JR北海道731系電車

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JR北海道731系電車
731系電車(2006年7月12日 / 新札幌駅)
731系電車
(2006年7月12日 / 新札幌駅
編成 3両編成 (1M2T
起動加速度 2.2 km/h/s
営業最高速度 130 km/h
設計最高速度 130 km/h
減速度 4.4 km/h/s(常用最大)
最大寸法
(長・幅・高)
20,800 × 2,800 × 3,620(mm)
編成質量 100.0t
軌間 1,067 mm
電気方式 交流単相20,000V 50Hz
主電動機 かご形三相誘導電動機
N-MT731 230kW
編成出力 230kW×4=920kW
歯車比 1:4.89
制御装置 VVVFインバータ制御IGBT素子
ブレーキ方式 電力回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(応荷重装置付き)
製造メーカー 川崎重工業日立製作所
備考
Wikipedia laurier W.png
第37回(1997年
ローレル賞受賞車両

731系電車(731けいでんしゃ)は、1996年平成8年)から製作している北海道旅客鉄道(JR北海道)の交流通勤形電車

目次

[編集] 概要

札幌都市圏の近郊輸送に使用されていた711系電車の老朽取替とスピードアップを目的として製作された、JR北海道では初の本格的な通勤形車両である。1996年12月24日に営業運転を開始した。

これまで、北海道の車両は国鉄時代から普通列車用でもデッキ付きの構造を持つなど、防寒を考慮した「北海道仕様」と呼ばれる独特の設備を有していたが、731系電車では、オールロングシート、デッキを廃止した客室構造、キハ201系気動車との総括制御機能など、従来の北海道仕様の車両にない、数々の新機軸が盛り込まれた。鉄道友の会より1997年(平成9年)度ローレル賞を受賞している。

1999年(平成11年)までに3両編成19本(57両)が製作され、2006年(平成18年)に3両編成2本(6両)が一部仕様を変更して製作された。メーカーは川崎重工業日立製作所の2社である。

[編集] 構造

731系電車G-104編成
前面バンパー部にジャンパ栓用の
切り欠きがある (2006年11月3日 / 札幌駅)
乗客用ドアスイッチ
(外・内)
室内(座席収納時)

車体は軽量ステンレス製で、上方窄まりの台形断面をもち、片開き式の客用扉を片側3箇所に設ける。車体側面の帯色は萌黄色(ライトグリーン)+赤である。

先頭車は高運転台構造として視認性を向上し、衝撃吸収構造を採用する。これは踏切事故の際に運転士を保護するためのもので、このため前面は中央部が前方に突出する独特の形状をもつ。正面窓・側面窓はすべてポリカーボネート製で、冬期間の氷雪落下による破損に備える。前面上部の種別表示器・側面の行先表示器はともに幕式で、近年では前面種別表示の英字併記・側面行先表示の列車種別併記を行うなど、表記様式の変更がなされる。

車内はすべてロングシートで、客用扉隣接の座席は跳ね上げて壁面に格納できる構造である。乗降の円滑化に鑑み、従来の北海道仕様の車両にあった客室を仕切るデッキは廃止された。これに代わる寒冷対策として、客用扉の上と横から温風を送り込み冷気を遮断するエアカーテン、遠赤外線暖房装置、ボタン開閉式の半自動ドアを装備している。

その他、ドアチャイム自動放送装置・車内案内情報装置[1]を落成時から装備[2]する。トイレ和式で、片方の先頭車クハ731形100番台に設置されている。

721系電車735系電車・キハ201系気動車と相互に連結することが可能で、キハ201系との併結では現在日本で唯一の気動車と電車の協調運転[3]が行われる。

主回路の制御方式はVVVFインバータ制御で、制御素子IGBT を採用した。主電動機は新開発のかご形三相誘導電動機 N-MT731 形[4] (230 kW) を編成中間のモハ731形に搭載する。両端に制御車クハ731形を連結し、編成はクハ731-100+モハ731-100+クハ731-200の3両で構成される。

ブレーキ装置は電気指令式空気ブレーキ(応荷重装置付き)である。電力回生ブレーキを併設するため、屋根上に発電ブレーキ用の抵抗器は装備しない。パンタグラフは当初、721系と同一の下枠交差式を搭載したが、後に全車シングルアーム式に交換された。

台車は軸梁式、ヨーダンパ付のボルスタレス台車(N-DT731・N-TR731 形)で、床面高さを下げるため車輪の直径を小さくし、810 mm 径としている。基礎ブレーキ装置は踏面両抱き式で、特殊鋳鉄制輪子[5]を装備する。

2006年(平成18年)製作の G-120・G-121 編成は一部の仕様が変更され、ユニバーサルデザインの一環として従来の和式トイレに代わって車椅子対応の大型洋式トイレを設置したため、クハ731形の後位客用扉が中央寄りに移された。パンタグラフは当初からシングルアーム式を搭載し、主変換装置の仕様も変更されている。

[編集] 運用

731系同士の6両併結編成
(2008年7月28日 / 苗穂 - 白石)
キハ201系との協調運転

全車両が札幌運転所に配置され、函館本線千歳線の札幌地区で、以下の区間における普通列車区間快速いしかりライナー」に充当されている。

編成番号は中間電動車モハ731形の車両番号に識別記号「G」[6]を付し、「G-101」などと表記される。

3両編成が基本であるが、朝および夕方以降の混雑時間帯は731系同士のほか、721系やキハ201系と併結した6両編成として運用される。キハ201系との併結協調運転は、2007年10月現在のダイヤでは朝ラッシュ時の3本が該当する。

[編集] 脚注

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  1. ^ 客用扉直上部の室内にLED式のものを設けてある。登場時は次の停車駅の表示機能のみ有していたが、2007年10月1日ダイヤ改正でスクロール表示となり、英文表示(駅ナンバリング)、乗車マナー啓発などの案内も行うようになった。
  2. ^ 後に製作された721系(2003年(平成15年)製8次車、4000・5000番台)にも採用された。
  3. ^ 過去には九州旅客鉄道(JR九州)にて、485系キハ183系1000番台との協調運転による特急列車が存在した。
  4. ^ 721系1000番台で試験の後、本系列から採用された。後年の721系5000番台785系500番台789系でも採用された。
  5. ^ この制輪子はJR北海道の他形式と同様の苗穂工場製で、冬季の降雪やレール凍結時の条件下でも、最高速度の 130 km/h から 600 m 以下の制動距離で車両を停止させることができる。
  6. ^ Greatから。

[編集] 関連項目

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