JR九州783系電車

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783系電車(783けいでんしゃ)は、九州旅客鉄道(JR九州)の交流特急形電車。「ハイパーサルーン」の愛称を持つ。1988年昭和63年)3月13日に営業運転を開始した。

JR九州783系電車
登場時の塗装(1990年 小倉駅)
登場時の塗装(1990年 小倉駅)
営業最高速度 130 km/h
全長 20,000 mm
全幅 2,950 mm
全高 3,670 mm
軌間 1,067 mm
電気方式 交流20,000V (60Hz)
架空電車線方式
主電動機 直流整流子電動機(他励方式) 150kW×4/両
駆動装置 中空軸平行カルダン撓み板継手方式
制御装置 サイリスタ連続位相制御
他励界磁による弱め界磁 (60%)
制動方式 電気指令式
回生抑速ブレーキ付)
保安装置 ATS-SKATS-Dk
製造メーカー 日立製作所
近畿車輛
九州旅客鉄道小倉工場
備考
Wikipedia laurier W.png
第29回(1989年
ローレル賞受賞車両

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登場の背景[編集]

本系列の開発当時、九州地方では都市が点在している都合、高速道路網の急速な整備が進行していた。こうした背景から競合他交通機関(マイカー高速バスなど)は発達しており、本来ならば十分に競争力を持つ特急車両が必要であった。しかしながら従来使用されていた485系電車は陳腐化が激しく、また今後の速度向上も望めないことから見劣りは否めなかった。そこで新しい設計思想を取り入れた車両が迅速に必要となり、開発されたのが本系列である。JR九州としては初の新造特急形電車であるが、車両自体の開発計画は日本国有鉄道(国鉄)時代末期にまで遡ることができる。設計には国鉄末期に開発された新しい技術を多く取り入れている。485系電車と比べると居住性は大幅に改善され、また130km/h運転を前提として設計されたのも特徴である。

JRグループとして初の新系列車両ということもあり、登場時は大いに注目を集めた。

構造[編集]

この節では、製造当初の構造について述べる。

車体[編集]

軽量なオールステンレス車体が採用された。乗降扉とデッキを車体の中央に配置し、各車両の客室を前後に分割しているところが、他の一般的な車端部に乗降扉を設ける他の特急形車両と大きく異なっている。客室側窓の上下寸法は従来の485系に比べてグリーン車は70%、普通車は35%拡大されており、乗客の視野角が広がるよう配慮された。流線型とされた先頭車の前頭部は普通鋼製で、客室からの前面展望を可能とするため、運転台は客室より低い位置に配置し、傾斜角をつけた構造である。

車体断面は、211系電車等のステンレス製近郊形電車と同一とされ、全員着席を前提として車体断面を縮小した従来の一般的な特急形車両と比べて、車内空間が大きくなっている。

車体色は無塗装で側面窓下に赤色と白色の帯が入っている。普通鋼製の先頭車前頭部は白色に塗装されているが、クモハ783形は先頭部正面まで帯が回り込んでいるのに対し、クロ782形およびクロハ782形では側面の運転席下部で帯が途切れており、正面までは回り込んでいない。また、「かもめ」用として製造されたグループ(クモハ783-10、14、クロ782-5、8。4両とも日立製作所製)は、前頭部から乗降扉までの帯色が水色になっている。また側面窓の間柱は黒く塗装されており、連続窓風の外観としている。

台車・機器[編集]

台車は、電動車にはDT50Q形を、制御車付随車にはTR235Q形を採用している。これらは205系電車以来採用されているDT50形・TR235形空気ばね式軽量ボルスタレス台車に、ヨーダンパ追加など若干の設計変更を加えたものである。

主回路構成。サイリスタ連続位相制御により4個の電動機を制御する。電機子 (M1-M4) 用の主回路のほか、界磁 (MF1-MF4) 用の整流回路を別途備えた他励方式で、交流回生ブレーキを可能とする。

電動車は、1両単位で必要な装備をすべて搭載する1M方式を採用した[1]。主回路制御方式としてサイリスタ連続位相制御を用い、1両あたり4個の主電動機(直流整流子電動機)を駆動する。主電動機は当時の電車として一般的な直巻整流子電動機(電機子と界磁が直列)ではなく、界磁を電機子と並列配置した他励方式としている。主制御整流装置は、電機子用の主回路整流器4ブリッジ(ブリッジ全てがサイリスタで構成されているサイリスタ純ブリッジを採用している)のほか界磁用整流器を備え、ともに連続位相制御を行なって交流回生ブレーキを可能とする構成である。このシステムは713系電車を基本としたものだが、主制御整流装置の小型軽量化が図られている。

ブレーキシステムには電気指令式ブレーキを採用し、回生ブレーキトルクを制御器内で演算して不足分を空気ブレーキで補う電空協調制御である[2]。ブレーキ性能向上によりJRの在来線では初めて最高速度130km/hに対応する車両となった。

運転席まわりの機器配置も211系電車に準じている(横軸式マスコンハンドル + 縦軸式ブレーキハンドル:常用7段 + 非常)が、マスコンハンドルはT字形となっている。また、ATS電源を含め全ての表示灯を計器盤左側の多重表示画面に表示するようになっている。ちなみに、1両単位での多重表示画面は9両までの対応であり、10両以上連結した場合は編成単位での表示となる。現在のところ、編成単位表示に切替わるのは「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」「きらめき」での3編成連結列車の場合のみである。

接客設備[編集]

前面展望

前述のように、一つの車両の客室を二分化することで、グリーン席普通席、喫煙席と禁煙席指定席自由席とを必要に応じて柔軟に設定できるようになった。1両を2室に分割したのは、輸送単位の小さい地域での短い編成での運用も想定していたためである。なお、分割した客室は下り方がA室、上り方がB室と呼ばれ、車内放送でもこのように案内されている。この構造のため、揺れの大きい車端部にも座席が設置されている。

グリーン室の座席は、485系クロハ481形で採用された横2列 + 1列の広幅リクライニングシート(2人がけのAB席と通路を挟んで1人がけのC席)を採用し、各座席は1,200mm間隔で配置している。肘掛にマルチステレオ設備を備え、座席の背面には液晶テレビを設置している。ただし、2次車以降では肩部の角を切り落とし、客室からの前方視界を向上させている。

普通室の座席は、横4列(2+2列)のリクライニングシートを960mm間隔で配置している。普通車でもフットレストを設け、床面はカーペット敷きとなっている。1988年度製造の2次車からは普通車にもマルチステレオ設備を設けたが、テレビは設置されていない。

(鹿児島本線玉名-熊本間、1996年3月2日)

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また、JR九州の特急形車両として初めて、客室とデッキを仕切る扉の上部にLED式車内案内表示器が設置された。2次車以降では、運転席と客室との仕切上にも設置されている。なお、この系列では「見えるラジオ」を利用したニュース配信には対応していない。

自動放送も本系列で初めて採用された。当初はエンドレステープによる放送であったが、のちに現行の放送[要追加記述]に変更された。なお、当初の放送では始発直前および終着直前にJR九州社歌『浪漫鉄道』のフルオケ(ハイ・ファイ・セットのボーカル入り。ただし曲順は原曲とは異なる)が流れていた。当初備えられていたテレビ・マルチステレオは、現在は普通室・グリーン室ともに全て撤去されている(後述)。


前照灯・尾灯[編集]

前照灯は、従来どおりのシールドビームだが、尾灯はLEDが採用された。本系列以降では、JRおよび私鉄の新型車両でもLEDが主流となった。LEDは白熱電球より低消費電力で長寿命というメリットが大きい。

乗務員[編集]

グリーン車には、「ハイパーレディ」と呼ばれる女性客室乗務員乗務していた[いつまで?]

形式[編集]

※本項では新製形式・番台区分のみ記す。したがって定員や設備内容は、現状とは必ずしも一致しない。

1988年から1991年までの間に計90両が製造された。メーカーは日立製作所近畿車輛のほか、JR九州小倉工場でのノックダウン生産も行われた。

クモハ783形
クモハ783形(Mc)
普通席を備える上り向き制御電動車。前位側(B室)は座席設置面が20cm嵩上げされ、客用窓の上下方向も拡大されている。またトイレ・洗面所は設置されていない。パンタグラフを後位側に、主変圧器を床下に備える。2次車 (8-15) では乗降扉後位側に行先表示幕を備えるほか、運転室と客室との仕切部にも車内案内表示器が設置されている。なお、2次車以降の先頭車は側面運転席側の窓のうち、運転席側の先頭側の三角小窓が省略されている(クロ782形、クロハ782形でも同様)。定員60名(A室32名/B室28名)。
モハ783形
普通席を備える中間電動車。
0番台(M)
トイレ・洗面所は全車の前位側に備え、パンタグラフを前位側に、主変圧器を床下に搭載する。行先表示器は1次車 (1 - 4) ではLED式を前位側、2次車 (5 - ) は字幕式を乗降扉後位側に備える。当初は「かもめ」と、西鹿児島駅を発着する「有明」編成にのみ連結されていた。パンタグラフを撤去し、高圧亘り線を屋根上に設置することで、モハ783系100番台と同等の使用が可能である。定員64名(A/B室とも32名)。
モハ783形100番台
100番台(M1)
クモハ783形とペアを組む。車両番号は相方のクモハ783形の番号に100を加えたものである。パンタグラフは設置されず準備工事に留まっているが、特高圧電力をクモハ783形からわたり線を経て受電することから主変圧器は装備されており、わたり線を撤去し、パンタグラフを設置することで0番台と同等の使用が可能である。その他の諸元は0番台に同じ。定員64名(A/B室とも32名)。
クロ782形(T'sc)
グリーン席を備える下り向き制御付随車。当初は「かもめ」と、西鹿児島を発着する「有明」編成のみに連結されていた。運転室寄りの客室(A室)の処理は、クモハ783形B室と同等。ただし座席配列に併せ、A/B室ともデッキと客室の仕切扉は若干オフセットされている。後部(B室)にトイレ・洗面所を備える。また行先表示器は1次車ではLED式を後位側、2次車では字幕式を乗降扉後位側に備える。また床下に電動発電機 (MG) および電動空気圧縮機 (CP) も備えている。定員29名(A室12名/B室17名)。
クロハ782形
クロハ782形(T'hsc0)
グリーン席と普通席を備える下り向き制御付随車。当初は、熊本駅または水前寺駅を発着する「有明」に連結されていた。運転室寄りの客室(A室)の処理は、クモハ783形B室と同じ。ただし座席配列に併せ、A室のデッキと客室の仕切扉は若干オフセットされている。また行先表示器は1次車ではLED式を後位側、2次車は字幕式を乗降扉後位側に備える。また床下にMGおよびCPも備えている。定員40名(A室12名/B室28名)。
サハ783形
普通席を備える中間付随車。
サハ783形200番台
0番台(T0)
当初は、西鹿児島駅を発着する「有明」に連結されていたが、1年足らずで熊本駅または水前寺駅を発着する「有明」のみへの連結に変更された。トイレは設置されておらず、同じ場所に飲み物の自動販売機が設置されていた。行先表示器は2次車のうち、6, 7のみ字幕式を乗降扉後位側に備える。また床下にMGおよびCPも備えている。定員64名(A/B室とも32名)。
100番台(T1)
1989年に、「かもめ」と、西鹿児島駅を発着する「有明」編成用の増結用として製造された。2次車以降しか存在せず、トイレ・洗面所は設置されていない。床下にMGは備えるがCPは備えられていない。字幕式行先表示器を乗降扉後位側に備える。定員68名(A室32名/B室36名)。
200番台(T2)
1989年に、「有明」(西鹿児島発着分のみ)「かもめ」編成用の増結用として製造された。2次車以降しか存在しない。B室にカフェテリア(供食設備)を備えるが、トイレ・洗面所は備えられていない。字幕式行先表示器を乗降扉後位側に、床下にMGおよびCPを備えている。定員56名(A室32名/B室24名)。

改造[編集]

本系列は様々な改造を受けたが、その概要は以下のとおりである。

第1次リニューアル改造[編集]

改造前の時点ではつばめ用7両編成×5本、かもめ用青帯車9両編成×3本、有明・にちりん用に4両編成×7本計90両が在籍していた。

リニューアル後の塗装(2007年 別府駅)
クロハ782形500番台

後に登場した787系電車との格差を是正するため、1994年(平成6年) - 1996年(平成8年)にかけて、以下の改造が行われた。改造はまず「有明」用から行われ、後に「かもめ」用にも行われた。

クロ782形の一部普通室化
クロ782形のB室を普通室化し、同時にトイレ・洗面所を拡大、クロハ782形500番台 (T'hsc5) とした。また、デッキと客室の仕切扉はオフセットされていたことから、11C席は欠番となり、定員は39名(A室12名/B室27名)である。B室の座席と窓割りは一致していない。これに伴い、旧クロ782-1 - 8はクロハ782-501 - 508となった。(原番号に500を加えたもの)

その他の改造は、以下のとおりである。

  • 内装材やカラーリングを、787系と同様のもの(客室内:ダークグレー系、クロハ(改造後含む)のデッキ:青系、それ以外のデッキ:シルバー系)に全面変更。
  • 共用トイレは男女別とし、洗面所の拡大および、トイレ・洗面所使用灯が増設された。これによりトイレ・洗面所が設置されているモハ783形、クロハ782形は定員が4名減となった。
  • サハ783形0番台B室に車内販売準備室の追加。定員4名減。
  • フリースペースの追加
  • 車体塗装を、銀色と、赤・青・緑・黒の4色のブロックパターンを併用したものに変更
  • 空調装置のルーバー塞ぎ込み(塞ぎ板のリベット取付による。これが後述の窓ガラス破損事故の原因となる)
  • 先頭車の前面下部にフォグランプを、正面中央上部に棒状の尾灯を追設
  • 「かもめ」用には乗降扉窓へ「KAMOME」ロゴおよびカモメのイラスト(485系「KAMOME EXPRESS」と同様のもの)が追加された
  • 組成変更が行われ、かもめ用6両×8本、有明用5両×7本、波動用中間車7両の陣容になった。

ただし、モハ783-14、18、サハ783-111に対しては外観塗装の変更のみ行われ、内装は登場時の原型を留めている。また、クモハ783-5はリニューアルによる塗装変更の際、塗料の色合わせがうまくいかず、運転室ブロックが金色になっていたが、現在は他車同様銀色になっている[3]

編成表[編集]

1次リニューアル後[4]

かもめ用
編成番号
← 長崎・熊本
博多・門司港 →
クロハ782 サハ783 モハ783 サハ783 モハ783 クモハ783
CM1 501 101 2 201 105 ×5
CM2 502 102 3 202 106 ×6
CM3 503 103 5 203 108 8
CM4 504 104 6 204 109 9
CM5 505 105 10 205 110 10
CM6 506 106 16 206 112 12
CM7 507 109 1 207 113 13
CM8 508 108 9 208 114 14
増結用 更新済→ 110 4 107 17
増結用 未更新車 塗装変更済 18 111 14
有明用
編成番号
← 水俣・肥前山口
博多 →
クロハ782 モハ783 サハ783 モハ783 クモハ783
CM10 1 7 ×1 101 ×1
CM11 2 11 ×2 102 ×2
CM12 3 12 ×3 103 ×3
CM13 4 19 ×4 104 ×4
CM14 5 13> ×5 107 ×7
CM15 6 15 6 111 11
CM16 7 8 7 115 15

第2次リニューアル改造[編集]

みどり」色
「ハウステンボス」色
「みどり」用クロハ782形100番台
「ハウステンボス」用クハ783形100番台

2000年(平成12年)3月のダイヤ改正では「かもめ」に新形振り子式電車885系が投入され、これに伴い「かもめ」に使われていた編成のうち5編成(旧CM2 - 4, 6, 8編成)が「みどり」+「ハウステンボス」用へと転用された。このとき、以下の改造が行われ、中間車の先頭車化改造車も登場した。

中間車の貫通型先頭車化改造[編集]

「みどり」「ハウステンボス」を併結する際、両編成間を行き来できるように貫通型先頭車を使用することになったため、サハ783形100番台の後位側8席を撤去し、台枠を残して車体を切断のうえ、817系電車類似の貫通型運転室ブロックを接合したものである[5]。分割併合時間を短縮するため、電気連結器と自動幌装置が設けられた。また、同時に塗装も変更されたが、営業運転実施中に改造が行われた為、改造が間に合わなかったり、竣工後に別列車で使用されたりしていた。

クロハ782形100番台 (T'hsc1)
「みどり」(CM11 - 15編成)の早岐寄り先頭車。種車は2室とも普通車であったが、本形式ではA室がグリーン室に改造された。座席には他番台グリーン車と同じものが使用され、内装は明るい木目調に変更されている。ただし、座席設置面の嵩上げはされず、座席と窓割りも一致していない。また、B室にトイレが設置された。
貫通型の前頭部は緑色に塗装される。定員は40名(A室12名/B室28名)。
旧番号:サハ783-101 - 104、110→クロハ782-101 - 104、110(改番なし)
クハ783形100番台 (Tc1)
「ハウステンボス」(CM21 - 25編成)の博多寄り先頭車。
貫通型の前頭部は黄色に塗装される。改造にあたって方転改造も併施された。定員60名(A室36名/B室24名)。
旧番号:サハ783-105 - 109→クハ783-105 - 109(改番なし)

電動車のパンタグラフ撤去[編集]

新製当初は、クモハ783形の隣に連結されていた車両を除いて、モハ783形には菱形パンタグラフが搭載されていたが、「ハウステンボス」編成では電動車同士が隣り合う組成となるため、片方の電動車からパンタグラフを撤去し、もう片方から亘り線引き通しにより給電するよう改造が行われた。

種車は全てモハ783形0番台で、モハ783形200番台と同300番台の組み合わせとなっており、隣接する電動車間で亘り線を引通している。

モハ783形200番台 (M2)
中間電動車。パンタグラフが残され、亘り線引き通し用の引通し線が新設されている。
旧番号:モハ783-1 - 3、9、11→モハ783-201 - 203、209、211(番号順、原番号+200)
モハ783形300番台 (M3)
中間電動車。パンタグラフが撤去された。隣接する車両から亘り線を引き通すため、引通し線が新設されている。
旧番号:モハ783-4 - 7、16→モハ783-304 - 307、316(番号順、原番号+300)

外装の変更[編集]

「みどり」「ハウステンボス」編成全車に対して車体塗装の変更およびエンブレムが取り付けられた。また、「ハウステンボス」は非貫通先頭車の前頭部が赤色に変更された。

ただし、車体塗装の変更は2000年ダイヤ改正の時点では全車に対して完了しておらず、しばらくは旧塗装(現在の標準色)との混成が見られた。なお、この改造は当初4編成(旧CM2, 4, 6, 8編成)に対して行われたが、翌2001年(平成13年)には残る1編成(旧CM3→CM12編成(2代))にも行われた。

グリーン室の改装[編集]

クロハ782形500番台では同100番台と同様、グリーン室の内装を木目調のものに変更する工事が実施された。

その他の改造[編集]

普通席フットレストの撤去
1993年(平成5年)年末までに実施。
オーディオ・ビデオサービスの廃止・設備撤去
同じく1993年末までにグリーン室・普通室ともに実施。液晶テレビ、オーディオ機器を全て撤去した。当初は操作盤を板で塞ぎ、グリーン車のテレビ設備の跡にはロゴ入りプレートを埋め込んだ。
空調装置の移設
1993年末までに実施。空調装置はヒートポンプ式で床下に設置されていたが、冷房時の冷却効率が悪かったため屋根上に移設された。このとき取り外された空調装置は50系客車の冷房化に転用された。
フリースペースの設置
2000年ごろに、「にちりん」系統に充当されるクロハ782形 (6, 7, 501, 505, 507) に対して実施された。B室のうち11CDおよび12CD席を撤去してフリースペースとし、定員は36人とされた。ただし、クロハ782-7(→クロハ782-407)は2003年に座席を再び設置し、定員40人に戻された。
座席の取替
2003年(平成15年)ごろより実施。暖房容量の強化を目的に、廃車された485系から発生した座席に取り替えている。
強化形スカート(排障器)への交換
2003年ごろより実施。
停車駅接近予告装置の設置
2004年(平成16年)ごろより、全先頭車に対して実施。チャイムおよび音声は787系以降のものと同じであるが、以下の点でこれらの系列とは異なる。なお、本系列と同種の装置は同時期に485系先頭車にも設置された。
  • 停車パターンを、乗務員交代のたびに、テンキーで入力する必要がある(787系以降では、ICカードから停車パターンを読み出し、選択すれば自動的に設定される)。
  • 「停車」表示は、追設された「停車」表示灯(路線バスの運転席と同様の表示灯)に表示・点滅される。
  • 行き違いのための停車駅や臨時停車駅など、通常客扱いを行わない停車駅では告知されない。
客扉脇のエンブレムおよびルーバー塞ぎ板の撤去および再取付
2005年(平成17年)7月11日、本系列を博多発長崎行き特急「かもめ3号」に運用中に窓ガラスが破損し、乗客6人が負傷する事故が発生した。車両のルーバー塞ぎ板(リベット留め)が脱落し、窓ガラスに当たり破損したと推定されたことから、事故発生当日中に急遽全編成のエンブレム(CM11 - 15, 21 - 25編成のみ)とルーバー塞ぎ板が取り外された。その後2006年(平成18年)3月までに塞ぎ板の再取付が、同年度末までにエンブレムの再取付(ただし、ステッカータイプに変更)が実施された。
流線型先頭車の貫通型改造
2006年3月、クロハ782-7に対して施工され、車両番号はクロハ782-407 (T'hsc4) に改められた。本区分番台は新規区分であるが、流線型先頭車を貫通型に改造したこと(ゆえに、側面窓ガラスの天地方向寸法やデッキ周りのレイアウトも不変である)、前頭部と車体の色が統一されていないことから、クロハ782-100番台と容易に識別できる。

編成の変遷[編集]

旧CM1 - 8編成は「かもめ」用、旧CM10 - 16編成は「有明」用だったが、2000年3月改正で編成内容は大幅に変更され、概要は以下の通りとなった。

  • 旧CM1, 5, 7編成→現CM31 - 33編成(旧編成に組み込まれていたサハ783-100を外し4両編成とされた)
  • 旧CM2, 4, 6, 8編成→現CM11+21、13+22、14+23、15+24編成(ただし、旧編成時から引き継いでいるのはクロハ782-500、サハ783-200、モハ783-100、クモハ783のみ)
  • 旧CM3編成→旧CM12編成(2代)→現CM12+25編成(同上)
  • 旧CM10 - 14編成→現CM1 - 5編成(当初、旧編成に組み込まれていたモハ783-0は外されていたが、2007年3月改正で5両編成に戻された)
  • 旧CM15, 16編成→現CM34, 35編成(ただしCM35編成は、再度南福岡に転入(後述)後にモハ783-8が外された。)

現在、5両編成が5本、4両編成が15本、波動用中間増結車が5両の合計90両体制で廃車は出ていない。

沿革[編集]

1988年(昭和63年)

  • 2月:JR九州の新系列特急電車として、1次車7両編成2本、3両編成5本が南福岡電車区(現在の南福岡車両区)に配属。
    • 3月13日:ダイヤ改正により、「有明」(博多駅 - 熊本駅・水前寺駅・西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅))などに投入。5両編成(実態は2両増結した7両編成での運用が日常化)は博多~西鹿児島間に、3両編成は博多~熊本間の運用とされた。このうち西鹿児島発着の速達型列車を「スーパー有明」と称し、その後「スーパー」を冠する列車愛称のさきがけとなった。また、当時は電化されていなかった豊肥本線熊本駅 - 水前寺駅間にDE10形ディーゼル機関車の牽引・推進によって入線していた。電源車としてヨ8000形(28000番台)も連結していた。これは熊本駅が市街地からやや外れた立地にあり、熊本市の中心部に近い水前寺駅まで直通させることで需要喚起を狙ったものである。このとき、豊肥本線内では普通列車扱いだった[6]。従来の485系電車との格差は大きく、旅客が本形式での運用に集中したため、特に3両編成の運用では大変な混雑が見られた。
非電化時代にディーゼル機関車牽引で豊肥本線に乗り入れた783系(イラスト)
◆現実とは相違する注意点◆
1.手前側先頭車はクモハ783のため前面に赤帯あり
2.前照灯は角型シールドビーム
3.尾灯はLEDを長方形に整列
4.第1次リニューアル改造まではスカートは左右分断
「ハイパーかもめ」(1992年 博多駅)

1989年(平成元年)

  • 3月11日:ダイヤ改正からの使用開始にあわせて、2次車7両編成2本、9両編成1本、サハ783形5両(0番台1両、100番台およびカフェテリア付きの200番台2両ずつ。いずれも1次車向け)が南福岡電車区に配属された。「有明」での好評を受け、長崎本線特急「かもめ」2往復にも投入された。「かもめ」には9両編成が充当され、この編成の先頭車は「有明」用と区別するため、従来の赤帯の部分に青帯を巻いていた。1次車のサハ783形0番台4両は、当初は7両編成に組み込まれていたが新造された1両とともに3両編成に連結され、4両編成化された。代わりにサハ783-100番台および同200番台を連結(2次車に同区分番台は新造時より連結)。「有明」(西鹿児島発着分)および「かもめ」では、カフェテリア営業を開始。電子レンジ調理による簡素な設備であったが、新車効果と相まって集客力の向上に貢献した。

1990年(平成2年)

  • 3月10日:ダイヤ改正。3次車7両編成2本、9両編成1本、4両編成1本が南福岡電車区に配属され、改正にあわせて使用開始。大分駅以北のみを運転する「にちりん」にも投入された。運用は熊本発着の「有明」と共通。一部線区で最高速度130km/h運転を開始。

1991年(平成3年)

  • 3月16日:ダイヤ改正にあわせ、4次車となる6両編成1本が「有明」「にちりん」用として南福岡電車区に配属された。これをもって783系の増備は終了した。

1992年(平成4年)

  • 6月:「有明」(西鹿児島発着分)および「かもめ」でのカフェテリア営業が休止された。
  • 7月15日:ダイヤ改正により、14往復あった西鹿児島発着の「有明」が「つばめ」に名称変更され、7往復に新製の787系を充当、残り7往復は783系を継続使用。

1993年(平成5年)

  • 「つばめ」「かもめ」用とも、年間を通して7両編成となる。このとき余剰となった車両は「有明」編成の増備にまわされた。
  • 年内に普通室のフットレストおよび全室のオーディオ・テレビ設備の撤去と、冷房装置の改造を実施。

1994年(平成6年)

  • 7月1日:ダイヤ改正。
  • 「有明」用の第1次リニューアル工事が完了し、同列車にはリニューアル編成(5両編成7本)のみを使用。「有明」の水前寺乗入れは廃止された。
  • 「つばめ」14往復のうち、本系列を使用する列車は3往復となり、リニューアル未施工車両は7両編成から5両編成に組成変更して「にちりん」へ充当されるようになった。

1995年(平成7年)

  • 4月20日:ダイヤ改正により「ドリームつばめ」へ投入された。
  • リニューアル工事は同年中に完了した。

1996年(平成8年)

  • 3月16日:ダイヤ改正により、「つばめ」「ドリームつばめ」は全列車787系へ統一され撤退。
  • 「にちりん」での使用も883系の増備により消滅。
  • これらの列車で運用されていた車両は「かもめ」のパターンダイヤ化と増発のために転用された。これにより運用列車は「有明」(5両編成7本)「かもめ」(6両編成8本)に集約された。
  • 5月:第1次リニューアル工事完了。クロ782形は廃形式となった。

2000年(平成12年)

  • 2月:「みどり」「ハウステンボス」転用に向け、第2次リニューアル工事を実施。
  • 3月11日:ダイヤ改正。
    • 「みどり」「ハウステンボス」「にちりんシーガイア」「ドリームにちりん」の全列車、および「ソニック」の一部列車への運用開始。
    • 「有明」は787系への統一によりいったん撤退。「かもめ」には引き続き充当されたが、それまでの単独運転列車への運用から「みどり」「ハウステンボス」併結列車への運用に改められる(単独運転列車は新たに投入された885系に置き換えられる)。
    • この運用変更により編成の大幅な組み換えが行われ、「かもめ」用の4両編成×5本、「みどり」用の4両編成×5本、「ハウステンボス」用の4両編成×5本、日豊本線系統用の5両編成×5本、予備車5両の体制に変更(総車両数は90両で変化なし)。また、日豊本線系統で運用される車両に関しては大分鉄道事業部 大分運輸センター(現在の大分鉄道事業部 大分車両センター)に転配された。

2001年(平成13年)

  • 3月3日:ダイヤ改正。
    • 「きらめき」「にちりん」「ひゅうが」の一部列車での運用開始(「にちりん」には5年ぶりに運用復帰)。「ソニック」は885系の増備により撤退。
    • 再び全列車が南福岡電車区の所属となったが、日豊本線系統のうち1編成に関しては4両に減車の上、定期列車では「きらめき」1往復の専用編成の形となる(CM35編成)。
    • 「みどり」「ハウステンボス」向けの第2次リニューアル工事が終了。

2003年(平成15年)

  • 3月15日:ダイヤ改正。「ひゅうが」は本数削減によりいったん撤退。宮崎地区での滞泊運用がなくなる。

2004年(平成16年)

  • 3月13日:ダイヤ改正。「ひゅうが」での運用が再開され宮崎地区での滞泊運用が復活。同時に宮崎駅 - 宮崎空港駅間での普通列車での運用も開始された。

2005年(平成17年)

  • 7月11日:「かもめ3号」に使用中のCM34編成で窓ガラスの破損事故が発生した(同編成は所定より1両減車の上で「かもめ」編成の代走に入っていた)。

2006年(平成18年)

  • 3月
    • CM35編成の下り方先頭車(クロハ782-7)を非貫通型から貫通型に改造(同時にクロハ782-407に改番)。これ以降、CM35編成は予備編成のなかった「みどり」編成の代走に優先的に用いられるようになる。
    • 宮崎空港線開業10周年を記念した記念ステッカーが、CM31・CM32および34編成各車両の出入台脇に貼付された。その後剥離。
  • 9月:「かもめ」編成にモハ783形0番台を連結し5両編成に戻したが、2007年3月までは増結扱いだった。市販の時刻表でも4両編成のまま案内されていた。

2007年(平成19年)

  • 3月18日:ダイヤ改正により早岐駅→佐世保駅間の普通列車1本に充当開始(上りの「みどり」への車両送り込みを兼ねる)。またそれまで所定では「きらめき」1往復専業の形だったCM35編成を新たに設定された佐賀駅発着の「かもめ」2往復に充当開始。

2008年(平成20年)

  • 3月15日:ダイヤ改正により早岐駅→佐世保駅間の普通列車への運用は終了。

2009年(平成21年)

  • 3月14日:ダイヤ改正によりCM35編成は佐賀駅発着の「かもめ」からは撤退し(同列車は783系の「かもめ」編成により運行)、新たに「みどり」1往復について肥前山口駅で増解結する編成として用いられるようになる。

2011年(平成23年)

  • 3月12日:ダイヤ改正
    • 「有明」「きりしま」「かいおう」の一部列車での運用を開始(「有明」には11年ぶりに運用復帰)。南宮崎駅 - 鹿児島中央駅間での定期列車運用はこれが初となる。
    • 「ドリームにちりん」は列車廃止により運用終了。「かもめ」は787系の投入により佐賀駅発着列車のみでの運用となる(同時に全列車単独運転となる)。これにより長崎本線の肥前山口駅 - 長崎駅間から撤退。「みどり」には引き続き用いられるが一部は787系での運行となる。
    • これらの運用変更により、日豊本線系統用の5両編成×5本、「みどり」用の4両編成×5本、「ハウステンボス」用の4両編成×5本、「有明」「かいおう」などに運用される4両編成×5本、予備車5両の体制に変更(総車両数は90両で変更なし)。

現況[編集]

以下は2014年3月15日時点での状況を記す。

使用列車[編集]

「ドリームにちりん」
(2009年 大分駅)

783系は、JR九州発足後に初の自社開発による特急電車車両であり、JR九州の主要特急列車で運用されたフラッグシップ的存在であったが、1992年に787系電車が登場して以降、新型特急車両の投入が相次いだために度々運用が変わり、2000年以降は「みどり」およびその併結列車での運用が主になっていた。

2011年3月12日の九州新幹線全線開業に伴うダイヤ改正では、それまで783系で運行していた「かもめ」のうち長崎駅発着の列車を全て787系に置き換えたうえで「みどり」との併結運転を終了したことや[7]、「かもめ」などで使われていた783系は787系と共に「にちりん」など日豊本線系統に残っていた485系を置き換え[7]、従来「にちりん」系統で使われていた783系は主に博多駅発着のホームライナー的な列車に充当する、といった運用の変更が行われ、783系は「ソニック」「川内エクスプレス」を除く全てのJR九州在来線電車特急に使用されるようになった。なお、783系は2014年3月15日ダイヤ改正時点でJR九州の電車特急が運行されている区間全てに、定期列車として乗り入れた実績がある。

現在使用されている列車[編集]

  • きらめき」(2001年3月- ):5・24・26・101号
  • 有明」(1988年3月 - 2000年3月・2011年3月 - ):3・4号
    • 1988年から1990年まで最速達列車は「スーパー有明」、1990年から1992年まで783系充当の「有明」全列車は「ハイパー有明」の列車名で運行されていた。
  • かもめ」(1989年3月 - ):100・105・107・108号
    • 1989年 - 1994年は「ハイパーかもめ」の列車名で運行されていた。長崎駅発着列車への運用は2011年3月11日をもって終了。
  • みどり」(2000年3月 - ):1 - 3・5・7 - 28・30・32号
  • ハウステンボス」(2000年3月 - ):全列車
  • にちりん」(1990年3月 - 1996年3月・2000年3月 - ):4・9・12・17・20・22・25号、にちりんシーガイア7・20号
    • 1990年 - 1995年は「ハイパーにちりん」の列車名で運行されていた。
    • 2000年からの1年間は「にちりんシーガイア」へのみ充当されていた。
  • ひゅうが」(2001年3月 - 2003年3月・2004年3月 - ):1・4・8・9・11・12号
  • きりしま」(2011年3月 - ):1・8・13・18号
  • かいおう」(2011年3月 - ):1・4・5号
  • 博多駅→吉塚駅間普通列車(1004M。特急「有明4号」の末端区間)
  • 早岐駅 - ハウステンボス駅間普通列車(8228M・8231M。「ハウステンボスリレー号」の列車名で運行)
  • 一部の宮崎空港線普通列車

かつて使用されていた列車[編集]

  • 「つばめ」(1992年7月 - 1996年3月)
  • 「ドリームつばめ」(1995年4月 - 1996年3月)
  • 「ソニック」(2000年3月 - 2001年3月)
  • 「ドリームにちりん」(2000年3月 - 2011年3月)
  • 「さわやかライナー」( - 2011年3月)宮崎駅 - 延岡駅間

所属、編成および運用[編集]

所属[編集]

全ての編成が南福岡車両区(略号・本ミフ)に所属している。

現CM31 - 35編成、モハ783-8・14・18、サハ783-110・111は、2000年3月に大分鉄道事業部大分運輸センターに転出したが、2001年3月に再び南福岡電車区に転入した。その他の車両は新製時以来転属していない。

編成記号「CM」の「C」は783系を、「M」は南福岡車両区所属を示す記号である(大分所属時は「O」だった)。

編成および運用[編集]

車両番号の太字行先表示器LED式、×は行先表示器なし、他は字幕式行先表示器

CM1 - 5編成
5両編成・リニューアル色(銀一色、車端部及び帯に緑・赤・青・黒のアクセントカラー)。先頭車はすべて非貫通型。登場時はDE10形の牽引・推進により、当時非電化だった豊肥本線に入線していたグループ。
「みどり」(1・10号)、および「にちりん」「にちりんシーガイア」「ひゅうが」「きりしま」の783系全列車に充当される。
2011年3月まで主に「かもめ」に使用されていたため「かもめ編成」とも呼ばれていた[7]。CM34編成と同様の編成内容ではあるが、編成総定員は若干多くなっている[8]
2000年3月 - 2006年9月ごろまでは、2 号車のモハ783形0番台は4編成のみに、多客期に限り連結されていた (8・13・14・18) 。ただし組込先は一定でなく、このとき残りの1編成は「かもめ」運用に入らなかった。
CM1編成の2号車であるモハ783-20は、2003年7月まではCM13編成の13号車でみどり色のモハ783-109だったが、モハ783-19に置き換えられていた(後述)。しかし2006年9月に、新製時には未搭載であったパンタグラフを搭載し、標準色に戻し、エンブレムも撤去したうえで本編成に連結され、さらに2007年に、同番号(同区分番台ラストナンバーの追番だが、外観や車内設備の変更なし)に改番された。ただし、乗降扉周辺は緑色のままで、他の車両と容易に識別可能である。
編成番号
← 早岐・鹿児島中央・宮崎空港
佐世保/小倉 →
クロハ782 モハ783 サハ783 モハ783 クモハ783
CM1 1 20 ×1 101 ×1
CM2 2 18 ×2 102 ×2
CM3 3 13 ×3 103 ×3
CM4 4 14 ×4 104 ×4
CM5 5 8 ×5 107 ×7
CM11 - 15編成
4両編成・みどり色(扉付近に緑のアクセント)。クロハ782形が貫通型(緑にスカートが赤)、クハ783形が非貫通型(銀にスカートが緑)。
「きらめき」(5・24号)、「有明」(4号)、「かもめ」(100・105・107・108号)[注釈 1]および「みどり」(1・10号以外の783系全列車)に充当。
「かもめ」および「みどり」の早岐駅 - 佐世保駅間以外では「ハウステンボス」編成を早岐方に連結して運用されるため、「かもめ」以外の列車では号車番号が5 - 8号車となっている。なお「みどり」に関しては列車によって早岐駅 - 佐世保駅間でも「ハウステンボス」編成を連結したり、早岐駅 - 佐世保駅間以外の区間でも「みどり」編成のみで運行される場合もある。
2009年10月31日をもってJR九州は在来線特急列車の車内公衆電話サービスを廃止したが、このグループに関してはCM15編成を除き、もともと電話の設置はなかった。
CM13編成の13号車であるモハ783-116は、モハ783-109に代わって標準色のまま、モハ783-19として、パンタグラフの撤去などの改造を受けたうえで連結されていた。同車は、2006年10月ごろに標準色のままステッカーエンブレムも貼付され、さらに2007年には同番号に改番(同区分番台ラストナンバーの追番)され、外装もみどり色に変更された(車内設備の変更はなし)。
編成番号
← 長洲・早岐
佐世保/門司港 →
クロハ782 サハ783 モハ783 クモハ783
CM11 102 202 106 ×6
CM12 110 203 108 8
CM13 104 204 116 9
CM14 101 206 112 12
CM15 103 208 114 14
CM21 - 25編成
4両編成・ハウステンボス色(車端部と扉付近に赤と青・黄・緑のアクセント)。クロハ782形が非貫通型(赤にスカートが緑)、クハ783形が貫通型(黄にスカートが赤)。
「きらめき」(5・24号)、「有明」(4号)、「みどり」(2・8・21・23・25・27・30・32号)および「ハウステンボス」全列車に充当。
「ハウステンボス」の早岐駅 - ハウステンボス駅間以外では「みどり」編成を門司港方に連結して運用される。また「みどり23号」では博多駅→早岐駅間、「みどり27・32号」では博多駅 - 肥前山口駅間のみで運用される(「みどり27・32号」での運用は2011年3月ダイヤ改正以前はCM35編成が担当していた)。
編成番号
← 長洲・ハウステンボス
佐世保/門司港 →
クロハ782 モハ783 モハ783 クハ783
CM21 502 306 203 ×105
CM22 504 304 201 107
CM23 506 316 209 106
CM24 508 305 202 108
CM25 503 307 211 109
CM31 - 35編成
4両編成・リニューアル色。CM35編成のクロハ782系のみ貫通型(色はCM11 - 15編成に準じる)、その他の先頭車は非貫通型。
「きらめき」(5・26・101号)、「有明」(3号)、「かもめ」(100・105・107・108号)[注釈 1]および「かいおう」(1・4・5号)に充当される。なお「きらめき5号」への運用は平日のみで、「ハウステンボス」編成+「みどり」編成の門司港側に連結され、合わせて12両編成を組む(「きらめき5・32・101号」での運用は2011年3月ダイヤ改正以前は1・3・14号としてCM35編成が担当していた)。
号車番号は「きらめき32・101号」「有明」「かいおう」では1 - 4号車、「きらめき5号」では9 - 12号車となっている。
2011年3月までは2号車にモハ783形 (M1) を連結した5両編成で運用され[7]、「にちりん」「にちりんシーガイア」「ドリームにちりん」「ひゅうが」および宮崎地区の「さわやかライナー」や宮崎駅・南宮崎駅 - 宮崎空港駅間普通列車に充当されていた。さらに多客期には1編成に関して、クロハ782形とモハ783形の間にサハ783-111を連結し、6両編成で運行されていた。また、大分運輸センターに転出していた時期がある。減車時に抜かれたモハ783形は10・12・15・17の4両[7]で、サハ783-111共々、増結用として使用される見通し。
かつて、南福岡車両区所属の特急電車編成で、終日滞泊以外で丸1日以上博多駅に発着しない編成があるのは、このグループのみであった。博多駅基準で見た場合、一旦下り「ドリームにちりん」で博多駅を出ると、暦日で3日後の上り「ドリームにちりん」到着まで戻らなかった。
クロハ782-407
CM35編成は予備編成のなかった「みどり」編成の増強のため、2006年3月のダイヤ改正に合わせて早岐方の先頭車を非貫通型から貫通型に改造した編成で(改造車の車番はクロハ782-7からクロハ782-407に変更)、クロハ782-407の先頭部は「みどり」編成に準じた塗色とされたがそれ以外はリニューアル色のままである。CM31 - 34編成と同様大分に転出していた時期があり、大分時代は5両編成であったが、南福岡に戻る際に2号車だったモハ783-8を減車し、4両編成とされた。
2011年3月のダイヤ改正前は「みどり」(27・32号の肥前山口駅増解結編成)および「きらめき」(当時の1・3・14号)に充当されていた。さらに2007年3月改正までは「きらめき」(当時の1・10号)専用で、2007年3月改正から2009年3月改正までは佐賀駅発着の「かもめ」2往復に充当されていた。改造の目的から「みどり」運用に入ることも多く、その場合本来の運用は別の編成が充当されていた。
2011年3月のダイヤ改正により「きらめき」の運用から外れたことがわかっており[7]、「みどり」に本格的に充当されることが予想されている[7]
CM31-35編成の運用は、2011年3月以降は定期列車ではホームライナー的列車と午前中の「みどり」1往復のみで、「みどり10号」が11時34分に博多駅に到着すると、博多駅19時36分発の「有明3号」まで運用がない“中抜き運用”となっており、繁忙期には臨時列車として佐賀駅発着の「かもめ」や、「有田陶器市みどり」「九十九島みどり」などに充当されている。
編成番号
← 長洲・佐賀
門司港・直方 →
クロハ782 サハ783 モハ783 クモハ783
CM31 501 201 105 ×5
CM32 505 205 110 10
CM33 507 207 113 13
CM34 6 6 111 11
CM35 407 7 115 15
  1. ^ a b 「かもめ」向け運用については、文献によりCM11-15編成を用いるとしているもの[7]と、CM31-35編成を用いるとしているもの[9]が存在する。

脚注[編集]

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  1. ^ 1M方式に対し、必要な装備を複数の車両に分散配置するものをユニット方式という。1M方式はユニット方式に比べ、編成の自由度が高い。
  2. ^ 諸星幸信、千崎文雄「JR在来線交流電車用電機品 (PDF) 」 、『富士時報』第62巻第8号、富士電機、1989年8月、 16-18頁。
  3. ^ 鉄道ファン』2011年9月号、交友社2011年、 49頁。
  4. ^ 『JR電車編成表』99夏、ジェー・アール・アール、1999年、170-171頁。ISBN 4-88283-031-0
  5. ^ 『鉄道ファン』2011年9月号、交友社、2011年、 46頁。
  6. ^ JR九州 783系 水前寺乗り入れ[リンク切れ]
  7. ^ a b c d e f g h 坂正博「JR九州新幹線・特急列車の運転体系概要」、『鉄道ダイヤ情報』第323号、交通新聞社、2011年3月、 28-35頁。
  8. ^ 『列車編成席番表』2007冬・春、ジェー・アール・アール、2007年ISBN 4-882-83322-0
  9. ^ 『列車編成席番表』2011夏、ジェー・アール・アール、交通新聞社、2011年ISBN 4-330-20711-7

関連項目[編集]