掌)とも共通の制服である。冬服は紺色のスーツ型で襟元にはコーポレートカラーの赤色のラインが入る。

駅長、新幹線車掌、在来線優等列車車掌など管理者クラスの社員は濃い紺色でダブルタイプとなる。ネクタイは紅と金色のストライプでインナーシャツは個人のものを使用する。制帽はJR他社と異なりヨーロピアン風の型状(ドゴール帽)で、正面には旧国鉄のシンボルマーク「動輪」にJRマークが入ったものに、赤色のラインが入った帽子を採用している。

なお、乗務員は上着の左肩には「運転士」「車掌」などのエンブレムを付けている。このエンブレムは在来線の乗務員と新幹線の乗務員とでデザインが異なり、新幹線の乗務員のエンブレムは下部に金色の刺繍が入っており「新幹線 運転士」「新幹線 車掌」と標記されている。

女性用制服は営業関係社員と運転関係社員とでは大きく異なる。営業関係社員は左肩元に「KYUSYU RAILWAY COMPANY」のロゴが入った黒のスーツタイプの制服にスカーフを巻く。制帽はない。この制服にはパンツタイプ、スカートタイプが存在する。運転関係社員は前述の男性用制服と同じ紺色の制服を着用する。制帽に関しては、これまで男性社員同様ヨーロピアンタイプの帽子であったが2010年6月ごろより変更され、JR他社同様ハットタイプのものとなった。

一方、夏服は冬服よりは薄い紺色のズボンに男性はチェック柄の女性は水色の半袖のワイシャツを着用する。上着は省略する。駅長、車掌区長、新幹線車掌、在来線優等列車車掌など管理者クラスの社員は灰色で襟元に赤色のラインが入ったダブルのスーツタイプの制服を着用する。勿論、制帽も灰色のヨーロピアンタイプである。女性の管理者クラスの社員も同じものを着用する。女性の営業関係社員は上述の冬の制服の上着を省略し、代わりにインナーのベストを着用する。

観光列車「ゆふいんの森」号の車掌はオリジナルの制服を着用する。通常の制服と異なり黒のダブルの制服で胸元にゆふいんの森号オリジナルのロゴが入ったピンバッジを付けている。鉄道員には珍しく制帽は省略され一見すると高級ホテルの支配人を彷彿とさせるような風貌である(博多車掌区、大分車掌センターの車掌が着用する)。

また、門司港駅では男性駅員・駅長の制服も他の駅とは異なっており、門司港レトロと調和されたデザインの制服となっている。

客室乗務員、駅の女性用制服のデザインは車両などのデザインも手掛けているドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治によるものである。

ICカード乗車券[編集]

2009年3月1日から、独自のICカード乗車券SUGOCA」(スゴカ)のサービスを福岡県内の都市圏と佐賀県の一部を中心とした148駅で開始し[21]2012年12月1日より、既存エリアが熊本、大分の各都市圏まで拡大、長崎、鹿児島の各都市圏を中心に新規エリアが開設され、九州全域の主な都市圏での利用が可能となった。2012年12月1日現在、JR九州全566駅のおよそ半分にあたる272駅で利用が可能である。

発行するのは、プリペイドタイプのIC乗車券(無記名式・記名式)と、それに定期乗車券の機能を一体化させたIC定期券の2種類で、発売の際、デポジット料金として500円を徴収する。積み増せるチャージ上限は20,000円。

開始当初から電子マネー機能を搭載しており、駅売店などで利用できる。ポイントシステムについては2010年2月1日に導入され、また西日本鉄道(西鉄)が導入しているnimocaにあるクレジット兼用型についても、グループ企業や系列の商業施設「アミュプラザ」などが独自に導入していたクレジットカードを統合する形で、同年3月に「JQ CARD」(三菱UFJニコスもしくはクレディセゾンと提携)の発行を開始した。しかし、モバイル機能は今後の検討課題である。

相互利用の拡大も進められている。2010年3月13日からは、nimocaおよび福岡市交通局が導入しているはやかけん、JR東日本のSuicaを含めた、4社局のICカード乗車券の相互利用を開始した。2011年3月5日には、JR西日本のICOCAおよびJR東海のTOICAと相互利用を開始し[13]、2013年3月23日にはJR北海道のKitaca、関東私鉄・バス事業者のPASMO、中京圏私鉄・バス事業者のmanaca、近畿圏私鉄・バス事業者のPiTaPaとの相互利用(PiTaPaは交通利用のみ、他は交通利用と電子マネーサービス)を開始している。

社内乗車人員上位10位[編集]

2012年度の1日平均の乗車人員は以下のとおり[22]

順位 駅名 人数 前年
順位
前年
人数
特記事項
1 博多駅 108,867人 1 107,112人 西日本旅客鉄道の乗車人員を含まない。
2 小倉駅 35,942人 2 35,708人 西日本旅客鉄道の乗車人員を含まない。
3 鹿児島中央駅 19,973人 3 20,037人
4 大分駅 16,982人 4 16,651人
5 折尾駅 16,322人 5 16,378人
6 黒崎駅 15,456人 6 15,500人
7 熊本駅 12,774人 7 12,434人
8 佐賀駅 11,949人 8 11,697人
9 吉塚駅 11,775人 10 11,424人
10 香椎駅 11,732人 9 11,559人

取扱収入上位10位[編集]

2012年度の1日平均の運輸取扱収入額は以下のとおり[23]

主な関係会社[編集]

アミュプラザ鹿児島

イメージキャラクター[編集]

CM等で活躍

提供番組[編集]

すべてJR九州一社提供番組。

脚注[編集]

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  1. ^ 社名ロゴの「鉄」の字は、金を失うという意味を避けるため「金偏に矢」という「鉃」の文字を使っているが、正式な商号は常用漢字の「鉄」である(四国旅客鉄道以外のJR各社も同じ)。
  2. ^ JRの他の6社でも社歌を定めている。JR東日本の社歌は『明け行く空に』でハイ・ファイ・セットとはライバルであるサーカスが歌っている。
  3. ^ http://www.jrkyushu.co.jp/profile/tsukuru2016.jsp JR九州グループ中期経営計画 つくる2016」
  4. ^ JR九州中期計画に上場明記へ 14年度にも産経新聞、2011年12月21日
  5. ^ 日本初のクルーズトレイン10月15日発車 JR九州産経新聞、2013年1月1日
  6. ^ ただしピーク期として2枚きっぷなどの特別企画乗車券で座席指定をする際には別途500円が必要になる期間を設けている。
  7. ^ 例:博多駅 - 大分駅(鹿児島線・日豊線経由)間の普通乗車券が3570円なのに対し、「福岡市内 - 別府・大分」の4枚きっぷは普通乗車券+指定席特急券で1枚当たり2500円
  8. ^ JR九州/禁煙・喫煙について
  9. ^ JR九州、5年内に上場 鉄道てこ入れ、都市開発を強化日本経済新聞、2012年4月6日
  10. ^ a b c 『JR気動車客車編成表2012』 交通新聞社 2012年
  11. ^ 日南線で観光特急“海幸山幸”を運転へ - 鉄道ファン 鉄道ニュース2009年6月26日掲載
  12. ^ 「JR博多シティ」開業について - 九州旅客鉄道 2010年11月17日
  13. ^ a b TOICA・ICOCA⇔SUGOCAの相互利用サービスを平成23年3月に開始します - 九州旅客鉄道 2010年12月13日
  14. ^ 九州新幹線(鹿児島ルート)博多〜新八代間の開業日等について - 九州旅客鉄道 2010年9月15日
  15. ^ 山陽新幹線と九州新幹線との相互直通運転の実施について - 九州旅客鉄道 2007年10月18日
  16. ^ 第11回ブルネル賞 「Jury Prize」の受賞について - 九州旅客鉄道 2010年10月31日
  17. ^ SUGOCAのご利用可能エリアを平成24年12月1日(土)に拡大します (PDF) - 九州旅客鉄道、2012年9月19日。
  18. ^ クルーズトレイン「ななつ星」の運行開始日の決定及び予約受付開始について (PDF) - 九州旅客鉄道、2012年9月19日。
  19. ^ 長崎県HP・九州新幹線西九州ルートQ&A・新幹線はいつ長崎まで来るの?
  20. ^ 九州新幹線西九州ルート経緯(長崎県HP)
  21. ^ JR九州年譜 - 九州旅客鉄道
  22. ^ JR九州 交通・営業データ - 九州旅客鉄道
  23. ^ 平成24年度決算について (PDF) - 九州旅客鉄道、p.6

関連項目[編集]

外部リンク[編集]