JR九州813系電車

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JR九州813系電車
813系200番台を先頭とした6両編成(鹿児島本線 太宰府信号所)
813系200番台を先頭とした6両編成
(鹿児島本線 太宰府信号所)
編成 3両
営業最高速度 120 (曲線通過+15km/h) km/h
設計最高速度 120 (曲線通過+15km/h) km/h
起動加速度 2.0 km/h/s
編成定員 254人(立席)+144人(座席)=398人 (1000番台)
最大寸法
(長・幅・高)
20,000mm(19,500mm) /2,985mm (2,935mm)/4,295mm
車体材質 ステンレス
編成質量 92.7t(1000番台)
軌間 1,067mm(狭軌) mm
電気方式 交流20,000V (60Hz)
架空電車線方式
編成出力 150kW×4=600kW
かご形三相誘導電動機
駆動装置 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
制御装置 PWMコンバータ+VVVFインバータ制御
GTOサイリスタ素子
IGBT素子(1000・1100番台)
台車 ロールゴム式ボルスタレス台車(ヨーダンパ付
DT401K・TR401K
制動方式 発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS-SKATS-Dk
製造メーカー 近畿車輛
九州旅客鉄道小倉工場

813系電車(813けいでんしゃ)は、九州旅客鉄道(JR九州)の交流近郊形電車

車両解説[編集]

421系・423系715系など、日本国有鉄道(国鉄)から承継した近郊形電車の取替えを目的として1994年平成6年)3月から製造されている。

九州北部向けの近郊形車両として811系に代わって増備され、811系と併用することを前提としているが、JR九州としては初のVVVFインバータ制御東芝GTOサイリスタ素子)が採用されたほか、車両デザイン水戸岡鋭治率いるドーンデザイン研究所が手掛けたため、外観・車内・搭載機器ともに811系から大幅な変更がなされた。また、長期にわたって製造されていることから、製造年によって細部が異なっている。

登場当初は2両編成、その後の増備車では3両編成となり、しばらくこの二種の編成が混在していた。その後2003年(平成15年)までに2両編成に中間車を組み込み、全編成が3両編成に統一された。

811系、815系817系との相互連結も可能なため柔軟な運用が組めるのが特徴で、長編成での運転が多い鹿児島本線日豊本線では811系と、一時的に長編成が必要な福北ゆたか線筑豊本線篠栗線)、長崎本線(朝の肥前大浦・早岐行き)では817系と、それぞれ併結運転されることも多い。詳しくは後述する。

以下に構造上の特徴を示す。番台別に異なっている仕様については、「番台区分」の節で説明する。

車体[編集]

車体はビードプレス処理の軽量ステンレス製で、片側3箇所に両開き客用が設置されている。停車中は扉の選択開閉(ドアカット)が可能である。窓配置は811系と同じく扉間3枚であるが、開閉可能な窓(下降式)は扉間の中央にある窓と車端部の窓のみで、その他は固定窓とされている。

車体の大部分は無塗装であるが、811系と異なり、扉は室内・室外とも赤色(福北ゆたか線用車両は、100・200番台が表:銀色・裏:赤色、500番台が裏表とも銀色)に塗装されている。また、ドーンデザイン研究所がデザインしたJR九州車両に共通的な特徴であるが、車体側面にロゴ文字が入り、車両番号表記は1文字ずつ正方形の枠で囲っているスタイルとされている。前頭部は普通鋼製で、縁と幌枠及び歩み板は側面扉と同じ赤色(福北ゆたか線用車両は銀色)に塗装されている。前頭部の他の部分は黒色である。

前面には貫通扉が設けられている。非常用の位置づけであった811系と異なり貫通扉を常用する構造になっており、貫通幌および幌枠、歩み板などを装備している。同様に貫通扉を常用とする815系や817系と連結する際には各編成間の貫通が可能であるが、非常用の811系編成と連結する際は貫通とはならない。

主要機器[編集]

TR401K台車
パンタグラフ

架線からの交流20kVを主変圧器で降圧した上で、整流器で直流に、VVVFインバータで交流電源とした。その交流電源で主電動機(MT401K)を駆動した。

M-TAユニットを採用し、M車(クモハ813・モハ813形)にはVVVFインバータ、TA車には主変圧器(TM404K)・主整流器・補助電源装置・集電装置が搭載される。ユニット間に付随車を挟んでM-T-TAといった組成も可能となっている。

主回路制御方式は、GTO素子(1000・1100番台はIGBT)によるVVVFインバータ(PC400K)1基で1基の電動機を制御する、いわゆる1C1M構成のVVVF制御である。インバータ装置は東芝製である。

主整流器(RS405K)は、サイリスタ位相制御コンバータである。

集電装置(PS400K)は、下枠交差式パンタグラフである。(クハ813形)に設置している(1000・1100番台は除く。後述)。

台車ヨーダンパ付き軽量ボルスタレス台車のDT401K(電動車)、TR401K(制御車付随車)が採用されている。車輪径を810mmに縮めたことで、床面高さは811系より55mm低くなった。

台車枠端部の処理(斜め:0・100番台/直角:200番台以降)や車軸箱部の蓋(有:0・100・300・400番台/無:200・1000番台)など、外観上での細部の違いが見られる。

また、1000番台ではメンテナンス製の向上や軽量化のため車体支持装置が従来のZリンク式から200番台でも使用された一本リンク式に変更されており、それに伴い台車形式もDT403K(電動車)とTR403K(付随車)に変更されている。

主電動機出力は150kW、歯車比は6.50で、1M2T編成における起動加速度は2.0km/h/s、最高速度は120km/hである。


車内設備[編集]

クモハ813-236 車内
車内案内装置

※この項の説明はサハ813形500番台を除く。

811系と同レベルの車内設備とするため、座席は転換クロスシートが採用されている。座席モケットは200番台までは赤色と黒色の豹柄模様であったが、300番台以降は茶色と黒色の市松模様に改められた。座席の枕の部分は独立している。優先席は枕の色が他の座席と異なっている(通常席:黒〔赤系〕・こげ茶色〔茶系〕、優先席:灰色)。さらに2006年末より、視認性を高めるため「優先席」表示がされた白色の座席枕カバーが装着されている。また、日本海側のドアの上にLED車内案内装置が取り付けられており、直方運輸センター所属車では英語表記も行われる。

415系1500番台と窓ガラス寸法を共通にしたため、811系と同様に新製時から座席と窓配置が合っていない。

トイレは上り門司港側制御車のクハ813形に設けられている。便器は0・100・200番台が和式、300・1000・1100番台が車椅子対応の洋式である。811系まではトイレは鹿児島側に設置されていたため、従来車とは異なる位置となった。

大形くずもの入れを車端部に設置しているのも811系と共通するが、中間車では811系の2箇所(両端ドア部)に対し本系列では1箇所(八代側車端ドア部のみ)である。

冷房装置は、811系と同様に集中式1基 (AU403K - 42,000kcal/h) を屋根上に搭載する。811系のものと形式(AU403K)は同じだが、AU75Gタイプのキセの上にメッシュ状のカバーが装着されているため、外観は異なる。一部にカバーが撤去されている車輌があり、それらではAU75Gタイプのキセが見られる。

車内案内装置の例

  • 南福岡車両区所属車
(1)『この電車は、  荒 尾行きです。』→(2)『次は  福 間  』→(3)『まもなく 福 間 』→(4)『ただいま 福 間 』→(5)『終点  荒 尾』
  • 直方運輸センター所属車
(1)『この電車は、  博 多行きです。』→『This train is bound for Hakata』→(2)『次は  篠 栗 』⇔『Next stop Sasaguri』→(3)『まもなく 篠 栗 』⇔『Sasaguri』→(4)『ただいま 篠 栗 』⇔『Sasaguri』→(5)『終点  博 多 』⇔『Hakata terminal station』

⇔は交互に表示される。編成間で行き先が異なる場合 (1) の表示は省略される場合がある。

形式[編集]

  • クモハ813形(0・100・200・300番台)
  • サハ813形(100・200・300・400・500番台)
  • クハ813形(0・100・200・300・1000・1100番台)
  • クハ812形(1000・1100番台)
  • モハ813形(1000・1100番台)

編成は0・100・200・300番台が八代側からクモハ813形(Mc) - サハ813形(T) - クハ813形(TAc)、1000・1100番台が八代側からクハ812形(Tc') - モハ813形(M) - クハ813形(Tc)である。かつて存在した2両編成は八代側からクモハ813形 - クハ813形の組成であった。

車両番号は基本的には編成毎に同じ番号で揃えられている。また、編成自体にも「Rxxx」の編成番号が与えられている。「R」は813系であることを示し、「xxx」は車両番号に対応している。後から組み込んだ中間車については、編成番号と車両番号が一致していない(400番台車については、下1桁は併結相手の0番台〔=編成番号〕と合わせてある)。車両に表示される編成番号は「Rxxx」だが、正式な編成番号は南福岡車両区配置車が「RMxxx」、筑豊篠栗鉄道事業部直方運輸センター配置車が「RGxxx」である。

なお、1994年の1次車落成時点では編成番号が「Dxxx」だったが、1年程度で現行の「Rxxx」に変更され、現在「D」は485系を表す記号とされている。

南福岡車両区所属車
 
← 八代
門司港 →
編成番号 クモハ813形 サハ813形 クハ813形
RM 001 - 007
RM 009
0番台 400番台 0番台
RM 102 - 113 100番台 100番台 100番台
RM 201 - 227
RM 229 - 230
RM 232 - 236
200番台 200番台 200番台
RM 301 - 303 300番台 300番台 300番台
編成番号 クハ812形 モハ813形 クハ813形
RM 1001 - 1003 1000番台 1000番台 1000番台
RM 1101 - 1115 1100番台 1100番台 1100番台
RM 2105 - 2106 2100番台 2100番台 2100番台
直方運輸センター所属車
 
← 博多
折尾 →
編成番号 クモハ813形 サハ813形 クハ813形
RG014 - 019 100番台 500番台 100番台
RG228 200番台 200番台 200番台


  • RM008・101・231は事故廃車
  • RM1105・1106は一時RM2105・2106になっていたが、現在は元の編成番号に戻っている(後述)
  • 背景色青 は初期型デザイン車(0 - 200番台)
  • 背景色緑 はロングシート車
  • 背景色桃 はワンマン運転対応編成

番台区分[編集]

以下、編成番号は先頭車前面に表示されている番号で表記する。

0番台(1次車)[編集]

0番台(前3両)

421系の取替えを目的として1994年に製造された1次車で、R001 - 009の2両編成9本(18両)が鹿児島本線に投入された。R001 - R006編成が近畿車輛製、R007 - R009編成が自社小倉工場製である。1994年3月1日ダイヤ改正から使用が開始された。

座席は車端部を除きすべて転換クロスシートである。車体側面、運転台窓下のスリット状の飾りは実際に凹型で、運転席屋根上の赤と黒の境界には溝状の凹みがある。

R008編成は、2002年(平成14年)2月に鹿児島本線海老津駅 - 教育大前駅間で起きた列車衝突事故により大破し、廃車された。残りの編成はすべて2003年(平成15年)に中間車サハ813形400番台を組み込んで3両固定編成となり、同時に車外スピーカー・転落防止用幌の設置と客用扉窓を400番台同等仕様とする改造が施工された。

現在、全編成とも南福岡車両区に所属する。

100番台(2 - 4次車)[編集]

100番台(前3両)

421系の残りの車両と、長崎本線佐世保線などで使用されていた715系の置き換えを目的として1995年(平成7年)から1996年(平成8年)にかけて製造されたグループである。3両編成を組むため、本番台では新形式サハ813形が登場した。製造当初は全編成が南福岡電車区(当時)に配置された。製造の状況は次のとおりである。

  • 2次車(1995年3月落成)
    • R101 - R105 : 近畿車輛
    • R106, R107 : 小倉工場
  • 3次車(1996年1月 - 3月落成)
    • R108 - R111 : 近畿車輛
    • R112, R113 : 小倉工場
    • R014 - R016 : 近畿車輛
  • 4次車(1996年5月落成)
    • R017, R018 : 近畿車輛
    • R019 : 小倉工場

3両固定編成のR101 - R113編成が製造され、続いて2両固定編成のR014 - R019編成が製造された。R014 - R019編成は3両固定編成との区別のためにR0xxと編成番号が区別されたが、車両番号は114 - 119である。

本番台では扉寄りの座席が固定クロスシートになり扉周辺の空間が広がった結果、立席定員が増加した。車体側面、運転台窓下のスリット状の飾り部分はステッカー貼付のみで実際には凹んでおらず、運転台屋根上の赤と黒の境界の溝状の凹みも2次車であるR107編成までで、3次車のR108編成以降は溝が省略されている。

R014 - R019編成は2001年(平成13年)、座席をロングシートとした付随車サハ813形500番台を組み込んで3両編成とされ、同時に車外スピーカー設置や客用扉窓の500番台同等仕様とする改造、塗装変更が行われ、全車が福北ゆたか線仕様になり、同年の電化にあわせて筑豊篠栗鉄道事業部に転属したが、3両編成化後も編成番号は従来と同じである。福北ゆたか線では2007年(平成19年)3月18日のダイヤ改正より3両編成列車においてもワンマン運転を開始したため、この6本にもワンマン運転対応工事が施工された。

R101編成はR008編成と同じ事故により廃車となった。

200番台(5 - 7次車)[編集]

200番台

鹿児島本線の列車増発及び423系・715系の置き換えを目的に、1997年(平成9年)から1998年(平成10年)にかけて、3両編成36本(編成番号R201 - 236)108両が製造されたもので、本系列では最大のグループである。製造の状況は次のとおりで、全編成が近畿車輛製である。

  • 5次車(1997年3月 - 7月落成)
    • R201 - R222
  • 6次車(1998年3月落成)
    • R223 - R228
  • 7次車(1998年9月落成)
    • R229 - R236

座席配置は100番台と同じであるが、経済性を重視した設計とされた。外見上の特徴はドア周りのビードプレスが少なくなっている他、号車札差しやトイレの採光窓、編成番号表示部(助士席上部)の照明が廃止された。車外スピーカーはこの番台から標準装備となっているが、製造時期によりスピーカーカバーの形状に違いが見られる。また車内は、運転席周りの構造や客室座席の支持方式が変更された他、蛍光灯カバーが省略され、つり革の形状はそれまでの三角形から円形に変更された。また、本番台のみ座席の背もたれが他に比べ高い。

R228編成は塗装変更と扉窓ガラスの複層化改造を受け福北ゆたか線仕様になり、筑豊篠栗鉄道事業部に転属した。ワンマン運転対応工事もR014 - R019編成と同様に施工されている。

R231編成はR008・101と同じ事故により廃車となった。

500番台(8次車)[編集]

本グループは、2001年(平成13年)、福北ゆたか線電化に際し、2両編成であったR014 - R019編成を3両編成化して充当するために製造された中間車(付随車)である。サハ813形のみ6両(501 - 506)が製造され、番号順に組み込まれた。そのため製造番号の末尾は編成番号のそれとは揃っていない。

本番台に限り、座席はすべてロングシートになっている。ロングシートの形状は303系と同様、背もたれと座布団が1席ずつ独立したものである。窓ガラスはUVカットガラスとなっておりロールカーテンはないが、後に登場した300番台400番台と異なり客用扉窓は透明ガラスである。なお、最初に客用扉窓が複層ガラスとされたのは本番台である。

300番台(9次車)[編集]

300番台(前3両)

9次車。前記した鹿児島本線海老津駅 - 教育大前駅間での衝突事故により廃車となった車両の代替として製造された番台区分で、2003年(平成15年)に3両編成3本(編成番号R301 - R303)が近畿車両で製造された。前述の事故による廃車車両から使用可能な部品が再利用されている[1]

車体の基本構造や機器は200番台を踏襲しているが、接客設備は大幅に改良されている。窓にはUVカットガラスが採用され、外から見ると窓が黒く見える。それに伴い、ロールカーテンは省略されている。817系と同様に、扉付近にサークル状配列のつり革を設けている。座席モケットの色は従来の赤色と黒の豹柄からキハ47形で採用されている茶色と黒の市松模様となった。また、客用扉の引き込み事故防止のため、扉部分の窓ガラスが複層化され車外、車内とも扉と同一平面になっている。さらに、クハ813形に設置されているトイレはユニバーサルデザインの一環として車椅子でも利用できるよう大型化され、トイレ向かい側のボックス式クロスシートは設置されていない。

なお、登場時には外観での識別のため前照灯ケースの上部に赤線が入れられていたが、現在は省略され他編成と同様の外観となっている(右写真参照)。

400番台(10次車)[編集]

10次車。2003年、2両編成の0番台編成を3両編成化するために製造された中間車である。サハ813形のみ8両(401 - 407, 409)が近畿車両で製造された。408が欠番となっているのは、R008編成が組成変更前に事故廃車されたためである。

構造は300番台と同様であり、300番台と同様に窓ガラスはUVカットガラスが採用され、ロールカーテンはない。車椅子での乗車に備え、第2エンド側車端部のボックス式クロスシートは1箇所撤去されている。

なお、サハ813-406とサハ813-409は、冷房装置(AU403K)のメッシュ状のカバーが装着されていないため、他の400番台と異なる外観(AU75Gタイプ)になっている。


1000番台(11次車)[編集]

1000番台(前3両)

2005年(平成17年)、輸送力増強のために3両編成3本(編成番号R1001 - R1003)9両が近畿車輛で製造された。

ワンハンドル式マスコン、シングルアーム式パンタグラフの搭載など817系に準じた構造となっている。集中式冷房装置室外機も817系と同一仕様になっている。VVVFインバータの素子は東芝製IGBTに変更された。電動車 (M) と付随車 (T) の構成(MT比)は従来車と同じ1M2Tだが、電動車を編成中間に組成する形態とされ、新形式のクハ812形とモハ813形が登場している。

車内は300番台とほぼ同じであり、トイレは300番台と同様の車椅子対応になっている。

本番台から客用扉の把手が車内外とも片方にしか設置されていない。また、識別のため助士席上部の編成番号表示が黄色になっている。 2009年10月1日より日豊本線小倉駅 - 中津駅間のワンマン運転開始に伴い、ワンマン対応に改造された。

1100番台(12・13次車)[編集]

基本仕様は1000番台に準拠しているが、行先表示器にはキハ220形200番台817系1100番台と同様の大型LED式が採用された。先頭車前面の表示器が大型化されたことから、運転台ユニットのみ車体断面の変更が行われて屋根が高くなり、行先表示器部分が屋根から突出している。側面の表示器も大型化され、前記の2区分番台と同様にその下の客室窓の縦寸法が縮小されている。

本番台も識別のため助士席上部の編成番号表示が黄色になっている。

12次車[編集]

1100番台

2007年(平成19年)、輸送力増強の目的で製造されたグループである。3両編成6本(編成番号R1101 - R1106)18両が近畿車輛で製造された。


13次車[編集]

2009年 (平成21年)、日豊本線小倉駅 - 中津駅間のワンマン運転開始に伴い製造されたグループである。3両編成9本(R1107 - R1115)27両が近畿車輛で製造された。落成時からワンマン対応である。

12次車からの変更点

  • 優先席付近の吊革を従来の白から黄色に変更
  • ドア上にランプが設置され、開閉時に点滅するようになった。

2100番台[編集]

2100番台

2100番台は,1100番台のワンマン化改造による工事によって発生した番号である。ワンマン化改造未施工のR1105編成とR1106編成が識別のために+1000され、それぞれR2105・R2106となっていた。 2100番台はワンマン装備の必要のない鹿児島本線系統で運用されていたが、現在はR1105・R1106編成に戻り、番台消滅している。

外観での見分け方[編集]

  • 塗装が銀一色だと福北ゆたか線用 → 中間車が黒窓ならサハ813形500番台組み込みの100番台、無色窓なら200番台。または、先頭車の戸袋部のビードプレスありが100番台、なしが200番台。
  • 塗装が銀+赤でかつ運転台部分の屋根が高く、シングルアーム式パンタグラフを搭載し、行先表示器がLED式だと1100番台。
  • 塗装が銀+赤でシングルアーム式パンタグラフ搭載かつ運転台部分の屋根が高くないものは1000番台。
  • 塗装が銀+赤かつ下枠交差式パンタグラフ搭載で、3両とも黒窓だと300番台、中間車のみ黒窓だと0番台+400番台。
  • 塗装が銀+赤かつ下枠交差式パンタグラフ搭載で、3両とも白窓で戸袋部にビードプレスありが100番台、ビードなしが200番台。またはクハのトイレに窓があるのが100番台、ないのが200番台。

車内での見分け方[編集]

  • ロングシートなら500番台。
  • 茶色系モケットで、シルバーシート部の吊革が黄色なら1100番台。または、シルバーシート部の吊革は白いが、行先表示器部分の窓の天地寸法が小さければ1100番台。
  • 茶色系モケットで、行先表示器部分の窓が他と同じサイズで、客用扉の把手が片方しか無ければ1000番台。両方にあれば300番台または400番台。さらにその場合、先頭車なら300番台。中間車で、かつ上り方日本海側の車端部に座席があれば300番台、無ければ400番台。
  • 赤色系モケットで、車内蛍光灯にカバーが無い、または吊革が丸形ならば200番台。蛍光灯にカバーがある、または吊革が三角形で、客用扉横の座席(車端部以外)が固定式なら100番台、転換式なら0番台。

運用[編集]

811系と813系の併結運用
福北ゆたか線用車両
ワンマン運用時の様子

1994年に落成した0番台9本は南福岡車両区に配置された。当初は421系が配置されていた大分電車区(現・大分鉄道事業部大分車両センター)の運用をそのまま引き継いだため、常に2本の編成を連結した4両単位で使用され、専ら普通列車で運用されていた。しかし翌1995年に100番台が製造されると、0番台も含め運用が大きく変更され、811系との併結運転を開始するとともに、快速列車にも使用されるようになった。また、同年のダイヤ改正で長崎本線(鳥栖 - 肥前山口間、定期列車としての長崎駅までの運用実績あり)および日豊本線での運転が開始された。その後も増備が進められ(配置は全て南福岡区)、運転区間がさらに拡大されている。

1997年には200番台の大量増備があり、423系の置き換えだけではなく、北九州福岡都市圏の鹿児島本線普通列車に充当されていた415系の運用も置き換えたため、同年11月改正では、同都市圏の鹿児島本線は日中のほとんどの普通・快速列車が811系・813系の運用とされたが、同時に日豊本線では、日中のほとんどの普通列車が415系での運用とされ、本系列は朝・夕方以降の運用が中心とされた。

また、715系の老朽取替えのために福岡都市圏だけでなく長崎本線や佐世保線での運用も一時期増加したが、2001年のダイヤ改正で817系によるワンマン運転を開始して以降、同線での本系列の運用はごく一部に限られている。長崎本線系統の運用縮小と前後して、本系列はおおむね福岡都市圏の利用客の多い区間に使われるようになったことにより、付属車を組み込んで2003年までに全て3両編成となった。これに伴う鹿児島線系統の列車両数は増加傾向が見られたほか、一部は福北ゆたか線向けに直方運輸センターへ転属した車両もある(前述)。

その後鹿児島本線門司港 - 荒尾間のうち、小倉 - 折尾間、鳥栖駅以南の普通列車の一部が817系などに置き換えられたが、813系の運用傾向・範囲に大きな変化はなく、当該区間では終日811系・813系の運用がされている。2009年3月改正では長崎本線運用が減少し、日中の日豊本線での運用が増加している。

南福岡車両区所属の車両は、日豊本線のワンマン運転開始に伴い、日豊本線(小倉 - 中津)を3両で運用する場合、専らワンマン対応車両(1000・1100番台)が充当されるようになった。ワンマン運転できる編成は20編成あるが、すべてが日豊本線のワンマン運用に入るわけではなく、余剰となる編成は、鹿児島本線を主体に運用されている。

直方運輸センター所属の車両は導入当初、福北ゆたか線では整理券方式の運賃収受を行っていたために昼間での運用がなかったが、2006年3月改正で駅での運賃収受に変更となったためにほぼ終日運用に入ることが可能となった。

現在では、主に以下の路線で使用されている。

南福岡車両区所属車
  • 鹿児島本線(門司港 - 荒尾)
  • 長崎本線(鳥栖 - 肥前大浦)
  • 佐世保線(肥前山口 - 早岐)
  • 日豊本線(小倉 - 宇佐
筑豊篠栗鉄道事業部直方運輸センター所属車
  • 鹿児島本線(門司港 - 折尾
  • 福北ゆたか線(筑豊本線折尾 - 桂川・篠栗線)

ただし、運用の都合で南福岡車両区所属の編成が福北ゆたか線に入線したり、直方運輸センターの編成が鹿児島本線(折尾~荒尾駅間)・長崎本線・日豊本線などに入線することがある。

その他[編集]

  • 全番台に共通するが、先頭の排障器(スカート)が大型化(乗務員室昇降ステップ組込み)され、2005年7月にR003編成をもって旧来の四角い断面のものは消滅した。
  • 2010年7月3日現在、サハ813-212・406・409でAU75Gタイプのキセが見られる。なお、以前この仕様だったサハ813-301とクモハ813-107は元のメッシュカバー付に戻っている。
  • 南福岡所属の100番台についても2005年秋頃より車外スピーカーの設置が進められ、2008年秋までに完了した。
  • R001 - 007, 009, 102 - 113,R014 - 019, 201 - 236はATSのチャイム音を止める警報持続スイッチが運転席上部に移設されている。ただし、300, 1000, 1100番台(9次車以降)は、落成時点から運転席上部に設置されている。
  • 直方運輸センター所属の編成は、817系に準じてドア付近にはCTステッカーが、前面の貫通扉には「Commuter Train 813」のロゴ等が入れられている。
  • 0,100番台にあった車内放送用オルゴールは、車内放送用マイクに支障する故障が頻発したため撤去された。

脚注[編集]

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  1. ^ 分冊百科「週刊 鉄道データファイル」278号(デアゴスティーニ・ジャパン)掲載「国鉄・JRの車両 813系近郊型電車」の項より

関連項目[編集]