JR北海道731系電車
| JR北海道731系電車 | |
|---|---|
| 編成 | 3両編成 (1M2T) |
| 営業最高速度 | 120 km/h |
| 設計最高速度 | 130 km/h |
| 起動加速度 | 2.2 km/h/s |
| 減速度 | 4.4 km/h/s(常用最大) |
| 最大寸法 (長・幅・高) |
20,800 × 2,800 × 3,620(mm) |
| 車体材質 | ステンレス |
| 編成質量 | 100.0t |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電気方式 | 交流単相20,000V 50Hz |
| 編成出力 | 920kW |
| 主電動機 | かご形三相誘導電動機 N-MT731形(230kW) |
| 歯車比 | 1:4.89 |
| 駆動装置 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
| 制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
| 台車 | 軸梁式ボルスタレス台車(N-DT731・N-TR731形) |
| 制動方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ |
| 保安装置 | ATS-SN ATS-DN |
| 製造メーカー | 川崎重工業 日立製作所 |
| 備考 | |
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この表について
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731系電車(731けいでんしゃ)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が1996年(平成8年)から運用する、交流通勤形電車である。
目次 |
概要 [編集]
1968年から札幌都市圏の近郊輸送に使用されていた711系電車の老朽取替とスピードアップを目的として導入された、JR北海道では初の本格的な通勤形車両である。1996年12月24日に営業運転を開始した。
これまで、北海道の車両は日本国有鉄道(国鉄)時代から普通列車用でもデッキ付きの構造を持つなど、防寒を考慮した「北海道仕様」と呼ばれる独特の設備を有していたが、札幌都市圏への人口一極集中により、札幌近郊線区の通勤・通学利用客は増加の一途を辿っていた。
しかし、711系電車や721系電車のデッキ付き・クロスシート構造ではラッシュ時の乗降に時間を要し、特に片側2扉構造[1]の711系はダイヤ遅延の大きな原因となっていたほか、国鉄末期からの新駅増設により平均駅間距離が短くなったため、同系列には性能不足[2]と老朽化が目立つようになってきた。
そこで731系電車では、オールロングシート、デッキを廃止した客室構造、キハ201系気動車との協調運転機能など、従来の北海道仕様の車両にはない数々の新機軸が盛り込まれた。鉄道友の会より1997年度ローレル賞を受賞している。
1999年までに3両編成19本(57両)が製造された後、2006年に3両編成2本(6両)が一部仕様を変更して増備された。製造メーカーは川崎重工業と日立製作所の2社である。
構造 [編集]
721系電車・733系電車・735系電車・キハ201系気動車と相互に連結することが可能で、キハ201系との併結では現在日本で唯一の電車と気動車による協調運転[3]が行われる。
車体は軽量ステンレス製で、車体傾斜装置を持つキハ201系気動車と共通の構体を用いているため、車体断面は上方窄まりの台形断面となっている。片開き式の客用扉(有効幅1,150mm)を片側3箇所に設ける。車体側面の帯色は萌黄色(ライトグリーン)+赤である。
先頭車は高運転台構造として視認性を向上し、衝撃吸収構造を採用する。これは踏切事故の際に運転士を保護するためのもので、前面中央部が前方に突出する独特の形状をもつ。冬季対策として全6灯の前照灯(腰部の2灯はHIDランプ)、スノープラウ兼用の大型スカート、高速ワイパーを装備している。正面貫通扉には、増解結時間短縮のため自動幌が採用された。また、運転台には721系や785系などと同様の左手操作式ワンハンドルマスコンを搭載し、モニタ装置はタッチパネル式のカラー液晶ディスプレイとなった。
運転台正面窓(助士席側のみ)・側面窓はポリカーボネート製で、冬季間に車体に付着した氷塊が走行中に落下し、跳ね上げたバラストが窓を破損させる事故を防ぐ。前面上部の種別表示器・側面の行先表示器はともに幕式で、2007年には前面種別表示の英字併記・側面行先表示の列車種別併記などのデザイン変更がなされた[4]。
車内は全てロングシート(有効幅455mm/人)で、客用扉隣接の座席は跳ね上げて壁面に格納できる構造[5]である。乗降円滑化のため、従来の北海道仕様の車両にあったデッキは廃止された。これに代わる寒冷対策として、客用扉の上と横から温風を送り込み冷気を遮断するエアカーテン、遠赤外線暖房装置、ボタン開閉式の半自動ドアを装備している。
その他、ドアチャイム・自動放送装置・3色LED式車内案内表示装置[6]を落成時から装備[7]する。トイレは和式で、片方の先頭車クハ731形100番台に設置されている。
主回路の制御方式はVVVFインバータ制御で、制御素子にIGBT を採用した。主電動機は新開発のかご形三相誘導電動機 N-MT731形[8] (定格出力230kW) を中間電動車のモハ731形に搭載する。両端に制御車クハ731形を連結し、編成はクハ731-100+モハ731-100+クハ731-200の3両を1単位として構成される。
ブレーキ装置は電気指令式空気ブレーキ(応荷重装置付き)である。電力回生ブレーキを併用するため、屋根上に発電ブレーキ用の抵抗器は装備しない。基礎ブレーキ装置は両抱き式踏面ブレーキで、制輪子はJR北海道苗穂工場製の特殊鋳鉄制輪子[9]を使用しており、凍結した線路上でも最高速度から600m以内での停止が可能である。パンタグラフは当初、721系と同一の下枠交差型を搭載したが、後に着雪防止対策として、全車がシングルアーム型(N-PS785形)に交換された。
台車は軸梁式、ヨーダンパ付のボルスタレス台車(N-DT731・N-TR731形)で、床面高さを下げるため車輪の直径を小さくし、810mm径としている。
2006年製の G-120・G-121編成は一部仕様が変更され、バリアフリー対応として従来の和式トイレに代わって車椅子対応の大型洋式トイレを設置したため、クハ731形の後位客用扉が中央寄りに移された。パンタグラフは当初からシングルアーム式を搭載し、主変換装置の仕様も変更されている。
運用 [編集]
全車両が札幌運転所に配置され、函館本線・千歳線・札沼線(学園都市線)の札幌都市圏およびその周辺地区で、以下の区間における普通列車および区間快速「いしかりライナー」に充当されている。
編成番号は中間電動車モハ731形の車両番号に識別記号「G」[10]を付し、「G-101」などと表記される。
3両編成が基本であるが、731系同士のほか、721系・733系・735系やキハ201系と併結した6両編成として運用される。キハ201系との併結協調運転は、2012年10月時点のダイヤでは朝ラッシュ時の3本が該当する[11]。
脚注 [編集]
- ^ 711系の一部には片側3扉に改造された車両もある。
- ^ 711系の起動加速度(1.1km/h/s)は近郊型電車としては低いものであるが、駅間距離が比較的長く、それほどの高加速度を要求されなかった導入当時としては十分な性能であった。
- ^ 過去には九州旅客鉄道(JR九州)において、485系とキハ183系1000番台との協調運転による特急列車が存在した。
- ^ 現在は運用区域外の「旭川」幕も存在しており、将来的な運行範囲への対応が採られている
- ^ 運転台からの遠隔操作により、収納状態でロックすることも可能。
- ^ 客用扉上部に千鳥配置。登場時は次の停車駅の表示機能のみ有していたが、2007年10月1日のダイヤ改正以降はスクロール表示となり、英文表示(駅ナンバリング)、乗車マナー啓発などの案内も行うようになった。
- ^ これらの装備は、後に製造された721系(2003年製8次車、4000・5000番台)にも搭載された。
- ^ 721系1000番台で試験の後、本系列から採用された。後年の721系5000番台・785系500番台・789系でも採用された。
- ^ JR北海道の他の新形式車両にも装備されている。
- ^ "Great"から。
- ^ その列車が運行されている都合上、一部のダイヤに731系電車しか来ない列車が存在する
関連項目 [編集]
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