エクスプレス予約

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エクスプレス予約(エクスプレスよやく)とは、『JR東海エクスプレス・カード』および『J-WESTカード(エクスプレス)』の会員を対象とする、東海道山陽新幹線の会員制予約サービスの名称である。モバイルSuicaと一部の『ビューカード』を併用している利用者も対象としている(ビュー・エクスプレス特約)が、その利用条件については#モバイルSuicaでの利用を参照のこと。

概要[編集]

e特急券(JR東海予約発券)
e特急券(JR西日本予約発券)

このサービスの最大の特徴は、パソコン携帯電話から東京 - 博多間の東海道・山陽新幹線各駅間のe特急券を購入することができることである。e特急券は、年末年始ゴールデンウィークなどの繁忙期においても通常の新幹線特急券よりも安価で、通常では1回のみに限定されている乗車変更が、e特急券を受け取る前で、予約した列車の発車時刻前で、当初の購入から3ヶ月以内であれば何度でも手数料無料で可能である。 このサービスを受けるには、「JR東海エクスプレス・カード」か「J-WESTカード」(エクスプレス)へ入会するか、またはモバイルSuicaを「VIEWカード」(TypeII カードおよび法人カードを除く)で利用・決済する会員が、事前にモバイルSuicaで操作の上、「ビュー・エクスプレス特約」へ登録することが必要である(他に、モバイルSuicaへ「JR東海エクスプレス・カード」を追加登録する方法もある)。これらはクレジットカードへの入会であり、与信審査が必要であるため、審査基準に満たない者や18歳未満の者は利用できない(「モバイルSuica」の入会に際しても、クレジットカードの登録が必要である)。

2種のカード、およびビュー・エクスプレス特約の年会費は、いずれも1,050円(2011年現在・消費税込み)かかり、エクスプレス予約が利用できない「J-WESTカード」(ベーシック)の年会費が実質無料であることを考えると、エクスプレス予約の年会費と捉えることもできる。

2007年6月末時点の会員数は約94万人で、JR東海ではEX-ICサービスを開始する2008年春から2年間で、約2倍の180万会員獲得を目標としている。平日には全乗客の2割、約6万4000人がこのサービスを利用している[1]

2008年10月10日より、JR四国エリアの高松駅でも、岡山駅での乗り継ぎ客への利便を図るため、専用の受取機での受取のみの取り扱いを開始したが、受取後の払い戻し・変更はJR東海・西日本エリア外のため同駅ではできない。

2012年7月21日より、山陽新幹線区間(新大阪~博多)の「みずほ」「さくら」「つばめ」でもエクスプレス予約(EX-ICサービスを含む)が利用可能となった。ただし、九州新幹線区間(博多~鹿児島中央)を含む利用、ならびに山陽新幹線区間における、前述3列車でのグリーンプログラム(蓄積ポイントによるグリーン車への「アップグレード」)や早割サービス(EX-IC早特など)の利用は、引き続き対象外となっている[2]

2012年10月9日より、一部クレジットカード発行会社の会員を対象に、プラスEXが開始されているが、割引率や山陽新幹線非対応であることなど、エクスプレス予約と一部異なるサービスになっている。

座席番号リクエストサービス[編集]

パソコンや携帯電話の画面に表示されるシートマップを見ながら座席を選択し、任意の号車・座席位置を指定して指定券を購入できる。 ただし、リクエストした列車が満席もしくはそれに近い場合は利用できない。

  • 一部列車では号車の選択ができない場合がある。
  • 全席禁煙のN700系で運行される列車では「喫煙ルーム付近の座席を希望」にチェックを入れると、該当する座席のみ表示される。
  • ひかりレールスターで運行される列車では「オフィスシート」にチェックを入れると、該当する部分の空席情報が表示される。
    • 「サイレンスカー」(2011年3月ダイヤ改正で廃止)設定時は「4号車」・「サイレンスカー」どちらを選択しても同じ座席表示がなされていた。
    • 8号車のコンパートメントはエクスプレス予約では利用できない。
乗車券の予約[編集]

2013年10月18日までは、e特急券と同一区間であれば、片道普通乗車券(無割引)もセットで予約できた。 特定都区市内制度も適用され、東京都区内・福岡市内駅など発着の乗車券となるが、次のような制約があった。

  • 実際の乗車駅から乗車券類を受け取る駅(例・本八幡駅から東京駅)までの運賃は別に必要。
    • 特に関東および九州エリアでは受け取りできる駅が新幹線停車駅に限られる(東京駅、品川駅、新横浜駅小田原駅熱海駅小倉駅、博多駅)ため、この問題は顕著に表れる。
    • 機会があれば、事前に発券することでこの問題は回避できるものの、その後の変更・払戻に関する扱いが通常扱いになるなどサービス本来のメリットが失われてしまう。
  • 片道普通乗車券のため、JR線の利用営業キロ数が片道601キロ以上の区間(例・東京 - 西明石以西)を往復利用する際に適用される往復割引制度が適用されない。

これらを避けるために新幹線停車駅までJR在来線を利用する場合や、往復割引制度の対象になる区間での往復利用の場合、エクスプレス予約では特急券のみを予約・購入するように勧めていた[3]

なお、2013年10月18日をもってe特急券+乗車券のセット販売は終了した。現在はe特急券のみを予約した場合、乗車券は駅の窓口や指定席券売機で別途に購入する必要がある[4]

乗継割引[編集]

一般の特急券のような新幹線⇔在来線特急列車相互間の乗り継ぎ割引制度はない。[5] JR西日本では、在来線特急と乗り継ぐ場合は割引の特急券を組み合わせて購入するか、通常の乗車券類を駅や、(新)e5489サービス(ネット予約)、あるいは5489サービス(電話予約)で購入する方が安くなる場合がある旨を、「JRおでかけネット」で案内しているほか、J-WESTカードの入会申込書にもその旨の記述がある。

在来線の電話・インターネット予約[編集]
発券端末(大阪駅 2010年8月)

JR東海では、JR東海エクスプレス・カード会員専用電話センター経由でJR全線の乗車券・特急券をカード決済で購入し、窓口やエクスプレス券売機で受け取るサービスを行っていたが、2006年(平成18年)8月末で廃止した。現在は、自社独自の在来線列車の予約サービスは実施しておらず、サイバーステーションによる予約サービスのみの取り扱いとなっている。[注 1]

JR西日本の場合、(新)e5489サービス(ネット予約)で、JR西日本・四国・九州管内の大部分の在来線特急列車(JR東海・東日本管内の一部特急列車も)の予約が、また5489サービス(電話予約)では、JR北海道を含めた全国JR各社の列車の予約が可能である。

割引額[編集]

サービス開始当初は東京 - 新大阪間の「のぞみ」を利用する場合で通常料金より500円安く利用できる設定であったが、当時の「のぞみ」の特急料金の割り増し額が970円と大きく、運転本数も少なかったため割引サービスという面ではあまり効果が期待できるものではなかった(東京 - 名古屋は380円引であった)。

その後、2003年平成15年)10月品川駅開業と「のぞみ」大増発、特急料金の値下げにあわせて通常の「新幹線回数券」よりも割引率が大きく設定された。それでも、自由席利用の場合と比べて大幅に安くなることはなく(同額か若干安い[注 2]程度)、自由席料金で座席指定が受けられる程度の内容であるため、自由席利用者にとっては金額的なメリットはあまりない。しかし、のぞみ指定席利用の場合の金額差は、東京 - 新大阪間の繁忙期で1,050円と、1回の乗車で後述のカード年会費と同額の割引額となり、また早割制度の条件と合致すればその差はさらに大きくなることから、指定席利用の場合、金額的なメリットは大きくなる。

なお、本サービスの利用にはカードの年会費(1,050円・2010年1月現在)がかかることも考慮する必要がある。

EX-ICサービス[編集]

EX-ICカード『J-WESTカード(エクスプレス)』個人会員用(法人会員用は青白反転したデザインとなる)
EX-ICご利用票
座席情報表示機
EX-IC専用券売機(福山駅

EX-ICサービス(エクスプレスICサービス、イーエックス・アイシー サービス)は東海道新幹線のチケットレス化を目指し、2008年3月29日から導入された新しいサービスである。e特急券ではなく専用のICカードなどを使用して、スピーディな乗車や乗り継ぎを実現する。

同日のサービス開始時点では個人会員が対象[6]で、法人会員向けや山陽新幹線を含む東海道・山陽新幹線全線でのサービスは2009年8月29日に開始された。[7]

概要[編集]

『JR東海エクスプレス・カード』・『J-WESTカード(エクスプレス)』の会員に別途貸与される「EX-ICカード」、またはEX-ICサービスの情報を登録した「モバイルSuica」を搭載した携帯電話と会員のエクスプレス予約の情報をひも付けし、自動改札機にICカードなどをタッチした時に会員の予約購入した乗車券・特急券の情報を確認してチケットレスで通過できる。

「モバイルSuica」のチケットレスサービス(モバイルSuica特急券)と異なり、利用者が自分で「モバイルSuica搭載携帯電話機」にきっぷの情報をダウンロードするのではなく、自動改札機通過時に会員の予約情報との照合を行って通過を判定し、EX-ICカードなどへきっぷの情報が格納される。

自動改札機にEX-ICカードなどをタッチすると、利用する列車や座席番号などが記載された「ICご利用票」が出力されるほか、改札内などにある座席情報表示機でもカードをタッチすると座席などの情報が表示され、乗車直前の確認の役目を果たす。万が一「ICご利用票」を取り忘れて乗車した場合は、車内で車掌が所持している車掌携帯端末機にかざすと、号車及び座席番号がわかる。

IC乗継サービス[編集]

EX-ICカードは公共交通機関ICカード乗車券であるSuicaICOCATOICASUGOCAKitacaPASMOmanacaPiTaPanimocaはやかけんのいずれか1枚と組み合わせて使用することも可能である。新幹線の自動改札機に2枚同時にタッチすると、在来線部分の運賃(SF)精算と新幹線部分の有効判定を同時に行う。2013年3月23日より交通系ICカードの全国相互利用が開始されたため、上記10種類全てのICカードでの在来線乗継が下記エリアに関係なく可能になった。

IC乗継が可能な駅[編集]

  • Suicaエリア(東京 - 熱海の各駅)※熱海駅は湯河原・東京方面および伊東線・伊豆急行線方面の在来線利用時のみIC乗継可能。
  • TOICAエリア(三島 - 名古屋間の各新幹線兼在来線停車駅)
  • ICOCAエリア(米原 - 広島間の各新幹線兼在来線停車駅)※米原駅は彦根方面および坂田方面行の在来線利用時のみIC乗継可能。相生駅は姫路方面および赤穂線の播州赤穂駅までの在来線利用時のみIC乗継可能
  • SUGOCAエリア(博多小倉の両駅)

JR在来線でのICカード乗車は上記エリア同士を跨ぐ利用が一切できない(Suica・ICOCA・SUGOCAの各エリアに関しては、例:Suicaの首都圏エリア内の駅 - 仙台エリア内の駅のように、同一ブランドでも地域エリアを跨いでの利用もできない)。このため、熱海 - 函南間や米原 - 関ヶ原間などを含む区間の在来線のICカード乗車(含IC乗継)は一切できないので注意が必要である。

またEX-ICカード(TOICA機能付き)を所持している場合は、1枚のカードのみで乗り継ぎ可能となる。同様にモバイルSuicaの場合は、エクスプレス予約の会員登録(ビューカード(TYPE IIカード・法人カードを除く)による「ビュー・エクスプレス特約」の利用登録、またはJR東海エクスプレス・カードの追加利用登録)をすれば、在来線と東海道・山陽新幹線の乗り継ぎが1台の携帯電話で可能になる。

なお山陽新幹線の各駅においては、ICOCAなどの在来線専用のICカードを持参していない場合や、ICOCAエリア外まで乗り越す人のために、西明石姫路岡山新倉敷福山三原広島徳山新山口の9駅の新幹線改札内にはEX-IC利用者専用の自動精算機が設置されており、EX-ICカードをタッチすることにより在来線のきっぷを現金で購入することが出来る。

運賃など[編集]

新幹線区間では運賃(乗車券)と特急券をセットにした専用の価格(新幹線チケットレス運賃)が適用され、新幹線駅相互間のみの利用(東京→新大阪等)であれば、従来のきっぷ(e特急券+乗車券)と比べて高くなることはなく、同額か安く利用できる。

しかし、新幹線と在来線を乗り継いで利用する場合、在来線の運賃は別払い(新幹線チケットレス運賃では都区市内を含めた在来線は利用できない)となる。そのため、新幹線チケットレス運賃が従来のきっぷ(e特急券+乗車券)よりも安い区間であっても、前後の在来線利用状況によっては、従来のきっぷより総額が高くなる場合がある。

例として、新宿駅 - 大阪駅間を東京 - 新大阪間普通車使用で、e特急券・乗車券(先述のようにエクスプレス予約では特急券のみを購入し、乗車券は別途購入)とEX-ICで比較した場合

  • e特急券・乗車券 13,200円
    • (内訳)特急券4,690円、乗車券(東京都区内-大阪市内)8,510円
  • EX-IC 13,350円
    • (内訳)新宿-東京間普通運賃190円、東京-新大阪間EX-IC運賃13,000円、新大阪-大阪間普通運賃160円

結果として、EX-ICの方が150円高額になる。

特に、営業キロが200km未満(東京都区内からの利用の場合は100km未満)の短距離利用でなおかつ在来線と乗り継ぐ場合はチケットレス運賃とe特急券・乗車券の合計額が同額となるため、上記のような結果となりやすい点に留意する必要がある。

例として、名古屋駅 - 大阪駅間を上記と同じ条件で比較した場合

  • e特急券・乗車券 5,430円
    • (内訳)特急券2,170円、乗車券(名古屋-大阪)3,260円
  • EX-IC 5,590円
    • (内訳)名古屋-新大阪間EX-IC運賃 5,430円、新大阪-大阪間普通運賃160円


600キロを超える長距離利用の場合も、IC早特を利用した方が安くなる場合やEX-ICを利用せず往復割引乗車券+e特急券を利用した方が安くなる場合など様々なので、エクスプレス予約では従来のきっぷとEX-ICサービスを選択して利用することを推奨するとともに、利用者が価格を簡単に比較できるように計算専用のWebサイトを用意している[8]

モバイルSuicaでの利用[編集]

平成20年3月29日よりEX-ICサービスが開始された事に伴い、モバイルSuicaを経由して申し込む事でJR東日本の『ビューカード』でエクスプレス予約が利用できるようになった〈TypeIIおよび法人カードを除く〉。ただし、利用に際しては「ビューカードをモバイルSuicaの決済クレジットカードとして登録している」こと、そして「ビューカードをエクスプレス予約の決済クレジットカードとして利用する」ことが条件で、「ビュー・エクスプレス特約」への同意が必要になる(「ビュー・エクスプレス特約」の手続きに際し、ビューカードからエクスプレス予約会員の年会費として1,050円が決済される)。

大人の休日倶楽部カードルミネカードビックカメラSuicaカードJALカードSuicaなどTypeIIでない提携カードでも利用することが可能。

ビューカードにおけるポイントの還元率は一般の加盟店と同率になり、ビックカメラSuicaカードは「ビューサンクスポイント」と「ビックポイント」、JALカードSuicaは「JALのマイル」、のんびり小町ビューカードとめぐり姫ビューカードは「おでかけポイント」、その他のビューカードは「ビューサンクスポイント」の付与対象になる。

「ビュー・エクスプレス特約」の手続き完了後、JR東海より「エクスプレス予約会員証」が送付され、「エクスプレス予約会員証」の到着後、モバイルSuicaアプリメニューより利用登録を行うことでエクスプレス予約の全てのサービスが利用できるようになる[注 3]。 エクスプレス予約会員証には会員番号の記載はなく、会員番号はモバイルSuicaより利用登録した際の表示される画面で確認しておく必要がある。忘れた場合、携帯電話のエクスプレス予約のログイン画面から問い合わせることで会員番号が表示される。

基本的にはEX-ICサービスでの利用が前提ではあるが、予約の際に画面上で所定の操作を行う事でe特急券等きっぷでの購入も可能である。

なお、モバイルSuica経由のEX-ICサービスについては、上記の他に「JR東海エクスプレスカード」をモバイルSuicaに登録して利用する方法もある。こちらであれば、TypeIIカードやVIEWマークのない一般のクレジットカードを登録している場合でもモバイルSuica経由でのEX-ICサービスの利用が可能となる。ただしJR西日本の「J-WESTカード(エクスプレス)」はモバイルSuicaに登録できない。

また、東京駅において東北・山形・秋田・上越・長野の各新幹線と東海道・山陽新幹線を相互に乗り継ぐ場合、新幹線と在来線を乗り継ぐ改札口以外にも、それぞれの新幹線を相互に直接乗り継ぐ改札口が設置されているが、この改札口ではSuica等のIC乗車券やモバイルSuica、EX-ICカードは利用できない。その場合、一旦、在来線側へ出場後、改めて新幹線改札機から入場することになる。

早割制度[編集]

下記の早割制度は、九州新幹線関連の列車(「みずほ」「さくら」「つばめ」:山陽新幹線区間(新大阪 - 博多)のみの利用を含む)は対象外となっている。

EX-IC早特[編集]

乗車日の3日前までに予約し、かつ特急券と乗車券をセットで購入することを条件に、前述のe特急券よりもさらに安く乗車できる。2009年8月29日5時30分から発売開始。ただし利用者本人しか利用出来ない。利用できるのは以下の列車。

  • タイプA
    • 片道601km以上の区間
    • 京都駅・新大阪駅・新神戸駅 - 小倉駅・博多駅を直通する全列車
  • タイプB
    • 東京・品川・新横浜 - 名古屋・京都・新大阪・新神戸
      • のぞみ」- 乗車駅を午前6時台に出発する列車
      • ひかり」- 終日全列車
  • タイプC
    • 営業キロ100キロ以上の区間(東京 - 熱海間を除く)

値段はエクスプレス早特とほぼ同額もしくは往復乗車券+e特急券よりも50 - 80円安く一部区間では500 - 1,110円安くなる区間もある。東海道新幹線内利用の場合の割引額は1,200円が基本となる(東京・品川 - 京都・新大阪間および新横浜 - 新大阪間、e特急券との差額)が、これより短い区間を利用する場合はこれより割引額が小さく、また新神戸までの利用であれば大きくなる。なる。また、一部の主な区間においてグリーン料金の割引料率が他の区間より大きくなっているのも特徴であり、例えば東京・品川・横浜 - 京都・新大阪間を利用の場合、グリーン料金が約61%割引(5,150円→2,000円)される。これに前述の特急料金の割引も加わるため、東京 - 新大阪間の場合14,000円と、通常期・繁忙期においては通常の「のぞみ」普通車指定席料金よりも50 - 250円安い料金で利用できる。ただし後述の終了したエクスプレス早特で出来た都区内・市内等の在来線ゾーンには乗車できない(例えば新宿 - 東京 - 小倉 - 折尾の場合は新宿 - 東京と小倉 - 折尾の部分の普通運賃が別途必要となる)ほか、乗り遅れた場合は後続列車の普通車自由席を利用できないため、改めて特急料金などを支払わなければならない点に留意する必要がある。

また年末年始やお盆、ゴールデンウイークなどの多客期でも利用できるほか、予約の変更が何度でも可能、などの特典も付与されているのはエクスプレス早特と同じである。

EX-IC早特による利用開始は、2009年9月1日乗車分からである。

EX いっしょにお出かけ早特[編集]

2013年冬季より発売が開始された、期間限定で設定されるきっぷ商品。 土・日・祝に複数名で乗車する場合に利用条件を満たせば、「IC早特」よりも安価に利用できる。

「EXお出かけ早特」とは以下の点で利用条件が異なる。

  • 必ず複数名で利用しなければならない。(減員により1名利用となる場合、他の商品への変更となる)
  • 特定都区市内駅の利用はできない。
  • 払戻手数料は受取前後にかかわらず300円。(発車時刻前に限る)
  • 設定区間が大幅に絞られた。(東海道新幹線内完結区間については全廃)

このため、きっぷ商品ではあるが、商品の利用条件がIC早特に酷似している。

事実上の発売中止状態にある早特[編集]

EXお出かけ早特[編集]

期間限定で設定されるきっぷ商品。主に春季と、秋季から年末年始にかけての行楽期を中心に発売されている。利用条件は後述の旧「エクスプレス早特」と同じで、土・日・祝乗車分に限り、条件を満たす切符を購入すれば通常のe特急券より安くなる(例:東京 - 新大阪間普通車指定席片道13,200円→13,100円)。設定当初(平成21年10月31日 - 平成22年1月11日)の普通車指定席用は通常のe特急券よりも300円安く設定されていた(東京 - 新大阪間普通車指定席片道12,900円)が、平成24年現在では当初よりも全区間200円高く設定されている。このため新大阪・新神戸 - 小倉・博多間は旧「エクスプレス早特」と前回は同額であったが今回はそれより高くなった(さらに、この区間はグリーン車用も前回より200円高く設定)。ただし、行楽期のグリーン車の利用促進も兼ねた商品という位置づけで販売されているため、グリーン車用は割引率が大きく(例:東京 - 新大阪間グリーン席片道14,500円、通常の切符と比較して4,190円の割引)、販売予定席数を超えていない限り、EX-IC早特料金(グリーン車用)に数百円程度の上乗せで「のぞみ」を含む全ての列車のグリーン車が利用できる設定となっている。

前述の通り、帰省や観光旅行などでの利用促進を目的として発売される商品であるため、ビジネスユースが中心となる平日利用分は適用外とされているものの、静岡・浜松 - 京阪神区間が新たに設定されたことと、東海道新幹線区間においても全日「のぞみ」が利用できるため、割引額が少なくなる代わりに利用区間や列車の選択肢の幅が大きく拡がったところが従来のエクスプレス早特とは異なる点である。また前述の「EX-IC早特」と異なりきっぷ商品であるため、会員以外の利用も可能である。ただし、前述のEX-IC早特同様、乗り遅れた場合は特急券・グリーン券が全て無効となり、後続列車の普通車自由席に乗車することは出来ない点に留意する必要がある。

2013年10月18日を以ってエクスプレス予約における乗車券の発売を終了したことに伴い、乗車券とセットでの発売が前提である本商品は2013年秋季以降の発売がされなくなったが、2013年11月現在においてEXお出かけ早特の発売を終了したとの正式な発表は未だされていない。

終了した早特[編集]

エクスプレス早特[編集]

乗車日の3日前までに予約し、かつ特急券と乗車券をセットで購入することを条件に、前述のe特急券よりもさらに安く乗車できた。利用できたのは以下の列車。

  • 東海道新幹線
    • 東京・品川・新横浜 - 名古屋・京都・新大阪・新神戸
      • のぞみ」- 乗車駅を午前6時台に出発する列車
      • ひかり」- 終日全列車
    • 営業キロ100キロ以上の区間(東京 - 熱海間を除く)
  • 山陽新幹線
    • 新大阪駅・新神戸駅 - 小倉駅・博多駅を直通する全列車

値段はJR東海やJR西日本の企画商品(「ひかり早特きっぷ」)などと同等かそれ以下に低く、グリーン車では通常の普通車指定席価格に数百円から千円程度の上乗せで乗車できる価格設定のものが主となっている。

また早朝6時台の東海道新幹線「のぞみ」におけるエクスプレス早特では、通常の切符の普通車指定席料金よりもさらに安い値段でグリーン車が利用できる場合がある(東京 - 新大阪間などでは通常期で50円、繁忙期では250円安くなる)。また年末年始やお盆、ゴールデンウイークなどの多客期でも利用できるほか、予約の変更が何度でも(「山陽新幹線2枚きっぷ」も同様だが)可能、などの特典も付与されている。

EX-IC早特のサービス開始に伴い、2009年8月28日発売分(最大で2009年9月28日乗車分まで)をもって終了した[9]。従来はカード会員以外の者(家族・友人などが会員と同行する場合)でも切符に引き換えることにより「エクスプレス早特」による割引制度を受けることができたが、サービス終了以後はカード会員しか割引を受けられなくなった。「早特」の適用範囲拡大によるサービスの向上と、適用される者の範囲の縮小・特定都区市内制度の廃止といったサービスの低下がセットで行われた。単独利用の多いビジネス利用客にとっては有利、帰省や観光などで家族・グループの利用が主な利用客にとっては不利な改訂である。

スーパーエクスプレス早特[編集]

早朝時間帯の「のぞみ」利用促進のため、2007年7月6日から同年10月31日乗車分までの期間限定で発売された。乗車日の5日前までに予約し、かつ特急券と乗車券をセットで購入することを条件に、通常の「エクスプレス早特」よりもさらに安く利用できるものであった。利用できる列車が「エクスプレス早特」よりさらに限られる反面、割引率が高く設定されていた。

なお、新大阪・新神戸発のみで東京側からの設定はない。利用可能列車のうち、新大阪6:25発「のぞみ104号」は2007年7月1日のダイヤ改正で増発されたものである。

  • 設定区間
    • 新神戸・新大阪→新横浜・品川・東京
  • 利用可能列車(列車名は設定当時)
    • のぞみ200号(運休日あり)
    • のぞみ102号
    • のぞみ104号(休日運休)
    • のぞみ80号(新神戸から利用できるのはこの列車のみ)
  • 価格
    • 新大阪→東京・品川 10,500円など

グリーンプログラム[編集]

2006年度から、エクスプレス予約により乗車するとポイントが加算され、一定のポイントがたまるとグリーン料金0円でグリーン車が利用できる「グリーンプログラム」という新しいサービスを設けた。航空機のマイレッジサービスのように特典旅行(いわゆる無料航空券)サービスやアップグレードサービスなどを自由に選択できるものではなく、アップグレードサービスのみであり、普通車指定席分の料金を別途支払う必要がある。乗車以外のショッピングや支払等に伴うカードポイントをアップグレードサービス用ポイントに移行できない点も航空会社のマイレージプログラムと異なる。なお、一部の法人用カードは本プログラムの対象外である。

例えば、東京 - 新大阪間を6往復利用すると普通車指定席の料金で「のぞみ」のグリーン車に1回乗車できるもので、獲得ポイントは乗車距離により異なり、「ひかり」や「こだま」の場合はより少ないポイントでグリーン車に乗車できる。具体的には東京 - 新大阪間に列車種別に関わらず乗車すると90ポイントが与えられる。蓄積ポイントが1000ポイントに達すると「のぞみ」のグリーン車、800ポイントで「ひかり」のグリーン車、600ポイントで「こだま」のグリーン車に普通車指定席料金で乗ることができる。ただし、座席数が限られているため、このサービスで利用できる座席がすでに満席である場合は利用できない。

蓄積ポイントによるグリーン車への「アップグレード」は、必要ポイント数を持っていれば乗車区間の長短に関わらないので、より長距離移動の場合に利用した方が“お得感”がある。ただしポイントの有効期間は最長でも1年6か月(ポイントの有効期間は当初、ポイント取得翌年2月末日の23時までとなっていたが、2007年の取得分から翌年6月末日の23時までに延長された)であるのと、利用距離に応じたポイントが加算されるしくみとなっており、実質的には関東 - 関西間の移動の場合、年間6往復以上利用する会員のための特典である。

会員規約で「e特急券を発券したエクスプレス予約会員以外の使用を禁止していない(受取は会員本人)」ため、ポイント取得への早道として会員自身以外の家族・知人・同行者などのe特急券を購入・提供し、任意の移動区間に対して決められたポイント数×人数分のポイントを使用したカードの所持者が取得する方法がある[注 4]。また、小児料金のe特急券(大人の半額)を購入した場合も大人と同じポイントが得られるので、例えば親1人が小学生の子供2人連れでe特急券を購入すると、大人2人分相当の出費で3倍(3人分)のポイントを得ることができる。

なお2008年3月1日の乗車分から、利用区間ごとのグリーンプログラムの加算ポイントが減点された(例:東京-新大阪での獲得ポイントは現在90ポイントだが、変更前は100ポイントだった)。

九州新幹線関連の3列車(山陽新幹線区間(新大阪 - 博多)のみの利用に限る。)については、2012年7月21日のエクスプレス予約取扱開始から、ポイント加算のみグリーンプログラムの対象になっている(当該3列車のグリーン車への、蓄積ポイントによる「アップグレード」は不可)[2]

年表[編集]

  • 2001年(平成13年)9月3日 - JR東海エクスプレス・カードにおいて、東京駅 - 新大阪駅の各駅間発着でのサービスを開始。
  • 2005年(平成17年)12月10日 - サービスを山陽新幹線・新神戸駅まで拡大。
  • 2006年(平成18年)7月22日 - 山陽新幹線全区間にサービスが拡大。同時に、J-WESTカード(「エクスプレス」限定)でも東海道新幹線全区間での同等のサービス利用が可能となる。
  • 2008年(平成20年)3月29日 - EX-ICサービス(仮称の段階ではエクスプレス予約ICサービス)を東海道新幹線で開始(個人会員のみ)。
  • 2009年(平成21年)8月29日 - EX-ICサービスを山陽新幹線にも導入(この時点では、小倉・博多両駅では直接改札口でのみ利用可能)、また法人会員向けにも拡大。
  • 2009年(平成21年)12月5日 - この日の予約分からEX-IC早特での最大3列車までの乗継サービスを開始、設定区間を拡大。TOICA機能付きEX-ICカードの発行受け付け開始[10]
  • 2011年(平成23年)3月12日 - 小倉・博多両駅において、JR九州の在来線連絡改札口でも、EX-ICサービスが利用可能になった。
  • 2012年(平成24年)7月21日 - 山陽新幹線区間(新大阪 - 博多)での「みずほ」「さくら」「つばめ」でも、エクスプレス予約(EX-ICサービスを含む)が利用可能になった(九州新幹線区間(博多 - 鹿児島中央)を含む利用、および山陽新幹線区間での前述3列車におけるグリーンプログラム(蓄積ポイントによるグリーン車への「アップグレード」)や早割サービス(EX-IC早特など)の利用は、引き続き対象外となっている)[2]
  • 2012年(平成24年)10月9日 - 手持ちのクレジットカードでEX-ICサービスが利用可能になる、プラスEXサービスを開始(ただし、東海道新幹線(東京-新大阪)のみが対象)。

ロゴデザインの変更[編集]

カードの入会申込書や駅構内のポスターなどの各種広告媒体では、「東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約。 エクスプレスE予約」(座席マークの中にE)というロゴが長年使われてきたが、EX-ICサービスの導入に合わせて「EXPRESS予約(「EX」を大きく強調して上に配置)」という新しいロゴを導入し、公式サイト・広告媒体や駅構内などの案内表示が順次新ロゴに変更された。

九州新幹線の取扱い[編集]

九州新幹線鹿児島ルート)と山陽新幹線とを直通する「みずほ」・「さくら」・「つばめ」は、山陽新幹線区間(新大阪 - 博多)においてもエクスプレス予約・EX-ICサービスの対象外であったが、2012年7月21日午前5時30分より、山陽新幹線区間でのエクスプレス予約の取り扱いを開始した。ただし、九州新幹線区間(博多 - 鹿児島中央)を含む利用、ならびに山陽新幹線区間における前述3列車でのグリーンプログラム(蓄積ポイントによるグリーン車への「アップグレード」)や早割サービス(EX-IC早特など)の利用は、引き続き対象外となっている[2]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ サイバーステーションの利用の際は月額料金が別途掛かるだけでなく他のISP経由からでは接続できない為に年に数回程度では元が取れないケースが多い。またかつてはプッシュホン予約も取り扱っていたが、プッシュホン予約が廃止されたためサービス自体も廃止。
  2. ^ 東京 - 新大阪間をe特急券で利用する場合、自由席特急券との差額は40円。
  3. ^ 実際は「ビュー・エクスプレス特約」申込完了後、エクスプレス予約側にて申込情報が登録され次第、会員証到着を待たずともモバイルSuicaにて利用登録が出来、エクスプレス予約のサービス利用は可能である。
  4. ^ 1回の予約操作で最大6名(大人・子供あわせて)までの全員が同区間を移動する場合に予約が可能

出典[編集]

  1. ^ 日経ビジネスOnline 新幹線乗客の約2割が使うJR東海「エクスプレス予約」(2007年7月26日) 2009年11月21日 閲覧.
  2. ^ a b c d 【会員の皆様へ】エクスプレス予約における山陽新幹線区間(新大阪~博多)での「みずほ」「さくら」「つばめ」の取扱いについて 2012年9月1日 閲覧.
  3. ^ エクスプレス予約 FAQ(よくある質問) 乗車券はどのように買うのが便利ですか? 2009年11月21日 閲覧.
  4. ^ 【会員の皆様へ】エクスプレス予約の一部サービスの終了及びきっぷ受取時の入力内容の変更について”. EXPRESS予約 TOPIX. 2013年10月11日閲覧。
  5. ^ エクスプレス予約 FAQ(よくある質問) 在来線の特急に乗り継ぐ場合、「乗継割引」は適用されますか? 2009年11月21日 閲覧.
  6. ^ ICサービスで都市間の移動がさらに便利に! - JR東海ニュースリリース 2007年12月21日付(2008年3月31日時点のアーカイブ
  7. ^ 新幹線のチケットレスサービス「EX‐IC」がいよいよ東海道・山陽新幹線全線でご利用可能に! - JR東海ニュースリリース 2009年5月28日付 2009年11月21日 閲覧.
  8. ^ EX-IC運賃ナビ 2009年11月21日 閲覧.
  9. ^ 新幹線のチケットレスサービス「EX-ICサービス」がいよいよ東海道・山陽新幹線全線でご利用可能に!(2009年5月28日) - JR西日本ニュースリリース 2009年11月21日閲覧.(2009年6月12日時点のアーカイブ
  10. ^ エクスプレス予約 EX-ICサービスのご利用条件-EX-ICカードとは 2009年11月21日 閲覧.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]