東京都交通局7000形電車

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第18回(1978年
ローレル賞受賞車両

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東京都交通局7000形電車
荒川線の最古参、7001号車(2010年8月 / 荒川電車営業所)
荒川線の最古参、7001号車
(2010年8月 / 荒川電車営業所
営業最高速度 40 km/h
車両定員 96名
(座席定員:22名)
全長 12,520 mm
全幅 2,203 mm
全高 3,685 mm
車両質量 15.5t(旧車体) / 16.5t(新車体)
軌間 1,372 mm
電気方式 直流600V
架空電車線方式
モーター出力 60kW×2=120kW
制御装置 抵抗制御
駆動装置 吊り掛け駆動方式
台車 D16
製造メーカー アルナ車両
備考 この表は主に新車体のことを指す。

東京都交通局7000形電車(とうきょうとこうつうきょく7000がたでんしゃ)は、1954年昭和29年)に登場した東京都交通局路面電車都電)。

目次

[編集] 登場から荒川線成立まで

1954年に前中戸で登場した。

大きく3つのグループに分けられ、杉並線を除く各線に配備された。扉の下に見通し窓があり、前面が二枚窓と言う点は共通である。

[編集] 1次グループ(7001 - 7030)

1954年に製造されたグループで、新造車と車体更新車がある。正面窓は運転台側が一段で、反対側は二段窓の二枚窓である。ボディは全く同じだが、細かく分けると以下の3タイプに分かれる。

[編集] 7001 - 7019

  • 新造車で、台車はD18形を採用した。それまでの都電のイメージを刷新する塗色と外見で登場したが、走行メカニズムはそれ以前と同じ直接制御である。
  • 前面二枚窓で、左側に運転台が寄っており、前扉との関係で当時の都電の運転士から運転台が狭いとの指摘があり、あまり評判が良くなかったことから、1965年(昭和40年)以降に全車中央窓の大きい3枚窓(2000形に酷似)に改造されている。
  • 大塚車庫や早稲田車庫などを中心に配置され、路線縮小後も転属して活躍していた。トップナンバーの7001を始めとしたほとんどの車両が、墨田江東両区の路線が全廃される1972年(昭和47年)まで使用された。

[編集] 7020

  • 直角カルダン駆動を採用した高性能試作車として製造された。間接制御車で、台車は東芝の試作台車TT-101形である。
  • その他の特殊車と同様に三田車庫に在籍し、1967年(昭和42年)の同所廃止と運命を共にした。

[編集] 7021 - 7030

  • 1000形1100形の下回りを流用して新造車体を乗せた車体更新車で、元車の台車のD10形およびD16形を流用している。
  • 目黒車庫や神明町車庫、さらには荒川車庫にも在籍していたが、都電第1次廃止の1967年に余剰車として全車廃車になっている。7020とこのグループは前面窓は最後まで二枚窓だった。

[編集] 2次グループ(7031 - 7050)

  • 1955年(昭和30年)に製造された。台車はD20形である。このグループから間接制御車となった。
  • 不評だった運転台の広さも拡張され、また正面窓は視界改善のためどちらも1枚(運転台側の窓がわずかに小さくなっている)となった。また、車体の角がさらに丸みを帯びたデザインになっている。
  • 1970年(昭和45年)に7032 - 7034・7036 - 7042の10両が函館市交通局函館市電)に譲渡されて1000形となったが、譲渡されなかった10両は錦糸堀車庫に集結して1972年まで活躍した。

[編集] 3次グループ(7051 - 7093)

  • 2次グループの約半年後となる1955年末から翌1956年にかけて製造された。台車はD20A形である。正面窓が2次グループより天地方向に拡大されているのが大きな特徴である。なお、原型はZパンタであったが、後にビューゲルに改造されている。

[編集] 荒川線成立後

東京都電は全廃となる予定だったが、このうち27・32系統は存続が決まったため、製造年次の新しかった3次グループは路線が縮小される中で次第に荒川電車営業所に集結した。そして1972年11月の墨田・江東両区の路線が廃止された後、さらに柳島車庫在籍の一部が移籍し、7055 - 7089のうち31両(7079・7080・7085・7088は欠番)が残った。

7000形7019
(2003年6月15日 / 荒川車庫前)

27・32の両系統は統合して1974年(昭和49年)に荒川線に改称され、1978年(昭和53年)にワンマン化された。これに合わせて1977年(昭和52年)より31両全車がアルナ工機(現・アルナ車両)製の新造車体による更新が施され、同時に車両番号は7001 - 7031に揃えられた(なお、新番号は改造順ではなく旧番の若い順から付番されている)。よって現行の車両番号は2代目である。なお台車などの電装品や主要機器、運転台マスコン・ブレーキ類はすべて流用しており、「日本車輌名古屋」と銘打ったマスコン機器などには種車の名残を示している。

新造車体は更新車ながらも1枚窓で直線基調の軽快なデザインで、その後日本各地に登場した広島電鉄3500形を始めとする路面電車に大きな影響を与えた。また、ホームを嵩上げすることでステップを廃止した構造や車内に車椅子スペースを設置するなど、バリアフリーへの対応が先進的と評価され、1978年(昭和53年)に鉄道友の会ローレル賞を受賞した。

7000形7027再更新車
(2006年3月27日 / 王子駅前 - 飛鳥山)

その後、1985年(昭和60年)から冷房化改造(うち6両は冷房改造せずに廃車)と塗装変更(塗装は写真参照)、LED式車内旅客案内表示器の新設などを行い、集電装置も従来のビューゲルからパンタグラフに交換された(後に7001、7019、7020、7022、7025の5両がシングルアーム式パンタグラフに交換された)。さらに2002年平成14年)からは前面行先表示器の1枠化、車内旅客案内表示器と降車用ボタンの更新などを含めた再更新工事が施工された。前面と側面の行先表示器は1枠化の際に字幕式からLED式に交換されたが、車両によって書体はバラエティに富んでいる。

早めに老朽化した8両は、8500形への代替などで1999年(平成11年)までに廃車された。うち4両は1992年2000年の2度にわたり、それぞれ2両ずつが豊橋鉄道に譲渡され、モ3500形として使用されている。なお、2000年に豊橋鉄道に譲渡された2両は冷房改造済みの車両である。

7000形7022再更新車
(荒川車庫前)

2011年(平成23年)現在では21両が在籍しており、現在も荒川線で最多の車両数を誇る。このうち7022(旧7076)は2005年に塗装を車体更新時のものに復元されている。また、トップナンバーの7001(旧7055)は1955年12月に新製配置されて以来荒川電車営業所を離れたことがない唯一の車両である。

2007年5月26日から6月10日まで、9000形の登場を記念して7001・7008・7010の3両の車体に花電車のラッピングが施された。側面には「平成19年 新しく懐かしく レトロ車両 都電荒川線が変わります」のメッセージが掲げられていた。また、車番表示もフォントを変更し、ドア上部にのみに施されていた。

7020は2006年(平成18年)6月13日梶原 - 栄町間で発生した追突事故の際に追突された側の車両となり、修復がされないまま休車となった。追突された前面部にブルーシートがかけられ、シングルアーム式パンタグラフと冷房装置(1基)が撤去された状態で荒川車庫内に留置されていたが、2008年(平成20年)3月31日付で廃車された。

7004は2011年(平成23年)3月13日に営業運転を終了した7500形の内、最後まで残存した7511と7512とともに3月31日付で廃車された。これは「東京都交通局次期経営計画 ステップアップ2010」の本形式のうち1両を2012年(平成24年)度に廃車し、新型車両に置き換える計画が前倒しになったためである。

7000形の台車 (D-20A)

[編集] 主要諸元(荒川線成立後)

  • 製造初年:1954年
  • 全長:12,520mm
  • 全幅:2,203mm
  • 全高:3,685mm
  • 軌間:1,372mm
  • 電気方式:直流 600V架空電車線方式
  • 自重:16.5t
  • 定員(着席):96(24)人
  • 電動機出力・駆動方式:60kW×2、吊り掛け式1段減速平歯車方式


[編集] 保存車

[編集] 他の事業者への影響

  • 7009 → モ3501(1992年譲渡)
  • 7028 → モ3502(同上)
  • 7017 → モ3503(2000年譲渡)
  • 7021 → モ3504(同上)

[編集] その他

  • 2007年9月29日の「荒川線の日」イベントにおいて、7003のLEDに自分で行先などを表示できるコーナーが設けられた。
  • 2010年(平成22年)2月22日に発表された「東京都交通局次期経営計画 ステップアップ2010」によると、本形式のうち1両を2012年(平成24年)度に廃車し、新型車両に置き換えると記載されている。
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