YOSAKOIソーラン祭り

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YOSAKOIソーラン祭り

YOSAKOIソーラン祭り(よさこいソーランまつり)とは、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会が主催する毎年6月上旬に北海道札幌市で行われる。北海道内のみならず日本全国、あるいは海外からも参加者が訪れる、さっぽろ雪まつりと並ぶ札幌の大規模イベントである。商標登録長谷川岳が権利者である[1]

2014年・第23回 開催概要[編集]

歴史[編集]

1992年、現・参議院議員で、当時北海道大学の学生だった長谷川岳が中心となり、高知県よさこい祭りと北海道のソーラン節を混ぜ合わせて生まれた。第1回は参加者10チーム1000人、観客動員数は20万人であったが、その後、参加者・観客動員数とも急速に成長を示し、第16回(2007年)では、参加チームが340、観客動員数は216万5,600人を記録した。

しかし、第17回(2008年)以降は陰りも見えるようになり、参加者は第18回(2009年)は3万3,000人に、観客も第18回は178万8,000人にいずれも減少している[2]。こうした急成長と引き換えに、後述するような批判も根強く存在している。

北海道では、冬の、さっぽろ雪祭り以外に北海道外から観光客を呼ぶ他のイベントや観光材料が少なく、またこの時期は特にお祭り等が少ないこと、更に暑すぎない6月の初めに行うことによって、この時期の北海道外の観光客が大幅に増加し、経済効果も非常に大きなものとなっている。

2013年までの会場[編集]

  • 1 大通南パレード会場
    (札幌市中央区大通西5-10丁目 大通南線)
  • 2 大通北パレード会場
    (札幌市中央区大通西5-10丁目 大通北線)
  • 3 大通公園西8丁目メインステージ
    (札幌市中央区大通西8丁目 特設ステージ)
  • 4 一番街 三越前会場
    (札幌市中央区南1条西3丁目)
  • 5 一番街 丸井今井前会場
    (札幌市中央区南1条西2丁目)
  • 6 道庁赤れんが会場
    (札幌市中央区北3条西6丁目 庁舎前)
  • 7 札幌四番街会場
    (札幌市中央区南1条 札幌駅前通
  • 8 札幌四番街会場
    (札幌市中央区南3条 札幌駅前通)
  • 9 FUNKYすすきの4条会場
    (札幌市中央区南4条西4丁目)
  • 10 FUNKYすすきの5条会場
    (札幌市中央区南6条西4丁目)
  • 11 JR札幌駅南口広場会場
    (札幌市中央区北5条西4丁目 JR札幌駅南口「人の広場」)
  • 12 サッポロファクトリー会場
    (札幌市中央区北2条東4丁目)
  • 13 ワオドリスクエア会場
    (札幌市中央区大通西7丁目)
  • 14 さっぽろ芸文館ニトリ文化ホール会場
    (札幌市中央区北1条西12丁目 屋内ステージ)
  • 15 澄川会場
    (札幌市南区真駒内17番地 陸上自衛隊真駒内駐屯地)
  • 16 麻生会場
    (札幌市北区麻生町7丁目 札幌市麻生球場
  • 17 新琴似会場
    (北区新琴似7条6丁目-6条6丁目 第2横線)
  • 18 篠路ホーマック会場
    (札幌市北区篠路1条1丁目1-10 ホーマック篠路店)
  • 19 平岸会場
    (札幌市豊平区平岸2条・3条4丁目~7丁目 国道453号線平岸街道
  • 20 東札幌会場
    (札幌市白石区東札幌3条2丁目1-5 ダイエー東札幌店 特設会場)
  • 21 本郷通東会場
    (札幌市白石区本郷通8-9丁目 東コース)
  • 22 本郷通西会場
    (札幌市白石区本郷通6-7丁目 西コース)
  • 23 イオンモール札幌平岡会場
    (札幌市清田区平岡3条5丁目)
  • 24 新さっぽろ「あつこい」会場
    (札幌市厚別区厚別中央1条5丁目 札幌市厚別市民交流広場)
  • 25 ファイターズ通り会場
    (札幌市東区北9条東7丁目-北8条東5丁目 ファイターズ通り)
  • 26 サッポロガーデンパーク会場
    (札幌市東区北7条東9丁目)
  • 27 白い恋人パーク会場
    (札幌市西区宮の沢2条3丁目 宮の沢白い恋人サッカー場 特設ステージ)

YOSAKOIソーラン大賞受賞チーム[編集]

開催年 チーム名
1992年(第1回) セントラルグループよさこい踊り子隊
1993年(第2回) 北海道ガス
1994年(第3回) 平岸天神
1995年(第4回)
1996年(第5回) JAL極楽とんぼ
1997年(第6回) a la collette!?4プラ
1998年(第7回) 平岸天神
1999年(第8回)
2000年(第9回) ファイナルコンテスト中止(後述)
2001年(第10回) パスキー&北海道医療大学
2002年(第11回) 新ひだか町三石なるこ会
2003年(第12回) 平岸天神
2004年(第13回) 新琴似天舞龍神
2005年(第14回)
2006年(第15回)
2007年(第16回)
2008年(第17回) 平岸天神
2009年(第18回)
2010年(第19回) 夢想漣えさし
2011年(第20回)
2012年(第21回) 平岸天神
2013年(第22回) 粋~IKI~ 北海学園大学

チーム運営費[編集]

1チームの年間運営費は一般に500万円前後(1人当たり5〜10万円)とされている。これには、衣装代、作曲代、保険代、祭り参加費、練習場所代などが含まれていることが多く、このほかにも市内各会場間の移動交通費などがある。その他、札幌市以外のチームは札幌市までの交通費、遠距離であれば滞在宿泊費などが別途必要であり、札幌市内のチームと比較し大きなハンディが存在するが、祭りの組織委員会からの補助はない。チームは、個人負担やバザー、協賛、踊り披露によるギャラなどにより運営・参加資金を捻出している。なお、チーム参加費は体験参加の子供チームの場合は無料で、スポンサーがついているチームは25万円となっている。参加すると日当がもらえるお祭りが多い中「参加したい人がお金を払う」お祭りは稀だが、高知のよさこい祭りを始めとしていわゆるYOSAKOI型のお祭りはこの形式である。

批判[編集]

組織や運営態勢の整備、透明性、商業主義的な運営、さらには創始者・長谷川岳の手法について、かつてBNNが12回の連載を組んだ[3]。のちYOSAKOI実行委員会が「写真肖像権の侵害」を理由に抗議を行い、 BNN側はこの要求を受け入れて記事を取り下げた。

騒音問題[編集]

祭りにおいて隣のチームの音量より更に大きい音量にしようと負けじと上げる傾向にあるため、ここ数年、YOSAKOIソーラン祭りの騒音に対しての苦情が相次いでいる。騒音に関する市の条例はあるのだが祭りでは適用外となるために条例で定められた音量以上の騒音を発生させている。そこで運営委員会は第19回(2010年)より市の条例で定められた基準である75デジベル以下に制限、守られない場合には失格などの懲罰を課すことになった[4]

メディアでの扱われ方[編集]

祭り期間中、道内のテレビ局は特別番組を編成してYOSAKOIを取り上げる。一番放送回数、時間共に長く、毎年北海道内の民放で力を入れているのが札幌テレビ放送(STV)であり、ゲストを招いての生放送や、過去には同局の生放送が日本テレビ系列で全国生放送された。第16回(2007年)では札幌地区の瞬間視聴率が20%を超えた特番もある[5]

しかし、平均視聴率自体は第16回(2007年)の13.2%以降、第17回(2008年)の10.8%、第18回(2009年)の8.4%と毎年減少し続けている。このため、共催団体だった新聞社や放送局の参加が減少していき、2008年にはFMノースウェーブ(2007年のみ)が撤退、2009年には読売新聞北海道支社、エフエム北海道(AIR-G')、STVラジオ2010年には北海道放送(HBC)と北海道文化放送(UHB)[2]2011年には北海道テレビ放送(HTB:2014年復帰)が共催団体から撤退しており[6]、2013年現在は北海道新聞社、札幌テレビ放送(STV)、テレビ北海道(TVh)の3社のみとなっている。

さらに、最終日のファイナルコンテストは2009年まで、北海道テレビ放送(HTB)制作により、HTBでの道内放送に加えてBS朝日を通じ全国に生中継されていたが(全国ネットの番組のネットスポンサーが組み込まれたどうかは未確認)、2010年はテレビ朝日系列が2010 FIFAワールドカップ中継を設定して放送枠がなくなったため、テレビ北海道(TVh)の制作により、TVhでの道内放送に加えてBSジャパンを通じ全国放送された。その後、全国放送も20周年を迎える2011年からは行われなくなり、2010年に続いてTVh(生中継)とSTV(ファイナル終了後にダイジェストを放送)が道内放送するのみとなった。

2012年度も、NHK札幌放送局が長年にわたって『北海道クローズアップ』と『北スペシャル』枠を使って放送してきた、「北スペシャル拡大版YOSAKOIソーランナイト」が放送されないことになったが、これは当日にロンドンオリンピック代表選考会を兼ねた『第96回日本陸上競技選手権大会』初日を全国生放送するための措置。これにより、テレビを通じて中継放送するのはSTV、TVh、HTBのみ。間を挟んで4時間も長時間放送するのはSTVだけで、かつてのように、道内の全放送局が一斉に祭りを長時間にわたって中継放送することはなくなっている。

道民からの評価[編集]

共催企業であり、2007年も常務取締役が副会長として組織委員会・実行委員会に名を連ねていた北海道新聞 2007年6月9日付が報じた「YOSAKOI好き? それとも嫌い?」というアンケート調査によると、「好き」と答えたのが45.3%に対して、「嫌い」と答えたのは53.6%と、「嫌い」と答えた割合が半数を超えている[4]。同アンケートによると、男女別では、男性で56.5%、女性で50.7%が「嫌い」と回答しており、男性の方が嫌う傾向を示した。年代別の結果では50代で60.7%、60代以上で75.7%が「好き」と答える一方、20〜40代では「嫌い」が過半数を占めた。このことから、年代により祭りに対する評価が大きく分かれていると言える。なお、「好き」と答えた人々は踊りから伝わる感動や、祭りの盛り上がりを評価の理由に挙げたのに対し、「嫌い」と答えた人々はコンテスト化や商業化、一部参加団体のセミプロ化、騒音や衣装に対する嫌悪感を評価の理由に挙げた。

イベントに関する事件[編集]

2000年6月10日、大通公園内の臨時ゴミ置き場に捨てられた紙袋に何十本もの釘が仕込まれた爆発物が仕掛けられており、その爆発物の爆破により、ゴミ拾いをしていた実行委員会の学生スタッフ1人が釘が心臓のすぐ近くに刺さる重体となり、9人が軽傷を負った。この影響でファイナルコンテストが中止されたため、この回だけ「YOSAKOIソーラン大賞」が無い。インターネットの掲示板に事件を予告する書き込みがあったが、犯人はまだ逮捕されていない[7]。大通公園で開催される催し物の警備は、この事件をきっかけに強化された。

「第17回YOSAKOIソーラン祭り」の会場爆破を予告する葉書がSTVラジオに7通送付されたことが明らかになっている。いずれも、祭りが中止されなければ会場に時限爆弾を仕掛けることを予告していた[8]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]